JP3532832B2 - 全喫水対応フィン連結プッシャバージ - Google Patents

全喫水対応フィン連結プッシャバージ

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JP3532832B2
JP3532832B2 JP2000167294A JP2000167294A JP3532832B2 JP 3532832 B2 JP3532832 B2 JP 3532832B2 JP 2000167294 A JP2000167294 A JP 2000167294A JP 2000167294 A JP2000167294 A JP 2000167294A JP 3532832 B2 JP3532832 B2 JP 3532832B2
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美治 筑波
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▲聡▼ 永翁
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日鐵物流株式会社
株式会社三浦造船所
株式会社福研産業
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィンを介して
プッシャとバージとを連結したプッシャバージに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大量の貨物等を積載可能とした推
進力をもたないバージ(艀)の後部に、推進及び操舵機
能を有するプッシャ(押船)を一体的に連結したプッシ
ャバージがあり、かかるプッシャとバージの連結に関し
ては、プッシャ側にフィンを形成する一方、バージ側に
前記フィンを嵌合する連結凹部を形成し、フィンを介し
て両者を一体化するとともに、ジョイント装置で両者を
堅固に連結固定したものがあった。
【0003】なお、プッシャとバージの連結及び離脱
は、緊急時において迅速かつ容易に行われる必要がある
ことから、前記ジョイント装置については、緊急離脱可
能な機構が採用されている。
【0004】かかる構成により、堅牢性と安全性が高ま
り、外洋の荒波下でも航行可能となり、現在、様々な貨
物輸送に運航されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プッシャと
バージとでは、特にバージの荷の積載量によって喫水状
態やトリム・ヒール状態がそれぞれ異なる場合が多い。
【0006】他方、フィンを介して連結するためには、
プッシャとバージの喫水状態を一致させる必要がある
が、現状ではバージ側にしかバラストタンクが設けられ
ていないので、バージ側のバラスト調整を行ってバージ
側の喫水を変化させ、プッシャとバージとの喫水量を均
しくした後に連結しなければならなかった。なお、緊急
時以外は、プッシャとバージの離脱に関しても、同様に
バージ側のバラスト調整を行っているのが現状である。
【0007】しかし、バージ側が荷物を満載していた
り、半載であったり、あるいは空荷であったりした場
合、そのような状況下の喫水状態からプッシャ側の喫水
状態に合わせるためには、バラスト調整にかなりの時間
を要する。
【0008】さらに、ジョイント装置によっては連結に
も時間を要するので、プッシャとバージとの離着脱作業
は時間がかかるものとなっている。
【0009】また、プッシャのフィンと、バージ側のフ
ィン連結部とに形成された摺接テーパ面には、摩擦力に
よってフィンと連結部との緩みを防止するための木材が
貼設されているが、離着脱作業を行う場合に、木材によ
る摩擦力が大きすぎてプッシャが離脱しにくくなること
も離着脱作業時間がかかりすぎる要因となっている。
【0010】このように、フィン連結型のプッシャバー
ジは、貨物の大量輸送手段としては大変優れているが、
輸送時間短縮を図る上で、プッシャとバージの連結時間
や離着脱時間の短縮が大きな課題となっている。
【0011】本発明は、この課題を解決することのでき
る全喫水対応フィン連結プッシャバージを提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために、請求項1記載の本発明では、プッシャとバ
ージとを、フィンを介して連結したプッシャバージであ
って、プッシャとバージの互いの喫水状態、もしくはト
