JP3522183B2 - Rc戦車等における弾丸発射装置 - Google Patents

Rc戦車等における弾丸発射装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は本体に角度調整可能
に設けられた弾丸発射部を有するRC戦車等における弾
丸発射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】RC即ちラジオコントロール装置により
遠隔的に操作される武器や兵器等の模型、玩具類には、
従来から、弾丸やミサイル等の飛翔体を発射させる装置
を搭載したものが知られている。これらの装置は個有の
弾丸等を使用する方式であるものが多くそれらを回収で
きなければ装置は無用のものとなる。
【0003】他方、ガスガンやエアガンなどと呼ばれる
ガン或いは玩具銃に関する分野ではBB弾と呼ばれる球
状の定型弾丸が普及しており、これは直径6mmのもの
で、組合等において自主的に規制している範囲のエネル
ギーで発射されるという用法が確立している。これを使
用するガン類は多種多様であり、弾丸も豊富で利用し易
い。従ってこの弾丸を使用することができれば、弾丸の
補給の点では全く心配する必要がないこととなる。
【0004】しかし直径6mmの弾丸を発射する装置
は、相当の大きさとなり、簡単には実施に踏み切れな
い。例えば弾丸の供給機構を装備し、発射方向を調整す
る機構なども備えねばならないが、これらを合理的な構
成でまとめるのは簡単という訳には行かない。また安全
上、装置から弾丸が発射される状態にあるのかどうかと
いうことを周囲に知らせる必要もあるが、これは実際の
武器、兵器では考えなくて良いことである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたものであってその課題は、前記のBB弾
に代表される定型の弾丸を使用するRC戦車等における
弾丸発射装置を提供することである。また本発明他の課
題はBB弾に代表される定型の弾丸を使用して、本体に
角度調整可能に設けられた弾丸発射部を有する弾丸発射
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本発明に係るRC戦車等の弾丸発射装置では、弾丸発
射部は、BB弾に代表される定型弾丸を使用するもの
で、軸支点を中心として回転可能に本体に組み込まれて
おり、かつ弾丸発射部に作用するカム機構の動作に応じ
て角度調整可能に設けられており、軸支点付近に設けら
れた供給口を通じて、実質的に重力供給される定型の弾
丸の装填のための装弾部を弾丸発射部に有しており、装
填された弾丸に対して、ピストンシリンダー装置から成
発射機構により圧縮気体を供給し発射させるという手
段を講じている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のRC戦車等における弾丸
発射装置は、本体に角度調整可能に設けられた弾丸発射
部を有している。本体は対象によって相違する。例えば
回転砲塔を有する戦車の場合、砲塔が本発明に係る弾丸
発射装置を取り付ける本体となるし、固定砲塔を有する
戦車の場合には、車体が本発明における本体となるであ
ろう。
【0008】いずれにせよ弾丸発射部は角度調整可能な
ものとする。角度には上下角と方位角とを含む。しかし
方位角は本体側の移動によっても容易に調整可能なの
で、上下角つまり俯角−仰角方向の調整可能である方が
より好ましいと言える。
【0009】弾丸発射部は、上記調整のために軸支点を
中心として回転可能に本体に組み込まれ、かつまた弾丸
発射部に作用するカム機構の動作に応じて角度調整可能
に設けられる。さらに弾丸発射部には、実質的に重力に
より弾丸が供給され、その弾丸は装弾部に受け入れられ
る。装弾部への弾丸の供給を装填と呼ぶ。
【0010】弾丸の供給口は軸支点付近に設けられる。
これにより、弾丸発射部の角度調整がなされても供給口
の位置を余り変化させずに済み、従って弾丸を重力によ
り無理なく供給することができる。その結果、弾丸供給
を最も簡便な方法で実施することができる。重力供給の
手段として傾斜面及び孔等の構成が組み合わされる。
【0011】装弾部に装填されている弾丸に対して圧縮
気体を供給し、弾丸を発射させる発射機構を弾丸発射部
に具備する。圧縮気体は圧縮された空気又はその他の気
体であり、圧縮手段によって作り出されるか或いは容器
に充填されたものが使用可能である。
【0012】発射機構としては、圧縮手段として電動式
のピストンシリンダー装置を使用することができる。ピ
ストンシリンダー装置はピストン(又はシリンダー)の
往復動が繰り返されるたびに圧縮空気を生じるので、発
射時、非発射時をスイッチングで切り換えられ、弁で切
り換える必要がない。
【0013】電動式のピストンシリンダー装置では、駆
動源であるモーターに通電している間、点灯部を点灯
し、作動状態の表示や弾丸の発射を警告することができ
る。これにより発射可能な状態なのか或いはそうでない
のかの表示手段を具備することとなり、安全性が備わ
る。
【0014】
【実施例】以下図示の実施例により本発明を詳細に説明
する。実施例はRC戦車の可動砲塔を装置本体11とし
て本発明を実施したものであり、弾丸発射部12は本体
11に軸支点13にて回転可能に組み合わされている。
図2参照。
【0015】例示の弾丸発射部12は本体11に吊り下
げ式に軸支点13で支えられ、軸支点13よりも後方に
て一方向に作用する弾性手段14の作用力を受ける。図
3参照。弾丸発射部12は、弾性手段14の作用箇所よ
りもさらに後方にて、ばね手段14に抗して作用するカ
ム機構15の動作に応じて、上下方向の角度調整が可能
とされる。
【0016】カム機構15は、本体側に設けられ、縦軸
周りに回転する円周上の位置が上下変化するカム面16
と、弾丸発射部側に設けられ、カム面16によって変位
可能なガイド部17とを有する。符号18はカム面16
を有する部材の駆動源としてのモーターであって減速歯
車組19により回転力をカム面16に伝える。
【0017】軸支点13の近くの弾丸発射部12には、
重力供給される弾丸20を受け入れる供給口21が開口
している。弾丸20は本体側に設けられた砲塔ハッチに
見立てた投入口24から投入され、傾斜移送部22を有
する弾倉23に貯蔵される。弾倉23は軸支点13の上
部にて供給口21に通じており、かつ供給口21は最も
低く、ここへ向かって全ての弾丸が移動する。
【0018】弾丸発射部12はいわゆるBB弾を発射す
ることができ、発射機構25を内蔵している。発射機構
25は電動式のピストンシリンダー装置を有しており
(図5参照)、同装置はピストン26が後方から前方へ
シリンダー27の内部をスライドするとともに、シリン
ダー27も前後方向へスライド可能に本体12に組み込
まれた構成を有する。28は圧縮ばねで、ピストン26
を前方へ付勢する。29はシリンダー27を前方へ付勢
するばねである。シリンダー27は、後方移動によって
装弾部30に装填される弾丸20を受け入れるために供
給口21を開いた後、弾丸20を押して装弾室30にセ
ットするためにノズル27aをシリンダー先端に有す
る。
【0019】ピストン26は早戻り機構によって圧縮ば
ね28の蓄圧とその解放を行う。早戻り機構はシリンダ
ー下部にて前後移動可能とされているラック31と、そ
のラック31に噛み合って後方へ移動させる歯部32及
び早戻りのための無歯部32から成るギヤ34とを有す
る。ラック31はピストン26と係合部35で係合する
係合子34aをラック31の前側に有する。また、36
は同機構の駆動源としてのモーター、37は駆動源36
とギヤ34とを連絡する減速歯車組を示す。
【0020】さらにピストンシリンダー装置への通電に
関連して点灯可能な点灯部38がモーター駆動回路電源
を利用して設けられる。図9参照。点灯部38は弾丸2
0を発射する、砲身39の方向へ向けられていることが
必要である。40はコントローラ即ち送信機であり、R
C戦車10は図外の受信機で信号を受信し、弾丸発射部
12の方位角調整、上下角調整、発射、前進、後退、操
向などの作動を行うことができる。
【0021】41、42は方向角調整のために砲塔を左
旋回又は右旋回させる釦、43は上下角度調整のための
釦、44は発射釦、45は前進用釦、46は前進時の左
旋回釦、47は同右旋回釦、48は後退用釦、49は後
退時の左旋回釦、50は同右旋回釦を示す。なお砲塔旋
回釦41、42は、本体11に設けられている大ギヤ5
1を駆動する駆動装置52を作動させる。前進用の3個
の釦45、46、47と後進用の3個の釦48、49、
50は夫々1組の釦装置を構成しており、上記操作釦4
1〜50は全部が送信機40の正面に種類別に配置され
ているので、2本のスティックの傾斜で操作していた従
来の送信機では不可能な操作を容易に実施することがで
きる。
【0022】従って、上下角度調整のためには釦43を
押し、カム機構15を作動させることで弾丸発射部12
をその延長である砲身39とともに上下に動かすことが
できる。図3(a)、(b)。その間弾丸発射部12は
軸支点13を中心に回転し、供給口21の位置が変わら
ないので、弾丸20は傾斜移送部22から常に一定の条
