JP3520964B2

JP3520964B2 - Ｉｃカード用コネクタ

Info

Publication number: JP3520964B2
Application number: JP18198898A
Authority: JP
Inventors: 亙小口; 一樹佐藤
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1998-06-29
Filing date: 1998-06-29
Publication date: 2004-04-19
Anticipated expiration: 2018-06-29
Also published as: JP2000012163A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＩＣカードを抜き
差しして使用される機器に装着されるＩＣカード用コネ
クタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のＩＣカード用コネクタの構成を図
１１、図１２に基づいて説明すると、合成樹脂の成形品
からなるＵ字状のハウジング２１は、基部２１ａと、基
部２１ａの両側部から前方に延びるコ字状のガイド部２
１ｂとを有している。また、金属材からなる複数本のピ
ン端子２２は、それぞれ接触部（図示せず）を前方にす
ると共に端子部２２ａを後方にして、ハウジング２１の
基部２１ａに横方向に並設した状態で埋設されて取り付
けられている。また、金属片からなる一対の取付部材２
３は、ハウジング２１の後部の両側部に強嵌合されて取
り付けられている。

【０００３】また、金属板からなるシュラウド板（シー
ルド板）２４は、図１２に示すように、上面板２４ａ
と、上面板２４ａに設けられた複数個の折り曲げ舌片２
４ｂと、上面板２４ａの両側部に設けられたコ字状の取
付部２４ｃとを有している。そして、このシュラウド板
２４は、上面板２４ａでハウジング２１の基部２１ａの
上面を覆うように、取付部２４ｃをガイド部２１ｂの外
周面に嵌合して、ハウジング２１に組み合わされ、シュ
ラウド板２４によりハウジング２１の上面が電気的にシ
ールドされた構成となっている。

【０００４】また、合成樹脂の成形品からなる一対のガ
イド部材２５は、コ字状のガイド部２５ａと、後方に延
びる取付部２５ｂとを有し、この一対のガイド部材２５
は、取付部２５ｂをハウジング２１のガイド部２１ｂに
嵌合して、ハウジング２１と一体化されている。また、
金属板からなる一対の接触片２６は、ガイド部２５ａ内
に一部が露出した状態で、一対のガイド部材２５に取り
付けられている。

【０００５】そして、このような構成を有するＩＣカー
ド用コネクタは、電子機器に組み込まれて使用される
が、その組み込みは、回路基板２７に設けた導電パター
ン２８にピン端子２２を接続すると共に、一対の取付部
材２３が導電パターン２８に半田付されて取り付けられ
ている。また、このような電子機器に使用される矩形状
のＩＣカード３０は、前方部にピン端子２２と接続可能
なコンタクト部（図示せず）が設けられると共に、両側
部には、一対のアース端子３１が設けられている。

【０００６】そして、このようなＩＣカード３０は、Ｉ
Ｃカード用コネクタに抜き差しして使用されるが、この
ＩＣカード３０は、先ず、ガイド部材２５のガイド部２
５ａをガイドにして挿入される。そして、挿入が進む
と、ＩＣカード３０の先端部がハウジング２１のガイド
部２１ｂをガイドにして挿入され、ＩＣカード３０のコ
ンタクト部がピン端子２２に接触した状態で、その挿入
が完了する。また、ＩＣカード３０の挿入完了時、ＩＣ
カード３０のアース端子３１は、接触片２６に接触した
状態となると共に、折り曲げ舌片２４ｂでＩＣカード３
０を弾圧、支持した状態となる。そして、ＩＣカード３
０を抜き去るときは、ＩＣカード３０を摘んで引くと、
ハウジング２１とガイド部材２５をガイドにして、ＩＣ
カード３０をＩＣカード用コネクタから抜き取ることが
できるようになっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来のＩＣカード用コ
ネクタは、ハウジング２１をシールドするシュラウド板
２４と、ＩＣカード３０の抜き差しをガイドするガイド
部材２５が別部品で構成されているため、部品点数が多
くなって、生産性、組立性が悪い上に、コスト高になる
という問題がある。また、ＩＣカード３０のアース端子
３１に接続するための接触片２６が、ガイド部材２５と
別部品で構成されいるため、更に、部品点数が多くなっ
て、更に生産性、組立性が悪く、コスト高になるという
問題がある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第１の解決手段として、合成樹脂の成型品からなり、
複数のピン端子が取り付けられるハウジングと、一枚の
金属板を折り曲げてなるフレームとを備え、前記ハウジ
ングには上下に貫通する切り欠き部を形成し、前記フレ
ームの両側部には、ＩＣカードを抜き差しする際のガイ
ド部を折り曲げて形成すると共に、前記切り欠き部に位
置する接地片を一体に形成し、前記フレームで前記ハウ
ジングの上面を覆うと共に、前記切り欠き部内に位置す
る前記接地片を回路基板のアースパターンに直接接触す
る構成とした。また、第２の解決手段として、前記フレ
ームは、上板に設けられた第１接触片と、前記ガイド部
に設けられた第２接触片とを有し、前記第１接触片をＩ
Ｃカードの上面に設けられた第１アース端子に、また、
前記第２接触片をＩＣカードの側部に設けられた第２ア
ース端子に接触可能とした構成とした。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明のＩＣカード用コネクタを
図１〜図１０に基づいて説明すると、図１は本発明のＩ
Ｃカード用コネクタの平面図、図２は本発明のＩＣカー
ド用コネクタの正面図、図３は本発明のＩＣカード用コ
ネクタに係るフレームの平面図、図４は同じくフレーム
の正面図、図５は同じくフレームの左側面図、図６は同
じくフレームの右側面図、図７は図３の７ー７線におけ
る断面図、図８は本発明のＩＣカード用コネクタに係る
ハウジングの平面図、図９は同じくハウジングの正面
図、図１０は本発明のＩＣカード用コネクタに係るＩＣ
カードの斜視図である。