リム・ヒール状態が異なっている場合、相互間の連結あ
るいは相互離脱の際に、前記喫水状態もしくはトリム・
ヒール状態を均しくする調整手段を備えた全喫水対応フ
ィン連結プッシャバージにおいて、前記調整手段は、プ
ッシャ及び/又はバージに設けた複数のバラストタン
ク、及び各タンクに注排水するポンプを具備し、各バラ
ストタンクの水量によって、喫水状態、トリム・ヒール
状態を可変とする修正手段を具備し、しかも、この修正
手段は、プッシャとバージの喫水状態やトリム・ヒール
状態を最速で均しくするために、プッシャとバージとの
喫水差やトリム・ヒール差から、プッシャ及び/又はバ
ージに設けた各バラストタンクの適正バラスト量を演算
するとともに、演算結果に基いてポンプを駆動するよう
に制御する制御装置を備えることとした。
【0013】また、請求項2記載の本発明では、上記調
整手段は、喫水、トリム・ヒール等の状態を検知する検
知手段を具備することとした。
【0014】また、請求項3記載の本発明では、上記調
整手段は、検知された喫水、トリム・ヒール等の状態を
情報として発信及び/又は受信する情報通信手段を具備
することとした。
【0015】また、請求項4記載の本発明では、上記調
整手段は、プッシャとバージの各喫水状態及び/又はト
リム・ヒール状態、並びに、これらの差をグラフィカル
に表示するモニタ部と、プッシャとバージとの喫水差や
トリム・ヒール差を自動修正する修正手段を作動させる
自動修正スイッチとを設けた表示・操作盤を具備するこ
ととした。
【0016】また、請求項5記載の本発明では、上記プ
ッシャ側に設けたフィンと、バージ側に設けたフィン連
結部とに設けた摺接テーパ面に、木板と合成樹脂板とを
交互に配設した。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、プッシャとバージと
を、フィンを介して連結したプッシャバージであって、
プッシャとバージの互いの喫水状態、もしくはトリム・
ヒール状態が異なっている場合、相互間の連結あるいは
相互離脱の際に、前記喫水状態もしくはトリム・ヒール
状態を均しくする調整手段を備えた全喫水対応フィン連
結プッシャバージにおいて、前記調整手段は、プッシャ
及び/又はバージに設けた複数のバラストタンク、及び
各タンクに注排水するポンプを具備し、各バラストタン
クの水量によって、喫水状態、トリム・ヒール状態を可
変とする修正手段を具備し、しかも、この修正手段は、
プッシャとバージの喫水状態やトリム・ヒール状態を最
速で均しくするために、プッシャとバージとの喫水差や
トリム・ヒール差から、プッシャ及び/又はバージに設
けた各バラストタンクの適正バラスト量を演算するとと
もに、演算結果に基いてポンプを駆動するように制御す
る制御装置を備えることとしたものである。
【0021】上記フィンはプッシャ側に設けることがで
き、本実施形態では、プッシャの船首部に前方へ突出さ
せた略楔形状のフロントフィンを形成するとともに、船
体中途の左右側面に、略楔形状のサイドフィンを形成し
ている。
【0022】また、上記各フィンに対して、これらを嵌
合する凹状のフィン連結部をバージ側に設けるとよい。
【0023】すなわち、バージの船尾部にプッシャを嵌
入させるためのプッシャ嵌入凹部を形成するとともに、
同プッシャ嵌入凹部の奥部に、前記フロントフィンと嵌
合して係合するフィン連結部を凹状に形成し、さらに、
同嵌入凹部の開口部左右側面に、前記サイドフィンと嵌
合して係合する凹状のフィン連結部を形成する。
【0024】さらに、プッシャの船首部の甲板上と、バ
ージに設けたプッシャ嵌入凹部の前方の甲板上との間
に、連結装置を跨設するとともに、プッシャの左右側
に、同プッシャと、バージに設けたプッシャ嵌入凹部と
の間隔を一定に保持するための油圧シリンダを配置し、
フィンを介してプッシャをバージに確実に嵌合させ、連
結装置によって強固に連結することができる。
【0025】なお、連結装置は、係合フックと被係合体
とで構成することができ、被係合体を油圧シリンダによ
り進退駆動して、係合フックとの係合・係合解除を迅速
かつ確実に行えるようにすることができる。
【0026】かかる構成により、プッシャとバージと
は、フィンを介して、一定の相対位置で確実かつ強固に
連結されるとともに、連結解除も容易に行える。
【0027】上記構成において、プッシャとバージの互
いの喫水状態、もしくはトリム・ヒール状態が異なって
いる場合、プッシャ側のフィンと、バージ側のフィン連
