JP3538064B2 - 車輪モータ一体形駆動装置 - Google Patents

車輪モータ一体形駆動装置

Info

Publication number
JP3538064B2
JP3538064B2 JP10817299A JP10817299A JP3538064B2 JP 3538064 B2 JP3538064 B2 JP 3538064B2 JP 10817299 A JP10817299 A JP 10817299A JP 10817299 A JP10817299 A JP 10817299A JP 3538064 B2 JP3538064 B2 JP 3538064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
ring
axle
outer peripheral
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10817299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000308204A (ja
Inventor
孝一 松岡
信行 八木
和典 山脇
茂智 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Toshiba Corp
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Railway Technical Research Institute filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10817299A priority Critical patent/JP3538064B2/ja
Publication of JP2000308204A publication Critical patent/JP2000308204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3538064B2 publication Critical patent/JP3538064B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両用台車等
に設けられたアウタロータモータを有する車輪一体形駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄道車両の駆動構造は、車輪と一
体化された車軸に大歯車を取付け、この大歯車に噛合さ
せて設けられた小歯車の軸に台車に支持された主電動機
(以下モータと呼ぶ)の回転軸を接続し、モータの回転
力を歯車減速装置を介して車輪に伝達して車輪を駆動す
るものである。
【0003】近年では車両の低騒音化、保守の省力化等
を図るため、歯車装置をなくした図7に示すようなアウ
タロータを使用した車輪、モータ一体形の駆動方式の開
発が進められている。
【0004】図7において、1は回転しない車軸(以下
固定車軸と呼ぶ)で、この固定車軸1の両端部は軸支持
箱3で支持され、この軸支持枠3は軸バネ等を介して台
車枠4に支持されている。
【0005】上記固定車軸1の中央部にはアウタロータ
タイプの永久磁石式同期電動機のモータ固定子2が取付
けられ、固定軸1の両端側には軸受6を介して車輪7が
回転自在に支持されている。
【0006】また、モータ固定子2の外周部には内周面
に永久磁石9を有する円筒状のモータ回転子8が配置さ
れ、このモータ回転子8の両端はブラケット10にて車
輪7にボルトにより締結されている。この場合、永久磁
石9の内周面とモータ固定子2の外周面の間は一定の空
隙を存している。
【0007】このようにモータ回転子8が車輪7と一体
的に構成され、直接車輪7を回転させることにより、車
両をレール11に沿って走行駆動するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような車輪モータ
一体形駆動装置において、車軸軸受部としては図8に示
すような構成となっている。
【0009】すなわち、図8に示すように車輪7のボス
部内周面に軸受外輪6aが嵌合され、両側面より内側端
蓋12と外側端蓋13によりボルト14,15により締
付けて固定している。また、軸受内輪6bは固定車軸1
に嵌合され、両端面側を固定部材により鋏付けるように
して固定されている。
【0010】上記内側端蓋12および外側端蓋13のそ
れぞれ軸受側には固定車軸1を中心とする環状のグリー
ス充填ポケット12aおよび13aが設けられ、これら
のポケットに潤滑グリースが充填されている。
【0011】しかし、このような構造の車軸軸受部を備
えた車輪モータ一体形駆動装置においては、次のような
問題がある。
【0012】(1)軸受外輪6aの軸長手方向の固定
