JP3512318B2 - ワイヤレスローカルループ方式を用いた電話網システム及びその伝送路制御方法 - Google Patents

ワイヤレスローカルループ方式を用いた電話網システム及びその伝送路制御方法

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JP3512318B2
JP3512318B2 JP23366397A JP23366397A JP3512318B2 JP 3512318 B2 JP3512318 B2 JP 3512318B2 JP 23366397 A JP23366397 A JP 23366397A JP 23366397 A JP23366397 A JP 23366397A JP 3512318 B2 JP3512318 B2 JP 3512318B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHSワイヤレス
ローカルループ(以下、PHS−WLLシステムと称す
る。)方式等のワイヤレスローカルループ方式を用いた
電話網システム及びその伝送路制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、PHS(Personal Handyphone Sy
stem)と呼ばれる簡易型携帯電話システムが急速に拡大
している。PHSは、サービスエリア内の各所に小型の
無線基地局を配置し、エリアを半径100〜数百m程度
のマイクロセルに区分する。加入者は各マイクロセル内
において、PHS端末によって当該マイクロセルを受け
持つ無線基地局と無線回線にて通信を行い、無線基地局
から通話相手先まではISDN回線等の公衆網によって
接続される。
【0003】このPHSは、各無線基地局が分担するエ
リアがマイクロセルという小さな領域であるので、無線
基地局の送信電力が小さくても良く、よってそれを小型
化でき設備及び工事の低コスト化が図られる。また、異
なるマイクロセルで同一周波数を使用しても混信といっ
た問題を生じにくいので、所定の周波数帯域に収容でき
る利用者を増やせるという利点もある。
【0004】PHS−WLL方式の電話網システムはこ
のようなPHSの利点を応用して新しく提案されている
電話通信網である。図8は、PHS−WLL方式の電話
網システムの一例の概略のシステム構成図である。局交
換機は、ISDN等の公衆回線網4(基幹網)に接続さ
れている。局交換機2には基幹網のPHS−WLL方式
伝送路が接続され、これによって加入者が基幹網に接続
される。PHS−WLL伝送路上には、加入者と基幹網
とをつなぐためのアクセスノードがいくつか存在する。
その一つがWLL用アクセスコントローラ6(以下、W
ACと略記する。)であり、PHS−WLL伝送路の基
幹網側に設けられる。信号はWAC6からは、光ケーブ
ルまたは無線による回線8によって、もう一つのアクセ
スノードでありPHSの基地局に相当するWLL用セル
ステーション10(以下、WCSと略記する。)へ伝送
される。WAC6はその一つの機能として、基幹網側と
加入者側との間での符号化方式の変換を行う。つまり公
衆回線網4からWAC6までは、ISDN回線における
64kbpsPCM(Pulse Code Modulation)信号が
伝送される。WCS10は、無線回線を用いて、加入者
の居宅、事務所等の建物に設置されるWLL用サブスク
ライバーユニット12(以下、WSUと略記する。)と
呼ぶ電話網加入者側ノードと接続される。そして、この
ノードに電話機、ファクシミリ端末、コンピュータ等の
加入者通信端末14が配線ケーブルによって接続され
る。以上のうち、32kbpsADPCM信号で伝送さ
れる部分、つまりWAC6からWSU12までをここで
は加入者系伝送路と呼んでいる。
【0005】PHS−WLL方式電話網システムは、こ
の加入者系伝送路にPHSの伝送方式を応用するもので
ある。つまり、WAC6とWSU12との間は、32k
bpsADPCM(Adaptive Differential PCM)方式
を用いて信号が符号化され伝送される。つまり、ISD
N回線を伝送されてきた64kbpsPCM方式で符号
化された信号は、WAC6にて32kbpsのADPC
M信号に変換され、加入者系伝送路に送出される。
【0006】ちなみに、WCS10とWSU12との間
の無線回線は、例えばPHSと同様の周波数1〜3GH
z程度の電波を用い、一つのWCS10に複数のWSU
12が時分割多元接続(TDMA:Time Division Mult
iple Access)される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、PHS
−WLL方式を用いた電話網システムの加入者系伝送路
は、32kbpsADPCM方式で符号化された信号が
伝送される。ADPCMは音声信号の圧縮に有利であ
り、そのため、上述したようにPCMでは64kbps
のデータレートであった信号が、加入者系伝送路上では
ADPCMにより半分のデータレートの32kbpsで
伝送される。
【0008】しかし、ADPCMをモデムを使ったデー
タ通信に用いる場合には、プロトコル処理によって転送
効率が低下するという問題があった。例えば32kbp
sADPCMでは、データ通信速度は4800bpsに
低下する。このようなデータ通信速度の著しい低下は、
各種データ通信を用いた処理システムやサービスシステ
ムが利用される現代において、それらシステムのボトル
ネックとなるという重大な問題があった。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、高速なデータ通信を可能とするワイヤレス
ローカルループ方式を用いた電話網システム及びその伝
送路制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワイヤレス
ローカルループ方式を用いた電話網システムは、非AD
PCM符号化方式で伝送が行われる基幹網と、前記基幹
網に接続されたワイヤレスローカルループ方式伝送路と
を含んだ電話網システムであって、前記ワイヤレスロー
カルループ方式伝送路が前記基幹網での符号化方式とA
DPCM方式との相互間で符号化方式の変換を行う基幹
/ADPCM方式変換器を有したアクセスノードと、前
記アクセスノードから加入者通信端末側へ延び前記AD
PCM方式を用いて伝送が行われる加入者系伝送路と、
前記ADPCM方式の符号化/復号化を行うADPCM
符/復号化器を有し前記加入者系伝送路に前記加入者通
信端末を接続する加入者側ノードとを含むワイヤレスロ
ーカルループ方式を用いた電話網システムにおいて、前
記アクセスノードは、前記基幹網と前記加入者系伝送路
とを基幹/ADPCM方式変換器を介さずに接続するバ
イパス経路と、基幹/ADPCM方式変換器を介す経路
とバイパス経路のいずれか一方を選択する基幹網側切替
手段と、予め定められた選択基準に基づいて、基幹網側
切替手段の選択を制御する基幹網側切替制御手段と、を
有し、前記加入者側ノードは、前記非ADPCM符号化
方式の符号化/復号化を行う非ADPCM符/復号化器
と、前記ADPCM符/復号化器と前記非ADPCM符
/復号化器とを切り替える加入者側切替手段と、を有
し、前記アクセスノードが、前記基幹網側切替手段に
て、バイパス経路を選択することによって、基幹網から
の信号を非ADPCM符号化方式のまま前記加入者系伝
送路上へ伝送することを特徴とする。
【0011】
【0012】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムは、前記基幹網側切替制御手
段は、前記加入者系伝送路に前記ADPCM方式もしく
前記非ADPCM符号化方式のいずれの信号を伝送
るかを定めた加入者ごとに登録した加入者設定テーブル
に基づいて、基幹網側切替手段の選択を制御する手段を
含み、前記加入者側ノードは、前記加入者側切替手段
を、前記加入者設定テーブルに登録された符号化方式で
あって当該加入者側ノードに接続される前記加入者に関
する符号化方式に対応する符/復号化器側に設定する加
入者側切替制御手段を有するものである。
【0013】本発明の好適な態様は、前記アクセスノー
ドが、前記加入者系伝送路を介して前記加入者側切替制
御手段に制御信号を送り、前記加入者設定テーブルに基
づいて前記加入者側切替手段の前記設定を行う遠隔制御
手段を有するというものである。
【0014】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムの伝送路制御方法は、前記基
幹網側切替手段と前記各加入者側切替手段それぞれとを
所定のスケジュールに基づいて連動させて切り替えて、
前記加入者系伝送路上の信号の符号化方式の切り替えを
行うというものである。
【0015】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムは、前記加入者系伝送路を共
通に利用する複数の前記加入者側ノードを有し、前記各
加入者側ノードは、それぞれの前記加入者側切替手段を
制御する加入者側切替制御手段をそれぞれ有し、前記ア
クセスノードは、前記加入者系伝送路を前記ADPCM
方式と前記非ADPCM符号化方式とのいずれに設定す
るかについてのスケジュールを登録されるスケジュール
登録手段と、前記スケジュールに基づいて前記基幹網側
切替手段を制御する基幹網側切替制御手段と、前記加入
者系伝送路を介して前記各加入者側切替制御手段に制御
信号を送り、前記スケジュールに基づいて前記各加入者
側切替手段を制御する遠隔制御手段とを有するものであ
る。
【0016】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムの伝送路制御方法は、前記加
入者側ノードにおいて、当該加入者側ノードが中継する
伝送信号中にデータ通信時固有の所定のデータ通信識別
信号を検知するステップと、前記加入者側切替手段を前
記データ通信識別信号が検知された場合には前記非AD
PCM符/復号化器側に設定し、前記データ通信識別信
号が検知されない場合には前記ADPCM符/復号化器
側に設定するステップと、前記データ通信識別信号の検
知の有無に応じて基幹網側切替制御信号を前記アクセス
ノードへ送信するステップとを有し、前記アクセスノー
ドにおいて、前記基幹網側切替制御信号の受信に応じ
て、前記加入者側ノードにおいて前記データ通信識別信
号が検知された場合には、前記基幹網側切替手段を前記
バイパス経路側に設定し、一方、前記データ通信識別信
号が検知されない場合には前記基幹網側切替手段を基幹
/ADPCM方式変換器を介す経路側に設定するステッ
プを有し、、前記加入者系伝送路上の信号の符号化方式
の切り替えを行うというものである。
【0017】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムの伝送路制御方法において
は、前記加入者通信端末が、データ通信を行う端末であ
って、発呼ダイヤル番号の先頭にデータ通信識別番号を
付加する識別番号付加手段を有し、前記データ通信識別
信号が、前記加入者通信端末からの発呼ダイヤルトーン
の先頭に付加される前記データ通信識別番号のトーン信
号である。
【0018】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムの伝送路制御方法において
は、前記加入者通信端末が、デジタル信号をアナログ信
号に変調するモデムを有し、前記データ通信識別信号
が、前記加入者通信端末からのモデム信号である。
【0019】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムの伝送路制御方法において
は、前記加入者通信端末が、ファクシミリ通信端末であ
って、前記データ通信識別信号は、発呼トーン信号また
は被呼局識別信号である。
【0020】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムは、データ通信を行う前記加
入者通信端末が、発呼ダイヤル番号の先頭にデータ通信
識別番号を付加する識別番号付加手段を有し、前記加入
者側ノードが、発呼ダイヤルトーンの先頭に付加される
トーン信号から前記データ通信識別番号の存在を検知す
る識別トーン検知手段と、前記データ通信識別番号の検
知に応じて、前記加入者側切替手段を前記非ADPCM
符/復号化器側に切り替える加入者側切替制御手段と、
前記データ通信識別番号の検知に応じて、前記アクセス
ノードに対して符号化方式切替信号を送信する切替信号
送信手段とを有し、前記基幹網側切替制御手段は、前記
符号化方式切替信号を受信した場合、前記バイパス経路
を選択するように前記基幹網側切替手段を制御するとい
うものである。
【0021】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムの伝送路制御方法は、前記加
入者系伝送路が、複数の加入者にて多重利用可能な多重
化チャネルであり、当該加入者系伝送路のチャネル使用
率が所定値を超えると、伝送データの符号化方式を前記
非ADPCM符号化方式より低ビットレートの前記AD
PCM方式とするように、前記基幹網側切替手段と前記
各加入者側切替手段とを連動させて切り替えて、前記加
入者系伝送路のチャネル多重度の上限を増加させるとい
うものである。
【0022】以上の本発明それぞれに係るワイヤレスロ
ーカルループ方式を用いた電話網システム及び伝送路制
御方法の好適な態様は、前記非ADPCM符号化方式が
PCM方式であるものである。
【0023】また以上の本発明それぞれに係るワイヤレ
スローカルループ方式を用いた電話網システム及び伝送
路制御方法の好適な態様は、前記アクセスノードが前記
ワイヤレスローカルループ方式伝送路と前記基幹網とを
接続する無線制御局装置であるものである。
【0024】また以上の本発明それぞれに係るワイヤレ
スローカルループ方式を用いた電話網システム及び伝送
路制御方法の他の好適な態様は、前記アクセスノードが
前記加入者側ノードとの間で無線伝送を行う基地局であ
るものである。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、以下の各実施の形態
の説明において、同様の機能を有する構成要素は同一の
符号を用いて示し、説明の簡略化を図る。
【0026】[実施の形態1]図1は、本発明の第1の
実施の形態であるPHS−WLL方式の電話網システム
の模式的な構成図である。基幹網20は、ここではIS
DNの公衆回線網である。局交換機22はこの基幹網に
接続され、局交換機22には基幹網とPHS−WLL方
式伝送路との分け目となるWAC24が接続される。W
AC24までは、ISDN回線における64kbpsP
