JP3525713B2 - 自動二輪車の吸気ダクト装置 - Google Patents

自動二輪車の吸気ダクト装置

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JP3525713B2
JP3525713B2 JP00110498A JP110498A JP3525713B2 JP 3525713 B2 JP3525713 B2 JP 3525713B2 JP 00110498 A JP00110498 A JP 00110498A JP 110498 A JP110498 A JP 110498A JP 3525713 B2 JP3525713 B2 JP 3525713B2
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J40/00Arrangements of air cleaners specially adapted for cycles
    • B62J40/10Arrangements of air cleaners specially adapted for cycles characterised by air duct arrangements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車の吸気
ダクト装置に係り、特に組立工数や部品点数の低減を図
った自動二輪車の吸気ダクト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車において、車体の前頭部を流
線形のフロントカウリングで覆い、走行時における空気
抵抗の低減と外観の向上を図った車種がある。さらに、
このような車種において、エアクリーナーやエアボック
ス等の吸気装置からパイプ状の吸気ダクトを前方に延ば
し、この吸気ダクトの先端を上記フロントカウリングの
前面等に形成した走行風導入口に繋いだ吸気ダクト装置
を備えたものがある。このような吸気ダクト装置によれ
ば、自動二輪車の走行時に前方から吹きつける向かい風
が吸気ダクト内に取り入れられて吸気装置に送られ、こ
れによってエンジンへの吸入空気の充填効率が大幅に向
上するのでエンジン出力を増大させることができる。
【0003】このような吸気ダクト装置では、その吸気
ダクトの先端をフロントカウリングの表面よりも前方に
突出させるのが望ましい。こうすることにより、走行中
に吸気ダクトに流れ込む気流に対し、フロントカウリン
グの表面を流れる気流が干渉しにくくなるため、吸気ダ
クトの先端を突出させない場合に比べ、空気を効率よく
吸気ダクト内に取り入れて吸入空気の充填効率を向上さ
せることができる。
【0004】ところで、吸気ダクトは一般に合成樹脂成
型により製造されるので、その長手方向に成型金型のパ
ーティングラインができる。また、特にブロー成型によ
る場合はパーティングラインの他に部分的な肉厚の偏り
が発生しやすい。そして、このような吸気ダクトを、前
述したようにその先端がフロントカウリングの表面より
も前方に突出させるようにして設けると、吸気ダクトの
前端開口部からパーティングラインや偏肉が見えてしま
い、美的外観が非常に悪くなる。
【0005】このため、一般には吸気ダクトとは別体の
短いダクト延長部材を外観良く製造し、このダクト延長
部材を吸気ダクトの先端に連結し、ダクト延長部材の部
分のみをカウリングの走行風導入口から前方に突出させ
るという手法で美的外観の劣化を回避していた。このダ
クト延長部材は、カウリングの走行風導入口に対してス
クリュー(ビス)等の締結部材で固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにダクト延長部材を専用の締結部材でフロントカウリ
ングの走行風導入口に固定する構造では、専用の締結部
材による部品点数の増大と、締結部材の締め付け作業の
追加による組立工数の増大を余儀無くされ、コストアッ
プとなってしまう。
【0007】本発明に係る自動二輪車の吸気ダクト装置
は、このような問題点を解決するために発明されたもの
で、その第1の目的は、吸気ダクトの先端に美的外観向
上のためのダクト延長部材が設けられた自動二輪車の吸
気ダクト装置において、少ない部品点数と僅かな組立工
数により、ダクト延長部材をフロントカウリングの走行
風導入口に確実に固定可能にすることにある。
【0008】また、本発明に係る自動二輪車の吸気ダク
ト装置の第2の目的は、走行風導入口からのダクト延長