は、内側端蓋12および外側端蓋13を介してボルト1
4,15の締付けで行っている。この場合、軸受外輪6
aを確実に加圧した状態にするためには、車輪7と内側
端蓋12および外側端蓋13との合せ面(X部)に微小
間隙を持たせてある。
【0013】しかし、このような軸受部の構造では、車
両の運転時に車輪7にレールからの衝撃力が伝わり、特
にレールの継目では最大10トンもの横圧が車輪に作用
する。この衝撃荷重は、軸受6を介して固定車軸1で受
けることになるため、車軸外輪6aを締付けているボル
ト14,15にもこの荷重が作用する。
【0014】この場合、ボルト締付部の端蓋と車輪の合
せ面(X)に微小間隙があるため、車輪7と軸受外輪6
aとの間に軸方向の相対変位が生じ、締付ボルトに大き
な変動荷重が作用し、ボルトの疲労破壊が生じ易くな
る。
【0015】また、レールからの大きな横圧による荷重
に耐えられるように締付ボルトのサイズと本数を多くし
て締付力を大きくしているため、長期使用中に微小間隙
(X)がなくなる方向に内側端蓋12および外側端蓋1
3が変形を生じ易く、変形が生じた場合には締付けボル
ト12,13の緩みが生じ、必要な締付力が維持できな
くなる。
【0016】このように運転時にレールから車輪に作用
する横圧による衝撃荷重に対して軸受外輪の締付方法
は、現状の構造では不十分である。
【0017】(2)一方、車両からの帰線電流をレール
に戻すため、従来の車両では回転する車軸に接地装置に
より通電し、車輪を通じてレールに電流を流す構造とな
っている。
【0018】しかしながら、車輪モータ一体形の駆動装
置では、車軸は固定となり、軸受を介して車輪を支持す
る構成のため、車軸より車輪に電流を流すと軸受6に電
食が発生して軸受を損傷するため、車軸に接地装置を設
けて電流をレールに流すことはできない。
【0019】そこで、現在では図8および図9に示すよ
うな接地構造を検討している。図8および図9におい
て、車輪7の側面と車軸支持箱3との間に存する空間
(Z)を利用し、この狭い空間に接地装置を設ける構成
とする案である。すなわち、接地装置17を支持する固
定ブラケット16を固定車軸1に固定し、接地装置に内
蔵するアースブラシ18をバネにし、外側端蓋13の外
周面に押付けて摺動させるものである。
【0020】従って、このような接地装置にあっては、
車体の帰線電流はアース線20より接地装置に入り、ア
ースブラシ18より外側端蓋13に流れ、次いで車輪7
を介してレール11に流れることになる。
【0021】このように車輪一体形駆動方式では、接地
装置17の取付けスペース(Z)が十分ないため、アー
スブラシ18を直接車輪7に摺動させることは困難であ
り、外側端蓋13の外周面を利用してアースブラシを摺
動させる構成としている。
【0022】この場合、接地装置17は、絶縁体19を
介して固定ブラケット16に取付け、電流が固定ブラケ
ット16から固定車軸1、軸受6、車輪7の経路で流れ
ることがないようにしている。
【0023】しかし、このような構造においても次のよ
うな問題があり、その改善が望まれている。
【0024】すなわち、外側端蓋13をアースリングと
兼用しているため、外側端蓋13の材質を摺動特性と耐
摩耗性、導電性の良いものに選定する必要があり、外側
端蓋13が高価になり、またアースリングの特性を良好
なものにすると、外側端蓋としての機械的強度が低下す
るなどの問題がある。また使用している間に摺動部の摩
耗、荒損により外側端蓋を交換する必要がある。
【0025】さらに、外側端蓋と車輪7との合せ面
(X)は微小間隙を存した構成としているため、電流は
外側端蓋と軸受外輪6aの端面の接触部より固定車軸1
へ流れることになり、通電面積が不十分になることもあ
る。
【0026】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、第1の目的は車輪を支持している
軸受の締付けに緩みが生じることなく、また横圧の衝撃
荷重によって締付け部の疲労破壊が生じることのない信
頼性の高い軸受部とすることを可能とし、第2の目的は
接地装置や速度発電機を制約された小スペースの中で構
成可能にして車両の信頼性向上、性能向上および小型軽
量化を図ることが可能な車両モータ一体形駆動装置を提
供するにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を解
決するため、次のような手段により車輪一体形回転電機
を構成する。
【0028】
【0029】請求項1に対応する発明は、台車に両端部
が固定支持された車軸の中央部にモータ固定子を設ける
と共に、車軸の両端部に各々軸受を介して車輪を回転自
在に支持させ、前記モータ固定子の外周面に所定の空隙
を存して筒状のモータ回転子を配設すると共に、このモ
ータ回転子の両端部を各々ブラケットにより前記車輪に
