JP3514165B2 - レンズ形成方法 - Google Patents

レンズ形成方法

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JP3514165B2
JP3514165B2 JP11448399A JP11448399A JP3514165B2 JP 3514165 B2 JP3514165 B2 JP 3514165B2 JP 11448399 A JP11448399 A JP 11448399A JP 11448399 A JP11448399 A JP 11448399A JP 3514165 B2 JP3514165 B2 JP 3514165B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ先端部
にレンズを形成したレンズ付き光ファイバユニット
ンズを形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例を図6に示す。図6は光半
導体実装モジュールの構造に係り、図6(a)は上平面
図、図6(b)は縦断面図である。本従来例の光半導体
実装モジュールは、MTコネクタのような光ファイバコ
ネクタプラグ29に対応する光ファイバコネクタレセプ
タクル24(以後、レセプタクル24と略す)を具備し
た4チャネル型のモジュールである。レセプタクル24
への短尺光ファイバ素線22の固定は、通常、光ファイ
バ挿通穴26に短尺光ファイバ素線22を挿入した後
に、光学接着剤27を供給して硬化させ、硬化後にレセ
プタクル24の両端面を研磨して、光ファイバコネクタ
プラグ29とのフィジカルコンタクト面を形成する。
【0003】レセプタクル24内の短尺光ファイバ素線
22と光半導体素子30とは、微小レンズアレイ28を
間に配し、微小レンズによって光結合させている。従っ
て、この第1の従来例のモジュールの光結合において
は、短尺光ファイバ素線22と微小レンズアレイ28及
び光半導体素子30の三者の光軸合わせ調整が必要であ
る。
【0004】第2の従来例を図7に示す。図7は光半導
体実装モジュールの構造に係り、図7(a)は上平面
図、図7(b)は縦断面図である。本従来例の光半導体
実装モジュールは、光ファイバを直接モジュールから引
き出したピグテールタイプの4チャネル型のモジュール
である。光ファイバには、先端をレンズ形状に加工した
先球光ファイバ素線23を使用し、光半導体素子30と
の間で光軸合わせ調整を行い、先球光ファイバ素線23
と光半導体素子30とを直接光結合させる構造となって
いる。先球光ファイバ素線23は、所定のピッチで配列
させたガラスキャピラリ25に挿通させ、光学接着剤2
7を供給して硬化固定してある。
【0005】第3の従来例を図8に示す。図8は光半導
体実装モジュールの構造に係り、図8(a)は上平面
図、図8(b)は縦断面図である。本従来例の光半導体
実装モジュールは、第2の従来例と同様に、光ファイバ
を直接モジュールから引き出したピグテールタイプの4
チャネル型のモジュールである。本モジュールでは、受
光面或いは発光面にレンズを一体形成したレンズ付き光
半導体素子33を適用することで光結合を容易にして、
平端面の光ファイバ素線21の使用を可能としたもので
ある。
【0006】光ファイバ素線21は、所定のピッチで配
列させたガラスキャピラリ25に挿通させ、光学接着剤
27を供給して硬化固定してある。なお、従来例として
図6から図8に3つの例を示したが、従来技術としては
3つの例を相互に組み合わせた場合もある。即ち、第1
の従来例のレセプタクル24に対して先球光ファイバ素
線23を適用し、微小レンズアレイ28を使用しないモ
ジュール構造とする場合、第1の従来例における微小レ
ンズアレイ28と光半導体素子30の代わりに、レンズ
付き光半導体素子34を適用したモジュール構造とする
場合、また、第2の従来例における先球光ファイバ素線
23の代わりに、平端面の光ファイバ素線21と微小レ
ンズアレイ28を適用したモジュール構造とする場合が
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例において
は、レセプタクル24への短尺光ファイバ素線22の固
定及び端面研磨等の製作プロセスは比較的簡易である
が、光結合系に微小レンズアレイ28を用いているた
め、短尺光ファイバ素線22と微小レンズアレイ28及
び光半導体素子30の三者を光軸合わせ調整することと
なり、多くの調芯工数が必要であると同時に部品点数が
増えることでコスト増加を招くという問題がある。ま
