JP3520651B2 - 人工衛星の視野捕捉制御装置 - Google Patents
人工衛星の視野捕捉制御装置Info
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Description
の視野捕捉制御装置の特に、例えば太陽電池パドルやア
ンテナ駆動機構の減速器であるハーモニックドライブ等
のような柔軟構造特性を有する構造物により構成された
人工衛星において特に、ステップモータを駆動源とする
アンテナ駆動機構を搭載したアンテナ制御装置に代表さ
れる視野捕捉制御装置に関するものである。
衛星の全体概略図である。図において、13は、衛星本
体、14は、太陽電池パドル、15は、アンテナを支持
するサポートブーム、16は、アンテナ駆動機構、17
は、アンテナ制御電子回路、追尾受信機及び通信機器が
搭載されたコンパートメント、18は、アンテナであ
る。衛星本体13からアンテナサポートブーム15で支
持された先端にアンテナ駆動機構16を搭載し、本駆動
機構16を2軸回りに駆動制御することによりアンテナ
18を回転させ指向方向を制御するものである。
を示した図である。図において、19は、アジマス軸駆
動用ステップモータ、20は、アジマス軸減速器、21
は、エレベーション軸駆動用ステップモータ、22は、
エレベーション軸減速器、18は、アンテナである。本
アンテナ駆動機構16は、アジマス及びエレベーション
の各軸それぞれに対し駆動指令を送ることにより回転運
動をステップモータ19,21で発生させ、減速器2
0,22を通しアンテナ18を駆動するものである。
来の視野捕捉制御装置のブロック図である。図におい
て、1は追尾すべき衛星又は地球局から送信される電波
を受信するRF(Radio Frequency)セ
ンサ、2はRFセンサ1の出力信号より2軸の追尾誤差
信号を検出する追尾受信機、10は、追尾受信機の出力
信号である誤差角度を補正する制御量を算出する制御ロ
ジックであり、“数1”に示すような特性を有するフィ
ルタである。
ゲイン、KLRFPは、比例補償ゲイン、TLRFFは、ローパ
スフィルタ時定数、ξLRFFは、ローパスフィルタ減衰定
数、Sは、ラプラス演算子である。本制御ロジックは、
追尾受信機2の出力信号である追尾誤差信号に対し、積
分補償と比例補償によりアンテナ追尾誤差の補償を行な
い、ローパスフィルタにより、アンテナを動作させた時
の柔軟構造物の振動モードの励起を抑えるように高周波
領域におけるゲイン特性を抑える特性を有する。
ジックの出力である制御量をステップモータを駆動する
ためのパルスに変換するためのV−F(電圧−周波数)
変換器、5は、ステップモータのドライバ回路、6は、
図8に示す構成のアンテナ駆動機構である。
実施の形態のブロック図である。図において、7はアン
テナの駆動角度を検出する角度検出器、8は地上での衛
星の測距結果より得られる軌道決定値を基に追尾すべき
衛星または地球局の指向方向を算出するアンテナ駆動角
目標値算出ロジック、9は、角度検出器の出力角度とア
ンテナ駆動角目標値算出ロジックの出力角度の減算を行
い追尾誤差角を算出する減算ロジック、10は減算ロジ
ックの出力信号である誤差角度を補正する制御量を算出
する制御ロジックであり、“数2”に示すような特性を
有するフィルタである。
ゲイン、KLENPは、比例補償ゲイン、TLENFは、ローパ
スフィルタ時定数、ξLENFは、ローパスフィルタ減衰定
数、Sは、ラプラス演算子である。本制御ロジックは、
減算ロジック9の出力信号である誤差角度に対し、積分
補償と比例補償によりアンテナ追尾誤差の補償を行な
い、ローパスフィルタにより、アンテナを動作させた時
の柔軟構造物の振動モードの励起を抑えるように高周波
数領域におけるゲイン特性を抑える特性を有する。
ジックの出力である制御量をステップモータを駆動する
ためのパルスに変換するためのV−F(電圧−周波数)
変換器、5は、ステップモータのドライバ回路、6は、
図8に示す構成のアンテナ駆動機構である。
ションの多様化、多機能化のため大型化の傾向にある。
