JP3507730B2 - 折り畳み式太鼓および折り畳み式太鼓用共鳴胴並びに折り畳み式太鼓を組み合わせた太鼓セット - Google Patents
折り畳み式太鼓および折り畳み式太鼓用共鳴胴並びに折り畳み式太鼓を組み合わせた太鼓セットInfo
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- JP3507730B2 JP3507730B2 JP17732999A JP17732999A JP3507730B2 JP 3507730 B2 JP3507730 B2 JP 3507730B2 JP 17732999 A JP17732999 A JP 17732999A JP 17732999 A JP17732999 A JP 17732999A JP 3507730 B2 JP3507730 B2 JP 3507730B2
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Description
等の合図、玩具等に使用する太鼓に関する。
面または一面に、皮または合成樹脂製の太鼓ヘッドを張
ったものが知られている。太鼓胴に張られた太鼓ヘッド
には張力がかけられる。桴等を用いて、この太鼓ヘッド
を叩く、あるいはこすると、太鼓ヘッドが振動して音が
発生する。太鼓ヘッドの音を空洞の太鼓胴に共鳴させる
と、太鼓から効率良く大きな音が発生する。このよう
に、太鼓の演奏時には、大きな音を発生させるため、太
鼓の内部に大きな空洞が必要になる。
太鼓にあっては、太鼓を構成する太鼓胴、太鼓ヘッド等
の各部品を容易に分解することができず、また、たとえ
分解することができたとしても太鼓胴自体の形状が一定
に保たれるので、演奏時以外にも常に太鼓が略一定の大
きな体積を占める。演奏時以外はそれだけの体積を必要
としないにもかかわらず、太鼓が略一定の体積を占める
ので、太鼓の収納、保存、運搬、販売に不便であった。
確保でき、また、演奏時以外は体積を小さくでき、収
納、保存、販売に適した折り畳み式太鼓を提供すること
を目的とする。
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものでない。
該太鼓ヘッド(3)が張られる環状のリム(4)と、こ
のリム(4)に嵌合する筒状の共鳴胴(2,17a,1
7b)とを備え、前記共鳴胴(2,17a,17b)が
前記リム(4)から着脱自在にされ、且つ、前記共鳴胴
(2,17a,17b)が畳まれ、前記共鳴胴(2)
が、板状の部材を弾性変形させ、筒状に丸めることで形
成されることを特徴とする折り畳み式太鼓(1,16)
により、上述した課題を解決する。
要な体積をうるための共鳴胴(2,17a,17b)が
リム(4)に嵌合し、共鳴胴(2,17a,17b)は
演奏に適した一定の筒形状を保つ。このため、太鼓とし
て必要な体積を確保できる。一方、演奏時以外は、共鳴
胴(2,17a,17b)がリム(4)から取り外さ
れ、畳まれる。畳まれることで、共鳴胴(2,17a,
17b)は筒状から平面に近い形状等に変化して、体積
が小さくなる。そして、折り畳み式太鼓(1,16)は
全体が折り畳まれ、小さな体積で太鼓の収納、保存、販
売等される。また、演奏時は、板状の共鳴胴(2)を弾
性変形させ、筒状に丸めることで、太鼓として必要な体
積を確保できる。一方、演奏時以外は、板状の共鳴胴
(2)が復元して小さな体積の平面に近い形状に戻る。
み式太鼓(16)において、前記共鳴胴(17a,17
b)が、共鳴胴(17a,17b)の軸線方向に延びる
切れ目(70)によって複数に分割されることを特徴と
する。
胴(17a,17b)がリム(4)に嵌合することで、
