JP3526303B6 - 床仕上げ材の接合構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の床の上面に用いる床仕上げ材の接合構造に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
近年、住宅において、床上を人が歩行する際や床上に物が落下した際に、階上から階下へ騒音が伝わることがあるため、遮音性に優れた床構造としたり、建物全体を暖めるため、温水を循環させてなる暖房設備を備えた床構造とすることが知られている。このような技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。この特許文献1には、建物の床部内に温水管を設け、この温水管に温水を流通させる一方、床部上に床仕上げ材を載置することにより、建物の床部に床暖房構造を施工する技術が示されている。
【0003】
【特許文献1】特開平10−140725号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術には次のような課題があった。第1に、特開平10−140725号公報では、床部内に、多数の温水管を設けたうえで、この温水管の上に床仕上げ材を載置するため、配管作業が面倒であった。第2に、天然木材を用いる床仕上げ材では、その加工に、多くの手間と時間、さらに高度な技術を要するため、所望の形状に加工することが困難であった。さらに、近年、残材等の使用済み材料の形質を変えて利用する再利用が望まれ、再利用を促進する動きが生じている。第3に、樹脂の表面に印刷、塗装を施してなる床材を製造する場合には、印刷や塗装による木質模様に深みがなく、天然木材の持つ暖かみや質感に欠けるという不満があった。第4に、床仕上げ材を配設すべき部屋が、変形した形状である場合、床材の敷設に際して、床材の幅や部屋の大きさなどによっては、間仕切壁の端部に沿う位置で両方の床材が過不足なく一線に揃うとは限らない。このような、床材の敷設作業は、手間や時間、経験等の熟練を要求される仕事であり、十分な作業効率および作業精度を得ることが難しかった。本発明は上記課題を鑑みてなされるものであり、床仕上げ材に機能性を付加するための部材を容易に施工でき、多様な大きさや形状の部屋にも対応可能に製造でき、かつ、使用済み材料から簡単に製造できて木質感豊かな外観を有する床仕上げ材の接合構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対し、請求項1に記載の発明は、床仕上げ材どうしを接合してなる床 仕上げ材の接合構造であって、前記床仕上げ材は、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉と、不純物を含む前記樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬して生成してなる押出材を押出成形してなり、前記不純物が成形品全体に対して合計で15wt%以上、20wt%以下含まれており、本体部の内部に押出方向に延在する中空部4が形成され、前記本体部の一方の端部には、該本体部の上面と面一になるようにして突出する上突出部61が形成されるとともに、前記本体部の下面と面一になるようにして突出する下突出部66が前記上突出部61より側端部側に突出するようにして形成され、前記上突出部61の下方には、断面コ字状の溝部62が形成され、前記本体部の他方の端部には、該本体部の上面と面一になるようにして延出し、かつ、本体部より厚さが薄い平板部50が形成され、この平板部50の側端部に突起部52が形成されており、互いに隣接する 床仕上げ材1,1どうしは、一方の床仕上げ材1の溝部 42,62,82に他方の床仕上げ材1の突起部52, 72,92を挿入し、かつ、隣接する床仕上げ材どうし 間に所定の隙間を隔てて接合されて、突起部上面が目地 部を形成しており、さらに前記突起部の下面または溝部 の下面のいずれか一方が傾斜しており、前記突起部の下 面が前記溝部の下面に当接していることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、床仕上げ材1の本体部の内部には押出方向に延在する中空部4…が形成されているので、この中空部4…により、床仕上げ材1内部に空間が形成される。したがって、中空部4…により、床仕上げ材1の上面からの振動の伝達を抑える防音効果と、床仕上げ材1の内部に空気が滞留することによる保温効果を得ることができる。また、前記床仕上げ材1の一方の端部1aには、溝部62が形成され、他方の端部1bには突起部52,72,92が形成されており、互いに隣接する床仕上げ材1,1どうしは、一方の床仕上げ材1の溝部42,62,82に他方の床仕上げ材1の突起部52,72,92を挿入して接合するので、接合位置を誘導でき、容易に所定の位置で接合することができる。また、床仕上げ材1は、従来と異なり、樹脂を含む押出材を押出成形してなるので、木製とした場合に比して、押出方向において所望の長さに製造することができ、よって長スパンの床仕上げ材1を提供することができる。また、断面を様々な形状に成形できる。なお、押出材に含まれる樹脂としては、例えば、ポリプロピレン樹脂(polypropylene:以下PPという)、硬質または軟質のポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリスチレン樹脂(PC)、ポリエチレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ABS樹脂などが挙げられる。また、床仕上げ材1を成形する押出材は、廃材から生成されているので、廃材を用いて床仕上げ材1を製造することができ、廃材を床仕上げ材1の材料として再利用することができる。さらに、互いに隣接する床仕上 げ材1,1どうしは、一方の床仕上げ材1の溝部42, 62,82に他方の床仕上げ材1の突起部52,72, 92を挿入して接合するので、接合位置を誘導でき、容 易に所定の位置で接合することができる。また、前記突 起部52の下面52bが傾斜しているので、突起部52 が溝部62に進入する際、突起部52の下面52bが溝 部62の下面62bに当接する。これにより、前記突起 部52と溝部62とが相互に嵌合する方向に力が働いた 場合も、接合部の前記隙間S,Sが無くなることはな く、床仕上げ材1,1の水平方向における位置の変動を 吸収できる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の床仕上げ材の接合構造において、前記平板部50の側端部には、平板部50の上面から突起部52に向けて下方に傾斜する上傾斜部51が形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の床仕上げ材の接合構造において、前記下突出部66には、溝部64が上方向に開口するようにして設けられていることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1〜3の いずれか一項に記載の床仕上げ材の接合構造であって、互いに隣接する床仕上げ材1,1どうしは、一方の床仕上げ材1の溝部42,62,82に他方の床仕上げ材1の突起部52,72,92を挿入し、かつ、隣接する床仕上げ材どうし間に所定の隙間を隔てて接合されて、突起部上面が目地部を形成しており、前記床仕上げ材1の下突出部66には、それに形成された溝部64で、床仕上げ材1を固定するためのビス199が挿通され、このビス100の頭101が溝部64に納まっていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る床仕上げ材、床仕上げ材の接合構造および床仕上げ材の製造方法について説明する。床仕上げ材1は、床パネルにより構成された床部上に載置されるフローリングであり、帯板状をなし、長尺方向の辺の長さは、該床仕上げ材1を設置する部屋の対向する壁間の距離に合わせた長さを有している。また、この床仕上げ材1は、セルロース系微粉粒と樹脂とを含む押出材から形成される。
【0015】
図1は、本発明にかかる床仕上げ材1の一例を示すものであり、押出成形時の押出方向に対して垂直に切断した場合の断面図である。図1に示すように、床仕上げ材1は、押出方向に延在する内部に複数の中空部4…が断面円形に形成されている。また、側端部1a,1bには、凸部2aと凹部2bとが床仕上げ材1,1の長尺な辺に沿って形成されており、この一方の床仕上げ材1の凹部2bと、他方の床仕上げ材1の凸部2aとが嵌合することによって、隣接する床仕上げ材1,1どうしは接合されるようになっている。さらに、床仕上げ材1の表面1cには表面装飾用の装飾目地(図示しない)が施されている。
【0016】
続いて、床仕上げ材1を成形する押出材について説明する。前記床仕上げ材1は、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉と、不純物を含む廃プラスチック材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬して生成した前記押出材を押出成形によって成形してなり、不純物が成形品全体に対して合計で20wt%以下含まれているものである。
【0017】
図2は本発明に係る床仕上げ材1の一部を10倍に拡大した際の部分断面図であり、図3は、同500倍に拡大した部分拡大図であり、図2において、木質廃材に含まれる木粉102が図示され、ここではその大きさを200μmとしている。なお、木粉102はこの大きさに限定されるものではなく、1〜300μmであれば、いかなる大きさのものであってもよい。
【0018】
図3に示すように、本実施の形態における床仕上げ材1には、木質廃材内の木粉102と、廃プラ材内の樹脂103とを備え、樹脂103には、木質廃材や廃プラ材内に含まれる不純物107が含有している。
【0019】
不純物107は、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉と、不純物を含む廃プラスチック材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬して、押出成形によって成形した際の不純物である。
【0020】
木質廃材に含まれる不純物として、例えば、パネル工法で使用される壁パネルに耐火材として取り付けられた石膏ボードの石膏、壁パネルや床パネル等に充填された断熱材等が挙げられる。
【0021】
また、廃プラ材に含まれる不純物として、例えば、炭酸カルシウム、タルク、顔料、ポリエチレン(polyethylene:以下PEという)、(繊維)強化プラスチック(fiber reinforced plastic:FRP)などが挙げられる。なお、廃プラ材において不純物を除いたものとしては、ポリプロピレン(PP)、軟質ポリ塩化ビニル(硬質PVC)、硬質ポリ塩化ビニル(硬質PVC)等が挙げられる。
【0022】
また、多数の木粉102は、互いに樹脂103により結合されており、樹脂103との接触部分では、樹脂103が浸食した状態(図では樹脂含浸で示す部分)となっている。このように木粉102の周縁部には樹脂103が浸透した状態となっているので、樹脂103と木粉102との接合力が高められ、木粉102に湿気が帯びにくいようになっている。また、樹脂103には、木質廃材や廃プラ材に含まれた、石膏、断熱材、炭酸カルシウム、タルク、顔料、PE、FRP等が不純物として含まれた状態となっている。なお、図10では、不純物であるFRP7、石膏108が図示されている。
【0023】
図4は、本実施の形態における床仕上げ材1の原料となっている廃プラ材(樹脂廃材)、木質廃材及びこれら廃プラ材及び木質廃材に含まれていた不純物との配合の割合をベン図で示している。図4に示すように、本実施の形態における床仕上げ材1は、不純物が成形品全体に対して合計で20wt%以下含まれているとともに、木質廃材Cに含まれる木質部分E、つまり木粉の部分の割合が手触り等の成形品全体に対し51〜55%、廃プラ材Aに含まれる樹脂部分Dの割合が全体に対し25〜30%となっている。
【0024】
続いて、前記押出材の配合例を図5に示す。図5では、床仕上げ材1における樹脂部分D、不純物部分B及び木質部分Eの割合の具体例を4つの配合番号とともに示している。
【0025】
まず、配合番号「99007」では木質廃材C及び樹脂廃材A(図4参照)の不純物の合計Bが、成形品全体の20wt%である場合の一例を示している。このときの不純物Bの内訳は、石膏・断熱材の成形品全体に対する割合が5wt%、炭酸カルシウム及びタルクの成形品全体に対する割合が11wt%、顔料その他の成形品全体に対する割合が4wt%となっている。この配合例における樹脂部分DはPPからなり、このPPの成形品全体に対する割合が25wt%となり、木質部分E、つまり、木粉の成形品全体に対する割合は55wt%となっている。
【0026】
配合番号「99016」では、木質廃材C及び樹脂廃材A(図4参照)の不純物の合計Bが、成形品全体の15wt%である場合の一例を示している。このときの不純物の内訳は、炭酸カルシウム及びタルクの成形品全体に対する割合が11wt%、顔料その他の成形品全体に対する割合が4wt%となっている。このとき、樹脂部分は軟質PVC及び硬質PVCからなり、軟質PVCの成形品全体に対する割合は15wt%、硬質PVCの成形品全体に対する割合は15wt%となっており、樹脂部分D全体では成形品全体に対する割合は30wt%となっている。また、木質部分E、つまり、木粉の成形品全体に対する割合は55wt%となっている。
【0027】
また、配合番号「99020」でも、木質廃材C及び樹脂廃材A(図4参照)の不純物の合計Bが、成形品全体の15wt%である場合の一例を示している。このときの不純物Bの内訳は、PE、炭酸カルシウム・タルク及び顔料その他を含有し、PEの成形品全体に対する割合が5wt%、炭酸カルシウムの成形品全体に対する割合が5wt%、タルクの成形品全体に対する割合が6wt%、顔料その他の成形品全体に対する割合が4wt%となっている。また、樹脂部分DはPPからなり、成形品全体に対する割合が30wt%となっており、木質部分E、つまり、木粉の成形品全体に対する割合は55wt%となっている。
【0028】
配合番号「0006」では、木質廃材C及び樹脂廃材A(図4参照)の不純物の合計Bが、成形品全体の19wt%である場合の一例を示している。このときの不純物Bの内訳は、FRP及び顔料その他からなり、FRPの成形品全体に対する割合は15wt%、顔料その他の成形品全体に対する割合は4wt%となっている。このとき、樹脂部分DはPPからなり、PPの成形品全体に対する割合が30wt%となっており、木質部分E、つまり、木粉の成形品全体に対する割合は51wt%となっている。
【0029】
ところで、前記床仕上げ材1の中空部4…には機能性部材が挿入されて固定されている。前記機能性部材は、補強部材91、遮音部材92、床暖房部材93,94のうちから選択されたものである。図6は、前記床仕上げ材1の中空部4…に機能性部材を挿入している例を示す図であって、(a1),(a2)は中空部4…に補強部材91を備えた床仕上げ材1の断面図、(a3)は中空部4…に遮音部材92を備えた床仕上げ材1の断面図、(a4)は中空部4…に床暖房部材93,94を備えた床仕上げ材1の断面図である。なお、図6に示す床仕上げ材1の中空部4…は、断面積が異なる中空部4a,4bを備えている。
