JP3519610B2 - カメラおよびカメラシステム - Google Patents

カメラおよびカメラシステム

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JP3519610B2
JP3519610B2 JP20485998A JP20485998A JP3519610B2 JP 3519610 B2 JP3519610 B2 JP 3519610B2 JP 20485998 A JP20485998 A JP 20485998A JP 20485998 A JP20485998 A JP 20485998A JP 3519610 B2 JP3519610 B2 JP 3519610B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカメラおよびカメ
ラシステムに関し、特に圧縮された画像データを活用し
たカメラおよびカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ装置内部の信号処理回路の
ディジタル化が進んできたことから、パーソナルコンピ
ュータとカメラを接続し、カメラからパーソナルコンピ
ュータへの転送もそのままディジタルで行なう可能性が
生まれてきた。しかしながら、現在主流の撮像素子の用
途はムービーであり、パーソナルコンピュータ用途を考
慮したものはまだ少なく、現行のテレビジョンの基準で
ある1秒間あたり60フィールド(30フレーム)単位
で映像信号が出力されるようになっている。
【0003】そこで、撮像素子や信号処理回路はムービ
ー用のものを用い、画像圧縮専用ICにより画像を圧縮
することで、接続されたディジタルインターフェイスへ
伝送できる情報量に画像データを圧縮するカメラシステ
ムが開発されている。このようなカメラシステムにおい
ては、表示されるパーソナルコンピュータ側のソフト処
理あるいは画像処理用のDSP(Digital Signal Proce
ssor)ボートなどによりデータを解凍して表示すること
で、画像圧縮しなければ伝送できないようなフレームレ
ートのデータの伝送および表示を実現している。
【0004】このような画像処理システムを図8に示
す。図8を参照して、従来のディジタルカメラはレンズ
30を通した被写体からの画像を撮像する固体撮像素子
11と、固体撮像素子11で光電変換された映像信号を
入力し、所定のCDS/AGC(Correlated Double Sa
mpling/Automatic Gain Control)処理行なうCDS/
AGC処理回路12と、前処理後の映像信号をA/D変
換するA/D変換処理部41と、A/D変換処理後の映
像信号を処理する映像信号処理回路42とを含む。信号
処理されたディジタル映像信号は記憶手段制御部43を
介してたとえばメモリのような記憶手段44にデータを
記憶する。記憶手段44に記憶されたディジタル映像信
号はたとえばJPEG処理回路45によって圧縮されて
外部インターフェイス46を介してパーソナルコンピュ
ータに送られる。
【0005】一方、映像信号処理回路42でガンマ処理
が行なわれた輝度信号は、光量値加算回路47、光量判
定処理回路48を経て光量調整処理回路49へ送られ
る。この光量調整されたデータを用いてCDS/AGC
処理回路のAGCゲインが設定される。また、光量調整
処理回路49からの信号は電子シャッタパルスの制御信
号としてタイミング発生回路14へ送られる。タイミン
グ発生回路14から固体撮像素子11を駆動するための
駆動パルスやCDS/AGC処理回路のサンプリングパ
ルスやA/D変換処理回路41のクロックパルスや映像
信号処理回路42の画素クロックが出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタルカメ
ラおよびディジタルカメラを用いたシステムは上記のよ
うに構成されていた。このようなシステムにおいては、
一般に画像データの圧縮方式としてJPEG(Joint Ph
otographic Expert Group )やMPEG(MovingPictur
e Expert Group )といった規格化された圧縮方式やそ
れに類似した方式が利用されている。
【0007】この場合、パーソナルコンピュータ側の解
凍処理においては、高い汎用性がある半面、カメラ装置
にJPEGやMPEGに必要な圧縮回路を組込む必要が
あるため、大量の画像データを高速処理する必要があっ
た。その結果、消費電力の増加や圧縮専用IC自体が必
要となりコストが高くなるという問題点があった。
【0008】また、動画の画像圧縮後のデータは効率よ
