JP3521629B2 - 光ヘッド用光学系と光ヘッド装置 - Google Patents
光ヘッド用光学系と光ヘッド装置Info
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Description
オディスク、ビデオディスク、コンピュータ用の光メモ
リディスクなどの光ヘッドに用いられる光学系に関し、
特にコリメートレンズと対物レンズの両方に樹脂レンズ
を用いることにより、温度変化に伴って生じる対物レン
ズの球面収差を、同じく温度変化によって生じるコリメ
ートレンズの焦点距離変化により引き起こされるコリメ
ート光の発散光化により補正する光ヘッド用光学系とそ
れを用いた光ヘッド装置に関する。
は、情報媒体面上に回折限界の点像を集光することによ
り、その情報を読み取り又は書き込む。以下、図面を参
照しつつ従来の光ヘッド用光学系について説明する。図
3に、従来の光ディスク用光ヘッド装置の構成を示す。
半導体レーザ17から出射された光は、コリメートレン
ズ18により平行光19となり、ビームスプリッター2
0を透過し、対物レンズ21によりディスク22の媒体
面23上に集光される。媒体面23で変調された光は媒
体面23により反射され、再び対物レンズ21を透過
し、ビームスプリッター20で反射し、検出レンズ24
と凹シリンドリカルレンズ25によりフォトディテクタ
ー26上に集光される。ここでコリメートレンズと対物
レンズのだけを取り出してその作用を説明する。図4は
コリメートレンズと対物レンズを示す光路図である。図
4(a)はコリメートレンズと対物レンズがともにガラ
ス材料により作成された場合を示している。光源27を
コリメートレンズ28の焦点と一致させることで、コリ
メートレンズを透過した光は平行光29となる。さらに
対物レンズ30によりその焦点位置31に集光する。対
物レンズの集光点は、光ディスクの情報面でもあるがこ
こでは光ディスクを省略した。次に温度が例えば40度
上昇した場合を考えると、ガラスレンズの温度変化によ
る焦点位置はの移動は無視できる程度に少ないため、光
路は常温の場合と変わらない。
料、対物レンズを樹脂材料により構成した場合である。
常温の場合の光路図は図4(a)と全く同じである。次
に温度が例えば40度上昇した場合は樹脂である対物レ
ンズの屈折率が低下する。屈折率が低下すると対物レン
ズの焦点位置はOfからOf’に変化する。コリメート
レンズはガラスであるためその焦点位置は温度が変化し
てもほとんど変化せずしたがってコリメートレンズ28
を出た光は平行光29のままで樹脂製の対物レンズ32
に入射する。そして集光点33は対物レンズの温度変化
後の焦点位置と一致する。
ついて説明する。常温で球面収差が完全に補正された場
合、波面収差は0mλである。単位温度当たりの屈折率
変化が−1.63×10-4(/℃)の樹脂材料で有効光
束径φ4の平行光が入射する非球面単レンズを設計した
場合の各NAにおける温度に対する波面収差の変化を計
算した。結果を図5に示す。Aの実線はNAが0.6の
場合、BはNAが0.5の場合、CはNAが0.3の場
合、DはNAが0.15の場合を示している。NAが高
くなるにつれて急激に温度変化に対して収差の変化が大
きくなる。実使用上問題のない範囲を40mλ以下とす
ると、NA0.5ではかろうじて使えるが、より光ディ
スクの高密度化を狙ってNAを0.6にすると、50度
以上では実使用上問題になるレベルの波面収差が発生す
る。したがって図4(b)の場合のようにコリメートレ
ンズにガラス材料を用い、対物レンズに樹脂材料を用い
ると対物レンズのNAを高くした場合に温度による収差
変化が大きく記録媒体面上の情報を正しく読むことがで
きなくなる。
料、対物レンズにガラス材料を用いた場合である。常温
の場合の光路図は図4(a)と全く同じである。次に温
度が例えば40度上昇した場合は樹脂であるコリメート
レンズ34の屈折率が低下する。屈折率が低下するとコ
リメートレンズの焦点位置はCfからCf’に変化す
る。しかし、光源27とコリメートレンズ2の距離は変
化しないため、光源1は焦点位置よりもよりレンズに近
づくことになり、コリメートレンズ34から出射した光
は発散光35となる。この発散光35が対物レンズ30
に入射し、集光点36に集光する。この集光点36はガ
ラス製の対物レンズ30の焦点位置Ofの位置よりも遠
いところになる。このような場合を光ヘッドの全体の光
学系である図3で説明すると、コリメートレンズ18か
らの光は温度変化により平行光19から発散光37に変