一体的に締結してなるアウタロータタイプの車輪モータ
一体形駆動装置において、前記車輪の車軸側に有するボ
ス部の内径面の中央部に嵌合された軸受外輪の内端側
に、前記車輪のボス部の端部に設けられたリング状のツ
バと軸受外輪とで外周部が挟み込まれることで固定され
る端蓋を設け、前記軸受外輪の外端側には外周面に雄ネ
ジが加工された端蓋を設け、この端蓋の雄ネジと前記車
輪のボス部に加工された雌ネジとを係合して軸受外輪を
軸方向に締付け固定し、これら両端蓋の軸受に対向する
側に前記車軸を中心とする環状のグリース充填空間をそ
れぞれ設けたものである。
【0030】上記請求項1に対応する発明の車輪モータ
一体形駆動装置にあっては、軸受外輪の固定が強固にな
り、車輪に横圧による衝撃荷重が作用した場合でも端蓋
と車輪のネジ部に大きな変動荷重が作用しなくなり、ネ
ジ部が疲労破壊することがなくなる。
【0031】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の車輪モータ一体形駆動装置において、前記
車輪の車軸側に有するボス部の外端側の外周面にアース
リングを取付け、前記車輪と車軸支持箱の間に固定ブラ
ケットを前記アースリングの外周部を覆うように内径部
を前記車軸に嵌合させて固定し、この固定ブラケットの
外周面の一部に開口部を設け、この開口部に前記アース
リングと摺動するアースブラシを有する接地装置を設け
たものである。
【0032】上記請求項2に対応する発明の車輪モータ
一体形駆動装置にあっては、上記請求項1に対応する発
明の作用効果に加えて、端蓋とは別に独立したアースリ
ングが車輪に取付けられるため、アースリングを適切な
材料に選定することが可能になると共に、車輪に密着し
て取付けられるため、通電面積を十分に確保される。
【0033】
【0034】請求項3に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の車輪モータ一体形駆動装置において、前記
車輪の車軸側に有するボス部の外端側の外周面にアース
リングと歯車円板とを並べて取付け、前記車輪と車軸支
持箱の間に固定ブラケットを前記アースリングと前記歯
車円板の外周部を覆うようにして内径部を前記車軸に嵌
合させて固定し、この固定ブラケットの外周面の一部に
前記アースリング及び前記歯車円板に対応させて開口部
をそれぞれ設け、その一方の開口部に前記アースリング
と摺動するアースブラシを有する接地装置を設け、他方
の開口部に先端検出部が前記歯車円板の外周面と一定の
間隙を存するように速度検出器を設けたものである。
【0035】上記請求項3に対応する発明の車輪モータ
一体形駆動装置にあっては、上記請求項1に対応する発
明の作用効果に加えて、アースリング部分にアースリン
グの他に速度発電機用の歯車円板を共存した形で取付
け、固定ブラケットに速度発電機の検出部分を設置する
ことにより、従来より取付け困難であった速度発電機を
取付けることが可能になる。
【0036】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1及び図2は本発明による車輪一体形回
転電機の第1の実施の形態をそれぞれ示すもので、図1
は車輪一体形モータの一部を示す断面図であり、図2は
図1のB−B線に沿う矢視断面図である。なお、図8及
び図9と同一部品には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0037】図1及び図2に示すように、車輪22の固
定車軸側に有するボス22aの内径面に内側端蓋23が
嵌込んだ後、軸受6を構成する軸受外輪6a部分が挿入
される。また、車輪22のボス22aの外側に突出する
ボス張出部の内径面に加工された雌ネジY部に外周部に
雄ネジYが加工された外側端蓋25をねじ込んで、軸受
外輪6aを軸方向に加圧した状態で固定している。
【0038】この場合、外側端蓋25には締付作業時の
スパナ(専用工具)の爪を差し込むための穴25bが複
数個設けられている。また、内側端蓋23と外側端蓋2
5の軸受側には、固定車軸1を中心とする環状の空間で
あるグリース充填ポット23a,25aが設けられ、軸
受の潤滑グリースが充填されている。
【0039】さらに、軸受内輪6bは、固定車軸1に挿
入され、両側の軸受押え24及び固定ブラケット26、
固定部材28により固定されている。
【0040】一方、車輪22のボス張出部の外周部にア
ースリング27が取付けられ、ボルト29により車輪2
2に締付け固定されている。
【0041】上記固定車軸1に固定された固定ブラケッ
ト26は、外周部が車輪22のボス張出部に取付けられ
たアースリング27の外周側を覆う如く形成され、この
固定ブラケット26の外周部の一部に開口部を設けると
共に、この開口部に接地装置17が取付けられている。