【００１０】次に、図１〜図９に基づいて、本発明のＩ
Ｃカード用コネクタの構成を説明すると、合成樹脂の成
形品からなるＵ字状のハウジング１は、図８、図９に示
すように、基部１ａと、基部１ａの両側部から前方に延
びるコ字状のガイド部１ｂと、後部の両側部に設けられ
た一対の切り欠き部１ｃとを有している。また、金属材
からなる複数本のピン端子２は、図８、図９に示すよう
に、それぞれ接触部２ａを前方にすると共に端子部２ｂ
を後方にして、ハウジング１の基部１ａに横方向に並設
した状態で、ハウジング１に埋設されて取り付けられて
いる。

【００１１】また、一枚の金属板からなるフレーム３
は、特に図３〜図７に示すように、複数個の孔３ａを有
する上面板３ｂと、上面板３ｂの後部において、上面板
３ｂの一部で形成されたシールド部３ｃと、シールド部
３ｃに隣接して上面板３ｂに設けられた切り起こし片か
らなる複数個の第１接触片３ｄと、該第１接触片３ｄの
近傍に位置し、シールド部３ｃから下方に折り曲げられ
て取付部を形成する複数個の接地片３ｅと、上面板３ｂ
の両側部に設けられたコ字状のガイド部３ｆと、ガイド
部３ｆの一部を切り起こして設けられた第２接触片３ｇ
と、該第２接触片３ｇの近傍に位置し、取付部を形成す
る接地片３ｈとを有している。

【００１２】そして、このようなフレーム３は、図１に
示すように、シールド部３ｃでハウジング１の上面を覆
うようにした状態で、取付部を構成する接地片３ｅをハ
ウジング１の切り欠き部１ｃに位置させて、フレーム３
とハウジング１とを適宜手段で結合する。そして、ハウ
ジング１とフレーム３とが結合されると、両者のガイド
部１ｂ、３ｆは一直線上に合わされると共に、接地片３
ｅ、３ｈは、フレーム３の下面に位置した状態となって
いる。また、プッシュロッド４は、図１、図２に示すよ
うに、フレーム３の側部に前後動可能に取り付けられて
おり、プッシュロッド４をプッシュすることにより、伝
達機構部を介してＩＣカード５を排出できるようになっ
ているが、ここでは詳細な説明は省略する。

【００１３】そして、このような構成を有するＩＣカー
ド用コネクタは、電子機器に組み込まれて使用される
が、その組み込みは、回路基板（図示せず）に設けた導
電パターン（図示せず）にピン端子２を接続し、また、
取付部である接地片３ｅ、３ｈを回路基板にネジ止めす
ると共に、接地片３ｅ、３ｈを前記導電パターンのアー
スパターン（図示せず）に接続するようになっている。
また、このような電子機器に使用される矩形状のＩＣカ
ード５は、図１０に示すように、前方部にピン端子２と
接続可能なコンタクト部（図示せず）が設けられると共
に、コンタクト部と対向する上面に設けられ、半円球状
の凸部を有する第１アース端子６と、両側部に設けられ
た一対の第２アース端子７が設けられている。

