JP3507790B2 - Phsハンドオーバ方法およびphs端末装置 - Google Patents
Phsハンドオーバ方法およびphs端末装置Info
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Description
が形成する複数の無線ゾーンを移動するPHS(Persona
l Handy Phone System)端末装置(以下、PHS端末と
略す)のゾーン切替えに利用する。本発明は、PHSの
ために行なわれたものであるが、他の移動通信にも広く
利用することができる。
無線ゾーンが半径数百メートルと小さいので、利用者の
移動にともない無線ゾーンの切替えが頻繁に発生するこ
とがある。図5に無線基地局とこの無線基地局が形成す
る無線ゾーンとこの無線ゾーン内を移動するPHS端末
とを示す。図5では、無線基地局(CS)3−1および
3−2が二つの無線ゾーン5−1および5−2を形成
し、PHS端末4が一方の無線ゾーン3−1から隣の無
線ゾーン3−2に移動するときに、双方の無線ゾーン3
−1および3−2が重複する部分で無線ゾーンの切替え
が行われる。
とをハンドオーバというが、従来技術ではハンドオーバ
の際に、現在利用者が在圏している無線ゾーンにおける
通信品質が所定値以下に劣化すると、その通信回線をい
ったんクローズし所定値以上の通信品質で通信可能であ
る他の無線基地局を探し、そのような無線基地局が見つ
かると、再びその無線基地局との通信回線を設定するよ
うに構成されている。したがって、その処理時間は約2
秒を要する。この間、利用者の通信は中断される。この
従来のハンドオーバを図6を参照して説明する。図6は
従来例技術によるハンドオーバの手順を示すシーケンス
図である。
通信中に、通信品質が所定値以下に劣化する等のハンド
オーバ条件が成立すると、旧無線基地局との通信を断と
する。これにより、旧無線基地局との音声パスがOFF
となる。ここで、PHS端末は、周辺無線基地局(周辺
CS)の検索動作を行なう(区間1)。区間1に要する
時間は約300msである。
S)がみつかると、PHS端末は新無線基地局(新C
S)に対してリンクチャネル確立要求を行なう(区間
2)。区間2に要する時間は約200msである。
ャネル確立要求を受け付けると、PHS端末に対してリ
ンクチャネル割当てを行なう(区間3)。区間3に要す
る時間は約1秒である。
は、呼設定→呼設定受付→認証要求→認証応答→応答→
新無線基地局との音声パスON→応答確認が行なわれ
(区間4)、新無線基地局とPHS端末とが通信を開始
する。この区間4に要する時間は約500msである。
区間1から区間4までの所用時間を合計すると約2秒に
なる。
ドオーバにおける約2秒間の通信の中断は、望ましいこ
とではない。約2秒間の中断は円滑な通話を阻害する。
また、利用者に心理的な不安感を与えることがある。例
えば、通信ができないのに通信料金を取られている、あ
るいは、いったん中断した通信が本当に回復するのか心
配になる、などの不安感である。したがって、ハンドオ
ーバにともなう通信の中断時間は、短ければ短いほど望
ましく、利用者に与える不安感を軽減させることができ
る。通信が音声による会話ではなくデータ通信であると
きには、データの再送動作が実行され、実質的な通信速
度が低下する。
のであって、ハンドオーバにともなう通信中断時間を短
縮することができる方法および装置を提供することを目
的とする。
刻の異なる複数のアクセスタイミングのいずれかで一つ
の共通チャネルにアクセスを行なっている。PHS端末
は、この共通チャネルを監視することにより、周辺にあ
る有効な無線基地局を検索することができる。
えるときに、共通チャネルを監視し、より多くの無線基
地局が同期確保できているアクセスタイミングの中から
最も条件の良い無線基地局を選択することにより、他に
も同期が確保できている多数の無線基地局が存在する環
境を選択することを最も主要な特徴とする。
て、一つの無線基地局との通信品質が劣化したときに
は、この無線基地局との通信回線を確保したまま次の無
線基地局との通信回線設定を行なうことを特徴とする。
これにより、通信中に他無線基地局の検索を行ったとき
に、同期が確保できている他無線基地局が多数存在する
