JP3536393B2 - 車両用キャリングケース - Google Patents

車両用キャリングケース

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JP3536393B2
JP3536393B2 JP31912994A JP31912994A JP3536393B2 JP 3536393 B2 JP3536393 B2 JP 3536393B2 JP 31912994 A JP31912994 A JP 31912994A JP 31912994 A JP31912994 A JP 31912994A JP 3536393 B2 JP3536393 B2 JP 3536393B2
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頼信 墨
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キャッツハンズ有限会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車体ルーフ上に取り外し
可能に搭載して小荷物の収納、運搬に使用する車両用キ
ャリングケースに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用キャリングケースの一形
式として、本願出願人の出願に係る特開平5−2543
74号公報には、車両のルーフに固着されるロアケース
と、該ロアケースの前端に開閉可能に組付けれロアケー
スを覆蓋するアッパケースを備え、アッパケースを前方
へ拡開したとき車両のフロントウィンドを覆うようにし
た車両用キャリングケースが記載されている。かかる構
成のキャリングケースによれば、荷物の収納、運搬だけ
でなくアッパケースで車両のフロントウィンドを覆うこ
とにより、炎天下の駐車時に車内温度が上昇するのを防
止する日除けとして利用できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のキャリングケースにおいてはフロントウィンドを覆
うアッパケースが風でめくり上がらないように、フック
を有するバンドでアッパケースを車体に連結している
が、日除けとして利用する度にフックを車体に係止した
り、フックを外す作業が不可欠であるので、使い勝手が
悪い。本発明はかかる点に鑑み、日除けとしての使い勝
手が良いキャリングケースを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
はルーフに固着されるロアケースと、屈曲可能なシート
材からなり前縁をロアケースの前端に該ロアケースを覆
蓋する位置と前方へ拡開して車両のフロントウィンドを
覆う位置との間で回動可能に組み付けたアッパケースを
備えた車両用キャリングケースであって、前記ロアケー
スの前端の左右両端に後方へ緩やかに曲がる斜面を立設
し、前記アッパケースの左右両端に前記斜面に沿って
の字に曲がる斜辺を設け、 記各斜面に前記斜辺を着脱
可能に連結することにより前記斜辺が前記斜面に弾力的
に当接して前記アッパケースが前記ロアケースを覆蓋す
る位置または前記フロントウィンドを覆う位置に保持さ
れることを特徴とする。請求項2に記載の本発明は ル
ーフに固着されるロアケースと、屈曲可能なシート材か
らなり前縁に一体形成した可撓性を有する一本のヒンジ
パイプでロアケースの前端に組み付けられ、前記ロアケ
ースを覆蓋する位置と前方へ拡開して車両のフロントウ
ィンドを覆う位置との間で回動可能なアッパケースを備
えた車両用キャリングケースであって、前記ロアケース
の前端の左右両端に後方へ緩やかに曲がる斜面を立設
し、前記ヒンジパイプの左右両端に前記斜面に沿って
の字に曲がる斜辺を設け、前記各斜面に前記斜辺が着脱
可能に嵌合する凹部を設け、前記斜辺を該凹部に嵌合す
ることにより前記斜辺が前記斜面に弾力的に当接して
記アッパケースが前記ロアケースを覆蓋する位置または
前記フロントウィンドを覆う位置に保持されることを特
徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明によれば、ロアケースの前
