JP3528657B2 - 集積回路リードへの樹脂の自動塗布方法 - Google Patents
集積回路リードへの樹脂の自動塗布方法Info
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Description
樹脂を集積回路リードに自動塗布する場合に適する、集
積回路リードへの樹脂の自動塗布方法に関する。
その商品の使用環境の雰囲気中に腐食性ガスを多く含む
と、比較的短期間で錆を生ずる。それは、リードが、メ
ッキされた後に折り曲げられて形成されるために、図3
に示す集積回路のリードAの折り曲げ部の表面に、銅や
真鍮などの生地に達する微細なクラックが生じることに
起因する。この錆は、導電性が良好であり、電気的絶縁
性を低下させて、狭いリード間を電気的に短絡して、つ
いには商品を故障させてしまう。
される商品にあっては、内蔵される集積回路のリードに
防錆のためのコーティングを施すために、腐食防止のた
めの樹脂を塗布する。しかし、この腐食防止のための樹
脂にあっては粘度が高く、この腐食防止のための樹脂を
集積回路のリードに機械仕掛けで自動的に塗布すること
は難しく、例えば、図4(a)に示すように端濡れ不足
(最も右側のリードが濡れ不足になっている)になった
り、図4(b)に示すように途切れを生じたりする。な
お、図4において、Bは腐食防止のための樹脂である。
めに、樹脂の塗布量を多くすると、樹脂がプリント配線
基板Pを流れてはみだして固まる。そこで、集積回路を
実装するとともに腐食防止のための樹脂を塗布したプリ
ント配線基板Pを、例えば商品にするための成形品であ
る合成樹脂製ケースに収納するような場合、収納できな
いというような、組み込み不良を生じてしまう。
路リードへの樹脂の自動塗布方法にあっては、腐食防止
のための樹脂を集積回路のリードに機械仕掛けで自動的
に塗布することは難しく、端濡れ不足、途切れ、あるい
は、はみだしなど、不具合が生じるという問題点があっ
た。
されたもので、その目的とするところは、腐食防止のた
めの樹脂を集積回路のリードに機械仕掛けで自動的に塗
布するにあたって、端濡れ不足、途切れ、あるいは、は
みだしなどの不具合を生じることが無く、樹脂が集積回
路リードに対して馴染んでまんべんなく塗布される、優
れる集積回路リードへの樹脂の自動塗布方法を提供する
ことにある。
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、集積回
路リードへの腐食防止のための樹脂の自動塗布方法にお
いて、点塗布を行った後に線引き塗布を行うようにする
ことを特徴とする。
積回路リードへの腐食防止のための樹脂の自動塗布方法
において、点塗布を繰り返し行うことによって点塗布を
連ねるようにすることを特徴とする。
塗布を行う順序を、先ずは最外端である両リード、その
後は前記両リードの中間位置というように、順次中間位
置に点塗布を行い、最終的に点塗布を連ねるようにする
ことを特徴とする。
ドへの樹脂の自動塗布方法を図1および図2に基づいて
詳細に説明する。図1は集積回路リードへの樹脂の自動
塗布方法を説明する平面図、図2は集積回路リードに自
動塗布装置を用いて樹脂を塗布している様子を示す斜視
図である。
ッケージからは多くのリードA,…Aが引き出されてお
り、例えばリードA1,…A14の14本が引き出されてい
る。この各リードA1,…A14は、半田メッキされた後に
略Z字形に折り曲げて形成され、各リードA1,…A14の
折り曲げ部の半田メッキ表面には生地に達する微細なク
ラックが存在し、腐食して錆が発生し易くなっている。
そこで、例えば図2に示すような自動塗布装置によっ
て、プリント配線基板Pに実装された集積回路の各リー
ドA,…Aの肩部に、腐食防止樹脂を塗布することにな
る。
ような、X−Y直交二軸型ロボットが用いられる。この
X−Y直交二軸型ロボットはX軸1とY軸2とを備え、
Y軸2には上下軸シリンダ3が取り付けられている。更
に、上下軸シリンダ3には、腐食防止樹脂を吐出するデ
ィスペンサー4が取り付けられ、このディスペンサー4
の先端にはディスペンサーノズル40が取り付けられて
いる。
集積回路のリードA,…Aに機械仕掛けで自動的に腐食
