JP3528063B2 - ヘッドライト測定車輌に対するテスタの正対方法及び装置 - Google Patents

ヘッドライト測定車輌に対するテスタの正対方法及び装置

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JP3528063B2
JP3528063B2 JP08415595A JP8415595A JP3528063B2 JP 3528063 B2 JP3528063 B2 JP 3528063B2 JP 08415595 A JP08415595 A JP 08415595A JP 8415595 A JP8415595 A JP 8415595A JP 3528063 B2 JP3528063 B2 JP 3528063B2
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政照 柴田
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渡辺電機工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、測定車輌とテスタと
の正対調整を容易にすることを目的としたヘッドライト
測定車輌に対するテスタの正対方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来測定車輌とテスタとの正対は、テス
タ本体の上方にセットしたスコープ、照星器具などを、
テスタの後方(車輌と測定者との間にテスタを介在させ
る)から覗いていた。
【0003】
【発明により解決すべき課題】前記従来のスコープ等に
よれば、車輌とテスタとの正対操作は、テスタの側部と
テスターの後方との間を行き来しなければならないのみ
ならず、テスタと壁などとの間に測定者が入り込むスペ
ースを必要としていたので、テスタの設置場所にも制約
があり、かつ測定中にテスタの後方へ行き来しなければ
ならない繁雑性もあるなど幾多の問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、テス
タ本体の上部へ、基準線付の透明板と、前記基準線を写
す鏡板とを前後所定間隔で対向設置したので、前記従来
の問題点を解決したのである。
【0005】即ち方法の発明は車輌の前面適所へテスタ
を移動してほぼ正対させ、テスタ本体の上部に設置した
ファインダの、透明板に縦設した基線が、後方にある鏡
面の基準線の間へ収まる位置へ写るように覗く位置を定
めながらテスタを動かし、ついで鏡に写った下部基準点
(テスタに近い側)に、前記基線が合致するようにテス
タを横移動させると共に、上部基準点(テスタと遠い
側)が前記基線に合致するようにテスタの向を変えるよ
うに移動させ、前記基線が前記上下部基準点と合致する
まで、前記操作を繰り返すことを特徴としたヘッドライ
ト測定車輌に対するテスタの正対方法である。
【0006】また装置の発明はテスタ本体の上部に、基
線を縦設した透明板と、該基線を写す基準線を設けた鏡
板とを向き合う車輌に対し前後に所定間隔で設置したこ
とを特徴とするヘッドライト測定車輌に対するテスタの
正対装置である。前記鏡板の設置は前後起伏角度を可
変としたことを特徴とするものである。
【0007】前記のように、テスタ本体の上部基線付透
明板と、これを写す鏡とを前後対向設置したので、テス
タ本体の近辺に居て操作することができる。従って壁面
とテスタとの間に操作者の入る隙間を設ける必要なく、
テスタの設置場所の制約が大幅に縮小される。
【0008】
【作用】この発明によれば、テスタの前面(車輌側)に
位置して透明板の基線を合致させればよいので、車輌と
テスタとの正対操作が容易となる。
【0009】
【実施例】この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0010】支柱1、1aへテスタ本体2の載置台3の
一側調節ボックス8の案内孔4、5を昇降自在に嵌装
し、前記テスタ本体2の上部一側へファインダ9を固定
する。ファインダ9は定置板10の前部に透明板11を
立設し、定置板10の後部へ鏡板12の基部を水平ピン
13により起伏可能に取付けたもので、図中14は透明
板11へ縦設した基線、15は鏡板12へ設けた基準
線、16は表示スクリーン、17は投写スクリーン、1
8はヘッドライトの映像を制御する調整匣である。
【0011】前記テスタ20を車輌19と正対させるに
は、車輌19の前面適所へテスタ20を移動してほぼ正
対させた後、ファインダ9の鏡板12を覗き、基線14
が2本の基準線15の間へ収まる位置に視線を移し、そ
の位置で鏡に写った下部基準点Aが基線上に写るように
テスタを横移動させ、ついでつまみ6を廻して、ねじ6
aを矢示21の方向へ押し出すと、スプリング22が圧
縮されて調節匣18は矢示23の方向へ動く、前記に反
し、ねじ6aを矢示24の方向へ引込めると、スプリン
グ22の弾力により、調節匣18は矢示25の方向へ動
くので、つまみ6の回転方向により支柱1aを中心にし
て調節匣18の角度を変え上部基準点Bを基線上へ合せ
るこのような操作を繰り返せば、基線上へ基準点A、B
共に合せることができる。このようにしてテスタと車輌
とを正対させる。次に調節匣18の昇降はハンドル7を
回転して、調節匣18を矢示26の方向へ上昇させ、又
は矢示27の方向へ下降させることができる。この昇降
はハンドル7の軸28に固定したギヤー29と、ギヤー
29に咬み合うギヤー30の軸31に固定したスプロケ
ットホイール32とチェイン33とにより正確に昇降さ
れる。
【0012】前記つまみ6の操作により、基線14を基
準線15間に収めると共に、基線14上へ、車輌のA、
B点の両方を位置させれば、車輌19とテスタ20とは
正確に正対したことになり、爾後の測定を容易にするこ
とができる。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、テスタ付近にいて正
対作業ができるので、正対作業が簡易化し、しかも作業
者の移動距離が小さいので、作業能率を向上させること
ができるなどの諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のテスタの正面図。
【図2】同じく調節匣の一部拡大平面図。
【図3】同じくファインダの拡大斜視図。
【図4】同じくテスタと車輌の相互関係を示す平面図。
【符号の説明】
1、1a 支柱 2 テスタ本体 3 載置台 4、5 案内孔 6 つまみ 7 ハンドル 8 調節ボックス 9 ファインダ 10 定置板 11 透明板 12 鏡板 13 水平ピン 14 基線 15 基準線 16 表示スクリーン 17 投写スクリーン 18 調節匣 19 車輌 20 テスタ 22 スプリング 28、31 軸 29、30 ギヤー 32、32a スプロケットホイール 33 チェイン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/06 G01M 11/00 G01J 1/00 - 1/02 G01J 1/42 G01B 11/00 - 11/30 102 G01C 9/00 G01C 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の前面適所へテスタを移動してほぼ
    正対させ、テスタ本体の上部に設置したファインダの、
    透明板に縦設した基線が、後方にある鏡面の基準線の間
    へ収まる位置へ写るように覗く位置を定めながらテスタ
    を動かし、ついで鏡に写った下部基準点(テスタに近い
    側)に、前記基線が合致するようにテスタを横移動させ
    ると共に、上部基準点(テスタと遠い側)が前記基線に
    合致するようにテスタの向を変えるように移動させ、前
    記基線が前記上下部基準点と合致するまで、前記操作を
    繰り返すことを特徴としたヘッドライト測定車輌に対す
    るテスタの正対方法。
  2. 【請求項2】 テスタ本体の上部に、基線を縦設した透
    明板と、該基線を写す基準線を設けた鏡板とを向き合う
    車輌に対し前後に所定間隔で設置したことを特徴とする
    ヘッドライト測定車輌に対するテスタの正対装置。
  3. 【請求項3】 鏡板の設置は前後起伏角度を可変とし
    たことを特徴とする請求項2記載のヘッドライト測定車
    輌に対するテスタの正対装置。
JP08415595A 1995-04-10 1995-04-10 ヘッドライト測定車輌に対するテスタの正対方法及び装置 Expired - Fee Related JP3528063B2 (ja)

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