JP3528895B2 - 光学ピックアップの組立・調整装置 - Google Patents

光学ピックアップの組立・調整装置

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JP3528895B2
JP3528895B2 JP30807296A JP30807296A JP3528895B2 JP 3528895 B2 JP3528895 B2 JP 3528895B2 JP 30807296 A JP30807296 A JP 30807296A JP 30807296 A JP30807296 A JP 30807296A JP 3528895 B2 JP3528895 B2 JP 3528895B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えばミニディ
スク(MD)、コンパクトディスク(CD)等の記録・
再生光ディスク装置のための光学ピックアップを組立・
調整するための光学ピックアップの組立・調整装置に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】一般的なCD用の光学ピックアップは、
例えば図13に示すように構成されている。この光学ピ
ックアップ1は、対物レンズ2を有するホルダ3、ベー
ス部4上に配設された受発光装置5、光学系6及び2軸
アクチュエータ7を備えている。光学系6は、図示の場
合、立ち上げミラーで構成されており、受発光装置5か
ら出射されたレーザ光を対物レンズ2に導き、また、光
ディスク8からの戻り光を対物レンズ2から受発光装置
5に導くものである。2軸アクチュエータ7は、ホルダ
3に取り付けられた対物レンズ2をフォーカシング方向
及びトラッキング方向に移動調整するものである。 【0003】このように構成された光学ピックアップ1
によれば、受発光装置5の発光素子である半導体レーザ
から出射されたレーザ光は、光学系6及び対物レンズ2
を介して、ホルダ3の上方で回転駆動される光ディスク
8の信号記録面の所望のトラック位置のある一点に集束
される。光ディスク8の信号記録面から反射された戻り
光は、再び、対物レンズ2及び光学系6を介して、受発
光装置5の受光素子である光検出器に入射される。そし
て、この光検出器からの検出信号に基づいて、再生信号
や、例えばいわゆる差動3分割法(D−3DF法)によ
りフォーカス信号が検出され、また検出信号の差に基づ
いて、トラッキングエラーが検出されるようになってい
る。このような光学ピックアップ1を組立・調整する装
置にて、その最終段階において受発光装置5をベース部
4に組み込むとき、先づベース部4を基準ディスクに対
してタンジェンシャル方向に関して姿勢保持した後、受
発光装置5をベース部4に対して位置決めして、ベース
部4に接着固定するようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の光学ピックアッ
プの組立・調整装置における、ベース部の姿勢保持、受
発光装置の位置決め及び受発光装置の接着固定の各工程
を実行する手段は、複雑で比較的大型の構成であると共
に、過剰剛性のためコストアップとなっており、例えば
回転テーブル上にて複数ユニットを搭載して、各ユニッ
トにより連続作業を行なうことは不可能であった。ま
た、このようにして受発光装置が組み込まれた光学ピッ
クアップの完成品評価を行なう場合、光学ピックアップ
に対してテスト用のフレキシブルケーブルを介して評価
装置を接続した上で、光学ピックアップの評価を行なう
ようにしているが、フレキシブルケーブルによる電気的
接触は、信頼性が比較的低いという問題があった。さら
に、完成品評価の際に、光学ピックアップの副軸側に比
較的長い製造用プラテンシャフトを挿入して、これを組
立・調整装置上で位置決め固定するようにしているが、
このような構成においては、受発光装置を接着する接着
手段のためのスペースが十分に取れないことから、自動
的な高速生産は実質的に不可能であった。 【0005】これに対して、回転テーブル上に複数のワ
ーク搬送及びサブ位置決め機構を備えて、上述した各工
程を分割して高速化を図った組立・調整装置があるが、
受発光装置の精密調整機構が回転テーブルの外側に配設
されているために、テーブルの回転の間は、受発光装置
が接着固定される前に、この受発光装置のクランプを解
除しなければならない。従って、クランプ解除後は、受
発光装置はサブ位置決め機構の受発光装置保持部品の姿
