JP3527218B2 - プラズマプロセス装置 - Google Patents

プラズマプロセス装置

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JP3527218B2 JP2001174357A JP2001174357A JP3527218B2 JP 3527218 B2 JP3527218 B2 JP 3527218B2 JP 2001174357 A JP2001174357 A JP 2001174357A JP 2001174357 A JP2001174357 A JP 2001174357A JP 3527218 B2 JP3527218 B2 JP 3527218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマプロセス
装置に関し、たとえば半導体や液晶表示素子の製造など
に使用されるプラズマプロセス装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子やTFT(Thin Film Transi
stor)液晶表示素子における低温プラズマプロセスにお
いて、高周波電力を用いたプラズマプロセスが必要不可
欠な基礎技術となっている。特にマイクロ波を用いたプ
ラズマでは、プラズマの電子温度が低く、プラズマが高
密度であり、処理速度が高速で、ダメージが少ない。
【0003】マイクロ波を用いてプラズマを均一に発生
させる装置が、たとえば特開昭62−5600号公報に
開示されている。
【0004】図31および図32は、特開昭62−56
00号公報に開示されたプラズマプロセス装置を示す平
面図および側面断面図である。
【0005】主に図32を参照して、方形箱状の反応器
101内の処理室102の下部には、排気口106が設
けてあり、その排気口106は図示されていない真空ポ
ンプにて繋がれている。また処理室102の側面にはガ
ス導入管105があり、処理室102に所望のガスが導
入される。処理室102は、上部のマイクロ波導入口1
03にマイクロ波導入窓104を置き、そのマイクロ波
導入窓104との間にシール材を介することで気密に保
たれている。方形箱状の反応器101には、反応器10
1の上部を覆う方形箱状のカバー部材122が連結され
ている。このカバー部材122内の天井部分には誘電体
線路121が取付けられている。
【0006】主に図31を参照して、誘電体線路121
は、テフロン(登録商標)といったフッ素樹脂、ポリエ
チレン樹脂またはポリスチレン樹脂などの誘電体を、方
形部213とテーパ部212とを組合せた略五角形の頂
点に導入部211を設けた板形状に形成されている。誘
電体線路121の導入部211は、カバー部材122の
周面に連結した導波管123内に挿入されている。導波
管123にはマイクロ波発振器140が連結されてい
る。
【0007】このプラズマプロセス装置の動作において
は、まず排気口106を通して処理室102を所望の圧
力まで排気した後、ガス導入管105から処理室102
に反応ガスが供給される。次いで、マイクロ波発振器1
40でマイクロ波を発振させ、発振されたマイクロ波
は、導波管123によって導入部211に入射される。
その導入部211に入射されたマイクロ波はテーパ部2
12に倣ってその幅方向に広げられ方形部213の全体
に反射することなく伝播する。すると方形部213の下
方に漏れ電界が形成され、それがマイクロ波導入窓10
4を透過して処理室102へ導入される。これにより、
処理室102にプラズマが生成され、そのプラズマによ
り試料Sの表面にプラズマ処理が施される。
【0008】この処理装置では、方形部213にマイク
ロ波を均一に反射することなく広げるために、マイクロ
波導入窓104および反応器101の縁部から水平方向
へ突出させたテーパ部212が設けられている。このテ
ーパ部212の長さLt(図31)は、方形部213の
幅をW2、導入部211の幅をW1、誘電体線路内を伝
播するマイクロ波の波長をλd=λ0/√εr(λ0:自由
空間のマイクロ波の波長、εr:誘電体線路121の比
誘電率)とすると、以下の式(1)で表わされる。
【0009】 Lt>(W2−W1)2/(3λd) …(1) 近年液晶表示装置製造に用いられる基板は大型化してお
り、1m角に近いサイズとなっている。そこで、テフロ
ン(登録商標)製で、W1=96mm、W2=1000
mmとした誘電体線路121の場合、テーパ部212の
長さは約3100mm以上であり、反応器101に比べ
約3倍大きくなる。つまり装置が巨大なものとなる。
【0010】この問題を解決する方法として、特開平1
1−45799号公報、特開2000−133495号
公報および特開平9−199901号公報が開示されて
いる。
【0011】まず、特開平11−45799号公報につ
いて説明する。図33は、特開平11−45799号公
報に開示されたプラズマプロセス装置の構成を概略的に
示す平面図である。なお、この図33に示されるプラズ
マプロセス装置は、誘電体線路以外は図31および図3
2で説明した装置と同じ構成を有しているため、それら
の部分の図示を省略している。
【0012】図33を参照して、このプラズマプロセス
装置においては、整合部の形状がステップ状312を有
している。導入部311の幅W1、方形部313の幅W
2を用いると、整合部312の幅W3は、W1<W3<
W2であり、方形部313には、これを幅方向に分割す
べくマイクロ波進行方向に延びる導電体板314が埋設
されている。整合部312は導入部311と幅が異なる
ために、マイクロ波はマイクロ波導波管と略同一の幅を
有する導入部311における基本伝播モードから高次モ
ードに変換される。変換後のモードは、整合部312の
幅および長さで決定される。導電体板314によって幅
方向に分割された領域は、それぞれが導波管の如く機能
し、高次モードのマイクロ波を伝播させる。その整合部
312の幅W3は導入部311の幅W1の略整数倍であ
り、方形部313の幅W2は導入部311の幅W1の略
整数倍である。
【0013】整合部312のマイクロ波進行方向の長さ
はλd/2(λd=λ0/√εr、λ0:自由空間のマイク
ロ波の波長、εr:誘電体線路331の比誘電率)の整
数倍であり、テーパに比べ短くすることができる。
【0014】次に、特開2000−133495号公報
について説明する。図34および図35は、特開200
0−133495号公報に開示されたプラズマプロセス
装置の模式的断面図および環状導波管スロットアンテナ
の平面図である。図34および図35を参照して、この
プラズマプロセス装置では、マイクロ波導入窓114に
対向する面110にスロット115を有する環状の導波
管型アンテナ111からマイクロ波導入窓114を介し
てマイクロ波が容器112内に放射される。これによっ
て、容器112内でプラズマが生成され、生成したプラ
ズマにより容器112内の載置台に載置された試料Wが
プラズマ処理される。
【0015】したがって、このプラズマプロセス装置で
は、図31および図32に示すテーパ部212のような
