JP3510909B2 - 非イオン性表面活性化合物及び写真材料 - Google Patents

非イオン性表面活性化合物及び写真材料

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    • C07C235/02Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton
    • C07C235/04Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
    • C07C235/10Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to an acyclic carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
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    • G03C1/00Photosensitive materials
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非イオン性表面活性化
合物及びその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの非イオン性表面活性化合物が公知
である。これらの化合物のうちの僅かなものは、写真材
料を調製するに当たって塗布助剤あるいは分散助剤とし
て適当である。例えば、欧州特許出願公開公報第031
4425号明細書は、2個の親水性ポリヒドロキシアル
キル連鎖及び2個の疎水性炭化水素連鎖を有している表
面活性剤を記載している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公知の化合物
の代わりとなる、湿潤助剤、乳化剤、分散助剤、塗布助
剤、そしてイオン性表面活性剤又は高分子表面活性剤に
よって安定化された分散系のレオロジー調節剤として使
用することができる非イオン性表面活性化合物が必要と
されている。
【0004】なぜなら、写真材料の調製に使用するのに
適当な上記した公知の化合物にはそれらに結びついた問
題があるからである。かかる問題は、合成の容易さの欠
如、そして生分解性の欠如を包含する。公知の単一疎水
性連鎖の糖類を主成分とする表面活性剤の一部と結びつ
いたもう1つの問題は、水分散性の欠如又は水溶性の欠
如である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、次式(1)に
より表される、水溶性もしくは水分散性の非イオン性表
面活性化合物を提供する。
【0006】
【化3】
【0007】上式において、Yは、それぞれ、独立して
親水性のポリヒドロキシアルキル基を表し、Xは、それ
ぞれ、独立して次式の基:
【0008】
【化4】
【0009】を表し、Rは、それぞれ、独立して疎水性
の置換もしくは非置換のアルキル基又は疎水性の置換も
しくは非置換のアリール基を表し、nは、それぞれ、独
立して2〜6の整数であり、そしてmは、それぞれ、2
〜4の整数である。
【0010】もう1つの面において、本発明は、親水性
コロイド及び前記式(1)により表される表面活性化合
物を含んでなる塗布組成物を提供する。本発明は、ま
た、親水性コロイド及び前記式(1)により表される表
面活性化合物を含む少なくとも1つの層を上方に有する
支持体を含んでなる写真材料を提供する。
【0011】好ましい化合物は、式中のYがそれぞれ-
(CHOH)yCH2OHであり、そしてyが3〜5の整数
であるようなものを包含する。好ましくは、yは4であ
る。好ましい化合物は、式中のXがそれぞれ -CO- で
あるようなものを包含する。好ましい化合物は、式中の
基Rに含まれる炭素原子の合計数が24を上回らないよ
うなものを包含する。好ましくは、基Rはそれぞれ4〜
20個の炭素原子を有するアルキル基である。好ましく
は、アルキル基中の炭素原子の合計数は12〜18であ
る。好ましい化合物は、式中のR基が1個もしくはそれ
以上のフッ素原子によって置換されているようなものを
包含する。
【0012】好ましい化合物は、式中のnが2又は3で