部材の突出量を変更可能にし、この突出量を自動二輪車
の走行条件に合わせて設定できるようにすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明に係る自動二輪車の吸気ダクト装置は、
請求項1に記載したように、吸気装置に繋がる吸気ダク
トの先端に別体のダクト延長部材が連結され、上記ダク
ト延長部材が、車体の前頭部を覆うフロントカウリング
に形成された走行風導入口に挿入固定されて前方に向け
て開口し、自動二輪車の走行時に前方から吹きつける向
かい風がダクト延長部材と吸気ダクトとを経て上記吸気
装置に導かれるように構成された自動二輪車の吸気ダク
ト装置において、上記フロントカウリングを複数のカウ
リング構成部材から構成し、これらのカウリング構成部
材の合わせ目に上記走行風導入口を設け、各カウリング
構成部材の上記走行風導入口を形成する部分の内周面に
嵌合凸部を形成する一方、ダクト延長部材の外周面に嵌
合凹部を形成し、上記嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合させ
ることによってダクト延長部材を走行風導入口に固定し
たことを特徴とする。
【0010】また、同じく前記第2の目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車の吸気ダクト装置は、請求
項2に記載したように、前記ダクト延長部材を前記吸気
ダクトおよび前記走行風導入口の位置に対して自動二輪
車の前後方向にスライド可能に設けるとともに、前記嵌
合凹部をダクト延長部材のスライド方向に沿って複数設
けた。さらに、前述した目的を達成するため、本発明に
係る自動二輪車の吸気ダクト装置は、車体フレームにエ
ンジンが懸架され、前記車体フレームの前半とエンジン
をフロントカウリングにて覆い、走行時に車両前方から
吹きつける向かい風を前記エンジンの吸気装置に導くと
ともに前記フロントカウリングの表面より車両進行方向
前方側に先端が突出した吸気ダクト装置を備えた自動二
輪車の吸気ダクト装置において、前記フロントカウリン
グを、ウインドスクリーンと前照灯とを備えるカウリン
グボディーと他のカウリング構成部材から構成し、燃料
タンクの下方に配設された吸気装置としてのエアボック
スの前部に前記吸気ダクト装置を配設し、さらに、上記
吸気ダクト装置は吸気ダクトと吸気ダクト先端に配設さ
れる延長部材とからなり、この延長部材の突出量を走行
条件に合わせて設定自在としたものである。
【0011】請求項1の構成によれば、複数のカウリン
グ構成部材の組立時に、カウリング構成部材側の嵌合凸
部をダクト延長部材側の嵌合凹部に嵌合させるだけで、
ダクト延長部材をフロントカウリングの走行風導入口に
固定できる。このため、スクリュー等の締結部材を用い
ずに、極めて少ない部品点数と僅かな組立工数でダクト
延長部材を走行風導入口に固定可能になる。
【0012】また、請求項2の構成によれば、複数のカ
ウリング構成部材を組み合わせる際に、ダクト延長部材
のスライド方向に沿って複数設けられた嵌合凹部を任意
に選択してカウリング構成部材の嵌合凸部に嵌合させる
ことにより、走行風導入口からのダクト延長部材の突出
量を変化させることができる。このため、ダクト延長部
材の突出量を自動二輪車の走行条件に合わせて設定する
ことができる。さらに、請求項3の構成によれば、吸気
ダクト装置は吸気ダクトの先端にダクト延長部材が配設
され、この延長部材の突出量を走行条件に合せて設定自
在とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
吸気ダクト装置が適用された自動二輪車の左側面図であ
り、図2は図1に示す自動二輪車の正面図である。この
自動二輪車1は、オンロードにおける高速走行用として
車体の前頭部が流線形のフロントカウリング2で覆われ
ており、走行時における空気抵抗の低減と外観の向上が
図られている。
【0014】自動二輪車1の車体フレーム3は、前頭部
に位置するヘッドパイプ4から左右一対の太いメインパ
イプ5が後斜め下方に延びてフレームボディー6に繋が
り、フレームボディー6の上部からリヤフレーム7が後
方に延びた構成となっている。そして、ヘッドパイプ4
にはフロントフォーク8が左右回動自在に軸支され、そ
の下端に前輪9が支持される一方、フレームボディー6
に車幅方向に架設されたピボット軸11には後方に延びる
スイングアーム12が上下揺動可能に軸支され、その後端
に後輪13が支持される。
【0015】また、車体フレーム3のメインパイプ5か