【0030】
図6の(a1),(a2)では前記機能性部材として、補強部材91を用いており、この補強部材91は円柱状をなす芯材である。そして、この補強部材91が断面積の大きい中空部4a,4aに挿入固定されている。一方、断面積の小さい中空部4b…は、機能性部材を備えない空洞となっている。これにより、該床仕上げ材1は、曲げ強度等が補強された床仕上げ材1となる。
【0031】
図6の(a3)は中空部4a…に遮音部材92を備えた床仕上げ材1の断面図である。この遮音部材92は断面円形の帯状をなす合成樹脂の発泡材である。そして、この発泡材からなる遮音部材92が前記中空部4a…に挿入固定されている。この遮音部材92を床仕上げ材1の内部に備えることにより、遮音性に優れた床仕上げ材1となる。
【0032】
図6の(a4)は中空部4…に床暖房部材93,94を備えた床仕上げ材1の断面図である。この床暖房部材93は前記中空部4…に挿入固定されて、内部に温水が流通される温水管12である。したがって、この温水管(床暖房部材93)12を前記中空部4…に挿入固定することにより、床暖房用の床仕上げ材1となる。また、この温水管12は床暖房の熱源、例えばボイラーに接続されており、温水が流通されるようになっている。
【0033】
上記床仕上げ材1によれば、床仕上げ材1を成形する押出材は、廃材から生成されているので、廃材を用いて床仕上げ材1を製造することができ、廃材を床仕上げ材1の材料として再利用することができる。
【0034】
また、床仕上げ材1の内部には押出方向に延在する中空部4…が形成されているので、この中空部4…により、床仕上げ材1の内部に空間が形成される。したがって、中空部4…により、床仕上げ材1の上面からの振動の伝達を抑える防音効果と、床仕上げ材1の内部に空気が滞留することによる保温効果を得ることができる。さらに、中空部4…に所望の機能性部材を挿入すれば、所望の機能を備えた床仕上げ材1とすることができ、従来と異なり、共通の床仕上げ材1にて、それぞれの機能を備えた床仕上げ材1を容易に製造することができる。
【0035】
さらに、床仕上げ材1は前記押出材を押出成形してなるので、中空部4…の形成や、所望の形状(例えば板状)や大きさの床仕上げ材1を製造することができ、特殊な形状の部屋や、広い部屋にも適応する床仕上げ材1が製造可能となる。
【0036】
なお、本実施の形態の床仕上げ材1では、中空部4…を断面円形としたが、これに限定するものではなく、例えば、楕円形や四角形等の断面形状のものであってもよい。
【0037】
次に、本発明における、床仕上げ材1の接合構造について説明する。図7は、本実施の形態における床仕上げ材1の両側端部1a,1bを示す断面図であり(c)は凸部2aを示し、(d)は凹部2bを示している。
【0038】
凸部2aは、床仕上げ材1の本体部より側端部1a側に延出する平板部50と、この平板部50に連続する突起部52とにより主要部が形成されている。平板部50は、床仕上げ材1の上面1cと面一となるように側端部1a側に水平方向に延出している。この平板部50に連続して、その上面56から側端部1a側に向けて下方に傾斜する上傾斜部51と、平板部50の下面53から側端部1a側へ向けて上方に傾斜する下傾斜部54とがそれぞれ形成されている。この上傾斜部51と下傾斜部54とに連続して、突出する突起部52が床仕上げ材1の下方の側壁部55より端部側に水平方向に突出して形成されている。この突起部52は、その上面52aと先端52cの側面とが垂直となるように成形されているが、突起部52の下面52bは、前記下傾斜部54の傾斜角度より小さく傾斜している。また、前記上傾斜部51と下傾斜部54の位置は、対称な位置ではなく、下傾斜部54の方が、外側に位置している。
【0039】
凹部2bは、上面側より下面側の方が、側端部1b側に延出している。下面と面一となるようにして連続して延出している下突出部66には溝部64が、上方向に開口するように設けられている。また、側壁部65は、下面に対して垂直となるように設けられている。一方、床仕上げ材1の上面1cと面一となるように連続し、突出している上突出部61は、側端部1b側へ向けて下方に傾斜する傾斜部61aを有し、上突出部61の下方には、側端部1bに向けて水平方向に開口する溝部62が形成されている。この溝部62は、上面62aと、下面62bとは水平に設けられており、それぞれ、内壁部62cと垂直となるように形成されている。この溝部62の下面62bは、上面62a(上突出部61)の端部61bより内側の位置で、垂直に曲折して水平面63が形成され、この水平面63と前記上方に開口する溝部64とが連続している。
【0040】
なお、前記凸部2aの突起部52の上面52aの長さJと、前記凹部2bの上面62a(上突出部61)の端部61bから溝部62の内壁62cまでの距離Kでは、凹部2bの長さKの方が長くなるように設計されている。また、前記凸部2aの前記突起部52の下面52bと下傾斜部54との交点52dから床仕上げ材1の本体の側壁55までの距離jと、前記凹部2bの上突出部61の端部61bから、側端部1bまでの距離kでは、凸部2a側の距離jの方が、凹部2bの距離kより長くなるように設けられている。
【0041】
次に、図7に示す凸部2aと凹部2bとにおける床仕上げ材1,1どうしの接合構造について、図8を参照して説明する。まず、先に設置された第1の床仕上げ材1は、前記凹部2bの上方に向けて開口する溝部64の位置で、ビス100を挿通させて、床パネル31に固定している。この第1の床仕上げ材1と接合すべき第2の床仕上げ材1を床パネル31上に載置する際、第2の床仕上げ材1の前記突起部52を、前記第1の床仕上げ材1の溝部62に挿入する。前記突起部52の下面52bは傾斜しており、この突起部52は本体側の位置程、次第に厚さが厚くなっている。したがって、前記突起部52が溝部62に挿入される際、突起部52の下面52bが、前記溝部62の下面62bと当接し、突起部52が溝部62の奥側に進入するのを妨げ、該溝部62の内壁62cと突起部52の先端52cとは当接することなく、隙間Sが形成された状態で接合される。また、凹部2bの下面側の突出する長さkより、凸部2aの前記平板部50の挿入方向への長さjの方が長く設定されており、前記凹部2bの側壁部65と、凸部2aの側壁部55との間にも隙間Sが形成される。また、前記凸部の前記上傾斜部51の側端部と、前記凹部2bの上突出部61の傾斜部61aの側端部とが当接せず、突起部52の上面52aの一部が、前記床仕上げ材1,1の上面に露出するようにして、目地部52dを形成している。
【0042】
なお、凹部2bの上方に開口する溝部64の溝の深さは、前記ビス100の頭部101の高さより深くなるように形成されており、前記第2の床仕上げ材1を接合すると、前記平板部50にて、このビス100の上方が覆われるようになっている。
【0043】
ところで、前記床仕上げ材1が、樹脂を含む押出材から成形されているために、該床仕上げ材1が熱により温められた際に、床仕上げ材1が膨張する場合がある。図9は、図8に示す接合構造の床仕上げ材1,1が室温や床暖房の熱により膨張した状態を示す断面図である。図9に示すように、床仕上げ材1,1が膨張場合、該床仕上げ材1,1が水平方向に膨張し、接合部において、床仕上げ材1,1どうしが互いに近接してゆき、前記隙間S,Sを塞ぐように作用する。しかし、前記突起部52の下面52bが傾斜しているので、床仕上げ材1,1どうしがより深く嵌合するように作用しても、該突起部52の下面52bが、溝部62の内側に当接して、突起部52の進入を阻止する。したがって、隣接する床仕上げ材1,1どうし間に所定の隙間S,Sの間隔の増減によって、床仕上げ材1の膨張した量を吸収可能となる。