したがって、例えば、アンテナ、アンテナサポートブー
ム及び太陽電池パドル等の構造物も必然的に大型化さ
れ、その構造物の固有振動数が下がってくる。
勢変動への要求は厳しくなり、制御系の制御帯域は広帯
域化の傾向にある。従って、制御系の制御帯域と構造物
の固有振動数が近接し、柔軟構造物の振動モードとの干
渉が重大な問題である。
アンテナ、アンテナサポートブーム及び太陽電池パドル
等の柔軟性を有する構造物を搭載した人工衛星に適用し
た場合、ステップモータの駆動特性が間欠的であり、過
大な駆動トルクを発生するため、柔軟構造物の共振周波
数とこのステップモータの駆動周期が同期し共振してし
まい、アンテナの指向精度が劣化していしまうと共に、
衛星本体への大きな外乱となってしまうという問題点が
生じてくる。
示した応答波形の例である。(a)は、アンテナへの駆
動角度指令を示しており、一定速度で駆動させた場合を
想定している。(b)は、(a)の角度指令に追尾する
ようにステップモータを動作させたときの駆動パターン
を示しており、一定時間間隔で1ステップ角度づつ駆動
される。(c)は、ステップモータ駆動の際に発生する
駆動トルクを示している。(d)は、この発生トルクに
より励起される振動モードの変動を示しており、ステッ
プモータの駆動周期が振動モードの振動数と一致した場
合の共振状態を示している。このような共振現象が発生
した場合には、振動モードの振幅が増大して行き、柔軟
構造物自体が持つ自然減衰によりある一定振幅で飽和す
る。一般に、この柔軟構造物自体が持つ自然減衰量は非
常に小さいため、飽和時の振幅は非常に大きな振幅であ
り、この影響で発生するアンテナ指向角誤差の劣化及び
衛星本体角速度の変動は、要求値を満たさない。
たときの閉ループの周波数応答の例を示す。本図では、
柔構造物としてアンテナサポートブーム及びアンテナ駆
動機構内のハーモニックドライブを考慮している。この
柔構造物の共振特性の影響で、この周波数とステップモ
ータの駆動周期が一致したときに図11に示す様な共振
現象が発生する。
なされたものであり、人工衛星に搭載される柔軟構造物
の共振周波数領域における、柔軟構造物の振動モードの
減衰を高めることにより、共振周波数でステップモータ
が駆動した場合にでも高いアンテナ指向精度を保ち、衛
星本体への外乱を軽減する視野捕捉制御装置を得ること
を目的とする。
衛星の視野捕捉制御装置は、追尾すべき衛星または地球
局から送信される電波を受信するRF(Radio F
requency)センサ、このRFセンサの出力信号
より直交する2軸の追尾誤差信号を出力する追尾受信
機、この追尾受信機の出力信号を入力信号とし制御ロジ
ックとして積分補償、比例補償及び柔軟構造特性を有す
るアンテナ駆動機構内のハーモニックドライブの振動モ
ードとアンテナ駆動機構駆動との共振現象を抑えるため
に振動モードを逆位相安定化する一次高域通過フィルタ
により構成されたアクティブダンピング制御ロジック、
この制御ロジックの出力信号を入力としこの出力信号に
比例した周波数のパルス列に変換するV−F(電圧−周
波数)変換器、このV−F変換器の出力信号を入力信号
としステップモータを駆動源とするアンテナ駆動機構の
駆動指令を出力するドライバ回路、このドライバ回路の
出力信号に応じ回転するステップモータを駆動源とする
アンテナ駆動機構とで構成したものである。
御装置は、アンテナの駆動角度を検出する角度検出器、
軌道決定結果を基に追尾すべき衛星または地球局の指向
方向を算出するアンテナ駆動方向目標値算出ロジック、
上記角度検出器の出力信号とアンテナ駆動方向目標値算
出ロジックの出力信号の差から追尾誤差角度を算出する
減算ロジック、この減算ロジックの出力信号を入力信号
とし制御ロジックとして積分補償、比例補償及び柔軟構
造特性を有するアンテナ駆動機構内のハーモニックドラ
イブの振動モードとアンテナ駆動機構駆動との共振現象
を抑えるために振動モードを逆位相安定化する一次高域
通過フィルタにより構成されたアクティブダンピング制
