JP3538107B2 - 放射性廃棄物の投入容器カバー及びこれを用いた放射性廃棄物の投入方法 - Google Patents
放射性廃棄物の投入容器カバー及びこれを用いた放射性廃棄物の投入方法Info
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Description
理炉へ投入するために用いられる放射性廃棄物の投入容
器のための投入容器カバーと、これを用いた放射性廃棄
物の投入方法に関するものである。
射性廃棄物は、専用の投入容器に充填されて焼却炉や溶
融炉等の処理炉まで移送され、炉内に投入されて処理さ
れている。放射性廃棄物がブロック状のものである場合
には、放射性廃棄物を充填した投入容器を開放された移
送経路に沿って移送してもさほど実害はない。
材のような粉塵を発生するおそれのあるものである場合
には、移送経路の周囲が汚損されるおそれがあるため、
従来はこの移送経路を完全に密封していた。このためメ
ンテナンスが行いにくいうえ、移送経路を密封構造とす
るために大きいスペースが必要となる等の問題があっ
た。
の問題点を解決し、粉塵を発生するおそれのある放射性
廃棄物をも、開放された移送経路に沿って処理炉まで移
送することができる放射性廃棄物の投入容器カバーとこ
れを用いた放射性廃棄物の投入方法を提供するためにな
されたものである。
めになされた請求項1の発明の放射性廃棄物の投入容器
カバーは、底蓋を備えた放射性廃棄物の投入容器を内部
に収納できるカバー本体と、このカバー本体の上部に形
成された開口部を覆う着脱自在なカバー上蓋とからなる
ことを特徴とするものである。なおカバー本体が、投入
容器の底蓋を支持する容器受けと、投入容器の側面を支
える容器ガイドとを備えたものであることが好ましい。
放射性廃棄物を底蓋を備えた投入容器に充填し、この投
入容器を請求項1記載の放射性廃棄物の投入容器カバー
のカバー本体の内部に収納してカバー上蓋で密封した状
態で処理炉まで移送し、処理炉の上部でカバー上蓋を外
したうえ投入容器をカバー本体から取り出し、底蓋を開
いて放射性廃棄物を炉内に投入することを特徴とするも
のである。
をカバー本体の内部に収納し、上部の開口部をカバー上
蓋により封鎖することができるので、粉塵を発生するお
それのある放射性廃棄物をも、開放された移送経路に沿
って処理炉まで移送することができる。
を示す。図1は本発明の放射性廃棄物の投入容器カバー
の縦断面図、図2はそのA−A断面図である。この投入
容器カバーは、カバー本体1とカバー上蓋2とからなる
ものであり、その内部に放射性廃棄物の投入容器3が収
納される。
入容器3は従来から使用されているものであり、円筒状
容器部4の底部に開閉できる底蓋5を設けたものであ
る。底蓋5は倒立円錐面をその中心を通る垂直面で2等
分した鳥の嘴のような形状のものであり、円筒状容器部
4の底部に枢着されている。円筒状容器部4の両側に開
閉用シリンダ6が設けられており、そのロッド7の下端
は一対のリンク8を介して底蓋5と連結されている。図
1のようにロッド7が引上げられた位置にあるときには
底蓋5は閉じており、ロッド7が押し下げられたときに
は図3のように底蓋5は両側に大きく開くようになって
いる。
示すように有底円筒状であり、投入容器3を出し入れす
るための円形の開口部9が上面のみに形成されている。
カバー本体1の底面には、投入容器3の底蓋5を支持す
る容器受け10と、投入容器3の側面を支える容器ガイ
ド11とが設けられている。容器受け10は4本のボル
トを左右対称位置に垂直に立てたものであり、倒立円錐
状の底蓋5を4点で支持することができる。また容器ガ
イド11は、図1、図2に示すようにL型鋼からなる4
本の支柱の先端にボルト12を内向きに取付け、投入容
器3の外周面に形成されたリブ13の凹部にこれらのボ
ルト12を係合させることによって、投入容器3の転倒
を防止するものである。これらの容器受け10と容器ガ
イド11とによって、カバー本体1の内部に投入容器3
を安定に保持することができる。
ー本体1の高さは投入容器3の高さよりも低く、投入容
器3を収納したときにはその上部がカバー本体1の開口
部9から上方に突出する。カバー上蓋2はこの突出部を
外側から覆うようにカバー本体1の上部に被せられる無
底円筒体である。その下端部には斜め内向きのリブ14
が突出しており、カバー本体1の開口部9にうまく嵌ま
り込むようになっている。
用いた放射性廃棄物の投入方法を説明する。まず図4の
左端に示すように、投入容器3の内部に放射性廃棄物を
充填する。このとき底蓋5は閉じている。次にこの投入
容器3の上部をチャックしてカバー本体1の内部に収納
し、カバー上蓋2を被せる。前述したとおり、この状態
では投入容器3はカバー本体1の底面に設けられた容器
受け10と容器ガイド11とによって安定に支持され、
カバー上蓋2により封鎖される。
ーの内部に封入した状態で、矢印のように処理炉20の
上方まで移送する。移送は図示を略したコンベヤにより
行われるが、放射性廃棄物は投入容器3と投入容器カバ
ーとにより二重に被われているため、フィルターや保温
材のような粉塵を発生するおそれのあるものであって
も、放射性物質が周囲に飛散するおそれはない。また投
入容器3は安定に支持されているので、投入容器カバー