【0044】
このような接合構造により、床仕上げ材1,1どうしの接合部は安定的に支持され、膨張によって床仕上げ材1,1どうしが密接して互いに押し合うことによって、床仕上げ材1,1にそりが発生することを防ぎ、また、床仕上げ材1,1の上面側から力が加わっても、該床仕上げ材1,1が上下方向に動くことがない。また、隣接して設ける第2の床仕上げ材1を配置する際に、設置位置の調整や、床仕上げ材1の寸法誤差の調整を行いやすい。
【0045】
上記床仕上げ材1,1の接合構造によれば、前記床仕上げ材1の一方の端部1aには、溝部62が形成され、他方の端部1bには突起部52が形成されており、互いに隣接する床仕上げ材1,1どうしは、一方の床仕上げ材1の溝部62に他方の床仕上げ材1の突起部52を挿入して接合するので、接合位置を誘導でき、容易に所定の位置で接合することができる。また、前記突起部52の下面52bが傾斜しているので、突起部52が溝部62に進入する際、突起部52の下面52bが溝部62の下面62bに当接する。これにより、前記突起部52と溝部62とが相互に嵌合する方向に力が働いた場合も、接合部の前記隙間S,Sが無くなることはなく、床仕上げ材1,1の水平方向における位置の変動を吸収できる。
【0046】
次に、床仕上げ材1,1の接合構造の第2の例を、図10および図11を用いて説明する。図10は第2の接合構造の例における床仕上げ材1,1の凸部2a,2aと、凹部2b,2bの構造を示す断面図である。図10の(e)に示すように、凸部2aは、床仕上げ材1の上面1cと面一に連続する平板部70があり、この平板部70の上面76から側端部1b側に向けて下方に傾斜する上傾斜部71が形成されている。この上傾斜部71は、さらに、床仕上げ材1の本体側へ向けて下方に傾斜する傾斜部74を備えている。すなわち、上傾斜部71と傾斜部74とにより、外方へやや突起する形状となる。続いて、前記傾斜部74の下方から連続し、側端部1b側に水平方向に突出する突起部72が設けられている。この突起部72は、その上面72aと先端72cの側面とは垂直となるよう成形されているが、下面72bは、下方に傾斜するように成形されている。さらに、前記突起部72の下面72bは、前記平板部70の下面73と連続している。この平板部70の下面73は、緩やかな弧を描いて窪んで形成されている。前記平板部70の下面73と床仕上げ材1の本体の側壁75とは略垂直に曲折して連続している。
【0047】
一方、図10の(f)は、床仕上げ材1の凹部2bを示す断面図である。凹部2bは、上面側より下面側の方が、側端部1b側に延出している。床仕上げ材1の下面87と面一に連続して延出して下突出部86が設けられている。また、側壁部85は、下面87に対して垂直となるように設けられている。この下突出部86には溝部84が、上方向に開口するように設けられている。一方、床仕上げ材1の上面1cと面一となるように連続して突出している上突出部81は、側端部1b側へ向けて下方に傾斜する面取り部81aを有し、上突出部61の下方には、側端部1bに向けて水平方向に開口する溝部82が形成されている。この溝部82は、上面82aは水平に設けられており、内壁部82cと垂直となるように形成されている。一方、溝部82の下面82bは、開口部側に下方に向けて傾斜しており、前記内壁部82cと鈍角を形成している。この下面82bは暫く傾斜した後、水平部83を形成し、上面82a(上突出部81)の端部81bより外側の位置で垂直に曲折して、前記上方に開口する溝部64と連続している。
【0048】
なお、前記凸部2aの突起部72の側端部1aから傾斜部74と上傾斜部71との交点74aまでの水平方向の長さLと、前記凹部2bの溝部82の内壁部82cから上方に開口する溝部84の縁84aまでの距離Mでは、凹部2bの長さMの方が長くなるように設計されている。また、前記凸部2aの前記傾斜部74と上傾斜部71との交点74aから床仕上げ材1の本体の側壁75までの距離lと、前記凹部2bの上面82a(上突出部81)の端部81bから、側端部1bまでの距離mでは、凸部2a側の距離lの方が、凹部2bの距離mより長くなるように設けられている。
【0049】
図11は、図10に示した凸部2aと凹部2bを備えた床仕上げ材1,1どうしの接合構造を示す断面図である。図11に示すように、まず、先に設置された第1の床仕上げ材1を、前記凹部2bの上方に向けて開口する溝部84の位置でビス100を挿通させて、床パネル31に固定している。この第1の床仕上げ材1と接合すべき第2の床仕上げ材1を床パネル31上に載置する際、第2の床仕上げ材1の前記突起部72を、前記第1の床仕上げ材1の溝部82に挿入する。前記突起部72の下面72bは傾斜しており、この突起部72は本体側の位置程、次第に厚さが厚くなっている。したがって、前記突起部72が溝部82に挿入される際、突起部72の下面72bが、前記溝部82の下面82bと当接し、突起部72が溝部82の奥側に進入するのを妨げ、該溝部82の内壁82cと突起部82の先端82cとは当接することなく、隙間Sが形成された状態で接合される。また、凸部2aの前記平板部70の延出する長さlより、前記凹部2bの下面側の突出部分の長さmの方が長く設定されており、凸部2aの前記側壁部75と、凹部2bの前記側壁部85との間にも隙間Sが形成される。
【0050】
また、前記凸部の前記上傾斜部71の側端部と、前記凹部2bの上突出部81の傾斜部81aの側端部とが当接せず、突起部72の上面72aの一部が、前記床仕上げ材1,1の上面に露出するようにして、目地部72dを形成している。
【0051】
なお、凹部2bの上方に開口する溝部84の溝の深さは、前記ビス100の頭部101の高さとほぼ等しい深さに形成されており、前記第2の床仕上げ材1を接合すると、このビス100の上方が、前記平板部50の下面73の曲線部分とビス100の頭部101とが当接することなく、覆われるようになっている。
【0052】
したがって、床仕上げ材1,1どうしの接合部は安定的に支持され、膨張によって床仕上げ材1,1どうしが密接して互いに押し合うことによって、床仕上げ材1,1にそりが発生することを防ぎ、また、床仕上げ材1,1の上面側から力が加わっても、該床仕上げ材1,1が上下方向に動くことがない。また、目地部72dが形成されているので、隣接して設ける第2の床仕上げ材1を配置する際に、設置位置の調整や、床仕上げ材1の寸法誤差の調整を行いやすい。
【0053】
本実施の形態の例における床仕上げ材1,1の接合構造によれば、互いに隣接する床仕上げ材1,1どうしは、一方の床仕上げ材1の溝部82に他方の床仕上げ材1の突起部72を挿入して接合するので、接合位置を誘導でき、容易に所定の位置で接合することができる。また、前記突起部72の下面72bが傾斜しているので、突起部72が溝部82に進入する際、突起部72の下面72bが溝部82の下面82bに当接する。これにより、前記床仕上げ材1,1を構成する樹脂が熱により温められて膨張し、前記突起部72と溝部82とが相互に嵌合する方向に力が働いた場合も、接合部の前記隙間S,Sが無くなることはなく、床仕上げ材1,1の水平方向における位置の変動を吸収できる。
【0054】