突出部がなく、プラズマプロセス装置の寸法を可及的に
小さくすることができる。
【0016】最後に、特開平9−199901号公報に
ついて説明する。図36および図37は、特開平9−1
99901号公報に開示された折り返し導波管の上面斜
視図および側面断面図である。図36および図37を参
照して、折り返し導波管は、方形導波管(広壁面幅:
a、狭壁面幅:b)の広壁面を180度折り返して構成
したもので、下側導波管400aと、上側導波管400
bと、この両者を繋ぐ折り返し部410とからなってい
る。
【0017】折り返し部の寸法が2b>λ0/2のと
き、h=(π/2)/(β1−β2)となるようにすれ
ば、折り返し部410における電磁波の反射がなくな
る。但し、λ0は自由空間波長、β1はa×2b方形導
波管のTE10モードにおける伝搬定数、β2はa×2
b方形導波管のTM11モードにおける伝搬定数であ
る。一般に全長が長くなるテーパ状の導波管にこの折り
返し構造を用いれば、その全長を短くすることができ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ばTFT液晶表示装置製造に用いられる基板のようにサ
イズが1m角と大きくなってくると、上記の方法による
プロセスではそれぞれ以下のような課題がある。
【0019】まず、特開平11−45799号公報に記
載の方法では、導入部311の幅W1を約100mm、
方形部313の幅W2を1000mmとすると、導体板
314によって10分割される構造になる。整合部31
2を1段設けただけでは導波路の幅が急激に変化するた
め、高次モードが立つことで損失が大きくなったり、制
御が困難となる。これを解決するには、徐々にモード数
が増えるように整合部312を多段にしたり、1つの導
波路に対する方形部の分割数を減らすために導入部31
1を分岐しなければならない。いずれの場合にも、整合
部312の長さが長くなってしまう。
【0020】また誘電体板が大きくなることで、導入部
311と整合部312と方形部313とを1枚の板とし
て作ることが困難となり、また扱いづらくなる。このこ
とから、分割して作ることが考えられるが、そのとき誘
電体同士の繋ぎ目において損失が発生してしまう。ま
た、方形部313を導体板314で10分割することは
製作上困難である。
【0021】次に、特開2000−133495号公報
に記載の方法では、アンテナは円形であるため方形の基
板に対応するのは困難である。この公報に記載されてい
るアンテナの直径は約300mmであり、1m角の基板
サイズに対応するにはアンテナ直径を約3倍にする必要
がある。そのため、アンテナの中心部や基板の四隅では
プラズマが疎になる。直径300mmのアンテナを複数
個設ける場合は、1つの発振器から各アンテナに導波管
を分岐するか、発振器を複数個用いる必要がある。前者
は分岐部分が大きくなり、後者は発振器同士の調整が必
要になる。
【0022】また特開平9−199901号公報に記載
の方法では、発振器に接続された方形導波部から高周波
導入窓上の方形放射部までを繋ぐテーパ部を反射なしで
180°折り返すことができ、装置をコンパクトにする
ことができる。しかし、プラズマ励起方法として電子サ
イクロトロン共鳴(ECR:Electronic Cycrotron Res
onance)を用いる場合、磁気回路の配置場所としては反
応器の側壁もしくは反応器の上部が考えられる。プラズ
マプロファイルの細かな制御を考慮すると、反応器上部
の方が有利であり、磁気回路の調整やメンテナンスとい
う観点からすれば、導波管内部より外部にあることが好
ましい。また磁石は導波管の上に置くことになるが、導
波管に載せてしまうと偏波や磁界の減衰が問題となる。
【0023】しかし、方形放射部の直上に磁気回路を置
き、プラズマ励起に電子サイクロトロン共鳴を利用した
いときには、薄い金属板程度の厚みしか許されず、磁気
回路を挿入するだけの十分な空間を確保することが現実
的に不可能である。
【0024】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、本発明の目的は大面積の方形基板に対して
も、均一なプラズマ処理が可能であり、単純な構造で装
置全体のサイズを可及的に小さくでき、さらにプラズマ
の制御が容易なプラズマプロセス装置を提供することで
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマプロセ
ス装置は、処理室と、高周波発振器と、導波管と、ガス
供給部材とを備えている。処理室は、壁面の一部が誘電
体からなる高周波導入窓で構成され、プラズマを用いて
処理を行なうためのものである。導波管は、高周波発振
器で発生させた高周波電力を高周波導入窓を介して処理
室に導入するものである。ガス供給部材は、高周波電力
によりプラズマ状態にされる反応ガスを処理室に供給す
るためのものである。導波管は、高周波発振器に接続さ
れた方形導波部と、高周波導入窓上部に固設された方形
放射部と、高周波電力の進行経路において方形導波部お
よび方形放射部間に位置しかつ途中に折り返し構造を少
なくとも1つ有するテーパ導波部と、テーパ導波部の導
波管下壁と方形放射部の導波管上壁との間に折り返し空
間を生じさせるようにテーパ導波部に対して方形放射部
を折り返した部分に位置する折り曲げ導波部とを有して
いる。折り曲げ導波部において導波管断面形状の短辺方
向長さを不連続に変えることで段差が付与される。
【0026】本発明のプラズマプロセス装置では、導波
管がテーパ導波部において折り曲げられているため、処
理基板の大面積化を図りつつも装置全体の外径寸法を小
さくすることができる。
【0027】また、テーパ導波部の導波管下壁と方形放
射部の導波管上壁との間に空間があるため、この空間に
たとえば磁気回路を配置することができる。磁気回路を
配置した場合、電子サイクロトロン共鳴を利用したプラ
ズマ励起が可能になるとともに、プラズマ分布の細かな
制御が可能となる。
【0028】さらに、上記の空間に磁気回路を配置する
ことにより、磁気回路を導波管内に配置する場合よりも
磁気回路の設置、取外しが容易になり、磁気回路の調整
およびメンテナンスが容易となる。また、上記の空間に
磁気回路を配置することにより、磁界の減衰を極力抑え
ることが可能となる。加えて、磁気回路を上記の空間に
挿入しない場合には、表面波プラズマとして使用するこ
ともできる。折り返した導波管の間に磁気回路を挿入し
ようとすると、その折り返し部は厚みを持ってしまう。
そこで、折り返し部の磁気回路側の壁に最適な寸法の段
差を付けることで、インピーダンス整合を取り反射を抑
制することが可能となる。
【0029】上記のプラズマプロセス装置において好ま
しくは、折り曲げ導波部の折り曲げ角度は160°以上
180°以下である。
【0030】これにより、80%以上の電力効率を実現
することが可能となる。上記のプラズマプロセス装置に
おいて好ましくは、テーパ導波部の導波管下壁と方形放
射部の導波管上壁との間の空間に配置された磁気回路が
さらに備えられている。
【0031】これにより、上述したように電子サイクロ