ことから、現通信品質が著しく劣化する以前に新しい無
線基地局を検索できる確率を大きく保つことができる。
も、無線基地局の同期が確保できているアクセスタイミ
ングの中から、最も無線基地局の多いグループを選別
し、その中でもっとも有効な無線基地局に対してハンド
オーバ処理を行う。これにより、引き続きハンドオーバ
処理時間を短縮でき、次のハンドオーバ処理時において
も周辺に同期が確保できている無線基地局が多数存在す
るので次の新しい無線基地局の獲得が容易にできる。
ハンドオーバの方法であって、本発明の特徴とするとこ
ろは、時刻の異なる複数のアクセスタイミングが設定さ
れた複数の無線基地局が共通にアクセスする共通チャネ
ルを監視し、この共通チャネル複数のアクセスタイミン
グの内で最も多くの無線基地局が受信できるアクセスタ
イミングに対して同期を確立し、その無線基地局の中で
も最も受信条件の良好な無線基地局を選択して通信回線
を設定するステップを実行するところにある。
ているときに、その通信品質が所定値以下となったとき
には、当該無線基地局との通信回線を設定したままの状
態で前記各ステップを実行して新たな通信回線を設定す
ることが望ましい。
て、本発明の特徴とするところは、それぞれ時刻の異な
る複数のアクセスタイミングになるように設定された複
数の無線基地局が共通にアクセスする共通チャネルを監
視する手段と、この監視する手段の監視結果にしたがっ
てこの共通チャネルのアクセスタイミングの内で最も多
くの無線基地局が受信できるアクセスタイミングに対し
て同期を確立する手段と、その無線基地局の中で最も受
信条件の良好な無線基地局を選択して通信回線を設定す
る手段とを備えたところにある。
段が設けられ、このアクセスする手段により一つの無線
基地局と通信回線を設定しているときに、その通信品質
が所定値以下となったときには、当該無線基地局との通
信回線を設定したままの状態でこのアクセスする手段を
介して前記監視する手段および前記同期を確立する手段
および前記通信回線を設定する手段により新たな通信回
線を設定する手段を備えることが望ましい。
クセスタイミングが異なるように設定するには、複数の
無線基地局相互間でアクセスタイミングの同期をとらな
いように構成することが最も単純な方法である。
中断時間を短縮することができ、通話が円滑になり、デ
ータ通信の場合の繰返し送信の割合が小さくなる。ま
た、利用者が通信料金の無駄を感じたり、通信中断によ
る不安を感じることを回避することができる。
を図1および図2を参照して説明する。図1は本発明実
施例のPHS端末のブロック構成図である。図2は本発
明実施例のアクセスタイミングによるグループ選択を説
明するための図である。
る複数のアクセスタイミングを含み複数の無線基地局
(CS)が共通にアクセスする共通チャネルが設けら
れ、図1に示すPHS端末4のCPU2には、この共通
チャネルを監視する手段と、この監視する手段の監視結
果にしたがってこの共通チャネルのアクセスタイミング
の内で最も多くの無線基地局が受信できるアクセスタイ
ミングに対して同期を確立する手段と、その無線基地局
の中で最も受信条件の良好な無線基地局を選択して通信
回線を設定する手段とを備えたことを特徴とする。
スする手段としてのシンセサイザ1−1および1−2を
備えた無線部6が設けられ、CPU2は、シンセサイザ
1−1の周波数により無線部6が一つの無線基地局と通
信回線を設定しているときに、その通信品質が所定値以
下となったときには、当該無線基地局との通信回線を設
定したままの状態でシンセサイザ1−2の周波数により
無線部6を介して前記監視する手段および前記同期を確
立する手段および前記通信回線を設定する手段により新
たな通信回線を設定する手段を備える。
明する。
ルのアクセスタイミングごとのグループ分けを行って、
もっとも多くの無線基地局が設置されているアクセスタ
イミングのグループから最も条件の良い(現実的には最
も電界が強い)無線基地局に対して待ち受けを行い、発
信および着信により通信チャネル接続を行なう。これに
より、待ち受け無線基地局の周辺にはその無線基地局と
同期が確保できている他無線基地局が多く存在する環境
を確保できる。
すように、1つの無線部6に2つのシンセサイザ1−1