く圧縮するために画像フレームを時系列に圧縮するので
はなく、フレーム同士の相関性を優先した圧縮方法を用
いているので、解凍するまでそのデータは使用できな
い。そのため、カメラ装置のシステム構成としては、画
像処理と圧縮部分が一体化できず、圧縮された情報を活
用したカメラシステムを構成することができなかった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、圧縮された情報を活用したカメ
ラおよびカメラシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカメラは
被写体を撮像するための撮像手段と、撮像手段で撮像さ
れた画像データを、平均値分離正規化ベクトル量子化法
を用いて圧縮する圧縮手段と、圧縮手段で圧縮された画
像データを表示に適した映像データになるように処理す
る映像データ処理手段とを含む。圧縮手段は圧縮された
画像データの中から、輝度平均値データを抽出する抽出
手段を含み、抽出手段で抽出された輝度平均値データを
用いて撮像手段または映像データ処理手段を制御する制
御手段とを含む。
【0011】圧縮手段は、平均値分離正規化ベクトル量
子化法を用いて圧縮するため、圧縮データの中から撮像
手段または映像データ処理手段を制御するのに適した輝
度平均値データが抽出できる。撮像された画像データが
圧縮され、圧縮された画像データの中から輝度平均値デ
ータが抽出され、抽出された輝度平均値データを用いて
撮像手段または映像データ処理手段が制御されるため、
圧縮された情報を活用したカメラが提供できる。
【0012】
【0013】さらに好ましくは、撮像手段は光学系と撮
像素子とを含み、光学系は被写体からの光量を制御する
アイリスを含み、制御手段はアイリスを制御する。
【0014】また、この発明に係るカメラは、被写体を
撮像するための撮像手段と、撮像手段で撮像された画像
データを、平均値分離正規化ベクトル量子化法を用いて
圧縮する圧縮手段と、圧縮手段で圧縮された画像データ
を表示に適した映像データになるように処理する映像デ
ータ処理手段とを含み、圧縮手段は、圧縮された画像デ
ータの中から、色差平均値データを抽出する抽出手段を
含み、抽出手段で抽出された色差平均値データを用いて
映像データ処理手段を制御する制御手段とを含む。圧縮
手段は、平均値分離正規化ベクトル量子化法を用いて圧
縮するため、圧縮データの中から映像データ処理手段を
制御するのに適した色差平均値データが抽出できる。撮
像された画像データが圧縮され、圧縮された画像データ
の中から色差平均値データが抽出され、抽出された色差
平均値データを用いて映像データ処理手段が制御される
ため、圧縮された情報を活用したカメラが提供できる。
【0015】さらに好ましくは、映像データ処理手段は
オプティカルブラック調整処理手段を含み、制御手段は
オプティカルブラック調整処理手段を制御する。
【0016】さらに好ましくは、色差平均値データが所
定の値より大きいか否かを判断する手段と、判断手段が
色差平均値データが所定の値より大きいと判断したとき
は、色差平均値データを下げる手段を含む。
【0017】さらに好ましくは、映像データ処理手段は
色差平均値データに対して所定のフィルタ処理を行なう
フィルタ処理手段を含み、制御手段はフィルタ処理手段
を制御する。
【0018】さらに好ましくは、映像データ処理手段は
色差平均値データに対してガンマ補正を行なうガンマ補
正手段を含み、制御手段はガンマ補正手段を制御する。
【0019】この発明の他の局面においては、カメラは
映像データを出力する手段を有し、出力された映像デー
タを受信するためのインターフェイスを備えたパーソナ
ルコンピュータとカメラとがインターフェイスを介して
接続され、カメラシステムが形成される。その結果、圧
縮された情報を活用したカメラを用いたカメラシステム
が提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0021】図1はこの発明に係るディジタル映像出力
を備えたカメラ装置10の一実施形態を示すブロック図
である。
【0022】図1を参照して、この発明が適用されたカ
メラはレンズ30を介して入力された被写体を撮像する
撮像素子11と、撮像素子11に接続されたCDS/A
GC回路12とCDS/AGC回路12に接続されたV
Q(Vector Quantization )圧縮回路13と、VQ圧縮
回路13で圧縮された画像データを選択するセレクタ1
5と、AD変換回路16とを含む。
【0023】AD変換回路16でディジタル信号に変換
された映像信号は輝度平均値信号とGain,Shap
e信号に分けられる。輝度平均値信号はアイリス判定回