勢維持機能のみによって保持されていることから、その
後の接着固定の際に、受発光装置が所定位置からずれて
しまったり、未接着の状態でクランプ解除された瞬間
に、位置調整機構そのもののガタや内部応力等によっ
て、受発光装置が僅かに動いてしまったりすることがあ
り、位置決め精度が低下してしまうという問題があっ
た。 【0006】また、受発光装置が光学ピックアップのシ
ャーシ部側面に位置する場合、回転テーブルの外側の固
定部側から受発光装置を調整することは、コンベア上の
搬送パレットごと組立・調整装置内に取り込むことにな
るので、ストロークが大きくなってしまい、かつ高い剛
性を有する調整ユニットが必要となり、コストが高くな
ってしまう。さらに、このような組立・調整装置におい
ては、回転テーブル上にワーク搬送用の複雑な位置決め
機構が複数個搭載されるため、例えば光学ピックアップ
の基準主軸の高さが僅かに異なる別機種の光学ピックア
ップを同じ組立・調整装置で組立・調整しようとする
と、大がかりな段取り換えが必要となり、汎用性の点で
問題があった。また、光学ピックアップを含むディスク
装置全体を高速調整検査するような構成の組立・調整装
置もあるが、同様に汎用性の点で問題があると共に、製
品としてのディスク装置内の種々の機能を流用している
ことから、ディスクスライド送りや受発光装置の半固定
装置、ワーク単体の精密位置決め治具等は、組立・調整
装置には搭載されておらず、さらにその完成品評価は、
フレシキブルケーブルを介して通電することにより行な
われるので、前述したように信頼性の点で問題があっ
た。 【0007】この発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成
により、自動的に高速組立・調整することができる
共に、装置の小型化を可能にする光学ピックアップの組
立・調整装置を提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、受発光素子を配設したベースを有し、発光素子か
ら出射されたレーザ光を対物レンズを介して光ディスク
に集光し、光ディスクからの戻り光を受光素子に導く光
学ピックアップの組立・調整装置において、組立調整対
象の光学ピックアップを保持する複数の載置部が設けら
れた回転テーブルを備え、複数の載置部には、受発光装
置の精密調整機構とワークの位置決め機構と計測用の基
準ディスクがそれぞれ配置され、回転テーブルを一方向
に回転させることにより投排工程から受発光装置の調整
工程、接着工程、完成品の評価工程へと順次組立調整対
象の光学ピックアップを送りながら処理を行い、完成品
の評価工程終了後回転テーブルを逆方向に回転させて投
排工程へと組立調整対象の光学ピックアップを戻すよう
にしたことにより達成される。 【0009】上記構成によれば、組立調整対象の光学ピ
ックアップを保持する複数の載置部が設けられた回転テ
ーブルを一方向に、または逆方向に回転させることによ
って、自動連続組立及び調整が可能になるので、簡単な
構成により、自動的に高速で組立・調整することができ
るようになると共に、装置の小型化が可能になる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施形態は、この発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発
明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるもの
ではない。 【0011】図1は、この発明による光学ピックアップ
の組立・調整装置の好適な実施形態を示す図であり、図
2は、この実施形態における回転テーブルの回転位置、
回転角度と各載置部のワーク(光学ピックアップ)に対
する作業工程の関係を示す図表である。ここで、ワーク
は、図13に示した従来の光学ピックアップ1と同様に
構成されている この光学ピックアップの組立・調整装置10は、回転テ
ーブル11、受発光装置5の精密調整機構12、ワーク
の位置決め機構13、ピック&プレイス機構14、ワー
クチャック15、主生産ラインのコンベア16、計測用
基準ガラスディスク17、接着剤用ディスペンサ18、
パワー調整用VR調整ユニット19、配線・配管類2
0、投排工程21、受発光装置5の調整工程22、接着
剤塗布及び紫外線照射工程23、完成品の評価工程2
4、貫通孔25から構成されている。 【0012】受発光装置5の調整工程22、接着剤塗布