トロン共鳴を利用したプラズマ励起が可能になるととも
に、プラズマ分布の細かな制御が可能となる。さらに、
上記の空間に磁気回路を配置することにより、磁気回路
を導波管内に配置する場合よりも磁気回路の設置、取外
しが容易であり、磁気回路の調整およびメンテナンスが
容易となる。また、上記の空間に磁気回路を配置するこ
とにより、磁界の減衰を極力抑えることが可能となる。
【0032】なお、磁気回路から発生する磁束密度は、
高周波導入窓の処理室側において、電子サイクロトロン
周波数が高周波発振器の周波数よりも大きくなるように
設定される。こうすることで、電子サイクロトロン共鳴
を用いたプラズマ生成が可能になる。高周波発振器の発
振周波数は0.5GHzから10GHzのマイクロ波が
用いられる。マイクロ波を用いることで、プラズマの電
子温度が低く、かつ高密度になり、プラズマプロセス速
度の高速化および低ダメージといった効果がある。
【0033】
【0034】
【0035】上記のプラズマプロセス装置において好ま
しくは、磁気回路の処理室とは反対側の面に配設された
ヨーク材がさらに備えられ、ヨーク材の配設により磁気
回路は閉磁気回路とされる。
【0036】これにより、磁気回路下方の処理室への磁
界を強め、ECR点の位置を高周波導入窓から遠ざける
ことができ、またプラズマが高周波導入窓に衝突して消
滅することを減らすこともできる。また磁気回路の処理
室とは反対側の導波管内で偏波を防ぐ効果もある。
【0037】上記のプラズマプロセス装置において好ま
しくは、方形放射部と高周波導入窓との間に配設され
た、複数の開口部を有する金属板がさらに備えられてい
る。複数の開口部の各々は、導波管から処理室へ高周波
電力を放射するための放射開口部を規定し、かつ方形放
射部内における高周波電力の進行方向に対して管内波長
λgの間隔で配置されている。
【0038】これにより、金属板を取換えることで、容
易に開口の形状および配置を変えることできる。また開
口間隔を管内波長λgにすることで、隣り合う開口から
放射される電磁波が打消し合うのを防ぐことができる。
これら磁気回路と金属板の取付け、取外し、および調整
はすべて大気中で行なうため、大気開放やダスト発生の
問題はない。
【0039】上記のプラズマプロセス装置において好ま
しくは、高周波導入窓の少なくとも一部を覆う可動式金
属板がさらに備えられている。この可動式金属板を高周
波導入窓に対して移動させることにより、導波管から処
理室へ高周波電力を放射するための放射開口部の形状が
調整される。
【0040】これにより、プロセス途中でも大気側で開
口の調整が可能になる。上記のプラズマプロセス装置に
おいて好ましくは、放射開口部の長辺方向の長さは、管
内波長λgの±10%の範囲内で調整できるように構成
されている。
【0041】これにより、最も放射するスロット長を含
み、かつ放射量を十分に調整することができる。
【0042】上記のプラズマプロセス装置において好ま
しくは、方形放射部内を満たす誘電体がさらに備えられ
ている。
【0043】このように方形放射部内を誘電体で満たす
ことにより、管内波長が短くなり、開口部の間隔を狭く
してより均一なプラズマを生成することができる。
【0044】上記のプラズマプロセス装置において好ま
しくは、高周波電力がマイクロ波であり、導波管はマイ
クロ波の進行方向に直交する断面の短辺方向寸法がマイ
クロ波の進行方向に向かって減少する形状を有してい
る。
【0045】これにより、高周波の周波数が10GHz
に達しないような低い周波数である場合でも、高周波を
反射なく折り返すことが可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0047】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
ついて図1〜図6を用いて説明する。
【0048】図1は、本発明の実施の形態1におけるプ
ラズマプロセス装置の構成を概略的に示す側面断面図で
ある。図1を参照して、本実施の形態のプラズマプロセ
ス装置は、反応器1、処理室2、チャンバ上蓋3、高周
波導入窓4、ガス供給管5、基板ホルダ7、スロット板
14、折り返し導波管20、永久磁石30、ヨーク材3
1、永久磁石支持材32および高周波発振器40を主に
有している。
【0049】処理室2には被処理基板8を保持する基板
ホルダ7が設けられており、処理室2は図示しない真空
ポンプにより排気されて真空状態に保たれる。そして、
処理室2にはガス供給管5が設けられており、ガス供給
管5に設けられたガス導入孔5aから処理室2に反応ガ
スを供給することで処理室2内を所望のガス圧力に設定
することが可能となっている。
【0050】反応器1の上部には導電性金属のチャンバ
上蓋3が固設され、反応器1との間はOリング11でシ
ールされている。チャンバ上蓋3には高周波導入口3a
が複数個設けられており、その高周波導入口3aの各々
に高周波導入窓4が挿入され、チャンバ上蓋3と高周波
導入窓4との間はOリング10でシールされている。こ
れにより処理室2は大気と隔離される。
【0051】この高周波導入窓4は耐熱性および高周波
透過性を有しており、しかも誘電損失が小さい石英ガラ
ス、アルミナなどの誘電体からできている。チャンバ上
蓋3内にはプラズマにより発生する熱でOリング10が
損傷したり、誘電体損や熱応力で誘電体が損傷しないよ
うに冷却水路3bが設けられ、冷却媒体が流されてい
る。高周波導入窓4の上部にはスロット板14を介して
折り返し導波管20が固設されている。スロット板14
はスロット14aが切ってある取換可能な金属板であ
る。折り返し導波管20の最終折り返し部には、複数の
永久磁石30、ヨーク材31、永久磁石支持材32で構
成される磁気回路が挿入できる構造となっている。折り
返し導波管20の一方端には高周波発振器40が接続さ
れている。
【0052】次に、折り返し導波管20について説明す
る。図2および図3は、折り返し導波管の上面斜視図お
よび展開図である。図2および図3を参照して、折り返
し導波管20は、高周波発振器40に接続される方形導
波部20fと、開口の幅が徐々に広く変化するテーパ部
20a、20bと、方形放射部20cと、テーパ部20
bおよび方形放射部20cの接続部(最終折り返し部)
20eとからなっている。
【0053】折り返し導波管20は、テーパ部20aと
20bとの間の折り曲げ部20dでたとえば180°折
り返されている。また折り返し導波管20は、テーパ部
20bと最終折り返し部20eとの間で90°、方形放
射部20cと最終折り返し部20eとの間で90°、都
合180°折り返されている。
【0054】このように導波管20を折り返すことによ
って外径寸法をコンパクトにすることができる。また最
終折り返し部20eを設けたことにより、テーパ部20
bの下壁と方形放射部20cの上壁との間には磁気回路
を挿入できる空間が設けられる。
【0055】高周波発振器40で生じた高周波はテーパ
部20a、20bによって、方形導波部20fのモード
を保持した状態で方形放射部20cへと伝播する。テー