御ロジック、この制御ロジックの出力信号を入力としこ
の出力信号に比例した周波数のパルス列に変換するV−
F(電圧−周波数)変換器、このV−F変換器の出力信
号を入力信号としステップモータを駆動源とするアンテ
ナ駆動機構の駆動指令を出力するドライバ回路、このド
ライバ回路の出力信号に応じ回転するステップモータを
駆動源とするアンテナ駆動機構とで構成したものであ
る。
は、追尾すべき衛星または地球局から送信される電波を
受信するRF(Radio Frequency)セン
サ、このRFセンサの出力信号より直交する2軸の追尾
誤差信号を出力する追尾受信機、この追尾受信機の出力
信号を入力信号として積分及び比例補償を行なう制御ロ
ジックと、アンテナの駆動角度を検出する角度検出器の
出力信号を入力信号として柔軟構造特性を有するアンテ
ナ駆動機構内のハーモニックドライブの振動モードとア
ンテナ駆動機構駆動との共振現象を抑えるために振動モ
ードを逆位相安定化する一次高域通過フィルタにより構
成されたアクティブダンピング制御ロジック、この制御
ロジックの出力信号を入力としこの出力信号に比例した
周波数のパルス列に変換するV−F(電圧−周波数)変
換器、このV−F変換器の出力信号を入力信号としステ
ップモータを駆動源とするアンテナ駆動機構の駆動指令
を出力するドライバ回路、このドライバ回路の出力信号
に応じ回転するステップモータを駆動源とするアンテナ
駆動機構とで構成したものである。
は、アンテナの駆動角度を検出する角度検出器、軌道決
定結果を基に追尾すべき衛星または地球局の指向方向を
算出するアンテナ駆動方向目標値算出ロジック、上記角
度検出器の出力信号とアンテナ駆動方向目標値算出ロジ
ックの出力信号の差から追尾誤差角度を算出する減算ロ
ジック、この減算ロジックの出力信号を入力信号とし制
御ロジックとして積分及び比例補償を行なう制御ロジッ
クとアンテナの駆動角度を検出する角度検出器の出力信
号を入力信号として柔軟構造特性を有するアンテナ駆動
機構内のハーモニックドライブの振動モードとアンテナ
駆動機構駆動との共振現象を抑えるために振動モードを
逆位相安定化する一次高域通過フィルタにより構成され
たアクティブダンピング制御ロジック、この制御ロジッ
クの出力信号を入力としこの出力信号に比例した周波数
のパルス列に変換するV−F(電圧−周波数)変換器、
このV−F変換器の出力信号を入力信号としステップモ
ータを駆動源とするアンテナ駆動機構の駆動指令を出力
するドライバ回路、このドライバ回路の出力信号に応じ
回転するステップモータを駆動源とするアンテナ駆動機
構とで構成したものである。
捕捉制御装置の実施の形態1の全体構成図である。図1
において、1はRF(Radio Frequenc
y)センサ、2はRFセンサ1の出力信号より2軸の追
尾誤差信号を検出する追尾受信機、3は、追尾受信機の
出力信号である誤差角度を補償する制御量を算出するア
クティブダンピング制御ロジックであり、“数3”に示
すような特性を有する積分及び比例補償と一次高域通過
フィルタにより構成された装置である。
フィードバック信号とした時のアクティブダンピング制
御ロジックの伝達特性であり、KRFI は積分補償ゲイ
ン、KRFP は、比例補償ゲイン、TRFF は、一次高域通
過フィルタの遅れ時定数、KRF D は、一次高域通過フィ
ルタの微分補償ゲイン、Sは、ラプラス演算子である。
制御ロジックの一次高域通過フィルタ特性の効果により
柔軟構造物の振動モードを逆位相安定化すると共に、こ
れらの振動モードの減衰を高めることによりステップモ
ータの間欠的な駆動特性を有するアンテナ駆動機構の駆
動周期と柔軟構造物の振動周期が共振することを回避す
る。4は、レギュレータの出力である制御量をステップ
モータを駆動するためのパルスに変換するためのV−F
(電圧−周波数)変換器、5は、ステップモータのドラ
イバ回路、6は、図8に示す構成のアンテナ駆動機構で
ある。
ティブダンピング制御ロジックの一次高域通過フィルタ
を適用した場合の振動モードの減衰の向上効果について