及び紫外線照射工程23及び作業後の完成品の評価工程
24が、回転テーブル11に沿って配置されている。
尚、位置決め場所への紫外線硬化接着剤の塗布工程と紫
外線照射工程は、別の作業位置で行なわれるようになっ
ていてもよい。回転テーブル11上には、4つの載置部
A、B、C、Dが設けられており、受発光装置5の精密
調整機構12、ワークの位置決め機構13及び計測用の
基準ガラスディスク17が計測用設備として、回転テー
ブル11の分割作業位置に対応して、それぞれ1セット
づつ設けられている。これらの回転テーブル11上の計
測用設備からは、例えば200種前後もあるセンサ、デ
バイスへの信号線の配線・配管等20が、図示しない装
置内の固定部、電源等と接続されている。計測用基準ガ
ラスディスク17は、図示しないターンテーブルにより
回転駆動されると共に、図示しないスライド機構によっ
て移動されるようになっている。 【0013】このような構成の光学ピックアップの組立
・調整装置10では、先づ載置部Aを投排工程21に位
置させる。従って、載置部Bは完成品評価工程24に、
載置部Cは接着剤塗布及び紫外線照射工程23に、載置
部Dは受発光装置5の調整工程22に位置することにな
る。ここで、載置部Aに対して、ピック&プレイス機構
14により、コンベア16で搬送されたワーク(光学ピ
ックアップ)が投入される。これは、図2に示した図表
でのステップ1に相当する。次に、回転テーブル11を
図示しないインデックスによって90度だけ順方向(図
では回転テーブル11の上方から見て反時計方向)に回
転させる。これにより、載置部Aは受発光装置5の調整
工程22に、載置部Bは投排工程21に、載置部Cは完
成品の評価工程24に、載置部Dは接着剤塗布及び紫外
線照射工程23にそれぞれ進む。ここで、載置部A上の
ワークに対しては、受発光装置5の調整工程22で受発
光装置5及びレンズのワーク上の位置及び出力利得調整
用のVRが調整される。他方、載置部Bに対しては、ピ
ック&プレイス機構14により、コンベア16で搬送さ
れたワークが投入される。これは、図2の図表でのステ
ップ2に相当する。 【0014】続いて、回転テーブル11をさらに90度
だけ順方向に回転させる。これにより、載置部Aは接着
剤塗布及び紫外線照射工程23に、載置部Bは受発光装
置5の調整工程22に、載置部Cは投排工程21に、載
置部Dは完成品評価工程24にそれぞれ進む。ここで、
載置部A上のワークに対しては、紫外線硬化接着剤が塗
布され、塗布された接着剤に対して紫外線が照射され、
載置部B上のワークに対しては、位置及び出力利得調整
用のVRが調整される。また、載置部Cに対しては、ピ
ック&プレイス機構14により、コンベア16で搬送さ
れたワークが投入される。これは、図2の図表でのステ
ップ3に相当する。 【0015】次に、回転テーブル11をさらに90度だ
け順方向に回転させる。これにより、載置部Aは完成品
評価工程24に入り、載置部Aのワークに対して種々の
テストが行なわれることにより、工程終了後の評価が行
なわれる。また、載置部Bは接着剤塗布及び紫外線照射
工程23に進み、載置部B上のワークに対しては、紫外
線硬化接着剤が塗布され、塗布された接着剤に対して紫
外線が照射される。また、載置部Cは受発光装置5の調
整工程22に進み、載置部C上のワークに対しては、位
置及び出力利得調整用のVRが調整される。載置部Dは
投排工程21に進み、載置部Dに対しては、ピック&プ
レイス機構14により、コンベア16で搬送されたワー
クが投入される。この位置は、図1に示されている現在
位置であり、図2の図表でのステップ4に相当する。 【0016】この位置まで回転テーブル11が進んだと
ころで、装置固定部から受発光装置5の精密調整機構1
2への配線・配管類20は、90度×3=270度だけ
順方向に捩れたことになる。そこで、次のステップで
は、この捩れた分を元に戻すように、逆方向(図では回
転テーブル11を上から見て時計方向)に、270度だ
け回転させる。これによって、載置部Aは投排工程21
に、載置部Bは完成品評価工程24に、載置部Cは接着
剤塗布及び紫外線照射工程23に、載置部Dは受発光装
置5の調整工程22にそれぞれ位置することになる。こ
こで、調整工程22から評価工程24までの全工程を終
了した装置部A上のワークは、ピック&プレイス機構1
4によってコンベア16に載せられ、新たに処理前のワ
ークが載置部Aに投入される。載置部B、C、D上の各
ワークは、それぞれの工程の処理を受けることになり、
