JP3520274B2 - 硬質繊維板の圧密化方法 - Google Patents
硬質繊維板の圧密化方法Info
- Publication number
- JP3520274B2 JP3520274B2 JP2001232110A JP2001232110A JP3520274B2 JP 3520274 B2 JP3520274 B2 JP 3520274B2 JP 2001232110 A JP2001232110 A JP 2001232110A JP 2001232110 A JP2001232110 A JP 2001232110A JP 3520274 B2 JP3520274 B2 JP 3520274B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber board
- temperature
- hard fiber
- hard
- board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
Description
化方法に関するものであり、圧密化された硬質繊維板は
例えばプリント配線用基板にドリルで孔をあける際の下
敷板として有用である。
品接続用の孔をあける場合には、該基板の複数枚を重合
して上側からドリルで一度に孔をあけるが、その際、最
下位には下敷板を配置し、その上側の基板の孔下側周縁
にバリが生じないようにする。このような下敷板として
は従来ベークライト板が使用されていたが、ベークライ
ト板は硬度が高すぎてドリルの消耗が激しくなり、また
ドリルによる孔あけの際の摩擦熱によって異臭ガスが発
生する。更にベークライト板は腐朽性が殆どないので廃
品の廃棄処理が困難である。
合成樹脂で結着した硬質繊維板が使用されている。該硬
質繊維板はドリルによる孔あけの際、悪臭ガスが発生し
ない。また腐朽性が有って廃品処理が容易である。しか
し該硬質繊維板は表面硬度が不足し、基板に対する支持
力が弱く、基板の孔下側周縁のバリ発生が確実に防止出
来ないと云う不具合がある。硬質繊維板は木質パルプを
含むスラリーを抄造することによってマットを成形し、
該マットを加熱プレスすることによって製造されるが、
加熱プレスの際の温度や圧力を上げることによって高密
度のものが得られる。しかし温度や圧力を上げ過ぎると
マット中の水分や木質パルプに含まれる成分の分解ガス
が急激に発生し、マットがパンクするおそれがある。し
たがって従来の硬質繊維板は比重0.90〜1.00程
度のものしか得られなかった。
掛けして平滑にし、ウレタン樹脂系塗料を塗布し、更に
該塗布面をサンダー掛けして平滑面にする方法が提示さ
れている(特許第2550228号公報)。この方法に
よれば硬質繊維板の表面が平滑になりかつ硬度が高くな
って、基板の孔下側周縁のバリ発生が確実に防止され
る。
処理コストが高くなると云う問題点があった。
題を解決するための手段として、硬質繊維板の含水率を
5〜10重量%に設定し、該硬質繊維板に高温高圧プレ
スを行って該硬質繊維板に含まれる繊維成分を軟化状態
にすると共に圧密化を行う硬質繊維板の圧密化方法を提
供するものである。該高温高圧プレスは250℃以上の
温度で8MPa 以上の圧力で行われることが好ましい。
更に該高温高圧プレス時該硬質繊維板には水蒸気を逃が
すための多孔板が重合されることが好ましい。
フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、メラミン樹脂、
尿素樹脂等の熱硬化性樹脂をバインダーとして添加し、
更にパラフィン、シリコン、フッ素樹脂等の撥水剤、硫
酸バンド等の定着剤等を添加したものを、長網式、丸網
式、ハチェック式、バッチ式等の方式で抄造し、得られ
たマットを加熱プレスすることによって製造される。こ
の場合、木質パルプとしては、長さが3〜100mmの繊
維を50重量%以上含有し、また濾水度が17〜19D
ef−secのものが好ましく、更に加熱プレス前にマ
ット表面に上記バインダーと撥水剤とを塗布することが
好ましい。
い絶乾状態にある。そこで本発明では上記硬質繊維板を
水に浸漬したり、水をスプレーすることによって含水状
態にする。この場合の上記硬質繊維板の含水率は5〜1
0重量%の範囲に設定する。上記含水状態の硬質繊維板
には高温が及ぼされ、そして高圧プレスが施される。こ
の高温高圧プレスとしては、250℃以上望ましくは3
00℃以下の温度で8MPa 以上の圧力が適用されるこ
とが好ましい。またプレス時間は上記高温高圧条件では
10〜20秒と短縮することが出来る。
質パルプに含まれる繊維成分が水分存在下で軟化し、更
に高圧プレスによって上記軟化状態の繊維成分が木質パ
ルプ間に流動充填されて圧密化が行われる。
水分が存在していても繊維成分の軟化が充分行われな
い。またプレス時の温度が300℃を越えると木質パル
プ中のセルロース、ヘミセルロース等の成分が変性分解
するおそれがある。また硬質繊維板の含水率が5重量%
に満たない場合には、250℃以上の温度を及ぼしても
繊維成分の軟化が充分行われず、また10重量%を越え
ると高温高圧プレス時多量の水蒸気の発生によって硬質
繊維板にパンクが発生するおそれがある。
レス板を250℃以上の温度に加熱して熱間で行われる
が、硬質繊維板を予め250℃以上の温度に加熱した上
で冷間プレスを行ってもよい。上記高温高圧プレスの際
には、上記硬質繊維板に多孔板を重ねると、上記硬質繊
維板に含まれる水の蒸気や木質パルプに含まれる成分の
分解ガスが、該多孔板から円滑に逃散し、硬質繊維板の
パンクが効果的に防止される。該多孔板は例えばステン
レススチール板、鉄板、アルミニウム板等の金属板にス
リット、丸孔等を多数設けたものである。
て、硬質繊維板は比重が従来の0.90〜1.00から
1.05以上に上り、またロックウェル硬度も従来の6
0から90以上に上り、更に曲げ強度も15%以上向上
する。したがって塗装の必要がなく、そのまゝプリント
配線用基板の下敷板等として使用出来る。
〜10重量%に調節し、その下側に径1.5mmの孔を
5.5mm間隔で多数設けた厚さ1mmの多孔ステンレスス
チール板を重ね、プレス板温度260℃、プレス圧10
MPa 、10〜20秒の高温高圧プレスを行った。この
際、硬質繊維板のパンク現象は全くみられなかった。上
記圧密化によって比重が1.15〜1.20の高比重硬
質繊維板が得られた。
をプレス板温度を230℃に設定し、プレス圧5MPa
で圧密化を行った所、プレス時間2分では比重が0.9
9で1以上にはならず、ロックウェル硬度も75で90
以上にならず、プレス時間4分で比重1.01、ロック
ウェル硬度83、プレス時間6分では比重1.04、ロ
ックウェル硬度87であり、ロックウェル硬度90以上
は達成されなかった。
a 以下のプレス条件では、圧密化が固定されず、プレス
後硬質繊維板が室温で吸湿すればスプリングバックが起
り、その結果上記したように比重1以上の達成が難しく
なる。例えば、上記温度、圧力条件にて比重1以上を達
成するためには、プレス時間が4分以上という長時間を
要しこのときの比重は1.04どまりである。このよう
な長時間プレスではプレス中にマット内の水分が蒸発
し、繊維成分の軟化状態が維持出来なくなるため、圧密
化が不充分になるからである。
温度(260℃)、8MPa 以上の圧力(10MPa )
では10〜20秒の短時間で硬質繊維板の圧密化が充分
行われ、比重1.05以上(1.15〜1.20)、ロ
ックウェル硬度90以上(98)を達成することが出来
る。このような短時間のプレスでは、高温下にあっても
マット内の水分蒸発は充分防止することが出来る。
すことなく、したがって低コストで高比重(高密度)、
高硬度の硬質繊維板が得られる。このような圧密化処理
した高比重、高硬度の硬質繊維板は、プリント配線用基
板の下敷板、フラッシュドアの面材、家具の板材等に有
用である。
