JP3533470B2 - 誤動作防止機能付きスロットマシン - Google Patents
誤動作防止機能付きスロットマシンInfo
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Description
により出力されるコマンド信号を実行する際のコマンド
処理方法に係り、詳細には、プログラムの暴走によるコ
マンドの誤実行を防止するコマンド処理方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、一定の入力条件に応じて実行され
る処理プログラムにより制御される機器としては、例え
ば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の売
り場に設置されて、商品アイテムを入力すると売上金額
や売上回数等の点検、精算を制御する電子レジスタ、ま
た、遊技場に設置されて、コインを投入してスタートボ
タンを操作すると回胴の回転、入賞によるコインの払出
し等を制御するスロットマシン、遊技球(パチンコ球)
を打ち出すと遊技盤上に配置された入賞口への入賞等の
遊技の進行状態に応じて絵柄の点滅表示や賞球の出力等
を制御するパチンコ遊技機等がある。 【0003】これらの機器では、その一定の入力条件に
応じて処理プログラムが実行される毎に重要なコマンド
信号が繰り返し出力されており、すなわち、電子レジス
タでは売上金額を精算するためののコマンド信号、スロ
ットマシンでは入賞したときのコイン払出しのためのコ
マンド信号、パチンコ遊技機では入賞したときの賞球出
力のためのコマンド信号等が出力されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の一定の入力条件に応じて実行される処理プロ
グラムにより制御される機器としての電子レジスタ、ス
ロットマシン又はパチンコ遊技機等にあっては、機器が
設置される周囲から機器内に侵入するノイズや静電気等
の影響で処理プログラムが暴走する場合があり、このた
め上記重要コマンド信号が所定の処理プロセスを経ずに
無為に出力されて機器の誤動作を誘発し、精算ミス、コ
インの払出しミス、賞球の出力ミス等の機器にとって重
大な誤動作を発生させるという問題点があった。 【0005】本発明の課題は、一定の入力条件に応じて
実行される処理プログラムにより出力される重要コマン
ド信号により制御される動作の誤実行を防止するコマン
ド処理方法を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明の手段は
次の通りである。スタートボタンの操作に応じて動作を
開始し、その動作の結果が入賞状態となった場合に景品
の放出を指示するためのコマンド信号を出力する一連の
処理を、前記スタートボタンが操作される毎に繰り返す
コマンド信号出力手段と、前記コマンド信号が出力され
た場合に、景品を放出する景品放出手段と、を備えた誤
動作防止機能付きスロットマシンにおいて、前記コマン
ド信号出力手段は、前記スタートボタンが操作される毎
に繰り返し行われる一連の処理の中で、所定時間を待つ
処理を行うことにより、前記スタートボタンの操作に起
因して正常に出力される前記コマンド信号の出力間隔が
所定時間以上となるようにし、前記景品放出手段は、前
記コマンド信号が出力された場合に、前回のコマンド出
力からの経過時間が前記所定時間よりも長い場合には、
前記スタートボタンの操作に起因して正常に出力された
ものと判断して景品を放出し、前記所定時間よりも短い
場合には、CPUの暴走またはノイズの侵入に起因して
異常に出力されたものとして異常の発生を報知するよう
にしたことを特徴としている。 【0007】 【0008】 【0009】 【実施例】以下、図1〜図3を参照して実施例を説明す
る。 【0010】図1〜図3は、本発明を適用したスロット
マシンの一実施例を示す図である。まず、構成を説明す
る。図1は、スロットマシン1のブロック構成図であ
る。この図において、スロットマシン1は、CPU2、
表示部3、ボタン部4、タイミング発生回路5、コント
ローラ6及びコイン払出機7により構成される。 【0011】CPU(Central Processing Unit)2は、
後述する制御プログラムを実行してスロットマシン1内
の各部を制御し、すなわち、ボタン部4においてスター
トボタンが押下されると、表示部3に配置される絵柄が
描かれた3つの回胴部を回転させ、その各回胴部に応じ
たストップボタンが押下されると、そのストップボタン
の押下タイミングに応じて各回胴部の回転を停止させ、
停止した回胴部の絵柄の組み合わせにより各種入賞状態
を判別し、判別した入賞状態に応じたコインの放出処理
を指示するコイン放出コマンド信号をコントローラ6に
出力する。 【0012】また、CPU2は、上記制御プログラムに
おいて、後述するコントローラ6内のタイマーレジスタ
6aによってカウントされる前回のコマンド信号出力時
点からの経過時間tがT秒以上経過してるときのみ、ボ
タン部4におけるスタートボタンの押下を可能にする処
理を行う。 【0013】表示部3には、それぞれ21種類の絵柄が
描かれた回胴部が3つ配設され、CPU2から入力され
る制御信号により回胴部の回転及び停止が制御される。