【0042】この接地装置17は、固定ブラケット26
に絶縁体19を介して取付けられると共に、アース線2
0により車体の接地部と接続されている。
【0043】上記接地装置17の内部には、アースブラ
シ18を有し、このアースブラシ18はバネによりアー
スリング27の外周面に加圧した状態で取付けられ、回
転時には摺動する構成となっている。
【0044】このように構成された車輪モータ一体形駆
動装置において、軸受外輪6aは外側端蓋25のネジ
(Y)部で強固に締付け固定されているが、このネジ
(Y)部は外側端蓋25の外径部全周に加工されている
ため、ボルト締付け方式に比べて大幅にネジの強度を増
大することが可能となり、横圧による衝撃荷重が作用し
ても応力が小さくなる。
【0045】また、ボルト締付方式では、図8に示すよ
うに軸受外輪6aを確実に押付けた状態とするため、微
小間隙(X)を必要としていたが、本実施の形態の外側
端蓋25の外径部全周に加工されたネジ(Y)部による
締付け構造では、この微小間隙は不要のため、横圧作用
時に変動応力が大幅に増大することがなく、疲労破壊を
生ずることもなくなる。
【0046】さらに、外側端蓋25の外径を小さくでき
ることから、外側端蓋25の外周部の車輪22のボス2
2a部にアースリング27を配置することが可能とな
る。しかも、アースリング27が別個に設けられるた
め、アースリングの材質を外側端蓋25とは関係なく最
適なものとすることができる。
【0047】一方、長期使用によりアースリング27の
摩耗や荒損が生じた場合には、アースリングのみを交換
すればよく、その作業を容易に行うことができる。
【0048】また、アースリング27は車輪22に密着
して取付けられているので、アース電流の通電面積も十
分確保することができる。
【0049】さらに、軸受6を車輪22より取外す場合
には、図3に示すように車輪22のボス22a部の内径
側に形成された雌ネジ(Y)部から外側端蓋25の雄ネ
ジ(Y)部を緩めて取外した後、内側端蓋23を図示矢
印方向に押圧することにより、容易に軸受6を車輪22
より取外すことができる。
【0050】この場合、軸受外輪6aは車輪22に強固
に嵌合されているので、軸受6を取出すときは軸受内輪
6bを加圧するのではなく、軸受外輪6aを加圧する必
要がある。
【0051】図4乃至図6は本発明による車輪モータ一
体形駆動装置の第2の実施の形態をそれぞれ示すもの
で、図4は車輪モータ一体形駆動装置の一部を示す横断
面図、図5は図4のC−C線に沿う矢視断面図、図6は
図4のD−D線に沿う矢視断面図である。なお、図1及
び図2と同一部品には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0052】第2の実施の形態では、図4乃至図6に示
すように固定車軸1に内径部が固定された固定ブラケッ
ト30部に接地装置17と速度発電機32とを取付ける
ものである。
【0053】図4乃至図6に示すように、車輪22を支
持する軸受6の外輪6aは外径部の全周に雄ネジ(Y)
が加工された外側端蓋25を車輪22のボス部22aの
内径側に加工された雌ネジ(Y)部に螺合とて軸方向に
締付けることにより、固定されている。
【0054】また、車輪22のボス部の外径側に外側端
蓋25の外周位置に対応させてアースリング31と速度
発電機用の歯車円板33がボルト34により締付け固定
される。そして、これらアースリング31と歯車円板3
3の外周側を覆うように固定ブラケット30が設けら
れ、この固定ブラケット30の外周部の適宜2か所に開
口部が設けられ、この開口部に接地装置17と速度発電
機32がそれぞれ取付けられている。
【0055】この場合、接地装置17のアースブラシ1
8はバネによりアースリング31の外周面に押付けら
れ、回転時には摺動する構造となっている。また、歯車
円板33の歯部に先端検出部が一定の間隙を存するよう
に対向させて速度発電機32が設けられている。
【0056】このような構成の車輪モータ一体形駆動装
置において、運転時に歯車円板33が回転すると、速度
発電機32は歯車円板3の歯の凹凸により速度を検出
し、この速度に応じた信号を自動列車制御装置(AT
C)やブレーキ制御装置に供給する。
【0057】このように固定ブラケット30の取付けス
ペースを利用して接地装置17と速度発電機32を容易
に取付けることが可能になる。
【0058】なお、上記実施の形態では、アースリング
31と歯車円板33とを図示するように別個に構成した
が、これら両者を一体化したものとして設けるようにし
ても良い。また、アースリング31と接地装置17又は
歯車円板33と速度発電機32の一方を配設するように
しても良い。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、車輪
を支持している軸受の締付けに緩みが生じることなく、