CM信号が伝送される。WAC24と、加入者側ノード
であるWSU26とは、WCS28の中継を受けて接続
される。WAC24とWCS26との間には光ケーブル
または無線による伝送路が設けられる。WCS28とW
SU26との間には、無線による伝送路が設けられる。
WSU26には、電話機やファクシミリ通信機等の加入
者通信端末30が接続される。
【0027】この電話システムでは、WAC24まで
は、従来同様、64kbpsPCM方式で符号化された
信号が伝送される。しかし、ここで加入者系伝送路と呼
ぶ本システムのWAC24からWSU26まで伝送路に
は、従来同様の32kbpsADPCM信号だけでな
く、64kbpsPCM信号を伝送することも可能であ
る。すなわち、WAC24は、基幹/ADPCM方式変
換器40と符号化方式切替器(基幹網側切替手段)44
とを構成に含み、加入者系伝送路上の信号の符号化方式
を、32kbpsADPCMと64kbpsPCMとの
いずれかに切り替えるアクセスノードである。
【0028】ここで、基幹/ADPCM方式変換器40
は、基幹網側の64kbpsPCM信号を32kADP
CM信号に変換して加入者系伝送路に送出したり、逆の
変換を行って加入者系伝送路から基幹網20への送出を
行う回路である。符号化方式切替器44は局交換機22
と加入者系伝送路とを、基幹/ADPCM方式変換器4
0による符号化方式の変換を行って接続するか、変換を
行わずに接続するかを切り替える。より具体的には例え
ば、WAC24には、基幹/ADPCM方式変換器40
をバイパスするバイパス経路42が設けられる。そして
符号化方式切替器44は、基幹/ADPCM方式変換器
40の入力端または出力端に配置され、基幹/ADPC
M方式変換器40またはバイパスのいずれかを信号経路
として選択するスイッチである。符号化方式の変換を行
う場合には、符号化方式切替器44は基幹/ADPCM
方式変換器40側に切り替わり、変換を行わない場合に
はバイパス経路42側に切り替わる。
【0029】また、本システムのWSU26は、従来同
様のADPCM符/復号化器50に加えて、PCM方式
での符号化及び復号処理を行うPCM符/復号化器(非
ADPCM符/復号化器)52を有している。これらA
DPCM符/復号化器50とPCM符/復号化器52と
のいずれかが符/復号化器切替器(加入者側切替手段)
54によって選択され、加入者系伝送路からの信号の復
号及び加入者通信端末30からの信号の符号化を行う。
【0030】具体的には、WAC24にて基幹/ADP
CM方式変換器40が選択され、かつWSU26にてA
DPCM符/復号化器50が選択されたときに、加入者
系伝送路上では32kbpsADPCM信号での通信が
行われ、一方、WAC24にてバイパスが選択され、か
つWSU26にてPCM符/復号化器52が選択された
ときに、加入者系伝送路上では64kbpsPCM信号
での通信が行われる。
【0031】符号化方式切替器44と符/復号化器切替
器54との切替動作は、連動して行われる。例えばいず
れか一方の切替器が切替動作を行うと、加入者系伝送路
を介して他方の切替器へ、その切替動作を制御する信号
を送出する構成が可能である。
【0032】加入者通信端末30がモデムを用いたデー
タ通信を行う場合には、加入者系伝送路は基本的に64
kbpsPCM方式で利用される。モデムを用いたデー
タ通信の信号は、32kbpsADPCM方式ではせい
ぜい4800bps以下でしか伝送されないが、64k
bpsPCM方式では、33.4kbpsまでの伝送速
度を得ることができる。よって、データ通信時に、加入
者系伝送路を基本的に64kbpsPCM方式で使用す
ることにより、本電話網システムは高速のデータ通信を
実現することができる。
【0033】なお、WCS28には、複数のWSU26
がTDMA方式により多元接続される。
【0034】さて、上述した例では、PHS−WLL方
式伝送路上の2つのアクセスノード、WAC24とWC
S28とのうち、WAC24において符号化方式の変換
が行われた。しかし、符号化方式の変換がもう一つのア
クセスノードであるWCS28において行われるような
ワイヤレスローカルループ方式の電話網システムにも、
本発明を適用することができ、それにより同様の高速の
データ通信を実現することができる。また、本発明はワ
イヤレスローカルループ方式伝送路上に、ほかに符号化
方式の変換を行う機能を有した中継のための装置(アク
セスノード)が存在する場合に一般に適用することがで
きる。つまりその中継のための装置においてPCM等の
非ADPCM符号化方式とADPCM方式との切り替え
を行うように構成することにより高速なデータ通信を実
現することができる。これは以下の各実施の形態につい
ても同様である。
【0035】[実施の形態2]図2は、本発明の第2の
実施の形態であるPHS−WLL方式の電話網システム
におけるWACの概略の構成図である。本実施の形態の
システムの構成は、図1のWAC24をWAC60で置
き換えたものである。また、本実施の形態の基幹網20
はアナログ回線網である点で、上記実施の形態と相違す
る。
【0036】WAC60は、基幹/ADPCM方式変換
器62と基幹/PCM方式変換器64と、並列に接続さ
れたこれら変換器のいずれかを選択する符号化方式切替
器44とを含んで構成される。
【0037】ここで、基幹/ADPCM方式変換器62
は、基幹網側のアナログ信号を32kADPCM信号に
変換して加入者系伝送路に送出したり、逆の変換を行っ
て加入者系伝送路から基幹網20への送出を行う回路で
ある。また基幹/PCM方式変換器64は、基幹網側の
アナログ信号を64kPCM信号に変換して加入者系伝
送路に送出したり、逆の変換を行って加入者系伝送路か
ら基幹網20への送出を行う回路である。符号化方式切
替器44は局交換機22と加入者系伝送路とを、基幹/
ADPCM方式変換器62を経由して接続するか、基幹
/PCM方式変換器64を経由して接続するかを切り替
える。
【0038】符号化方式切替器44と符/復号化器切替
器54との切替動作は、上記実施の形態同様連動して行
われる。そして、WAC60にて基幹/ADPCM方式
変換器62が選択され、かつWSU26にてADPCM
符/復号化器50が選択されたときに、加入者系伝送路
上では32kbpsADPCM信号での通信が行われ、
一方、WAC60にて基幹/PCM方式変換器64が選
択され、かつWSU26にてPCM符/復号化器52が
選択されたときに、加入者系伝送路上では64kbps
PCM信号での通信が行われる。
【0039】これにより、上記実施の形態同様、データ
通信時に加入者系伝送路を64kbpsPCM方式で利
用することより、ADPCMによるデータ通信の伝送速
度の著しい低下を回避することができる。
【0040】なお、図では、基幹/ADPCM方式変換
器62と基幹/PCM方式変換器64とは全く別個のブ
ロックとして示したが、これらの一部を共通ブロックと
して構成するといった変形は可能である。例えば、アナ
ログ信号をPCM信号にするところまでを共通ブロック
とし、これとPCM信号をADPCM信号に変換するP
CM/ADPCMブロックとで基幹/ADPCM方式変
換器62、基幹/PCM方式変換器64の機能を実現す
ることが可能である。つまり、共通ブロック単独を基幹
/PCM方式変換器64として用い、共通ブロックとP
CM/ADPCMブロックとの直列接続を基幹/ADP
