JP3506418B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3506418B2
JP3506418B2 JP25543399A JP25543399A JP3506418B2 JP 3506418 B2 JP3506418 B2 JP 3506418B2 JP 25543399 A JP25543399 A JP 25543399A JP 25543399 A JP25543399 A JP 25543399A JP 3506418 B2 JP3506418 B2 JP 3506418B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に関し、具
体的には奥行き感を表現することができる表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のプロジェクタの構成図で
ある。同図に示すプロジェクタ1では、光源6からの光
が偏光板により直線偏光されて、ねじれネマティック液
晶パネル2に入射する。そして、このねじれネマティッ
ク液晶パネル2に表示された画像を、レンズ3を介して
スクリーン5に結像することにより、スクリーン5上に
表示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のプロ
ジェクタ1では、スクリーン1の裏側にある物体或いは
別のスクリーン上の表示を、当該スクリーン5上の表示
と合成した表示を行うことができない。
【0004】そこで、本出願人は先に上記課題を解決す
ることのできる表示装置を提案した(特願平10−24
1222号)。ここで提案した表示装置は、図示は省略
するが、液晶プロジェクタにより映像を投射表示するス
クリーンとして偏光依存性のある偏光散乱板を用いてな
るものである。ここでいう偏光散乱板とは、特定の直線
偏光成分の光についてはそのまま透過し、この特定偏光
成分と直交する偏光成分の光についてはすりガラスのよ
うに散乱する性質を有する散乱板である。
【0005】従って、この表示装置によれば、液晶プロ
ジェクタから前記特定偏光成分と直交する偏光成分の光
を出射して偏光散乱板に結像することにより、偏光散乱
板上に画像が表示されると同時に、偏光散乱板の向こう
側(観察者と反対側)にある物体からの光のうち、前記
特定偏光成分の光が偏光散乱板を通過することにより、
偏光散乱板越し前記物体も見ることができる。即ち、偏
光散乱板上の表示と、偏光散乱板の裏側にある物体とを
合成した奥行き感のある表示を行うことができる。
【0006】また、同時に提案した他の表示装置は、図
示は省略するが、第1偏光散乱板と第2偏光散乱板とを
偏光方向が90度異なるように奥行き方向に配列(第1
偏光散乱板を前、第2偏光散乱板を後ろに配列)すると
ともに、第2偏光散乱板の後方に第1液晶プロジェクタ
と第1液晶プロジェクタとを配置し、且つ、第1液晶プ
ロジェクタの投影光の偏光方向は第1偏光散乱板が散乱
性を示す偏光方向と一致させ、第2液晶プロジェクタの
投影光の偏光方向は第2偏光散乱板が散乱性を示す偏光
方向と一致させるように構成したものである。
【0007】従って、この表示装置によれば、第2偏光
散乱板を透過して第1偏光散乱板に投影される第1液晶
プロジェクタの映像と、第2偏光散乱板に投影され第1
偏光散乱板を透過する第2液晶プロジェクタの映像と
を、同時に見ることができる。即ち、第1偏光散乱板上
の表示画像と第2偏光散乱板上の表示画像とを合成した
奥行き感のある表示を行うことができる。
【0008】しかしながら、この表示装置では液晶プロ
ジェクタを用いているため、スクリーン(偏光散乱板)
の前方又は後方に液晶プロジェクタを配置するための距
離が必要である。このため装置の薄型化を図ることがで
きない。
【0009】また、3つ以上の偏光散乱板を奥行き方向
に配列して、3つ以上の表示画像を合成することは困難
である。つまり、液晶プロジェクタによる投射表示を用
いるので、複数の偏光散乱板に表示しようとする際に
は、表示しようとする偏光散乱板と液晶プロジェクタと
の間にある他の偏光散乱板を透過するような光を用いる
ことによって実現している。即ち、偏光方向によって偏
光散乱板を選択している。ところが、物理法則上、直交
する偏光状態は2種類しかないので、原理的に2面の偏
光散乱板までしか選択的に表示することができず、偏光