および1−2が搭載されている。ハンドオーバ処理が動
作する条件が発生したときには、一つのシンセサイザ1
−1を利用し現在使用している通信チャネルを接続した
まま、もう一方のシンセサイザ1−2を使用し無線基地
局検索を行う。このとき、現在通信中の音声の劣化など
が発生しないように、現通信中のアクセスタイミングを
確保したまま無線基地局検索を行う必要があるため、前
述したように現通信無線基地局の周辺に同期の確保でき
ている他無線基地局が多く存在していることが有効とな
る。
ネルのアクセスタイミングごとのグループ分けを行っ
て、最も多くの無線基地局が設置されているアクセスタ
イミングのグループから最も条件の良い(電界が強い)
無線基地局に対して検索していたシンセサイザ1−2を
利用し、その無線基地局の無線基地局共通チャネルと同
期をとる。
て、新しい通信チャネル割当てのための要求を新無線基
地局に送信する。無線基地局から通信チャネルが割当て
られたら干渉がないことをチェックし、干渉がなければ
今まで通信していた通信チャネルをクローズし、通信を
継続していたシンセサイザを利用し新通信チャネルをオ
ープンする。この後は既存のハンドオーバ処理と同様に
無線基地局の情報を取得し再び通信に戻る。
索から新通信チャネルの割当までが、通信状態で行うこ
とができるようになるから、ハンドオーバ処理に要する
時間を短縮することができる。また、無線基地局が最も
多く配置されたアクセスタイミングで通信チャネル接続
している状態で、無線基地局が最も多く配置されている
アクセスタイミングで、しかも無線基地局に対して新通
信チャネルを接続するから、次にハンドオーバ処理を行
うときにも高速ハンドオーバが行える可能性が広がる。
すなわち、高速ハンドオーバをよりひんぱんに利用する
ことにより通話品質を向上することができる。
実施例の動作を説明する。図3は本発明実施例のハンド
オーバ処理のシーケンスを示す図である。図4は本発明
実施例のハンドオーバ処理フローを示すフローチャート
である。
はいったん通信を遮断してから周辺無線基地局の検索を
行っていた。これに対して本発明実施例のハンドオーバ
のシーケンスは、通信を継続したまま、周辺無線基地局
(CS)の検索から新通信チャネルの割当まで実行する
ところに違いがある。
無線基地局検索時の結果をアクセスタイミングごとのグ
ループ分けを行い、もっとも多くの共通チャネル(CC
H)が設置されているアクセスタイミングのグループか
ら最も条件の良い(電界が強い)無線基地局(旧CS)
に対して共通チャネルに同期の捕捉を行い、同期を確保
し待ち受け状態に移行することにより、その無線基地局
と同期が確保できている他無線基地局が多く存在する状
況を確保できる。着信または発信の動作が発生すると、
旧無線基地局に対して通信チャネル(TCH)の接続を
行い通信状態を保持する。高速ハンドオーバ動作は、検
索中に現通信音声の劣化がないように行わなければなら
ないから、旧無線基地局と同期の確保できている無線基
地局が多く配置されている環境で通信を行うことによ
り、従来技術より多くの無線基地局を選択肢とすること
ができる。
しくなる条件(高速ハンドオーバ条件)が発生したとき
には、通信を継続したまま他無線基地局の検索を実行す
る。検索結果をアクセスタイミングごとのグループ分け
を行って、もっとも多くの無線基地局共通チャネルが設
置されているアクセスタイミングのグループから最も条
件の良い(電界が強い)無線基地局(新CS)に対して
共通チャネルに同期の捕捉を行う(区間1)。この区間
1に要する時間は約300msである。
(新通信チャネル)の割当要求を新無線基地局に対して
送信する(区間2)。この区間2に要する時間は約20
0msである。
信チャネルの割当を行なう(区間3)。この区間3に要
する時間は約1秒である。
はあっても、旧無線基地局との通信は継続したままであ
る。新無線基地局とのリンクチャネル割当てが終了した
時点で、旧通信チャネルのクローズ(通信断)を行う。
このとき、もし何らかの原因で新無線基地局とのアクセ
スが失敗した場合は、次の有効無線基地局に対して上記
動作を行う。また、次無線基地局がなかったときは再度
無線基地局の検索を行う。また、本発明のハンドオーバ
処理中に旧通信チャネルの無線状況がさらに悪くなった