パ部の長さLt(図3)は、上記式(1)よりLt>
(W2−W1)2/(3λ0)を満たすように設定され
ている。ただし、λ0は自由空間の波長である。この装
置では、W1=96mm、W2=1000mmとしてい
る。
【0056】厚さのある折り返し部分、つまり最終折り
返し部20eの磁気回路側の導体壁は図1中の段差構造
26とされる。すなわち、最終折り返し部20eは、導
波管断面形状の短辺方向長さが不連続に変化する段差構
造26とされる。この段差の寸法は、最終折り返し部2
0eでのインピーダンスを整合させるように設定され
る。方形放射部20cの下面のスロット板14には高周
波を放射するための複数のスロット14aが設けられて
いる。スロット長は約半波長とされる。スロット14a
は、その間隔を管内波長λgに配置されているため、各
スロット14aから放射される電界は同位相となる。
【0057】次に、磁気回路について説明する。図4は
磁気回路の一部の分解斜視図であり、図5は永久磁石の
配置説明図であり、図6は磁気回路により発生する磁力
線を示した装置の部分側面断面図である。
【0058】図4を参照して、磁気回路36は永久磁石
30とヨーク材31と永久磁石支持材32とからなって
いる。永久磁石支持材32の材料はアルミニウムなどの
非磁性体である。永久磁石支持材32には永久磁石30
を入れるための非貫通穴34が設けられており、その非
貫通穴34に永久磁石30が嵌められる。その上部にヨ
ーク材31が固設される。
【0059】図5に永久磁石30の配置の一例を示す。
スロット14a上に永久磁石30aを置き、これを囲む
ように永久磁石30bが配置される。永久磁石30aと
30bとの極性は逆とする。
【0060】図6を参照して、ヨーク材31は磁気回路
36のテーパ部20b側を閉磁気回路とする。これによ
り、処理室2の磁界をより強くすることができ、ECR
点の位置を高周波導入窓4から離すことができ、プラズ
マが壁に衝突し消滅するのを低減することができる。ス
ロット14a真上に配する永久磁石30aと、その永久
磁石30aを取囲み逆極性になるように置かれた永久磁
石30bとからなる磁気回路により、真空側に大きく偏
った半楕円状の磁力線分布が形成される。
【0061】また、永久磁石30aと30bの極性は図
示した状態と逆の極性であってもよい。
【0062】スロット14aの真上に配する永久磁石3
0aにより、処理室2に磁界を発生させることによりE
CR点が形成される。このECR点は高周波導入窓4の
下側で、できるだけ高周波導入窓4から離れた位置で窓
4と平行になるように永久磁石30a、30bの材料と
寸法と配置とにより決定される。永久磁石30aにより
発生する磁束密度は、高周波導入窓4の処理室2側にお
いて、電子サイクロトロン周波数が高周波発振器40の
発振周波数よりも大きくなるよう設計される。そうする
ことで、プラズマ生成効率が向上し、プラズマの高密度
化を図ることができる。
【0063】スロット14aから放射された電磁界はE
CR点付近で電子サイクロトロン共鳴し、空間の電子に
エネルギが効率的に供給されてプラズマが励起される。
励起されたプラズマはN極からS極への磁力線が作る磁
界のトンネルに閉じ込められ、図5の符号33で示され
たトンネル断面に垂直な無終端パスに沿って拡散する。
生成されたプラズマは磁界で閉じ込められるので、壁に
衝突し消滅する頻度が減少して処理室2に維持され、無
終端パス方向への拡散によりスロット14aがない場所
へも到達する。このため、均一で高密度なプラズマを生
成することが可能となる。
【0064】プラズマの状態は反応ガスや処理内容など
によって変化し、均一なプラズマを生成するには磁気回
路の調整が必要である。また、プラズマ密度にわざと分
布を持たせたい場合にも磁気回路の調整により対応可能
である。この磁気回路36は大気中の磁気回路設置空間
20gに挿入されているだけなので、処理室2を大気圧
にすることなく磁気回路36の変更を行なうことができ
る。
【0065】磁気回路36の変更は磁気回路36を取外
して永久磁石支持材32を入れ替えるなど、永久磁石3
0の並びを変えるだけである。したがって、この磁気回
路36を用いれば磁気回路36の変更が容易に行なえ、
所望のプラズマ分布に対応することができる。また磁気
回路36を外せば表面波プラズマとしても使うことがで
きる。
【0066】次に、本実施の形態のプラズマプロセス装
置をエッチング装置として用いた場合の動作について説
明する。
【0067】処理室2は図示しない真空ポンプにより真
空状態に保持されている。所要のプロセスガスが、処理
室2に配置されたガス供給管5のガス導入孔5aから処
理室2へ供給され、処理室2内が所定のガス圧にされて
いる。
【0068】この状態で、高周波発振器40により高周
波が発せられる。高周波発振器40により発せられた高
周波は、方形導波部20fから、テーパ部20a、20
bを通って、基本モードであるTE10のまま方形放射
部20cへ導かれる。そして、スロット板14のスロッ
ト14aから放射された高周波は高周波導入窓4を通っ
て、処理室2に導かれ、プロセスガスを励起してプラズ
マを生成する。このプラズマにより基板ホルダ7上の被
処理基板8にエッチング処理が施される。
【0069】特に高周波発振器40の発振周波数として
0.5GHzから10GHzのマイクロ波を用いること
により、プラズマの電子温度が低くなるとともにプラズ
マが高密度になり、プロセス処理速度の高速化および低
ダメージ化といった効果が得られる。
【0070】以上、永久磁石30によって磁気回路36
を構成する実施の形態について説明したが、磁気回路を
電磁石にすることも可能であり、電磁石にすることで磁
界強度の調整が容易になる。
【0071】このように本実施の形態のプラズマプロセ
ス装置によれば、高周波が反射しない折り返し導波管2
0を用いることで、被処理基板8が大きくなっても折り
返しを多段にすることで、導波管20全体のサイズは装
置サイズより大きくなることはなく、導波管20を含め
た装置全体をコンパクトにすることができる。また、プ
ラズマを制御するための磁気回路の調整が容易であり、
均一なプラズマを実現することが可能となる。
【0072】また本願発明者らは、図3に示すテーパ部
20aと20bとの間の折り曲げ部20dの折り曲げ角
度と電力効率(電磁波の伝搬しやすさ)との関係につい
てシミュレーションを行なった。そのシミュレーション
の結果を図7に示す。
【0073】図7を参照して、グラフ中の水平破線は電
力効率80%の位置であり、導波管を設計する場合に、
最低限確保したい電力効率である。シミュレーションの
結果、導波管の折り曲げ角度が160°以上180°以
下であれば、この電力効率が80%以上になることがわ
かった。それゆえ、導波管20の折り曲げ部20dの折
り曲げ角度は160°以上180°以下であることが好
ましい。
【0074】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
ついて図8〜図9を用いて説明する。
【0075】なお、本実施の形態の構成において実施の