共鳴胴(17a,17b)は演奏に適した一定の筒形状
を保つ。一方、演奏時以外は、共鳴胴(17a,17
b)は軸線方向に延びる切れ目(70)によって複数に
分割される。この分割された共鳴胴(17a,17b)
を重ね合わせることで体積を小さくできる。また、重ね
合わせた共鳴胴(17a,17b)を平面的になるよう
弾性変形させることで、共鳴胴(17a,17b)の体
積をより一層小さくすることができる。ここで、共鳴胴
に合成樹脂製のものを用いると、軽量で扱い易く、容易
に弾性変形させることができる共鳴胴が得られる。
式太鼓(1)において、前記共鳴胴(2)は、前記共鳴
胴(2)の軸線方向に延びると共に前記共鳴胴(2)の
周方向に並列される複数の板部(2a)と、該板部(2
a)の間に設けられ、柔軟に曲げられる折れ部(2b)
とを備えることを特徴とする。
延びる板部(2a)を有する共鳴胴(2)がリム(4)
に嵌合することで、共鳴胴(2)は演奏に適した一定の
筒形状を保つ。一方、演奏時以外は、折れ部(2b)で
共鳴胴(2)を曲げることができ、共鳴胴(2)を筒形
状から体積の小さい平面に近い形状等に容易に変化させ
ることができる。
れかに記載の折り畳み式太鼓(1,40)において、前
記リム(4,42)と前記共鳴胴(2,46)とが互い
に押し合う力を与える軸力付与手段を備えることを特徴
とする請求項1ないし3いずれかに記載の折り畳み式太
鼓。
て、リム(4)と共鳴胴(2)とが互いに押し合うの
で、組み立て時にリム(4,42)と共鳴胴(2,4
6)との嵌合が確実になり、演奏時の形態が維持され
る。一方、演奏時以外は、軸力付与手段によってかけて
いた、リム(4,42)と共鳴胴(2,46)とが互い
に押し合う力を解除することで、リム(4,42)と共
鳴胴(2,46)とが分離される。
(4,42)と共鳴胴(2,46)とを止めるパッチン
錠等の止め金物、太鼓ヘッド(3)を共鳴胴(2,4
6)の軸線方向に引っ張る引張金物(8)等を用いるこ
とができる。請求項5の発明は、請求項1ないし3いず
れかに記載の折り畳み式太鼓(1)において、前記太鼓
ヘッド(3)に張力を与えると共に、前記太鼓ヘッド
(3)の張力を利用して、前記リム(4)と前記共鳴胴
(2)とが互いに押し合う力を与える軸力付与手段を備
えることを特徴とする。
よって、リム(4)と共鳴胴(2)とが互いに押し合う
ので、組み立て時にリム(4)と共鳴胴(2)との嵌合
が確実になる。また、太鼓ヘッド(3)に張力を与える
機構と、リム(4)と共鳴胴(2)とを確実に嵌合させ
る機構とを別々に備える必要がないので、全体の構成を
簡単にすることができる。
(3)を共鳴胴の軸線方向に引っ張る引張金物(8)等
を用いることができる。
該太鼓ヘッド(3)の外周縁に一体に取り付けられたリ
ング(5)と、該太鼓ヘッド(3)が張られる環状のリ
ム(4)と、このリム(4)に嵌合する筒状の共鳴胴
(2)と、前記リング(5)に係合し、前記共鳴胴
(2)の軸線方向に力を与える軸力付与手段によって前
記太鼓ヘッド(3)に張力を与えるフープ(7)とを備
え、前記共鳴胴(2)が前記リム(4)から着脱自在に
され、且つ、前記共鳴胴(2)が畳まれ、前記共鳴胴
(2)が、板状の部材を弾性変形させ、筒状に丸めるこ
とで形成されることを特徴とする折り畳み式太鼓(1)
により、上述した課題を解決する。
手段によって、フープ(7)から太鼓ヘッド(3)に張
力が与えられる。また、音響上必要な体積をうるための
共鳴胴(2)がリム(4)に嵌合し、共鳴胴(2)は演
奏に適した一定の筒形状を保つ。このため、太鼓として
必要な体積を確保できる。一方、演奏時以外は、共鳴胴
(2)がリム(4)から取り外され、畳まれる。畳まれ
ることで、共鳴胴(2)は筒状から平面に近い形状等に