た、微小レンズアレイ22の収容スペースを必要とする
ため、光半導体実装モジュールの寸法が大型化するとい
う欠点がある。
【0008】第2の従来例のピグテールタイプの光半導
体実装モジュールにおいては、先球光ファイバ素線23
を使用しているため、光半導体素子30との間の光軸合
わせのための調芯工数は第1の従来例より少なくて済
み、また、先球光ファイバ素線23と光半導体素子30
とを直接光結合させる構造であるため、光結合系のスペ
ースが小さくて済むため、光半導体実装モジュール寸法
小さくできる。しかしながら、先端をレンズ形状に加工
した先球光ファイバ素線23が高価であるという欠点が
ある。
【0009】第3の従来例においては、受光面或いは発
光面にレンズを一体形成したレンズ付き光半導体素子3
3を使用しているため、光ファイバ素線21との間の光
軸合わせのための調芯工数は第2の従来例と同様に少な
くて済み、かつ、光ファイバ素線21は低価格の平端面
のものの使用が可能である。また、光ファイバ素線21
とレンズ付き光半導体素子33とを直接光結合させる構
造であるため、光結合系のスペースが小さくて済むた
め、光半導体実装モジュール寸法小さくできる。
【0010】しかしながら、レンズ付き光半導体素子3
3は高価であること、樹脂レンズと一体化されたレンズ
付き光半導体素子33の場合には、耐熱性が低いために
素子のはんだ固定ができないこと等の欠点がある。本発
明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、従来の光半導体実装モジ
ュールにおいてコスト上昇の原因となっていた微小レン
ズアレイ22、先球光ファイバ素線23或いはレンズ付
き光半導体素子33を使用せずに光半導体実装モジュー
ルが構成できるレンズ付き光ファイバユニットを提供す
ることにある。また、上記のレンズ付き光ファイバユニ
ットの簡易なレンズ形成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の請求項1に係るレンズ形成方法は、光ファイバ素線
を挿通させる挿通穴を具備した光ファイバコネクタレセ
プタクルに、前記光ファイバ素線を挿通して、光ファイ
バコネクタレセプタクルの挿通穴の端部から突出しない
ように所定距離だけ引き戻した位置に前記光ファイバ素
線を配置し、挿通穴の端部に形成された光ファイバ素線
の先端面を底面とする窪み部に、光学接着剤から成る樹
脂レンズ部を設けたレンズ付き光ファイバユニットのレ
ンズを形成する方法であって、光ファイバコネクタレセ
プタクに光ファイバ素線を挿通し、一旦、前記光ファ
イバ素線を光ファイバコネクタレセプタクルの挿通穴の
から突出させた状態で、光学接着剤を光ファイバ素
線の先端に付着させ、かつ、光ファイバ素線の挿入側か
ら光ファイバ素線と挿通穴との隙間に光学接着剤を供給
し、次いで、光ファイバ素線の先端が光ファイバコネク
タレセプタクルの挿通穴の端から所定距離だけ引き戻
した位置に来るまで光ファイバ素線を引き戻すことで、
光学接着剤の表面張力により光ファイバ素線の先端面を
底面とする窪み部にレンズ形状の光学接着剤の溜まりを
形成し、その後に、光学接着剤を硬化させて樹脂レンズ
部を形成することを特徴とする。
【0012】上記目的を達成する本発明の請求項2に係
るレンズ形成方法は、光ファイバ素線が挿通可能なガラ
スキャピラリに、前記光ファイバ素線を挿通して、ガラ
スキャピラリの端部から突出しないように所定距離だけ
引き戻した位置に前記光ファイバ素線を配置し、ガラス
キャピラリの端部に形成された光ファイバ素線の先端面
を底面とする窪み部に、光学接着剤から成る樹脂レンズ
部を設けたレンズ付き光ファイバユニットのレンズを形
成する方法であって、ラスキャピラリに光ファイバ素
線を挿通し、一旦、前記光ファイバ素線をラスキャピ
ラリの端部から突出させた状態で、光学接着剤を光ファ
イバ素線の先端に付着させ、かつ、光ファイバ素線の挿
入側から光ファイバ素線と挿通穴との隙間に光学接着剤
を供給し、次いで、光ファイバ素線の先端がラスキャ
ピラリの端部から所定距離だけ引き戻した位置に来るま
で光ファイバ素線を引き戻すことで、光学接着剤の表面
張力により光ファイバ素線の先端面を底面とする窪み部
にレンズ形状の光学接着剤の溜まりを形成し、その後
に、光学接着剤を硬化させて樹脂レンズ部を形成するこ
とを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】〔作用〕本発明によれば、容易にかつ安価
に先端にレンズの形成された光ファイバユニットが得ら
れるので、先球光ファイバや微小レンズアレイやレンズ