結部との相対位置がずれてしまうので、両者相互間の連
結あるいは相互離脱の際に喫水状態もしくはトリム・ヒ
ール状態を均しくする必要がある。
【0028】本発明では、プッシャとバージそれぞれの
喫水状態やトリム・ヒール状態を、互いに均しくするた
めの調整手段を具備させている。
【0029】上記調整手段は、プッシャ及びバージの両
者がそれぞれ備えることが望ましいが、いずれか一方に
設けたものでもよい。
【0030】上記調整手段は、プッシャ及びバージそれ
ぞれの喫水状態、トリム・ヒール状態を可変とする修正
手段を具備しており、その修正手段は、プッシャ及び/
又はバージに設けた複数のバラストタンク、及び各タン
クに注排水するポンプを具備する構成とし、各バラスト
タンクの水量を調節することによって喫水状態、トリム
・ヒール状態を調整可能とすることができる。
【0031】また、バラストタンクは、プッシャやバー
ジの前後左右にそれぞれ設けるとともに、各タンクをさ
らに仕切って区画形成することが好ましい。各タンク及
び各区画へ所定量注水することで、喫水状態の他、トリ
ム・ヒールの調整も可能となる。
【0032】また上記調整手段は、喫水、トリム・ヒー
ル等の状態を検知する検知手段を具備することが好まし
い。
【0033】かかる検知手段としては、例えば、プッシ
ャ及びバージそれぞれの船底を貫通させたブルドン管を
利用することができ、ブルドン管より導入された海水を
フロート室に導き、同フロート室で水位変化をみること
ができる。そして、この水位変化を喫水量に換算し、デ
ジタル表示可能にすることが好ましい。なお、ブルドン
管の中途にエア緩衝装置を設けることにより、ブルドン
管内のサージ圧を吸収して急激な水位変動を抑えるよう
にすることができる。
【0034】また、上記調整手段は、検知された喫水、
トリム・ヒール等の状態を情報として発信及び/又は受
信する情報通信手段を具備する構成とすることが好まし
い。
【0035】すなわち、例えばバージ側がバージ側の喫
水状態、トリム・ヒール状態をプッシャ側に送信し、プ
ッシャ側は受信した情報データに合わせて、プッシャ側
の喫水状態、トリム・ヒール状態を調整することができ
る。また、その逆でもよい。
【0036】また、例えば上記調整手段として、プッシ
ャとバージの各喫水状態及び/又はトリム・ヒール状
態、並びに、これらの差をグラフィカルに表示するモニ
タ部と、プッシャとバージとの喫水差やトリム・ヒール
差を自動修正する修正手段を作動させる自動修正スイッ
チとを設けた表示・操作盤を、プッシャ側に装置するこ
ともできる。
【0037】そして、上記修正手段を、プッシャとバー
ジの喫水状態やトリム・ヒール状態を最速で均しくする
ために、プッシャとバージとの喫水差やトリム・ヒール
差から、プッシャ及び/又はバージに設けた各バラスト
タンクの適正バラスト量を演算するとともに、演算結果
に基いてバラストポンプを駆動するように制御する制御
装置を備える構成とすることにより、モニタ部を見なが
ら自動修正スイッチを押せば、プッシャとバージとの喫
水が均しくなっていく様も目視で確認することができ
る。
【0038】また、プッシャとバージとを連結する場
合、両者の喫水を均しくした後、プッシャをバージのプ
ッシャ嵌入凹部に嵌入して連結することになるが、プッ
シャ側に設けた略楔形状のフィンと、バージ側に設けた
フィン連結部とに設けた摺接テーパ面に、木板と合成樹
脂板とを交互に配置しておくと、木材の摩擦力により、
フィンの緩みなどを防止することができるとともに、プ
ッシャをバージから離着脱させる場合は、合成樹脂板の
平滑面が機能して、円滑な離着脱が行える。なお、木板
と合成樹脂板との面積的なバランスは、従来のように木
材を利用した場合よりも強度が低下することなく、か
つ、必要最小限度以上の摩擦力を確保できるように決定
することが望ましい。
【0039】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、プッシャとバージの連結・離脱に要する時間を大幅
に短縮することができるので、輸送にかかる全体時間を
短縮することができ、輸送効率を向上させることができ
る。
【0040】また、上記してきた喫水やトリム・ヒール
の調整手段、さらには、プッシャの船首構造とバージの
プッシャ嵌入凹部の構造、並びにプッシャのフィンやバ
ージのフィン連結凹部などを規格化しておけば、1隻の
プッシャで複数のバージに対応することも可能となり、