変化して、体積が小さくなる。そして、折り畳み式太鼓
(1)は全体が折り畳まれ、小さな体積で太鼓の収納、
保存、販売等される。また、演奏時は、板状の共鳴胴
(2)を弾性変形させ、筒状に丸めることで、太鼓とし
て必要な体積を確保できる。一方、演奏時以外は、板状
の共鳴胴(2)が復元して小さな体積の平面に近い形状
に戻る。
共鳴胴の軸線方向に引っ張る引張金物(8)等を用いる
ことができる。
られる環状のリム(4)に嵌合する筒状の共鳴胴(2,
17a,17b)であって、前記共鳴胴(2,17a,
17b)が前記リム(4)から着脱自在にされ、且つ、
前記共鳴胴(2,17a,17b)が畳まれ、前記共鳴
胴(2)が、板状の部材を弾性変形させ、筒状に丸める
ことで形成されることを特徴とする折り畳み式太鼓用共
鳴胴(2,17a,17b)により、上述した課題を解
決する。
要な体積をうるための共鳴胴(2,17a,17b)が
リム(4)に嵌合し、共鳴胴(2,17a,17b)は
演奏に適した一定の筒形状を保つ。一方、演奏時以外
は、共鳴胴(2,17a,17b)がリム(4)から取
り外され、畳まれる。畳まれることで、共鳴胴(2,1
7a,17b)は筒状から平面に近い形状等に変化し
て、体積が小さくなる。また、演奏時は、板状の共鳴胴
(2)を弾性変形させ、筒状に丸めることで、太鼓とし
て必要な体積を確保できる。一方、演奏時以外は、板状
の共鳴胴(2)が復元して小さな体積の平面に近い形状
に戻る。
り畳み式太鼓を組み合わせた太鼓セット(40)であっ
て、各折り畳み式太鼓が、太鼓ヘッド(3a,3b,3
c)と、該太鼓ヘッド(3a,3b,3c)が張られる
環状のリム(4a,4b,4c)と、このリム(4a,
4b,4c)に嵌合する筒状の共鳴胴(2,17a,1
7b)とを備え、前記共鳴胴(2,17a,17b)が
前記リム(4a,4b,4c)から着脱自在にされ、且
つ、前記共鳴胴(2,17a,17b)が畳まれ、前記
共鳴胴(2)が、板状の部材を弾性変形させ、筒状に丸
めることで形成され、大径の前記太鼓ヘッド(3a)お
よび前記リム(4a)内に、小径の前記太鼓ヘッド(3
b,3c)および前記リム(4b,4c)が収納される
ことを特徴とする太鼓セットにより、上述した課題を解
決した。
a)およびリム(4a)内に小径の太鼓ヘッド(3b,
3c)およびリム(3b,3c)を順次重ねて収納する
ことで、太鼓ヘッド(3a,3b,3c)、リム(4
a,4b,4c)等を別々に収納する場合に比べ、はる
かに収納スペースを低減することができる。また、演奏
時は、板状の共鳴胴(2)を弾性変形させ、筒状に丸め
ることで、太鼓として必要な体積を確保できる。一方、
演奏時以外は、板状の共鳴胴(2)が復元して小さな体
積の平面に近い形状に戻る。
実施形態における折り畳み式太鼓1を示したものであ
る。図1は折り畳み式太鼓1の斜視図、図2は断面図、
図3は図2のA部拡大図、図4は側面図を示す。図1に
示すように、円筒状の共鳴胴2は、共鳴胴2の両端に嵌
合され、太鼓ヘッド3が張られるリム4から取り外され
る。共鳴胴2がリム4から取り外されると、共鳴胴2は
畳まれ、円筒形状から略平面形状へと形を変える。演奏
時以外、折り畳み式太鼓1は、太鼓ヘッド3が張られた
リム4及び共鳴胴2を重ね合わせるように、全体が折り
畳まれる(図中(b)参照)。
太鼓の上下に設けられた太鼓ヘッド3と、太鼓ヘッド3
の外周縁に一体に取り付けられたリング5と、太鼓ヘッ
ド3が張られる円環状のリム4と、このリム4に嵌合す
る筒状の共鳴胴2と、リング5に係合し、太鼓ヘッドに
張力を与えるフープ7と、フープ7を軸線方向に引張る
引張金物8とを備える。
からなり、リム4の一端に張られる。太鼓ヘッド3の外