散乱板を用いて3面以上の表示面を構成することは困難
であった。
【0010】また、他の偏光散乱板を透過しないで当該
偏光散乱板に投射表示する構成にすれば、多面表示は可
能であるが、かかる構成の表示装置を、表示面間隔(偏
光散乱板の間隔)が狭い状態で実現することは困難であ
った。
【0011】従って本発明はこのような問題点に鑑み、
表示画像を合成して奥行き感のある表示を行うことがで
き、しかも、液晶プロジェクタを用いずに装置の薄型化
を図ることができ、また、表示面間隔が狭い状態で3面
以上の表示面を容易に構成することができる表示装置を
提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の表示装置は、一つの偏光成分を常時透過し、前記
偏光成分と直交する偏光成分の光で画像を表示する表示
機を用い、2つのこの表示機を、透過偏光方向が互いに
直交するように、観察者から見て奥行き方向に配列して
り、 前記2つの表示機の表示画像を合成した3次元の
表示画像を前記後側の表示機寄りに見せる場合には、前
記前側の表示機の表示画像の輝度を低く、かつ前記後側
の表示機の表示画像の輝度を高くするように制御し、
た、前記2つの表示機の表示画像を合成した3次元の表
示画像を前記前側の表示機寄りに見せる場合には、前記
前側の表示機の表示画像の輝度を高く、かつ前記後側の
表示機の表示画像の輝度を低くするように制御すること
により、 連続的な奥行き感を表現することを特徴とす
る。
【0013】また、第2発明の表示装置は、一つの偏光
成分を常時透過し、前記偏光成分と直交する偏光成分の
光で画像を表示する表示機を用い、3つ以上のこの表示
機を、隣接する表示機同士の透過偏光方向が互いに直交
するように、観察者から見て奥行き方向に配列してな
り、 任意の前記隣接する表示機の表示画像を合成した3
次元の表示画像を前記隣接する表示機における後側の表
示機寄りに見せる場合には、前記隣接する表示機におい
て、前側の表示機の対応する画素の輝度を低く、かつ後
側の表示機の対応する画素の輝度を高くするように制御
し、 また、任意の前記隣接する表示機の表示画像を合成
した3次元の表示画像を前記隣接する表示機における前
側の表示機寄りに見せる場合には、前記隣接する表示機
において、前側の表示機の対応する画素の輝度を高く、
かつ後側の表示機の対応する画素の輝度を低くするよう
に制御することにより、 連続的な奥行き感を表現する
とを特徴とする。
【0014】また、第3発明の表示装置は、第1又は第
2発明の表示装置において、表示機としてリバースモー
ド高分子分散液晶を複数の電極で駆動することにより画
像を表示する表示機を用いたことを特徴とする。
【0015】また、第4発明の表示装置は、第3発明の
表示装置において、表示機はリバースモード高分子分散
液晶パネルに密着して導光板を設けるとともに、この導
光板の側部に光源を設け、同光源から発した光線を導光
板によりリバースモード高分子分散液晶へと導くように
構成したことを特徴とする。
【0016】また、第5発明の表示装置は、第4発明の
表示装置において、表示機はリバースモード高分子分散
液晶パネルの両面に導光板を設けた構成としたことを特
徴とする。
【0017】また、第6発明の表示装置は、第3,第4
又は第5発明の表示装置において、リバースモード高分
子分散液晶として、リバースモードホログラフィック高
分子分散液晶を用いたことを特徴とする。
【0018】また、第7発明の表示装置は、第1,第
2,第3,第4,第5又は第6発明の表示装置におい
て、表示装置の観察者側の面に波長板を設けたことを特
徴とする。また、第8発明の表示装置は、第1,第2,
第3,第4,第5,第6又は第7発明の表示装置におい
て、 前記前側の表示機と観察者との間に、前記合成した
3次元の表示画像が前記前側の表示機の手前に見えるよ
うにする光学系を設けた ことを特徴とする表示装置。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0020】[実施の形態1]図1は本発明の実施の形
態1に係る表示装置の構成図、図2は前記表示装置に備
えた表示機の構成図、図3は前記表示機のリバースモー
ド高分子分散液晶をTFT方式により駆動する場合の説
明図、図4は前記リバースモード高分子分散液晶の作用
を示す説明図である。
【0021】<構成>図1に示すように、本実施の形態
1の表示装置10は、一つの偏光成分を常時透過し、前
記偏光成分と直交する偏光成分の光で画像を表示する表
示機として、リバースモード高分子分散液晶を複数の電
極で駆動することにより画像を表示する表示機11を用
い、2つのこの表示機11を、透過偏光方向が互いに直
交するように、観察者13から見て奥行き方向に配列し
てなるものである。
【0022】図示例では、前側(観察者側)の表示機1
1は、図1の紙面に平行な偏光14で画像を表示し、図
1の紙面に垂直な偏光15を透過するように設定してお
り、後側の表示機11は、図1の紙面に垂直な偏光15
で画像を表示し、図1の紙面に平行な偏光14は透過す
るように設定している。勿論、これに限らず、前側の表
示機11と後側の表示機11の透過偏光方向が互いに直
交していれば、表示機11の絶対的な透過偏光方向は任
意である。
【0023】表示機11は、詳細は後述するが、特定の
偏光成分については電界により散乱・透過を制御するこ
とができ、他の偏光成分については常に透過状態である
ような、高分子液晶中に低分子液晶を分散させることに
より実現されるリバースモード高分子分散液晶を用い、
これを複数の電極で駆動することより画像を表示する表
示機である。
【0024】ここで、図2〜図4に基づき、表示機11
について詳述する。図2に示すように、表示機11は、
リバースモード高分子分散液晶25を、透明電極21を
具備した透明な基板23と、透明電極22を具備した透
明な基板24とで挟んだ構造を有している。そして、一
方の透明基板23を導光板として用い、この導光板23
の側部にリバースモード高分子分散液晶25を照らす光
源として、カバー32で囲んだ冷陰極管28を設け、こ
の冷陰極管28から発した光線(照明光)28を、導光
板23によってリバースモード高分子分散液晶25へと
導くように構成している。
【0025】図2中に実線の矢印で示すように、冷陰極
管28から出た光線29は導光板23内を全反射しなが
ら伝播する。そして、リバースモード高分子分散液晶2
5のうち、透明電極21,22に電気的に接続された電
源30により電界が加えられて散乱状態となった場所
(図示例ではA部)にたまたま光線29がぶつかると、
当該光線29が散乱されて図3中に点線の矢印で示すよ
うな出射光(表示光)31が得られる。
【0026】この表示機11は次のようにして容易に作
製することができる。即ち、通常の液晶パネルと同様
に、透明な基板23,24上にTFT方式などのマトリ
クス駆動可能なように加工した透明電極21,22を作
製し、その上に配向膜26,27を塗布しラビリング等
の配向処理を行う。次に、これらの基板23,24を配
向膜26,27が向かい合うように配し、その配向膜2
6,27の隙間に、例えばUCL−002(大日本イン
キ化学工業)の様な光重合性液晶とE−7(メルクジャ
パン)の様な非重合性液晶の混合物を封入し、これに紫
外線を照射することにより、リバースモード高分子分散
液晶25を作製する。そして、導光板である基板23の
側部に光源として冷陰極管28を取り付ける。かくし
て、表示機11を作製することができる。
【0027】なお、配向方向はアンチパラレルとすると
よい。アンチパラレル配向とは、ラビング方向が反平行
(アンチパラレル)である基板に挟むことにより実現さ
れる配向状態であり、液晶分子と基板表面とが成す傾斜
角度が場所によらず一様であるため、欠陥のない配向を
得やすいことが知られている。
【0028】また、透明電極21,22には上記のよう
にリバースモード高分子分散液晶25に対してTFT方
式などのマトリクス駆動が可能なように加工を施すが、
以下では、TFT方式により駆動する場合について図3
に基づき具体的に説明する。なお、図3では、画素電極
側の構成のみを図示し、対向する電極は一様であるため
図示を省略している。
【0029】図3に示すように、TFT方式とは、各画
素電極41毎に薄膜ランジスタ(TFT)からなるスイ
ッチング素子42を設けた第1基板45と、図示しない
全面に一様な電極を設けた第2基板とで高分子分散液晶
を挟み、アドレス線43で画素電極41を行毎に選択
し、データ線44の電位を記憶することにより、線順次
的に画像情報を画素電極41の電位として書き込み、第
1基板45の画素電極41と第2基板の一様な電極との
電位差により表示を行う方式である。
【0030】なお、図2では、透明電極22が上記の画
素電極41、基板24が上記の第1基板45、透明電極
21が上記の一様な電極、導光板23が上記の第2基板