化し、対物レンズの集光点は38になる。ディスクで反
射した光は、ビームスプリッター20で反射して検出光
学系に入るが、このとき、記録媒体面上にフォーカスし
ているにもかかわらずビームスプリッターに入る光は集
束光になり正しいフォトディテクターの位置は26から
39に移動する。すなわち温度変化によって、正しいフ
ォーカスエラー信号が得られなくなる(参考文献特開昭
59−14145号公報)。
屈折率変化がガラス材料よりも1桁以上大きい。従って
コリメートレンズや対物レンズを樹脂により作成する
と、温度による性能劣化が生じ、環境特性に弱い光ヘッ
ドとなってしまう。特に対物レンズのNAが高くなる
と、その傾向はさらに大きくなる。
になされたものであり、温度特性に優れた光ヘッド用光
学系と光ヘッド装置を提供することを目的としている。
め、本発明の光ヘッド用光学系は発散光源からの光を略
平行光に変換するコリメートレンズと、前記略平行光を
集光する対物レンズとからなる光学系において、前記コ
リメートレンズの単位温度当たりの屈折率の変化をn
c、前記対物レンズの単位温度当たりの屈折率の変化を
nb、前記コリメートレンズの開口数をNAc、前記対
物レンズの開口数をNAbとしたとき、 nb≦nc≦5nb 0.08≦NAc≦0.4 0.45≦NAb≦0.75 0.25<(NAc・nc)/(NAb・nb)<1.
5 の条件を満足するように構成されている。上記構成にお
いて、前記コリメートレンズと前記対物レンズはいずれ
も樹脂材料からなる非球面単レンズであるあることが好
ましい。また、前記コリメートレンズと前記対物レンズ
は材質が異なることが好ましい。
前記光源から出射した光線を略平行光にするためのコリ
メートレンズと、前記略平行光を情報媒体上に集光する
対物レンズと、前記情報媒体で変調された光束を分離す
るための光束分離手段と、前記情報媒体で変調された光
を受光する受光手段を具備し、前記コリメートレンズと
対物レンズは上記各構成のいずれかを有する。上記各構
成において光束分離手段は、光源とコリメートレンズの
間に位置することが好ましい。
対物レンズによれば、発散光源からの光を略平行光に変
換するコリメートレンズと、前記略平行光を集光する対
物レンズとからなる光学系において、前記コリメートレ
ンズの単位温度当たりの屈折率の変化をnc、前記対物
レンズの単位温度当たりの屈折率の変化をnb、前記コ
リメートレンズの開口数をNAc、前記対物レンズの開
口数をNAbとしたとき、 nb≦nc≦5nb 0.08≦NAc≦0.4 0.45≦NAb≦0.75 0.25<(NAc・nc)/(NAb・nb)<1.
5 の条件を満足するように構成されているので、温度変化
によって生じる光学系の球面収差を、コリメートレンズ
の焦点距離変化による平行光からのずれによって補正す
ることができ、温度変化による収差変化の少ない光ヘッ
ド用光学系が実現できる。また、レンズを樹脂製の非球
面単レンズとすることにより、レンズの重量の軽減及び
小型化を図ることができ、装置全体の小型化や必要な駆
動力を低減することができ、光ヘッド装置の対物レンズ
としての応用範囲が広がる。また、対物レンズを樹脂成
形工法により成形することにより、大量にかつ安価に作
成することができる。またコリメートレンズと対物レン
ズの材質を異なるものにすることによって、半導体レー
ザの光量を最適に取り込むことのできるコリメートレン
ズの焦点距離を選択しても温度特性に対する補正の効果
を上げることができる。
リメートレンズと対物レンズをともに樹脂製の非球面単
レンズとすることで、小型、軽量、安価である上に、温
度変化によって発生する球面収差を補正することがで
き、温度変化に対する光学性能を安定させ、信頼性の高
い光ヘッド装置とすることができる。また光束分離手段
は、光源とコリメートレンズの間に位置することによっ
て、温度変化が生じても、常に最適なフォーカス誤差信
号を得ることができる。
例を図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施例に係
る光ヘッド用光学系の構成を示す光路図である。図1に
示すように、半導体レーザの光源1を、常温状態でのコ
リメートの焦点位置Cfと一致さることにより、光源1
から出射した光は、コリメートレンズ2で平行光3とな
り、対物レンズ4により対物レンズの焦点位置5に集光
される。コリメートレンズと対物レンズはいずれも樹脂
製の非球面単レンズである。対物レンズの集光点は、光
ディスクの情報面でもあるがここでは光ディスクを省略