端の左右両端に後方へ緩やかに曲がる斜面を立設し、ア
ッパケースの前縁の左右両端に前記斜面に沿ってくの字
曲がる斜辺を設け、斜辺が斜面に弾力的に当接するこ
とによりアッパフレームがロアフレームを覆蓋する位置
または前記フロントウィンドを覆う位置に保持されるの
で、アッパケースでフロントウィンドを覆うとき、アッ
パケースをバンド等を用いて車体に連結しなくてもアッ
パケースが風でめくれ上がるのを防止でき、使い勝手が
きわめて良好となる。また、ロアケースとアッパケース
の前端の左右両端を後方へ曲げたので、車両走行時にお
けるキャリングケースの空気抵抗が小さくなり、燃費が
向上する。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図面に基づき説明するに、図
1ないし図6には本発明の一実施例に係る車両用キャリ
ングケースの全体が示されている。当該キャリングケー
ス10は車体BのルーフRに固定した前後一対のルーフ
ラック11と、ルーフラック11にブラケット12で固
着したロアケース13及びロアケース13の前端部に開
閉可能に組付けられ、ロアケース13を覆蓋するアッパ
ケース14を備えている。ロアケース13は軽量で、か
つ荷物の重量により変形しないように繊維強化プラスチ
ックや金属製板材等のプレス成形品または強化プラスチ
ックの成形品を使用している。このロアケース13は図
7に示すように、略矩形の平面形状を有し、周縁に沿っ
て折曲面15が立設されている。折曲面15のうちロア
ケース13の前縁に沿って立設した折曲面15aの左右
両側には後方へくの字に曲がった斜面15bが形成され
ている。ロアケース13の左右の縁に沿って設けた折曲
面15の内側にはサイドカバープレート16が折曲面1
5に沿って起立する位置とロアケース13に倒伏する位
置の間で回動するようにヒンジ17で組付けられてい
る。また、ロアケース13の後縁に沿って設けた折曲面
15にはリヤカバープレート18が折曲面15に沿って
起立する位置とロアケース13に倒伏する位置の間で回
動するようにヒンジ19で組付けられている。
【0007】両サイドカバープレート16の後縁上端に
はピン20が立設され、リヤカバープレート18の左右
両縁の上端には長穴21が形成されている。リヤカバー
プレート18を起立した後、両サイドカバープレート1
6を起立させると、ピン20が長穴21に係合するの
で、リヤカバープレート18と両サイドカバープレート
16が起立位置に保持される。両サイドカバープレート
16の後縁には同プレート16とリヤカバープレート1
8を起立位置にロックするロック機構を内蔵したボック
ス22が取付けられている。図8及び図9に示すよう
に、ボックス22の内部にはロックレバー23と、ロッ
クレバー23を付勢するスプリング24が配設され、ロ
ックレバー23に一体に設けた操作レバー25がサイド
カバープレート16に形成したスリット16aを通って
外側に突出している。一方、リヤカバープレート18の
左右両縁の内側にはロックレバー23の先端部が係合す
る突起26が設けられている。両サイドカバープレート
16とリヤカバープレート18はスプリング24で付勢
されたロックレバー23の先端部が突起26に係合する
ことにより起立位置にロックされる。操作レバー25を
スプリング24の力に抗して引っ張るとロックレバー2
3が突起26から外れるので、ロックが解除され両サイ
ドカバープレート16とリヤカバープレート18を倒す
ことができる。
【0008】アッパケース14の材質にはウレタン等の
エラストマーをシート状に発泡成形したもの、あるいは
布基材にゴムや軟質塩化ビニル等をラミネートしたもの
など、屈曲可能なシート材を使用している。図10に示
すように、アッパケース14の前縁にはヒンジパイプ2
7が一体成形されている。一方、ロアケース13の前縁
の折曲面15の前縁部15aに軸受ブラケット28が一
体に設けられている。アッパケース14は軸受ブラケッ
ト28にヒンジパイプ27を回転可能に嵌合することに
よりロアケース13を覆蓋する位置と車両のフロントウ
ィンドFWを覆う位置との間で回動するようにロアケー