あるようなものを包含する。好ましい化合物は、式中の
mが2であるようなものを包含する。特に好ましい部類
に属する化合物は、式中のYがそれぞれ-(CHOH)4
H2OHであり、Xがそれぞれ -CO- であり、Rがそれ
ぞれ7〜9個の炭素原子を有するアルキル基であり、n
がそれぞれ2であり、そしてmが2であるようなもので
ある。
【0013】本発明の化合物は、(a)次式により表さ
れるポリアルキレンアミン:
【0014】
【化5】
【0015】、(b)ポリヒドロキシアルキルエステル
及び(c)置換もしくは非置換のアルキル又はアリール
カルボン酸誘導体、イソシアネート、イソチオシアネー
ト又はスルホニルハライドを適当なモル比で一緒に反応
させることによって調製することができる。適当な反応
性カルボン酸誘導体は、例えば、無水物の混合物であ
る。
【0016】上記の反応は、例えばジメチルホルムアミ
ド(DMF)のような有機溶媒を使用した溶液中におい
て、20〜80℃の温度で実施することができる。成分
(a)及び(b)を一緒に反応させ、そしてその中間生
成物を引き続く成分(c)との反応の前に単離すること
ができる(方法A)。別法によれば、成分(a)及び
(b)を一緒に反応させ、引き続いて中間生成物を単離
することなく、成分(c)を添加することができる(方
法B)。
【0017】本発明の化合物は、乳化剤として使用する
ことができる。例えば、本発明の化合物の存在において
油成分及び水成分を一緒に混合することによって安定な
水中油型の乳濁液を調製することができる。この方法で
乳化することのできる油成分の例は、炭化水素類、例え
ばドデカン及びペンタデカンを包含する。本発明の化合
物は、水性の親水性コロイド組成物、例えばゼラチン溶
液中において、塗布助剤として使用することができる。
特定の用途の場合には、これらの化合物を感光性写真材
料の調製において使用することができる。このような材
料は、支持体と、該支持体の上方に施された、親水性コ
ロイド及び本発明の化合物を含む少なくとも1つの層と
を含んでなるように構成される。
【0018】写真材料の調製において、親水性コロイド
バインダ、例えばゼラチンの水溶液を含む1つもしくは
それ以上の層を支持体に塗布するのが一般的である。こ
のような層は、例えば、ハロゲン化銀乳剤層、中間層、
ハレーション防止層、フィルター層、帯電防止層及び保
護層を包含する。多層材料の場合には、これらの層を、
米国特許第2,761,791号及び同第3,508,
947号明細書に記載されるように、常用の写真支持体
上に同時に塗布することができる。
【0019】このような写真材料の親水性コロイドの薄
膜を調製する場合には、塗布溶液を均一に、以下にリペ
レンシィと呼ぶはっ水性のスポット又はクレーターの形
成を伴うことなく塗布することが必要である。ここで、
リペレンシィとは、該薄膜中又は塗布後の層の1層もし
くはそれ以上の層中に生じた円形、卵形又はすい星形の
へこみあるいはくぼみ(クレーター)のことであり、そ
して、通常、塗布後の層の最上部の液体−空気界面と接
触せしめられかつ表面活性を有する(すなわち、塗布工
程の間に液体−空気界面の表面張力を下げることができ
る)添加物、不純物又は汚染物質の形をした不溶性物質
の小粒子あるいは液滴の存在によって形成せしめられ
る。
【0020】写真材料の調製において塗布に供される溶
液は、屡々、不溶性の写真添加物(有機溶媒を包含し得
る)又は特定の物理的性質を変更するための添加物(滑
剤を包含し得る)を分散せしめられた形で含有し、ま
た、かかる添加物は、それぞれ、塗布後の層に対してリ
ペレンシィを付与することが可能である。写真ゼラチン
でさえも、塗布後の層に対してリペレンシィを付与する
ことが可能な天然産出の動物性脂肪及び脂肪酸の不溶性
残渣を含有することが可能である。また、表面活性汚染
物質は、塗布組成物の調製中かもしくは塗布を行う間に
外部の生成源から導かれることも可能である。例えば、
塗布途中の層、あるいは塗布の直後の層は、装置におい
て用いられる潤滑油の液滴を偶発的に浴びせられること
が可能である。
【0021】本発明の1つの面において、本発明の表面
活性化合物は、親水性コロイド層の形成において塗布助
剤として用いられる。好ましくは、塗布助剤は、親水性
コロイド塗布組成物の重量を基準にして0.01〜0.