した。次に温度が例えば40度上昇すると、コリメート
レンズ、対物レンズ共にその屈折率が低下する。屈折率
が低下するとコリメートレンズの焦点位置はCfからC
f’に変化する。しかし、光源1とコリメートレンズ2
の距離は変化しないため、光源1は焦点位置よりもより
レンズに近づくことになり、コリメートレンズから出射
した光は発散光6となる。この発散光6が対物レンズ4
に入射し、集光点7に集光する。この集光点7は対物レ
ンズの温度上昇により変化した焦点位置Of’の近傍に
なる。ここで対物レンズ4に発散光が入射することで、
温度上昇に伴う対物レンズの樹脂の屈折率低下による球
面収差を補正することができる。
の屈折率の変化をnc、対物レンズの単位温度当たりの
屈折率の変化をnb、コリメートレンズの開口数をNA
c、前記対物レンズの開口数をNAbとしたとき、 nb≦nc≦5nb (1) 0.08≦NAc≦0.4 (2) 0.45≦NAb≦0.75 (3) 0.25<(NAc・nc)/(NAb・nb)<1.5 (4) の条件を満たすことが望ましい。ここで条件式(1)は
コリメートレンズと対物レンズの材質の選択に関する条
件で、コリメートレンズの単位温度あたりの屈折率の変
化は、対物レンズのそれと同等かあるいは5倍以下であ
ることを示している。下限を越えると、対物レンズの温
度変化による波面収差の補正不足となり、上限を越える
と適切な材料の選択が困難となる。条件式(2)はコリ
メートレンズのNAの範囲であり、下限を越えると半導
体レーザの光量の取り込み率が少なく、光量不足とな
り、上限を越えると周辺光線での光量が不足して、対物
レンズのNAを有効に使うことができなくなる。条件式
(3)は対物レンズのNAの範囲であり、下限を越える
と集光スポットの大きさが大きくなりすぎ光ディスクの
情報を読めなくなる。また上限を越えるとディスクの傾
きによる収差が大きくなりすぎ、また作成が非常に困難
となってしまう。条件式(4)は条件式(1)から
(3)を満足した上で成り立つ式で、温度変化による収
差の補正を満足するための条件である。下限を越える
と、補正不足となり上限を越えると補正過剰となって、
いずれも温度変化による収差の悪化が大きく光ディスク
としての性能を満足しない。なおより材料の選択の範囲
を拡げ実用上問題のない程度に温度変化による収差変化
を抑えるためには以下の条件式を満足することが望まし
い。
1面がコリメートレンズの光源側の面、第2面がコリメ
ートレンズのディスク側の面、第3面が対物レンズの光
源側の面、第4面が対物レンズのディスク側の面とす
る。
号を以下の通りとする。 NAc:コリメートレンズの開口数(NA) fc:コリメートレンズの焦点距離 dc:コリメートレンズのレンズ厚み Nc:コリメートレンズの屈折率 nc:コリメートレンズの単位温度あたりの屈折率低下
(/℃) NAb:対物レンズの開口数(NA) fb:対物レンズの焦点距離 db:対物レンズのレンズ厚み Nb:対物レンズの屈折率 nb:対物レンズの単位温度あたりの屈折率低下(/
℃) Rn:第n面の曲率半径 Wc:光源からコリメートレンズまでの距離 Wb:対物レンズの作動距離 また以下の具体例において、非球面形状は以下の(数
1)で与えられる。
非球面頂点の接平面からの距離 h:光軸からの高さ Cn:第n面の非球面頂点の曲率(Cn=1/Rn) kn:第n面のの円錐定数 An,p:第n面のp次の非球面係数 (実施例1)実施例1の具体的数値を以下に示す。
場合、40度の温度上昇によってディスク上で発生する
波面収差が56.1mλであるのに対し、コリメートレ
ンズを屈折率の単位温度あたりの変化が−1.65×1
0-4の樹脂とすることで、23.9mλにまで抑えるこ
とができる。またコリメートレンズの焦点距離が対物レ
ンズの焦点距離に対して比較的短く、半導体レーザの光
量を多く取り入れることができるため、書き換え可能型
の光ディスクにおいても好適である。
に示す。
したがってコリメートレンズにガラス材料を用いた場
合、40度の温度上昇によってディスク上で発生する波
面収差が56.1mλである。コリメートレンズの焦点
距離は18mmであり、これに対しコリメートレンズを
屈折率の単位温度あたりの変化が−1.65×10-4の
樹脂とすることで、対物レンズのディスク上での波面収
差を38.3mλにまで抑えることができる。またコリ
メートレンズの焦点距離が対物レンズの焦点距離に対し
て比較的長く、半導体レーザの光量の中心付近の比較的
均一な光量分布だけを取り込むことができ、再生専用型
