JP3517037B2 - 動き適応映像信号処理装置 - Google Patents

動き適応映像信号処理装置

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JP3517037B2 JP21142195A JP21142195A JP3517037B2 JP 3517037 B2 JP3517037 B2 JP 3517037B2 JP 21142195 A JP21142195 A JP 21142195A JP 21142195 A JP21142195 A JP 21142195A JP 3517037 B2 JP3517037 B2 JP 3517037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビジョン信
号の処理装置に関し、特にカラーテレビジョン信号のY
/C分離処理と走査線補間処理において、画像の動きに
応じて処理方式を制御する動き適応型映像信号処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の動きに応じてテレビジョン信号の
処理を制御する動き適応型信号処理は、高画質を得るた
めに非常に有効な手段である。例えば、NTSC方式の
コンポジットカラーテレビジョン信号に対し、静止画に
はフレーム相関を、動画にはライン相関を用いたY/C
分離処理を行うことによって、ドット妨害やクロスカラ
ーなどの発生を抑圧できる。また、インターレース走査
を順次走査に変換するための走査線補間については、静
止画にはフィールド間補間、動画にはライン間補間を行
うことによって、ラインフリッカを防止して垂直解像度
を向上させることができる。こうした動き適応信号処理
の従来例として、例えば、クリアビジョン普及促進協議
会編集による「クリアビジョンハンドブック」(兼六館
出版)第129−169ページに詳しく述べられてい
る。
【0003】従来例の構成を図2により簡単に説明する
と、図2において、201はコンポジトカラーテレビジ
ョン信号(以下、テレビジョン信号と記す)の入力端
子、202は動き検出回路、203は3次元Y/C分離
回路、204はY信号用走査線補間回路、205はC信
号用走査線補間回路、206は倍速Y信号出力端子、2
07は倍速C信号出力端子である。
【0004】ここでは、NTSC方式のテレビジョン信
号を入力する場合を例にあげて説明する。動き検出回路
202は、入力端子201より入力するテレビジョン信
号のフレーム間差を基にして画像の動きを検出する。3
次元Y/C分離回路203は、静止画部分では1フレー
ム前後の信号の加減算(フレームくし形フィルタ)によ
り輝度信号と色信号とを分離し、動画部分については上
下のラインの加減算(ラインくし形フィルタ)で輝度信
号と色信号とを分離する。これら分離方法の切り替え
は、動き検出回路202で作成された動き信号Kによっ
て制御される。
【0005】Y信号用走査線補間回路204は、3次元
Y/C分離回路203で分離された輝度信号を入力し
て、走査線数を倍にするための補間処理を行う。C信号
用走査線補間回路205は、同じく203で分離された
色信号に対して補間処理を行う。この204,205で
行われる補間処理は、動き検出回路202で作成された
動き信号Kによって制御され、静止画部分では前フィー
ルドの信号をそのまま補間信号とし(フィールド間補
間)、動画部分では同じフィールド内の情報である上下
ラインの平均値を補間信号とする(ライン間補間)よう
に処理を切り替える。得られた補間信号は、実信号に時
間多重して出力あるいはノンインタレース形式で出力さ
れ、倍速Y信号出力端子206,倍速C信号出力端子2
07に供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の動き適応
信号処理では、3次元Y/C分離と走査線補間とが同一
の動き検出回路で作成された動き信号Kによって制御さ
れている。本来、3次元Y/C分離回路では、輝度信号
と色信号の相互干渉に起因するドット妨害やクロスカラ
ーなどの画質劣化の抑圧を目的としており、一方の走査
線補間回路ではラインフリッカを抑え、垂直解像度の向
上を目的として動き適応化が図られている。これら異な
る目的をもつ信号処理に対して、同一の制御方法を用い
る必然性はなく、それぞれに最適な制御方法をいかに確
立するかが課題となる。
【0007】例えば、輝度信号の動きを検出する際、コ
ンポジット形式のカラーテレビジョン信号の1フレーム