これは図2の図表でのステップ1aに相当する。 【0017】そして、この逆方向270度回転のステッ
プが終了すると、次のステップでは、回転テーブル11
を再び順方向に90度だけ回転させる。これにより、載
置部Aは受発光装置の調整工程22に、載置部Bは投排
工程21に、載置部Cは完成品評価工程24に、載置部
Dは接着剤塗布及び紫外線照射工程23にそれぞれ進
む。ここで、載置部A、載置部C及び載置部D上の各ワ
ークは、それぞれの工程の処理を受けることになる。他
方、載置部B上のワークは、ピック&プレイス機構14
によってコンベア16に戻され、ピック&プレイス機構
14によって載置部B上に新たなワークが投入される。 【0018】このようにして、ステップ1から4が順次
に繰り返されることにより、ワークに対する一連の作業
が順次に行なわれ、ワーク完成品が次々と組立・調整さ
れることになる。ここで、上述のように回転テーブル1
1を順方向と逆方向に回転させると、装置固定部から受
発光装置5の精密調整機構12等への配線・配管類20
の捩れは、一定範囲内(この例では、270度の範囲
内)に収まるので、回転テーブル11上の作業位置に対
する種々の配線・配管類20に対する制限が比較的楽に
なり、配線・配管類20の本数が増えてもあまり問題が
生じなくなるので、複雑な処理や複雑なテストが可能に
なる。 【0019】図3は、上述した受発光装置5の調整機構
12及び位置決め機構13をより詳細に示している。こ
の位置決め機構13は、回転テーブル11の各載置部
A、B、CまたはDに載置されたワーク26を支持する
プラテン27(図4参照)を保持するための第1のクラ
ンパ28と、プラテン27内の基準主軸27aを把持し
て、基準ガラスディスク17に対するラジアル方向の角
度を水平に保持し、かつワーク26のレンズ中心を通る
中心線上に一致させる第2のクランパ29とを備えてい
る。この場合、第2のクランパ29が基準主軸27aを
保持しているとき、基準主軸27aは、プラテン27に
対して接触せず、浮動状態になるように構成されてい
る。これにより、ワーク26の位置決め精度は、プラテ
ン27の寸法精度に依存しない。 【0020】プラテン27は、例えば図4に示すように
構成されている。このプラテン27は、ほぼ長方形の外
周枠27bと、ワーク26を保持する基準主軸27a
と、支持部27cとを備えている。ここで、ワーク26
は、そのベース裏面に設けられたフレキシブルプリント
基板上に、信号入出力や電源用ランドとして電極部26
aが形成されている(図8参照)。支持部27cは、位
置決め機構13上に載置されると、その基準面13d
(図9参照)で4点にて水平に倣い、さらに位置決め機
構13のプッシャ13aにより適宜の圧力で下方に押圧
されることにより、安定した状態で保持されることにな
る。さらに、載置部A、B、C、Dには、持ち上げアー
ム30が備えられており、この持ち上げアーム30は、
回転軸30aの周りに揺動することによって、ワーク2
6の先端を上方に持ち上げるように構成されている。こ
れにより、ワーク26は、持ち上げアーム30により上
方に持ち上げられて、既に安定保持されている支持部2
7cの基準面に当接され、基準ガラスディスク17に対
するタンジェンシャル方向の位置が決定されるようにな
っている。 【0021】さらに、ワーク26は、押圧部材13bに
よって図3の矢印方向に押圧されることにより、位置決
め機構13の基準面13e(図7参照)に当接される。
これにより、ワーク26は、最終的にすべての座標が一
意的に決定されることになる。ここで、プッシャ13a
と押圧部材13bは、連結部材13cによって精密調整
ユニット12の第1のプレート31に締結されている。
この第1のプレート31は、クロスローラガイド32を
介して、第2のプレート33に連結されることにより、
上下動手段34によって大きく上下動され、プラテン2
7の周囲の枠を越えて第2のプレート33から突出した
ストッパ34aに当接するまで下降されるようになって
いる。このとき、連結部材13cを介して、プッシャ1
3a、押圧部材13b及び受発光装置5のクランパ35
のそれぞれ作業空間へのセッティングが完了することに
なる。 【0022】また、第2のプレート33は、さらにクロ
スローラガイド36を介してブロック37に対して上下
動可能に連結されている。このブロック37には、パル
スモータ38が取り付けられている。これにより、パル
スモータ38は、ボールねじ39を介して第2のプレー
ト33を上下方向に微調整するようになっている。この
