JP3533738B2 - 自動開先倣い溶接方法及び装置 - Google Patents
自動開先倣い溶接方法及び装置Info
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Description
及び装置に関するものである。
ながら(いわゆるウィービングしながら)開先の長手方
向に沿って溶接を進行させる場合、開先の幅両端部を検
出して溶接トーチを反転させるようにする必要がある
(いわゆる開先倣い)。
式のものと非接触式のものとがあり、更に非接触式の中
には、外部センサ式のものと内部センサ式のものとがあ
る。
式センサやスプリングローラ式センサを用いて開先端部
を物理的に検出させるものである。
い手段には、開先の両端部にレーザ光を照射して溶接ト
ーチがこれを横切った時に溶接トーチを反転させる光切
断法や、開先の端部と中央部における光の濃淡の違いを
検出して溶接トーチを反転させるラインセンサ法などが
ある。内部センサ式の開先倣い手段には、開先端部にお
ける溶接電流値の変化を利用するアークセンサ法などが
ある。
来の自動開先倣い手段には、以下のような問題があっ
た。
ンサやスプリングローラ式センサのセッティングが難し
いため、正確に開先の端部を検出させるのが困難である
という問題があり、又、接触による摩擦でセンサが故障
し易いという問題があった。
先倣いの場合、レーザ光などがアーク光によって錯乱さ
れて、正確な検出ができないという問題があり、又、レ
ーザー光の光源やレーザ光の計測機器などにより、溶接
トーチ回りが煩雑になるという問題があった。
転の指標となる溶接電流値は、溶接状況のいかんによっ
ては開先の端部以外に、開先中央部でも大きく変動する
ので、誤動作をおこすおそれがあり、又、溶接電流の変
動により正確な検出が難しいという問題があった。
の位置を正確に検出できないという共通の欠点があっ
た。
不足に対応するため、溶接を無人化し、放置化し、遠隔
操作化したいという要請があり、そのためには、上記従
来の技術に比べて遥かに精度の高い開先倣い手段を開発
する必要がある。
先倣いを行わせ得るようにした自動開先倣い溶接方法及
び装置を提供することを目的とするものである。
に、本発明では以下の手段を用いた。
溶接電流におけるパルス間の間隔を、パルスピーク期間
の開始時を計測の開始点として計測し、得られた計測値
に基づいて開先の端部を検知して、溶接トーチの開先幅
方向への移動を反転させることを特徴とする自動開先倣
い溶接方法にかかるものである。
たしきい値を下回った時に、開先の端部と判断して溶接
トーチを反転させるようにしても良い。
ターンと一致した時に、開先の端部と判断して溶接トー
チを反転させるようにしても良い。
の距離だけ進んだ時に、溶接トーチを強制的に反転させ
るようにしても良い。
状の溶接電流におけるパルス間の間隔を、パルスピーク
期間の開始時を計測の開始点として計測する計測部と、
計測部が計測した計測値を分析整理するシーケンサ部
と、シーケンサ部からの分析結果データに基づき溶接ト
ーチの開先幅方向に対する反転時期を求めて制御指令を
送る横行制御部とを備えたことを特徴とする自動開先倣
い溶接装置にかかるものである。
溶接電流におけるパルス間の間隔を、パルスピーク期間
の開始時を計測の開始点として計測し、シーケンサ部
は、計測部が計測した計測値を分析整理し、横行制御部
は、シーケンサ部からの分析結果データに基づき溶接ト
ーチの開先幅方向に対する反転時期を求めて、溶接トー
チへ制御指令を送り、溶接トーチを反転させる。
溶接電流を直接検出する代りに、溶接電流のパルス間の
間隔を、パルスピーク期間の開始時を計測の開始点とし
て計測するようにしたことにより、誤差がなく高い精度
の開先倣いを実現することができ、溶接の無人化を図る
ことが可能となる。
時期の判断は、計測値が予め設定されたしきい値を下回
った時としても、計測値の増減の仕方が予め設定したパ
ターンと一致した時としても、これらを併用しても良
い。
だけ進んだ時に、溶接トーチを強制的に反転させるよう
にすることにより、万一、上記制御が働かなかった場合
でも、支障なく溶接を継続することができる。
明する。
る。
としての、MIG或いはMAG式の立向溶接装置の概略
斜視図であり、図中、1は後述するような特性を有する
インバータ式パルス電源である溶接電源、2は溶接条件
その他を設定する設定入力装置3と手元操作盤4とを備
えた溶接制御装置、5は昇降スライダ6や横行スライダ
7や前後スライダ8を介して溶接トーチ9を昇降動及び
開先幅方向への横行動並びに前後動可能に備えた溶接機
本体を示している。
する昇降用モータ、11は横行スライダ7を駆動する横
行用モータ、12は前後スライダ8を駆動する前後動用
モータ、13は前後スライダ8に対して溶接トーチ9を
回転させるためのトーチ回転用モータ、14は溶接ワイ
ヤ、15はワイヤ送給装置である。
本発明の必要部分を示す概略系統図であり、図中、16
は溶接トーチ9と溶接母材17との間に溶接電源1から
の溶接電流を付与する電源制御部、18は横行用モータ
11へ制御指令19を送ると共に、必要に応じて横行用