差信号に対して、色信号成分を除去するためにLPFを
かけるが、LPFのカットオフ周波数をあまり高くする
と色信号のための誤検出が増える。逆に低くすぎると、
輝度信号の比較的高い周波数成分からなる細かな物体の
動きが検出できなくなるというトレードオフの関係にあ
る。このため、従来技術では、水しぶき、あるいは縦縞
模様の服を着た人物が横に動くシーンが代表例である動
画像に対して静止画用のY/C分離処理が施されること
に起因するクロスカラーなどの画質劣化に対して妥協せ
ざるを得ないという問題があった。
【0008】一方の走査線補間に関しては、上記動き検
出回路で得られた動き信号によって動き適応処理を制御
する点に問題があった。詳しく述べると、動き信号は前
述したようにコンポジット形式の映像信号から作成した
ものであり、トレードオフ問題をもっている。走査線補
間処理が実際に扱う映像信号は、3次元Y/C分離処理
後のコンポーネント形式となった映像信号であり、広帯
域にわたる動き適応処理が行われるべきであるのに対
し、前記動き信号Kの周波数帯域は狭く、高い周波数帯
域では動きの検出もれが起きる。これにより、動画に対
して静止画用走査線補間処理が行われてしまい、尾引き
や二重像といった画質劣化を招くという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、コンポジッ
ト形式のカラーテレビジョン信号を入力し、該信号に含
まれる画像の動きを検出する第1の動き検出手段と、フ
レームくし形フィルタおよびラインくし形フィルタを含
み、前記第1の動き検出回路の出力情報に基づき、輝度
信号と色信号との分離方法が制御される3次元Y/C分
離手段と、前記3次元Y/C分離手段で輝度信号と色信
号とに分離されたコンポーネント形式のカラーテレビジ
ョン信号の少なくともいずれか一方を入力し、該コンポ
ーネント形式のカラーテレビジョン信号に含まれる画像
の動きを検出する第2の動き検出手段と、1フィールド
周期単位の遅延手段を用いて前記コンポーネント形式の
カラーテレビジョン信号の走査線補間を行うフィールド
間補間手段と、1ライン周期単位の遅延手段を用いて前
記コンポーネント形式のカラーテレビジョン信号の走査
線補間を行うライン間補間手段とを含み、前記第2の動
き検出手段の出力情報に基づき、走査線補間信号の生成
処理方法が制御される走査線補間手段とを有し、前記第
1の動き検出手段は、コンポジット形式のカラーテレビ
ジョン信号に含まれる画像の輪郭を検出する第1の輪郭
検出手段と、前記第1の輪郭検出手段の出力情報に基づ
き、動きの検出感度を制御する第1の感度制御手段とを
含み、前記第2の動き検出手段は、コンポーネント形式
のカラーテレビジョン信号に含まれる画像の輪郭を検出
する第2の輪郭検出手段と、前記第2の輪郭検出手段の
出力情報に基づき、動きの検出感度を制御する第2の感
度制御手段とを含み、これにより動き適応処理を行うこ
とにより解決できる。
【0010】
【作用】例えばY/C分離処理については、Y/C分離
専用の動き検出手段を設け、3次元Y/C分離手段で
は、該動き検出手段から出力される制御信号が静止画処
理を指示した場合、フレーム間の信号の相関性を利用す
るフレームくし形フィルタによるY/C分離を行い、動
画処理を指示した場合には、ライン間の信号の相関性を
利用するラインくし形フィルタによるY/C分離を行う
ように処理を切り替える。そして、Y/C分離後の走査
線補間処理については、輝度信号および色信号に対して
それぞれあるいは一方に動き検出回路を設ける。これら
の動き検出手段は、フレーム差分を利用してY/C分離
後の映像信号の動き検出を行う手段で、この結果は走査
線補間処理の制御信号として用いられる。
【0011】走査線補間手段では、各動き検出手段から
導かれる制御信号が静止画処理を指示した場合、フィー
ルド前の信号をそのまま補間するフィールド間補間を行
い、動画処理を指示した場合、上下ラインの平均値を補
間信号とするライン間補間を行うように処理を切り替え
る。また、コンポジット形式のテレビジョン信号中の画
像の輪郭を検出して、動き検出の感度調節に使用し、輝
度信号と色信号とに分離されたコンポーネント形式のテ
レビジョン信号中の画像の輪郭を検出し、動き検出の感
度調節に使用する。以上の作用により、画像のエッジ部
分で頻発する動きの誤検出(静止画に対して動画と判定
する誤動作)を抑圧しつつ、Y/C分離および走査線補
間のそれぞれに最適な動き適応処理が可能となり、より