らフレームボディー6にかけて図示しないエンジンが懸
架され、このエンジンの動力がチェーン14によって後輪
13に伝達されるようになっている。さらに、メインパイ
プ5の上部には燃料タンク15が載置され、リヤフレーム
7上には運転者用のライダーシート16と同乗車用のピリ
オンシート17が前後に設置される。このライダーシート
16およびピリオンシート17の下部周囲とリヤフレームは
合成樹脂製のリヤカウリング18で覆われる。なお、符号
19で示す部材は排気マフラーであり、符号20で示す部材
はエンジン冷却用のラジエーターである。
【0016】ところで、燃料タンク15の車幅方向中央部
には下方から上方に湾入する図示しない凹部が形成され
ており、この凹部の中に吸気装置としてのエアボックス
22(またはエアクリーナー)が設けられている。このエ
アボックス22の下面からは、エンジンの気筒数分の吸気
パイプ23が下方に延び、エンジンに設けられたキャブレ
ターあるいは燃料噴射装置等の混合気供給装置(非図
示)に繋がる。また、エアボックス22の前部には、本発
明に係る左右一対の吸気ダクト装置24が繋がる。
【0017】図3は、吸気ダクト装置24の第1実施形態
を示す分解斜視図であり、図4は図1の IV-IV線に沿う
吸気ダクト装置24の横断面図である。図1および図3に
示すように、吸気ダクト装置24は合成樹脂で成型された
管状の吸気ダクト25を備えている。この吸気ダクト25の
後端にはゴム等の可撓性材料で柔軟に形成されたダクト
ジョイント26が接続され、このダクトジョイント26の後
端とエアボックス22とが、車体フレーム3のメインパイ
プ5に形成されたダクト穴(非図示)を挟むようにして
連結される。
【0018】一方、吸気ダクト25の先端には、図4およ
び図6にも示すような別体のダクト延長部材27が吸気ネ
ット28を介して連結される。例えば、吸気ネット28は吸
気ダクト25の先端部外周に形成された段差部31に密に嵌
合され、この吸気ネット28の先端部外周に形成された段
差部32にダクト延長部材27が密に嵌合される。なお、吸
気ネット28を省いて吸気ダクト25の段差部31にダクト延
長部材27を直接嵌合するようにしてもよい。
【0019】そして、ダクト延長部材27が、フロントカ
ウリング2に形成された左右一対の走行風導入口33に挿
入され、フロントカウリング2の表面よりも前方に突出
するように固定されて前方に向けて開口する。このダク
ト延長部材27は合成樹脂成型品であるが、成型金型のパ
ーティングラインが自動二輪車1の外観に表れないよう
に外観良く製造する必要がある。
【0020】例えば、ダクト延長部材27の前半部分27f
(図6参照)は、走行風導入口33よりも前方に突出して
外部に露呈するが、後半部分27rは走行風導入口33より
も内側に隠蔽されて外部からは見えないため、この後半
部分27rにおいてパーティングラインが周方向に形成さ
れるようにダクト延長部材27の金型構造を考慮すればよ
い。
【0021】このような吸気ダクト装置24を設けたこと
により、自動二輪車1の走行時に前方から吹きつける向
かい風がダクト延長部材27と吸気ネット28と吸気ダクト
25とダクトジョイント26を経てエアボックス22に導か
れ、その過給効果によりエンジンへの吸入空気の充填効
率が大幅に向上してエンジン出力が増大する。しかも、
ダクト延長部材27がフロントカウリング2の表面よりも
前方に突出しているため、走行中にダクト延長部材27の
中に流れ込む気流に対し、フロントカウリング2の表面
を流れる気流が干渉しにくくなり、空気を効率よく吸気
ダクト25内に取り入れることができる。
【0022】また、外観良く製造されたダクト延長部材
27の部分のみが走行風導入口33から前方に突出する構造
であるため、ダクト延長部材27を設けずに吸気ダクト25
自体の先端を走行風導入口33から突出させた場合に比
べ、吸気ダクト25の長手方向に形成される成型金型のパ
ーティングラインや部分的な肉厚の偏りが外部から見え
にくくなり、美的外観が大きく向上する。
【0023】ところで、フロントカウリング2は、フロ
ントフォーク8の上部から車体フレーム3の前半とエン
ジンまでを覆うような形状に造形されており、合成樹脂
成型された複数のカウリング構成部材から組み立てられ
ている。例えば、図1に示すように、フロントカウリン
グ2の前頭部に位置するカウリングボディー35の両側下
部に左右一対のカウリングサイド36が繋がり、これら左
右両側のカウリングサイド36の下端にカウリングアンダ
ー37が連結され、図3に示すように左右両側のカウリン
グサイド36の内側には小形のサイドインナーパネル38が
固定される構造となっている。サイドインナーパネル38
は、自動二輪車1の走行時に前方から吹きつける向かい
風をラジエーター20へ導く導風板として機能するもので
ある。
【0024】これらのカウリング構成部材35,36,37,
38は、互いにスクリュー(ビス)等の締結部材により固
定されて一体化される。なお、カウリングボディー35に
は透明なウィンドスクリーン40がスクリュー等で固定さ
れるとともに、前照灯42、方向指示灯43、リヤビューミ
ラー44等の部品が取り付けられる。
【0025】前述の走行風導入口33は、カウリングサイ
ド36とサイドインナーパネル38との間の合わせ目に設け
られている。即ち、図3に示すように、カウリングサイ
ド36の前縁には正面視で略「コ」の字形の湾入部46が形
成されており、この部分に平板状のサイドインナーパネ
ル38の前縁38aが合わせられることにより、走行風導入
口33が形作られる。なお、走行風導入口33を他のカウリ
ング構成部材、例えばカウリングボディー35とカウリン
グサイド36との間の合わせ目等に設けてもよい。
【0026】サイドインナーパネル38には3つの筒状の
締結部47,48,49が一体に成型されており、これらの締
結部47,48,49が、カウリングサイド36に一体に成型さ
れた3つの締結ボス50,51,52に、それぞれスクリュー
53で締結される。その際、吸気ダクト25の上下の輪郭部
に一体成型された締結片54,55(図1にも表示)が、サ
イドインナーパネル38の2つの締結部47,48とカウリン
グサイド36の締結ボス50,51との間に挟まれて共締めさ
れる。
【0027】一方、走行風導入口33が形成される部分の
内周面、即ちカウリングサイド36の湾入部46の内周面
と、サイドインナーパネル38の前縁38a付近には、それ
ぞれ上下一対の嵌合凸部57,58が、互いに向き合うよう
に一体成型されている。これらの嵌合凸部57,58は、例
えば短い円筒形に造形されている。
【0028】他方、ダクト延長部材27の後半部分27rの
外周面には、上記嵌合凸部57,58を嵌合可能な嵌合凹部
59,60が形成されている。つまり、この嵌合凹部59,60
は、嵌合凸部57,58の位置に合うようにダクト延長部材
27の後半部分27rの両側縦壁面に上下に2つずつ刻設さ
れている。なお、この嵌合凹部59,60は単なる貫通穴状
に形成してもよい。
【0029】そして、カウリングサイド36とサイドイン
ナーパネル38の嵌合凸部57,58を、ダクト延長部材27の
嵌合凹部59,60に嵌合させることにより、カウリングサ
イド36とサイドインナーパネル38に挟まれるようにして
ダクト延長部材27が走行風導入口33に固定される。全体
の組立手順としては、まず吸気ダクト25に吸気ネット28
とダクト延長部材27を嵌合し、次にダクト延長部材27の
嵌合凹部59,60をカウリングサイド36とサイドインナー
パネル38の嵌合凸部57,58に嵌め込みながら吸気ダクト
25とカウリングサイド36とサイドインナーパネル38を重
ね合わせ、最後にスクリュー53で3部材25(締結片54,
55),36,38を共締めする。
【0030】以上のように、この吸気ダクト装置24によ
れば、フロントカウリング2の構成部材であるカウリン
グサイド36とサイドインナーパネル38の組立と同時に、
ダクト延長部材27をフロントカウリング2の走行風導入
口33に固定することができる。ダクト延長部材27の固定
には専用のスクリュー等を用いる必要が一切ないため、
極めて少ない部品点数と僅かな組立工数により、ダクト
延長部材27を走行風導入口33に確実に固定することがで
きる。
【0031】図5は、本発明に係る吸気ダクト装置の第
2実施形態を示している。この吸気ダクト装置64におい
て、吸気ダクト65の先端に吸気ネット66を介して連結さ
れるダクト延長部材67は、図7に示すように、その前半
部分67fと後半部分67rの長さが、第1実施形態のダク
ト延長部材27の場合よりも長めに形成されている。ま
た、吸気ネット66先端の段差部68の長さや、カウリング
サイド69とサイドインナーパネル70の嵌合凸部71,72か
ら走行風導入口73までの長さも第1実施形態の場合より
長目に設定されている。
【0032】このため、吸気ネット66先端の段差部68に
嵌合されるダクト延長部材67は、吸気ダクト65と吸気ネ
ット66と走行風導入口73の位置に対し、前後方向に数セ