ス13に組付けられている。図11及び図12に模式的
に示すように、ヒンジパイプ27はその左右両端に斜辺
27aを有する。この斜辺27aはロアケース15の斜
面15bに沿うようにくの字に曲がて形成されている。
一方、ロアケース13の両斜面15bのそれぞれには上
下2箇所にヒンジパイプ27の斜辺27aが嵌合する凹
部29が設けられている。ヒンジパイプ27は可撓性を
有するので、斜辺27aを上下の凹部29のいずれか一
方に択一的に嵌合させることができる。図3及び図5に
示すように、アッパケース14の後縁の内側にはベルベ
ットファスナー30が固着されている。一方、リヤカバ
ープレート18の上縁外側と、ロアケース13の後縁に
沿って立設した折曲面15の上縁外側にこのベルベット
ファスナ30ーと対をなすベルベットファスナー31,
32が固着されている。
【0009】本実施例のキャリングケース10は以上の
構成からなり、次に使用方法を説明する。荷物を収納し
ない場合は、図1、図3及び図4に示すように、左右の
サイドカバープレート16をロアケース13に倒伏し、
リヤカバープレート18をサイドカバープレート16に
重ねるようにして倒し、ヒンジパイプ27の斜辺27a
を下側の凹部29に嵌合してアッパケース14を被せ
る。このときヒンジパイプ27の斜辺27aがロアケー
ス13の斜面15bに弾力的に当接してアッパケース1
4はロアケース13を覆蓋する位置に保持されるので、
同ケース14のベルベットファスナー30をロアケース
13のベルベットファスナー32に接合して固定する。
荷物を収納するには図5及び図6に示すように、両サイ
ドカバープレート16とリヤカバープレート18を起立
させ、サイドカバープレート16のピン20をリヤカバ
ープレート18の長穴21に係合し、ロックレバー23
を突起26に係合させて両プレート16,18を起立位
置にロックし、ヒンジパイプ27の斜辺27aを上側の
凹部29に嵌合し、アッパケース14のベルベットファ
スナー30をリヤカバープレート18のベルベットファ
スナー31に接合する。ヒンジパイプ27の斜辺27a
を上側の凹部29に嵌合することにより、アッパケース
の前面が膨れ上がるので、キャリングケースの容積が大
きくなり、荷物の収納が容易になる。
【0010】キャリングケース10を日除けとして利用
するには、ヒンジパイプ27の斜辺27a部を下側の凹
部29に嵌合し、図2に示すようにアッパケース14を
前方へ拡開する。このとき図13に模式的に示すよう
に、アッパケース14はヒンジパイプ27のくの字の曲
がる折曲点b,cと下側の凹部29との嵌合中心a,d
を結ぶ直線Aに関して線対称となる位置までヒンジパイ
プ27を支点にして回動し、フロントウィンドーFWを
覆う。このときヒンジパイプ27の斜辺部27aがロア
ケース13の斜面に弾力的に当接するので、アッパケー
スは拡開位置に保持される。しかして、本実施例によれ
ば、ロアケース13の折曲面15の斜面15bにヒンジ
パイプ27の斜辺部27aが弾力的に当接し、これによ
りアッパケース14がロアケース13を覆蓋する位置ま
たはフロントウィンドFWを覆う位置に保持されるの
で、アッパケース14でフロントウィンドFWを覆うと
き、アッパケース14を車体に連結しなくてもアッパケ
ース14が風でめくれ上がるのを防止でき、使い勝手が
きわめて良好である。なお、とくに風が強い場合には図
2に示すように、アッパケース14に一端を固着した左
右一対の帯片33の他端をドアで挟んで同ケース14を
車体に連結する。
【0011】次に、本発明の他の実施例に係るキャリン
グケースを図14及び図15に基づき説明するに、当該
キャリングケースではアッパケース14の前縁がボルト
40とナット41でロアケース13の前縁の折曲面15
に固着したヒンジプレート42によって同折曲面15の
中間部15aに挟着されている。一方、アッパケース1
4の前縁はロアケース13の斜面15bに沿うようにテ
ーパが形成され斜辺14aを構成している。この斜辺1
4aの内側には雄鋲43が固着され、ロアケース13の
斜面15bには雄鋲43と対をなす上下2個の雌鋲44
が固着されている。なお、本実施例における他の構成は
前述した実施例と同じである。かかる構成のキャリング