画質が向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は、本発明の第1実施例の機能を示すブロック
図である。図1において、101はコンポジットカラー
テレビジョン信号の入力端子、102は動き検出回路、
103は3次元Y/C分離回路、104、105はそれ
ぞれY信号およびC信号の動き検出回路、106はY信
号用走査線補間回路、107はC信号用走査線補間回
路、108は倍速Y信号出力端子、109は倍速C信号
出力端子である。ここでは、NTSC方式のテレビジョ
ン信号を入力する場合を例にあげて説明する。動き検出
回路102は、入力端子101より入力するテレビジョ
ン信号のフレーム間差を基にして画像の動きを検出す
る。例えば、輝度信号に対する動き検出では、1フレー
ム間の差信号から色信号成分を除去するためのLPFを
かけて、その後、絶対値処理で正負の極性を取り除いた
動き量が得られる。また、色信号に対する動き検出で
は、2フレーム間差で求めることができ、BPF,絶対
値処理で動き量を得る。この際には輝度信号の高域成分
に対しても動き検出が行える。そして、例えば、輝度信
号および色信号の動き信号をそれぞれ出力するか、ある
いは動き量の大きい方あるいは平均値を動き信号K1と
して出力する。
【0013】3次元Y/C分離回路103は、静止画部
分では1フレーム前後の信号の加減算(フレームくし形
フィルタ)により輝度信号と色信号とを分離し、動画部
分については上下のラインの加減算(ラインくし形フィ
ルタ)で輝度信号と色信号とを分離する。これら分離方
法の切り替えは、動き検出回路102で作成された動き
信号K1によって制御される。
【0014】動き検出回路104、105はそれぞれ、
3次元Y/C分離回路103より導かれる輝度信号Y,
色信号Cのフレーム間差を基にして画像の動きを検出す
る。例えば、輝度信号に対する動き検出では、1フレー
ム間の差信号の絶対値処理を行う。この際に扱う映像信
号は3次元Y/C分離回路103によってY/C分離処
理が完了したコンポジット形式であるために、LPFを
かけて色信号成分を除去する作業は不要となる。ただ
し、102による動き検出の性能や103によるY/C
分離性能の善し悪しによってはLPFをかけることで、
残留した色信号成分による動きの誤検出を防止すること
もある。その際にLPFのフィルタ特性は急峻な特性は
必要とせず、カットオフ周波数が高く、タップ数の小さ
なフィルタで十分である。Y信号に対する動き検出の結
果は、制御信号K2としてY信号用走査線補間回路10
6に導かれる。
【0015】色信号Cに対する動き検出は、やはり1フ
レーム間差で求めることができ、絶対値処理を行う。こ
の際もBPFによる色信号成分の抽出の有無は、102
による動き検出の性能や103によるY/C分離性能の
善し悪しに応じて変わる。必要な場合にはBPFのフィ
ルタ特性は急峻な特性は必要とせず、カットオフ周波数
が高く、タップ数の小さなフィルタで十分である。C信
号に対する動き検出の結果は、制御信号K3としてC信
号用走査線補間回路107に導かれる。
【0016】Y信号用走査線補間回路106は、3次元
Y/C分離回路103で分離された輝度信号を入力し
て、走査線数を倍にするための補間処理を行う。C信号
用走査線補間回路107は、同じく103で分離された
色信号に対して補間処理を行う。この106,107で
行われる補間処理は、動き検出回路104、105で作
成された動き信号K2,K3によってそれぞれ制御さ
れ、静止画部分では前フィールドの信号をそのまま補間
信号とし(フィールド間補間)、動画部分では同じフィ
ールド内の情報である上下ラインの平均値を補間信号と
する(ライン間補間)ように処理を切り替える。得られ
た補間信号は、実信号に時間多重して出力するか、ある
いはノンインタレース形式で出力され、倍速Y信号出力
端子108,倍速C信号出力端子109に供給される。
【0017】上記動き検出回路102,104,105
へ入力する画像の輪郭、つまり水平エッジや垂直エッジ
の有無を考慮して、フレーム差分から求める動き量の出
力調整を行う構成とすることで、それぞれの動き検出回
路の精度向上が図れる。動き検出回路102について説
明すると、垂直エッジの検出は、入力端子101より入
力するテレビジョン信号のライン差を基にしており、例
えば、輝度信号に対するエッジ検出では、ライン間の差
信号から色信号成分を除去するためのLPFをかけて、
その後、絶対値処理で正負の極性を取り除き、垂直エッ
ジ量を得る。水平エッジの検出は、入力端子101より