場合にも、通信が切れないことを最優先とした処理とす
るように構成することができる。
新無線基地局との間では、呼設定→呼設定受付→認証要
求→認証応答→応答→新無線基地局との音声パスON→
応答確認が行なわれ(区間4)、新無線基地局とPHS
端末とが通信を開始する。したがってこの区間4に要す
る時間は約500msである。
までの時間を約500msに短縮できる。従来は、区間
1から区間4までに要する時間が約2秒であったところ
が、ハンドオーバに要する時間を約75%短縮して4分
の1(25%)にすることができる。
ば、通信中に他の無線基地局検索および無線基地局の情
報を取得できるから、通信後に待ち受けに戻る時間を短
縮できる。
ハンドオーバにともなう通信遮断時間を短縮できる。こ
れにより、ハンドオーバによる通話が円滑化されるとと
もに、データ通信の場合には実質的な通信速度が向上す
る。また、利用者が通信料金の無駄を感じたり、通信中
断による不安を感じたりすることを回避することができ
る。
ープ選択を説明するための図。
ンス図。
チャート。
ーンとこの無線ゾーン内を移動するPHS端末とを示す
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 それぞれ時刻の異なる複数のアクセスタ
イミングが設定された複数の無線基地局が共通にアクセ
スする共通チャネルを監視するステップと、この共通チ
ャネルのアクセスタイミングの内で最も多くの無線基地
局が受信できるアクセスタイミングに対して同期を確立
するステップと、その無線基地局の中でも最も受信条件
の良好な無線基地局を選択して通信回線を設定するステ
ップとを含むことを特徴とするPHSハンドオーバ方
法。 - 【請求項2】 一つの無線基地局との通信回線が設定さ
れているときに、その通信品質が所定値以下となったと
きには、当該無線基地局との通信回線を設定したままの
状態で前記各ステップを実行して新たな通信回線を設定
する請求項1記載のPHSハンドオーバ方法。 - 【請求項3】 それぞれ時刻の異なる複数のアクセスタ
イミングになるように設定された複数の無線基地局が共
通にアクセスする共通チャネルを監視する手段と、 この監視する手段の監視結果にしたがってこの共通チャ
ネルのアクセスタイミングの内で最も多くの無線基地局
が受信できるアクセスタイミングに対して同期を確立す
る手段と、 その無線基地局の中で最も受信条件の良好な無線基地局
を選択して通信回線を設定する手段とを備えたことを特
徴とするPHS端末装置。 - 【請求項4】 同時に複数の無線基地局にアクセスする
手段が設けられ、 このアクセスする手段により一つの無線基地局と通信回
線を設定しているときに、その通信品質が所定値以下と
なったときには、当該無線基地局との通信回線を設定し
たままの状態でこのアクセスする手段を介して前記監視
する手段および前記同期を確立する手段および前記通信
回線を設定する手段により新たな通信回線を設定する手
段を備えた請求項3記載のPHS端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000345217A JP3507790B2 (ja) | 2000-11-13 | 2000-11-13 | Phsハンドオーバ方法およびphs端末装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002152791A JP2002152791A (ja) | 2002-05-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4196322B2 (ja) | 2002-09-20 | 2008-12-17 | 日本電気株式会社 | Cdma方式移動通信方法及び端末 |
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2000
- 2000-11-13 JP JP2000345217A patent/JP3507790B2/ja not_active Expired - Fee Related
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