また横圧の衝撃荷重によって締付け部の疲労破壊が生じ
ることのない信頼性の高い軸受部を構成することがで
き、また接地装置や速度発電機を制約された小スペース
の中に配設可能な構成としたので、車両の信頼性向上、
性能向上および小型軽量化を図ることができる車輪モー
タ一体形駆動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車輪モータ一体形駆動装置の第1
の実施の形態の要部を示す断面図。
【図2】図1のB−B線に沿う矢視断面図。
【図3】同実施の形態における軸受の分解の仕方を説明
するための断面図。
【図4】本発明による車輪モータ一体形駆動装置の第2
の実施の形態の要部を示す断面図。
【図5】図4のC−C線に沿う矢視断面図。
【図6】図4のD−D線に沿う矢視断面図
【図7】従来の車輪モータ一体形駆動装置の構成例を示
す縦断面図。
【図8】同車輪モータ一体形駆動装置の部分断面図。
【図9】図7のA−A線に沿う矢視断面図。
【符号の説明】
1……固定車軸 6a……軸受外輪 6b……軸受内輪 17……接地装置 18……アースブラシ 23……内側端蓋 25……外側端板 26……固定ブラケット 27……アースリング 30……固定ブラケット 31……アースリング 32……速度発電機 33……歯車円板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 信行 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東芝トランスポートエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 山脇 和典 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東芝トランスポートエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 白石 茂智 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 平10−225056(JP,A) 特開 平10−86885(JP,A) 特開 平10−94111(JP,A) 実開 昭57−177302(JP,U) 実開 昭62−48101(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 9/00 B60L 15/00 H02K 7/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車に両端部が固定支持された車軸の中
    央部にモータ固定子を設けると共に、車軸の両端部に各
    々軸受を介して車輪を回転自在に支持させ、前記モータ
    固定子の外周面に所定の空隙を存して筒状のモータ回転
    子を配設すると共に、このモータ回転子の両端部を各々
    ブラケットにより前記車輪に一体的に締結してなるアウ
    タロータタイプの車輪モータ一体形駆動装置において、 前記車輪の車軸側に有するボス部の内径面の中央部に嵌
    合された軸受外輪の内端側に、前記車輪のボス部の端部
    に設けられたリング状のツバと軸受外輪とで外周部が挟
    み込まれることで固定される端蓋を設け、前記軸受外輪
    の外端側には外周面に雄ネジが加工された端蓋を設け、
    この端蓋の雄ネジと前記車輪のボス部に加工された雌ネ
    ジとを係合して軸受外輪を軸方向に締付け固定し、これ
    ら両端蓋の軸受に対向する側に前記車軸を中心とする環
    状のグリース充填空間をそれぞれ設けたことを特徴とす
    る車輪モータ一体形駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車輪モータ一体形駆動装
    置において、 前記車輪の車軸側に有するボス部の外端側の外周面にア
    ースリングを取付け、前記車輪と車軸支持箱の間に固定
    ブラケットを前記アースリングの外周部を覆うように内
    径部を前記車軸に嵌合させて固定し、この固定ブラケッ
    トの外周面の一部に開口部を設け、この開口部に前記ア
    ースリングと摺動するアースブラシを有する接地装置を
    設けたことを特徴とする車輪モータ一体形駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車輪モータ一体形駆動装
    置において、 前記車輪の車軸側に有するボス部の外端側の外周面にア
    ースリングと歯車円板とを並べて取付け、前記車輪と車
    軸支持箱の間に固定ブラケットを前記アースリングと前
    記歯車円板の外周部を覆うようにして内径部を前記車軸
    に嵌合させて固定し、この固定ブラケットの外周面の一