モータ11に付設された位置検出装置20からの位置検
出信号21を入力してフィードバック制御する横行制御
部である。
れた開先、22aは開先22の中央部、22bは開先2
2の端部、22cは中央部22aからの一定の距離、2
3は横行スライダ7のボールネジ、24はボールネジ2
3に螺着されたナット、25は設定入力装置3からの設
定信号、26は手元操作盤4からの操作信号である。
よって発生される溶接電流のパルス27(図では電源制
御部16からパルス27の信号をもらうようになってい
るが、溶接電源1から直接信号をもらうようにしても良
い)の間隔を内部クロックによってカウント(計測)す
るパルスカウント部28(計測部)と、パルスカウント
部28からのパルスカウント値29(計測値)を分析整
理して得られた分析結果データ30を横行制御部18へ
送るシーケンサ部31とを設ける。
位置検出装置20からの位置検出信号21を入力してい
る。
には、溶接作業員が、予め設定入力装置3を用いて溶接
条件その他を入力し、設定入力装置3からの設定信号2
5を溶接制御装置2へ送らせて、必要な設定を行ってお
き、手元操作盤4を操作して、溶接制御装置2へ操作信
号26を送って溶接を開始させる。
外の情報は、後述する。
により、溶接トーチ9と溶接母材17との間に溶接電源
1からの溶接電圧が印加され、両者間にアークが発生し
て溶接電流が流れることにより、溶接ワイヤ14が溶融
され、開先22に溶接ビードが形成される。
が、横行用モータ11へ制御指令19を送って横行用モ
ータ11を駆動させ、ボールネジ23及びナット24を
介して、溶接トーチ9を開先22の幅方向へ横行させる
と共に、必要に応じて横行用モータ11に付設された位
置検出装置20からの位置検出信号21を入力して溶接
トーチ9の横行移動をフィードバック制御する。
降スライダ6や前後スライダ8を駆動して、溶接トーチ
9を昇降動及び前後動させることにより、開先22に沿
って立向き(上下方向)に溶接を進行させる。
5を制御して、溶接ワイヤ14の突出長を制御する。
ルス電源である溶接電源1は、図3に示すようなパルス
27状の溶接電流を発生するようになっている。
で、パルスピーク期間aや遷移期間bの間に溶滴などに
よる短絡が生じた場合に、即座に溶接電流を低下させて
ベース電流値まで落とす制御を行い(具体的には、図4
・図5で仮想線イとなるところを実線ロのように溶接電
流を低下させる制御)、スパッタの発生を低減できるよ
うになっている。
なアーク電圧の低下が生じた場合に、実線ハで示すよう
に溶接電流を一時的に増加させる制御を自動的に行わせ
ることができるようになっている。
溶接電源1の内部でパルス波形の制御を行うことによ
り、スパッタの発生を防止し得るようになっている。
ある。
接電流のパルス27は、溶接電流量や入熱の均等化を図
るため、図6に示すように、溶接電流の値が大きい程周
波数が高く、パルスピーク期間aが短くなるようになっ
ている。従って、例えば、図7に示すように、溶接電流
が140mAの場合はパルス27,27間の間隔dが狭
くなり、図8に示すように、溶接電流が80mAの場合
にはパルス27,27間の間隔dが広くなる。
性を利用して、図2のパルスカウント部28(計測部)
で、内部クロック(10μsec)を利用して、溶接電
源1によって発生される溶接電流のパルス27(或い
は、電源制御部16からのパルス27)間の間隔d(時
間)をカウントする(数値として計測しても時間として
計測してもよい)。
上り時から計測を開始すると、カウント値に誤りを生じ
ることになるので、図4に示すように、パルスピーク期
間aの開始時から計測するようにする。
値が高い程、パルス27,27間の間隔dが狭くなって
いるので、反対に、図9に示すように、内部クロックに
よるパルスカウント値は溶接電流の値が高い程小さくな
る関係にある。
スカウント部28で検出したパルスカウント値29を単
位時間(例えば、0.02秒)毎にスキャンする。1回
のスキャンには複数回分(例えば、15回程度)のパル
スカウント値29のデータが含まれているので、そのデ
ータを調べて、有効範囲内のデータを有効データとする
(例えば、平均的なパルスカウント値29が1000で
あるとすると、有効範囲は予め100〜2000程度と
なるように設定入力装置3を用いて設定しておく)。更
に、シーケンサ部31は、有効データから最大値と最小
値を引いたものを有効サンプリングデータとし、有効サ
ンプリングデータの平均値を取って、そのスキャンにお
けるパルスカウント値29とする。
カウント値29と、その時の有効サンプリングデータ数
と、位置検出装置20からの位置検出信号21などの位
置情報を1組のデータ(分析結果データ30)として順
次、横行制御部18へ送る。
部31からの分析結果データ30を元に、溶接トーチ9
の反転時期を求め、溶接トーチ9を開先22の端部22
bで正確に反転させる。
は、溶接ワイヤ14と開先22との距離が短くなるた
め、溶接電流が高くなり、反対にパルスカウント値29
は小さくなる。そこで、予め設定入力装置3を用いてし
きい値eを設定しておき、図10に示すように、パルス
カウント値がしきい値eを下回った時に(図10ではし