付き光半導体素子を用いることなく、光ファイバと汎用
の安価な光半導体素子とを直接光結合させた光半導体実
装モジュールを構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]本発明の第
1の実施の形態に係るレンズ付き光ファイバユニットを
適用した光半導体実装モジュールを図1に示す。図1
(a)は上平面図、図1(b)は縦断面図である。この
第1の実施の形態における光半導体実装モジュールは、
MTコネクタのような光ファイバコネクタプラグ8に対
応する光ファイバコネクタレセプタクル3(以後、レセ
プタクル3と略す)を具備した4チャネル型のモジュー
ルであり、片端面(右端)にレンズの形成された4芯タ
イプのレセプタクル3が本発明に係るレンズ付き光ファ
イバユニットである。
【0018】本実施の形態におけるレンズ付き光ファイ
バユニットにおいては、レセプタクル3は短尺光ファイ
バ素線2用の挿通穴5を具備し、その挿通穴5にレセプ
タクル3の全長より短い短尺光ファイバ素線2を挿通
し、右端に形成される短尺光ファイバ素線2の先端面を
底面とする窪み部に光学接着剤6から成る樹脂レンズ部
7を設けたものである。このように光ファイバ先端に樹
脂レンズ部7を設けることによって、第1の従来例(図
6)のような微小レンズアレイ28を用いることなく、
また、第3の従来例(図8)のようなレンズ付き光半導
体素子34を用いることなく光半導体実装モジュールを
構成することができる。
【0019】図1に例示した光半導体実装モジュールに
適用しているレンズ付き光ファイバユニットを製作する
第1の製作手順並びにレンズ形成方法は、図2に示す工
程に従い、以下のとおりに行われる。先ず、図2(a)
に示すように、レセプタクル3の挿通穴5に、光ファイ
バ素線1を挿通穴5の上端から挿通させ、挿通穴5の下
端部から光ファイバ素線1を突出させる。次に、図2
(b)に示すように、挿通穴5の下端部から突出させた
光ファイバ素線1の先端を、光学接着剤6中に浸漬させ
る。
【0020】光ファイバ素線1の先端を光学接着剤6中
に浸漬させた後に、図2(c)に示すように、光ファイ
バ素線1を引き上げて光ファイバ素線1の先端に光学接
着剤6を付着させ、更に、光ファイバ素線1の挿入側か
ら光ファイバ素線1と挿通穴5との隙間に光学接着剤6
を供給する。引き続き、図2(d)に示すように、光フ
ァイバ素線1を更に引き上げ、光ファイバ素線1の先端
に付着させた光学接着剤6をレセプタクル3の下端に接
触させて、光学接着剤6の表面張力により光ファイバ素
線1の先端部にレンズ形状の光学接着剤6の溜まりを形
成する。そして、光学接着剤6が硬化して樹脂レンズ部
7が形成された後、光ファイバ素線1をレセプタクル3
の上端部で切断し、レセプタクル3の上端面を研磨し
て、光ファイバコネクタプラグ8とのフィジカルコンタ
クト面を形成してレンズ付き光ファイバユニットが完成
する。
【0021】上記手順によれば、レセプタクル3への光
ファイバ素線1の固定と、レンズ部7の形成とを同一工
程でできるため、簡易にかつ、コスト上昇を招くことな
くレンズ付き光ファイバユニットを製作することがで
き、第2の従来例(図7)のように高価な先球光ファイ
バ素線23を用いる必要がなくなる。本レンズ形成方法
は、特に、多芯タイプのレンズ付き光ファイバユニット
を製作する場合に有効な方法であり、多芯テープ光ファ
イバを用いることで一括レンズ形成できる。レンズ焦点
距離、開口数等のレンズ特性は、使用する光学接着剤6
の屈折率と粘度の選択、及び光ファイバ素線1の先端へ
の光学接着剤6の付着量とレセプタクル3の挿通穴5内
への光ファイバ素線1先端の引き込み距離を調整してレ
ンズ曲率を変化させることによって自在に制御すること
が可能である。
【0022】なお、図1並びに図2の例では、光ファイ
バ素線1或いは短尺光ファイバ素線2の先端をレセプタ
クル3の挿通穴5内に引き込んで窪み部を形成するよう
に図示したが、光ファイバ先端面とレセプタクル3の端
面とを同一平面上に位置させる、或いは光ファイバ先端
面をレセプタクル3の端面から若干突出させるように位
置させてもレンズ形成することは可能である。また、図
2の例では、光ファイバ素線1の先端への光学接着剤6
の付着方法として、光ファイバ素線1を垂直に配置し、
光学接着剤6の中に浸漬させて付着させる方法を図示し
説明したが、光学接着剤6をディスペンサ等によって供
給して光ファイバ素線1の先端に付着させても良い。更
に、光学接着剤6としては、紫外線硬化型光学接着剤、
熱硬化型光学接着剤、2液混合型光学接着剤、等、どの
ようなタイプのものでも良い。
【0023】図1に例示した光半導体実装モジュールに
適用しているレンズ付き光ファイバユニットを製作する
第2の製作手順並びにレンズ形成方法は、図3に示す工
程に従い、以下のとおりに行われる。先ず、図3(a)
に示すように、レセプタクル3の挿通穴5の左端より、
所定量の光学接着剤6を供給する。次に、図3(b)に
示すように、レセプタクル3の挿通穴5の全長より短い
短尺光ファイバ素線2を、光学接着剤6を供給した側か
ら挿通穴5に挿入する。
【0024】引き続き、図3(c)に示すように、短尺
光ファイバ素線2の左端面がレセプタクル3の左端面と
同一平面となる位置まで、短尺光ファイバ素線2を更に
挿入し、レセプタクル3の挿通穴5の右端部に光学接着
剤6を押し出させ、光学接着剤6の表面張力により短尺
光ファイバ素線2の先端部にレンズ形状の光学接着剤6
の溜まりを形成する。そして、光学接着剤6を硬化させ
て樹脂レンズ部7を形成する。その後に、レセプタクル
3の左端面を研磨して、光ファイバコネクタプラグ8と
のフィジカルコンタクト面を形成してレンズ付き光ファ
イバユニットが完成する。
【0025】上記手順によれば、前述の第1のレンズ形
成方法と同様に、レセプタクル3への光ファイバ素線1
の固定と、レンズ部7の形成とが同一工程でできるた
め、簡易にかつ、コスト上昇を招くことなくレンズ付き
光ファイバユニットを製作することができる。また、レ
ンズ焦点距離、開口数等のレンズ特性は、使用する光学
接着剤6の屈折率と粘度の選択、光学接着剤6の供給量
と短尺光ファイバ素線2の長さを調整してレンズ曲率を
変化させることによって自在に制御することが可能であ
る。なお、本レンズ形成方法では、予め切断し選別され
た短尺光ファイバ素線2を用いるので、前述の第1のレ
ンズ形成方法のようにレンズ形成後に光ファイバを切断
する工程がない。従って、切断ミス(斜め破断等)によ
ってレンズ付き光ファイバユニットの製作歩留まりを低
下させることがない。
【0026】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態に係るレンズ付き光ファイバユニットを適用した
光半導体実装モジュールを図4に示す。図4(a)は上
平面図、図4(b)は縦断面図である。この第2の実施
の形態における光半導体実装モジュールは、光ファイバ
素線1を直接モジュールから引き出したピグテールタイ
プの4チャネル型のモジュールである。光ファイバ素線
1とガラスキャピラリ4及びレンズを一体化させたもの
が本発明に係るレンズ付き光ファイバユニットであり、
図4では4つのレンズ付き光ファイバユニットを配列し
てモジュールを構成している。
【0027】本実施の形態におけるレンズ付き光ファイ
バユニットは、光ファイバ素線1が挿通可能なガラスキ
ャピラリ4に、前記光ファイバ素線1を挿通してガラス
キャピラリ4の端部から突出しないように所定距離だけ
引き戻した位置に前記光ファイバ素線1を配置し、ガラ
スキャピラリ4の端部に形成される光ファイバ素線1の
先端面を底面とする窪み部に光学接着剤6から成る樹脂
レンズ部7を設けたものである。上記のような平端面の
光ファイバ素線1先端に樹脂レンズ部7を形成したレン
ズ付き光ファイバユニットを適用することによって、第
2の従来例(図7)のような高価な先球光ファイバ素線
23を用いることなく光半導体実装モジュールを構成す
ることができる。
【0028】図4に例示した光半導体実装モジュールに
適用しているレンズ付き光ファイバユニットを製作する
第3の製作手順並びにレンズ形成方法は、図5に示す工
程に従い、以下のとおりに行われる。先ず、図5(a)
に示すように、ガラスキャピラリ4の挿通穴5に、光フ
ァイバ素線1を挿通穴5の上端から挿通させ、挿通穴5
の下端部から光ファイバ素線1を突出させる。次に、図
5(b)に示すように挿通穴5の下端部から突出させた
光ファイバ素線1の先端を、光学接着剤6中に浸漬させ
る。
【0029】引き続き、図5(c)に示すように、光フ
ァイバ素線1の先端を光学接着剤6中に浸漬させた後
に、光ファイバ素線1を引き上げて光ファイバ素線1の
先端に光学接着剤6を付着させ、更に、光ファイバ素線
1の挿入側から光ファイバ素線1と挿通穴5との隙間に
光学接着剤6を供給する。更に、図5(d)に示すよう
に、光ファイバ素線1を更に引き上げ、光ファイバ素線
1の先端に付着させた光学接着剤6をガラスキャピラリ
4の下端に接触させて、光学接着剤6の表面張力により
光ファイバ素線1の先端部にレンズ形状の光学接着剤6
の溜まりを形成する。その後、光学接着剤6を硬化させ
て樹脂レンズ部7を形成してレンズ付き光ファイバユニ
ットが完成する。
【0030】上記手順によれば、ガラスキャピラリ4へ
の光ファイバ素線1の固定と、レンズ部7の形成とを同
一工程でできるため、簡易にかつ、コスト上昇を招くこ
となくレンズ付き光ファイバユニットを製作することが
できる。図5においては、1本のガラスキャピラリ4に
よるレンズ形成方法を示したが、所定数のガラスキャピ
ラリ4をV溝付きブロック等に予め整列させておき、多
芯テープ光ファイバを用いて一括処理することで、多芯
タイプのレンズ付き光ファイバユニットを簡単に製作す
ることもできる。レンズ焦点距離、開口数等のレンズ特
性は、使用する光学接着剤6の屈折率と粘度の選択、及
び光ファイバ素線1の先端への光学接着剤6の付着量と
ガラスキャピラリ4の挿通穴5内への光ファイバ素線1
先端の引き込み距離を調整してレンズ曲率を変化させる
ことによって自在に制御することが可能である。
【0031】なお、図4並びに図5の例では、光ファイ
バ素線1の先端をガラスキャピラリ4の挿通穴5内に引
き込んで窪み部を形成するように図示したが、光ファイ
バ先端面とガラスキャピラリ4の端面とを同一平面上に
位置させる、或いは光ファイバ先端面をガラスキャピラ
リ4の端面から若干突出させるように位置させてもレン
ズ形成することは可能である。また、図5の例では、光
ファイバ素線1の先端への光学接着剤6の付着方法とし
て、光ファイバ素線1を垂直に配置し、光学接着剤6の
中に浸漬させて付着させる方法を図示し説明したが、光
学接着剤6をディスペンサ等によって供給して光ファイ
バ素線1の先端に付着させても良い。
【0032】更に、光学接着剤6としては、紫外線硬化
型光学接着剤、熱硬化型光学接着剤、2液混合型光学接
着剤、等、どのようなタイプのものでも良い。以上、ガ
ラスキャピラリ4を用いた本実施の形態における第3の
レンズ形成方法(図5)では、ガラスキャピラリ4に光
ファイバ素線1を挿通させた後に光学接着剤6を供給す
る方法としているが、レンズ形成方法として第1の実施
の形態の図3に示した第2のレンズ形成方法を適用して
も良い。即ち、予めガラスキャピラリ4の挿通穴5に所
定量の光学接着剤6を供給しておき、その後に光ファイ
バ素線1を挿入して光学接着剤6をガラスキャピラリ4
の他端部から押し出させレンズ形状を作る方法としても
良い。
【0033】尚、本発明により形成されるレンズの多少
のゆがみ、収差は問題にはならない。ファイバと受光素
子との光結合の場合には、ファイバ端からの出射発散光
がある程度集光できればよいからである。実際、粘度3
00cPの光学接着剤とガラスキャピラリを用いてレン
ズ形成した結果では、十分実用可能なものができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の光ファイバユニットヘのレンズ
形成方法によれば、光ファイバコネクタレセプタクル或
いはガラスキャピラリヘの光ファイバの固定と、光ファ
イバ先端へのレンズ形成とを同一工程でできるため、簡
易にかつ、安価にレンズ付き光ファイバユニットを製作
することができる。従って、本発明の光ファイバユニッ
トを適用することによって、高価な先球光ファイバや微
小レンズアレイやレンズ付き光半導体素子を用いること
なく、光ファイバと光半導体素子とを直接光結合させた
光半導体実装モジュールを構成することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るレンズ付き光
ファイバユニットを適用した光半導体実装モジュールの
構造を示す上平面図及び縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態で例示したレンズ付
き光ファイバユニットを製作する第1の製作手順並びに
レンズ形成方法を示す工程図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態で例示したレンズ付
き光ファイバユニットを製作する第2の製作手順並びに
レンズ形成方法を示す工程図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るレンズ付き光
ファイバユニットを適用した光半導体実装モジュールの
構造を示す上平面図及び縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態で例示したレンズ付
き光ファイバユニットを製作する第3の製作手順並びに
レンズ形成方法を示す工程図である。
【図6】第1の従来例に係る光半導体実装モジュールの
構造を示す上平面図及び縦断面図である。
【図7】第2の従来例に係る光半導体実装モジュールの
構造を示す上平面図及び縦断面図である。
【図8】第3の従来例に係る光半導体実装モジュールの
構造を示す上平面図及び縦断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ素線 2 短尺光ファイバ素線 3 光ファイバコネクタレセプタクル 4 ガラスキャピラリ 5 光ファイバ挿通穴 6 光学接着剤 7 樹脂レンズ部 8 光ファイバコネクタプラグ 9 光半導体素子 10 光半導体素子搭載ベース 11 モジュールケース 12 コネクタハウジング 21 光ファイバ素線 22 短尺光ファイバ素線 23 先球光ファイバ素線 24 光ファイバコネクタレセプタクル 25 ガラスキャピラリ 26 光ファイバ挿通穴 27 光学接着剤 28 微小レンズアレイ 29 光ファイバコネクタプラグ 30 光半導体素子 31 光半導体素子搭載ベース 32 モジュールケース 33 コネクタハウジング 34 レンズ付き光半導体素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大木 明 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 坂本 健 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−339828(JP,A) 特開 平8−68912(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/32 G02B 6/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ素線を挿通させる挿通穴を具
    備した光ファイバコネクタレセプタクルに、前記光ファ
    イバ素線を挿通して、光ファイバコネクタレセプタクル
    の挿通穴の端部から突出しないように所定距離だけ引き
    戻した位置に前記光ファイバ素線を配置し、挿通穴の端
    部に形成された光ファイバ素線の先端面を底面とする窪
    み部に、光学接着剤から成る樹脂レンズ部を設けたレン
    ズ付き光ファイバユニットのレンズを形成する方法であ
    って、光ファイバコネクタレセプタクに光ファイバ素
    線を挿通し、一旦、前記光ファイバ素線を光ファイバコ
    ネクタレセプタクルの挿通穴の端から突出させた状態
    で、光学接着剤を光ファイバ素線の先端に付着させ、か
    つ、光ファイバ素線の挿入側から光ファイバ素線と挿通
    穴との隙間に光学接着剤を供給し、次いで、光ファイバ
    素線の先端が光ファイバコネクタレセプタクルの挿通穴
    の端から所定距離だけ引き戻した位置に来るまで光フ
    ァイバ素線を引き戻すことで、光学接着剤の表面張力に
    より光ファイバ素線の先端面を底面とする窪み部にレン
    ズ形状の光学接着剤の溜まりを形成し、その後に、光学
    接着剤を硬化させて樹脂レンズ部を形成することを特徴
    とするレンズ形成方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバ素線が挿通可能なガラスキャ
    ピラリに、前記光ファイバ素線を挿通して、ガラスキャ
    ピラリの端部から突出しないように所定距離だけ引き戻
    した位置に前記光ファイバ素線を配置し、ガラスキャピ
    ラリの端部に形成された光ファイバ素線の先端面を底面
    とする窪み部に、光学接着剤から成る樹脂レンズ部を設
    けたレンズ付き光ファイバユニットのレンズを形成する
    方法であって、ラスキャピラリに光ファイバ素線を挿
    通し、一旦、前記光ファイバ素線をラスキャピラリの
    端部から突出させた状態で、光学接着剤を光ファイバ素
    線の先端に付着させ、かつ、光ファイバ素線の挿入側か
    ら光ファイバ素線と挿通穴との隙間に光学接着剤を供給
    し、次いで、光ファイバ素線の先端がラスキャピラリ
    の端部から所定距離だけ引き戻した位置に来るまで光フ
    ァイバ素線を引き戻すことで、光学接着剤の表面張力に
    より光ファイバ素線の先端面を底面とする窪み部にレン
    ズ形状の光学接着剤の溜まりを形成し、その後に、光学
    接着剤を硬化させて樹脂レンズ部を形成することを特徴
    とするレンズ形成方法。
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