周縁には、リング5が一体に取付けられる。太鼓ヘッド
3をリム4に覆い被せると、リング5がリム4の周囲に
配置される。このリング5を共鳴胴2の軸線方向に移動
させることで、太鼓ヘッド3が引張られ、太鼓ヘッド3
の張力が調節される。
4は、共鳴胴2と等しい外径を有し、その厚みは、共鳴
胴よりも若干厚く設定される。このリム4は、合板また
は塩化ビニル等の合成樹脂製で、太鼓ヘッド3に張力が
加わっても形がくずれることなく、また、桴で太鼓ヘッ
ド3を叩いたときの衝撃にも耐え得る強度を有する。リ
ム4の共鳴胴2側の端部には、その全周にわたり共鳴胴
が嵌め込まれる嵌合部6が形成される。この嵌合部6
は、共鳴胴2の内周と等しい外径を有し、図3(a)に
示すように、共鳴胴2の端部が嵌め込まれる円筒面6a
と、共鳴胴2の端面が当接するテーパ面6bとから形成
される。共鳴胴2の両端をリム4に嵌合することで、共
鳴胴2は太鼓の胴として一定の円筒形状を保つ。なお、
リム4は共鳴胴2が嵌合されるものであれば、円環状の
みならず、多角形等に形成されてもよい。また、嵌合部
6は、図3中(b)に示すように、共鳴胴2と嵌り合う
蟻溝に形成されてもよい。
フープ本体7aと、このフープ本体7aの外周に結合さ
れ、引張金物8と係合する突出部7bとを備える。引張
金物8によってフープ7を共鳴胴2の軸線方向に移動さ
せることで、フープ7に係合するリング5が共鳴胴2の
軸線方向に移動され、リム4に張られた太鼓ヘッド3の
張力が調節される。
物8は、図4に示すように、太鼓胴の周方向に略均等間
隔を開けて複数設けられる。この引張金物8は、図3
(a)に示すように、突出部7bに形成された溝内に通
される棒状部材9と、この棒状部材9と螺合するナット
10とを備える。棒状部材9の両端付近には、雄ねじが
形成される。棒状部材9を突出部7bの溝に通し、ナッ
ト10を締めると、フープ7が共鳴胴2の軸線方向に移
動して、太鼓ヘッド3が引張られ、太鼓ヘッド3に張力
が加わる。太鼓ヘッド3に張力が加わると、棒状部材9
には太鼓ヘッド3の張力と釣り合う引張り力が加わる。
そして、リム4と共鳴胴2には圧縮力が加わり、互いに
押し合う。これにより、リム4と共鳴胴2との嵌合が確
実にされる。
る。この図に示すように、共鳴胴2は、軸線方向に延
び、周方向に並列される複数の板部2aと、この板部2
a間に設けられる折れ部2bとを備える。板部2aは、
木、合成樹脂、または金属製で、折れ部2bは、布、
紙、または柔軟に折り曲げられる合成樹脂製等である。
この共鳴胴2は、例えば引張り強度を有する布材11の
表面に木片を再合成した板材12の層を張り付け、布材
11を残して板材12の層に軸線方向に延びるV字形の
切り込み13を入れることで形成される。布材11の縁
には止着手段としてのマジックテープ14a,14bが
取付けられる。マジックテープ14a,14bを貼り合
わせると、筒状の共鳴胴2が無端状につながれる。共鳴
胴2の両端には、リム4の嵌合部6に形成したテーパ面
6bと傾斜角度を合わせたテーパ面15が形成される
(図3(a)参照)。このように、リム4の嵌合部6に
テーパ面6bを形成すると共に共鳴胴2にテーパ面15
を形成することで、リム4と共鳴胴2との嵌合が容易に
なる。なお、マジックテープ14a,14bの代わり
に、プラスチックや金属のスナップ部品で共鳴胴を無端
状につないでもよい。また、共鳴胴2は、布材11の表
面にあらかじめ分割された複数の板部2aを貼りつける
ことで形成されてもよいし、これ以外の曲がる材料、例
えば板状の合成樹脂部材を弾性変形させ、筒状に丸める
ことで形成してもよい。また、共鳴胴2は、太鼓ヘッド
3と異なり消耗品ではなく、その部分だけを交換可能で