形態1の構成と異なるのは、スロット形状調整機構が追
加された点であり、それ以外の構成は上述した実施の形
態1の構成とほぼ同じであるため、同一の要素について
は同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0076】図8は、本発明の実施の形態2におけるプ
ラズマプロセス装置の構成を示す部分側面断面図であ
り、スロット長手方向に垂直な面での断面を示してい
る。
【0077】図8を参照して、高周波導入窓4の上面に
自由にスライド可能な可動式金属板35が配置される。
可動式金属板35を図中横方向にスライドさせることに
より、大気側からスロット14aの大きさを変えること
ができる。
【0078】図9は、波長で規格化されたスロット長に
対する半波長スロットアンテナの入力インピーダンスを
示す概略図である。図10および図11は、可動式金属
板を配置した2つの例について高周波導入窓側から見た
平面図である。
【0079】図9を参照して、スロットからの放射量は
スロットの幅よりも長さに大きく依存しており、スロッ
ト長を管内波長の±10%の範囲で変化させれば放射量
を十分に制御することができる。よって、図10に示す
ような可動式金属板35を用いれば、スロット長を管内
波長の±10%の範囲内で変えることが可能になり、ス
ロット板14を変えることなく処理室2内を真空に保っ
たまま、大気側からスロット14aの放射量の調整が十
分可能になり、均一なプラズマの生成がより容易にな
る。
【0080】図10では、可動式金属板35の各々を矢
印で示すように図中横方向に移動させることにより、ス
ロット14aのスロット長の調整を行なうことができ
る。なお、この可動式金属板35の移動範囲は、たとえ
ば図12において矢印で挟まれる範囲である。
【0081】また図11では、可動式金属板35の各々
を矢印で示すように図中縦方向に移動させることによっ
て、スロット14aのスロット幅の調整を行なうことが
できる。なお、この可動式金属板35の移動範囲は、た
とえば図13において矢印で挟まれる範囲である。
【0082】方形放射部内の電磁界分布は波の進行方向
に対して垂直な断面で見た場合、中心に対して対称であ
るため、左右のスロット幅は同時に変えてもよい。この
ため、図11のように図中中央のスロット14aと図中
左右のスロット14aとの各スロット幅を変える2種類
の可動式金属板35を重ねて使うことでスロット幅の調
整を行なうこともできる。また、スロット幅を変えるこ
とでスロット間隔も若干変えることができる。さらに、
図10に示すスロット長を調整する可動式金属板35と
図11に示すスロット幅を調整する可動式金属板35と
を同時に用いることで、スロット14aからの放射量を
調整し、均一なプラズマを生成することもできる。
【0083】さらに、図10において、スロット14a
の短辺方向(上下方向)に配置された複数のスロット1
4aの各々が別個にスロット長を調整されてもよい。以
下、その構成について説明する。
【0084】図14は、短辺方向に配置された各スロッ
トのスロット長を別個に調整するための構成を説明する
ためのスロット付近の構成を示す平面図であり、図15
は図14のXIV−XIV線に沿う概略断面図である。
【0085】図14および図15を参照して、2枚の可
動式金属板35がその厚み方向に重ね合わされることに
より、短辺方向に配置された各スロット14aのスロッ
ト長を別個に調整することが可能となる。つまり、厚み
方向に重ね合わされた可動式金属板35のうち下側の可
動式金属板35を図中横方向にスライドさせることによ
り図中上側のスロット14aのスロット長を調整するこ
とができ、上側の可動式金属板35を図中横方向にスラ
イドさせることにより図中下側のスロット14aのスロ
ット長を調整することができる。
【0086】なお、この図14および図15の構成は、
図11に示すスロット幅の調整にも同様に適用すること
ができる。
【0087】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
ついて図16〜図19を用いて説明する。
【0088】本実施の形態の構成は、実施の形態1の構
成と比較して、スロット板14のスロット14aに対す
る磁気回路36の磁石の配置関係において異なるため、
スロット板14と磁石との配置関係についてのみ説明す
る。
【0089】本発明の構成では、スロット板14を交換
することで容易にスロット14aの形状や配置を変える
ことができる。図5のようなスロット配置では、各スロ
ット14aからの電磁波放射の調整を周辺部(チャンバ
壁)と中央部とを独立させた形でプラズマプロファイル
の制御を行なうことができる。こうすることにより、プ
ロセス条件が変化した場合にもプラズマの均一化を図る
ことが容易となる。
【0090】図16〜19は別のスロット配置の例であ
り、スロット14aと、磁力線の作るトンネルの中心軌
跡33と、この軌跡33を作るための永久磁石30a、
30bとの配置を示している。いずれのスロット配置に
おいても、電磁波進行方向のスロット14aの間隔は管
内波長と等しく、隣り合うスロット14aから放射され
る電磁波の打消しをなくしている。また、永久磁石30
aと30bとの極性は図と逆でもよい。
【0091】図16および図17のような配置にした場
合、永久磁石30a、30bによって形成されるトンネ
ルの中心軌跡33に沿って領域全体にプラズマが広が
る。このため、スロット14aの短辺方向のプラズマの
均一化を図ることが図5の配置よりも容易となる。
【0092】また図17に示す配置では、波の進行方向
に対するスロット14aの間隔は管内波長であるが、波
の進行方向の軸が違うスロット14aは打ち消しがない
ので、λg/2分だけずらしてある。このような配置に
することでスロット数をより多くでき、プラズマ生成点
がより密になり、プラズマの均一性を実現することが容
易となる。
【0093】図18に示すように配置した場合には、ス
ロット14aとトンネルの中心軌跡33とが1対1に対
応しているため、領域全体へのプラズマの拡散は利用で
きないが、大面積化への拡散が容易である。
【0094】図19の配置は、図17に示す配置のバリ
エーションである。前述のようにスロット14aを長辺
方向に3つ並べて配置する場合、電磁波を放射する方形
放射部の寸法が小さいときにはスロット14aを3つ並
べることができない。その場合、図19に示す配置とす
ることにより、図17に示す配置と同等の機能を確保す
ることができる。もちろん、スロット14aと磁石との
関係はこれだけではなく、開口部形状も半波長スロット
に限られない。
【0095】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
ついて図20を用いて説明する。
【0096】本実施の形態の構成は、実施の形態1の構
成と比較して、高周波導入口と高周波導入窓と磁気回路
との構成において異なっている。なお、これ以外の構成
については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じで