ンチ程度スライドすることができ、このスライドによっ
て走行風導入口73からのダクト延長部材67の突出量が変
化する。
【0033】一方、ダクト延長部材67の後半部分67rの
外周面には、上下一対の嵌合凹部が、ダクト延長部材67
のスライド方向に沿って複数、例えば3組形成されてい
る。そして、これら3組の嵌合凹部74a,74b,74cの
うちの任意のものを選択してカウリングサイド69とサイ
ドインナーパネル70の嵌合凸部71,72に嵌合させること
が可能になっている。
【0034】この吸気ダクト装置64によれば、フロント
カウリングの表面(走行風導入口73)からのダクト延長
部材67の突出量を3段階に変化させることができる。ダ
クト延長部材67の突出量は、嵌合凸部71,72に嵌合凹部
74aを嵌合させた時に最短になり、嵌合凹部74cを嵌合
させた時に最長になる。したがって、ダクト延長部材67
の突出量を自動二輪車1の走行条件に合わせて設定する
ことができる。
【0035】図8〜図10は、本発明に係る吸気ダクト装
置の第3実施形態を示している。この吸気ダクト装置に
おけるダクト延長部材79は、そのスライド量が第2実施
形態の場合よりもさらに長く設定されている。また、こ
のダクト延長部材79の後半部分79rの外周面には、ダク
ト延長部材79のスライド方向に沿ってより多数(例えば
8組)の円形の嵌合凹部80が互いに重なり合うようにし
て連続的に形成されている。
【0036】一方、カウリングサイド(非図示)とサイ
ドインナーパネル81(図9参照)に形成される嵌合凸部
82の形状は、スリット83の入った短い円筒形に造形され
ている。スリット83の形成方向は、ダクト延長部材79の
スライド方向(嵌合凹部80の配列方向)に沿わされてい
る。この嵌合凸部82は、多数設けられた嵌合凹部80のい
ずれかに嵌合される。
【0037】このように、多数の嵌合凹部80を連続的に
形成したことにより、走行風導入口からのダクト延長部
材79の突出量をより細く設定変更することができる。し
かも、ダクト延長部材79の突出量を変更する際には、手
でダクト延長部材79を掴んで走行風導入口に対し引き出
すか押し込むようにすれば、図10に示すようにスリット
83の入った嵌合凸部82が撓んで各嵌合凹部80の間を移動
するため、カウリングサイドとサイドインナーパネル81
を分解することなく速やかにダクト延長部材79の突出量
を変更することができる。
【0038】なお、この第3実施形態の変形例として、
図示はしないが、例えば嵌合凹部をダクト延長部材のス
ライド方向に沿う直線溝状に形成するとともに、ダクト
延長部材と走行風導入口との間の嵌合しろをきつめに設
定し、摩擦力でダクト延長部材が走行風導入口の内部に
保持されるようにし、ダクト延長部材の突出量を無段階
に設定変更できるようにしてもよい。
【0039】また、前記第1〜第3の実施形態におい
て、各嵌合凸部57,58,71,72,82を嵌合凹部として形
成し、各嵌合凹部59,60,74a,74b,74c,80を嵌合
凸部として形成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車の吸気ダクト装置は、フロントカウリングを複数
のカウリング構成部材から構成し、これらのカウリング
構成部材の合わせ目に走行風導入口を設け、各カウリン
グ構成部材の上記走行風導入口を形成する部分の内周面
に嵌合凸部を形成する一方、吸気ダクトの先端に連結さ
れるダクト延長部材の外周面に嵌合凹部を形成し、上記
嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合させることによってダクト
延長部材を走行風導入口に固定したため、スクリュー等
の締結部材を用いずに、極めて少ない部品点数と僅かな
組立工数でダクト延長部材を走行風導入口に確実に固定
することができる。
【0041】また、本発明に係る自動二輪車の吸気ダク
ト装置は、前記ダクト延長部材を前記吸気ダクトおよび
前記走行風導入口の位置に対して自動二輪車の前後方向
にスライド可能に設けるとともに、前記嵌合凹部をダク
ト延長部材のスライド方向に沿って複数設けたため、走
行風導入口からのダクト延長部材の突出量を変化させて
自動二輪車の走行条件に合わせて設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸気ダクト装置が適用された自動
二輪車の左側面図。
【図2】図1に示す自動二輪車の正面図。
【図3】本発明の第1実施形態を示す吸気ダクト装置の