船舶の建造や保有に関するコストを低減することがで
き、海上輸送効率の向上に寄与することができる。
【0041】例えば、入港船のプッシャを出港待ちのバ
ージに取り替えることも速やかにできるので、ピストン
運航が可能となるとともに、滞船時間が少なくなって運
航コストも低減できる。
【0042】ところで、上記プッシャは、単胴型、双胴
型のいずれにも構成することができるもので、例えば、
プッシャが単胴型の場合であれば、上述してきたよう
に、プッシャを嵌入連結する嵌入凹部をバージの船尾部
に設けるとよいし、双胴型にした場合であれば、双胴型
プッシャの左右船体を、バージの船尾部に外嵌させて連
結するように構成することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0044】図1は本実施例に係る全喫水対応フィン連
結プッシャバージのプッシャ部を示しており、図2はプ
ッシャとバージの連結状態を平面視で示した説明図、図
3は同側面視で示した説明図である。
【0045】図示するように、本実施例に係る全喫水対
応フィン連結プッシャバージ(以下単に「プッシャバー
ジA」とする)は、単胴型の推進力を有する押船である
プッシャPと、その前方に連結した推進力をもたない艀
であるバージBとで構成されている。P1はプッシャPに
設けた船橋、P2はスクリュー、P3は舵である。
【0046】プッシャPは、船尾部P5を左右に拡幅して
略T字状に形成され、船首部P4に、前方へ突出した略楔
形状のフロントフィン10を形成するとともに、拡幅部P
5'の前部に位置する船体中途の左右側面に、略楔形状の
サイドフィン11をそれぞれ形成している。
【0047】バージBは、平面視において船首部を略台
形状にした略矩形状に形成されており、船尾部B1に、前
記プッシャPを嵌入させるために、略矩形状のプッシャ
嵌入凹部2を形成している。そして、同プッシャ嵌入凹
部2の奥部に、前記フロントフィン10と係合するフィン
連結部としてのフロント連結凹部20を形成するととも
に、プッシャ嵌入凹部2の開口部左右側面には、前記サ
イドフィン11,11と係合するフィン連結部としてのサイ
ド連結凹部21,21を形成している。
【0048】また、プッシャPの船首部P4は、平面視で
略台形状に形成されており、同船首部P4の甲板上と、バ
ージBのプッシャ嵌入凹部2前方の甲板上との間に、連
結装置3を跨設するとともに、プッシャPの左右舷側前
後部に、プッシャPとバージBのプッシャ嵌入凹部2と
の間隔を一定に保持するための油圧シリンダを具備する
パネルジョイント装置3'を配設している。
【0049】連結装置3は、係合フックと被係合体との
ペアリングで構成され、プッシャP側とバージB側に、
係合フック及び被係合体のいずれかを配置するととも
に、被係合体を油圧シリンダ30により進退駆動して、係
合フックとの係合・係合解除を迅速かつ確実に行えるよ
うにしている。
【0050】かかる構成により、プッシャPとバージB
とは、一定の相対位置で確実に連結されるとともに、連
結解除も容易に行えるようになっている。しかも、プッ
シャPの船尾部P5に拡幅部P5'を形成しているので、連
結時には図2に示すようにバージBの船体側面とプッシ
ャPの船体側面とが滑らかに連続することになり、航行
時における抵抗が小さくなっている。
【0051】また、バージBは、積載用として機能する
ものであるが、図示しない航海灯、探照灯、甲板荷役機
械など、その他電気器具を多数具備しており、これらの
操作や電力供給をプッシャPの船橋P1から行えるように
するために、プッシャPとバージBとの間に電気ケーブ
ル(図示せず)を配線している。
【0052】そして、電気ケーブルの中途に、プッシャ
側端子とバージ側端子とを着脱自在に接続する接続部4
を設け、プッシャPとバージBとの連結解除時に電気ケ
ーブルを接続部4から分離可能としている。なお、本実
施例では、前記接続部4をプッシャPとバージBとの連
結部近傍に配設し、接続ケーブルを短くしている。
【0053】かかるプッシャバージAにおいて、本発明
の要旨となるのは、プッシャPとバージBの互いの喫水
状態、もしくはトリム・ヒール状態(左右・前後の傾
き)が異なっている場合、相互間の連結あるいは相互離
脱の際に、前記喫水状態やトリム・ヒール状態を均しく
する調整手段を具備させたことにある。
【0054】本実施例に係る調整手段は、プッシャP及
びバージBそれぞれの喫水状態、トリム・ヒール状態を