あるため、同一の要素については同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0097】図20を参照して、チャンバ上蓋53に設
ける高周波導入口53aが1つの大きな開口として形成
され、1枚の高周波導入窓54が高周波導入口53aに
挿入されている。高周波導入口53aを1つの大きな開
口とすることで、スロット14aの配置および形状を自
由に変化させることが可能となる。
【0098】また、本実施の形態では、磁気回路を設け
ていないが、設けても問題ない。 (実施の形態5)本発明の実施の形態5について図21
を用いて説明する。
【0099】本実施の形態の構成は、方形放射部20c
に誘電体70を挿入し、スロット板14のスロット間隔
を短くした以外は実施の形態4と同一であるため、実施
の形態4と同一の要素には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0100】図21を参照して、折り返し導波管20の
方形放射部20c内をテフロン(登録商標)などの誘電
体70で満たし、誘電体70の先端70aはテーパ形状
にする。誘電体70の先端70aをテーパ形状にし、誘
電率を徐々に変化させることでインピーダンスの整合を
行う。方形放射部20cを誘電体70で満たすことによ
って、方形放射部20c内の波長が1/√εr(εrは誘
電体の比誘電率)と短くなり、スロット14aの間隔を
短くすることができ、より均一なプラズマを生成するこ
とができる。もちろん、他の実施の形態においても本実
施の形態の構成を適用することができる。また、本実施
の形態においても、磁気回路はなくても良い。
【0101】(実施の形態6)本発明の実施の形態6に
ついて図22を用いて説明する。
【0102】本実施の形態の構成は、ガスを供給する構
成以外は実施の形態1と同一であるため、実施の形態1
と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0103】図22を参照して、チャンバ上蓋60にガ
ス供給用のガス流路60aと、そのガス流路60aから
処理室2へガスを吹出す吹出口60bとが設けられる。
チャンバ上蓋60にガス流路60a、ガス吹出口60b
を設けることにより、反応ガスを処理室2内に、より均
一に吹出させることができる。また、ガス供給管5を処
理室2からなくすことで、ガス供給管5のプラズマへの
影響や、ガス供給管5への反応生成物の付着、ガス供給
管5に付着した反応生成物の脱落によるパーティクルの
発生などを防ぐことができる。
【0104】(実施の形態7)本発明の実施の形態7に
ついて図23および図24を用いて説明する。
【0105】本発明の実施の形態の構成は、ヨーク材3
1がないこと以外は実施の形態1と同一であるため、実
施の形態1と同一の要素については同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0106】図23は本発明の実施の形態7におけるプ
ラズマプロセス装置の側面断面図であり、図24は図2
3の磁気回路の一部を示す上面斜視図である。図23お
よび図24を参照して、永久磁石支持材32に非貫通穴
34が開口されており、非貫通穴34の中に永久磁石3
0が配置されている。永久磁石30は止め具32aとネ
ジ32bとによって固定されている。永久磁石の配置は
ヨーク材31があるときの磁気回路36と同一である。
【0107】このようにして、ヨーク材31がない場合
には、止め具32aとネジ32bとにより永久磁石30
を固定することが好ましい。
【0108】(実施の形態8)本発明の実施の形態8に
ついて図25〜図28を用いて説明する。
【0109】図25は、高周波の中でも周波数が10G
Hz以上と特に高い場合の導波管20における折り返し
部20dの断面構造図であり、また同図においては途中
に磁気回路設置空間20gは設けられていない。
【0110】図25の導波管20における寸法hは、以
下の式(2)の条件下で、以下の式(3)で表わされ
る。 2b>λ0/2 …(2) h=(π/2)/(β1−β2) …(3) なお、β1とβ2とは以下のように表わされる。
【0111】 β1={(2πf/c)2−(π/a)2]1/2 …(4) β2={(2πf/c)2−(π/a)2−(π/2b)2]1/2 …(5 ) このようにして寸法hを決定すれば、高周波を反射なく
折り返し、出力側に伝搬させることができる。ただし、
λ0は自由空間波長であり、β1はa×2b方形導波管の
TE10モードにおける伝搬定数であり、β2はa×2
b方形導波管のTM11モードにおける伝搬定数であ
り、fは高周波の周波数であり、cは真空中の光速であ
り、λ0=(c/f)の関係がある。
【0112】しかしながら、高周波の周波数が10GH
zに達しないような低い周波数帯域になると、たとえば
矩形導波管の内寸が同じであったとしても、式(4)、
(5)の右辺においては、右辺第1項のfに関する項の
占める割合が小さくなるため、β1、β2の両者、もしく
はβ2が虚数となり、高周波が伝搬しなくなる。
【0113】しかし、式(4)、(5)の右辺において
第1項以外をすべて小さくすると、式(3)において右
辺の分母が小さくなり、図26のように折り返し部分2
0dの寸法hが極端に大きくせり出した格好で、装置の
コンパクト化にとって大きな障害となる。
【0114】したがって、高周波を伝搬させるために、
β1、β2の両者を実数とし、さらにhを小さくするため
には式(4)、(5)においては、右辺第2項を小さ
く、かつ式(5)の右辺第3項をβ2が虚数にならない
程度に大きくとる必要がある。右辺第2項を小さくする
というのは、a(導波管の断面の長辺方向)を大きく、
右辺第3項を大きくというのはb(導波管の断面の短辺
方向)を小さくするということを意味する。
【0115】通常、規格によって定められている導波管
の内寸を状況に応じて変化させるためには、導波管の長
辺方向長さと短辺方向長さをステップ状に変化させるの
ではなく、双方が徐々に変化するようなテーパ状とする
ことが、高次モード発生による電磁的なさまざまな障害
を抑制するためにも有効である。
【0116】次に、本発明の場合、導波管20の断面形
状における長辺方向長さを大きくすることに関しては、
図2および図3に示すように長辺方向の幅が徐々に広く
変化するテーパ部20a、20bを設けることで既に考
慮済みである。
【0117】一方、導波管20の断面形状における短辺
方向長さについては長辺方向長さaが十分大きい場合に
は、式(2)さえ満たされていれば高周波が導波管20
を伝搬できる。元々の短辺方向の長さが(λ0/4)よ
り十分長い場合には、できるだけ寸法hを小さくするた
めに図27に示すようにテーパ部20aの短辺方向の長
さを狭めるようにする。つまり、テーパ部20aの短辺
方向の長さb’が長さbよりも短くなるようにする。ま
た逆に短辺方向の長さが(λ0/4)より短い場合に
は、図28に示すようにテーパ部20aの短辺方向の幅
を広げるようにする。つまり、テーパ部20aの短辺方
向の長さb’が長さbよりも長くなるようにする。