ある。したがって、共鳴胴2に文字、模様、色彩等の装
飾を施し、付加価値を付けて共鳴胴2の部分だけを製
造、販売等してもよい。
て、共鳴胴2は円筒形状に保たれる。また、共鳴胴2は
軸線方向に延びる板部2aを有するので、軸線方向の圧
縮力に対しては強い強度を有する。このため、太鼓の胴
として必要な強度を有する太鼓胴が形成される。なお、
共鳴胴2は、組み立て時、円筒形状でなくても多角形の
筒状に形成されてもよい。
等を用いて太鼓ヘッド3を叩く、あるいはこすると、太
鼓ヘッド3は振動して音を発生する。この太鼓ヘッド3
の音は、空洞の共鳴胴2で共鳴して、太鼓から効率良く
大きな音が発生する。
ように分解する。まず、ナット10を緩め、棒状部材9
をフープ7から取り外す。次に、フープ7、太鼓ヘッド
3をリム4から取り外す。最後に、共鳴胴2からリム4
を取り外す。共鳴胴2をリム4から取り外すと、折れ部
2bによって共鳴胴2は畳み可能な状態になる。このた
め、共鳴胴2を円筒状から体積の小さい形状、例えば平
面に近い形状に変化させることができる。
を示したものである。この例では、上下のフープ25
は、円環状に形成される。また、引張金物26は、下側
のフープ25と係合する引掛金物28と、上側のフープ
25と係合するパッチン錠29と、引掛金物28とパッ
チン錠29とを連結する連結棒27とを備える。パッチ
ン錠29は、図7中(a)に示すように、連結棒27の
一端に回動自在に取り付けられる本体金具29aと、基
部が金具本体29aに回動自在に取り付けられ、先端が
フープ25の上端に引っ掛る可動体29bとを備える。
パッチン錠29を倒して閉じると(図中(b)参照)、
可動体29bがフープ25に引っ掛かり、フープ25が
下方に引張られる。これにより、リング5が下方に引張
られ、太鼓ヘッド3に張力が加わる。太鼓ヘッド3に張
力が加わるのと同時に、連結棒27に引張り力が加わ
る。そして、リム4と共鳴胴2とは互いに押し合う。こ
のように、引張金物26にパッチン錠29を備えること
で、パッチン錠29を閉じるだけで簡単に、太鼓ヘッド
3に張力を与え、リム4と共鳴胴2とが互いに押し合う
力を与えることができる。
における折り畳み式太鼓16を示すものである。この実
施の形態において、共鳴胴17a,17bは透明なアク
リル等の合成樹脂製で、軸線方向に延びる切れ目70が
入れられ2分割される。2分割された共鳴胴は、周知の
スナップ18,19等で無端状に結ばれる。
せることで、一定の円筒形状が保たれる。一方、演奏時
以外は、2分割した共鳴胴17a,17bを重ね合わせ
ることで体積を小さくできる。また、重ね合わせた共鳴
胴17a,17bを平面的に弾性変形させることで、共
鳴胴17a,17bの体積をより一層小さくすることが
できる。さらに、共鳴胴17a,17bを透明にするこ
とで、装飾的に優れた太鼓が得られる。なお、共鳴胴1
7a,17bは2分割に限らず、複数に分割されてもよ
い。また、分解されて体積を小さくするものであれば、
種々な構造を有していてもよい。
形態における折り畳み式太鼓30を示すものである。こ
の折り畳み式太鼓30では、引張金物8の代わりにロー
プ36によって太鼓ヘッド33に張力が与えられる。第
1の実施形態における折り畳み式太鼓1と同様に、この
折り畳み式太鼓30も円筒状の共鳴胴31と、この共鳴
胴31の両端に嵌合され、太鼓ヘッド33が張られる一
対のリム32とに分解される。共鳴胴31は、軸線方向
に延びると共に周方向に並列される板部31aと、板部
31aの間に設けられ柔軟に折り曲げられる折れ部31
bとを備える。共鳴胴31がリム32から取り外される
と、共鳴胴31は折り畳まれ、円筒形状から略平面形状
へと形を変える。太鼓ヘッド33の外周縁には、リング