路17を経てタイミング発生回路14やCDS/AGC
回路12へ制御信号として出力される。また平均値信号
はオプティカルブラック(OB)レベル調整回路22で
色差平均値と輝度平均値に分離される。色差平均値信号
はフィルタ処理回路21、ホワイトバランス補正回路2
0、ガンマ補正回路19を経て外部インターフェイス回
路18へ送られる。輝度平均値はOBレベル調整回路2
2から直接外部インターフェイス回路18へ送られる。
AD変換回路16からのGainおよびShape信号
も直接外部インターフェイス回路18に送られる。外部
インターフェイス回路18から外部インターフェイスを
介して図示のないパーソナルコンピュータに圧縮された
画像データが送られる。
【0024】次に上記各構成要素の動作について説明す
る。撮像素子11は、レンズ30が捉えた光像を電気信
号に変換した後、タイミング発生部14の発生する電荷
読出パルス、垂直転送パルスおよび水平転送パルスによ
り、蓄積部に蓄積された信号電荷を撮像素子11の転送
部に読出す。読出された信号電荷は垂直/水平転送され
てCDS/AGC回路に出力される。
【0025】このカメラ装置10では、VQ圧縮回路1
3に画像圧縮機能が含まれており、水平4画素×垂直4
ラインを1つのブロックとして画像圧縮するので、本実
施の形態では撮像素子11の信号出力は4ラインまとめ
て出力できる構造を有している。この手法以外の方法で
4ライン分をまとめて出力してもよい。たとえば1ライ
ン出力の撮像素子のデータを画像圧縮する回路でアナロ
グメモリなどを利用して4ライン出力を行なってもよ
い。
【0026】撮像素子11より出力された信号は、CD
S/AGC回路12により相関二重サンプリング処理お
よび自動利得調整処理が行なわれ、必要な信号振幅に増
幅された後、VQ圧縮処理回路13へ入力される。この
画像圧縮部13では平均値分離正規化ベクトル量子化手
法による画像圧縮が行なわれる。
【0027】ここで平均値分離正規化量子化手法による
画像圧縮方式について説明する。画像全体を均一に分割
し、分割した1つの映像ブロック(本実施の形態では水
平4画素×垂直4ラインを1つのブロックとしている)
の画素情報を多次元のベクトルに見立て、そのベクトル
に近いベクトルを作り出すことで情報の圧縮を行なって
いる。
【0028】画像信号より切取った1ブロックから得ら
れたK次元のベクトルを考える。ここでKは切取ったブ
ロックの中に含まれるスカラー成分の種類を示し、本実
施の形態では4×4=16次元となる。
【0029】K次元のベクトルを X=(X1 ,X2 ,…,XK ) とすると、このベクトルXの平均値(Mean)とし
て、 μ(X)=(X1 +X2 +…+XK )/K とおくと、平均値分離ベクトルは m(X)=(X1 −μ(X),X2 −μ(X),…,X
K −μ(X)) と表現できる。
【0030】次に予め用意されているコードブックベク
トルと内積演算を行なう。ここでコードブックベクトル
とは、色々な映像をもとに作成され、大きさが1に規格
化されたベクトルである。このコードブックベクトルと
先程得られた平均値分離ベクトルm(X)との内積演算
によって最も大きい内積値が得られたベクトルの選出
(Shape)とそのときの内積値の大きさ(Gai
n)を算出する。この得られたデータの伝送時には、前
述の3種類のデータを1つの映像ブロックに対して伝送
することになる。このことを簡単にベクトル図で示した
ものを図2に示す。この手法では、撮像素子11の出力
信号をそのまま圧縮してしまうので、圧縮データを解凍
した後、色分離処理、ローパスフィルタ処理、ガンマ補
正といった信号処理が必要になる。
【0031】次に前述の平均値分離正規化ベクトル量子
化法よりも偽色の発生を抑え、後段での色分離処理を簡
略化できる仮想色分離手法を用いた平均値分離正規化ベ
クトル量子化手法について説明する。
【0032】仮想色分離手法では、補色フィルタをもつ
撮像素子11に入射してきた入射光の低周波YUV(Y
は輝度、UVはそれぞれU=Cr=R−Y,V=Cb=
B−Y)成分を直接算出する。この実施の形態で想定し
ている、水平4画素×垂直4ラインを1つの映像ブロッ
クとする場合を例に説明する。
【0033】撮像素子11へ入射する光は、図示のない
光学ローパスフィルタを通過しているので、高周波成分
が遮断されている。よって、1つの映像ブロックに入射
する光の成分は、YUVそれぞれ16成分で、計48成
分とみなすことができる。しかしながら、撮像素子11
から出力される信号は補色で表現される16成分なの
で、完全入射光のYUV成分を再現することは不可能で
ある。
【0034】図7は補色で表現される16成分の具体的
な内容を示す図である。ここではCIFフォーマットの
固体撮像素子を用いた場合の例を示している。図7に示
すように、撮像された1画面は352画素×288ライ
ンから構成されている。16成分は図中で拡大して示さ
れているようなデータで表わされる。ここで、Wは白、
Yeは黄、Gは緑、Cyはシアンを示す。
【0035】そこで、入射光は高周波成分が遮断されて
いることから、撮像素子11に入射するYUVは低周波
の16成分のみで構成されると仮定する。この仮定か
ら、撮像素子11から出力される、補色で表現された1
6成分から以下に説明する処理を経て入射したYUVの
低周波16成分を算出する。
【0036】図3は撮像素子11の各映像ブロックへ入
射する光をもとに入射したYUVの低周波16成分を算
出する処理内容を示すフローチャートである。図3を参
照して、撮像素子11の各映像ブロックに入射する光を
構成する各16成分の赤、緑および青の合計48成分を
入射する(S11)。これを撮像素子11による光電変
換により補色フィルタにより表せる16成分の入射光成
分に変換する(S12)。次にこのデータをRGBに変
換する(S13)。次にこのデータをY(14成分)、
U(1成分)およびV(1成分)により表わされる合計
16成分の入射光成分に変換する(S14)。次いで周
波数空間への離散コサイン変換を行ない/Y(平均値成
分,交流13成分)、/U(平均値成分)および/V
(平均値成分)により表わされる入射光成分(合計16
成分)を得る(S15)。
【0037】UV成分については、変換された平均値成
分(Mean)を圧縮データとして使用する。Y成分に
ついては、変換された平均値成分(Mean)の他に、
得られた平均値成分を利用して前述の平均値分離正規化
ベクトル量子化手法を施すことでShapeおよびGa
inを算出し、圧縮データを生成する。
【0038】次に図示のないパーソナルコンピュータ側
で行なわれる解凍手順について説明する。解凍する手順
はUV成分については伝送された平均値をほぼそのまま
フィルタ処理、ガンマ処理といった色処理に使用する。
Y成分については、伝送された平均値成分にGainと
Shapeを圧縮時に使用したコードブックベクトルを
利用して圧縮前の交流成分に復元し、4×4画素の輝度
成分を算出する。その後、フィルタ処理、ガンマ処理と
いった輝度信号処理を行ない、画面表示を行なう。
【0039】次に本実施の形態で使用しているベクトル
量子化の実現手法について図4および図5を参照して説
明する。
【0040】図4はVQ圧縮回路13の内部構成を示す
ブロック図であり、図5は入力バッファ23に入力され
る信号に基づいて得られる16次元ベクトルを表わす。
【0041】図4を参照して、VQ圧縮回路13は、ラ
イン1〜ライン4から入力される信号を受ける入力バッ
ファ23と、入力バッファ23に接続された平均値分離
処理回路24と、平均値分離処理回路24に接続された
16次元内積処理回路25と、コードブックベクトル回
路26とを含む。
【0042】画像圧縮ブロック13に入力された画像信
号を水平4画素×垂直4ラインを1つのブロックにする
ため、入力バッファ23でデータの同時化処理を行な
う。このとき1ブロックあたり16種類のデータができ
るので、これを図5に示すような16次元のベクトルと
考えて処理を行なう。
【0043】続いて得られた16次元のベクトルと直流
成分平面を表わすベクトルから平均値を分離する平均値
分離処理回路24にて、平均値の分離処理を行なう。こ
のとき、分離されて得られた平均値をMeanとして出
力する。ここで分離する平均値は仮想色分離法に基づ
き、輝度信号Yに関するものや、色差信号(U/V)に
関するものという具合に別々に算出することができる。
そのため、この平均値データを利用して従来の圧縮なし
の信号処理で行なっていたアイリスの制御やホワイトバ
ランスの制御が圧縮後のデータを利用して実現できる。
また、OB(Optical Black )のデータは各ラインごと
にレベルに違いがあったとしても、高周波成分は存在し
ないので、OBのデータを平均値分離処理して得られた
平均値を利用してOBレベルを容易に調整することがで
きる。
【0044】次に、平均値を分離された16次元の入射
光ベクトルに対して、16次元内積演算処理部25に
て、予め用意しておいた数十種類のコードブックベクト
ル26と並列に内積を演算し、内積が最大となるような
コードブックベクトルを、ウイナー・テイク・オールと
呼ばれる最大値検出回路27により算出する。この最大
値検出回路27では、内積の並列演算の結果をランプ波
形と比較して、一番最初にコンパレータがHレベルにな
ったコードブックベクトルをエンコーダ回路28にて抽
出することでShapeの値を求める。このときの内積
値と一致したランプ波形の値をGainとして出力する
ことで、前述の理論どおりベクトル量子化手法による画
像圧縮データの作成を実現している。
【0045】図4においては、VQ画像圧縮部として仮
想色分離手法を用いた平均値分離正規化ベクトル量子化
手法を採用したため、Meanが輝度Y、色差信号U/
Vに対し生成されるので全部で5成分のデータが出力さ
れこれがセレクタ15で時分割されてAD変換回路16
に入力された。
【0046】これに対し、仮想色分離手法を用いない場
合のVQ画像圧縮部13からの出力成分を図6に示す。
図6に示すように、この場合はVQ画像圧縮部13から
出力されるデータは平均値Mean、GainおよびS
hapeの3成分となる。
【0047】この実施の形態では、画像圧縮部13を並
列内積演算をするのに適した、省電力化設計の可能なア
ナログ処理をする構造をもつものを考えているので、A
D変換回路16を画像圧縮部13の後段に配置してい
る。しかしながら、この画像圧縮部13でディジタル信
号を処理してもよい。この場合は、AD変換回路16が
画像圧縮部13の前段に配置される。
【0048】AD変換された、Mean、Gain、S
hapeのうち、Gain、Shapeについては、圧
縮データなのでそのまま外部インターフェイス回路18
に送られる。平均値成分(Mean)についてはアイリ
ス制御をするためにアイリス判定回路17や、映像信号
処理のためにOBレベルを調整するためのOBレベル調
整回路22に入力される。映像信号は、OBレベル調整
の後、フィルタ部21、ホワイトバランス補正処理部2
0、ガンマ補正回路19を経て外部インターフェイス回
路18に入力される。
【0049】なお、圧縮後に得られた輝度の平均値成分
を4×4ブロックを最小単位として、図1のアイリス判
定回路17にてたとえば画面全体に対して加算し、平均
処理することで画面全体の光量が把握できる。したがっ
て、これを参考にアイリスの制御を実現できる。他に
も、人間の顔が画面の中央にくることが多いので、画面
の中央に重みをおいて輝度の平均をとってアイリスの制
御をおこなってもよい。
【0050】次に平均値成分を用いた各回路での処理に
ついて説明する。図1のOBレベル調整回路22では圧
縮後の輝度平均値成分からOBデータ部分の輝度平均値
を抽出し、その値を映像部分の輝度平均値から減算する
ことで、OBレベルの調整を行なっている。
【0051】続くフィルタ処理回路21では次の処理が
行なわれる。すなわち、仮想色分離法を用いているため
に、圧縮された色成分を解凍する際、U/Vの平均値を
そのまま4×4のブロックに対して適用する場合が多
い。このとき、4×4のブロックはすべて同色に割当て
られるので、解凍し再生された画像にはブロック歪みが
発生する。そのため、ブロック歪みを除去するためにフ
ィルタ処理が必要となる。U/Vの平均値信号を伝送す
る前に予めフィルタ処理回路21でフィルタ処理をする
ことでブロック歪みを改善することができる。
【0052】次のホワイトバランス補正回路20では、
圧縮後に得られた色差成分U/Vの平均値成分を4×4
のブロックを最小単位として画面全体で加算し、その結
果を利用してU/Vの平均値成分に係数をかけることに
より、オートホワイトバランス処理を行なう。
【0053】さらに、圧縮後に得られた輝度平均値成分
が大きく、圧縮データを解凍した際のU/Vの平均値成
分が0に近い値でない場合、偽色が発生する。そこで、
ハイライト部分のような輝度の平均値があるレベルより
大きい場合は、U/Vの平均値成分が減少するような係
数を輝度平均値にかける処理をこのホワイトバランス補
正回路20で行なう。その結果解凍時の偽色の発生を抑
圧できる。
【0054】続くガンマ補正回路はガンマ補正処理を行
なう。色差成分は解凍処理する際にU/Vの平均値デー
タをそのまま使うことが多いので、ガンマ補正を伝送す
る前に行なうことができる。
【0055】以上のように、カメラ装置10においてフ
ィルタ処理回路21やガンマ補正回路19を設けたた
め、図示のないパーソナルコンピュータ側で、ソフトウ
ェアで圧縮されて伝送された信号を解凍する際、フィル
タ処理やガンマ補正といったソフトウェアで実施するに
はかなりの負担となるような処理が予めカメラ側で行な
われる。その結果、ソフトウェア解凍処理に使用するパ
ーソナルコンピュータの性能によらず、スムーズな映像
の動画表示が可能になる。
【0056】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るディジタルカメラの主要部の構