【0118】以上のように、10GHzに達しないよう
な低い周波数であっても導波管の方形断面の短辺方向長
さを徐々に変化するテーパ状とすることで、いかなる導
波管についても反射なく折り返しつつコンパクト化を図
ることができる。
【0119】なお、磁気回路設置空間20gを設ける場
合の折り返し20dの構造についても、上記の導波管の
方形断面の短辺方向長さを徐々に変化するテーパ形状を
適用することができる。
【0120】(実施の形態9)本発明の実施の形態9に
ついて図29を用いて説明する。
【0121】図29は、図3においてテーパ部の全長L
tが極端に大きくなる場合に、テーパ部分の折り返し回
数を増やすことでコンパクト化を図った例を示す図であ
る。図29を参照して、テーパ部20bとテーパ部20
h、テーパ部20hとテーパ部20iの境界のように多
段に折り返した場合でも、テーパ部20aとテーパ部2
0bの境界のようにテーパ部すべての短辺方向にテーパ
を設ける必要がないため、製作が容易である。つまり、
テーパ部20aの短辺方向の長さb’が長さbよりも短
くなるようにすれば、テーパ部20b、20h、20i
の短辺方向の長さはb’を維持することができるため製
作が容易となる。
【0122】導波管の長辺方向に大きく広げたいときな
どにこの多重折り返し構造は特に有効である。
【0123】(実施の形態10)本発明の実施の形態1
0について図30を用いて説明する。
【0124】図30のように導波管の方形断面の短辺方
向長さを徐々に変化するテーパ状とすれば、テーパ部2
0aと20bとの境界を平板にした場合でも同様に反射
なく折り返すことができる。また、図27に比べるとテ
ーパ部20aと20bとの境界が水平になり製作が容易
となる。また実施の形態9のように多段にする際にも有
利である。
【0125】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラズマ
プロセス装置においては、高周波の伝搬路として断面が
方形で内径寸法が徐々に変化するテーパ状の導波管を用
いることで、TE10モードを維持したままプラズマ領
域を大面積化することができる。その際に問題となるア
ンテナサイズの長大化に対し、導波管の途中に反射がな
い180°折り返し構造をたとえば処理室の寸法と同程
度で設けることによりアンテナ自身をコンパクトにでき
るため、基板サイズが大きくなっても、折り返しを多段
にすることで、装置サイズは反応器サイズより大きくな
ることはない。
【0127】また折り返した導波管の最終折り返し部に
磁気回路を挿入する空間を設け、磁気回路を挿入するこ
とで電子サイクロトロン共鳴で確実にプラズマ励起で
き、かつプラズマの拡散を抑制することで大面積に均一
なプラズマを生成することができる。さらに磁気回路は
大気側に設置され、取外し、変更が容易である。場合に
よっては磁気回路自体を完全に切り離すことで表面波プ
ラズマとしても使用するなど、プロセスに応じた励起方
法の選択ができる。
【0128】また、可動式金属板を、開口部と高周波導
入窓との間に置くことで、開口寸法をプロセス中に大気
側に置いて操作することができるため、導入高周波パワ
ーの配分をより直接的に制御することができるなど、本
発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるプラズマプロ
セス装置の構成を示す側面断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるプラズマプロ
セス装置の折り返し導波管の構造を示す上面斜視図であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態1におけるプラズマプロ
セス装置の折り返し導波管の構造を示す展開図である。
【図4】 本発明の実施の形態1におけるプラズマプロ
セス装置の磁気回路の一部の構成を示す上面斜視図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態1におけるプラズマプロ
セス装置の磁気回路の磁石配置を示す平面図である。
【図6】 本発明の実施の形態1におけるプラズマプロ
セス装置の磁気回路による磁力線を示す部分側面断面図
である。
【図7】 導波管の折り曲げ角度と電力効率との関係を
示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態2におけるプラズマプロ
セス装置の構成を示す部分側面断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態2におけるプラズマプロ
セス装置のスロットの入力インピーダンスを示す図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態2におけるプラズマプ
ロセス装置の可動式金属板の構成の第1の例を示すスロ
ット裏面図である。
【図11】 本発明の実施の形態2におけるプラズマプ
ロセス装置の可動式金属板の構成の第2の例を示すスロ
ット裏面図である。
【図12】 図10の可動式金属板の移動範囲を示す拡
大図である。
【図13】 図11の可動式金属板の移動範囲を示す拡
大図である。
【図14】 同一列に配置された複数のスロットのスロ
ット長を個別に制御する構成を示す平面図である。
【図15】 図14のXIV−XIV線に沿う概略断面
図である。
【図16】 本発明の実施の形態3におけるプラズマプ
ロセス装置のスロットと磁気回路との配置の第1の例を
示す平面図である。
【図17】 本発明の実施の形態3におけるプラズマプ
ロセス装置のスロットと磁気回路との配置の第2の例を
示す平面図である。
【図18】 本発明の実施の形態3におけるプラズマプ
ロセス装置のスロットと磁気回路との配置の第3の例を
示す平面図である。
【図19】 本発明の実施の形態3におけるプラズマプ
ロセス装置のスロットと磁気回路との配置の第4の例を
示す平面図である。
【図20】 本発明の実施の形態4におけるプラズマプ
ロセス装置の構成を示す側面断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態5におけるプラズマプ
ロセス装置の構成を示す側面断面図である。
【図22】 本発明の実施の形態6におけるプラズマプ
ロセス装置の構成を示す側面断面図である。
【図23】 本発明の実施の形態7におけるプラズマプ
ロセス装置の構成を示す側面断面図である。
【図24】 本発明の実施の形態7におけるプラズマプ
ロセス装置の磁気回路の構成を説明する部分分解上面斜
視図である。
【図25】 導波管の折り返しの構造を説明する側面断
面図である。
【図26】 導波管の折り返しの構造においてhが大き
い場合を示す側面断面図である。
【図27】 本発明の実施の形態8におけるプラズマプ
ロセス装置の折り返し導波管の折り返し構造の第1の例
を示す側面断面図である。
【図28】 本発明の実施の形態8におけるプラズマプ
ロセス装置の折り返し導波管の折り返し構造の第2の例
を示す側面断面図である。