述べる。図1中の3に示すアクティブダンピング制御ロ
ジックの出力であるモータへの速度指令から2の追尾受
信機出力信号までの伝達関数は、アジマスとエレベーシ
ョンがそれぞれ独立で双方ともに“数4”で示すような
特性を有する。
動機構の柔軟構造物の振動モードの固有振動数であり、
ζは振動モードの自然減衰定数、Sは、ラプラス演算子
である。ζは、構造物の自然減衰定数であるため大きく
ても0.01〜0.02程度であるため、ステップモー
タの駆動周波数と構造物の振動周波数が同期した場合に
は、この柔軟構造物の振動が増幅され指向精度が劣化す
る。
ダンピング制御ロジックを適用した場合には、制御系が
この振動を検知し、振動モードの減衰定数を向上させる
ように動作するため、ステップモータの駆動周波数と構
造物の振動周波数が同期した場合にでも、柔軟構造物の
振動が増幅される事を防止し、指向精度の劣化を防止す
る。さらに、柔軟構造物の振動が抑えられるため衛星本
体への擾乱を抑えることになる。
振動モードの減衰定数の増加量を近似的に求めると“数
5”となる。
時定数TRFF を振動モードの固有振動数ωの逆数近傍に
設定し、TRFF *ωを1に近い値とし、一次高域通過フ
ィルタの微分補償ゲインKRFF を大きく設定することに
より振動モードの減衰定数を高く設定することが可能で
あることが判る。
グ制御ロジックを適用した場合の共振時の応答波形の例
である。(a)は、アンテナへの駆動角度指令を示して
おり、柔軟構造物の共振周波数とステップモータの駆動
周期が同期する一定速度で駆動させた場合を想定してい
る。(b)は、(a)の角度指令に追尾するようにステ
ップモータを動作させたときの駆動パターンを示してお
り、一定時間間隔で1ステップ角度づつ駆動される。
(c)は、ステップモータ駆動の際に発生する駆動トル
クを示している。(d)は、この発生トルクにより励起
される振動モードの変動を示している。
形と比較すると判るとおり、柔軟構造物の共振周期と同
期した場合でも、(d)に示す振動モードの振動振幅が
増大することなく小さく抑えられる。これは、この発明
のアクティブダンピング制御ロジックの効果により、柔
軟構造物の振動モードの減衰が高められるためである。
ロジックを適用したときの閉ループ伝達関数の周波数応
答を示す。図12の周波数応答と比較するとアンテナサ
ポートブーム及びアンテナ駆動機構内のハーモニックド
ライブの共振周波数におけるゲインのピーク特性が低く
抑えられている。これは、アクティブダンピング制御ロ
ジックの効果であり、この制御ロジックによりアンテナ
サポートブーム及びアンテナ駆動機構内のハーモニック
ドライブの振動モードの減衰が高められたことによる。
工衛星の視野捕捉制御装置の実施の形態2の全体構成図
である。図2において、7はアンテナの駆動角度を検出
する角度検出器、8は軌道決定結果を基に追尾すべき衛
星または地球局の指向方向を算出するアンテナ駆動方向
目標値算出ロジック、9は、角度検出器の出力角度とア
ンテナ駆動方向目標値算出ロジックの出力角度の減算を
行い追尾誤差角を算出する減算ロジック、9は減算ロジ
ックの出力信号である誤差角度を補償する制御量を算出
するアクティブダンピング制御ロジックであり、“数
6”に示すような特性を有する一次高域通過フィルタで
ある。
をフィードバック信号とした時のアクティブダンピング
制御ロジックの伝達特性であり、KENI は積分補償ゲイ
ン、KENP は、比例補償ゲイン、TENF は、一次高域通
過フィルタの遅れ時定数、KEND は、一次高域通過フィ
ルタの微分補償ゲイン、Sは、ラプラス演算子である。
制御ロジックの一次高域通過フィルタ特性効果により柔
軟構造物の振動モードを逆位相安定化し、これらの振動
モードの減衰を高めると共に、ステップモータ等の間欠
的な駆動特性を有するアンテナ駆動機構の駆動周期と柔
軟構造物の振動周期が共振することを回避する。4は、
レギュレータの出力である制御量をステップモータを駆
動するためのパルスに変換するためのV−F(電圧−周
波数)変換器、5は、ステップモータのドライバ回路、