防止樹脂を塗布するにあたって、集積回路のリードA,
…Aに対する端濡れ不足、途切れ、プリント配線基板P
からのはみだしなどの不具合を生じること無く、腐食防
止樹脂が集積回路リードに対して馴染んでまんべんなく
塗布されるようにするために、次のような塗布方法を採
用している。
構成される自動塗布装置は、プリント配線基板Pに実装
された集積回路のリードAの肩部の略真上にディスペン
サーノズル40の吐出口40aを位置させ、その後上下
軸シリンダ3によってディスペンサー4を下降せしめ、
リードAの肩部の直上に吐出口40aを静止させ、静止
させた状態で吐出口40aから腐食防止樹脂を吐出せし
めて点塗布を行う。
らの腐食防止樹脂の吐出を停止させ、上下軸シリンダ3
によってディスペンサー4を上昇せしめ、次のリードA
の肩部の略真上にディスペンサーノズル40の吐出口4
0aを位置させ、その後上下軸シリンダ3によってディ
スペンサー4を下降せしめ、順次、同様の点塗布動作を
繰り返し実行する。
位置を密にし、点塗布された腐食防止樹脂同士が連なる
状態するのである。そうすることによって塗布量の調節
が簡単になり、従来の線引き塗布のみによる塗布方法に
よって生ずるところの、集積回路のリードA,…Aに対
する腐食防止樹脂の端濡れ不足、途切れ、プリント配線
基板Pからのはみだしなどの不具合を無くすことができ
るのである。
塗布の手順として、次のような手順を採用している。す
なわち、集積回路の一辺に存在するリードが、例えば図
1に示すようにリードA1,…A7 の7本であるとする
と、自動塗布装置は、先ず最も左端のリードA1 の外端
肩部を中心に点塗布P1 を行ない、次に最も右端のリー
ドA7 の外端肩部を中心に点塗布P2 を行なう。その
後、点塗布P1 と点塗布P 2 との中点位置の点塗布P3
を、次に点塗布P1 と点塗布P3 との中点位置の点塗布
P4 を、次に点塗布P2 と点塗布P3 との中点位置の点
塗布P5 を、次に点塗布P1 と点塗布P4 との中点位置
の点塗布P6 を、次に点塗布P3 と点塗布P 4 との中点
位置の点塗布P7 を、次に点塗布P3 と点塗布P5 との
中点位置の点塗布P8 を、次に点塗布P2 と点塗布P5
との中点位置の点塗布P9 を、次に点塗布P1 と点塗布
P6 との中点位置の点塗布P10を、次に点塗布P4 と点
塗布P 6 との中点位置の点塗布P11を、次に点塗布P4
と点塗布P7 との中点位置の点塗布P12を、次に点塗布
P3 と点塗布P7 との中点位置の点塗布P13を、次に点
塗布P3 と点塗布P8 との中点位置の点塗布P14を、次
に点塗布P5 と点塗布P 8 との中点位置の点塗布P
15を、次に点塗布P5 と点塗布P9 との中点位置の点塗
布P16を、次に点塗布P2 と点塗布P9 との中点位置の
点塗布P17を行なう。
なる状態になり、腐食防止樹脂の集積回路リードに対し
ての濡れ不足、途切れ、プリント配線基板Pからのはみ
だしなどの不具合が無く、腐食防止樹脂が集積回路リー
ドに対して馴染んでまんべんなく塗布される状態にでき
るのである。そして、集積回路の一辺に存在するリード
A1,…A7 に対する腐食防止樹脂の塗布が完了すると、
次に、前述と同様の手順で、他辺に存在するリードA8,
…A14の7本に対する腐食防止樹脂の塗布を実行する。
積回路の一辺に存在するリードA,…Aの最左端のリー
ドAの外端肩部に施される点塗布P1 と、最右端のリー
ドAの外端肩部に施される点塗布P2 との位置を決めた
うえで、順次その中点を求めながら点塗布を行ない、そ
れぞれの点塗布が連なる状態になるまで点塗布を繰り返
し実行するようにされているのである。
布ピッチ間隔で、単に一端側から他端側へ順次点塗布を
行なっても、ある程度良好な塗布を実現できる。しかし
ながら、上述のように順次その中点を求めながら点塗布
を行なうことによって、先にその中間位置の両側に点塗
布してある腐食防止樹脂が、その中間位置に対して両方
向から馴染んで行っているので、単に一端側から他端側
へ順次点塗布を行なって一方向からのみ馴染んで行くの
に比べて、より少ない点塗布回数またはより少ない点塗
布樹脂量でもって、全てのリードにわたって腐食防止樹
脂同士を濡れて連なった状態にすることが可能となる。