分解斜視図。
【図4】図1の IV-IV線に沿う吸気ダクト装置の横断面
図。
【図5】本発明の第2実施形態を示す吸気ダクト装置の
横断面図。
【図6】本発明の第1実施形態におけるダクト延長部材
の斜視図。
【図7】本発明の第2実施形態におけるダクト延長部材
の斜視図。
【図8】本発明の第3実施形態におけるダクト延長部材
の斜視図。
【図9】本発明の第3実施形態におけるサイドインナー
パネルの嵌合凸部の拡大図。
【図10】本発明の第3実施形態における嵌合凸部と嵌
合凹部の嵌合状態を示す側面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 フロントカウリング 22 吸気装置としてのエアボックス 24 吸気ダクト装置 25 吸気ダクト 26 ダクトジョイント 27 ダクト延長部材 28 吸気ネット 33 走行風導入口 36 カウリング構成部材としてのカウリングサイド 38 カウリング構成部材としてのサイドインナーパネル 38a 走行風導入口を形成する部分であるサイドインナ
ーパネルの前縁 46 走行風導入口を形成する部分であるカウリングサイ
ドの湾入部 57,58 嵌合凸部 59,60 嵌合凹部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−238785(JP,A) 特開 平6−221238(JP,A) 特開 平9−164984(JP,A) 実開 昭63−121190(JP,U) 実開 昭64−24692(JP,U) 実開 平3−76788(JP,U) 実開 平4−118890(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 39/00 B62J 17/00 B62J 23/00 F02M 35/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気装置に繋がる吸気ダクトの先端に別
    体のダクト延長部材が連結され、上記ダクト延長部材
    が、車体の前頭部を覆うフロントカウリングに形成され
    た走行風導入口に挿入固定されて前方に向けて開口し、
    自動二輪車の走行時に前方から吹きつける向かい風がダ
    クト延長部材と吸気ダクトとを経て上記吸気装置に導か
    れるように構成された自動二輪車の吸気ダクト装置にお
    いて、上記フロントカウリング2を複数のカウリング構
    成部材から構成し、これらのカウリング構成部材の合わ
    せ目に上記走行風導入口33を設け、各カウリング構成
    部材の上記走行風導入口33を形成する部分の内周面に
    嵌合凸部57,58を形成する一方、ダクト延長部材2
    7の外周面に嵌合凹部59,60を形成し、上記嵌合凸
    部57,58と嵌合凹部59,60とを嵌合させること
    によってダクト延長部材27を走行風導入口33に固定
    したことを特徴とする自動二輪車の吸気ダクト装置。
  2. 【請求項2】 前記ダクト延長部材67を前記吸気ダク
    ト65および前記走行風導入口73の位置に対して自動
    二輪車の前後方向にスライド可能に設けるとともに、前
    記嵌合凹部74a,74b,74cをダクト延長部材6
    7のスライド方向に沿って複数設けた請求項1に記載の
    自動二輪車の吸気ダクト装置。
  3. 【請求項3】 車体フレームにエンジンが懸架され、前
    記車体フレームの前半とエンジンをフロントカウリング
    にて覆い、走行時に車両前方から吹きつける向かい風を
    前記エンジンの吸気装置に導くとともに前記フロントカ
    ウリングの表面より車両進行方向前方側に先端が突出し
    た吸気ダクト装置を備えた自動二輪車の吸気ダクト装置
    において、 前記フロントカウリング2を、ウインドスクリーン40
    と前照灯42とを備えるカウリングボディー35と他の
    カウリング構成部材から構成し、燃料タンク15の下方
    に配設された吸気装置としてのエアボックス22の前部
    に前記吸気ダクト装置24を配設し、さらに、上記吸気
    ダクト装置24は吸気ダクト25と吸気ダクト先端に配
    設される延長部材67,79とからなり、この延長部材
    67,79の突出量を走行条件に合わせて設定自在とし
    たことを特徴とする自動二輪車の吸気ダクト装置。
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