入力するテレビジョン信号に対して、水平方向の高域成
分の抽出を基にしており、例えば、輝度信号に対するエ
ッジ検出では、色信号成分が混入しないようにBPFを
かけて、その後、絶対値処理で正負の極性を取り除き、
水平エッジ量を得る。これら垂直,水平エッジ部分で
は、動きの誤検出(静止画に対して動画と判定する誤動
作)が頻繁に発生するため、エッジ部では動きの検出感
度を弱めることで誤検出の防止を行う。
【0018】動き検出回路104,105におけるエッ
ジ検出について説明すると、垂直エッジの検出はコンポ
ーネント形式の映像信号が対象となるため、ライン差を
そのまま絶対値処理して垂直エッジ量としても問題はな
い。ただし、前段で行われるY/C分離性能が悪い場合
には、タップ数が少なく、カットオフ周波数の比較的高
い簡易なLPFを用いることもある。水平エッジの検出
はHPFを用いて抽出した高域成分を基に絶対値処理し
て水平エッジ量とすれば良い。ただし、前段で行われる
Y/C分離性能が悪い場合には、残留している色信号成
分の混入を防ぐためのBPFに変更することもある。こ
れら垂直,水平エッジ部分に対して動きの検出感度を弱
めて誤検出を防ぐ点は前記動き検出回路102と同様で
ある。
【0019】図3、4は、画像エッジ部分での動き検出
感度調節を伴わない3次元Y/C分離回路および走査線
補間回路の詳細を示す図である。図3、4において、3
01はコンポジットテレビジョン信号の入力端子、30
2,303,306,323,333はラインメモリ、
304,305,307,308,324,325,3
34,335はフィールドメモリ、309,312,3
16,318,320,326,336は減算回路、3
10はLPF、311,314,327,337は絶対
値回路、313はBPF、315,317,319,3
29,339は係数回路(乗算器)、321,322,
330,340は後述するMIX回路、328,338
は加算回路、331,341は多重回路、332は倍速
Y信号出力端子、342は倍速C信号出力端子である。
【0020】入力端子301に入力されるテレビジョン
信号は、図1と同様にNTSC方式のテレビジョン信号
を例とし、以下、Y/C分離と走査線補間処理および動
き検出に必要とされるメモリ構成を具体的に示して説明
する。まず、コンポジット形式のテレビジョン信号に対
する動き検出の動作に関して説明する。入力端子301
から入力されるテレビジョン信号は、ラインメモリ30
2で1ライン期間(1H)遅延させ出力する。その後、
ラインメモリ303とフィールドメモリ304,305
で1フレーム期間(525H)遅延させ出力する。減算
回路309はラインメモリ302の出力するテレビジョ
ン信号からフィールドメモリ305の出力するテレビジ
ョン信号を減算し、1フレーム間差信号を得る。そし
て、フレーム間で位相が反転している色信号成分を除去
するために、上記1フレーム間差信号に対してLPF3
10で色信号帯域を制限する。その後、絶対値回路31
1において差信号の正負の極性を取り除き、Y分離用動
き信号KSYとして出力する。
【0021】また、フィールドメモリ305の出力する
テレビジョン信号は、さらにラインメモリ306,フィ
ールドメモリ307,308で1フレーム期間遅延させ
出力する。減算回路312はラインメモリ302の出力
するテレビジョン信号からフィールドメモリ308の出
力するテレビジョン信号を減算し、2フレーム間差信号
を得る。この2フレーム間差信号に対してBPF313
で色信号帯域を抽出する。その後、絶対値回路314に
おいて差信号の正負の極性を取り除き、C分離用動き信
号KSCとして出力する。
【0022】次に、コンポジット形式のテレビジョン信
号に対するY/C分離の動作に関して説明する。減算回
路309から導かれる1フレーム間差信号がフレームく
し形フィルタの出力であり、係数回路315による1/
2倍後に静止画用C信号CSとしてMIX回路322へ
導く。減算回路316ではラインメモリ302の出力す
るテレビジョン信号から上記CSを差引いて静止画用Y
信号YSとしてMIX回路321へ導く。
【0023】また、減算回路318はラインメモリ30
2の出力を係数回路317によって2倍にしたテレビジ
ョン信号から、入力端子301およびラインメモリ30
3より導かれるテレビジョン信号を減算する。この3ラ
イン間の差信号がラインくし形フィルタの出力であり、
係数回路319により1/4倍後に動画用C信号CDと
してMIX回路322へ導く。減算回路320ではライ