っては、中点を求めながら点塗布を繰り返し実行するの
みで腐食防止樹脂の塗布を完了する方法である。しかし
ながら、点塗布と線引き塗布とを併用することによっ
て、塗布作業速度の向上と良好な腐食防止樹脂の塗布と
の両立を実現できる。
合にあっては、次のような手順で塗布が行なわれる。す
なわち、自動塗布装置は、先ず最も左端のリードA1 の
外端肩部を中心に点塗布P1 を行ない、次に最も右端の
リードA7 の外端肩部を中心に点塗布P2 を行なう。そ
の後、点塗布P1 と点塗布P2 との中点位置の点塗布P
3 を行なう。ここまでは前述の点塗布のみの場合と同様
であるが、この後の動作が異なる。
なった後、吐出口40aを点塗布P 1 の真上に再び位置
させ、その後上下軸シリンダ3によってディスペンサー
4を下降せしめ、点塗布P1 の直上に吐出口40aを静
止する。そして、自動塗布装置は、吐出口40aからの
腐食防止樹脂の吐出を所定流量で開始するのと略同時
に、ディスペンサー4の吐出口40aを一定の速度で、
点塗布P1 位置から点塗布P2 位置に向けて、プリント
配線基板Pに対して平行で且つ直線的なスライド動作を
行なって、線引き塗布を実行するのである。
ると、点塗布のみの場合とは異なり、塗布作業速度をか
なり速めることが可能で、塗布作業速度の向上と良好な
腐食防止樹脂の塗布との両立を実現できるのである。
リードに対しての、樹脂の比較的高速の塗布作業速度を
実現できるとともに、濡れ不足、途切れ、プリント配線
基板からのはみだしなどの不具合が無く、樹脂が集積回
路リードに対して馴染んでまんべんなく塗布される状態
にできる、優れる、集積回路リードへの樹脂の自動塗布
方法を提供できるという効果を奏する。
載の発明の効果に比べて、若干塗布作業速度が低下する
ものの、濡れ不足、途切れ、プリント配線基板からのは
みだしなどの不具合を略完璧に防止できる、優れる、集
積回路リードへの樹脂の自動塗布方法を提供できるとい
う効果を奏する。
載の発明の効果に加えて更に、先にその中間位置の両側
に点塗布してある樹脂が、その中間位置に対して両方向
から馴染んで行っているので、単に一端側から他端側へ
順次点塗布を行なって一方向からのみ馴染んで行くのに
比べて、より少ない点塗布回数またはより少ない点塗布
樹脂量でもって、全てのリードにわたって樹脂同士を濡
れて連なった状態にすることができる、優れる、集積回
路リードへの樹脂の自動塗布方法を提供できるという効
果を奏する。
への樹脂の自動塗布方法を説明する、平面図である。
塗布している様子を示す斜視図である。
斜視図である。
法を説明する、側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 集積回路リードへの腐食防止のための樹
脂の自動塗布方法において、点塗布を行った後に線引き
塗布を行うようにすることを特徴とする集積回路リード
への樹脂の自動塗布方法。 - 【請求項2】 集積回路リードへの腐食防止のための樹
脂の自動塗布方法において、点塗布を繰り返し行うこと
によって点塗布を連ねるようにすることを特徴とする集
積回路リードへの樹脂の自動塗布方法。 - 【請求項3】 点塗布を行う順序を、先ずは最外端であ
る両リード、その後は前記両リードの中間位置というよ
うに、順次中間位置に点塗布を行い、最終的に点塗布を
連ねるようにすることを特徴とする請求項2記載の集積
回路リードへの樹脂の自動塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4267699A JP3528657B2 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 集積回路リードへの樹脂の自動塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000243888A JP2000243888A (ja) | 2000-09-08 |
JP3528657B2 true JP3528657B2 (ja) | 2004-05-17 |
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