34が一体に取付けられる。リング34の上部または下
部には円筒状の木製フープ35が巡らされる。上側及び
下側のフープ35の間には、ジグザグにロープ36が架
け渡される。ロープ36を締めることで、上下のフープ
35の間隔が狭められる。これにより、太鼓ヘッド33
に張力が与えられると共に、リム32と共鳴胴31とに
互いに押し合う力が与えられる。
る折り畳み式太鼓40を示すものである。この折り畳み
式太鼓40において、太鼓へッドに張力を与える張力調
節機構43と、共鳴胴46とリム42とが互いに押し付
け合う止め金物(図示せず)とは別々に設けられる。こ
の止め金物には、共鳴胴46とリム42との間に設けら
れた周知のパッチン錠、スナップ等の金物が用いられ
る。止め金物を緩め、共鳴胴46がリム42から取り外
されると、共鳴胴46は畳まれる。
る。リム42の外周には、周方向に略均等間隔を開けて
ねじ棒固定台44が取付けられる。このねじ棒固定台4
4からねじ棒45が突出される。ねじ棒45に螺合され
るナットを締めることで、太鼓ヘッド41の張力が調整
される。この実施形態では、共鳴胴46がリム42から
分離されても、張力調節機構43によって太鼓ヘッド4
1はリム42に止められたままとなる。なお、張力調節
機構43は、和太鼓のように、太鼓鋲で打ってリム42
に太鼓ヘッド41を止めるタイプのものでもよいし、の
りで太鼓ヘッド41をリム42に貼り付けるタイプのも
のでもよい。
形態における折り畳み式太鼓50を示すものである。こ
の折り畳み式太鼓50では、共鳴胴52の長さが長く、
太鼓の一面にしか太鼓ヘッド51が張られない。共鳴胴
52は、上下に2分割され、一対のつなぎ胴52a,5
2bに分けられる。つなぎ胴52a,52bは、中間リ
ング53で連結される。この中間リング53の上下の端
面には嵌合部53a,53bが形成され、つなぎ胴52
a,52bの端部が嵌合される。上側のつなぎ胴52a
の上端には、太鼓ヘッド51が張られるリム54が嵌合
される。下側のつなぎ胴52bの下端には底部リング5
5が嵌合される。中間リング53及び底部リング55の
内部には、平面略三角形に組み合わされる補強桟56が
設けられる。ただし、これ以外の十字型、四角形等の補
強方式を制限するものではない。また、太鼓ヘッド51
の外周縁にはリング57が一体に形成される。フープ5
8は、このリング57に係合し、引張金物59によって
上下方向に移動される。引張金物59は、底部リング5
5と係合する引掛け金物60と、この引掛け金物60と
フープ58との間に設けられる棒状部材61とを備え
る。棒状部材61の両端にはねじが形成される。ねじに
螺合されるナット62を締めることでフープ58が下方
に移動し、太鼓ヘッド51に張力が与えられると共に、
リム54とつなぎ胴52a、つなぎ胴52a,52bと
中間リング、つなぎ胴52bと底部リング55とが互い
に押し合う力が与えられる。なお引張金物59は、ねじ
とナットを用いなくても、上記第1の実施形態の折り畳
み式太鼓と同様にパッチン錠等を用いても良い。
は、リム54、つなぎ胴52a,52b、中間リング5
3、底部リング55等は個々に分解される。分解された
つなぎ胴52a,52bは、上述の共鳴胴2と同様に折
り畳まれ、円筒状から平面に近い形状に変化させられ
る。
ク、カバン、コンテナー、ケース等の収納容器にも適用
することができる。収納容器に適用される場合は、太鼓
の内部に物が収納される。収納容器を組み立てることで
ハンドバック等として必要な体積が確保できる。収納、
保存、運搬、販売時、収納容器は分解され、折り畳んで
体積を小さくされる。
ものである。太鼓セットは口径の異なる例えば3個の折
り畳み式太鼓を組み合わせたもので、最大径の太鼓ヘッ
ド3a、リム4a、フープ7aの中には中間径の太鼓ヘ
ッド3b、リム4b、フープ7bが重ねて収納され、中
間径の太鼓ヘッド3b、リム4b、フープ7bの中には
最小径の太鼓ヘッド3c、リム4c、フープ7cが重ね
て収納されている。そして、全体をケース41で覆って
いる。このように、大きいものの中に徐々に小さくなる
ものを重ねて収納することで、太鼓ヘッド3a,3b,
3c、リム4a,4b,4c、フープ7a,7b,7c
を別々に収納する場合に比べ、はるかに収納スペースを
低減することができる。この太鼓セット40は、主に、
音域の異なる複数の折り畳み式太鼓を組み合わせて演奏
する場合に使用される。
折り畳み式太鼓が、太鼓ヘッドが張られる環状のリム
と、このリムに嵌合する筒状の共鳴胴とを備える。共鳴
胴は、リムから着脱自在にされ、且つ、畳まれる。演奏
時には、音響上必要な体積をうるための共鳴胴がリムに
嵌合し、共鳴胴は演奏に適した一定の筒形状を保つ。こ
れにより、太鼓として必要な体積を確保できる。一方、
演奏時以外は、共鳴胴がリムから取り外され、且つ、畳
まれる。このため、共鳴胴は筒状から平面に近い形状等
に変化して、体積が小さくなる。
鼓の斜視図(図中(a)は組み立てた状態を示し、
(b)は折り畳んだ状態を示す)。
テーパ面を形成した例を示し、図中(b)は嵌合部に蟻
溝を形成した例を示す)。
断面図。
ン錠を閉じる前の状態を示し、図中(a)は、パッチン
錠を閉じた状態を示す)。
鼓の斜視図。
太鼓の側面図。
太鼓の側面図。
太鼓の断面図。
リングを示す平面図。
Claims (8)
- 【請求項1】 太鼓ヘッドと、該太鼓ヘッドが張られる
環状のリムと、このリムに嵌合する筒状の共鳴胴とを備
え、前記共鳴胴が前記リムから着脱自在にされ、且つ、
前記共鳴胴が畳まれ、前記共鳴胴が、板状の部材を弾性
変形させ、筒状に丸めることで形成されることを特徴と
する折り畳み式太鼓。 - 【請求項2】 前記共鳴胴が、前記共鳴胴の軸線方向に
延びる切れ目によって複数に分割されることを特徴とす
る請求項1記載の折り畳み式太鼓。 - 【請求項3】 前記共鳴胴が、前記共鳴胴の周方向に並
列される複数の板部と、該板部間に設けられ、柔軟に曲
げられる折れ部とを備えることを特徴とする請求項1記
載の折り畳み式太鼓。 - 【請求項4】 前記リムと前記共鳴胴とが互いに押し合
う力を与える軸力付与手段を備えることを特徴とする請
求項1ないし3いずれかに記載の折り畳み式太鼓。 - 【請求項5】 前記太鼓ヘッドに張力を加えると共に、
前記太鼓ヘッドの張力を利用して、前記リムと前記共鳴
胴とが互いに押し合う力を与える軸力付与手段を備える
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の折
り畳み式太鼓。 - 【請求項6】 太鼓ヘッドと、該太鼓ヘッドの外周縁に
一体に取り付けられたリングと、該太鼓ヘッドが張られ
る環状のリムと、このリムに嵌合する筒状の共鳴胴と、
前記リングに係合し、前記共鳴胴の軸線方向に力を与え
る軸力付与手段によって前記太鼓ヘッドに張力を与える
フープとを備え、 前記共鳴胴が前記リムから着脱自在にされ、且つ、前記
共鳴胴が畳まれ、前記共鳴胴が、板状の部材を弾性変形
させ、筒状に丸めることで形成されることを特徴とする
折り畳み式太鼓。 - 【請求項7】 太鼓ヘッドが張られる環状のリムに嵌合
する筒状の共鳴胴であって、前記共鳴胴が前記リムから
着脱自在にされ、且つ、前記共鳴胴が畳まれ、前記共鳴
胴が、板状の部材を弾性変形させ、筒状に丸めることで
形成されることを特徴とする折り畳み式太鼓用共鳴胴。 - 【請求項8】 口径の異なる複数の折り畳み式太鼓を組