の光ディスクにおいても好適である。
タは、コリメートレンズの屈折率の温度係数ncを除い
てすべて実施例1と同等である。
2.82×10-4の樹脂とすることで、対物レンズのデ
ィスク上での波面収差をほぼ0mλにまで抑えることが
できる。
タは、コリメートレンズの屈折率の温度係数ncを除い
てすべて実施例1と同等である。
4.95×10-4の樹脂とすることで、対物レンズのデ
ィスク上での波面収差をほぼ0mλにまで抑えることが
できる。
したが、当然温度が下がったときにも、対物レンズの球
面収差は補正される方向に動く。すなわち温度低下によ
り屈折率が上がると、コリメートレンズからは収束光が
出てくる。しかし対物レンズで発生する球面収差は、温
度上昇したときと逆の符号となるため、収束光により対
物レンズの球面収差が補正されることになる。
光は平行光であるように説明したが、必ずしも平行光に
する必要はなく、もともと発散光であっても収束光であ
っても良い。その場合、温度上昇によって発散光になら
なくとも、常温状態での発散光よりもさらに発散光にな
れば同様の効果が得られる。収束光の場合についても同
様である。ただし、コリメートレンズからの光を常温状
態から収束光あるいは発散光にする場合には、対物レン
ズをその状態に合わせて球面収差が小さくなるよう設計
した方が望ましい。
いずれも樹脂による非球面の単レンズであるとしたが、
所定の条件を満たせば、ガラスレンズであってもよく、
また樹脂、ガラスのいずれかあるいは混合による組レン
ズであっても良い。
いて記載したが、単位温度あたりの屈折率変化を例えば
単位湿度あたりの屈折率変化に置き換えて、同様の条件
を満足することにより、耐湿度環境に対しても強いもの
になる。
ヘッド装置の構成を図2に示す。図2において、半導体
レーザ8から出射した光は、ハーフミラー9により反射
され、コリメートレンズ10により平行光となる。平行
光は折り曲げミラー11により光路の向きを変えられ、
対物レンズ12によりディスク13上の情報媒体面14
に集光される。情報媒体面14に形成された凹凸により
集光スポットは回折を受ける。情報媒体面14で反射、
回折されたレーザ光は、対物レンズ12、コリメートレ
ンズ10を透過した後、ハーフミラー9を透過し、検出
レンズ15によりてフォトディテクター16上に集光さ
れる。検出レンズ15は1面がシリンドリカル面になっ
ており、非点収差を発生させる。フォトディテクター1
6はその非点隔差の中間点すなわち最小錯乱円上に置か
れる。フォトディテクター16の出力により、情報媒体
面14で変調された光量変化を検出しデータを読み取る
とともに、非点隔差の光量変化を検出し、いわゆる非点
収差法によるフォーカス検出を行い常に対物レンズの集
光点を情報媒体面に一致させるようサーボがかけられ
る。ここで、コリメートレンズ10と対物レンズ12は
両方ともプラスチックによる非球面単レンズである。温
度上昇に伴いコリメートレンズ10の屈折率が低下して
焦点距離が長くなると、発散光が対物レンズ12に入射
し、対物レンズの温度変化による収差の悪化を補正す
る。また温度が変化して、対物レンズの焦点距離が変化
しても、最適像点のずれは光ヘッドの検出レンズ15の
非点収差法により常に補正される。すなわちコリメート
レンズ10はハーフミラー9よりも光源から遠い位置に
あり、検出レンズ15は情報媒体面14を反射した光が
反射して戻ってきた時コリメートレンズ10を透過した
あと、検出レンズ15に入射するため、半導体レーザ8
の光源とフォトディテクター16の位置が共役点とな
る。したがってコリメートレンズの焦点距離が温度によ
り変化しても非点収差法によるフォーカスのオフセット
が生じない。
点距離変化が、コリメートレンズから出た光の発散特性
を変えることにより対物レンズの球面収差を補正する構
成について述べたが、温度変化にともなって発散特性を
対物レンズの球面収差が補正するように変化させるよ
う、コリメートレンズの位置を例えば材質の膨脹係数を
変えることにより機構的に移動させても同様の効果が得
られる。
れば、発散光源からの光を略平行光に変換するコリメー
トレンズと、前記略平行光を集光する対物レンズとから
なる光学系において、前記コリメートレンズの単位温度
当たりの屈折率の変化をnc、前記対物レンズの単位温
度当たりの屈折率の変化をnb、前記コリメートレンズ
の開口数をNAc、前記対物レンズの開口数をNAbと
したとき、 nb≦nc≦5nb 0.08≦NAc≦0.4 0.45≦NAb≦0.75 0.25<(NAc・nc)/(NAb・nb)<1.