可変とする修正手段として、図4及び図5に示すよう
に、プッシャP及び/又はバージBに設けた複数のバラ
ストタンク50,51,52、及び各タンクに注排水する複数の
バラストポンプ6を具備しており、各バラストタンク5
0,51,52の水量を調節することによって喫水状態、トリ
ム・ヒール状態を調整可能としている。
【0055】プッシャP側のバラストタンク50は、左舷
側タンク50Lと右舷側タンク50Rとに区画され、左舷側タ
ンク50Lはさらに左舷前部タンク50LFと左舷後部タンクL
Rに、右舷側タンク50Rは右舷前部タンク50RFと右舷後部
タンクRRに区画形成されている。一方、バージB側のバ
ラストタンク51についても、左舷側タンク51Lと右舷側
タンク51Rとに区画されている。なお、バージB側に
は、船尾部B1側から船首部側にかけても複数のバラスト
タンク52が設けられている。
【0056】バラストポンプ6は、大容量のポンプを使
用しており、プッシャP側には機関室に、バージB側に
は機械室にそれぞれ複数基設けられている。
【0057】このように、バラストタンク50,51を複数
に区画形成したことで、必要に応じて各区画へ所定量速
やかに注・排水することで、喫水状態の他、トリム・ヒ
ールの調整が可能となっている。
【0058】また、これらの構成は、既存の造船技術を
利用して構築することができるので、低コストで実現で
きる利点がある。
【0059】また、上記調整手段は、図4〜図7に示す
ように、喫水、トリム・ヒール等の状態を検知する検知
手段7を具備している。
【0060】本実施例における検知手段7は、プッシャ
P及びバージBそれぞれの船底Pb(Bb)を貫通させたブ
ルドン管71を利用したもので、図4〜図6に示すよう
に、プッシャP及びバージBに設けた前記バラストポン
プ6に並設して、三ヶ所の検出値の平均によって船体の
喫水量やトリム・ヒール量を検知するようにしている。
【0061】かかる検知手段7の構成は、図7に示すよ
うに、前記ブルドン管71に、同ブルドン管71よりも管径
の大きいフロート室72を連通連結し、ブルドン管71より
導入した海水を同フロート室72に導いて、水位変化を検
出するようにしている。同フロート室72においては、プ
ッシャP及びバージBが海のうねりや波に対して、個別
の影響を受けても安定した水位変化をみることができ
る。
【0062】また、ブルドン管71の中途には、エア緩衝
装置73を設け、ブルドン管71内のサージ圧を吸収して急
激な水位変動を抑えるようにしている。74はエア抜き弁
である。
【0063】さらに、フロート室72内に設けたフロート
75には、錘76を連結したワイヤ77の一端を、目盛を付し
た筒状の計測器78内にガイドローラ79を介して導入して
おり、計測器78に設けた上限センサ70a、下限センサ70b
及び両センサ70a,70b間に配置した連続式の光センサ70c
からなるデジタル計器でワイヤ77の変動を読取り、これ
を実際の喫水量に換算可能としている。さらに、換算さ
れた喫水量は、デジタル表示板(図示せず)に時々刻々
出力可能としている。
【0064】また、上記調整手段は、検知手段7によっ
て検知された喫水、トリム・ヒール等の状態を、プッシ
ャPとバージBの相互間で情報として発信・受信する情
報通信手段としての通信器8と、手動調整装置91,92を
具備している。
【0065】すなわち、図6に示すように、プッシャ
P、バージBそれぞれに、制御装置Cを設けており、同
制御装置Cに前記した検知手段7と、各船上に設置した
通信器8、及び手動調整装置91,92を接続している。C1
は電気信号線である。
【0066】例えばバージB側が、バージB側の喫水状
態、トリム・ヒール状態を数値として検知手段7で検出
すると、これを通信器8でプッシャP側に送信し、プッ
シャP側は、受信したバージB側の情報データと、プッ
シャP側で検出したプッシャPの喫水状態、トリム・ヒ
ール状態とを照らし合わせ、バージB側に合わせるよう
にプッシャP側の喫水状態、トリム・ヒール状態を手動
調整装置91を用いて調整することができる。また、場合
によっては、反対に、バージB側をプッシャP側に合わ
せることもできる。
【0067】図8及び図9に手動調整装置91,92を示し
ている。両者は同仕様であり、装置のパネル91a,92a
に、上部から船尾左舷、船首中央、船尾右舷の各レベル
を表示するレベル表示窓91b,92bと、平均喫水を示す表
示窓91C,92cを設けるとともに、パネル91a,92aの中央に
は、プッシャPとバージBとの無線バンドレンジを切換
えるレンジ切換スイッチ91d,92dを設け、さらに、その
下方には、複数のバラストタンク50,51,52に対応するバ
ラストポンプ6を駆動させるスイッチ群91e,92eを配置
している。
【0068】なお、91f,92fは,後述するように、喫水調
整などを自動で行えるようにした表示・操作盤9を用い
るときに手動と自動とを切換える切換えスイッチであ
り、自動スイッチ91g,92gを操作することで、前記表示
・操作盤9が作動するようにしている。91h,92hは電源
スイッチである。
【0069】上記した表示・操作盤9は、調整手段の一
つとして、図6に示すように、プッシャP側に装置され
ている。
【0070】これは、図10に示すように、プッシャP
とバージBの各喫水状態やトリム・ヒール状態、並び
に、これらの差をグラフィカルに表示するモニタ部9a
と、プッシャPとバージBとの喫水差やトリム・ヒール
差を自動修正するための前記バラストタンク50,51,52や
バラストポンプ6を具備する修正手段を作動させる自動
修正スイッチ9bとを設けたものであり、前記した制御装
置Cに接続されている。
【0071】自動修正スイッチ9bを操作すると、制御装
置Cは、プッシャPとバージBとの喫水差やトリム・ヒ
ール差から、プッシャPとバージBの喫水状態やトリム
・ヒール状態を最速で均しくできるように、プッシャP
及びバージBに設けた各バラストタンク50 ,51,52の適
正バラスト量を演算するとともに、演算結果に基いてバ
ラストポンプ6を駆動するように制御する。
【0072】このように、作業者は、モニタ部9aを見な
がら自動修正スイッチ9bを押すだけで自動的に喫水調整
などが可能となり、しかも、プッシャPとバージBとの
喫水が均しくなっていく様も目視で確認することができ
る。
【0073】なお、図10中、9cはプッシャPの平均喫
水を示す表示窓、9dはプッシャPとバージBとの喫水差
を示す表示窓、9eはバージBの平均喫水を示す表示窓、
さらに、9fはプッシャPとバージBとの無線バンドレン
ジを切換えるレンジ切換スイッチ、9gは自動修正から手
動修正に切換えるときの手動スイッチ、9hは電源スイッ
チである。
【0074】以上の構成を備えていることから、本実施
例に係るプッシャバージAでは、例えばバージBが満載
状態であった場合、上記した自動スイッチ9bを操作する
と、図11に示すように、プッシャP側のバラストタン
ク50に注排水して喫水調整するとともに、バージB側の
バラストタンク51,52からも注排水して喫水を調整し、
両者の調整で喫水差がなくなった位置でバラストポンプ
6の駆動を停止して、速やかに喫水調整を完了できる。
【0075】したがって、プッシャPとバージBとの連
結時間及び離脱時間を著しく短縮することができ、運航
効率を大幅に向上させることができる。
【0076】また、自動的に喫水調整を行えるようにし
たことから、夜間であっても何ら支障なく喫水調整が可
能となり、運航時間やメンテナンス時間が日中に限られ
るなどの制約をなくすことができる。
【0077】ところで、プッシャPとバージBとを連結
する場合、前述した要領で両者の喫水を均しくした後、
プッシャPをバージBのプッシャ嵌入凹部2に嵌入して
連結することになるが、本実施例では、連結状態におい
て、プッシャP側に設けた略楔形状のフィン10,11と、
バージB側に設けた連結凹部20,21との摩擦力を高める
ととともに、円滑に離着脱できるように、前記各フィン
10,11及び連結凹部20,21に設けた摺接テーパ面10a,11a,
20a,21aに(図12参照)、木板12と合成樹脂板13とを
交互に配置している。
【0078】例えば、バージBのフロント連結凹部20の
摺接テーパ面20aであれば、図13に示すように、木板1
2と合成樹脂板13との長手方向を、摺接方向に合わせて
互い違いに貼設するものである。なお、本実施例では、
木板12と合成樹脂板13との面積的なバランスを、強度と
摩擦力を勘案して木板12の幅を250mm、合成樹脂板13の
幅を90mmとしている。
【0079】かかる構成により、木板12の摩擦力によ
り、フィン10,11の緩みを防止することができるととも
に、プッシャPをバージBから離脱させる場合は、平滑
面を有する合成樹脂板13が機能して円滑な離脱が行え
る。
【0080】したがって、本実施例におけるプッシャバ
ージAは、フィン10,11などの構成面からも、連結・離
脱の時間を短縮することが可能となっている。
【0081】以上、実施例をとおして本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
【0082】例えば、喫水状態やトリム・ヒール状態を
均しくする調整手段の具体的な構成は、本発明の技術思
想の中において適切な構成要素を採用すればよいし、プ
ッシャPにしても単胴型で説明したが、これは双胴型で
あってもよい。
【0083】
【発明の効果】発明は上記のような形態で実施されるも
ので、以下の効果を奏する。
【0084】(1)請求項1記載の本発明によれば、プッ
シャとバージとを、フィンを介して連結したプッシャバ
ージであって、プッシャとバージの互いの喫水状態、も
しくはトリム・ヒール状態が異なっている場合、相互間
の連結あるいは相互離脱の際に、前記喫水状態もしくは
トリム・ヒール状態を均しくする調整手段を備えた全喫
水対応フィン連結プッシャバージにおいて、前記調整手
段は、プッシャ及び/又はバージに設けた複数のバラス
トタンク、及び各タンクに注排水するポンプを具備し、
各バラストタンクの水量によって、喫水状態、トリム・
ヒール状態を可変とする修正手段を具備し、しかも、こ
の修正手段は、プッシャとバージの喫水状態やトリム・
ヒール状態を最速で均しくするために、プッシャとバー
ジとの喫水差やトリム・ヒール差から、プッシャ及び/
又はバージに設けた各バラストタンクの適正バラスト量
を演算するとともに、演算結果に基いてポンプを駆動す
るように制御する制御装置を備えることとしたので、喫
水調整を誰でも容易に行えるようになるとともに、プッ
シャとバージの連結・離脱に要する時間を大幅に短縮す
ることができ、輸送にかかる全体時間を短縮して輸送効
率を向上させることができる。例えば、入港船のプッシ
ャを出港待ちのバージに取り替えることも速やかにで
き、ピストン運航が可能となるとともに、滞船時間が少
なくなるので運航コストも低減することができる。
【0085】また、修正手段としては、既存の造船技術
を利用して構築することができるので、低コストで実現
可能となる。
【0086】(2)請求項2記載の本発明では、上記調整
手段は、喫水、トリム・ヒール等の状態を検知する検知
手段を具備することとしたので、視認などでなく、正確
に喫水差やトリム・ヒール差を検出して、これに対応す
ることができる。
【0087】(3)請求項3記載の本発明では、上記調整
手段は、検知された喫水、トリム・ヒール等の状態を情
報として発信及び/又は受信する情報通信手段を具備す
ることとしたので、喫水調整を手動で行う場合でも、プ
ッシャとバージとの間で情報を交換しながら、最短時間
で所望する最適な喫水量に調整することができる。
【0088】(4)請求項4記載の本発明では、上記調整
手段は、プッシャとバージの各喫水状態及び/又はトリ
ム・ヒール状態、並びに、これらの差をグラフィカルに
表示するモニタ部と、プッシャとバージとの喫水差やト
リム・ヒール差を自動修正する修正手段を作動させる自
動修正スイッチとを設けた表示・操作盤を具備すること
としたので、夜間であっても調整可能となり、プッシャ
バージの運航時間の自由度が増す。
【0089】(5)請求項5記載の本発明では、上記プッ
シャ側に設けたフィンと、バージ側に設けたフィン連結
部とに設けた摺接テーパ面に、木板と合成樹脂板とを交
互に配置したことにより、フィンの緩みなどを防止しな
がら、短時間での円滑な離脱が可能となる。
【0090】
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る全喫水対応フィン連結プッシャ
バージのプッシャ部を示す側面図である。
【図2】同プッシャバージのプッシャ部の平面視による
説明図である。
【図3】同側面視による説明図である。
【図4】プッシャの模式的説明図である。
【図5】バージの模式的説明図である。
【図6】本実施例に係る全喫水対応フィン連結プッシャ
バージの要部説明図である。
【図7】本実施例に係る検知手段7の説明図である。
【図8】プッシャの手動調整装置の説明図である。
【図9】バージの手動調整装置の説明図である。
【図10】表示・操作盤の説明図である。
【図11】プッシャとバージの喫水調整動作を示す説明
図である。
【図12】プッシャのフィンとバージの連結凹部の摺接
テーパ面を示す説明図である。
【図13】フロント連結凹部の摺接テーパ面を示す説明
図である。
【符号の説明】
A プッシャバージ B バージ B1 船尾部 C 制御装置 P プッシャ P4 船首部 P5 船尾部 6 バラストポンプ 7 検知手段 8 通信器(情報通信手段) 9 表示・操作盤 9a モニタ部 9b 自動修正スイッチ 20 フロント連結凹部(フィン連結部) 21 サイド連結凹部(フィン連結部) 10a,11a,20a,21a 摺接テーパ面 50,51,52 バラストタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石上 寿隆 大分県佐伯市大字鶴望4900番地 株式会 社三浦造船所内 (72)発明者 永翁 ▲聡▼ 福岡県糟屋郡新宮町大字立花口117番地 の7 株式会社福研産業内 (56)参考文献 特開 平11−20784(JP,A) 特開 昭49−82081(JP,A) 特開 昭52−15081(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 21/56

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プッシャ(P)とバージ(B)とを、フィン(1
    0),(11)を介して連結したプッシャバージであって、
    ッシャ(P)とバージ(B)の互いの喫水状態、もしくはトリ
    ム・ヒール状態が異なっている場合、相互間の連結ある
    いは相互離脱の際に、前記喫水状態もしくはトリム・ヒ
    ール状態を均しくする調整手段を備えた全喫水対応フィ
    ン連結プッシャバージにおいて、 前記調整手段は、プッシャ (P) 及び/又はバージ (B) に設
    けた複数のバラストタンク (50),(51),(52) 、及び各タン
    (50),(51),(52) に注排水するポンプ (6) を具備し、各
    バラストタンク (50),(51),(52) の水量によって、喫水状
    態、トリム・ヒール状態を可変とする修正手段を具備
    し、しかも、この修正手段は、プッシャ (P) とバージ (B)
    の喫水状態やトリム・ヒール状態を最速で均しくするた
    めに、プッシャ (P) とバージ (B) との喫水差やトリム・ヒ
    ール差から、プッシャ (P) 及び/又はバージ (B) に設けた
    各バラストタンク (50),(51),(52) の適正バラスト量を演
    算するとともに、演算結果に基いてポンプ (6) を駆動す
    るように制御する制御装置 (C) を備える ことを特徴とす
    る全喫水対応フィン連結プッシャバージ。
  2. 【請求項2】調整手段は、喫水、トリム・ヒール等の状
    態を検知する検知手段 (7) を具備することを特徴とする
    請求項1記載の全喫水対応フィン連結プッシャバージ。
  3. 【請求項3】調整手段は、検知された喫水、トリム・ヒ
    ール等の状態を情報として発信及び/又は受信する情報
    通信手段 (8)を具備することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の全喫水対応フィン連結プッシャバージ。
  4. 【請求項4】調整手段は、プッシャ (P) とバージ (B) の各
    喫水状態及び/又はトリム・ヒール状態、並びに、これ
    らの差をグラフィカルに表示するモニタ部 (9a) と、プッ
    シャ (P) とバージ (B) との喫水差やトリム・ヒール差を自
    動修正する修正手段を作動させる自動修正スイッチ (9b)
    とを設けた表示・操作盤 (9)を具備することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の全喫水対応フィ
    ン連結プッシャバージ。
  5. 【請求項5】プッシャ (P) 側に設けたフィン (10),(11)
    と、バージ (B) 側に設けたフィン連結部 (20),(21) とに設
    けた摺接テーパ面 (10a),(11a),(20a),(21a) に、木板 (1
    2) と合成樹脂板 (13) とを交互に配設したことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の全喫水対応フィ
    ン連結プッシャバージ。
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