CM方式変換器62として用いることができる。
【0041】さて、上述した例では、PHS−WLL方
式伝送路上の2つのアクセスノード、WAC24とWC
S28とのうち、WAC24において符号化方式の変換
が行われた。しかし、既に述べたように第1の実施形態
と同様、もう一つのアクセスノードであるWCS28に
おいて符号化方式の切り替えを行う構成も可能である。
【0042】[実施の形態3]図3は、本発明の第3の
実施の形態であるPHS−WLL方式の電話網システム
の主要部の模式的な構成図である。本実施の形態のシス
テムの構成は、図1のWAC24、WSU26をそれぞ
れWAC80、WSU82で置き換えたものである。W
AC80に接続される基幹網20は、第1の実施の形態
同様、64kbpsPCM方式を利用したISDNの公
衆回線網である。
【0043】WAC80は、WAC24同様、基幹/A
DPCM方式変換器40、バイパス経路42及びこれら
を切り替える符号化方式切替器44を含む。さらにWA
C80は、切替制御回路90、記憶器92及び遠隔制御
回路94とを有している。また、WSU82は、符/復
号化器切替器54の切り替えを制御する切替制御回路1
00を有している。
【0044】本システムでは、記憶器92には、加入者
設定テーブルが格納されている。図4は、加入者設定テ
ーブル110を示す模式図である。加入者設定テーブル
110は、加入者を識別する番号ごとに、当該加入者が
加入者系伝送路を32kbpsADPCM方式と64k
bpsPCM方式とのいずれの方式で使用するかの設定
データを登録されている。
【0045】図示する例では、同一のWAC80の配下
にある加入者通信端末30−1、30−2、30−3に
はそれぞれ加入者識別番号1、2、3が対応づけられ
る。そして、これら加入者識別番号1、2、3には、そ
れぞれ32kbpsADPCM方式、64kbpsPC
M方式、32kbpsADPCM方式が設定データとし
て登録される。この登録は、例えば、加入者が電話等に
よって、WAC80を管理する例えば電話局等に自分が
いずれの符号化方式を使うかを申請し、そして電話局の
オペレータが加入者設定テーブル110を書き換えるこ
とによって行われる。
【0046】遠隔制御回路94は、加入者設定テーブル
110の内容が更新されると、設定データを更新された
加入者識別番号に対応するWSU82内の切替制御回路
100に対し、符/復号化器切替器54をいずれの符/
復号化器側に切り替えるべきかを指示する制御信号を送
出する。この制御信号は、加入者系伝送路を伝送される
信号に格納されて送られる。
【0047】WSU82の切替制御回路100は、伝送
信号中にこの制御信号を検知すると、それに応じた符/
復号化器側へ符/復号化器切替器54を切り替える。こ
れにより、当該WSU82において使用される符/復号
化器が、加入者が申請した符号化方式に対応したものに
設定される。つまり、加入者が再び加入者設定テーブル
110の登録内容の変更を申請しない限り符/復号化器
切替器54は切り替わらないので、WSU82は、加入
者が申請した符号化方式に固定される。
【0048】さて、切替制御回路90は、符号化方式切
替器44を制御する基幹網側切替制御手段として機能す
る。WAC80は、伝送信号に含まれる着信加入者を示
す着識別符号または発信加入者を示す発識別符号に基づ
いて、自分の管理配下にある加入者に対する加入者系伝
送路の割り当てを行う。切替制御回路90はこのとき、
当該加入者の加入者識別番号に対応する設定データを加
入者設定テーブル110から検索、取得する。切替制御
回路90は、取得した設定データに基づいて符号化方式
切替器44を切り替える。当該加入者のWSU82は上
述したように、符号化方式切替器44を切り替え制御す
るのに用いたのと同一の設定データに応じた符号化方式
に設定されている。よって、当該加入者に対する加入者
系伝送路に関するWAC80側とWSU82側とでの符
号化方式の同一性が確保される。
【0049】例えば、加入者通信端末30−1として電
話機を有する加入者については、音声伝送に適した32
kbpsADPCM方式での加入者系伝送路の使用が望
ましいので、この加入者に対応する加入者識別番号
“1”の設定データは32kbpsADPCM方式に設
定される。そして、加入者通信端末30−1に接続され
るWSU82は32kbpsADPCM方式に設定され
る。WAC80は、この加入者からの発信またはこの加
入者への着信を求められると、加入者設定テーブル11
0の加入者識別番号“1”の設定データが32kbps
ADPCM方式であることから、切替制御回路90が符
号化方式切替器44を基幹/ADPCM方式変換器40
側に切り替える。これにより、この加入者に対する加入
者系伝送路は設定データを変更しない限り常に32kb
psADPCM方式に設定される。
【0050】一方、加入者通信端末30−2として伝送
路にモデムを介して接続されるコンピュータを有する加
入者は、データ通信での伝送速度の低下が著しい32k
bpsADPCM方式よりも64kbpsPCM方式を
望み、これを申請する。この申請に基づいて、この加入
者に対応する加入者識別番号“2”の設定データは64
kbpsPCM方式に設定される。遠隔制御回路94は
この設定データに基づいて、加入者通信端末30−2に
接続されるWSU82を64kbpsPCM方式に設定
する。WAC80はこの加入者からの発信またはこの加
入者への着信を求められると、加入者設定テーブル11
0の加入者識別番号“2”の設定データが64kbps
PCM方式であることから、切替制御回路90が符号化
方式切替器44をバイパス経路42側に切り替える。こ
れにより、この加入者に対する加入者系伝送路は常に6
4kbpsPCM方式に設定される。
【0051】なお、上述した構成は、第1の実施の形態
に加入者設定テーブル110を導入して加入者系伝送路
の符号化方式の切り替え制御を行うものであるが、同様
に第2の実施の形態に加入者設定テーブル110を導入
した構成も可能である。また、WSU82側の符号化方
式の設定は、遠隔制御回路94を用いずとも、加入者自
身が例えばWSU82に設けられたモード切替スイッチ
を操作して、申請内容に応じた設定とする簡単な構成も
可能である。
【0052】[実施の形態4]図5は、本発明の第4の
実施の形態であるPHS−WLL方式の電話網システム
のWACの模式的な構成図である。本実施の形態のシス
テムの構成は、図3のWAC80をWAC120で置き
換えたものである。WAC120に接続される基幹網2
0は、第1、第3の実施の形態同様、64kbpsPC
M方式を利用したISDNの公衆回線網である。
【0053】WAC120がWAC80と異なる点は、
切替制御回路130、記憶器132、遠隔制御回路13
4の果たす機能である。
【0054】本システムの記憶器132には、符号化方
式切替器44と符/復号化器切替器54とを切り替える
スケジュールが外部から格納される。つまり記憶器13
2はスケジュール登録手段として機能する。このスケジ
ュールは、例えば、「9:00から19:00までは3
2kbpsADPCM方式、19:00から翌朝9:0
0までは64kbpsPCM方式」といった内容の情
報、またはこれと同等の内容を表す「9:00に32k
bpsADPCM方式へ切り替え、19:00に64k
bpsPCM方式に切り替える。」といった情報であ
る。
【0055】切替制御回路130は、記憶器132に格
納されたスケジュールにしたがって、符号化方式切替器
44の切り替え動作を行う。また遠隔制御回路134
も、記憶器132に格納されたスケジュールにしたがっ
て動作し、符/復号化器切替器54の切り替えを制御す
るための制御信号を生成する。そして遠隔制御回路13
4はこの制御信号を、自WAC120の管理配下にある
各WSU82に対して上記第3の実施の形態同様に加入
者系伝送路を介して切替制御回路100に送信する。例
えば、上述の例では、9時に符/復号化器切替器54を
ADPCM符/復号化器50側に切り替えるように指示
する制御信号が生成され、19時にPCM符/復号化器
52側に切り替えるように指示する制御信号が生成さ
れ、各制御信号は各WSU82にそれぞれ送信される。
【0056】WSU82の切替制御回路100は、伝送
信号中にこの遠隔制御回路134からの制御信号を検知
すると、それに応じた符/復号化器側へ符/復号化器切
替器54を切り替える。これにより、WAC120にお
ける符号化方式切替器44とWSU82における符/復
号化器切替器54とが連動して、同一符号化方式に対応
する側に切り替えられ、加入者系伝送路の符号化方式が
切り替えられる。
【0057】時間帯に応じて加入者系伝送路の符号化方
式を切り替えるという本システムの機能を用いると、回
線の利用者、利用目的といった利用形態の時間帯での差
異に応じて、加入者系伝送路が最適な符号化方式で利用
される。
【0058】例えば、上記例のように、電話回線の利用
者が多い昼間の時間帯は、音声を効率的に伝送でき、か
つ回線の多重度を確保することができる32kbpsA
DPCM方式にて加入者系伝送路が利用される。ここ
で、PHS方式の32kbpsADPCMで符号化され
た信号を伝送するTDMA伝送路では、1加入者は時間
スロット1つを割り当てられる。この伝送路において、
64kbpsPCMで符号化された信号を伝送する場
合、1加入者当たり2つの時間スロットを必要とするの
で、加入者系伝送路を利用できる加入者数が半減する。
しかし、電話の利用者数が少ない夜間においてはこの多
重度の低下は、電話網システムの運用上の問題となりに
くい。しかも夜間から早朝にかけての時間帯は、電話料
金が下がるといった理由で長時間のパソコン通信やイン
ターネットのユーザの回線利用の割合が高まるといった
特徴がある。そこで、夜間及び早朝は、加入者系伝送路
を高速のデータ通信に適した64kbpsPCM方式に
設定することが、回線の利用形態に適うと言える。
【0059】なお、上述した構成は、遠隔制御回路13
4は加入者系伝送路の切替タイミングのたびに、制御信
号をWSU82へ送信するものであるが、同様の機能を
実現する他の構成としてWSU82側に記憶器132に
格納したと同様の情報を記憶可能な記憶手段を設けるも
のがある。この場合には、WAC120の記憶器132
の内容が変更された場合にのみ、遠隔制御回路134が
WSU82に当該更新されたスケジュールデータを送っ
て、WSU82の記憶手段の内容を更新する。以降、W
SU82の切替制御回路100は、この記憶手段の内容
に基づいて符/復号化器切替器54の切替動作を行う。
【0060】また、上述した構成は、第1の実施の形態
に登録されたスケジュールに基づいて加入者系伝送路の
符号化方式の切り替え制御を行うものであるが、第2の
実施の形態において登録スケジュールに基づいた同様の
動作を行う構成を実現することも可能である。
【0061】[実施の形態5]図6は、本発明の第5の
実施の形態であるPHS−WLL方式の電話網システム
の主要部の模式的な構成図である。本実施の形態のシス
テムの構成は、図1のWAC24、WSU26をそれぞ
れWAC140、WSU142で置き換えたものであ
る。WAC140に接続される基幹網20は、第1の実
施の形態同様、64kbpsPCM方式を利用したIS
DNの公衆回線網である。
【0062】WAC140は、WAC24同様、基幹/
ADPCM方式変換器40、バイパス経路42及びこれ
らを切り替える符号化方式切替器44を含む。さらにW
AC140は符号化方式切替器44の切り替えを制御す
る切替制御回路150を有している。また、WSU14
2は、データ通信識別信号検知回路160、切替制御回
路162及び遠隔制御回路164を有している。
【0063】データ通信識別信号検知回路160は、伝
送信号をモニタしてデータ通信時に固有のデータ通信識
別信号を検知する。データ通信識別信号検知回路160
は、当該WSU142の加入者に関わる発呼または着呼
において、加入者データ通信識別信号を検知した場合に
は、切替制御回路162と遠隔制御回路164にそれぞ
れ符/復号化器切替器54と符号化方式切替器44の切
替動作を行わせる制御信号を出力する。
【0064】具体的には、加入者データ通信識別信号が
検知された場合、データ通信識別信号検知回路160か
らの制御信号に基づいて、切替制御回路162は符/復
号化器切替器54をPCM符/復号化器52側に切り替
え、一方、遠隔制御回路164は符号化方式切替器44
をバイパス経路42側に切り替える制御信号を切替制御
回路150へ送出する。なお、切替制御回路162から
切替制御回路150への制御信号は、上記実施の形態と
同様、加入者系伝送路を介して伝達される。これによ
り、データ通信識別信号が検知された場合に、WAC1
40側の符号化方式切替器44と、WSU142側の符
/復号化器切替器54とが連動して切り替わり、加入者
系伝送路がモデムを用いた高速なデータ通信に適した6
4kbpsPCM方式に設定される。
【0065】さて、加入者通信端末30がデジタル信号
をアナログ信号に変調するモデムを有した例えば小型汎
用コンピュータ等の情報端末である場合には、データ通
信識別信号としてモデム通信の規約により発呼側と被呼
側とで送受信されるモデム信号を用いることができる。
【0066】また、加入者通信端末30がファクシミリ
通信端末である場合には、発呼トーン信号(CNG信
号)または被呼局識別信号(CED信号)をデータ通信
識別信号として用いることができる。ちなみに、CNG
信号は、発呼局が非音声端末であることを示すなどの機
能を有し、1100Hz、0.5秒幅のパルスが3秒の
インターバルを置いて送出されるものである。一方、C
ED信号は、被呼局が非音声端末であることを示す機能
を有し、2100Hzのトーンが2.6〜4.0秒間連
続して送出される。
【0067】また、データ通信識別信号は、以上のよう
に既存の通信規約によって定められているものに限らな
い。例えば、加入者通信端末30が発呼する際、通信相
手先を指定する発呼ダイヤル番号の先頭に自動的に所定
の符号を付加するようにし、データ通信識別信号検知回
路160は、この付加された符号のダイヤルトーンを検
知するという構成も可能である。この場合、加入者通信
端末30側で、発呼ダイヤル番号に所定の符号を付加す
ることが必要になる。例えば、コンピュータでは、通信
ソフトウェアにおいてその符号を付すようにすることも
できる。またモデムにおいてその符号を付すようにする
こともできる。例えば、付加される符号は、“0*”と
いったものである。この符号を定める際に考慮されるべ
きこととして、それに続く電話番号との境目が明確とな
ることや、電話局が提供するサービスのために定義され
る符号と区別可能であることが考えられる。その意味
で、付加される符号列の最後は、一般的には“*”、
“#”といった記号がよいであろう。
【0068】データ通信識別信号検知回路160は上述
のいずれかのデータ通信識別信号を検知可能に構成され
る。もちろん、複数種類を検知できる構成であってもよ
い。
【0069】なお、上述の構成では、加入者系伝送路は
基本的には32kbpsADPCM方式に設定され、デ
ータ通信識別信号検知回路160が加入者系伝送路の割
り当て時にデータ通信識別信号を検知した場合に、64
kbpsPCM方式への切り替えが行われるものとし
た。しかし、逆に加入者系伝送路は割り当て時には基本
的には64kbpsPCM方式に設定され、データ通信
識別信号検知回路160が加入者系伝送路の割り当ての
最初における所定時間内にデータ通信識別信号を検知し
ない場合に、32kbpsADPCM方式への切り替え
が行われるものとすることもできる。
【0070】[実施の形態6]加入者系伝送路はTDM
A方式によって複数のチャネルが多重化されている。つ
まり、所定時間のフレームは、複数のスロットに分割さ
れ、各スロットごとに異なる加入者通信端末30を割り
当てることが可能である。
【0071】PHS方式の伝送路では、1スロットに3
2kbpsADPCM方式で符号化された所定時間長の
信号が圧縮して格納される。
【0072】本システムは、上記各実施の形態同様、加
入者系伝送路の32kbpsADPCM方式と64kb
psPCM方式との切り替えが行われる。ここで32k
bpsADPCM方式の信号は64kbpsPCM方式
の信号を適応差分化により1/2のビットレートに圧縮
したものである。換言すると、32kbpsADPCM
方式で1スロットに格納されたのと同じ情報量を、64
kbpsPCM方式で伝送しようとすると2スロットを
必要とするということである。
【0073】このように64kbpsPCM方式で伝送
するということは、単純には伝送効率が半減することに
なる。しかし、モデムを用いたデータ通信に関しては、
32kbpsADPCM方式は実行4800bpsまで
低下するのに対し、64kbpsPCM方式は33.4
kbpsまでしか実行速度が低下しない。この低下率の
違いによって、データ通信については、64kbpsP
CM方式の方が32kbpsADPCM方式より高い伝
送効率を得ることができる。上記実施の形態は、これを
利用したものである。
【0074】さて、加入者系伝送路を64kbpsPC
M方式で使用すると、上述のように32kbpsADP
CM方式の倍のスロットを使用する。そのため、多元接
続される加入者数の上限も低下する。それでも通常は、
回線のトラフィックがこの上限に達することは滅多にな
く、それほど深刻な問題とはならない。しかし、災害な
ど特定の場合には回線のトラフィックが増大する。ま
た、このような場合は、各通話要求は緊急性が高いこと
が推定される。つまり、このような事態においては、デ
ータ通信の効率よりも、できるだけ多くの加入者の通話
を実現することが公共の利益に適うといえる。
【0075】そこで、本システムでは、例えばWACに
おいて加入者系伝送路のトラフィックを監視し、トラフ
ィックが所定値以上となった場合には、上記各実施の形
態での64kbpsPCM方式と32kbpsADPC
M方式との切替制御に優先して、符号化方式切替器4
4、符/復号化器切替器54をそれぞれ32kbpsA
DPCM方式側に切り替える制御を行う。
【0076】図7は、加入者系伝送路の利用率を模式的
に示す説明図である。この図では、1フレームは16ス
ロットで構成される。この伝送路をすべて64kbps
PCM方式で使用すると、8多重までの利用が可能であ
る(同図(a))。本システムは、所定期間での回線使
用率(トラフィック)の平均値が例えば7割を超える
と、加入者系伝送路の64kbpsPCM方式での使用
を停止し、すべて32kbpsADPCM方式に設定す
る(同図(b))。これにより、回線使用率を最高で1
/2まで低減することができる。閾値である回線使用率
の平均値を定める際には、例えば、回線使用率のダイナ
ミックな変動の幅を考慮してもよい。つまり、回線の未
使用率が統計論的な量で定義される変動幅より小さくな
ると、通話要求量が回線容量を超える可能性が高くな
る。このようなことを考慮し回線の未使用率と変動幅と
の大小関係に基づいて、各通話要求に対して常に高い確
率での回線設定が維持されるように、閾値の使用率を定
めればよいであろう。
【0077】
【発明の効果】本発明に係るワイヤレスローカルループ
方式を用いた電話網システムによれば、加入者系伝送路
は、音声伝送には適するがモデムを用いたデータ通信に
は必ずしも適していないADPCM方式と、よりデータ
通信に適した非ADPCM符号化方式とを切り替えて設
定される。よって、加入者が音声伝送を行うかデータ通
信を行うかに応じて、上記切替を行うことにより、効率
的な電話網システムが実現される、特に高速なデータ通
信が実現されるという効果が得られる。
【0078】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムによれば、前記網終端ノード
に、前記加入者系伝送路を前記ADPCM方式と前記非
ADPCM符号化方式とのいずれに設定するかを加入者
ごとに登録した加入者設定テーブルを備え、前記加入者
に対する前記加入者系伝送路の割り当てに際して、前記
加入者設定テーブルの登録内容に応じた符号化方式に設
定がされる。これにより、加入者ごとの電話網の利用形
態に適した符号化方式が設定され、電話網を用いたサー
ビスや処理の効率が向上し、特に高速なデータ通信を行
う加入者に対して確実にそれを可能とするという効果が
ある。
【0079】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムによれば、前記網終端ノード
が、前記加入者系伝送路を介して前記加入者側切替制御
手段に制御信号を送り、前記加入者設定テーブルに基づ
いて前記加入者側切替手段の前記設定を行う遠隔制御手
段を有するので、加入者側ノードでの設定が自動的にな
される。よって、加入者の操作が必要とされず、運用が
容易となるという効果がある。
【0080】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システム及びその伝送路制御方法によ
れば、前記基幹網側切替手段と前記各加入者側切替手段
それぞれとが所定のスケジュールに基づいて連動させて
切り替えられる。よって、電話網の時間帯に依存した利
用形態の違いに応じて、前記加入者系伝送路上の信号の
符号化方式の切り替えが行われ、電話網を用いたサービ
スや処理の効率が向上し、特に高速なデータ通信の効率
が向上するという効果がある。
【0081】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システム及びその伝送路制御方法によ
れば、前記加入者側ノードにおいて、当該加入者側ノー
ドが中継する伝送信号中にデータ通信時固有の所定のデ
ータ通信識別信号の検知を行い、そのデータ通信識別信
号の有無に応じて、ADPCM方式と非ADPCM符号
化方式とが切り替えて設定される。つまり、加入者が音
声伝送を行うかデータ通信を行うかが自動的に判別され
る。よって、通信データに適した符号化方式に加入者系
伝送路が自動的に設定され、効率的な電話網システムの
実現、特に高速なデータ通信の実現という効果が高レベ
ルで実現される。
【0082】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システムの伝送路制御方法によれば、
当該加入者系伝送路のチャネル使用率が所定値を超える
と、伝送データの符号化方式を前記非ADPCM符号化
方式より低ビットレートの前記ADPCM方式とするよ
うに切り替えが行われる。これにより、前記加入者系伝
送路のチャネル多重度の上限が増加し、加入者間での回
線利用の公平さが向上するという効果が得られる。
【0083】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システム及びその伝送路制御方法によ
れば、前記非ADPCM符号化方式は、PCM方式であ
る。PCM方式は、従来よりISDN網で使用されてお
り、本発明の電話網システムの構築に際し既存の設備の
利用を図ることが可能であるという効果がある。
【0084】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システム及びその伝送路制御方法によ
れば、前記アクセスノードを前記ワイヤレスローカルル
ープ方式伝送路と前記基幹網とを接続する無線制御局装
置とすることができる。現在検討されているPHSワイ
ヤレスローカルループ方式を用いた電話網システムの一
つの形態は、無線制御局装置から加入者側をADPCM
符号化方式で伝送するというものであり、本発明によれ
ばその形態において、高速のデータ通信が実現される効
果が得られる。
【0085】本発明に係るワイヤレスローカルループ方
式を用いた電話網システム及びその伝送路制御方法によ
れば、前記アクセスノードを前記加入者側ノードとの間
で無線伝送を行う基地局とすることができる。これによ
れば、無線制御局装置と基地局との間を高速かつ大伝送
容量の例えば光ケーブルで接続し、基地局と加入者側ノ
ードとをADPCM符号化方式を用いた無線伝送路によ
り接続する場合において、高速化の必要性が高い基地局
と加入者側ノードとの間の無線伝送路でのデータ通信速
度の改善が図られるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるPHS−W
LL方式の電話網システムの模式的な構成図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態であるPHS−W
LL方式の電話網システムにおけるWACの概略の構成
図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態であるPHS−W
LL方式の電話網システムの主要部の模式的な構成図で
ある。
【図4】 加入者設定テーブルを示す模式図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態であるPHS−W
LL方式の電話網システムのWACの模式的な構成図で
ある。
【図6】 本発明の第5の実施の形態であるPHS−W
LL方式の電話網システムの主要部の模式的な構成図で
ある。
【図7】 加入者系伝送路の利用率を模式的に示す説明
図である。
【図8】 PHS−WLL方式の電話網システムの一例
の概略のシステム構成図である。
【符号の説明】
20 基幹網、22 局交換機、24,60,80,1
20,140 WLL用アクセスコントローラ(WA
C)、26,82,142 WLL用サブスクライバー
ユニット(WSU)、28 WLL用セルステーション
(WCS)、30加入者通信端末、40,62 基幹/
ADPCM方式変換器、42 バイパス経路、44 符
号化方式切替器、50 ADPCM符/復号化器、52
PCM符/復号化器、54 符/復号化器切替器、6
4 基幹/PCM方式変換器、90,100,130,
150,162 切替制御回路、92,132 記憶
器、94,134,164 遠隔制御回路、110 加
入者設定テーブル、160データ通信識別信号検知回
路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−203066(JP,A) 特開 平8−140147(JP,A) 特開 平5−268345(JP,A) 特開 平6−121031(JP,A) 特開 平9−200854(JP,A) 特開 平8−195974(JP,A) 特開 平6−204943(JP,A) 特開 平5−336061(JP,A) 特開 平4−68722(JP,A) 特開 昭64−7827(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非ADPCM符号化方式で伝送が行われ
    る基幹網と、前記基幹網に接続されたワイヤレスローカ
    ルループ方式伝送路とを含んだ電話網システムであっ
    て、前記ワイヤレスローカルループ方式伝送路が前記基
    幹網での符号化方式とADPCM方式との相互間で符号
    化方式の変換を行う基幹/ADPCM方式変換器を有し
    たアクセスノードと、前記アクセスノードから加入者通
    信端末側へ延び前記ADPCM方式を用いて伝送が行わ
    れる加入者系伝送路と、前記ADPCM方式の符号化/
    復号化を行うADPCM符/復号化器を有し前記加入者
    系伝送路に前記加入者通信端末を接続する加入者側ノー
    ドとを含むワイヤレスローカルループ方式を用いた電話
    網システムにおいて、 前記アクセスノードは、前記基幹網と前記加入者系伝送路とを基幹/ADPCM
    方式変換器を介さずに接続するバイパス経路と、 基幹/ADPCM方式変換器を介す経路とバイパス経路
    のいずれか一方を選択する基幹網側切替手段と、 予め定められた選択基準に基づいて、基幹網側切替手段
    の選択を制御する基幹網側切替制御手段と、 を有し、 前記加入者側ノードは、 前記非ADPCM符号化方式の符号化/復号化を行う非
    ADPCM符/復号化器と、 前記ADPCM符/復号化器と前記非ADPCM符/復
    号化器とを切り替える加入者側切替手段と、 を有し、前記アクセスノードが、前記基幹網側切替手段
    にて、バイパス経路を選択することによって、基幹網か
    らの信号を非ADPCM符号化方式のまま前記加入者系
    伝送路上へ伝送することを特徴とするワイヤレスローカ
    ルループ方式を用いた電話網システム。
  2. 【請求項2】 前記基幹網側切替制御手段は、前記加入
    者系伝送路に前記ADPCM方式もしくは前記非ADP
    CM符号化方式のいずれの信号を伝送するかを定めた
    入者ごとに登録した加入者設定テーブルに基づいて、基
    幹網側切替手段の選択を制御する手段を含み、 前記加入者側ノードは、前記加入者側切替手段を、前記
    加入者設定テーブルに登録された符号化方式であって当
    該加入者側ノードに接続される前記加入者に関する符号
    化方式に対応する符/復号化器側に設定する加入者側切
    替制御手段を有すること、 を特徴とする請求項1に記載のワイヤレスローカルルー
    プ方式を用いた電話網システム。
  3. 【請求項3】 前記アクセスノードは、前記加入者系伝
    送路を介して前記加入者側切替制御手段に制御信号を送
    り、前記加入者設定テーブルに基づいて前記加入者側切
    替手段の前記設定を行う遠隔制御手段を有すること、を
    特徴とする請求項記載のワイヤレスローカルループ方
    式を用いた電話網システム。
  4. 【請求項4】 前記基幹網側切替手段と前記各加入者側
    切替手段それぞれとを所定のスケジュールに基づいて連
    動させて切り替えて、前記加入者系伝送路上の信号の符
    号化方式の切り替えを行うことを特徴とする請求項1に
    記載のワイヤレスローカルループ方式を用いた電話網シ
    ステムの伝送路制御方法。
  5. 【請求項5】 前記加入者系伝送路を共通に利用する複
    数の前記加入者側ノードを有し、 前記各加入者側ノードは、それぞれの前記加入者側切替
    手段の選択を制御する加入者側切替制御手段をそれぞれ
    有し、 前記アクセスノードは、 前記加入者系伝送路を前記ADPCM方式と前記非AD
    PCM符号化方式とのいずれに設定するかについてのス
    ケジュールを登録されるスケジュール登録手段と、 前記スケジュールに基づいて前記基幹網側切替手段を制
    御する基幹網側切替制御手段と、 前記加入者系伝送路を介して前記各加入者側切替制御手
    段に制御信号を送り、前記スケジュールに基づいて前記
    各加入者側切替手段を制御する遠隔制御手段と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス
    ローカルループ方式を用いた電話網システム。
  6. 【請求項6】 前記加入者側ノードにおいて、 当該加入者側ノードが中継する伝送信号中にデータ通信
    時固有の所定のデータ通信識別信号を検知するステップ
    と、 前記加入者側切替手段を、前記データ通信識別信号が検
    知された場合には前記非ADPCM符/復号化器側に設
    定し、前記データ通信識別信号が検知されない場合には
    前記ADPCM符/復号化器側に設定するステップと、 前記データ通信識別信号の検知の有無に応じて基幹網側
    切替制御信号を前記アクセスノードへ送信するステップ
    と、 を有し、 前記アクセスノードにおいて、 前記基幹網側切替制御信号の受信に応じて、前記加入者
    側ノードにおいて前記データ通信識別信号が検知された
    場合には、前記基幹網側切替手段を前記バイパス経路側
    に設定し、一方、前記データ通信識別信号が検知されな
    い場合には前記基幹網側切替手段を基幹/ADPCM方
    式変換器を介す経路側に設定するステップを有し、 前記加入者系伝送路上の信号の符号化方式の切り替えを
    行うことを特徴とする請求項1に記載のワイヤレスロー
    カルループ方式を用いた電話網システムの伝送路制御方
    法。
  7. 【請求項7】 前記加入者通信端末は、データ通信を行
    う端末であって、発呼ダイヤル番号の先頭にデータ通信
    識別番号を付加する識別番号付加手段を有し、 前記データ通信識別信号は、前記加入者通信端末からの
    発呼ダイヤルトーンの先頭に付加される前記データ通信
    識別番号のトーン信号であること、 を特徴とする請求項記載のワイヤレスローカルループ
    方式を用いた電話網システムの伝送路制御方法。
  8. 【請求項8】 前記加入者通信端末は、デジタル信号を
    アナログ信号に変調するモデムを有し、 前記データ通信識別信号は、前記加入者通信端末からの
    モデム信号であること、 を特徴とする請求項記載のワイヤレスローカルループ
    方式を用いた電話網システムの伝送路制御方法。
  9. 【請求項9】 前記加入者通信端末は、ファクシミリ通
    信端末であって、 前記データ通信識別信号は、発呼トーン信号または被呼
    局識別信号であること、 を特徴とする請求項記載のワイヤレスローカルループ
    方式を用いた電話網システムの伝送路制御方法。
  10. 【請求項10】 データ通信を行う前記加入者通信端末
    は、発呼ダイヤル番号の先頭にデータ通信識別番号を付
    加する識別番号付加手段を有し、 前記加入者側ノードは、 発呼ダイヤルトーンの先頭に付加されるトーン信号から
    前記データ通信識別番号の存在を検知する識別トーン検
    知手段と、 前記データ通信識別番号の検知に応じて、前記加入者側
    切替手段を前記非ADPCM符/復号化器側に切り替え
    る加入者側切替制御手段と、 前記データ通信識別番号の検知に応じて、前記アクセス
    ノードに対して符号化方式切替信号を送信する切替信号
    送信手段と、 を有し、前記基幹網側切替制御手段は、前記符号化方式切替信号
    を受信した場合、前記バイパス経路を選択するように前
    記基幹網側切替手段を制御すること 、 を特徴とする請求項1に記載のワイヤレスローカルルー
    プ方式を用いた電話網システム。
  11. 【請求項11】 前記加入者系伝送路は、複数の加入者
    にて多重利用可能な多重化チャネルであり、 当該加入者系伝送路のチャネル使用率が所定値を超える
    と、伝送データの符号化方式を前記非ADPCM符号化
    方式より低ビットレートの前記ADPCM方式とするよ
    うに、前記基幹網側切替手段と前記各加入者側切替手段
    とを連動させて切り替えて、前記加入者系伝送路のチャ
    ネル多重度の上限を増加させること、 を特徴とする請求項1に記載のワイヤレスローカルルー
    プ方式を用いた電話網システムの伝送路制御方法。
  12. 【請求項12】 前記非ADPCM符号化方式は、PC
    M方式であることを特徴とする請求項1から請求項
    請求項及び請求項10のいずれかに記載のワイヤレス
    ローカルループ方式を用いた電話網システム。
  13. 【請求項13】 前記非ADPCM符号化方式は、PC
    M方式であることを特徴とする請求項、請求項から
    請求項及び請求項11のいずれかに記載のワイヤレス
    ローカルループ方式を用いた電話網システムの伝送路制
    御方法。
  14. 【請求項14】 前記アクセスノードは前記ワイヤレス
    ローカルループ方式伝送路と前記基幹網とを接続する無
    線制御局装置であることを特徴とする請求項1から請求
    、請求項及び請求項10のいずれかに記載のワイ
    ヤレスローカルループ方式を用いた電話網システム。
  15. 【請求項15】 前記アクセスノードは前記ワイヤレス
    ローカルループ方式伝送路と前記基幹網とを接続する無
    線制御局装置であることを特徴とする請求項、請求項
    から請求項及び請求項11のいずれかに記載のワイ
    ヤレスローカルループ方式を用いた電話網システムの伝
    送路制御方法。
  16. 【請求項16】 前記アクセスノードは前記加入者側ノ
    ードとの間で無線伝送を行う基地局であることを特徴と
    する請求項1から請求項、請求項及び請求項10
    いずれかに記載のワイヤレスローカルループ方式を用い
    た電話網システム。
  17. 【請求項17】 前記アクセスノードは前記加入者側ノ
    ードとの間で無線伝送を行う基地局であることを特徴と
    する請求項、請求項から請求項及び請求項11
    いずれかに記載のワイヤレスローカルループ方式を用い
    た電話網システムの伝送路制御方法。
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