にそれぞれ相当する。
【0031】また、リバースモード高分子分散液晶25
は電界印加時に一つの偏光成分について散乱状態となる
ので、マトリクス駆動により電界がかかった領域だけ、
その偏光成分を散乱する状態となって発光するが、この
とき、リバースモード高分子分散液晶25を照らす光源
が単色の場合には散乱状態(白)と透明状態(黒)のモ
ノクロ表示となる。また、表示画像に同期して光源を3
原色に切り替えることによりフルカラー表示も行える。
【0032】リバースモード高分子分散液晶25のよう
に複屈折媒体中に複屈折性の粒子が分散したフィルムの
散乱特性は、以下のように説明できる。なお、以下で
は、リバースモード高分子分散液晶25の作用につい
て、図4を参照して説明する。また、簡便のため、分散
した粒子は複屈折性粒子であり、その個数が一個である
として説明する。
【0033】電界をかけない状態では、リバースモード
高分子分散液晶25は、光学軸が一方向にそろった一様
な複屈折性薄膜なので、散乱は起こらず透明である。一
方、電界を印加した状態では、図4に示すように一様に
配向した複屈折性薄膜中に光学軸方向が異なる複屈折性
粒体52が存在した状態となる。
【0034】図4に示すように、一般に光は透明物体で
ある複屈折性媒体51に入射すると、その電界によって
振動双極子53を誘起するが、一様な複屈折性媒体51
中では振動双極子53は一様に誘起されるため、個々の
振動双極子53による散乱は発生しない。
【0035】次に、図4に示すように複屈折性粒体52
が一個存在する場合、例えば、複屈折性媒体51の常屈
折率と複屈折性粒体52の常屈折率とが等しい場合は、
屈折率差が、複屈折性媒体51と複屈折性粒体52との
間で図4の紙面内方向に生じ、同紙面と垂直な方向には
生じない。
【0036】ここで、同様に誘起される振動双極子53
を考えると、複屈折性粒体52の部分だけ、内部に誘起
された振動双極子53a(細線矢印)は図示したように
周囲と大きさが異なる。即ち、相対的に見れば粒子の存
在する場所に屈折率差に対応する振動双極子54(破線
の太線矢印)が存在するのと等価である。この相対的に
誘起される振動双極子54の散乱断面積は、図4の紙面
内方向の偏光に対してのみ存在し、散乱光は主に光学軸
と電界がなす面内方向に発生する。従って、図4の紙面
内方向の偏光を選択的に散乱させることができる散乱部
材が実現できる。また、散乱光の偏光は図4の紙面内方
向に平行となり、同紙面と垂直な成分は発生しない。
【0037】なお、リバースモード高分子分散液晶とし
て、低分子液晶が周期的に分布したリバースモードホロ
グラフィック高分子分散液晶を用いてもよい。この場
合、表示機11は、図2において、リバースモード高分
子分散液晶25の代わりにリバースモードホログラフィ
ック高分子分散液晶を設けた構成となる。リバースモー
ドホログラフィック高分子分散液晶は、下記のように論
文等のかたちで一般に発表しているものである。
【0038】『K.Kato,T.Hisaki,M.Date,"Alignment-Co
ntrolled Holographic PolymerDispersed Liquid Cryst
al for Reflective Diplay Devices",Jpn.J. of Appl.P
hys.,38,pp.805-808(1999) 』 『加藤、久木、伊達、「配向を制御したホログラフィッ
ク高分子分散液晶(HPDLC) 」、電子情報通信学会電子デ
ィスプレイ研究会(EID)、1999年1 月22日(信学技報EI
D98-139,pp.171-176)』 なお、当該文献では「配向制御形HPDLC 」(Alignment-
Controlled HPDLC)と呼んでいる。
【0039】<作用・効果>本実施の形態1に係る表示
装置10によれば、一つの偏光成分を常時透過し、前記
偏光成分と直交する偏光成分の光で画像を表示する表示
機として、リバースモード高分子分散液晶25を透明電
極21,22で駆動することにより画像を表示する表示
機11を用い、2つのこの表示機11を、透過偏光方向
が互いに直交するように、観察者13から見て奥行き方
向に配列したため、次のような作用・効果が得られる。
【0040】即ち、前側の表示機11と後側の表示機1
1のそれぞれに画像が表示されるとともに、両表示機1
1は透過偏光方向が互いに直交するため、前側の表示機
11の表示光は勿論、後側の表示機11の表示光も前側