また、表示部3には、後述するコントローラ6により実
行されるコイン放出処理においてエラーが判断された場
合に、エラー表示を行うためのインジケータも配設され
る。 【0014】ボタン部4には、表示部3に配設された3
つの回胴部の回転開始を指示するスタートボタンと回胴
部毎に回転停止を指示する3つのストップボタン等が設
けられており、それらのボタン操作による指示信号をC
PU2に出力する。 【0015】タイミング発生回路5は、秒単位のタイミ
ング信号を発生してコントローラ6に出力する。 【0016】コントローラ6は、CPU2から入力され
るコイン放出コマンド信号に応じて後述するコイン放出
処理プログラムを実行して、コインの払出数を制御する
制御信号をコイン払出機7に出力するとともに、内蔵す
るタイマーレジスタ6aによりカウントされる経過時間
tに基づいて前回のコイン放出コマンド信号入力時点か
らの経過時間が予め設定したT秒以上か否かを判別する
ことによりコイン払出機7にコイン払出動作を行わせる
か否かを決定する。 【0017】また、タイマーレジスタ6aは、タイミン
グ発生回路5から入力される秒単位のタイミング信号に
基づいて経過時間tをカウントし、そのカウントの開始
と停止はコントローラ6によって制御される。 【0018】コイン払出機7は、コントローラ6から入
力される制御信号に基づいて入賞状態に応じたコインの
払出を動作を実行する。 【0019】次に、本実施例の動作を説明する。 【0020】まず、上記CPU2により実行される制御
プログラムについて図2に示すフローチャートに基づい
て説明する。 【0021】図2において、まず、コントローラ6内の
タイマーレジスタ6aによりカウントされる経過時間t
の値を読出し(ステップS1)、その経過時間tがT秒
以上(例えば、4秒以上)経過したか否かを判別する
(ステップS2)。すなわち、前回のコントローラ6へ
のコイン放出用コマンド信号の出力時点からの経過時間
tが予め設定した時間T秒以上経過したか否かを判別す
る。T秒以上経過していないときは、T秒以上経過する
ことを待った後、ボタン部4におけるスタートボタンの
押下を可能とし、スタートボタンが操作されると(ステ
ップS3)、表示部3に配設されている3つの回胴部の
回転を開始する(ステップS4)。 【0022】次いで、ボタン部4において各回胴部に対
応するストップボタンが押下されると(ステップS
5)、該当する回胴部の回転を停止し(ステップS
6)、全ての回胴部のストップボタンが押下されるまで
回胴部の回転停止処理を繰り返し実行する(ステップS
7)。全ての回胴部が停止したことを確認すると、その
停止状態にある各回胴部の絵柄の組み合わせによって入
賞状態にあるか否か、また、入賞状態にある場合は、そ
の入賞の種類を判別する(ステップS8)。入賞してい
るときは、その入賞種類に応じたコイン放出コマンド信
号をコントローラ6に出力した後、ステップS1に戻っ
てタイマーレジスタ6aの経過時間読出し処理に戻り
(ステップS9)、入賞していないときは、直ちにステ
ップS1の経過時間読出し処理に戻る。 【0023】したがって、CPU2では、前回のコイン
放出用コマンド信号を出力してからT秒経過後でないと
スタートボタンの押下が可能とされないため、スタート
ボタンのミス操作を未然に防止することができる。 【0024】次に、上記CPU2の制御プログラムによ
り出力されるコイン放出用コマンド信号を受けて上記コ
ントローラ6で実行されるコイン放出処理について図3
に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、本処
理は、上記CPU2の制御プログラムにおけるコイン放
出用コマンド信号の発生とともに、コントローラ6に対
する割り込み信号を発生し、前記コマンド信号をコント
ローラ6へ受け渡す。図3において、CPU2からコイ
ン放出用コマンド信号がコントローラ6に入力される
と、当該コイン放出処理を開始し、タイマーレジスタ6
aによりカウントされる経過時間tが上記T秒以上経過
しているか否かを判別する(ステップS11)。T秒以
上経過しているときは、その入力されたコイン放出用コ
マンド信号の指示に応じたコイン数を放出させるための
制御信号をコイン払出機7に出力して入賞コインの払出
動作を制御し(ステップS12)、タイマーレジスタ6
aのカウント値をリセットして本処理を終了する。 【0025】また、ステップS11において、T秒以上
経過していないときは、今回入力されたコイン放出用コ
マンド信号は、CPU2の暴走によって次々に発生され
た状態であり、CPU2をリセットするリセット信号を
CPU2に出力し(ステップS14)、エラーが発生し
た旨を表示部3に配設されたエラー表示用インジケータ
に表示して通知し、CPU2の動作を停止して本処理を
終了する(ステップS15)。 【0026】なお、CPU2の上記制御プログラムの再
開は特殊なボタン操作によって可能にする。 【0027】以上のように、本実施例のスロットマシン
1では、コントローラ6においてCPU2から出力され
るコイン放出用コマンド信号の入力間隔が経過時間Tと
して判別され、その経過時間Tより短い経過時間で入力
されるコイン放出用コマンド信号に対しては、CPU2
に異常が発生したものと判断されてCPU2のリセット