微調整によって、クランパ35は、受発光装置5を上下
精密調整することができる。これらのプレート31、3
3及びブロック37は、板金製のブラケット40を介し
て水平移動シリンダ41により、大きく水平方向に移動
されるようになっている。 【0023】図5及び図6は、受発光装置5のクランパ
35を示している。このクランパ35は、シリンダ35
aの上下動によって、基準側のクランプ35bが調整原
点まで下降すると同時に、バネ35cを介して押さえ部
材35dが回転して、所定の圧力を受発光装置5に加え
てワーク26の側面に当接させる。その後、第1のプレ
ート31を介してプラテン27の下方を通過してきた従
動側クランプ35eが上昇することにより、受発光装置
5を上下方向に関して間隙なしに把持することになる。
尚、受発光装置5は、調整時にはパルスモータ38の駆
動力によって上下方向に微動調整される。その際、押さ
え部材35dは、基準側クランプ35bと共に一体的に
上下動することにより、極めて精度の高い調整が高速に
行なわれることになる。 【0024】図8乃至図10は、接触プローブホルダ4
2を示している。この接触プローブホルダ42は、シリ
ンダ42aにより第1のプレート31に連結されている
ことにより一定の高さまで下降し、さらにブロック37
に連結されたカム42bがシリンダ42cにより前進す
ると、ワーク26の裏面に設けられた信号入出力用ラン
ドとして形成された電極部26aに接触し、接触プロー
ブホルダ42の下面に備えられた複数本(図示の場合、
15本)のプローブ42d(図11参照)が、例えば2
/3ストロークだけ縮むまで下降する。ここで、第1の
プレート31がパルスモータ38により第2のプレート
33と一体的に上下動するが、接触プローブホルダ42
は、ブロック37から水平方向に一定距離だけ移動する
カム42bにより高さが決定されることになり、各プロ
ーブ42dの縮み方は、受発光装置5の調整時にも常に
一定に保持されることになる。 【0025】このような構成により、プラテン27が位
置決め機構12上に載置され、クランパ28及び29が
作動すると、先づシリンダ41が位置決め機構12のユ
ニット全体を大きく水平移動させて、連結部材13cの
ブロックがプラテン27の外周枠を乗り越えた後、上下
動手段34が、連結部材13cを下降させる。その後、
すぐに押圧部材13bがワーク26を矢印方向に移動さ
せ、持ち上げアーム30が僅かに揺動して、その先端が
上昇することにより、ワーク26を上方に押圧して、ワ
ーク26が最終的な位置に固定保持される。その後、接
触プローブホルダ42が下降して、その各接続端子部が
ワーク26のそれぞれ対応する電極部に当接することに
よって、ワーク26に対して通電し、初期的なワーク2
6の電気特性(断線等)を確認する。そして、位置決め
機構12に固定された受発光装置ガイド43が長手方向
に沿って前進して、押圧部材43aが受発光装置5を押
動すると、それまでフレキシブルケーブルで接続されて
いた受発光装置5がほぼ調整後のセンター値の近傍にて
ワーク26のシャーシ側面に当接され、位置決めされる
ことになる。以上の手順が逆に行なわれることにより、
完成品が取り出されることになる。 【0026】図12は、上述したワーク26周りの力学
的つりあいを示している。先づ基準主軸27a(回転中
心O1)に関して、プローブ42dのワーク26に作用
する力をF1、その作用点と回転中心O1との距離をL
1とし、持ち上げアーム30のワーク26の先端に作用
する力をF2、その作用点と回転中心O1との距離をL
2とする。ここで、F2は、持ち上げアーム30の回転
軸30a(回転中心O2)に関して、その作用点の回転
中心O2との距離をL3とし、さらに2つのバネによる
付勢力をf1、f2、その作用点と回転中心O2との距
離をL4、L5としたとき、これらに基づいて式1で与
えられる。 【数1】 従って、回転中心O1に関して、時計回りのモーメント
(F2×L2)は、反時計回りのモーメント(F1×L
1)に比較して約2倍となる。 【0027】また、プラテン27の支持部27cの根元
部分(回転中心O3)に関して、プッシャ13aの支持
部27bに作用する力をF3、その作用点と回転中心O
3との距離をL7とし、力F2の作用点と回転中心O3
との距離をL6とすると、時計回りのモーメント(F3
×L7)は、反時計回りのモーメント(F2×L6)に
比較して約2倍となる。従って、上述した回転中心O1
及びO3に関するモーメントから、ワーク26が所定位