また、前記凸部2aの平板部70の下面73は、弧を描いて窪んでおり、下面73と、ビス100の頭部101との間に隙間S2が設けられているので、樹脂の膨張による床仕上げ材1,1の寸法が増加しても、該平板部70の下面73が、ビス100の頭部101に当接して前記下面73を圧迫することがない。
【0055】
次に、床仕上げ材1,1の接合構造の第3の実施の形態の例を、図13を用いて説明する。図13は、第3の実施の形態の例における床仕上げ材1,1の凸部2aと凹部2bとを接合させた接合部分を示す断面図である。凸部2aは、床仕上げ材1の本体部より側端部1a側に延出する平板部90と、この平板部90に連続する突起部92とにより主要部が形成されている。平板部90は、床仕上げ材1の上面1cと面一となるように側端部1a側に水平方向に延出している。この平板部90に連続して、その上面96から側端部1a側に向けて下方に傾斜する上傾斜部91と、平板部90の下面93から側端部1a側へ向けて上方に傾斜する下傾斜部94とがそれぞれ形成されている。この上傾斜部91と下傾斜部94とに連続して、突出する突起部92が床仕上げ材1の下方の側壁部95より端部側に水平方向に突出して形成されている。この突起部92は、その上面92aと下面92bとが平行に位置し、前記上面92aと下面92bと前記先端92cの側面とが垂直となるように成形されている。また、前記上傾斜部91と下傾斜部94の位置は、対称な位置ではなく、下傾斜部94の方が、外側に位置している。
【0056】
凹部2bは、上面側より下面側の方が、側端部1b側に延出している。下面と面一となるようにして連続して延出している下突出部46には溝部44が、上方向に開口するように設けられている。また、側壁部45は、下面に対して垂直となるように設けられている。一方、床仕上げ材1の上面1cと面一となるように連続し、突出している上突出部41は、側端部1b側へ向けて下方に傾斜する傾斜部41aを有し、上突出部41の下方には、側端部1bに向けて水平方向に開口する溝部42が形成されている。この溝部42は、水平に設けられている上面42aと、内壁部42cとが垂直となるように形成されているが、下面42bは前記溝部44側に向けて下方に傾斜している。この溝部42の下面42bは、下方向に曲折した後、さらに水平方向に垂直に曲折して水平面43が形成され、上面42a(上突出部41)の端部41bより内側の位置で曲折して、この水平面43と前記上方に開口する溝部44に連続している。
【0057】
なお、前記凸部2aの突起部92の上面92aの水平方向の長さNと、前記凹部2bの溝部42の内壁部42cから上方に開口する溝部44の縁44aまでの距離Pでは、凹部2bの長さPの方が長くなるように設計されている。また、前記凸部2aの前記傾斜部91と上面部92aとの交点91aから床仕上げ材1の本体の側壁95までの距離nと、前記凹部2bの上面42a(上突出部41)の端部41bから、側端部1bまでの距離pでは、凸部2a側の距離nの方が、凹部2bの距離pより長くなるように設けられている。
【0058】
次に、図13を参照して、凸部2aと凹部2bとにおける床仕上げ材1,1どうしの接合構造について説明する。まず、先に設置された第1の床仕上げ材1は、前記凹部2bの上方に向けて開口する溝部44の位置で、ビス100を挿通させて、床パネル31に固定している。この第1の床仕上げ材1と接合すべき第2の床仕上げ材1を床パネル31上に載置する際、第2の床仕上げ材1の前記突起部92を、前記第1の床仕上げ材1の溝部42に挿入する。前記溝部42の下面42bは傾斜しており、この溝部42は側端部1b側の位置程、次第に開口する広さが広くなっている。したがって、前記突起部92が溝部42に挿入される際、突起部92の下面92bが、前記溝部42の傾斜する下面42bと当接し、突起部92が溝部42の奥側に進入するのを妨げ、該溝部42の内壁42cと突起部92の先端42cとは当接することなく、隙間Sが形成された状態で接合される。また、凹部2bの下面側の突出する長さpより、凸部2aの前記平板部50の挿入方向への長さnの方が長く設定されており、前記凹部2bの側壁部65と、凸部2aの側壁部55との間にも隙間Sが形成される。
【0059】
なお、凹部2bの上方に開口する溝部44の溝の深さは、前記ビス100の頭部101の高さより深くなるように形成されており、前記第2の床仕上げ材1を接合すると、前記平板部90にて、このビス100の上方が覆われるようになっている。
【0060】
上記床仕上げ材1,1の接合構造では、隙間S,Sおよび目地部92d(92a)が形成されているので、床仕上げ材1,1が床暖房部材94等の設置により加熱された場合に、樹脂が膨張しても、接合部にて、床仕上げ材1,1どうしが密接することがなく、樹脂の膨張による床仕上げ材1,1の寸法の増加分を吸収可能となる。
【0061】
次に、本実施の形態に係る床仕上げ材1の製造方法について説明する。まず、建物躯体等として使用した建築部材を、建物の建て直し等の際、木質からなる回収木質部材すなわち、木質廃材と、樹脂からなる回収樹脂部材、つまり樹脂廃材とに分別して回収する。もちろん、回収する建築部材は、老朽化した建物の解体廃材のみではなく、新築現場において発生する廃材等も含まれる。なお、この分別作業は、人力による分別作業や、各材質の物性の違いを利用する機械分別等が用いられる。また、この分別作業が終了した段階では、建築部材の取り外し作業や、分解作業等において、建築部材はかなり分断された塊状となっている。
【0062】
次に塊状の木質廃材と樹脂廃材とを、次工程である混合工程において、中心に複数の回転羽根を有する混合機械の内部に投入し、両者を混合する。もちろん、混合機械は他の種類のものでも良いものである。
【0063】
この混合工程において、混合機械の内部に投入する前に、それぞれの廃材を構成する部材の重量を計測する。例えば、まず、回収した木質廃材及び樹脂廃材を混合機械に投入可能な投入容器にそれぞれ収容する。
【0064】
なお、木質廃材の一例として、例えば、パネル工法において用いられる木質パネルなどがある。木質パネルは縦横の框材を矩形枠状に組み、この矩形枠内に補助桟材を縦横に設けることで構成された枠体と、この枠体の表裏面のうち少なくとも一方の面に取り付けられた合板などの面材とを備えている。このように木質廃材としてパネルを投入容器に入れる際には、その前段階で釘などを自動分別機などによって引き抜いておく。
【0065】
そして、それぞれの投入容器に入れられたそれぞれの廃材の重量と、それぞれの廃材における不純物の重量とを調べる。それぞれの廃材に含まれ、それぞれの廃材に対する不純物の重量は、各廃材を構成する各構成部材の重量を予め確認しておくことで割りだせる。
【0066】
つまり、木質廃材の場合における全体の重量は、木質廃材を構成する各構成部材の総重量であり、木質廃材における不純物の重量は、前記各構成部材のうち、木質部材を除いた部材の総重量となる。例えば、不純物を含む木質廃材が壁パネルよりなる壁体である場合、不純物の重量は、不純物を含む木質廃材の全体重量から、木質部分(木質パネル)の重量を除いた石膏ボードや、枠体内に設けられる断熱材の重量となり、木質廃材全体の重量は、石膏ボード、断熱材といった不純物の総重量に木質パネルの重量を加えたものとなる。
【0067】
また、同様に投入容器に投入される樹脂廃材では、その総重量と、樹脂廃材のうち、樹脂製材でないものの重量を予め確認しておくことで割り出すことができる。なお、樹脂廃材の前の樹脂製品状態において、その構成部材の割合と重量が予め判っているものは、それを利用して樹脂部分の重量と不純物の重量とを割り出すことができる。
【0068】