の表示機11を透過して観察者13に達する。従って、
観察者13は、前側の表示機11の表示画像と後側の表
示機11の表示画像とを同時に見ることができ、奥行き
感のある表示を体験することができる。
【0041】しかも、表示装置10には液晶プロジェク
タを要しないため、装置の薄型化を図ることができる。
特に、本表示装置10では、表示機11はリバースモー
ド高分子分散液晶パネルに密着して導光板23を設けた
構成とするとともに、この導光板23の側部に光源であ
る冷陰極管28を設けてこの冷陰極管28から発した光
線29を導光板23によりリバースモード高分子分散液
晶25へと導くように構成したため、表示機11の前方
等に光源を設ける場合に比べて大幅な薄型化を図ること
ができ、また、高効率化を図ることができる。
【0042】また、前側の表示機11と後側の表示機1
1の輝度を制御することにより、連続的な奥行き感を表
現することもできる。例えば、図5に示すように、前側
の表示機11の表示画像16aの輝度を低くし、後側の
表示機11の表示画像16bの輝度を高くすれば、これ
らを合成した3次元の表示画像16cは後側の表示機1
1寄りに見える。また、前側の表示機11の表示画像1
7aの輝度を高くし、後側の表示機11の表示画像17
bの輝度も高くすれば(輝度を同じにすれば)、これら
を合成した3次元の表示画像17cは前側の表示機11
と後側の表示機11の中間位置に見える。また、前側の
表示機11の表示画像18aの輝度を高くし、後側の表
示機11の表示画像18bの輝度も低くすれば、これら
を合成した3次元の表示画像18cは前側の表示機11
寄りに見える。
【0043】なお、図6に示すように、前側の表示機1
1と観察者13との間に光学系19を設ければ、前側の
表示機11の表示画像20aと後側の表示機11の表示
画像20bとを合成した3次元の表示画像20cが、前
側の表示機11と後側の表示機11の間ではなく、前側
の表示機11の手前(観察者側)に見えるようにするこ
ともできる。
【0044】また、表示機11のリバースモード高分子
分散液晶として、リバースモードホログラフィック高分
子分散液晶を用いた場合の作用・効果は次のとおりであ
る。
【0045】リバースモードホログラフィック高分子分
散液晶(R−HPDLC)は、無電界状態では透明であ
り、電界印加時に一つの偏光成分に対して回折状態とな
るので、回折状態にすることにより、導光板23を伝播
する光の一偏光成分を出射させることができ、マトリク
ス駆動をすることにより画像表示を実現できる。R−H
PDLCで構成した表示機11も、表示光と直交した偏
光を妨げないので、前側の表示機11の表示画像と後側
の表示機11の表示画像とを合成した奥行き感を有する
表示が可能である。
【0046】そして、回折を用いているため、R−HP
DLCには波長選択性があるので、白色光源を用いた場
合でも、カラー表示を実現することができる。なお、R
−HPDLCを用いた場合、散乱状態が発光状態になる
ため、観察者13側から表示機11を照明すると、その
照明光により発光してしまい色純度が低下してしまう
が、R−HPDLCには角度があるので、観察者13側
から照明しても、表示には影響せず色純度の高い表示が
実現できる。
【0047】[実施の形態2]図7は本発明の実施の形
態2に係る表示装置の表示機の構成図である。
【0048】<構成>上記実施の形態1の表示機11で
はリバースモード高分子分散液晶パネル(配向膜26,
27とリバースモード高分子分散液晶25とからなるパ
ネル)の片面にのみ導光板23を密着させた構成として
いるが(図2参照)、これに限らず、リバースモード高
分子分散液晶パネルの両面に導光板を設けるようにして
もよい。
【0049】即ち、図7に示すように、本実施の形態2
の表示装置の表示機111では、両方の透明基板23,
24を導光板として用いてリバースモード高分子分散液
晶パネルの両面にそれぞれ密着し、これらの導光板2
3,24の側部に光源である冷陰極管28をそれぞれ設
けた構成としている。
【0050】なお、表示機111のその他の構成及び表
示装置の全体的な構成については、上記実施の形態1と
同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(上
記の説明及び図1〜図6参照)。
【0051】<作用・効果>本実施の形態2の表示装置
によれば、表示機111はリバースモード高分子分散液