30重量%、さらに好ましくは0.05〜0.20重量
%の量で用いられる。塗布助剤を使用する時のその濃度
の範囲は、リペレンシィの生成源に依存している。この
濃度の範囲は、また、その他の表面活性剤が存在せしめ
られているか否かということにも依存している。
【0022】本発明の表面活性化合物は、それが非イオ
ン性であるので、帯電せしめられた高分子電解質系に添
加した場合に粘度の上昇を引き起こすことがない。事
実、これらの化合物は、イオン性表面活性剤及びゼラチ
ンの水性複合物に添加した場合に粘度を実際に低下する
ことができる。もしもこの複合混合物中にさらに油分散
体が存在せしめられるならば、粘度の低下は低剪断力に
おいてとりわけ有効である。従って、本発明の表面活性
化合物は、イオン性表面活性剤、例えばアニオン性表面
活性剤と組み合わせて有利に使用することができる。
【0023】有利な親水性コロイドは、ゼラチン、例え
ばアルカリ処理ゼラチン(牛骨又は牛皮ゼラチン)及び
酸処理ゼラチン(豚皮ゼラチン)又はゼラチン誘導体、
例えばアセチル化ゼラチン及びフタル化ゼラチンであ
る。その他の適当な親水性コロイドは、天然産出物質、
例えばタンパク質、タンパク質誘導体、セルロース誘導
体、例えばセルロースエステル、多糖類、例えばデキス
トラン、アラビアゴム、ゼイン、カゼイン及びペクチ
ン、コラーゲン誘導体、寒天、くず粉(アロールート)
及びアルブミンを包含する。適当な合成親水性コロイド
の例は、ポリビニルアルコール、アクリルアミド重合
体、マレイン酸共重合体、アクリル酸共重合体、メタク
リル酸共重合体及びポリアルキレンオキシドを包含す
る。
【0024】次いで、写真材料の性状に関して説明す
る。以下の説明では、リサーチ ディスクロージャー
(Research Disclosure),197
8年12月,Item 17643,英国 Hants
P010 7DD,Emsworth,North
Street 8,The Old Harbourm
aster’s在のIndustrial Oppor
tunities Ltd.刊,を参照するであろう。
なお、この刊行物は、以下、“リサーチ ディスクロー
ジャー”と記載するであろう。
【0025】写真材料は、ネガ型あるいはポジ型のハロ
ゲン化銀乳剤層を有することができる。適当な乳剤とそ
れらの調製は、リサーチ ディスクロージャー、セクシ
ョンI 及びII、そしてそこに引用の刊行物に記載されて
いる。本発明の要素の乳剤層及びその他の層に適当なビ
ヒクルは、リサーチ ディスクロージャー、セクション
IX、そしてそこに引用の刊行物に記載されている。
【0026】カラー写真材料の場合には、カプラー及び
それらの分散方法についての情報を示した記載を、リサ
ーチ ディスクロージャーのそれぞれセクションVII 及
びXIV に見出すことができる。色素形成性現像について
の説明は、「最近の写真処理(Modern Phot
ographic Processing)」、Vo
l.2、Grant Haist、Wiley、New
York、1978年、Chapter 9、に記載
されている。
【0027】写真材料又はその個々の層は、増白剤(リ
サーチ ディスクロージャー、セクションV を参照)、
カブリ防止剤及び安定剤(リサーチ ディスクロージャ
ー、セクションVIを参照)、汚染防止剤及び画像色素安
定剤(リサーチ ディスクロージャー、セクションVII
、パラグラフI及びJを参照)、光吸収及び散乱物質
(リサーチ ディスクロージャー、セクションVIIIを参
照)、硬膜剤(リサーチディスクロージャー、セクショ
ンXIを参照)、可塑剤及び滑剤(リサーチ ディスクロ
ージャー、セクションXII を参照)、帯電防止剤(リサ
ーチ ディスクロージャー、セクションXIIIを参照)、
艶消し剤(リサーチ ディスクロージャー、セクション
XVI を参照)、そして現像調整剤(リサーチ ディスク
ロージャー、セクションXXI を参照)を含有することが
できる。
【0028】写真材料は、リサーチ ディスクロージャ
ー、セクションXVII、そしてそこに引用の刊行物に記載
されているようないろいろな支持体上に塗布することが
できる。写真材料は、リサーチ ディスクロージャー、
セクションXVIII に記載されているように、通常はスペ
クトルの可視領域に含まれる活性輻射線に露光して濳像
を形成し、そして次にこれをリサーチ ディスクロージ
ャー、セクションXIX に記載されているように処理して
可視色素像を形成することができる。可視色素像を形成
するための処理には、材料を発色現像剤と接触させて現
像可能のハロゲン化銀を還元し、そして発色現像剤を酸
化する工程が含まれる。酸化された発色現像剤はさらに
カプラーと反応し、色素が生成せしめられる。
【0029】ネガ型のハロゲン化銀乳剤を用いる場合に
は、この処理工程でもってネガ像が導かれる。ポジ(あ
るいは反転)像を得るためには、この工程に先行して非
発色性の現像剤を用いた現像を実施して色素の形成では
なくて露光済のハロゲン化銀を現像し、そして次に材料
を均一にカブらせて未露光のハロゲン化銀を現像可能に
変えることができる。さもなければ、直接ポジ乳剤を使
用してポジ像を得ることができる。
【0030】現像に引き続いて、銀及びハロゲン化銀を
除去するための漂白、定着又は漂白─定着、洗浄、そし
て乾燥の常用の工程を実施する。
【0031】
【実施例】本発明の化合物を調製する例は,特にそのい
くつかの例を示すと、次の通りである。 N,N’−ビス(2−グルコンアミドエチル)−N,
N’−ビスノナノイルエチレンジアミンの調製 このものは、前式(1)によって表され、式中のYがそ
れぞれ-(CHOH)4CH2OHであり、Xがそれぞれ -C
O- であり、Rがそれぞれ -C8 17であり、nがそれ
ぞれ2であり、そしてmが2であるような化合物であ
る。
【0032】方法A トリエチレンテトラミン(2.04g、14ミリモル)
及び1,5−D−グルコノラクトン(5.0g、28ミ
リモル)をメタノールに溶解し、そして還流下に4時間
にわたって加熱した。溶液を冷却し、そして減圧下に溶
媒を蒸発させたところ、N−1−,N−10−トリエチ
レンテトラミンジグルコンアミドが吸湿性の白色固体発
泡体として得られた。 実測値: C 41.91;H 7.76;N 9.3
6 C18384 12 理論値: C 41.53;H 7.75;N 10.
76 ノナン酸(3.48g、22ミリモル)をジエチルエー
テル(10ml)に溶解し、そして氷浴中で冷却した。ピ
リジン(2ml)を添加し、次いでエチルクロロホルメー
ト(2.3ml、24ミリモル)を添加した。10分後、
氷浴を取り除き、そしてさらに10分後、混合物をN−
1−,N−10−トリエチレンテトラミンジグルコンア
ミド(5g、10ミリモル)の50℃メタノール溶液中
に濾過し、残渣をエーテルで十分に洗浄した。反応混合
物を50℃で4時間にわたって加熱し、そして冷却によ
り白色の沈澱を生成させた。この沈澱を濾取し、そして
沸騰メタノールから再結晶したところ、N−4,N−7
−ジノナノイル−N−1−N−10−トリエチレンテト
ラミンジグルコンアミドが白色の固体(2.68g、3
4%)として得られた。
【0033】方法B グルコノラクトン(5.34g、30ミリモル)をDM
F(60ml)に溶解し、そしてトリエチレンテトラミン
(2.34g、16ミリモル)のDMF溶液を添加し
た。得られた溶液を50℃で1時間加熱した。一方、エ
ーテル(20ml)中のノナン酸(4.74g、30ミリ
モル)及びピリジン(2.5ml)を氷浴中で冷却し、そ
してエチルクロロホルメート(3.26ml、34ミリモ
ル)を添加した。10分後、氷浴を取り除き、そしてさ
らに10分後、混合物を上記DMF溶液中に直接に濾過
し、エーテルで十分に洗浄した。反応混合物を50℃で
1.5時間にわたって保持し、冷却し、減圧下に溶媒を
蒸発させ、そして生成物をメタノールからの結晶化によ
って単離した(5.28g、42%)。
【0034】方法Aを使用して、式中のYがそれぞれ-
(CHOH)4CH2OHであり、Xがそれぞれ -CO- で
あり、nがそれぞれ2であり、そしてmが2であるよう
な化合物を調製した。これらの化合物は、式中のRがそ
れぞれC6 13、C7 15、C 9 19、そしてC1225
であるものであった。方法Bを使用して、式中のYがそ
れぞれ-(CHOH)4CH2OHであり、Xがそれぞれ -C
O- であり、nがそれぞれ2であり、そしてmが2であ
るような化合物を調製した。これらの化合物は、式中の
RがそれぞれC1429、C1735、C 6 4(CH2)4及び
8 17( CH2)2であるものであった。
【0035】さらに、式中のYがそれぞれ-(CHOH)5
CH2OHであり、Xがそれぞれ -CO- であり、Rがそ
れぞれ -C8 17であり、nがそれぞれ2であり、そし
てmが2であるような化合物を調製した。一連の化合物
を、長鎖イソシアネートを中間体のビスグルコンアミド
に対して結合させることによって調製した。この調製は
方法Bを使用してDMF中で実施し、その際、無水物の
混合物の代わりにイソシアネートを添加した。調製され
た化合物は、式中のYがそれぞれ-(CHOH)4CH2OH
であり、Xがそれぞれ -NHCO- であり、nがそれぞ
れ2であり、mが2であり、そしてRがそれぞれC 8
17、C1225、C1837又はフェニル基であるような化
合物であった。
【0036】次いで、本発明を下記の実施例を参照して
説明する。
【0037】例1 以下に記載するデータは、本発明の化合物によってもた
らされる表面張力の低下を示すためのものであり、1重
量%の濃度で水中で使用した場合の結果(表1)及び表
に記載のいろいろな重量濃度で7%タイプIV脱イオン骨
ゼラチンの水中で使用した場合の結果(表2)である。
【0038】使用した化合物は、前式(1)によって表
され、式中のYがそれぞれ-(CHOH)4CH2OHであ
り、Xがそれぞれ -CO- であり、nがそれぞれ2であ
り、mが2であり、そしてRが下記の表に記載のもので
あるものである。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】例2 2種類の本発明の化合物、すなわち、式中のYがそれぞ
れ-(CHOH)4CH2OHであり、Xがそれぞれ -CO-
であり、nがそれぞれ2であり、mが2であり、そして
Rがそれぞれn-C8 17又はn-C1225であるような化
合物をそれぞれ1重量%の水溶液又は水分散液中に調製
した。次いで、得られた溶液のアリコート10mlを0.
1、0.5又は1.0gのドデカン又は標準の植物性ク
ッキングオイルと混合して油:表面活性剤比をそれぞれ
1:1、5:1又は10:1とした。超音波マイクロチ
ップを使用して3分間にわたって入念に混合した後、乳
化した混合物を放置した。均一で曇った乳濁液が形成さ
れた。
【0042】例3 不純物によって引き起こされるリペレンシィは親水性コ
ロイド塗布組成物において屡々見出されるけれども、本
例では、本発明の化合物によるリペレンシィのコントロ
ール可能性を次のようにして試験した。2つのゼラチン
層(その最上層には、下記の表3に記載の表面活性剤の
1つを塗布助剤として含ませた)を下塗り付きのポリエ
チレンテレフタレートフィルムベース上に塗布してゼラ
チンに対する良好な付着力を付与した。下方の層は、石
灰処理骨ゼラチンの4重量%水溶液から構成し、85.
4ml/m2で塗布した。上方の層は、石灰処理骨ゼラチン
の7重量%水溶液から構成し、有色のダイマーカー、リ
ペレンシィを導くために小さな液滴の形で乳化せしめら
れた1ppm のオレイン酸、そして下記の表3に記載のい
ずれかの濃度の表面活性剤を含ませた。この上方の層
は、14.2ml/m2の被覆量で塗布した。これらの両方
の層を、吸引併用で塗布の線速度が15.25m/分で
ある常用のダブルスライドホッパーを使用して、40℃
の温度で同時に適用した。
【0043】
【表3】
【0044】上記の表において、Repは、塗膜が多く
のリペレンシィで覆われた状態となったことを意味し、
一方、Cは、リペレンシィが生成せしめられなかったこ
と、すなわち、リペレンシィの完全なコントロールが達
成されたことを意味する。C * は、リペレンシィが実際
にコントロールされたこと、すなわち、時たまではある
が別々のリペレンシィ(メートル当たり1個又は2個の
オーダー)だけが観察されたことを意味する。
【0045】
【発明の効果】本発明による表面活性化合物は、前記し
た公知の化合物に比較してより容易に合成することがで
きかつ生分解性がより大である。また、これらの化合物
は、単一の疎水性連鎖を有する糖類を主成分とする表面
活性剤のあるものに比較して水分散性又は水溶性がより
大である。
【0046】最後に、本発明のさらなる理解のために本
発明の好ましい態様を列挙すると、次の通りである。な
お、ここで「請求項」とは、特許請求の範囲に記載の請
求項を指すものとする。 1.式中のYがそれぞれ-(CHOH)yCH2OHであり、
そしてyが3〜5の整数である、請求項1に記載の化合
物。
【0047】2.式中のXがそれぞれ -CO- である、
請求項1又は上記第 1項に記載の化合物。 3.基R中の炭素原子の合計数が24を上回らない、請
求項1ならびに上記第1項及び第2項のいずれか1項に
記載の化合物。 4.基Rがそれぞれ4〜20個の炭素原子を有するアル
キル基である、請求項1ならびに上記第1項〜第3項の
いずれか1項に記載の化合物。
【0048】5.アルキル基中の炭素原子の合計数が1
2〜18である、上記第4項に記載の化合物。 6.式中のnが2又は3である、請求項1ならびに上記
第1項〜第5項のいずれか1項に記載の化合物。 7.式中のmが2である、請求項1ならびに上記第1項
〜第6項のいずれか1項に記載の化合物。
【0049】8.請求項1ならびに上記第1項〜第7項
のいずれか1項に記載の化合物の表面活性剤としての使
用。 9.親水性コロイド及び請求項1ならびに上記第1項〜
第7項のいずれか1項に記載の表面活性化合物を含んで
なる塗布組成物。 10.少なくとも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を含
んでいる、請求項2に記載の写真材料。
フロントページの続き (72)発明者 イアン マーティン ニューイングトン イギリス国,バッキンガムシャー エイ チピー15 7ティージー,ハイ ウイコ ンブ,ハヅルメア,アシュトゥリー ウ ォーク 11 (72)発明者 アラン ロバート ピット イギリス国,ハートフォードシャー エ ーエル4 9エルイー,セント アルバ ンス,サンドリッジ,セント アルバン ス ロード 49 (56)参考文献 特開 平2−142(JP,A) Journal fuer Prak tische Chemie,1974年, Vol.316,No.6,p.895−900 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式により表される、水溶性もしくは水
    分散性の非イオン性表面活性化合物: 【化1】 (上式において、Yは、それぞれ、独立して親水性のポ
    リヒドロキシアルキル基を表し、 Xは、それぞれ、独立して次式の基: 【化2】 を表し、Rは、それぞれ、独立して疎水性の、1個もし
    くはそれ以上のフッ素原子によって置換されているか、
    もしくは非置換のアルキル基又は疎水性の、1個もしく
    はそれ以上のフッ素原子によって置換されているか、
    しくは非置換のアリール基を表し、 nは、それぞれ、独立して2〜6の整数であり、そして mは、それぞれ、2〜4の整数である)。
  2. 【請求項2】 親水性コロイド及び請求項1に記載の表
    面活性化合物を含む少なくとも1つの層を上方に有する
    支持体を含んでなる写真材料。
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