【図29】 本発明の実施の形態9におけるプラズマプ
ロセス装置の折り返し導波管の折り返し構造を示す側面
断面図である。
【図30】 本発明の実施の形態10におけるプラズマ
プロセス装置の折り返し導波管の折り返し構造を示す側
面断面図である。
【図31】 特開昭62−5600号公報に開示された
プラズマプロセス装置の構成を示す平面図である。
【図32】 特開昭62−5600号公報に開示された
プラズマプロセス装置の構成を説明する側面断面図であ
る。
【図33】 特開平11−45799号公報に開示され
たプラズマプロセス装置の誘電体線路を示す平面図であ
る。
【図34】 特開2000−133495号公報に開示
されたプラズマプロセス装置の構成を示す側面断面図で
ある。
【図35】 特開2000−133495号公報に開示
されたプラズマプロセス装置の環状導波管スロットアン
テナを示す平面図である。
【図36】 特開平9−199901号公報に開示され
たプラズマプロセス装置の折り返し導波管の上面斜視図
である。
【図37】 特開平9−199901号公報に開示され
たプラズマプロセス装置の折り返し導波管の側面断面図
である。
【符号の説明】
1 反応器、2 処理室、3 チャンバ上蓋、3a 高
周波導入口、3b 冷却水路、4 高周波導入窓、5
ガス供給管、5a ガス導入孔、7 基板ホルダ、8
被処理基板、10,11 Oリング、14 スロット
板、14a スロット、20 折り返し導波管、20
a,20b テーパ部、20c 方形放射部、20d
折り返し部(厚みなし)、20e 最終折り返し部(厚
みあり)、20f 方形導波部、20g 磁気回路挿入
空間、26 段差、30 永久磁石、31 ヨーク材、
32 永久磁石支持材、32a 永久磁石止め具、32
b ネジ、33 磁界のトンネル中心軌跡、34 非貫
通穴、35 可動式金属板、36 磁気回路、40 高
周波発振器、53,63 チャンバ上蓋、53a 高周
波導入口、54 高周波導入窓、60a ガス流路、6
0b ガス吹出口、70挿入誘電体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田寺 孝光 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 山本 達志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 佐藤 徳芳 宮城県仙台市青葉区花壇4番17−113 (72)発明者 飯塚 哲 宮城県仙台市太白区郡山6丁目5−10− 201 (56)参考文献 特開 平3−20460(JP,A) 特開 平7−169740(JP,A) 特開 平10−189295(JP,A) 特開 平7−302693(JP,A) 特開 昭64−62003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 B01J 19/08 H01L 21/205 H01L 21/31 H05H 1/46

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面の一部が誘電体からなる高周波導入
    窓で構成され、プラズマを用いて処理を行なう処理室
    と、 高周波発振器と、 前記高周波発振器で発生させた高周波電力を前記高周波
    導入窓を介して前記処理室に導入する導波管と、 前記高周波電力によりプラズマ状態にされる反応ガスを
    前記処理室に供給するガス供給部材とを備えたプラズマ
    プロセス装置において、 前記導波管は、前記高周波発振器に接続された方形導波
    部と、前記高周波導入窓上部に固設された方形放射部
    と、前記高周波電力の進行経路において前記方形導波部
    および前記方形放射部間に位置しかつ途中に折り返し構
    造を少なくとも1つ有するテーパ導波部と、前記テーパ
    導波部の導波管下壁と前記方形放射部の導波管上壁との
    間に空間を生じさせるように前記テーパ導波部に対して
    前記方形放射部を折り返した部分に位置する折り曲げ導
    波部とを有し、 前記折り曲げ導波部において前記導波管断面形状の短辺
    方向長さを不連続に変えて段差を付ける ことを特徴とす
    る、プラズマプロセス装置。
  2. 【請求項2】 前記折り曲げ導波部の折り曲げ角度は1
    60°以上180°以下であることを特徴とする、請求
    項1に記載のプラズマプロセス装置。
  3. 【請求項3】 前記テーパ導波部の導波管下壁と前記方
    形放射部の導波管上壁との間の前記空間に配置された磁
    気回路をさらに備えたことを特徴とする、請求項1また
    は2に記載のプラズマプロセス装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気回路の前記処理室とは反対側の
    面に配設されたヨーク材をさらに備え、 前記ヨーク材の配設により前記磁気回路を閉磁気回路と
    したことを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載
    のプラズマプロセス装置。
  5. 【請求項5】 前記方形放射部と前記高周波導入窓との
    間に配設された、複数の開口部を有する金属板をさらに
    備え、 複数の前記開口部の各々は、前記導波管から前記処理室
    へ前記高周波電力を放射するための放射開口部を規定
    し、かつ前記方形放射部内における前記高周波電力の進
    行方向に対して管内波長λgの間隔で配置されているこ
    とを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のプラ
    ズマプロセス装置。
  6. 【請求項6】 前記高周波導入窓の少なくとも一部を覆
    う可動式金属板をさらに備え、 前記可動式金属板を前記高周波導入窓に対して移動させ
    ることにより、前記導波管から前記処理室へ前記高周波
    電力を放射するための放射開口部の形状を調整すること
    を特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のプラズ
    マプロセス装置。
  7. 【請求項7】 前記放射開口部の長辺方向の長さを、管
    内波長λgの±10%の範囲内で調整できるように構成
    されていることを特徴とする、請求項またはに記載
    のプラズマプロセス装置。
  8. 【請求項8】 前記方形放射部内を満たす誘電体がさら
    に備えられていることを特徴とする、請求項1〜のい
    ずれかに記載のプラズマプロセス装置。
  9. 【請求項9】 前記高周波電力がマイクロ波であり、 前記導波管は、前記マイクロ波の進行方向に直交する断
    面の短辺方向寸法が前記マイクロ波の進行方向に向かっ
    て減少する形状を有していることを特徴とする、請求項
    1〜のいずれかに記載のプラズマプロセス装置。
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