件で供給口21へ重力供給されることになる。図4
(a)、(b)。
【0023】発射釦44が押されると点灯部38が点灯
し、モーター36が作動し、ラック31と歯部32の噛
み合い及び係合子34aと係合部35との係合動作が生
じ、供給口21を塞いでいたノズル27aが後退し、1
発の弾丸20が供給口21を通過する。図5、図6。こ
の動作はモーター36の作動によりピストン26及びシ
リンダー27が後退することで行われる。即ちピストン
26は後退を継続するが、係合子34aが係合部35か
ら離脱すると、シリンダー27はリターンばね29によ
り前進して、弾丸20を装弾部30へ装填する。図7。
次いでギヤ34の歯部32からラック部31が離れ、圧
縮ばね28によりピストン26が急速に前進し、装弾部
30にあった弾丸20を発射させることとなる。
【0024】発射釦44が押し続けられている間、上記
の工程が繰り返れ、弾丸20が1発ずつ、連続的に発
射され続け、その間点灯部38は点灯したままとするこ
とができる。故に点灯部38は発射準備完了した状態に
あることを示す警告灯の機能を発揮する。しかし、警告
機能に限定される訳ではなく、目標の照射など指示や照
明の機能を備えることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成され、かつ作用
するものであるから、BB弾に代表される定型の弾丸を
使用するRC戦車等における弾丸発射装置として好適で
あり、種類が豊富で入手も容易なBB弾を使用できるの
で、ガスガン等の弾丸としてのみならず、非常に広汎な
状況に用途が拡大し、かつまた、本体側に多少の動揺や
傾斜があっても確実に弾丸を装填し、発射させることが
できるので、発射の確実性が高まり、発射角度の調整が
可能であるのでRC戦車等における弾丸発射性能もより
安定したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るRC戦車等における弾丸発射装置
の実施例を示す本体下面図。
【図2】同1のものの縦断面図。
【図3】(a)弾丸発射部に仰角をかけた状態の断面説
明図。 (b)弾丸発射部の仰角を戻した状態の断面説明図。
【図4】(a)弾丸発射部の角度と弾丸供給に関係のな
いことを示す断面説明図。 (b)同様の断面説明図。
【図5】発射準備状態の弾丸発射部を示す断面図。
【図6】弾丸が1発供給口を通過した状態を示す断面
図。
【図7】弾丸が装弾部に装填された状態を示す断面図。
【図8】弾丸が発射された状態を示す断面図。
【図9】本発明に係るRC戦車の例を示す斜視図。
【図10】同じく送信機の操作釦を示す正面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F41B 7/08,11/00 A63F 9/02 A63H 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に角度調整可能に設けられた弾丸発
    射部を有する弾丸発射装置であって、弾丸発射部は、
    B弾に代表される定型弾丸を使用するもので、軸支点を
    中心として回転可能に本体に組み込まれており、かつ弾
    丸発射部に作用するカム機構の動作に応じて角度調整可
    能に設けられており、軸支点付近に設けられた供給口を
    通じて、実質的に重力供給される定型の弾丸の装填のた
    めの装弾部を弾丸発射部に有しており、装填された弾丸
    に対して、ピストンシリンダー装置から成る発射機構に
    より圧縮気体を供給し発射させることを特徴とするRC
    戦車等における弾丸発射装置。
  2. 【請求項2】 発射機構は、電動式のピストンシリンダ
    ー装置を有しており、同装置のモーターに通電している
    間、弾丸の発射を知らせる点灯部を具備した請求項1記
    載のRC戦車等における弾丸発射装置。
  3. 【請求項3】 弾丸発射部は、本体に軸支点にて吊り下
    げ式に支えられ、かつ上、下いずれかの方向に弾性手段
    によって付勢され、弾性手段に抗して作用するカム機構
    の動作に応じて上下方向の角度調整が可能とされている
    請求項1又は2記載のRC戦車等における弾丸発射装
    置。
  4. 【請求項4】 前進用釦と前進時の左旋回釦及び右旋回
    釦、後進用釦と後進時の左旋回釦及び右旋回釦が夫々1
    組の釦装置を構成しているコントローラーを使用する請
    求項1記載のRC戦車等における弾丸発射装置。
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