6は、図8に示す構成のアンテナ駆動機構である。実施
の形態2においても、実施の形態1で示した“数5”の
関係が成立するため、制御ゲインを適切に設定すること
により振動モードの減衰を高めることが可能となる。
工衛星の視野捕捉制御装置の実施の形態3の全体構成図
である。図3において、1はRF(Radio Fre
quency)センサ、2はRFセンサの出力信号より
2軸の追尾誤差信号を検出する追尾受信機、11は、追
尾受信機の出力信号である誤差角度を補償し制御量を算
出する積分及び比例制御ロジックであり、“数7”に示
すような特性を有する積分及び比例補償ロジックであ
る。
ある誤差角度を補償し制御量を算出する積分及び比例制
御ロジックであり、KHRI は積分補償ゲイン、KHRP
は、比例補償ゲイン、Sは、ラプラス演算子である。
検出する角度検出器、12は角度検出器の出力信号であ
るアンテナ駆動角度から柔軟構造物の振動モードを逆位
相安定化するための一次高域通過フィルタであり、“数
8”に示すような特性を有するフィルタである。
あるアンテナ駆動角度から柔軟構造物の振動モードを逆
位相安定化するための一次高域通過フィルタであり、T
HRF一次高域通過フィルタの遅れ時定数、KHRD は、一
次高域通過フィルタの微分補償ゲイン、Sは、ラプラス
演算子である。
特性効果及び“数7”に示す積分及び比例補償を加算し
た値を制御量とすることにより、柔軟構造物の振動モー
ドを逆位相安定化し、これらの振動モードの減衰を高め
ると共に、ステップモータ等の間欠的な駆動特性を有す
るアンテナ駆動機構の駆動周期と柔軟構造物の振動周期
が共振することを回避する。4は、レギュレータの出力
である制御量をステップモータを駆動するためのパルス
に変換するためのV−F(電圧−周波数)変換器、5
は、ステップモータのドライバ回路、6は、図8に示す
構成のアンテナ駆動機構である。実施の形態3において
も、実施の形態1で示した“数5”の関係が成立するた
め、制御ゲインを適切に設定することにより振動モード
の減衰を高めることが可能となる。
工衛星の視野捕捉制御装置の実施の形態4の全体構成図
である。図4において、7はアンテナの駆動角度を検出
する角度検出器、8は軌道決定結果を基に追尾すべき衛
星または地球局の指向方向を算出するアンテナ駆動方向
目標値算出ロジック、9は、角度検出器の出力角度とア
ンテナ駆動方向目標算出ロジックの出力角度の減算を行
い追尾誤差角を算出する減算ロジック、11は減算ロジ
ックの出力信号である誤差角度を補正する制御量を算出
する積分及び比例制御ロジックであり、“数9”に示す
ような特性を有する積分及び比例補償ロジックである。
を追尾誤差とした時の積分及び比例制御ロジックの伝達
特性であり、KHEI は積分補償ゲイン、KHEP は、比例
補償ゲイン、Sは、ラプラス演算子である。
号であるアンテナ駆動角度から柔軟構造物の振動モード
を逆位相安定化するための一次高域通過フィルタであ
り、“数10”に示すような特性を有するフィルタであ
る。
であるアンテナ駆動角度から柔軟構造物の振動モードを
逆位相安定化するための一次高域通過フィルタであり、
THE F 一次高域通過フィルタの遅れ時定数、KHED は、
一次高域通過フィルタの微分補償ゲイン、Sは、ラプラ
ス演算子である。
タ特性効果及び“数9”に示す積分及び比例補償を加算
した値を制御量とすることにより、柔軟構造物の振動モ
ードを逆位相安定化し、これらの振動モードの減衰を高
めると共に、ステップモータ等の間欠的な駆動特性を有
するアンテナ駆動機構の駆動周期と柔軟構造物の振動周
期が共振することを回避する。4は、レギュレータの出
力である制御量をステップモータを駆動するためのパル
スに変換するためのV−F(電圧−周波数)変換器、5
は、ステップモータのドライバ回路、6は、図8に示す
構成のアンテナ駆動機構である。実施の形態4において
も、実施の形態1で示した“数5”の関係が成立するた
め、制御ゲインを適切に設定することにより振動モード
の減衰を高めることが可能となる。
ダンピング制御ロジックの一次高域通過フィルタにおい
て、遅れフィルタの時定数であるTRFF (遅れ時定数)
は、逆位相安定化したい柔軟構造物の振動モードの周波
数範囲内で位相を遅らせ安定化が可能となるように設定
することにより、柔軟構造物の振動モードの減衰を高め
ると共に、共振周波数でステップモータが駆動すること
を回避し、アンテナの高い指向精度を保ち、衛星本体へ
の外乱を軽減することが達成される。
ダンピング制御ロジックの一次高域通過フィルタにおい
ても同様に、遅れフィルタの時定数であるTENF (遅れ
時定数)は、逆位相安定化したい柔軟構造物の振動モー
ドの周波数範囲内で位相を遅らせ安定化が可能となるよ
うに設定することにより、柔軟構造物の振動モードの減
衰を高めると共に、共振周波数でステップモータが駆動
することを回避し、アンテナの高い指向精度を保ち、衛
星本体への外乱を軽減することが達成される。
ダンピング制御ロジックの一次高域通過フィルタにおい
ても同様に、遅れフィルタの時定数であるTHRF (遅れ
時定数)は、逆位相安定化したい柔軟構造物の振動モー
ドの周波数範囲内で位相を遅らせ安定化が可能となるよ
うに設定することにより、柔軟構造物の振動モードの減
衰を高めると共に、共振周波数でステップモータが駆動
することを回避し、アンテナの高い指向精度を保ち、衛
星本体への外乱を軽減することが達成される。
ブダンピング制御ロジックの一次高域通過フィルタにお
いても同様に、遅れフィルタの時定数であるTHEF (遅
れ時定数)は、逆位相安定化したい柔軟構造物の振動モ
ードの周波数範囲内で位相を遅らせ安定化が可能となる
ように設定することにより、柔軟構造物の振動モードの
減衰を高めると共に、共振周波数でステップモータが駆
動することを回避し、アンテナの高い指向精度を保ち、
衛星本体への外乱を軽減することが達成される。
ジックとして、柔軟構造物の振動モードの減衰を高める
ようなアクティブダンピング制御ロジックを適用するこ
とにより、共振周波数でステップモータを駆動させた場
合にでも、高いアンテナ指向精度を保ち、衛星本体への
影響を軽減することができる。
態1の全体構成図である。
態2の全体構成図である。
態3の全体構成図である。
態4の全体構成図である。
すためのシミュレーション結果である。
性を示すためのボード線図のゲイン特性計算結果であ
る。
体概要図である。
る。
体構成図である。
のシミュレーション結果である。
すためのボード線図のゲイン特性計算結果である。
2 追尾受信機、3アクティブダンピング制御ロジッ
ク、4 V−F(電圧−周波数)変換器、5ドライバ回
路、6 アンテナ駆動機構、7 角度検出器、8 アン
テナ駆動方向目標値算出ロジック、9 減算ロジック、
10 制御ロジック、11 積分及び比例制御ロジッ
ク、12 一次高域通過フィルタ、13 衛星本体、1
4 太陽電池パドル、15 アンテナサポートブーム、
16 アンテナ駆動機構、17コンパートメント、18
アンテナ、19 アジマス軸駆動用ステップモータ、
20 アジマス軸減速器、21 エレベーション軸駆動
用ステップモータ、22エレベーション軸減速器。
Claims (2)
- 【請求項1】 人工衛星に搭載される視野捕捉制御装置
において、追尾すべき衛星または地球局から送信される
電波を受信するRF(Radio Frequenc
y)センサ、このRFセンサの出力信号より直交する2
軸の追尾誤差信号を出力する追尾受信機、この追尾受信
機の出力信号を入力信号とし積分及び比例補償を行なう
制御ロジックと、アンテナの駆動角度を検出する角度検
出器の出力信号を入力信号として柔軟構造特性を有する
アンテナ駆動機構内のハーモニックドライブの振動モー
ドとアンテナ駆動機構駆動との共振現象を抑えるために
振動モードを逆位相安定化する一次高域通過フィルタに
より構成されたアクティブダンピング制御ロジック、こ
の制御ロジックの出力信号を入力としこの出力信号に比
例した周波数のパルス列に変換するV−F(電圧−周波
数)変換器、このV-F変換器の出力信号を入力信号と