晶パネルの両面に導光板23,24を設けた構成とした
ことにより、冷陰極管28から出た光線を両方の導光板
23,24によってリバースモード高分子分散液晶25
へと導くことができるため、リバースモード高分子分散
液晶25からの出射光の光量が増加して、表示画像がよ
り鮮明になる。
【0052】[実施の形態3]図8は本発明の実施の形
態3に係る表示装置の表示機の構成図、図9は本発明の
実施の形態3に係る表示装置の構成図である。
【0053】<構成>上記実施の形態1の表示機11で
は大幅な薄型化や高効率化のために導光板23の側部に
光源である冷陰極管28を設けた構成としているが(図
2参照)、これに限らず、前面等から周囲光によってリ
バースモード高分子分散液晶を照らす構成としてもよ
い。
【0054】即ち、図8に示すように、本実施の形態3
に係る表示装置の表示機211では、導光板は用いず、
両側とも単に透明な基板23,24を設けた構成として
いる。そして、光源212を表示機211の周囲(図示
例では表示機211の斜め前方)に設けている。
【0055】この場合、表示装置は図9に示すような構
成となる。即ち、図9に示すように、一つの偏光成分を
常時透過し、前記偏光成分と直交する偏光成分の光で画
像を表示する表示機として、リバースモード高分子分散
液晶を複数の電極で駆動することにより画像を表示する
表示機211を用い、2つのこの表示機211を、透過
偏光方向が互いに直交するように、観察者13から見て
奥行き方向に配列する。そして、前側の表示機211及
び後側の表示機211を、それぞれ光源212によって
照らすように構成する。
【0056】なお、表示装置211のその他の構成等つ
いては、上記実施の形態1と同様であるため、ここでの
説明及び図示は省略する(上記の説明及び図1〜図6参
照)。
【0057】<作用・効果>本実施の形態3の表示装置
210によっても、上記実施の形態1と同様に、観察者
13は、前側の表示機211の表示画像と後側の表示機
211の表示画像とを同時に見ることができ、奥行き感
のある表示を体験することができる。
【0058】しかも、表示装置210には液晶プロジェ
クタを要しないため、装置の薄型化を図ることができ
る。なお、光源211を配置するためのスペースを要す
るが、液晶プロジェクタを用いる場合に比べれば装置は
薄型になる。また、光源212によって表示面を照明す
ることにより、高コントラスト化することが可能であ
る。
【0059】[実施の形態4]図10は本発明の実施の
形態4に係る表示装置の構成図である。
【0060】<構成>図10に示すように、本実施の形
態4の表示装置310では、表示装置310の観察者1
3側の面に波長板311を設けた構成となっている。
【0061】なお、表示装置310のその他の構成につ
いては、上記実施の形態1と同様であるため、ここでの
説明及び図示は省略する(上記の説明及び図1〜図6参
照)。
【0062】<作用・効果>本実施の形態4の表示装置
310によれば、表示装置310の観察者13側の面に
波長板311を設けたことにより、表示光の偏光依存性
を解消することができるため、観察者13が偏光選択性
のあるサングラス等を掛けた状態でも、表示画像を自然
に見ることができる。
【0063】[実施の形態5]図11は本発明の実施の
形態5に係る表示装置の構成図である。
【0064】<構成>上記実施の形態1の表示装置10
では2つの表示機11を用いているが、これに限らず、
3つ以上(例えば図11に示すように4つ)の表示機1
1を表示面間隔が狭い状態で用いることもできる。
【0065】即ち、図11に示すように、本実施の形態
5の表示装置410では、一つの偏光成分を常時透過
し、前記偏光成分と直交する偏光成分の光で画像を表示
する表示機として、リバースモード高分子分散液晶を透
明電極21,22で駆動することにより画像を表示する
表示機11を用い、4つのこの表示機11を、隣接する
表示機11同士の透過偏光方向が互いに直交するよう
に、観察者から見て奥行き方向に配列している(なお、
以下では4つの表示機11を、観察者13側から順に1
番目の表示機、2番目の表示機、3番目の表示機、4番
目の表示機という)。
【0066】図示例では、1番目の表示機11は、図1
1の紙面に平行な偏光411で画像を表示し、図11の
紙面に垂直な偏光412を透過するように設定してお
り、2番目の表示機11は、図11の紙面に垂直な偏光