Claims (3)
- 【請求項1】硬質繊維板の含水率を5〜10重量%に設
定し、該硬質繊維板に高温高圧プレスを行って該硬質繊
維板に含まれる繊維成分を軟化状態にすると共に圧密化
を行うことを特徴とする硬質繊維板の圧密化方法 - 【請求項2】該高温高圧プレスは250℃以上の温度で
8MP a 以上の圧力で行われる請求項1に記載の硬質繊
維板の圧密化方法 - 【請求項3】該高温高圧プレス時該硬質繊維板には水蒸
気を逃がすための多孔板が重合される請求項1または2
に記載の硬質繊維板の圧密化方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232110A JP3520274B2 (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 硬質繊維板の圧密化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232110A JP3520274B2 (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 硬質繊維板の圧密化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003039413A JP2003039413A (ja) | 2003-02-13 |
JP3520274B2 true JP3520274B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=19064079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001232110A Expired - Fee Related JP3520274B2 (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 硬質繊維板の圧密化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3520274B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010121058A (ja) | 2008-11-20 | 2010-06-03 | Nichiha Corp | 環境に優しい湿式硬質繊維板 |
-
2001
- 2001-07-31 JP JP2001232110A patent/JP3520274B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003039413A (ja) | 2003-02-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1035955B1 (en) | Method of making cellulosic composite articles | |
US4175148A (en) | Product containing high density skins on a low density core and method of manufacturing same | |
EP2447417B1 (en) | Wood fiber board and manufacturing method thereof | |
US2120137A (en) | Process of making ligno-cellulose fiber products | |
DE60224086T2 (de) | Verarbeitung von lignozellulosematerialien | |
Ihnát et al. | Waste agglomerated wood materials as a secondary raw material for chipboards and fibreboards. Part II: Preparation and characterization of wood fibres in terms of their reuse | |
NO773753L (no) | Cellulosefiberholdig plate og fremgangsmaate til fremstilling derav | |
US5028286A (en) | Method of making dimensionally stable composite board and composite board produced by such method | |
US4305989A (en) | Product containing high density skins on a low density core and method of manufacturing same | |
JPH07507735A (ja) | 板紙製造 | |
US2381269A (en) | Process for making thick hardboard | |
JP3520274B2 (ja) | 硬質繊維板の圧密化方法 | |
CN112166017B (zh) | 制造木质板材的方法 | |
Suchsland et al. | Effect of cooking conditions on fiber bonding in dry-formed binderless hardboard | |
Yelle et al. | Bonding of wood fiber composites using a synthetic chelator-lignin activation system | |
US4038131A (en) | Short cycle pressed fiberboard manufacturing process | |
US1900698A (en) | Insulating body | |
FI73380C (fi) | Foerfarande foer framstaellning av fiberskivor enligt den torra metoden. | |
DE10222955C1 (de) | Verfahren zur Herstellung von OSB-Platten | |
US2754728A (en) | Raintable hardboard and process of making the same | |
US4227965A (en) | Production of hardboard | |
US4175149A (en) | Mineral wool product containing high density skins and method of manufacturing same | |
RU99108223A (ru) | Пресс-композиция для изготовления древесностружечных плит и способ получения плит на ее основе | |
US3085926A (en) | Hydropyrolysis of woody materials to form thermosetting compounds | |
DE202024103637U1 (de) | Vorrichtung zur Herstellung einer Faserplatte |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040202 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080206 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |