JP3518917B2 - 可逆感熱シートの応用システム及び記録の消去方法 - Google Patents

可逆感熱シートの応用システム及び記録の消去方法

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JP3518917B2
JP3518917B2 JP02084095A JP2084095A JP3518917B2 JP 3518917 B2 JP3518917 B2 JP 3518917B2 JP 02084095 A JP02084095 A JP 02084095A JP 2084095 A JP2084095 A JP 2084095A JP 3518917 B2 JP3518917 B2 JP 3518917B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、情報メモリー
カードのリーダーライタ、ファクシミリ、ワードプロセ
ッサ、プリンター、電子黒板などの情報機器や、窓ガラ
スや光源フィルターなどとして用いる電気制御による調
光体などに利用出来る、可逆記録シートの応用システム
及び記録の消去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、書換え可能な記録媒体に用いる記
録材料には、ヒートモードの材料とフォトンモードの材
料とがある。
【0003】ヒートモードの材料は、光吸収特性を有す
る可逆感熱記録材料によって可能であり、相変化形記録
材料や光磁気記録材料等がある。有機系の可逆感熱記録
材料としては、ロイコ染料と顕色剤および消色剤との組
合せにより可逆的に発色・消色させる感熱染料系の記録
材料と、マトリクスポリマ中の有機結晶粒子の融解・凝
固挙動を利用して、その加熱温度によって粒子の透明性
の変化を利用する相変化形の可逆感熱記録材料、および
例えばコレステリック液晶等の液晶ポリマによりその分
子配列の熱的挙動を利用して透明性を変える方法等があ
る。
【0004】加熱条件によって透明性が変化することを
利用する相変化形感熱記録材料は、熱によって微粒子を
融解させ再び固化し、その条件によって例えば多結晶状
態、単結晶状態、あるいは無定形状態などの凝固形態に
起因する透明性に違いを生じさせ記録するものである。
この感熱記録材料は、例えば特開昭54−119377
に開示されているように、マトリクスポリマと次のよう
な溶融性有機分子との組合せにより構成され、きわめて
多様な記録材料を構成できる。
【0005】従来調光機器は、ブラインドのようなメカ
ニカルなものや、着色によって光の透過率を調整したも
のなどが一般的である。電気的な調光体としては、液晶
などを用いた透明度の変化により透光性を制御するもの
や光シャッターの機能を有するものなどがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液晶よりなる調光体は、一対の透明電極をシート全面に
わたって必要とし、その構成が複雑であった。又、その
調光状態(光透過率)を保つ用途には、常時電界を印加
しなければならないという問題点を有していた。
【0007】一方、従来の可逆感熱記録シートは、原理
的にはサーマルヘッドによって記録と同様にきれいに消
去できるはずであるが、実際には記録位置とヘッド位置
のずれや温度ムラなどにより、消え残りが生じ易かっ
た。
【0008】又、記録を消去する(本明細書では、これ
を単に、「記録消去」と呼ぶこともある)場合、可逆感
熱シートの全面を消去する必要がしばしば有り、面積が
大きいため記録消去に長い時間を要してきた。
【0009】一方、熱ローラーや熱板等によって記録消
去することができるが、電力や熱容量に多くのエネルギ
ーを要する上、大きなスペースを取り、機器を構成する
上で好ましくないという問題があった。
【0010】
【0011】そこで、本発明の第1の目的は、上記従来
の課題に鑑み、電力や熱容量が小さく、省エネルギーで
ある上、ほとんどスペースを取らず、可逆感熱層の記録
の消去をより一層きれいにできる記録の消去方法と、簡
単な構成で正確に温度制御のできる記録の消去方法とを
提供することにある。
【0012】又、本発明の第2の目的は、可逆感熱シー
トの優れた応用システムを提供することにある。尚、本
発明に関連する技術としては、上記従来の課題に鑑み、
新規な導電性シートと、熱によって透明度あるいは色相
が可逆的に変化し記憶される可逆感熱層とを組み合わせ
ることによって、電気的に任意の光透過率や色彩に調整
できる簡単な構成の可逆感熱シートを提供することを目
的としている。
【0013】
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】主として上記第1 の目的
を達成するために、本発明は、例えば次に示す、記録の
消去方法よりなる。
【0016】第一は、隣接する導電線同志が電気的に接
触していない状態で形成されたストライプ状導電シート
と、高温モード、低温モードの2つの加熱モードによっ
て透明度あるいは色相が可逆的に変化し記録保持される
可逆感熱層とを重ね、前記ストライプ状導電シートの前
記導電線に順次電圧を印加して発熱させ、前記可逆感熱
層の記録の消去を行なう記録の消去方法よりなる。
【0017】具体的な好ましい構成として、例えば、ス
トライプ状導電シートの導電線の各々が、所定の記録手
段としてのサーマルヘッドの記録制御回路に接続され、
前記記録制御回路からのパルス電圧により順次記録消去
してなる構成がある。
【0018】又、例えば、ストライプ状導電シートをシ
ート状あるいは支持体上にロール状に形成し、高温モー
ド、低温モードの2つの加熱モードによって透明度ある
いは色相が可逆的に変化し記憶される可逆感熱層を有す
るシートを前記ストライプ状導電シートの少なくとも一
部に重ねるようになされた記録の消去方法である。この
ような方法の場合、例えば、そのシートの少なくとも前
記重なる部分が加熱されるように前記ストライプ状導電
シートの前記導電線に電圧を印加して発熱させることに
より、前記可逆感熱層の記録の消去を行うことが出来
る。
【0019】又、例えば、ストライプ状導電シートの端
部に、各々固定共通電極と摺動電極とが形成されて電圧
を順次印加してなる構成も好ましい。
【0020】又、他の記録の消去方法としては、ストラ
イプ状導電シートの導電線の抵抗値により温度を検出す
る温度検知手段と、その温度検出信号により通電量を制
御する手段とを設けてなり、前記温度検出信号により可
逆感熱層の温度を制御する記録の消去方法もある。
【0021】又、主として第2の目的を達成するため
に、本発明は次の(A),(B)二つの応用システムを
構成する。
【0022】(A)は、導電線と少なくとも表面が電気
絶縁性の糸の一方を経糸、他方を緯糸として隣接する導
電線同士が電気的に接触していない状態で織成された異
方導電性織物からなる透光性のストライプ状導電シート
と、前記透光性のストライプ状導電シート上に設けた、
高温モード、低温モードの2つの加熱モードによって透
明度あるいは色相が可逆的に変化し記憶される可逆感熱
層と、前記導電線に設けた少なくとも一対の電極とを具
備し、前記電極に通電する手段により前記導電線を発熱
させて前記可逆感熱層を光学的に変化させる調光体を構
成するものである。この場合、二枚の透明樹脂基板間に
前記異方導電性織物と前記可逆感熱層とを形成し、一体
化してなる構成が好ましい。
【0023】(B)の構成は、着色基板あるいは反射性
基板上に隣接する導電線同士が電気的に接触していない
状態で形成されてなるストライプ状導電シートと、高温
モード、低温モードの2つの加熱モードによって透明度
あるいは色相が可逆的に変化し記憶される可逆感熱層と
を積層して可逆感熱シートを構成し、前記可逆感熱層に
対して記録を行う熱的記録手段と、前記ストライプ状導
電シートの前記導電線に電圧を印加して発熱させ前記可
逆感熱層の記録の消去を行なう記録消去手段とを備え、
前記可逆感熱層の光学特性を制御してなる電子黒板を構
成するものである。尚、主として上記本発明に関連する
技術における上記目的を達成するために、本発明に関連
する技術は、複数の加熱温度によって可逆的に透明度あ
るいは色相が変化し、その状態が保持される可逆感熱層
と、複数の導電線を並べて形成された相互に絶縁された
ストライプ状導電シートとを積層した可逆感熱シートよ
りなる。例えば、シート表面には必要に応じて当然表面
保護層が設けられる。又、ストライプ状導電シートは、
導電線と少なくとも表面が電気絶縁性の糸とを、それぞ
れ経糸、緯糸とし、隣接する前記導電線同士が電気的に
接触していない状態で織成された異方導電性織物より構
成されるのが好ましい。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】 本発明の記録の消去方法は、上記構成よりなる
が、例えば、その第一の構成では、上記ストライプ状導
電シートを記録消去用発熱体として用い、前記ストライ
プ状導電シートの前記導電線に順次電圧を印加して発熱
させることにより、通電電流が一度に大きくならない
上、パルス電圧を任意に適用して記録消去ができるとい
う大きな特徴がある。好ましい構成として、ストライプ
状導電シートの導電線の各々を、サーマルヘッドの記録
制御回路に接続し、前記記録制御回路からのパルス電圧
により順次記録消去する構成では、記録ヘッドの制御回
路をそのまま記録消去用の駆動回路としても使えるとい
うメリットがある。
【0028】又、例えば、ストライプ状導電シートをシ
ート状あるいは支持体上にロール状に形成する構成は、
実際の構成としてきわめて容易に製作できる構造であ
る。又、このストライプ状導電シートの端部に、各々固
定共通電極と摺動電極とが形成されて電圧が可逆感熱層
に順次印加されてなる構成も本発明の好ましい具体的な
電極取り出し構造である。
【0029】他の記録の消去方法では、例えば、可逆感
熱シート内のストライプ状導電シートの導電線の抵抗値
により温度を検出する温度検知手段を設けるという簡単
な構成のため、新たな温度センサを必要とせず、導電線
の平均温度を検出するため、可逆感熱シートの構成を複
雑にすることなく容易にかつ精密に可逆感熱シートの透
明度あるいは色相を制御できるという特徴がある。
【0030】本発明の応用システムは上記構成よりな
り、例えば、第一の構成(A)に用いる異方導電性織物
は、隣接する糸間に隙間があり透光性で、調光面を均一
に加熱するのに適している。又、例えば、第二の構成
(B)では、液晶表示などと異なり容易に大面積の電子
黒板を構成することができるという特徴がある。この電
子黒板は、ストライプ状導電シートの導電線に電圧を印
加して発熱させて可逆感熱層の記録消去を行なうため、
大面積であっても省エネルギーでスマートな電子黒板を
構成できるものである。尚、本発明に関連する技術の可
逆感熱シートは上記構成よりなり、例えば、電気抵抗値
の均一な導電線と組み合わせて構成されるため、一定電
圧を印加することにより均一に加熱できるという特徴が
ある。又、導電線がストライプ状に形成されて各々の導
電線同士が互いに電気的に接触していないため、さらに
次のような作用を持つ。 (a)導電線の両端に電極を付けると、電極に対し各導
電線は並列構造をとる。それ故、この導電線を発熱素線
として用い、電極間に定電圧を印加すると、機械的ある
いは電気的原因等で局所的に発熱素線に導通がなくなっ
た時、その発熱素線は発熱しなくなるだけで周囲へのの
電流の回り込みがないため、過熱せず、逆にその箇所の
発熱量が低下し過熱を生じない。 (b)又、この発熱素線が局所的な断線等の損傷により
発熱しなくなっても、この発熱素線は細いため発熱量の
低下は小さく、可逆感熱シート全体の加熱性能への影響
はきわめて小さく、損傷をその箇所だけにとどめ可逆感
熱シートを継続して使用できる。この安全断線機構は、
その局所部分だけで発熱がオフするため、より長寿命の
機器を構成できる。ストライプ状導電シートを導電線と
少なくとも表面が電気絶縁性の糸とで織成した異方導電
性織物よりなる構成は、具体的でかつ簡便な本発明の優
れた構成の一つである。二枚の透明樹脂基板間にこの異
方導電性織物と可逆感熱層を形成し、一体化した構成
は、外部との電気絶縁および熱絶縁を簡便にできるとい
う特徴がある。可逆感熱層は、高温モード、低温モード
の2つの加熱モードによって透明度あるいは色相が可逆
的に変化し記憶される可逆感熱記憶材料によるものであ
るため、加熱による光学変化が記憶され変化の後通電を
切ってもその変化は持続されるため、省エネルギータイ
プの動作が可能である。
【0031】
【実施例】以下、本発明に関連する技術の実施例及び、
本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0032】図1は、本発明にかかる一実施例としての
可逆感熱シートの構成及び動作を説明するための略示構
成図である。
【0033】同図において、本発明にかかる可逆感熱シ
ートは、隣接する導電線同が電気的に接触していない
状態で形成されたストライプ状導電シートと、高温モー
ド、低温モードの2つの加熱モードによって透明度ある
いは色相が可逆的に変化し記憶される可逆感熱層とを積
層して構成される。
【0034】同図を用いて、本実施例の可逆感熱シート
の動作を説明しながら、本発明にかかる記録の消去方法
の一例について述べる。
【0035】即ち、図1のように基板2上に隣接する導
電線1同が電気的に接触していない状態で形成された
ストライプ状導電シートと、高温モード、低温モードの
2つの加熱モードによって透明度あるいは色相が可逆的
に変化し記憶(記録保持)される可逆感熱層6とを重ね
て構成される。前記ストライプ状導電シートの両端には
一対の電極4、5が形成される。4は共通電極で、電極
5はリード線3を介して制御回路に接続される。この前
記ストライプ状導電シートを記録消去用発熱体として用
い、前記ストライプ状導電シートの前記導電線1に順次
電圧を印加して発熱させ、前記可逆感熱層の記録消去を
行なう。7は電源端子である。図1ではストライプ状導
電シートの導電線1の各々が、サーマルヘッドの記録制
御回路に接続され、前記記録制御回路からのパルス電圧
により順次記録消去される。
【0036】図2は、本発明の他の実施例の構成を示す
図であり、同図に示すように、ストライプ状導電シート
の端部に、共通電極4と固定電極5とを形成し、摺動電
極8を摺動させて、電圧を順次印加する構成である。
【0037】図3は、更に他の実施例の構成を示す図で
あり、同図に示すように、ストライプ状導電線1を支持
体である記録消去用ロール9上にロール状に形成し、前
記ストライプ状導電線1の少なくとも一部に高温モー
ド、低温モードの2つの加熱モードによって透明度ある
いは色相が可逆的に変化し記憶される可逆感熱層を有す
るシート6を重ねて、ストライプ状導電線1を形成した
ロールの端部に共通電極4と固定電極5とを形成し、摺
動電極8を摺動させて、電圧を順次印加する構成であ
る。
【0038】尚、図3では、記載を省略しているが、記
録消去用ロール9に対向・接触し、且つシート6を挟ん
で、同図の紙面手前側にもロールが設けられている。記
録消去用ロール9が、図中矢印の方向に回転し、図中省
略した上記ロールも同様に回転することにより、それら
ロールの間に存在するシート6が図中矢印の方向(図
中、略下方)へ送られる。
【0039】このように、記録消去用ロール9の表面に
おいて、各導電線が記録消去用ロール9の回転軸に平行
となるように形成されたストライプ状導電シートの内、
シート6と接触する部分の導電線に電圧が印加されて、
その接触部分に対応するシート6が加熱されることによ
り、シート6上に形成されている記録(図中では、1,
2,3,4,5の数字)の消去が完全に行われる。
【0040】尚、これら本発明の記録の消去方法では、
ストライプ状導電シートと可逆感熱層が重なる(積層さ
れる)必要はあっても必ずしも接着一体化される必要は
なく、上記のような構成が可能である。
【0041】又、上記実施例では、ストライプ状導電シ
ートが、ロール状に形成された場合について説明した
が、これに限らず例えば、ストライプ状導電シートが、
シート状に形成されており、上記可逆感熱層を有するシ
ートを上記ストライプ状導電シートの少なくとも一部に
重ねるようにして、記録の消去を行なうようにしてもよ
い。
【0042】図4は、本発明にかかる可逆感熱シート
と、記録の消去方法のさらなる一例を示すもので、調光
体としての構成の一実施例である。
【0043】同図を用いて、本実施例の可逆感熱シート
の構成及び動作を説明しながら、本発明にかかる記録の
消去方法の一例について述べる。
【0044】即ち、同図において、導電線1と少なくと
も表面が電気絶縁性の糸10とをそれぞれ経糸、他方を
緯糸として織られた隣接導電線同士が電気的に接触して
いない状態で織成されている異方導電性織物11からな
る透光性シートを用いている。前記透光性シート上に設
けた、高温モード、低温モードの2つの加熱モードによ
って透明度あるいは色相が可逆的に変化し記憶される可
逆感熱層6と、前記導電線群に設けた少なくとも一対の
電極4、5とを形成している。異方導電性織物11の導
電線1の通電加熱時の抵抗値により温度を検出する温度
検知回路14と、その温度検出信号により通電量を制御
するリレ−、サイリスタあるいはトライアックなどの電
力制御回路15とを設け、前記温度検出信号により可逆
感熱層の光学特性を制御する。12、13は上記可逆感
熱シートをサンドイッチしている透明樹脂基板である。
図5は、図4を用いて説明した上記調光体の断面図であ
る。
【0045】本発明において簡便に調光体を得る構成と
して、上記の異方導電性織物からなる透光性シートに直
接に可逆感熱層を塗膜形成する構成がある。又、本実施
例の調光体には、又熱線反射膜を一緒に設けることもで
きる。
【0046】本実施例による調光体は、次のような効果
も有している。 (1)この調光体は、例えば窓ガラスに応用した場合、
日除けとして利用できるが、冬期には調光以外に霜取り
としても利用できる。 (2)可逆感熱層やそのラミネート層は、有機材料層で
導率が低いため、保温層としても機能する。それ
故、窓材として住宅の省エネルギーにつながる。 (3)この調光体は、ガラスの破損時のガラスの飛散防
止の働きをする。
【0047】本実施例の調光体は、具体的な形状とし
て、各種のシート、パネル、アルミサッシ、機能化ガラ
ス、プラスチックフィルムなどの形で提供できる。
【0048】本実施例の調光体の応用としては、住居、
ビル、車などの窓ガラス、透明度可変サングラス、メモ
リ性光シャッター、色調可変な光源フィルター、スライ
ド、カラースライド、静止画ディスプレーなど多種類の
用途がある。
【0049】上記図1、図2および図4の構成は又、本
発明の応用システムの一つである電子黒板の構造として
も適した構成であり、サーマルヘッドによる記録手段
と、前記ストライプ状導電シートの前記導電線に電圧を
印加して発熱させ前記可逆感熱層の記録消去を行なう記
録消去手段とにより、可逆感熱層の光学特性を制御して
電子黒板として機能する。
【0050】このように、これら本発明の書換え可能な
可逆記録シート可逆感熱シートは、情報メモリーカード
のリーダライタ、ファクシミリ、ワードプロセッサ、プ
リンター、電子黒板などの情報機器や、窓ガラスや光源
フィルターなどの電気制御による調光体などに用いるこ
とができる。
【0051】本発明における熱によって透明度あるいは
色相が可逆的に変化し記憶される可逆感熱層の材料とし
ては、として次のような二つのタイプがある。
【0052】第一のタイプは透明度が可変で記憶され透
明・白濁を示す材料で、a)高分子の相分離による系、b)
結晶性高分子の微結晶サイズを制御する系、c)高分子液
晶、d)有機結晶性粒子を含む高分子組成物系などがあ
る。a),b),c)の材料系は応答速度や結晶サイズを改良す
るために、滑剤・結晶核剤を含ませる場合が多い。本発
明では、d)の有機結晶性粒子を含む高分子組成物系より
なる可逆感熱層が最も実際的で好ましい。このd)の可逆
感熱層は、低温モードの加熱・冷却過程によって透明化
し、さらに高温モードの加熱・冷却過程によって白濁す
る。この現象の原理は、その透明度が有機結晶粒子の状
態やその界面の状態に依存し、その結果可逆感熱層の透
明度が変化する。
【0053】即ち、d)の可逆感熱層の場合、例えば、そ
の可逆感熱層は、低温モードとして温度TLに加熱され
た後、自然放熱により室温TRになるまで冷却されると
いった過程を経ることにより透明化する。この透明状態
は、室温TRにおいても保持される。
【0054】このようにして透明化された可逆感熱層
は、次に高温モードとして温度THに加熱された後、自
然放熱により室温TRになるまで冷却されるといった過
程を経ることにより白濁する。この白濁状態は、室温T
Rにおいても保持される。
【0055】但し、TR<TLTHとする。
【0056】一方、a〜c)の可逆感熱材料の場合には、
高温の加熱・冷却過程で透明化し、低温の加熱・冷却過
程で白濁するという逆の透明・白濁現象を示す場合もあ
る。
【0057】第二のタイプは、色相が可逆的に変化、記
憶されるもので、記録材料をロイコ染料と顕色剤や消色
剤によって構成し、ロイコ染料と顕色剤・消減色剤との
酸化・還元反応を熱によって可逆的に制御し発色、消色
による記録を繰り返し行なうことができる。
【0058】本発明における可逆感熱層は、上記の構成
にさらに透明着色粒子を含んでなる材料より構成し、多
色の調光をおこなうことも可能である。さらに又、可逆
感熱層を着色層と積層して形成し、カラーの可逆感熱シ
ートとすることもできる。
【0059】この透明着色粒子を含む可逆感熱層の場合
は、低温モードの加熱・冷却過程によって透明着色粒子
の表面近傍の有機結晶粒子は透明化され透明着色粒子の
色に顕色される。一方、高温モードの加熱・冷却過程を
おこなうと、前記可逆感熱層内の着色粒子の近傍の結晶
性有機分子の層が白濁し透明着色粒子を隠ぺいする。こ
のように、電気加熱によって容易に駆動できる可逆感熱
シートが得られる。
【0060】カラーの調光膜を構成する場合には、可逆
感熱層と、それぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色に
色分解した着色層とから構成し、ストライプ状に形成し
た導電線を発熱線として電気パルス加熱信号で駆動する
ことにより、種々の色に変化させることができる。この
カラー調光膜は白濁の程度によって隠ぺい力が異なり、
ハーフトーン調光も可能であり、簡単な構成によってカ
ラーの調光を可能とするものである。
【0061】本発明における異方導電性織物を構成する
導電線の構成としては、ステンレス線、銅合金線、ニッ
ケル線などの一般の金属線のほか、絶縁性芯糸上に導体
線をスパイラル状に巻き付けた構造や、金属細線を絶縁
性芯糸と撚糸した構造などがあり、これらは導電線の折
曲げ強度を高める構造である。この後者の撚糸する金属
細線は、直径100μm以下であることが望ましい。導
電線としては又、導電性被覆層を有する高分子繊維より
構成する構造もあり、これは過熱時に導電性被覆層が熱
やスパークにより破壊して導通を失う機能を果たす。こ
の導電性被覆層の材料としては、導電粒子含有高分子組
成物、導電性ポリマ、金属メッキなどがあり、中でも特
に導電性高分子あるいは低融点金属が望ましい。
【0062】本発明の異方導電性織物に用いる有機繊維
糸としては、具体的にポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリビニルアルコールーホルマール、ア
ラミド、芳香族ポリエステル、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリイミド、ポリアミドなどの合成繊維の他、レー
ヨンなどの化学繊維、綿、麻などの天然繊維も使用でき
る。又、これらを単独、混紡、混繊あるいは撚糸して用
いることができる。又、導電性繊維と複合あるいは導電
処理化して種々の形状で用いることも容易に可能であ
る。
【0063】本発明の導電線や少なくとも表面が電気絶
縁性の繊維径としては、いずれのサイズにものも可能で
あるが、数百μm以下のサイズのものが望ましく、伸縮
性繊維などの特殊な繊維を用いることも可能で、シート
の透光性や折曲げ特性を向上させたりすることもでき
る。
【0064】又、導電線に金属導体線を用いる場合、丸
線のほか箔状(リボン状)金属線によっても本発明の異
方導電性織物を容易に構成することができ、この箔状
(リボン状)繊維には、特に平織りが好適である。
【0065】又、本発明における異方導電性織物の織り
形としては、従来の織物の非常に多種の織り形が適用で
きるが、本発明には単純な平織りが適しており、その繊
維間隔を任意に離して織ることが可能である。その一例
として、スクリーン印刷のスクリーンに用いられている
メッシュ織物又は高密度織物等の織り方がある。使用状
態に応じて織り形を工夫し、折り曲げ強度、風合いなど
の特性を向上させることも可能である。
【0066】又、導電線にはその外周にあらかじめ絶縁
被覆層を被覆した構成もあり、この場合には導電線同士
の電気絶縁が完全にでき、導電線が互いに接触すること
はないという特徴がある。
【0067】本発明における異方導電性織物は又、当然
経糸と緯糸が逆に織られた場合も含むものである。
【0068】本発明において、異方導電性織物の導電線
および導電線の端部に電極端子を接続後、その導電体露
出部分を樹脂封止して充分に電気絶縁することは、発熱
シートの電気絶縁性、耐湿性、耐久性、折曲げ強度など
を高める上で、好ましい構成である。
【0069】次に、本発明にかかる更に具体的な実施例
を示す。 (実施例1)図1のようにピッチ120μmで線幅90
μmのストライプ状導電線1のパターンを有する厚さ1
mmの樹脂製の黒い基板2上に、図1のように脂肪酸ア
ミドと高級脂肪酸とを含む塩化ビニルー酢酸ビニル共重
合体組成物よりなる熱によって透明度を変化し記憶する
可逆感熱層6を20μmの厚みで設け、さらに紫外線硬
化形アクリル樹脂よりなる表面保護層を10μmの厚み
で形成した。前記ストライプ状導電線1の両端に一対の
電極4、5形成した。4は共通電極で、電極5はリード
線3を介してサーマルヘッドの制御回路に接続した。こ
のストライプ状導電シートを記録消去用発熱体として用
い、まず記録消去による初期化を行うために、約110
℃に加熱し可逆感熱層を白濁化させた。次いで別個のサ
ーマルヘッドで約70℃にて透明化し記録印字した。次
いでストライプ状導電シートの導電線1に制御回路より
順次パルス電圧を印加して約110℃に発熱させ、前記
可逆感熱層の記録の消去を行なったところ、素早くきれ
いに消去できた。 (実施例2)実施例1と同様な可逆感熱シートの導電線
1の端部に、図2のように共通電極4と固定電極5とを
形成した。一定電圧を印加した摺動電極8を図のように
摺動させて、導電線1を順次発熱させ記録消去したとこ
ろ、素早くきれいに消去できた。 (実施例3)支持体である記録消去用ロール9上にスト
ライプ状導電線1を図3のようにロール状に形成し、ロ
ールの端部に共通電極4と固定電極5とを形成した。ロ
ール9上の前記ストライプ状導電線1のパターンの上に
図のように10μm厚の可逆感熱層6を有するシート
(40μm厚)を重ねて設置し、その接触部の位置に電
圧を印加した摺動電極8を設定した。ロールを回転させ
て、上記接触部に電圧を順次印加し導電線1を順次発熱
させ記録消去したところ、可逆感熱シートを素早くきれ
いに消去できた。 (実施例4)直径60μmの銅ニッケル合金線よりなる
導電線1と、100デニールのポリエステルの絶縁性糸
10とを、それぞれ緯糸、経糸として図4のように平織
りし、隣接する導電線1同士が電気的に接触していない
異方導電性織物を構成した。この織物中の導電線1の両
端に、図4のように一対の電極4、5を設け、透光性シ
ートを構成した。この透光性シートに上に、脂肪酸アミ
ドと高級脂肪酸とを含む塩化ビニルー酢酸ビニル共重合
体組成物よりなる可逆感熱層6を図5のように20μm
の厚みで設け、両面から接着層を有する100μm厚の
ラミネート用ポリエステルシート12、13を150℃
にてラミネートし一体化した。
【0070】こうしてできた調光シートのリード線を図
4のように導電線1の通電加熱時の抵抗値により温度を
検出する温度検知回路14、およびトライアックよりな
る温度制御回路15に接続し、電源端子7より電圧を印
加し調光シートを通電制御した。温度検出回路により可
逆感熱層の光学特性が正確に制御できた。 (実施例5)実施例4の可逆感熱シートに制御回路を接
続し、電源端子よりあらかじめ時間的にセットされたパ
ルス電圧を印加し通電加熱した。可逆感熱層の前記透明
度を可逆的に変化させ、任意の光透過率にセットし、調
光ガラスとして窓の調光に用いた。 (実施例6)直径40μmの銅ニッケル合金線よりなる
導電線1と50デニールのポリエステルの絶縁性糸とよ
りなる平織りの異方導電性織物を用い、この織物の導電
線の両端に、一対の電極を設けて、透光性シートを構成
した。この透光性シート上に、高分子液晶組成物よりな
る可逆感熱記憶層を15μmの厚みで設け、両面から接
着層を有するラミネート用ポリエステルシートを150
℃にてラミネートし一体化し調光シートとした。 (実施例7)直径40μmの銅ニッケル合金線よりなる
導電線と50デニールのポリエステルの絶縁性糸とより
なる実施例6と同様の平織りの異方導電性織物を透明シ
ート上に接着した後、導電線の方向に同じピッチでスト
ライプ状の赤、緑、青の三原色に着色した透明着色層を
スクリーン印刷によって形成した。その上に全体的に脂
肪酸アミドと高級脂肪酸とを含む塩化ビニルー酢酸ビニ
ル共重合体組成物よりなる可逆感熱記憶層を30μmの
厚みで設けた。それにオーバーコート層を形成した。異
方導電性織物の導電線1を各色ごとに通電制御し、可逆
感熱記憶層の透明度あるいは色相を可逆的に変化させ、
任意の光透過率にセットし、種々の色に変わる調光ガラ
スとして窓の調光に用いた。 (実施例8)直径40μmの銅ニッケル合金線よりなる
導電線と50デニールのポリエステルの絶縁性糸とより
なる実施例6と同様の平織りの異方導電性織物を白色基
板上に接着した後、導電線の方向に同じピッチでストラ
イプ状の赤、緑、青の三原色に着色した透明着色層をス
クリーン印刷によって形成した。その上に脂肪酸アミド
と高級脂肪酸とを含む塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体
組成物よりなる可逆感熱記憶層を30μmの厚みで設け
た。それにオーバーコート層を形成して電子黒板を作製
した。
【0071】異方導電性織物の導電線1を発熱させ全体
を白濁化した後、着色層の各色の位置を検出しながらそ
の位置に合わせてサーマルヘッドの通電制御し、可逆感
熱層の透明度を変化させ、カラー電子黒板として活用し
た。
【0072】尚、上記実施例では、ストライプ状導電シ
−トの各導電線が電極に対して並列構造をとる場合につ
いて説明したが、これに限らず例えば、これら導電線が
並列的に接続された導電線の組が形成されていて、それ
ら導電線の組の複数が、直列構造をとるように構成され
ていてもよい。以上述べたところから明らかなように本
発明に関連する技術の可逆感熱シートは、従来に比べて
より一層簡単な構成で光透過率や色彩が調整できるとい
う長所を有する。即ち、本発明に関連する技術の可逆感
熱シートはストライプ状導電シートと熱によって透明度
あるいは色相が可逆的に変化し記憶される可逆感熱層と
を積層して構成され、電気的に任意の光透過率や色彩に
調整できる簡単な構成の可逆感熱シートを提供するもの
である。本発明の可逆感熱シートは、そのストライプ状
導電シートが、導電線同士が互いに電気的接触せず電気
的に並列接続構造である場合は、次のような効果を有す
る。(a)局所的に発熱素線に損傷を受けた時、周囲へ
の電流の回り込みがなく、過熱せず逆に発熱量が低下す
る特徴があり、安全性が高い。(b)この発熱素線が局
所的に発熱しなくなっても、この発熱素線は細いため発
熱量の低下は小さく、損傷をその箇所だけにとどめ可逆
感熱シートを継続して使用でき、長寿命の機器を構成で
きる。(c)液晶を電界で制御する方式に比べて、構成
が簡単で安価である。(d)可逆感熱層がメモリー性を
有するため、電気を常時必要としない。
【0073】
【0074】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように
発明は、従来に比べて省スペースで、しかもより一層確
実に消去が出来るという長所を有する。
【0075】又、本発明は、上記可逆感熱シートの優れ
た応用システムを提供することが出来るという長所を有
する。
【0076】以上の内容を具体的な場合を例にとって述
べる。
【0077】
【0078】即ち、本発明の記録の消去方法では、駆動
するための電力や熱容量が小さく、省エネルギーである
上、ほとんどスペースを取らずきれいに記録消去するこ
とのできるという特徴を有する。
【0079】又、可逆感熱シートのストライプ状導電線
で温度検知をする簡単な構成により、正確に温度制御の
できる記録の消去方法も提供している。
【0080】本発明の可逆感熱シートの応用システム
は、住居、ビル、車などの窓ガラス、色調可変な光源フ
ィルター、スライド、静止画ディスプレーなど多種類の
用途に利用できる調光体のほか、情報メモリーカードの
リーダライタ、ファクシミリ、ワードプロセッサ、プリ
ンター、電子黒板などの情報機器などに用いることがで
きるものである。
【0081】このように本発明は工業的価値の大なるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例の可逆感熱シートと、
記録の消去方法を示す模式図である。
【図2】本発明の可逆感熱シートと、記録の消去方法の
一実施例を示す模式図である。
【図3】本発明の可逆感熱シートの記録消去用ロールの
一実施例を示す模式図である。
【図4】本発明の異方導電性織物を用いた可逆感熱シー
トとその温度制御回路の一実施例を示す模式図である。
【図5】本実施例における調光体の断面図である。
【符号の説明】
1 導電線 2 基板 3 リード線 4、5 電極 6 可逆感熱層 7 電気端子 8 摺動電極 9 記録消去用ロール 10 絶縁性糸 11 異方導電性織物 12、13 透明樹脂基板 14 温度検知回路 15 電力制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−46039(JP,A) 特開 平6−50067(JP,A) 特開 平2−306569(JP,A) 特開 平5−286240(JP,A) 特開 平2−272421(JP,A) 特開 平5−294064(JP,A) 特開 平2−22629(JP,A) 実開 昭63−141984(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/30 B41M 5/12 - 5/22 B41J 3/20 H05B 3/20 - 3/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する導電線同士が電気的に接触して
    いない状態で形成されたストライプ状導電シートと、高
    温モード、低温モードの2つの加熱モードによって透明
    度あるいは色相が可逆的に変化し記録保持される可逆感
    熱層とを重ね、前記ストライプ状導電シートの前記導電
    線に順次電圧を印加して発熱させ、前記可逆感熱層の記
    録の消去を行なうことを特徴とする記録の消去方法。
  2. 【請求項2】 ストライプ状導電シートは、シート状あ
    るいはロール状に形成されており、前記可逆感熱層を有
    するシートを前記ストライプ状導電シートの少なくとも
    一部に重ねることを特徴とする請求項記載の記録の消
    去方法。
  3. 【請求項3】 ストライプ状導電シートの導電線の各々
    が、所定の記録手段の記録制御回路に接続され、前記記
    録制御回路からのパルス電圧により順次記録消去してな
    る請求項又は請求項に記載の記録の消去方法。
  4. 【請求項4】 電圧が、ストライプ状導電シートの端部
    に形成された複数の固定電極と、それら電極と接触自在
    に設けられた摺動電極とに印加されることを特徴とする
    請求項又は請求項に記載の記録の消去方法。
  5. 【請求項5】 ストライプ状導電シートの前記導電線の
    抵抗値により温度を検出する温度検知手段と、その温度
    検出信号により通電量を制御する手段とを設け、前記温
    度検出信号により前記可逆感熱層の温度を制御すること
    を特徴とする請求項又は請求項記載の記録の消去方
    法。
  6. 【請求項6】 着色基板あるいは反射性基板上に隣接す
    る導電線同士が電気的に接触していない状態で形成され
    てなるストライプ状導電シートと、高温モード、低温モ
    ードの2つの加熱モードによって透明度あるいは色相が
    可逆的に変化し記憶される可逆感熱層とを積層してなる
    可逆感熱シートと、 前記可逆感熱層に対して記録を行う熱的記録手段と、 前記ストライプ状導電シートの前記導電線に電圧を印加
    して発熱させ前記可逆感熱層の記録の消去を行なう記録
    消去手段とを備え、 前記可逆感熱層の光学特性を制御してなる電子黒板を構
    成したことを特徴とする可逆感熱シートの応用システ
    ム。
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