きい値eは1100回としている)、開先22の端部2
2bに達したと判断して、溶接トーチ9を反転させるよ
うにする。
スカウント値29が独特のパターンを持って増減するこ
とが実験により確認されたので、予め設定入力装置3を
用いて上記パターンを設定しておき、パルスカウント値
29の変化の仕方を設定したパターンと照合させて、両
者が一致した時に、開先22の端部22bに達したと判
断して、溶接トーチ9を反転させるようにする(この場
合には、位置検出装置20からの位置検出信号21など
の位置情報で、開先22の端部22bに近付いたことを
制御条件として加えても良い)。
による制御を併用しても良い。
チ9が反転しなかった場合の対策として、図2に示すよ
うな開先22の中央部22aの幅より一定の距離22c
(例えば、0.5mm)だけ進んだ時に、強制的に溶接
トーチ9を反転させるように、溶接制御装置2に設定し
ておく。
く誤差が発生し易い溶接電流を直接検出する代りに、溶
接電流のパルス27,27間の間隔を内部クロックなど
によってカウント(計測)するようにしたことにより、
誤差がなく高い精度の開先倣いを実現することができ、
溶接の無人化を図ることが可能となる。
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
倣い溶接方法及び装置によれば、溶接電流のパルス間の
間隔を、パルスピーク期間の開始時を計測の開始点とし
てカウントすることにより、高精度で開先倣いを行わせ
ることができるという優れた効果を奏し得る。
G式の立向溶接装置の概略斜視図である。
を示す概略系統図である。
である。
フである。
図4と同様のグラフである。
示すグラフである。
フである。
フである。
ラフである。
させる場合の判断の仕方を説明するグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 溶接電源が発生するパルス状の溶接電流
におけるパルス間の間隔を、パルスピーク期間の開始時
を計測の開始点として計測し、得られた計測値に基づい
て開先の端部を検知して、溶接トーチの開先幅方向への
移動を反転させることを特徴とする自動開先倣い溶接方
法。 - 【請求項2】 計測値が予め設定されたしきい値を下回
った時に、開先の端部と判断して溶接トーチを反転させ
る請求項1記載の自動開先倣い溶接方法。 - 【請求項3】 計測値の増減の仕方が予め設定したパタ
ーンと一致した時に、開先の端部と判断して溶接トーチ
を反転させる請求項1,2いずれか記載の自動開先倣い
溶接方法。 - 【請求項4】 溶接トーチが開先の中央部から一定の距
離だけ進んだ時に、溶接トーチを強制的に反転させる請
求項1,2,3いずれか記載の自動開先倣い溶接方法。 - 【請求項5】 溶接電源が発生するパルス状の溶接電流
におけるパルス間の間隔を、パルスピーク期間の開始時
を計測の開始点として計測する計測部と、計測部が計測
した計測値を分析整理するシーケンサ部と、シーケンサ
部からの分析結果データに基づき溶接トーチの開先幅方
向に対する反転時期を求めて制御指令を送る横行制御部
とを備えたことを特徴とする自動開先倣い溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00416495A JP3533738B2 (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 自動開先倣い溶接方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00416495A JP3533738B2 (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 自動開先倣い溶接方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08192271A JPH08192271A (ja) | 1996-07-30 |
JP3533738B2 true JP3533738B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=11577111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00416495A Expired - Fee Related JP3533738B2 (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 自動開先倣い溶接方法及び装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3533738B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-13 JP JP00416495A patent/JP3533738B2/ja not_active Expired - Fee Related
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