412で画像を表示し、図11の紙面に平行な偏光41
1は透過するように設定している。また、3番目の表示
機11は、図11の紙面に平行な偏光411で画像を表
示し、図11の紙面に垂直な偏光412を透過するよう
に設定しており、4番目の表示機11は、図11の紙面
に垂直な偏光412で画像を表示し、図11の紙面に平
行な偏光411は透過するように設定している。勿論、
これに限らず、隣接する表示機11同士の透過偏光方向
が互いに直交していれば、表示機11の絶対的な透過偏
光方向は任意である。
【0067】なお、表示装置410のその他の構成等に
ついては、上記実施の形態1と同様であるため、ここで
の説明及び図示は省略する(上記の説明及び図1〜図6
参照)。
【0068】<作用・効果>本実施の形態5の表示装置
410によれば、一つの偏光成分を常時透過し、前記偏
光成分と直交する偏光成分の光で画像を表示する表示機
として、リバースモード高分子分散液晶を透明電極2
1,22で駆動することにより画像を表示する表示機1
1を用い、4つのこの表示機11を、隣接する表示機1
1同士の透過偏光方向が互いに直交するように、観察者
から見て奥行き方向に配列したたため、次のような作用
・効果が得られる。
【0069】即ち、4つの表示機11にそれぞれ画像が
表示される。そして、1番目の表示機11の表示光は、
そのまま観察者13に達する。2番目の表示機11の表
示光は、1番目の表示機11を透過して観察者13に達
する。3番目の表示機11の表示機の表示光は、2番目
の表示機11を透過し、更に、1番目の表示機11の表
示と重ならなければ1番目の表示機11の透過して観察
者13に達する(詳細後述)。4番目の表示機11の表
示光は、3番目の表示機11を透過し、更に、2番目の
表示機11の表示と重ならなければ2番目の表示機11
も透過し(詳細後述)、最後に1番目の表示機11も透
過して観察者13に達する。
【0070】従って、観察者13は、1番目の表示機1
1の表示画像と、2番目の表示機11の表示画像と、3
番目の表示機11の表示画像と、4番目の表示機11の
表示画像とを同時に見ることができ、奥行き感のある表
示を体験することができる。
【0071】しかも、液晶プロジェクタを要しないた
め、表示面間隔が狭い状態で4つの表示機11を配列し
て、4つの表示面を容易に構成することとができる。即
ち、3つ以上(ここでは4つ)の表示機11を奥行き方
向に配列しても、表示装置410の奥行きは、液晶プロ
ジェクタを用いた表示装置に比べて、非常に薄くなる。
【0072】また、任意の隣接する表示機11の対応す
る画素の輝度比を制御することによより、隣接する表示
機11間では画像を乱すことがないので上記実施の形態
1で説明したような効果で連続的な奥行き感を表現する
ことができる。
【0073】ここで、3番目の表示機11の表示光が1
番目の表示機11を透過し、また、4番目の表示機11
の表示光が2番目の表示機11を透過することについて
説明する。
【0074】表示機11は、電界を印加していないと
き、即ち表示をしていないときには、全ての偏光成分を
透過するものである。そして、電界を印加したときに特
定の偏光成分のみを散乱状態にして表示を行い、表示光
と直交する偏光成分は常時透過するものである。従っ
て、隣接し合う表示機11間で表示光の偏光方向が直交
するように3面以上の表示機11を配列した場合、隣接
する表示機11よりも更に奥の表示機11からの表示光
であっても、手前の表示機11の表示部分と重ならない
場合には、全て透過されて、観察者13には見える。例
えば図11においては、隣接する2番目の表示機11よ
りも更に奥の3番目の表示機11からの表示光であって
も、手前の1番目の表示機11の表示部分と重ならない
場合には、全て透過されて、観察者13には見える。
【0075】そして、隣接しない表示機11間で奥行き
方向に重なる表示部分が同時に散乱状態になった場合
(例えば、1番目の表示機11の表示部分と3番目の表
示機11の表示部分が重なった場合)には、光学的に影
響して表示画像が劣化してしまうが、一般に画像表示に
おいては観察者13からみて重なり合う画素が同時に散
乱状態になることは極めてまれであるので、奥の表示機
11の表示光が手前の表示機11によって散乱されるこ
とに起因する表示画像の劣化は実用上ほとんど無視でき
る。
【0076】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