の内部で点灯することもない。このため従来は図4に一
点鎖線で示したような密封された移送経路が必要であっ
たが、本発明では開放された移送経路とすることができ
る。
器3が処理炉20の上方に達すると、図4に示すように
カバー上蓋2が自動機により取り外され、次いで投入容
器3がカバー本体1から取り出される。このとき投入容
器3の上部はカバー本体1の開口部9より突出している
ので、自動機による着脱が容易である。取り出された投
入容器3は処理炉20の上部の投入口21まで移動し、
開閉用シリンダ6により底蓋5を開いて放射性廃棄物を
炉内に投入する。その後、投入容器3と投入容器カバー
は再び移送経路に沿って元の位置まで戻り、同様のサイ
クルが繰り返される。
廃棄物の投入容器カバー及びこれを用いた放射性廃棄物
の投入方法によれば、放射性廃棄物の投入容器をカバー
本体の内部に収納し、カバー上蓋により封鎖することが
できるので、放射性廃棄物がフィルターや保温材のよう
に粉塵を発生するおそれのある場合にも、開放された移
送経路に沿って処理炉まで安全に移送することができ
る。このため移送経路を密封構造とするための大きいス
ペースが不要となり、移送経路等のメンテナンスも容易
となる利点がある。
面図である。
る。
る。
円筒状容器部、5 底蓋、6 開閉用シリンダ、7 ロ
ッド、8 リンク、9 開口部、10 容器受け、11
容器ガイド、12 ボルト、13 リブ、14 斜め
内向きのリブ、20 処理炉、21 投入口
Claims (3)
- 【請求項1】 底蓋を備えた放射性廃棄物の投入容器を
内部に収納できるカバー本体と、このカバー本体の上部
に形成された開口部を覆う着脱自在なカバー上蓋とから
なることを特徴とする放射性廃棄物の投入容器カバー。 - 【請求項2】 カバー本体が、投入容器の底蓋を支持す
る容器受けと、投入容器の側面を支える容器ガイドとを
備えたものである請求項1記載の放射性廃棄物の投入容
器カバー。 - 【請求項3】 放射性廃棄物を底蓋を備えた投入容器に
充填し、この投入容器を請求項1記載の放射性廃棄物の
投入容器カバーのカバー本体の内部に収納してカバー上
蓋で密封した状態で処理炉まで移送し、処理炉の上部で
カバー上蓋を外したうえ投入容器をカバー本体から取り
出し、底蓋を開いて放射性廃棄物を炉内に投入すること
を特徴とする放射性廃棄物の投入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000069623A JP3538107B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | 放射性廃棄物の投入容器カバー及びこれを用いた放射性廃棄物の投入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000069623A JP3538107B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | 放射性廃棄物の投入容器カバー及びこれを用いた放射性廃棄物の投入方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001255399A JP2001255399A (ja) | 2001-09-21 |
JP3538107B2 true JP3538107B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=18588470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000069623A Expired - Lifetime JP3538107B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | 放射性廃棄物の投入容器カバー及びこれを用いた放射性廃棄物の投入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538107B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004503552A (ja) * | 2000-06-13 | 2004-02-05 | バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト | ヘタリール−置換複素環式化合物 |
-
2000
- 2000-03-14 JP JP2000069623A patent/JP3538107B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004503552A (ja) * | 2000-06-13 | 2004-02-05 | バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト | ヘタリール−置換複素環式化合物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001255399A (ja) | 2001-09-21 |
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