ケースにおいてはヒンジ機構を設けていないが、アッパ
ケース14に屈曲性を有する材質を使用しているので、
アッパケース14の前縁が屈曲することによりロアケー
ス13を覆蓋する位置とフロントウィンドーFWを覆う
位置の間で開閉し、閉じた位置では斜辺14aが斜面1
5bに弾力的に当接する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るキャリングケースを
搭載した車両を示す斜視図である。
【図2】 同キャリングケースを日除けに利用した状態
を示す斜視図である。
【図3】 図1の3−3線から切断した断面図である。
【図4】 図1の4ー4線から切断した断面図である。
【図5】 同キャリングケースの使用状態を示す縦断断
面図である。
【図6】 同キャリングケースの使用状態を示す横断断
面図である。
【図7】 同キャリングケースを構成するロアケース1
3を示す斜視図である。
【図8】 同ロアケース13の主要部を示す拡大斜視図
である。
【図9】 図8の9−9線から切断した拡大断面図であ
る。
【図10】 同キャリングケースを構成するアッパケー
ス14の主要部を示す斜視図である。
【図11】 同アッパケース14を模式的に示す平面図
である。
【図12】 同アッパケース14を模式的に示す正面図
である。
【図13】 同アッパケース14の開閉作動を模式的に
説明する説明図である。
【図14】 本発明の他の実施例に係る車両用キャリン
グケースを構成するアッパケース14の主要部を示す斜
視図である。
【図15】 図14のC−C線から切断した断面図であ
る。
【符号の説明】
10…車両用キャリングケース、11…ルーフトラッ
ク、12…ブラケット、13…ロアケース、14…アッ
パケース、15…折曲面、15b…斜面、27…ヒンジ
パイプ、27a…斜辺、R…ルーフ、FW…フロントウ
ィンドー。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフに固着されるロアケースと、屈曲
    可能なシート材からなり前縁をロアケースの前端に該ロ
    アケースを覆蓋する位置と前方へ拡開して車両のフロン
    トウィンドを覆う位置との間で回動可能に組み付けたア
    ッパケースを備えた車両用キャリングケースであって、
    前記ロアケースの前端の左右両端に後方へ緩やかに曲が
    る斜面を立設し、前記アッパケースの前縁の左右両端に
    前記斜面に沿ってくの字に曲がる斜辺を設け、前記各斜
    面に前記斜辺を着脱可能に連結することにより前記斜辺
    が前記斜面に弾力的に当接して前記アッパケースが前記
    ロアケースを覆蓋する位置または前記フロントウィンド
    を覆う位置に保持されることを特徴とする車両用キャリ
    ングケース。
  2. 【請求項2】 ルーフに固着されるロアケースと、屈曲
    可能なシート材からなり前縁に一体形成した可撓性を有
    する一本のヒンジパイプでロアケースの前端に組み付け
    られ、前記ロアケースを覆蓋する位置と前方へ拡開して
    車両のフロントウィンドを覆う位置との間で回動可能な
    アッパケースを備えた車両用キャリングケースであっ
    て、前記ロアケースの前端の左右両端に後方へ緩やかに
    曲がる斜面を立設し、前記ヒンジパイプの左右両端に前
    記斜面に沿ってくの字に曲がる斜辺を設け、前記各斜面
    に前記斜辺が着脱可能に嵌合する凹部を設け、前記斜辺
    を該凹部に嵌合することにより前記斜辺が前記斜面に弾
    力的に当接して前記アッパケースが前記ロアケースを覆
    蓋する位置または前記フロントウィンドを覆う位置に保
    持されることを特徴とする車両用キャリングケース。
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CN115489438B (zh) * 2022-10-13 2024-06-21 中国重汽集团济南动力有限公司 一种一体式行李架安装结构

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