【００１４】そして、このようなＩＣカード５は、ＩＣ
カード用コネクタに抜き差しして使用されるが、このＩ
Ｃカード５は、先ず、フレーム３のガイド部３ｆをガイ
ドにして挿入される。そして、挿入が進むと、ＩＣカー
ド５の先端部がハウジング１のガイド部１ｂをガイドに
して挿入され、ＩＣカード５のコンタクト部がピン端子
２に接触した状態で、その挿入が完了する。また、ＩＣ
カード５の挿入完了時、ＩＣカード５の第１アース端子
６は、フレーム３の第１接触片３ｄに接触した状態とな
ると共に、ＩＣカード５の第２アース端子７は、フレー
ム３の第２接触片３ｇに接触した状態となる。そして、
ＩＣカード５の第１、第２アース端子６、７に接触した
第１、第２接触片３ｄ、３ｇは、その近傍の接地片３
ｅ、３ｈを介して、アースパターンに接地されるような
っている。そして、ＩＣカード５を排出するときは、プ
ッシュロッド４をプッシュすると、伝達機構部を介し
て、ＩＣカード５が排出されるようになっている。

【００１５】

【発明の効果】本発明のＩＣカード用コネクタは、一枚
の金属板からなるフレーム３に、ハウジング１の上面を
シールドするシールド部３ｃと、ＩＣカード５をガイド
するガイド部３ｆとを設けたものであるため、従来に比
して部品点数を少なくでき、生産性、組立性が良好とな
り、安価なＩＣカード用コネクタを提供できる。また、
フレーム３には、ＩＣカード５の第１、第２アース端子
６、７接触する第１、第２接触片３ｄ、３ｇを設けたた
め、更に、部品点数を少なくできて、生産性、組立性が
良く、安価なＩＣカード用コネクタを提供できる。ま
た、フレーム３には、第１、第２接触片３ｄ、３ｇの近
傍に接地片３ｅ、３ｈを設けたため、第１、第２接触片
３ｄ、３ｇから短い電路で回路基板への接地ができて、
性能の良好なＩＣカード用コネクタを提供できる。ま
た、接地片３ｅ、３ｈを、フレーム３の取付部とするこ
とにより、フレーム３の回路基板への取付と同時に接地
ができ、生産性、組立性の良好なＩＣカード用コネクタ
を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のＩＣカード用コネクタの平面図。

【図２】本発明のＩＣカード用コネクタの正面図。

【図３】本発明のＩＣカード用コネクタに係るフレーム
の平面図。

【図４】本発明のＩＣカード用コネクタに係るフレーム
の正面図。

【図５】本発明のＩＣカード用コネクタに係るフレーム
の左側面図。

【図６】本発明のＩＣカード用コネクタに係るフレーム
の右側面図

【図７】図３の７ー７線における断面図。

【図８】本発明のＩＣカード用コネクタに係るハウジン
グの平面図。

【図９】本発明のＩＣカード用コネクタに係るハウジン
グの正面図。

【図１０】本発明のＩＣカード用コネクタに係るＩＣカ
ードの斜視図。

【図１１】従来のＩＣカード用コネクタの分解斜視図。

【図１２】従来のＩＣカード用コネクタの要部の分解斜
視図。

【符号の説明】

１ハウジング１ａ基部１ｂガイド部１ｃ切り欠き部２ピン端子２ａ接触部２ｂ端子部３フレーム３ａ孔３ｂ上面板３ｃシールド部３ｄ第１接触片３ｅ接地片３ｆガイド部３ｇ第２接触片３ｈ接地片４プッシュロッド５ＩＣカード６第１アース端子７第２アース端子

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】合成樹脂の成型品からなり、複数のピン
端子が取り付けられるハウジングと、一枚の金属板を折
り曲げてなるフレームとを備え、前記ハウジングには上
下に貫通する切り欠き部を形成し、前記フレームの両側
部には、ＩＣカードを抜き差しする際のガイド部を折り
曲げて形成すると共に、前記切り欠き部に位置する接地
片を一体に形成し、前記フレームで前記ハウジングの上
面を覆うと共に、前記切り欠き部内に位置する前記接地
片を回路基板のアースパターンに直接接触することを特
徴とするＩＣカードコネクタ。
【請求項２】前記フレームは、上板に設けられた第１
接触片と、前記ガイド部に設けられた第２接触片とを有
し、前記第１接触片をＩＣカードの上面に設けられた第
１アース端子に、また、前記第２接触片をＩＣカードの
側部に設けられた第２アース端子に接触可能としたこと
を特徴とする請求項１記載のＩＣカードコネクタ。