成を示すブロック図である。
【図2】平均値分離正規化ベクトル量子化法を説明する
ための図である。
【図3】仮想色分離法の処理手順を示す図である。
【図4】平均値分離正規化ベクトル量子化圧縮回路の内
部構成を示すブロック図である。
【図5】入力バッファにおける16次元ベクトルの構成
を示す図である。
【図6】仮想色分離手法を用いない場合の平均値分離正
規化ベクトル量子化圧縮回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】補色フィルタの具体例を示す図である。
【図8】従来のディジタルカメラシステムの要部を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
10 カメラ装置 11 撮像素子 12 CDS/AGC回路 13 VQ圧縮回路 14 タイミング発生部 15 セレクタ 16 AD変換回路 17 アイリス判定回路 18 外部インターフェイス回路 19 ガンマ補正回路 20 ホワイトバランス補正回路 21 フィルタ処理回路 22 OBレベル調整回路 23 入力バッファ 24 平均値分離処理回路 25 16次元内積処理回路 26 コードブックベクトル回路 27 最大値検出回路 28 エンコーダ回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像するための撮像手段と、前
    記撮像手段で撮像された画像データを、平均値分離正規
    化ベクトル量子化法を用いて圧縮する圧縮手段と、前記
    圧縮手段で圧縮された画像データを表示に適した映像デ
    ータになるように処理する映像データ処理手段とを含
    み、 前記圧縮手段は、前記圧縮された画像データの中から、
    輝度平均値データを抽出する抽出手段を含み、 前記抽出手段で抽出された輝度平均値データを用いて前
    記撮像手段または前記映像データ処理手段を制御する制
    御手段とを含む、カメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段は光学系と撮像素子とを含
    み、前記光学系は前記被写体からの光量を制御するアイ
    リスを含み、 前記制御手段は前記アイリスを制御する、請求項に記
    載のカメラ。
  3. 【請求項3】 被写体を撮像するための撮像手段と、前
    記撮像手段で撮像された画像データを、平均値分離正規
    化ベクトル量子化法を用いて圧縮する圧縮手段と、前記
    圧縮手段で圧縮された画像データを表示に適した映像デ
    ータになるように処理する映像データ処理手段とを含
    み、 前記圧縮手段は、前記圧縮された画像データの中から、
    色差平均値データを抽出する抽出手段を含み、 前記抽出手段で抽出された色差平均値データを用いて前
    記映像データ処理手段を制御する制御手段とを含む、
    メラ。
  4. 【請求項4】 前記映像データ処理手段はオプティカル
    ブラック調整処理手段を含み、前記制御手段は前記オプ
    ティカルブラック調整処理手段を制御する、請求項
    記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記色差平均値データが所定の値より大
    きいか否かを判断する判断手段をさらに含み、前記判断
    手段が前記色差平均値データが所定の値より大きいと判
    断したときは、前記色差平均値データを下げる、請求項
    に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記映像データ処理手段は前記色差平均
    値データに対して所定のフィルタ処理を行なうフィルタ
    処理手段を含み、前記制御手段は前記フィルタ処理手段
    を制御する、請求項に記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記映像データ処理手段は前記色差平均
    値データに対してガンマ補正を行なうガンマ補正手段を
    含み、前記制御手段は前記ガンマ補正手段を制御する、
    請求項に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項1または3に記載のカメラは前記
    映像データを出力する手段を有し、 前記出力手段から出力された映像データを受信するため
    のインターフェイスを備えたパーソナルコンピュータと
    を含む、カメラシステム。
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