そして、木質廃材と樹脂廃材の総重量に対する両者の不純物の合計重量の割合が20wt%以下となるようにする。すなわち、木質廃材に含まれる不純物、例えば、木質廃材が壁パネルであれば、不純物は石膏及び断熱材となり、これら石膏及び断熱材と、樹脂廃材に含まれる不純物、例えば、炭酸カルシウム、タルク、顔料、PEやFRP等との合計重量が、壁パネルと樹脂廃材との合計重量の20wt%以下となるように調節する。このとき、木質廃材に樹脂が含まれる場合、その樹脂の重量は両者の不純物の重量から外す。また、樹脂廃材に木粉などの木質部分が含まれる場合は、その重量は、不純物としての重量から外す。
【0069】
次に、粉砕工程において、混合工程で混合したものを粉砕して粉砕粉を形成する。なお、この粉砕工程は、一次粉砕、二次粉砕及び三次粉砕の三段階から形成されている。もちろん、この粉砕形態は、効率的に行うために各段階に分けたもので特にこれに限定されることはなく、一種類の粉砕工程で行うことも充分可能である。
【0070】
まず、一次粉砕工程において使用される粉砕装置は、一つの塊の大きさが数センチメートル程度のものからなる大塊状にすることができる粉砕機能を有するものであって、具体的には、二個の対向するローラーの表面に多数の突起を形成し、このローラー間を加圧させながらローラーを回転させることにより、この間を通過するものを破砕するような粉砕装置である。もちろん、粉砕装置は、これに限定されるものではなく、同様の機能を有するものであれば他の粗粉砕用の粉砕装置を使用しても良い。例えば、上向きV型に開いたジョーと振動アゴの間に原料を入れ、加圧することにより原料を粉砕するジョークラッシャや、固定破砕面の中を可動破砕面が旋回し、連続的に破砕するジャイレントリクラッシャ等の他の粗粉砕装置を使用しても良いものである。
【0071】
次に、二次粉砕工程において、一次粉砕工程を終えた一次粉砕材料に対して細粉状に粉砕を施す。この二次粉砕工程に使用される粉砕装置は、大塊状のものを数ミリメートル以下にまで、細粉状に粉砕することができるものであって、具体的には、高速回転するハンマチップで材料を打ち砕き、ハンマチップの外周にあるスクリーンの丸穴を通過するまで打砕作用を繰り返すハンマミルを使用するものである。もちろん、使用する粉砕装置は、上述したハンマミルに限定されるものではなく、同様の機能を有するものであれば他の粉砕装置でも良いものである。例えば、カッターにより細断するカッターミルや、ローラーにより圧砕するロールミル等を使用しても良い。
【0072】
次に、三次粉砕工程において、二次粉砕工程を終えた二次粉砕材料に対して微粉状に粉砕を施す。この三次粉砕工程に使用される粉砕装置は、二次粉砕工程により得られた材料を更に細かい微粉状に粉砕することができるものである。具体的には、いわゆるピンミルであって、円盤に取り付けられたピンによって、衝撃、反発の相互作用を受けて微粉砕を施すことができるものである。更に具体的には、このピンミルは、垂直方向に多数のピンを有する円盤状の回転ディスクと、この回転ディスクに向かい合う面に多数のピンを有する固定ディスクとを備え、二次粉砕工程により得られた材料を回転ディスクの中心部へ投入すると、遠心力によって回転ディスクと固定ディスクに取り付けられたピンの間隙に入り込み、ピンによる衝撃や反発の相互作用を受けて微粉状に粉砕することができるものである。
【0073】
この三次粉砕工程では、上述したピンミルにより、約60ミクロンメートル程度の大きさの粒に粉砕される。もちろん、粉砕装置は、上述したピンミルに限定されるものではなく、同様の機能を有する他の細粉砕装置、例えば、ボールミルや石臼等でも良いものである。
【0074】
上述したような粉砕工程において、回収した建築部材を三段階に分けて、粉砕が段階的に効率的に行われる。なお、特に図示していないが、一次粉砕及び二次粉砕後にふるいをかけて、既に所定の粒度に微粉砕されているものは、直接、粉砕粉の貯留場所に送給されるように設定されている。次に、混練工程において、粉砕工程で得られた粉砕粉を各部材からの粉砕粉が均一に分布するように混練して押出材を生成する。その際、必要に応じて、複数の顔料や回収材でない樹脂粉を投入して混練しても良いものである。その際、木粉の粒径が1〜300μmとなるように粉砕される。なお、この実施の形態では200μmとなるように、木質廃材を粉砕している。
【0075】
そして、成形工程において、所望の形状を成形するための金型(図示せず)を周知の押出成形機にセットし、生成した押出材に所定の温度及び圧力を加えて、押出成形機により押出成形することによって所望の形状に成形する。金型は上下一対の成形部を備えており、この成形部は成形すべき床仕上げ材1の断面形状と同形状である。また、前記成形部は、成形すべき床仕上げ材1,1の下面を互いに対向させた状態の形状をなしている。
【0076】
なお、前記金型のうち、床仕上げ材1の表面1cにあたる箇所に、前記筋状の模様10と同様の模様が設けられている。このような金型を取り付けた前記押出成形機にて、押出材を押出成形すると、図13および図14に示すように、表面に微細な目地である筋状の多数の模様10…が押出成形によって押出方向に沿って形成されており、床仕上げ材1の表面を立体的に形成している。この筋状の多数の模様10…の深さは、様々であるが最大で0.5mm程度である。
【0077】
なお、図13および図14では、筋状の模様10…はそれを図で表現するために深さと幅を実際より大きく描いているが、実際は上述したように深さが最大で0.5mm程度、幅は最大で0.3mm程度のものである。
【0078】
その後、押出成形された床仕上げ材1の表面1cには、筋状の模様10…が形成される。そして、図14に示すように、床仕上げ材1の表面1cをさらにサンディングペーパーやサンディング板、あるいは砥石等によって0.3mm程度擦り取ることによって、筋状の模様10…のエッジ部分10a…を削り平らにする。このようにして、床仕上げ材1の表面1cが木材と類似する質感となるように床仕上げ処理を行う。さらに、この床仕上げ材1にカラーサンディングシーラー、UVコート、コーディング等の塗装を施すことにより、木目模様をより立体的にする。
【0079】
その後、予め用意しておいた機能性部材(補強部材91、遮音部材92、床暖房部材93,94)を床仕上げ材1の中空部4…に挿入し、接着剤等にて固定し、製造工程が終了する。
【0080】
この成形工程においては、成形温度を160〜220度に設定し、この成形温度で成形されている。ここで、成形工程における成形温度を160〜220度に設定したのは、160度未満では、樹脂粉の軟化が不充分で、木粉と均等に混錬し難く、また220度以上では木粉が熱で炭化等の変化を起すためである。
【0081】
このように成形温度を160〜220度に設定したので、粉砕工程において得られた木質廃材粉砕粉のうちの木粉を成形工程において熱で変化させることなく、しかも、樹脂廃材粉砕粉のうちの樹脂粉を十分に溶融し軟化させて、木粉と均等に混錬することができ、これによって、床仕上げ材1を容易かつ確実に得ることができる。このような作業工程を経ることで回収した木質廃材及び樹脂廃材を用いた床仕上げ材1を得ることができる。
【0082】
以上のように成形された床仕上げ材1は、不純物が成形品全体に対して合計で20wt%以下含まれているので、押出成形等の成形性が良くなるとともに、不純物を比較的多く含んでいるので、資源の有効利用や環境保護の観点からも優れている。また、木質廃材のうちの木質部分が成形品全体に対して51〜55wt%含まれているので、木質廃材粉砕粉のうちの木粉を、成形品全体に対して51〜55wt%含ませることができ、本物の木材により近い手触り等の風合いを出すことができるとともに、利用する木質部分が多いので、木質廃材の再利用率を向上させることができる。
【0083】
さらに、樹脂廃材のうちの樹脂部分が成形品全体に対して25〜30wt%含まれているので、樹脂廃材粉砕粉のうちの樹脂粉を、成形品全体に対して25〜30wt%含ませることができ、成形品の強度や硬度を十分に得ることができるとともに、押出成形等の成形性を向上させることができる。また、木粉102の粒径が1〜300μmであるので、押出成形等の成形性がよく、木粉を成形品全体に均一に分散させることができるとともに、成形品の表面に木粉の細かい粒子が出現するので、該表面が滑らかになり、成形後の表面処理を容易に行うことができる。
【0084】
さらに、木粉の表面に微粉末を担持させて固定粒とし、この固定粒を含む木質廃材粉砕粉と、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬して成形しているので、通常の木質材料よりも水分を吸収し難く、メンテナンスを容易にすることができるものである。すなわち、外観上は木目模様を呈することができて木製品と同様の外観を形成することができるが、耐水性に関しては木製品と比較してはるかに水に強い床仕上げ材1を提供できる。
【0085】
また、上述したように本実施の形態にかかる床仕上げ材1の製造方法は、木質廃材と樹脂廃材とを混合した後に粉砕しているため、木質廃材粉砕粉と樹脂廃材粉砕粉とを、それぞれ専用の製造ラインを形成する必要がなく、混合工程から成形工程までを一つのラインとして形成することができる。これにより、木質廃材粉砕粉と樹脂廃材粉砕粉との専用ラインを設ける場合と比較して、工程ラインを設置するスペースを減少させることができ、粉砕機械等の使用機械も少なくすることができる。さらに、各工程ラインを管理する作業者も減少させることができて、製造コストを減少させることができる。また、一つの粉砕機械を使用して、木質廃材の粉砕と、樹脂廃材の粉砕とを時間をずらして行う場合と比較して、工程に必要な時間を短縮することができ、木質廃材と樹脂廃材とで両者の切替時の清掃作業も不要となって作業効率を向上させることができる。また、床仕上げ材1を容易に製造することができる。
【0086】
さらに、混合工程において、不純物の濃度を20wt%以下に設定し、木質部分の濃度を51〜55wt%に設定し、樹脂部分の濃度を25〜30wt%に設定しているので、木質廃材粉砕粉のうちの木粉を、成形品全体に対して容易かつ確実に51〜55wt%含ませることができるとともに、樹脂廃材粉砕粉のうちの樹脂粉を、成形品全体に対して容易かつ確実に25〜30wt%含ませることができる。これにより、本物の木材により近い手触り等の風合いを出すことができるとともに、成形品の強度や硬度を十分に得ることができ、さらには、押出成形等の成形性を向上させることができる。
【0087】
また、成形工程における成形温度を160〜220度に設定したので、粉砕工程において得られた木質廃材粉砕粉のうちの木粉を成形工程において熱で変化させることなく、しかも、樹脂廃材粉砕粉のうちの樹脂粉を十分に溶融し軟化させて、木粉と均等に混錬することができ、これによって、床仕上げ材1を容易かつ確実に得ることができる。
【0088】
なお、上述した床仕上げ材1の製造方法は、木質廃材と樹脂廃材とを混合工程において、混合した後、粉砕工程において、一次粉砕、二次粉砕及び三次粉砕と粉砕し、次の混練工程に進めているが、木質廃材と樹脂廃材とを混合する前に各部材毎に一次粉砕のみ施して、その後、混合し、二次粉砕及び三次粉砕と粉砕を進めて、次の混練工程に進めるようにしても良いものである。これにより、混合工程において、投入容器に充填する各部材の塊の大きさが均一となり、各部材を投入容器内部に均一かつ密に充填することができ、投入容器の容量による測定精度を格段に向上させることができる。
【0089】
また、前記床仕上げ材1の表面1cには多数の筋状の模様10…が形成され、この床仕上げ材1の表面1cを研磨して床仕上げ処理を施しているので、樹脂を含む押出材にて成形されても、天然の材料を用いて製造された床仕上げ材の感触により近い床仕上げ材1とすることができる。
【0090】
次に、図15を参照して、本発明にかかる床仕上げ材1の第2の実施の形態について説明する。図15は、本実施の形態における床仕上げ材1の断面図である。図15に示すように、床仕上げ材1の内部には複数の中空部4…が形成されており、下面には、複数の凹部3…が所定間隔を設けて形成されており、前記中空部4…と凹部3とに機能性部材を挿入または嵌入して固定している。前記機能性部材は、補強部材91、遮音部材92、床暖房部材93,94のうちから選択されたものである。図15の(b1)には、凹部3,3に床暖房部材としての温水管12,12が嵌入されており、一部の中空部4…には、補強部材91…が挿入されている。一方、図15(b2)では、中空部4…は空洞とし、凹部3…には、補強部材91…がはめ込まれている。なお、(b1)と(b2)とに示す床仕上げ材1,1は幅が異なっている。このように、押出成形時に、床仕上げ材1の幅が調整可能となっている。
【0091】
本実施の形態における床仕上げ材1,1では、中空部4…以外に、下面に凹部3…に、機能性部材を別途設けるので、中空部4…と凹部3…とに異なる種類の機能性部材を配設することが可能となる。したがって、図15の(b1)においては、中空部4…は、一部に補強部材91を挿入して、他の中空部4…は機能性部材を備えずに空洞とし、凹部3,3に温水管12,12を備えたので、温水管12,12による床暖房の機能と、補強部材91による曲げ強度を補強する機能と、空洞とした中空部4…による防音、保温の機能を兼ね備えた床仕上げ材1とすることができる。また、図15の(b2)では、中空部4…は、機能性部材を備えずに空洞とし、凹部3…に補強部材91を備えているので、防音効果および保温効果と曲げ強度が補強された床仕上げ材1とすることができる。
【0092】
なお、本実施の形態で示した、中空部4…と凹部3とに備える機能性部材の組み合わせに限定するものではなく、所望の機能の組み合わせが可能である。
【0093】
続いて、次に、図16を参照して、本発明にかかる床仕上げ材1の第3の実施の形態について説明する。図16は、本実施の形態における床仕上げ材1の断面図である。図16に示すように、床仕上げ材1の下面には、下方へ向けて開口する凹部3を設け、この凹部3の内側よりやや小さい大きさの直方体の床暖房ユニット11を、該凹部3に嵌め込んでいる。この床暖房ユニット11の上下面には、アルミ板13a,13bを設けている。すなわち、前記床暖房ユニット11の上面には、該床暖房ユニット11の上面の面積と等しい大きさのアルミ板13aを、床暖房ユニット11と床仕上げ材1の下面との間に挟むようにして配設されている。また、床暖房ユニット11の下面に設けるアルミ板13bは、床仕上げ材1の下面と面一となっており、床仕上げ材1の下面の面積に等しい面積のアルミ板13bを、床パネル31と、床仕上げ材1および床暖房ユニット11との間に挟むようにして設けている。
【0094】
本実施の形態における床仕上げ材1によれば、前記アルミ板13a,13bによって、床暖房ユニット11から放熱される熱の伝播を促進でき、床仕上げ材1の全域に、熱を効率的に伝えることができる。なお、この床暖房部材本体11内の複数の穴14に、温水管12に接するようにして金属箔(図示しない)を設ける方法を用いても良い。
【0095】
次に、図17を参照して、本発明にかかる床仕上げ材1の第4の実施の形態について説明する。図17は、機能性部材と床仕上げ材1とを一体成形した床仕上げ材1を示す断面図である。この図17において、符号22は床仕上げ材本体、符号11は機能性部材ユニット11であり、この床仕上げ材本体22と機能性部材ユニット11とが一体成形されて、床仕上げ材1を構成している。
【0096】
床仕上げ材本体22は薄い平板状をなし、両側端部の上部22a,22aが面取りされた状態となるように押出成形されている。また、機能性部材ユニット11は、補強部材、遮音部材、床暖房部材等の中から所望の機能性部材を中空部12…に備えており、この機能性部材ユニット11の側端部は、一方が凸部11aを形成し、他方が略L字状の凸部11bを形成している。凹部11bは、その上方を前記床仕上げ材本体22が覆うことにより溝部11cを形成している。隣り合う床仕上げ材1,1どうしの、それぞれの前記凸部11bと凸部11aとを接合させて、床仕上げ材1,1どうしを連結するようになっている。
【0097】
本実施の形態における床仕上げ材1によれば、床仕上げ材本体22と、機能性部材ユニット11とが一体成形されているので、床仕上げ材1に、機能性部材を取り付ける作業を軽減することができる。また、平板状の前記床仕上げ材本体22が平板状であるので、前記機能性部材ユニット11の上面と取り付ける構成が簡易となり、汎用性の高く、床仕上げ材1の加工を容易に行うことができる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、床仕上げ材の内部には押出方向に延在する中空部により、床仕上げ材内部に空間が形成される。この中空部により、防音効果と、保温効果を得ることができる。さらに、前記床仕上げ材の表面には床仕上げ処理が施されているので、樹脂を含む押出材にて成形されても、天然の材料を用いて製造された床仕上げ材の感触により近い床仕上げ材とすることができる。また、床仕上げ材は、押出材を押出成形してなるので、押出方向において所望の長さに製造することができ、長スパンの床仕上げ材を提供することができる。また、断面を様々な形状に成形できる。また、床仕上げ材に形成された溝部と突起部とにより、互いに隣接する床仕上げ材どうしを接合するので、接合位置を誘導でき、容易に所定の位置で接合することができる。また、突起部の下面が傾斜しているの で、突起部が溝部に進入する際、突起部の下面が溝部の 下面に当接する。これにより、前記突起部と溝部とが相 互に嵌合する方向に力が働いた場合も、接合部の前記隙 間が無くなることはなく、床仕上げ材の水平方向におけ る位置の変動を吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる床仕上げ材の一例を示す断面図である。
【図2】本発明にかかる床仕上げ材の一部を10倍に拡大した際の部分断面図である。
【図3】同、500倍に拡大した部分拡大図である。
【図4】本実施の形態における床仕上げ材を成形する押出材の原料配合例の割合を示すベン図である。
【図5】床仕上げ材における樹脂部分、不純物部分及び木質部分の割合の具体例を示す図である。
【図6】本発明にかかる床仕上げ材の一例を示す図であって、(a1),(a2)は中空部に補強部材を備えた床仕上げ材の断面図、(a3)は中空部に遮音部材を備えた床仕上げ材の断面図、(a4)は中空部に床暖房部材を備えた床仕上げ材の断面図である。
【図7】図1に示す床仕上げ材の端部の一例を示す図であり、(c)は凸部の断面図、(d)は凹部の断面図である。
【図8】図7に示す床仕上げ材どうしの接続構造を示す断面図である。
【図9】図8に示す接合構造の床仕上げ材1,1が膨張した状態を示す断面図である。
【図10】床仕上げ材の端部の第2の実施の形態の例を示す図であり、(e)は凸部の断面図、(f)は凹部の断面図である。
【図11】図10に示す床仕上げ材どうしの接続構造を示す断面図である。
【図12】床仕上げ材の端部床仕上げ材どうしの接続構造の第3の実施の形態の例を示す断面図である。
【図13】本発明にかかる床仕上げ材の筋状の模様を示す断面図である。
【図14】本発明にかかる床仕上げ材の表面処理を説明するための斜視図である。
【図15】本発明にかかる第2の実施の形態における床仕上げ材を示す図であって、床仕上げ材の下面に床暖房部材を備えた床仕上げ材の断面図である。
【図16】本発明にかかる第3の実施の形態における床仕上げ材を示す断面図である。
【図17】本発明にかかる第4の実施の形態における床仕上げ材を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床仕上げ材
1a,1b 端部
1c 表面
4 中空部
10 筋状の模様
52,72,92 突起部
52a 上面
52b 下面
52c 先端
52d 目地部
42,62,82 溝部
42b 下面
91 補強部材(機能性部材)
92 遮音部材(機能性部材)
93,94 床暖房部材(機能性部材)
103 樹脂
107 不純物
S 隙間

Claims (4)

  1. 床仕上げ材どうしを接合してなる床仕上 げ材の接合構造であって、
    前記床仕上げ材は、本体部の内部に押出方向に延在する中空部が形成され、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉と、不純物を含む前記樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬して生成してなる押出材を押出成形してなり、前記不純物が成形品全体に対して合計で15wt%以上、20wt%以下含まれており、
    前記本体部の一方の端部には、該本体部の上面と面一になるようにして突出する上突出部が形成されるとともに、前記本体部の下面と面一になるようにして突出する下突出部が前記上突出部より側端部側に突出するようにして形成され、
    前記上突出部の下方には、断面コ字状の溝部が形成され、
    前記本体部の他方の端部には、該本体部の上面と面一になるようにして延出し、かつ、本体部より厚さが薄い平板部が形成され、この平板部の側端部に突起部が形成されており、
    互いに隣接する床仕上げ材どうしは、一方の床仕上げ材 の溝部に他方の床仕上げ材の突起部を挿入し、かつ、隣 接する床仕上げ材どうし間に所定の隙間を隔てて接合さ れて、突起部上面が目地部を形成しており、
    さらに前記突起部の下面または溝部の下面のいずれか一 方が傾斜しており、前記突起部の下面が前記溝部の下面 に当接していることを特徴とする床仕上げ材の接合構 造。
  2. 請求項1に記載の床仕上げ材の接合構造において、
    前記平板部の側端部には、平板部の上面から突起部に向けて下方に傾斜する上傾斜部が形成されていることを特徴とする床仕上げ材の接合構造
  3. 請求項1または2に記載の床仕上げ材 接合構造において、
    前記下突出部には、溝部が上方向に開口するようにして設けられていることを特徴とする床仕上げ材の接合構
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の床 仕上げ材の接合構造であって、
    互いに隣接する床仕上げ材どうしは、一方の床仕上げ材 の溝部に他方の床仕上げ材の突起部を挿入し、かつ、隣 接する床仕上げ材どうし間に所定の隙間を隔てて接合さ れて、突起部上面が目地部を形成しており、
    前記床仕上げ材の下突出部には、それに形成された溝部 で、床仕上げ材を固定するためのビスが挿通され、この ビスの頭が溝部に納まっていることを特徴とする床仕上げ材の接合構造。
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