    部に前記アースリング及び前記歯車円板に対応させて開
    口部をそれぞれ設け、その一方の開口部に前記アースリ
    ングと摺動するアースブラシを有する接地装置を設け、
    他方の開口部に先端検出部が前記歯車円板の外周面と一
    定の間隙を存するように速度検出器を設けたことを特徴
    とする車輪モータ一体形駆動装置。
JP10817299A 1999-04-15 1999-04-15 車輪モータ一体形駆動装置 Expired - Fee Related JP3538064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10817299A JP3538064B2 (ja) 1999-04-15 1999-04-15 車輪モータ一体形駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10817299A JP3538064B2 (ja) 1999-04-15 1999-04-15 車輪モータ一体形駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000308204A JP2000308204A (ja) 2000-11-02
JP3538064B2 true JP3538064B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=14477822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10817299A Expired - Fee Related JP3538064B2 (ja) 1999-04-15 1999-04-15 車輪モータ一体形駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3538064B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000308204A (ja) 2000-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7707702B2 (en) Load distribution devices
JP4348941B2 (ja) 車輪用回転電機の取付構造
EP2412080B1 (en) Bearing assembly
US5509492A (en) Drive including an external rotor motor for a vehicle wheel
JP4252635B2 (ja) 貨車のアクスル・ローラ・ベアリング・アッセンブリー
KR100875004B1 (ko) 인휠 모터 장착 구조체
JP3538064B2 (ja) 車輪モータ一体形駆動装置
CN106945463B (zh) 一种微型汽车后驱动桥轮毂端结构
JP6011717B2 (ja) 車両用インホイールモータユニット
CN110603163B (zh) 轴端装置
EP0844724A1 (en) End of axle clamp-on electrical power device
EP4080737A1 (en) Vehicle power device and wheel bearing device with power generator
CA2327028C (en) Combined bearing plate and stator frame casting
CA2766456A1 (en) Motor for vehicle
JP3614385B2 (ja) 電気モータ駆動式空気圧縮機を後付けするためのキット
CN109572400B (zh) 一种车轮、车辆的行走装置及矿用卡车
CN114337045A (zh) 一种可实现轴承防护的电机
CN112659812A (zh) 带发电机的轮毂单元轴承
JP4268705B2 (ja) 軸のための滑り軸受け
JP4609445B2 (ja) 車両用交流発電機
CN113178996B (zh) 一种全封闭式水平轴双驱动发电装置
JP2006117124A (ja) 車輪構造
WO2022264877A1 (ja) 車両用動力装置および発電機付き車輪用軸受装置
CN209503826U (zh) 一种打磨装置
CN101447709B (zh) 车用发电机轴承防泥防水结构

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040318

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080326

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees