JP3508886B2 - Thermoplastic polyester elastomer - Google Patents
Thermoplastic polyester elastomerInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーに関し、特にポリマー中のテトラヒドロフラ
ン含有量が極めて少ない熱可塑性ポリエステルエラスト
マーに関するものであり、自動車、家電部品を中心とし
た各種用途に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリエステルをハ−ドセグメント
とし、ポリアルキレングリコ−ルをソフトセグメントと
するポリエステル−ポリエーテル共重合体、即ちポリエ
ステルエラストマーの製造法としては、ジカルボン酸ジ
エステル、グリコール、およびポリアルキレングリコー
ルとを先ずエステル交換反応させ、次いで重縮合するエ
ステル交換重合法が知られており、このエステル交換法
によって得られたポリマー中に、テトラヒドロフラン
(THF)が多量に残存し、ポリマーの耐熱性が低下す
ることが問題視されている。また、このエステル交換重
合法で製造されるポリエステルエラストマーは、重縮合
に要する時間が長く製造コスト面、および重縮合終了後
のキャスティング(ポリマー取り出し)時に粘度低下が
大きいことが問題視されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を解消し、ポリエステルエラストマー中
の残存THF量を低減させ、さらに耐熱性に優れたポリ
エステルエラストマーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は芳香
族ジカルボン酸を主体とするジカルボン酸成分、1,4
−ブタンジオールを主体とする分子量250未満のグリ
コー成分及び分子量400〜6000のポリテトラメチ
レングリコール(PTMG)とから得られるポリエステ
ルエラストマーであり、前記PTMG中のリン酸含有量
が5〜20ppm、かつフッ素含有量が100ppm以
下であり、エラストマー中に含まれるTHF含有量
(A)が下記式(1)で表される関係を満足することを
特徴とする熱可塑性ポリエステルエラストマーである。
A/20<C/B ……………(1)
A:エラストマー中のテトラヒドロフラン含有量(pp
m)
B:ポリテトラメチレングリコール中のリン酸含有量
(ppm)
C:エラストマー中に占めるポリテトラメチレングリコ
ールの含有量(重量%)
【0005】本発明におけるポリテトラメチレングリコ
ールとしては、分子量が400〜6000で、また場合
によりポリテトラメチレングリコールに他成分を共重合
させた共重合体であってもよい。
【0006】ポリテトラメチレングリコールの分子量が
400未満では得られるポリエステルエラストマーのブ
ロック性が低下するため、ポリマーの融点・軟化点が低
くなる。また、分子量が6000を越えると共重合体が
相分離し、不透明・パール状になる等の問題点がある。
【0007】また、ポリテトラメチレングリコールは一
般に触媒としてフッ素化合物、例えばフルオロスルホン
酸などを用いて製造され、これらの触媒に起因する含フ
ッ素化合物が残存し易い。
【0008】このため、一般に市販されているポリテト
ラメチレングリコール類には100ppmを遥かに越え
るフッ素化合物を含有することが多い。これに対して、
本発明においてはポリテトラメチレングリコール中のフ
ッ素含有量を100ppm以下、好ましくは約50pp
m以下、さらに好ましくは約20ppm以下とする。こ
のとき、フッ素含有量を100ppmを越えるポリテト
ラメチレングリコールを用いると、エステル交換重合法
により生成するポリマーにおいても耐熱性が低いものし
か得られず、キャスティグ時に発泡・粘度低下等の欠点
がある。
【0009】このフッ素含有量が100ppm以下のポ
リテトラメチレングリコールは、例えばフッ素系以外の
強酸触媒(たとえば過塩素酸等)を使用する方法、ある
いはフッ素系の強酸触媒を使用する場合には重合反応終
了後、アルカリ性の水系溶媒で十分に洗浄してフッ素系
の不純物を除去する方法などによって得られる。
【0010】さらに、本発明におけるポリテトラメチレ
ングリコールは、上記フッ素含有量に加えて、リン酸含
有量が6〜20ppm、好ましくは10〜15ppmの
範囲である。この時、リン酸含有量が6ppm未満のポ
リテトラメチレングリコールを用いると残存THF量の
低減は極く僅かであり、また、リン酸含有量が20pp
mを越える場合、残存THF量の低減は大きいが、ポリ
マー色調が悪くなる。
【0011】本発明におけるポリテトラメチレングリコ
ールは、重合後、タンブラー・ヘンシェルミキサー等の
攪拌機を用い燐酸を添加すればよい。また、ポリエステ
ルエラストマーを重合する際に、リン酸と従来のポリテ
トラメチレングリコールを別々にあるいは同時に添加し
てもよい。
【0012】本発明におけるジカルボン酸成分とは、芳
香族ジカルボン酸成分を主体とするものであり、その5
0モル%以上が芳香族ジカルボン酸又はそのジエステル
であって、芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、
イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,
5−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン−p,p’−ジカルボン酸、ジフェニル−
p,p−ジカルボン酸等である。特に、テレフタル酸、
イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ま
しく用いられる。さらに、コハク酸、アジピン酸、セバ
シン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸.等脂肪族ジカルボン酸
を50モル%未満で用いることも出来る。
【0013】また、本発明で用いられるグリコールは、
好ましくは、1,4−ブタンジオ−ルを70モル%以上
含有する分子量が250未満のグリコールであって、エ
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール
等のジオ−ル化合物を30モル%未満併用してもよい。
【0014】なお、ジカルボン酸又はそのジエステルか
らなる酸成分に対するグリコールのモル比は、1.2以
上2.2以下が好ましい。特に、1.4以上2.0以下
が好ましい。
【0015】また、生成されたポリエステルエラストマ
ーに対するポリテトラメチレングリコールとジカルボン
酸成分からなるブロック繰り返し単位、即ち、ソフトセ
グメント単位の重量%は、要求される弾性特性に応じて
選択できるが、一般には5〜80重量%程度、特に、5
〜70重量%程度が好ましい。
【0016】エステル交換反応と重縮合に共通の触媒と
してはチタン触媒が良好である。特にテトラブチルチタ
ネート、テトラメチルチタネートなどのテトラアルキル
チタネート、シュウ酸チタンカリ等のシュウ酸金属塩等
が好ましい。また、その他の触媒としては、ジブチルス
ズオキサイド、ジブチルスズジラウリレート等のスズ化
合物、酢酸鉛などの鉛化合物が挙げられる。
【0017】また、前記ポリエステルエラストマーに
は、公知の安定剤(例えば、耐熱安定剤、耐光安定剤
等)を含有させても良い。耐熱安定剤としては、例えば
4,4−ビス(2,6−ジ第三ブチルフェノール)等の
フェノール化合物、N,N’−ビス(β−ナフチル)−
p−フェニレンジアミン等のアミン化合物、ジラウリル
チオネート等のイオウ化合物等を挙げることが出来る。
また耐光安定剤としては、例えば置換ベンゾフェノン、
ベンゾトリアゾール化合物等をあげることができる。
【0018】このようにして得られるポリエステルエラ
ストマーは、従来のエステル交換重合法で製造されるポ
リマー本来の特徴である耐熱性を損なうこともなく、ポ
リマー色調も良好で、かつ従来のエステル交換重合法と
比べて生産性がよく、製造コスト面で有利である。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳述する。な
お、本例中のポリマー(エラストマー)特性は次の方法
で測定した。また、例中の「部」は重量部を意味する。
(1)還元粘度
ポリマー20mgを10mlの混合溶媒(フェノール/
テトラクロロエタン=60/40重量比)に溶解し、オ
ストワルド粘度計を使用して30℃で測定する。
(2)ポリマー色調
円柱状のチップサンプルを用いて自動色差計(東洋理化
工業(株)製)でL値(明度を示す;値が大きいほど明
るい)、a値(値が大きいほど赤味が大きい)、b値
(値が大きいほど黄味が大きい)を測定した。
(3)ポリマー中のTHF含有量
試料10gにDMF10ml及びn−プロピルアセテー
ト5μlを加え、60℃で6Hr加熱溶出させ、放冷し
た後、ガスクロマトグラフィーにてTHF量を定量し
た。
(4)耐熱性
ポリマーを空気雰囲気下で250℃に溶融させ、発泡が
始まるまでの時間(分)を測定した。
【0020】実施例1〜5、比較例1〜5
精留塔付反応器にジメチルテレフタレート48.4部、
ポリテトラメチレングリコール(フッ素含有量、リン酸
含有量は表1に記載)49.5部、1,4−ブタンジオ
ール33.8部、テトラブチルチタネート0.1部、イ
ルガノックス1330(日本チバガイギー(株)製)
0.20部を仕込み、内温130℃〜225℃で理論量
の90%のメタノールが流出するまでエステル交換反応
を行った。得られた反応物を重合反応器に移し、240
℃の温度で2torrまでの高真空状態で重縮合反応を
行った。得られたポリマーの還元粘度は2.0(g/d
l)であった。また、NMR分析の結果、ポリマーに対
するポリテトラメチレングリコール成分等からなるソフ
トセグメント単位の重量%は50%であった。
【0021】得られたポリマーの特性及びポリマー中の
残存THF量及びポリマーの耐熱性について表1に示し
た。この結果が示すように、原料としてフッ素含有量が
100ppm以下、リン酸含有量が5〜20ppmのポ
リテトラメチレングリコールを使用している実施例1〜
5の生成ポリマーはTHF含有量が少なく、耐熱性も良
好である。一方、ポリテトラメチレングリコール中のリ
ン酸含有量が5ppmを越えない(0ppmを含む)比
較例1、比較例4の生成ポリマーは残存THF量が多
く、耐熱性に問題がある。また、ポリテトラメチレング
リコール中のリン酸含有量が20ppmを越える比較例
5の生成ポリマーはポリマー色調が悪い。さらに、フッ
素含有量が100ppmを越えるポリテトラメチレング
リコールを使用した比較例1〜3の生成ポリマーは、耐
熱性が悪い(発泡が始まるまでの時間が短い)。
【0022】
【表1】【0023】実施例6〜9、比較例6〜9
精留塔付反応器にジメチルテレフタレート50.6部、
ポリテトラメチレングリコール(フッ素含有量、リン酸
含有量は表2に記載)19.2部、1,4−ブタンジオ
ール39.5部、テトラブチルチタネート0.1部、イ
ルガノックス1330(日本チバガイギー(株)製)
0.20部を仕込み、内温130℃〜225℃で理論量
の90%のメタノールが流出するまでエステル交換反応
を行った。得られた反応物を重合反応器に移し、240
℃の温度で2torrまでの高真空状態で2時間重縮合
反応を行った。得られたポリマーの還元粘度は1.40
(g/dl)であった。また、NMR分析の結果、ポリ
マーに対するポリテトラメチレングリコール成分等から
なるソフトセグメント単位の重量%は25%であった。
【0024】得られたポリマーの特性、ポリマー中の残
存THF量及びポリマーの耐熱性については、表2に示
した。表1の実施例と同様に、原料としてフッ素含有量
が100ppm以下、リン酸含有量が5〜20ppmの
ポリテトラメチレングリコールを使用している実施例6
〜9の生成ポリマーはTHF含有量が少なく、耐熱性も
良好である。また、フッ素含有量が100ppmを越え
るポリテトラメチレングリコールを使用した場合の生成
ポリマーは、耐熱性が悪い(発泡が始まるまでの時間が
短い)。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明の熱可塑性ポリエステルエラスト
マーは、THF含有量が少なく、耐熱性に優れ、かつ色
調が良好な特性を有し、自動車、家電部品等の耐熱性が
要求される用途に有用である。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a thermoplastic polyester elastomer, and more particularly to a thermoplastic polyester elastomer having a very low tetrahydrofuran content in a polymer. It is suitable for various uses mainly. A polyester-polyether copolymer having an aromatic polyester as a hard segment and a polyalkylene glycol as a soft segment, that is, a polyester elastomer, is produced by dicarboxylic diester, glycol or the like. , And a polyalkylene glycol are first subjected to a transesterification reaction, followed by polycondensation. A transesterification polymerization method is known. In a polymer obtained by this transesterification method, a large amount of tetrahydrofuran (THF) remains, It has been considered a problem that the heat resistance of the polymer decreases. In addition, polyester elastomers produced by this transesterification polymerization method are problematic because the time required for polycondensation is long, the production cost is low, and the viscosity is greatly reduced during casting (polymer removal) after the completion of polycondensation. SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a polyester elastomer which solves the above-mentioned drawbacks of the prior art, reduces the amount of residual THF in the polyester elastomer, and has excellent heat resistance. It is in. That is, the present invention relates to a dicarboxylic acid component mainly composed of an aromatic dicarboxylic acid,
-A polyester elastomer obtained from a glycol component having a molecular weight of less than 250 mainly composed of butanediol and polytetramethylene glycol (PTMG) having a molecular weight of 400 to 6000, wherein the phosphoric acid content in the PTMG is 5 to 20 ppm and fluorine is contained. A thermoplastic polyester elastomer having a content of 100 ppm or less and a THF content (A) contained in the elastomer satisfying a relationship represented by the following formula (1). A / 20 <C / B (1) A: Tetrahydrofuran content in elastomer (pp
m) B: Content of phosphoric acid in polytetramethylene glycol (ppm) C: Content of polytetramethylene glycol in the elastomer (% by weight) The polytetramethylene glycol in the present invention has a molecular weight of 400. It may be a copolymer in which other components are copolymerized with polytetramethylene glycol in some cases. [0006] If the molecular weight of polytetramethylene glycol is less than 400, the resulting polyester elastomer will have poor blocking properties, and the melting point and softening point of the polymer will be low. Further, when the molecular weight exceeds 6,000, there is a problem that the copolymer undergoes phase separation and becomes opaque and pearl-like. [0007] Polytetramethylene glycol is generally produced using a fluorine compound such as fluorosulfonic acid as a catalyst, and a fluorine-containing compound resulting from these catalysts tends to remain. For this reason, generally commercially available polytetramethylene glycols often contain a fluorine compound far exceeding 100 ppm. On the contrary,
In the present invention, the fluorine content in polytetramethylene glycol is 100 ppm or less, preferably about 50 pp.
m, more preferably about 20 ppm or less. At this time, if a polytetramethylene glycol having a fluorine content exceeding 100 ppm is used, only a polymer having a low heat resistance can be obtained even by a transesterification polymerization method, and there are drawbacks such as foaming and a decrease in viscosity during casting. The polytetramethylene glycol having a fluorine content of 100 ppm or less can be obtained, for example, by a method using a non-fluorine-based strong acid catalyst (eg, perchloric acid or the like), or a polymerization reaction when using a fluorine-based strong acid catalyst. After completion, it can be obtained by a method of sufficiently washing with an alkaline aqueous solvent to remove fluorine-based impurities. Further, the polytetramethylene glycol of the present invention has a phosphoric acid content of 6 to 20 ppm, preferably 10 to 15 ppm, in addition to the above-mentioned fluorine content. At this time, when polytetramethylene glycol having a phosphoric acid content of less than 6 ppm is used, the reduction of the residual THF amount is extremely small,
If m exceeds m, the amount of residual THF is greatly reduced, but the color tone of the polymer deteriorates. The polytetramethylene glycol in the present invention may be added with phosphoric acid after polymerization by using a stirrer such as a tumbler-Henschel mixer. Further, when polymerizing the polyester elastomer, phosphoric acid and conventional polytetramethylene glycol may be added separately or simultaneously. The dicarboxylic acid component in the present invention is mainly composed of an aromatic dicarboxylic acid component.
0 mol% or more is an aromatic dicarboxylic acid or a diester thereof, and the aromatic dicarboxylic acid is terephthalic acid,
Isophthalic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, 1,
5-naphthalenedicarboxylic acid, 1,2-bis (phenoxy) ethane-p, p'-dicarboxylic acid, diphenyl-
p, p-dicarboxylic acid and the like. In particular, terephthalic acid,
Isophthalic acid and 2,6-naphthalenedicarboxylic acid are preferably used. Further, succinic acid, adipic acid, sebacic acid, 1,4-cyclohexanedicarboxylic acid, 1,4
-Cyclohexanedicarboxylic acid. Isoaliphatic dicarboxylic acids can be used at less than 50 mol%. Further, the glycol used in the present invention is:
Preferably, it is a glycol containing 1,4-butanediol at 70 mol% or more and having a molecular weight of less than 250, such as ethylene glycol, 1,3-propanediol, 1,6.
A diol compound such as -hexanediol, diethylene glycol, triethylene glycol, 1,4-cyclohexanedimethanol or the like may be used in combination of less than 30 mol%. The molar ratio of glycol to the acid component consisting of dicarboxylic acid or diester thereof is preferably 1.2 or more and 2.2 or less. In particular, it is preferably from 1.4 to 2.0. The weight percentage of the block repeating unit composed of polytetramethylene glycol and a dicarboxylic acid component, that is, the soft segment unit, based on the produced polyester elastomer can be selected according to the required elastic properties. About 80% by weight, especially 5
About 70% by weight is preferable. As a catalyst common to the transesterification reaction and the polycondensation, a titanium catalyst is preferred. Particularly, tetraalkyl titanates such as tetrabutyl titanate and tetramethyl titanate, and metal oxalates such as potassium potassium oxalate are preferable. Examples of other catalysts include tin compounds such as dibutyltin oxide and dibutyltin dilaurate, and lead compounds such as lead acetate. The polyester elastomer may contain known stabilizers (for example, heat stabilizers, light stabilizers, etc.). Examples of the heat stabilizer include phenol compounds such as 4,4-bis (2,6-di-tert-butylphenol) and N, N′-bis (β-naphthyl)-.
Examples thereof include amine compounds such as p-phenylenediamine and sulfur compounds such as dilauryl thionate.
As the light stabilizer, for example, substituted benzophenone,
Benzotriazole compounds and the like can be mentioned. The polyester elastomer thus obtained has good polymer color tone without deteriorating the heat resistance, which is a characteristic feature of the polymer produced by the conventional transesterification polymerization method, and has the conventional transesterification polymerization method. It is more productive and more advantageous in terms of manufacturing cost. Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples. The properties of the polymer (elastomer) in this example were measured by the following method. In the examples, "parts" means parts by weight. (1) 20 mg of reduced viscosity polymer was mixed with 10 ml of a mixed solvent (phenol /
Tetrachloroethane = 60/40 weight ratio) and measured at 30 ° C. using an Ostwald viscometer. (2) L value (indicating lightness; the larger the value, the brighter) and the a value (the larger the value, the more reddish the color) using an automatic color difference meter (manufactured by Toyo Rika Kogyo Co., Ltd.) using a cylindrical chip sample of polymer color tone. Large) and b value (the larger the value, the greater the yellowishness). (3) THF content in polymer 10 ml of DMF and 5 μl of n-propyl acetate were added to 10 g of a sample, eluted with heating at 60 ° C. for 6 hours, allowed to cool, and then the amount of THF was quantified by gas chromatography. (4) The heat-resistant polymer was melted at 250 ° C. in an air atmosphere, and the time (minute) until foaming started was measured. Examples 1-5, Comparative Examples 1-5 48.4 parts of dimethyl terephthalate were placed in a reactor equipped with a rectification column.
49.5 parts of polytetramethylene glycol (fluorine content and phosphoric acid content are described in Table 1), 33.8 parts of 1,4-butanediol, 0.1 part of tetrabutyl titanate, Irganox 1330 (Nippon Ciba Geigy ( Co., Ltd.)
0.20 parts were charged and transesterification was carried out at an internal temperature of 130 ° C. to 225 ° C. until 90% of the theoretical amount of methanol had flowed out. The obtained reaction product was transferred to a polymerization reactor, and 240
The polycondensation reaction was carried out at a temperature of ° C. and in a high vacuum up to 2 torr. The reduced viscosity of the obtained polymer is 2.0 (g / d
l). As a result of NMR analysis, the weight% of the soft segment unit composed of the polytetramethylene glycol component and the like was 50% with respect to the polymer. The properties of the obtained polymer, the amount of residual THF in the polymer and the heat resistance of the polymer are shown in Table 1. As shown by these results, Examples 1 to 4 using a polytetramethylene glycol having a fluorine content of 100 ppm or less and a phosphoric acid content of 5 to 20 ppm as a raw material.
The resulting polymer No. 5 has a low THF content and good heat resistance. On the other hand, the polymer produced in Comparative Examples 1 and 4 in which the phosphoric acid content in polytetramethylene glycol does not exceed 5 ppm (including 0 ppm) has a large amount of residual THF, and has a problem in heat resistance. Further, the produced polymer of Comparative Example 5 in which the phosphoric acid content in polytetramethylene glycol exceeds 20 ppm has a poor polymer color tone. Furthermore, the produced polymers of Comparative Examples 1 to 3 using polytetramethylene glycol having a fluorine content exceeding 100 ppm have poor heat resistance (the time until foaming starts is short). [Table 1] Examples 6-9, Comparative Examples 6-9 50.6 parts of dimethyl terephthalate were placed in a reactor equipped with a rectification column.
19.2 parts of polytetramethylene glycol (fluorine content and phosphoric acid content are described in Table 2), 39.5 parts of 1,4-butanediol, 0.1 part of tetrabutyl titanate, Irganox 1330 (Nippon Ciba Geigy ( Co., Ltd.)
0.20 parts were charged and transesterification was carried out at an internal temperature of 130 ° C. to 225 ° C. until 90% of the theoretical amount of methanol had flowed out. The obtained reaction product was transferred to a polymerization reactor, and 240
The polycondensation reaction was performed at a temperature of ° C. and in a high vacuum state of up to 2 torr for 2 hours. The reduced viscosity of the obtained polymer is 1.40.
(G / dl). As a result of NMR analysis, the weight% of the soft segment unit composed of the polytetramethylene glycol component and the like was 25% with respect to the polymer. Table 2 shows the properties of the obtained polymer, the amount of residual THF in the polymer, and the heat resistance of the polymer. Example 6 similar to the example of Table 1 using polytetramethylene glycol having a fluorine content of 100 ppm or less and a phosphoric acid content of 5 to 20 ppm as a raw material.
The resulting polymers of Nos. To 9 have a low THF content and good heat resistance. When polytetramethylene glycol having a fluorine content of more than 100 ppm is used, the resulting polymer has poor heat resistance (the time until foaming starts is short). [Table 2] The thermoplastic polyester elastomer of the present invention has a low content of THF, has excellent heat resistance and good color tone, and is required to have heat resistance for automobiles, home electric parts and the like. Useful for applications.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on front page (58) Field surveyed (Int. Cl. 7 , DB name) C08G 63/00-63/91
Claims (1)
ボン酸成分、1,4−ブタンジオールを主体とする分子
量250未満のグリコール成分及び分子量400〜60
00のポリテトラメチレングリコールとから得られるポ
リエステルエラストマーであり、前記ポリテトラメチレ
ングリコール中のリン酸含有量が5〜20ppm、かつ
フッ素含有量が100ppm以下であり、エラストマー
中に含まれるテトラヒドロフラン含有量(A)が下記の
式(1)で表される関係を満足することを特徴とする熱
可塑性ポリエステルエラストマー。 A/20<C/B ………………(1) A:エラストマー中のテトラヒドロフラン含有量(pp
m) B:ポリテトラメチレングリコール中のリン酸含有量
(ppm) C:エラストマー中に占めるポリテトラメチレングリコ
ールの含有量(重量%)(57) Claims 1. A dicarboxylic acid component mainly composed of an aromatic dicarboxylic acid, a glycol component mainly composed of 1,4-butanediol having a molecular weight of less than 250, and a molecular weight of 400 to 60.
And a polytetramethylene glycol having a phosphoric acid content of 5 to 20 ppm and a fluorine content of 100 ppm or less in the polytetramethylene glycol. A) a thermoplastic polyester elastomer, wherein A) satisfies the relationship represented by the following formula (1). A / 20 <C / B (1) A: Tetrahydrofuran content in elastomer (pp
m) B: Content of phosphoric acid in polytetramethylene glycol (ppm) C: Content of polytetramethylene glycol in the elastomer (% by weight)
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1995
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