置に固定保持されることとなる。 【0028】以上のように、ベース4のタンジェンシャ
ル方向に関する姿勢保持、受発光装置5のベース4に対
する位置決め調整、受発光装置5の接着固定及び完成品
評価が、1つの工程で行なわれることになるので、高速
生産が可能になる。さらに、小型に構成できるので、例
えば回転テーブル上に搭載することができ、回転テーブ
ルによる自動連続組立及び調整が可能となる。尚、上記
実施形態においては、コンパクトディスク用の光学ピッ
クアップの組立・調整装置10の場合について説明した
が、これに限らず、ミニディスク等の光磁気ディスクを
含む他のタイプの光ディスクのための光学ピックアップ
に対して適用することができる。 【0029】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
組立調整対象の光学ピックアップを保持する複数の載置
部が設けられた回転テーブルを一方向に、または逆方向
に回転させることによって、自動連続組立及び調整が可
能になるので、簡単な構成により、自動的に高速で組立
・調整することができるようになると共に、装置の小型
化が可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明による光学ピックアップの組立・調整
装置の実施形態の構成を示す概略図。 【図2】図1の組立・調整装置における回転テーブルの
回転位置・回転角度と各載置部のワークに対する作業工
程の関係を示す図表。 【図3】図1の組立・調整装置における位置決め機構及
び調整装置を示す拡大斜視図。 【図4】図1の組立・調整装置におけるワーク保持用の
プラテンの底面図、側面図及び断面図。 【図5】図1の組立・調整装置における受発光装置のク
ランパの構成を示す斜視図。 【図6】図5のクランパの正面図及び側面図である。 【図7】図1の組立・調整装置におけるプラテンに保持
されたワークの位置決め状態を示す拡大平面図。 【図8】図1の組立・調整装置における接触プローブホ
ルダの構成を示す拡大斜視図。 【図9】図8の接触プローブホルダの構成を示す概略平
面図。 【図10】図8の接触プローブホルダの構成を示す概略
側面図。 【図11】図8の接触プローブホルダのプローブを示す
拡大平面図。 【図12】図1の組立・調整装置におけるワークに作用
するモーメントの釣合を示す概略断面図及び概略平面
図。 【図13】従来の受発光装置を備えた光学ピックアップ
の構成を示す概略斜視図。 【符号の説明】1・・・光学ピックアップ、5・・・受発光装置、 10
・・・光学ピックアップの組立・調整装置、11・・・
回転テーブル、12・・・受発光装置の精密調整機構、
13・・・ワークの位置決め機構、17・・・計測用の
基準ディスク、21・・・投排工程、22・・・受発光
装置の調整工程、23・・・接着工程、24・・・完成
品の評価工程、26・・・ワーク(光学ピックアップ
1)、A、B、C、D・・・載置部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−194731(JP,A) 特開 昭54−1049(JP,A) 実開 平5−27687(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/08 G02B 7/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 受発光素子を配設したベースを有し、発
    光素子から出射されたレーザ光を対物レンズを介して光
    ディスクに集光し、光ディスクからの戻り光を受光素子
    に導く光学ピックアップの組立・調整装置において、 組立調整対象の光学ピックアップを保持する複数の載置
    部が設けられた回転テーブルを備え、 上記複数の載置部には、受発光装置の精密調整機構とワ
    ークの位置決め機構と計測用の基準ディスクがそれぞれ
    配置され、上記回転テーブルを一方向に回転させること
    により投排工程から受発光装置の調整工程、接着工程、
    完成品の評価工程へと順次上記組立調整対象の光学ピッ
    クアップを送りながら処理を行い、上記完成品の評価工
    程終了後上記回転テーブルを逆方向に回転させて投排工
    程へと上記組立調整対象の光学ピックアップを戻すよう
    にした ことを特徴とする光学ピックアップの組立・調整
    装置。
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