み合わせた太鼓セットであって、 各折り畳み式太鼓が、太鼓ヘッドと、該太鼓ヘッドが張
られる環状のリムと、このリムに嵌合する筒状の共鳴胴
とを備え、前記共鳴胴が前記リムから着脱自在にされ、
且つ、前記共鳴胴が畳まれ、前記共鳴胴が、板状の部材
を弾性変形させ、筒状に丸めることで形成され、 大径の前記太鼓ヘッドおよび前記リム内に、小径の前記
太鼓ヘッドおよび前記リムが収納されることを特徴とす
る太鼓セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17732999A JP3507730B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-06-23 | 折り畳み式太鼓および折り畳み式太鼓用共鳴胴並びに折り畳み式太鼓を組み合わせた太鼓セット |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2598199 | 1999-02-03 | ||
JP11-25981 | 1999-02-03 | ||
JP17732999A JP3507730B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-06-23 | 折り畳み式太鼓および折り畳み式太鼓用共鳴胴並びに折り畳み式太鼓を組み合わせた太鼓セット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000293167A JP2000293167A (ja) | 2000-10-20 |
JP3507730B2 true JP3507730B2 (ja) | 2004-03-15 |
Family
ID=26363697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17732999A Expired - Fee Related JP3507730B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-06-23 | 折り畳み式太鼓および折り畳み式太鼓用共鳴胴並びに折り畳み式太鼓を組み合わせた太鼓セット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3507730B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202008005880U1 (de) * | 2008-04-28 | 2008-08-14 | Abdul-Salam, Bassam | Ständer für eine Trommel sowie diesbezügliche Trommel |
US8642866B1 (en) * | 2012-08-27 | 2014-02-04 | Remo, Inc. | Musical instrument head mounting device |
US9953623B2 (en) | 2014-06-23 | 2018-04-24 | Canopus Co. Ltd. | Marching drum which enables forwards and downwards visibility |
-
1999
- 1999-06-23 JP JP17732999A patent/JP3507730B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000293167A (ja) | 2000-10-20 |
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