しステップモータを駆動源とするアンテナ駆動機構の駆
動指令を出力するドライバ回路、このドライバ回路の出
力信号に応じ回転するステップモータを駆動源とするア
ンテナ駆動機構とで構成したことを特徴とする人工衛星
の視野捕捉制御装置。 - 【請求項2】 人工衛星に搭載される視野捕捉制御装置
において、アンテナの駆動角度を検出する角度検出器、
軌道決定結果を基に追尾すべき衛星または地球局の指向
方向を算出するアンテナ駆動方向目標値算出ロジック、
上記角度検出器の出力信号とアンテナ駆動方向目標値算
出ロジックの出力信号の差から追尾誤差角度を算出する
減算ロジック、この減算ロジックの出力信号を入力信号
とし制御ロジックとして積分及び比例補償を行なう制御
ロジックとアンテナの駆動角度を検出する角度検出器の
出力信号を入力信号として柔軟構造特性を有するアンテ
ナ駆動機構内のハーモニックドライブの振動モードとア
ンテナ駆動機構駆動との共振現象を抑えるために振動モ
ードを逆位相安定化する一次高域通過フィルタにより構
成されたアクティブダンピング制御ロジック、この制御
ロジックの出力信号を入力としこの出力信号に比例した
周波数のパルス列に変換するV−F(電圧−周波数)変
換器、このV−F変換器の出力信号を入力信号としステ
ップモータを駆動源とするアンテナ駆動機構の駆動指令
を出力するドライバ回路、このドライバ回路の出力信号
に応じ回転するステップモータを駆動源とするアンテナ
駆動機構とで構成したことを特徴とする人工衛星の視野
捕捉制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04132196A JP3520651B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 人工衛星の視野捕捉制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04132196A JP3520651B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 人工衛星の視野捕捉制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09232843A JPH09232843A (ja) | 1997-09-05 |
JP3520651B2 true JP3520651B2 (ja) | 2004-04-19 |
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ID=12605264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04132196A Expired - Fee Related JP3520651B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 人工衛星の視野捕捉制御装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3520651B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5635741B2 (ja) * | 2008-04-22 | 2014-12-03 | 株式会社ミツトヨ | 追尾式レーザ干渉計 |
CN107228748A (zh) * | 2017-06-16 | 2017-10-03 | 华南理工大学 | 基于非接触式测量的卫星天线结构振动测量装置与方法 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP04132196A patent/JP3520651B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09232843A (ja) | 1997-09-05 |
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