処理とエラー表示が行われるとともに、コイン払出機7
におけるコイン放出動作が停止される。 【0028】したがって、CPU2の暴走によるコイン
放出誤動作を防止することができ、スロットマシン1の
ノイズ 及び静電気の侵入に対する誤動作発生を防止し
て信頼性を向上することができる。 【0029】なお、本実施例では、本発明をスロットマ
シンに適用した場合を説明したが、電子レジスタやパチ
ンコ遊技機等の一定の入力条件に応じて処理プログラム
を実行して重要なコマンド信号を出力して動作する機器
においても同様に本発明のコマンド処理方法を適用する
ことにより重大な誤動作の発生を未然に防止することが
でき、それら機器の信頼性を向上させることができる。 【0030】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、様々な遊
技機の中でも、特にスタートボタンが操作される毎に入
賞を判定するスロットマシンのような遊技機の特性を利
用し、入賞を通知するコマンド信号の出力頻度がスター
トボタンの操作によって生ずる出力頻度よりも多い場合
には異常であると判断することができ、例えば、このコ
マンド信号に対して外部から不正にノイズを侵入させる
ことによって景品を不正入手するような犯罪を防ぐこと
ができる。
成図。 【図2】図1のCPUにより実行される制御プログラム
のフローチャート。 【図3】図1のコントローラにより実行されるコイン放
出処理プログラムのフローチャート。 【符号の説明】 1 スロットマシン 2 CPU 3 表示部 4 ボタン部 5 タイミング発生回路 6 コントローラ 6a タイマーレジスタ 7 コイン払出機
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】スタートボタンの操作に応じて動作を開始
し、その動作の結果が入賞状態となった場合に景品の放
出を指示するためのコマンド信号を出力する一連の処理
を、前記スタートボタンが操作される毎に繰り返すコマ
ンド信号出力手段と、 前記コマンド信号が出力された場合に、景品を放出する
景品放出手段と、を備えた誤動作防止機能付きスロット
マシンにおいて、 前記コマンド信号出力手段は、前記スタートボタンが操
作される毎に繰り返し行われる一連の処理の中で、所定
時間を待つ処理を行うことにより、前記スタートボタン
の操作に起因して正常に出力される前記コマンド信号の
出力間隔が所定時間以上となるようにし、 前記景品放出手段は、前記コマンド信号が出力された場
合に、前回のコマンド出力からの経過時間が前記所定時
間よりも長い場合には、前記スタートボタンの操作に起
因して正常に出力されたものと判断して景品を放出し、
前記所定時間よりも短い場合には、CPUの暴走または
ノイズの侵入に起因して異常に出力されたものとして異
常の発生を報知するようにしたことを特徴とする誤動作
防止機能付きスロットマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24596593A JP3533470B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 誤動作防止機能付きスロットマシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24596593A JP3533470B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 誤動作防止機能付きスロットマシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0768006A JPH0768006A (ja) | 1995-03-14 |
JP3533470B2 true JP3533470B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=17141476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24596593A Expired - Fee Related JP3533470B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 誤動作防止機能付きスロットマシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3533470B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109725984B (zh) * | 2018-12-24 | 2023-03-24 | 中电福富信息科技有限公司 | 一种远程停止正在执行的Shell命令的方法 |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP24596593A patent/JP3533470B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0768006A (ja) | 1995-03-14 |
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