ンメモリ302の出力するテレビジョン信号から上記C
Dを差引いて動画用Y信号YDとしてMIX回路321
へ導く。
【0024】MIX回路321では、上記YSとYDの
混合処理を行うが、その際にY分離用動き信号KSYの
制御によって混合比を可変する。例えば、KSYを4ビ
ット信号(0から15まで階調をもつ)とすれば、0≦
KSY≦7のとき、 Y=(1−KSY/7)×YS+(KSY/7)×YD KSY>7のとき、 Y=YD の演算処理を行い、Y信号として出力する。ここで示し
たY分離用動き信号KSYに対するしきい値は、KSY
>7に限定することはなく、0≦KSY≦7における混
合比の設定もこれに限るものではない。MIX回路32
2では、MIX回路321と同様にCSとCDの混合処
理を行うが、その際にC分離用動き信号KSCの制御に
よって混合比を可変してC信号として出力する。
【0025】次に、図4に移り、Y/C分離処理により
コンポネーント形式となったテレビジョン信号(本実施
例ではY信号とC信号)に対する動き検出の動作に関し
て説明する。MIX回路321から導かれるY信号は、
ラインメモリ323,フィールドメモリ324,325
で1フレーム期間遅延させ出力する。減算回路326は
MIX回路321の出力するY信号からフィールドメモ
リ325の出力するY信号を減算し、1フレーム間差信
号を得る。その後、絶対値回路327において差信号の
正負の極性を取り除き、Y走査線補間用動き信号KIY
(K2)として出力する。
【0026】MIX回路322から導かれるC信号は、
ラインメモリ333,フィールドメモリ334,335
で1フレーム期間遅延させ出力する。減算回路336は
MIX回路322の出力するC信号からフィールドメモ
リ335の出力するC信号を減算し、1フレーム間差信
号を得る。その後、絶対値回路337において差信号の
正負の極性を取り除き、C走査線補間用動き信号KIC
(K3)として出力する。
【0027】次に、前記Y信号とC信号に対する走査線
補間の動作に関して説明する。フィールドメモリ324
の出力するY信号は、そのまま静止画用Y走査線補間信
号YAとしてMIX回路330へ導かれる(フィールド
間補間)。加算回路328は、MIX回路321から導
かれるY信号とラインメモリ323の出力するY信号と
を加算する。その後、係数回路329によって1/2倍
する。これにより、上下ラインの平均値が得られ、動画
用Y走査線補間信号YBとしてMIX回路330へ導く
(ライン間補間)。
【0028】MIX回路330では、上記YAとYBの
混合処理を行うが、その際にY走査線補間用動き信号K
IYの制御によって混合比を可変する。例えば、KIY
を4ビット信号(0から15まで階調をもつ)とすれ
ば、0≦KIY≦7のとき、 YH=(1−KIY/7)×YA+(KIY/7)×Y
B KIY>7のとき、 YH=YB の演算処理を行い、Y走査線補間信号YHとして出力す
る。ここで示したY走査線補間用動き信号KIYに対す
るしきい値は、KIY>7に限定することはなく、0≦
KIY≦7における混合比の設定もこれに限るものでは
ない。多重回路331は、ラインメモリ323の出力を
実走査線信号とし、MIX回路330が出力する補間走
査線信号を時間多重させて倍速Y信号として出力端子3
32に導く。あるいは、実走査線信号と補間走査線信号
をノンインタレース表示可能な倍速Y信号として出力端
子332に導くものとしてもよい。
【0029】フィールドメモリ334の出力するC信号
は、フィールド間補間による静止画用C走査線補間信号
としてMIX回路340へ導かれる。加算回路338
は、MIX回路322から導かれるC信号とラインメモ
リ333の出力するC信号とを加算する。その後、係数
回路339によって1/2倍するライン間補間による動
画用C走査線補間信号としてMIX回路340へ導く。
【0030】MIX回路340では、Y走査線補間信号
の混合処理と同様に、静止画用C走査線補間信号と動画
用C走査線補間信号の混合処理を行い、C走査線補間用
動き信号KICの制御によって混合比を制御してC走査
線補間信号として出力する。
【0031】多重回路341は、ラインメモリ333の
出力を実走査線信号とし、MIX回路340が出力する
補間走査線信号を時間多重させて倍速C信号として出力
端子342に導く。あるいは、実走査線信号と補間走査
線信号をノンインタレース表示可能な倍速C信号として
出力端子342に導くものとしてもよい。
【0032】次に、本発明における3次元Y/C分離回
路および走査線補間回路の一例を図5、6を用いて説明
する。図5、6において、401,409,415は減
算回路、402はLPF、403,405,410,4
12,416,418は絶対値回路、404はBPF、
406,413,419は加算回路、407,408,
414,420は感度調節回路、411,417はHP
Fである。その他の構成要素は図3、4の実施例に示し
たものと同様である。図3、4の実施例との違いは、コ
ンポジット形式のテレビジョン信号中の画像の輪郭を検
出して、動き検出の感度調節に使用する構成としている
点と、輝度信号と色信号とに分離されたコンポーネント
形式のテレビジョン信号中の画像の輪郭を検出し、動き
検出の感度調節に使用する構成としている点である。以
下、これらの動作を説明する。
【0033】図5において、減算回路401は、ライン
メモリ302の出力するテレビジョン信号とラインメモ
リ303の出力するテレビジョン信号とを減算させ1ラ
イン間差信号を得る。そして、ライン間で位相が反転し
ている色信号成分を除去するために、上記1ライン間差
信号に対してLPF402で色信号帯域を制限する。そ
の後、絶対値回路403において差信号の正負の極性を
取り除き、垂直エッジ信号を得る。BPF404は、ラ
インメモリ302の出力するテレビジョン信号に対して
水平方向の高域成分の抽出を行う。その後、絶対値回路
405で正負の極性を取り除き、水平エッジ信号を得
る。加算回路406は、上記垂直エッジ信号と水平エッ
ジ信号とを加算して、動き検出の感度調節回路407,
408用を制御するためのエッジ信号を出力する。
【0034】感度調節回路407は上記エッジ信号に応
じて、絶対値回路311から導かれる輝度信号に対する
動き信号に所定の減衰を与えて感度調節を行う。例え
ば、エッジ信号を1ビット(エッジなし/エッジあり)
とすれば、エッジなしのときにはそのまま出力し、エッ
ジありのときには−10して出力するといった演算処理
を行う。ここで示した演算処理は一つの例であり、例え
ば、エッジありのときには0.5倍して出力するといっ
た演算処理でもよく、「エッジあり」の場合に動き信号
に減衰を与えることで、画像のエッジ部分で頻発する動
きの誤検出(静止画に対して動画と判定する誤動作)を
抑圧する。感度調節回路408が上記エッジ信号に応じ
て、絶対値回路314から導かれる色信号に対する動き
信号の感度調節を行う動作も同様である。
【0035】図6において、減算回路409は、MIX
回路321の出力するY信号とラインメモリ323の出
力するY信号とを減算させ1ライン間差信号を得る。そ
の後、絶対値回路410において差信号の正負の極性を
取り除き、垂直エッジ信号を得る。ただし、前段で行わ
れるY/C分離性能が悪い場合には、タップ数が少な
く、カットオフ周波数の比較的高い簡易なLPFを上記
1ライン間差信号にかけることもある。HPF411
は、MIX回路321の出力するY信号に対して水平方
向の高域成分の抽出を行う。その後、絶対値回路412
で正負の極性を取り除き、水平エッジ信号を得る。ただ
し、前段で行われるY/C分離性能が悪い場合には、残
留している色信号成分の混入を防ぐためのBPFに変更
することもある。加算回路413は、上記垂直エッジ信
号と水平エッジ信号とを加算して、動き検出の感度調節
回路414を制御するためのエッジ信号を出力する。
【0036】感度調節回路414は上記エッジ信号に応
じて、絶対値回路327から導かれる輝度信号に対する
動き信号に所定の減衰を与えて感度調節を行う。感度調
節の具体的な処理は、感度調節回路407について説明
したものと同様のものでよい。また、MIX回路322
の出力するC信号に対するエッジ検出における減算回路
415、絶対値回路416,418、HPF417、加
算回路419、感度調節回路420の各動作は、上記M
IX回路321の出力するY信号に対するエッジ検出に
おいて説明したものと同様である。以上、実施例を開示
したが、以下に示すような変形例も考えられる。実施例
においては、Y/C分離後に検出した動き信号KIY、
KICに基づき、補間処理を制御しているが、Y/C分
離後に検出した動き信号に基づき、Y/C分離処理を制
御するようにしてもよい。この場合には、例えば図3の
MIX回路をもう1組設け、該MIX回路を図4のKI
Y、KIC信号によって制御し、Y、C信号を出力する
ようにしてもよい。本発明はハードウェアによる実施の
他、DSPなどを使用してソフトウェアによる実施も可
能である。また、任意の映像信号の方式に本発明を適用
可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、コンポジットカラーテ
レビジョン信号に対する動き適応型Y/C分離処理は、
同コンポジットカラーテレビジョン信号に対する動きの
検出結果を用いて制御し、Y/C分離後のコンポーネン
トカラーテレビジョン信号に対する動き適応型走査線補
間処理は、同コンポーネントカラーテレビジョン信号に
対する動きの検出結果を用いて制御し、その際、画像輪
郭検出の出力情報で動き検出感度を制御するので、それ
ぞれの動き適応処理の最適な制御が可能となる。従っ
て、画質が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】従来の動き適応信号処理回路を示すブロック図
である。
【図3】画像エッジ部分での動き検出感度調節を伴わな
Y/C分離回路を示すブロック図である。
【図4】画像エッジ部分での動き検出感度調節を伴わな
走査線補間回路を示すブロック図である。
【図5】本発明におけるY/C分離回路の一例を示すブ
ロック図である。
【図6】本発明における走査線補間回路の一例を示すブ
ロック図である。
フロントページの続き (72)発明者 坂井 武 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 情報映像事業部 内 (72)発明者 長谷川 亮 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 情報映像事業部 内 (56)参考文献 特開 昭63−46090(JP,A) 特開 平8−279928(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 11/00 - 11/22 H04N 9/44 - 9/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンポジット形式のカラーテレビジョン信
    号を入力し、該信号に含まれる画像の動きを検出する第
    の動き検出手段と、 フレームくし形フィルタおよびラインくし形フィルタを
    含み、前記第の動き検出回路の出力情報に基づき、輝
    度信号と色信号との分離方法が制御される3次元Y/C
    分離手段と、 前記3次元Y/C分離手段で輝度信号と色信号とに分離
    されたコンポーネント形式のカラーテレビジョン信号の
    少なくともいずれか一方を入力し、該コンポーネント形
    式のカラーテレビジョン信号に含まれる画像の動きを検
    出する第の動き検出手段と、 1フィールド周期単位の遅延手段を用いて前記コンポー
    ネント形式のカラーテレビジョン信号の走査線補間を行
    うフィールド間補間手段と、1ライン周期単位の遅延手
    段を用いて前記コンポーネント形式のカラーテレビジョ
    ン信号の走査線補間を行うライン間補間手段とを含み、
    前記第の動き検出手段の出力情報に基づき、走査線補
    間信号の生成処理方法が制御される走査線補間手段とを
    し、 前記第1の動き検出手段は、コンポジット形式のカラー
    テレビジョン信号に含まれる画像の輪郭を検出する第1
    の輪郭検出手段と、前記第1の輪郭検出手段の出力情報
    に基づき、動きの検出感度を制御する第1の感度制御手
    段とを含み、 前記第2の動き検出手段は、コンポーネント形式のカラ
    ーテレビジョン信号に含まれる画像の輪郭を検出する第
    2の輪郭検出手段と、前記第2の輪郭検出手段の出力情
    報に基づき、動きの検出感度を制御する第2の感度制御
    手段とを含む ことを特徴とする動き適応映像信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1および第2の輪郭検出手段は、画
    像の垂直エッジと水平エッジを検出し、これらを加算し
    て輪郭検出信号とすることを特徴とする請求項1に記載
    の動き適応映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の感度制御手段は、前
    記第1および第2の輪郭検出手段により画像の輪郭が検
    出された場合に、前記動きの検出感度を弱めるように制
    御を行うことを特徴とする請求項1に記載の動き適応映
    像信号処理装置。
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