5 の条件を満足するように構成されているので、温度変化
によって生じる光学系の球面収差を、コリメートレンズ
の焦点距離変化による平行光からのずれによって補正す
ることができ、温度変化による収差変化の少ない光ヘッ
ド用光学系が実現できる。また、レンズを樹脂製の非球
面単レンズとすることにより、レンズの重量の軽減及び
小型化を図ることができ、装置全体の小型化や必要な駆
動力を低減することができ、光ヘッド装置の対物レンズ
としての応用範囲が広がる。また、対物レンズを樹脂成
形工法により成形することにより、大量にかつ安価に作
成することができる。またコリメートレンズと対物レン
ズの材質を異なるものにすることによって、半導体レー
ザの光量を最適に取り込むことのできるコリメートレン
ズの焦点距離を選択しても温度特性に対する補正の効果
を上げることができる。
リメートレンズと対物レンズをともに樹脂製の非球面単
レンズとすることで、小型、軽量、安価である上に、温
度変化によって発生する球面収差を補正することがで
き、温度変化に対する光学性能を安定させ、信頼性の高
い光ヘッド装置とすることができる。また光束分離手段
は、光源とコリメートレンズの間に位置することによっ
て、温度変化が生じても、常に最適なフォーカス誤差信
号を得ることができる。
な一実施例の構成を示す光路図
斜視図
Claims (5)
- 【請求項1】 発散光源からの光を略平行光に変換する
コリメートレンズと、前記略平行光を集光する対物レン
ズとからなる光学系において、前記コリメートレンズの
単位温度当たりの屈折率の変化をnc、前記対物レンズ
の単位温度当たりの屈折率の変化をnb、前記コリメー
トレンズの開口数をNAc、前記対物レンズの開口数を
NAbとしたとき、 nb≦nc≦5nb 0.08≦NAc≦0.4 0.45≦NAb≦0.75 0.25<(NAc・nc)/(NAb・nb)<1.
5 の条件を満足させることによって、温度変化で生じる前
記光学系の球面収差を前記コリメートレンズの焦点距離
の変化による前記略平行光からのずれによって補正する
ことを特徴とする光ヘッド用光学系。 - 【請求項2】 前記コリメートレンズと前記対物レンズ
はいずれも樹脂材料からなる非球面単レンズである請求
項1記載の光ヘッド光学系。 - 【請求項3】 前記コリメートレンズと前記対物レンズ
は材質が異なることを特徴とするる請求項1記載の光ヘ
ッド光学系。 - 【請求項4】 光源と、前記光源から出射した光線を略
平行光にするためのコリメートレンズと、前記略平行光
を情報媒体上に集光する対物レンズと、前記情報媒体で
変調された光束を分離するための光束分離手段と、前記
情報媒体で変調された光を受光する受光手段を具備し、
前記コリメートレンズと対物レンズは請求項1から3の
いずれか1項に記載されたものである光ヘッド装置。 - 【請求項5】 光束分離手段は、光源とコリメートレン
ズの間に位置することを特徴とする請求項4記載の光ヘ
ッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19189096A JP3521629B2 (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 光ヘッド用光学系と光ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19189096A JP3521629B2 (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 光ヘッド用光学系と光ヘッド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1040569A JPH1040569A (ja) | 1998-02-13 |
JP3521629B2 true JP3521629B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=16282162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19189096A Expired - Fee Related JP3521629B2 (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 光ヘッド用光学系と光ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3521629B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP19189096A patent/JP3521629B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH1040569A (ja) | 1998-02-13 |
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