にたように、第1発明の表示装置によれば、一つの偏光
成分を常時透過し、前記偏光成分と直交する偏光成分の
光で画像を表示する表示機を用い、2つのこの表示機
を、透過偏光方向が互いに直交するように、観察者から
見て奥行き方向に配列してなり、前記2つの表示機の表
示画像を合成した3次元の表示画像を前記後側の表示機
寄りに見せる場合には、前記前側の表示機の表示画像の
輝度を低く、かつ前記後側の表示機の表示画像の輝度を
高くするように制御し、また、前記2つの表示機の表示
画像を合成した3次元の表示画像を前記前側の表示機寄
りに見せる場合には、前記前側の表示機の表示画像の輝
度を高く、かつ前記後側の表示機の表示画像の輝度を低
くするように制御することにより、連続的な奥行き感を
表現するため、観察者は、前側の表示機の表示画像と後
側の表示機の表示画像とを同時に見ることができ、連続
的な奥行き感のある表示を体験することができる。しか
も、液晶プロジェクタを要しないため、装置の薄型化を
図ることができる。
【0077】また、第2発明の表示装置によれば、一つ
の偏光成分を常時透過し、前記偏光成分と直交する偏光
成分の光で画像を表示する表示機を用い、3つ以上のこ
の表示機を、隣接する表示機同士の透過偏光方向が互い
に直交するように、観察者から見て奥行き方向に配列し
てなり、任意の前記隣接する表示機の表示画像を合成し
た3次元の表示画像を前記隣接する表示機における後側
の表示機寄りに見せる場合には、前記隣接する表示機に
おいて、前側の表示機の対応する画素の輝度を低く、か
つ後側の表示機の対応する画素の輝度を高くするように
制御し、また、任意の前記隣接する表示機の表示画像を
合成した3次元の表示画像を前記隣接する表示機におけ
る前側の表示機寄りに見せる場合には、前記隣接する表
示機において、前側の表示機の対応する画素の輝度を高
く、かつ後側の表示機の対応する画素の輝度を低くする
ように制御することにより、連続的な奥行き感を表現す
ため、観察者は、3つ以上の表示機の表示画像を同時
に見ることができ、連続的な奥行き感のある表示を体験
することができる。しかも、液晶プロジェクタを要しな
いため、表示面間隔が狭い状態で3つ以上の表示機を配
列して、3つ以上の表示面を容易に構成することができ
る。即ち、3つ以上の表示機を奥行き方向に配列して
も、表示装置の奥行きは、液晶プロジェクタを用いた表
示装置に比べて、非常に薄くなる。
【0078】また、第3発明の表示装置でも、第1又は
第2発明の表示装置において、表示機としてリバースモ
ード高分子分散液晶を複数の電極で駆動することにより
画像を表示する表示機を用いた構成であるあため、第1
又は第1発明と同様の効果を得ることができる。
【0079】また、第4発明の表示装置によれば、第3
発明の表示装置において、表示機はリバースモード高分
子分散液晶パネルに密着して導光板を設けるとともに、
この導光板の側部に光源を設け、同光源から発した光線
を導光板によりリバースモード高分子分散液晶へと導く
ように構成したため、表示機の前方等に光源を設ける場
合に比べて大幅な薄型化を図ることができ、また、高効
率化を図ることができる。
【0080】また、第5発明の表示装置によれば、第4
発明の表示装置において、表示機はリバースモード高分
子分散液晶パネルの両面に導光板を設けた構成としたた
め、光源から出た光線を両方の導光板によってリバース
モード高分子分散液晶へと導くことができるため、リバ
ースモード高分子分散液晶からの出射光の光量が増加し
て、表示画像がより鮮明になる。
【0081】また、第6発明の表示装置によれば、第
3,第4又は第5発明の表示装置において、リバースモ
ード高分子分散液晶として、リバースモードホログラフ
ィック高分子分散液晶を用いたため、奥行き感を有する
表示が可能であるとともに、リバースモードホログラフ
ィック高分子分散液晶には波長選択性があるので、白色
光源を用いた場合でも、カラー表示を実現することがで
きる。
【0082】また、第7発明の表示装置によれば、第
1,第2,第3,第4,第5又は第6発明の表示装置に
おいて、表示装置の観察者側の面に波長板を設けたこと
により、表示光の偏光依存性を解消することができるた
め、観察者が偏光選択性のあるサングラス等を掛けた状
態でも、表示画像を自然に見ることができる。また、第
8発明の表示装置によれば、第1,第2,第3,第4,
第5,第6又は第7発明の表示装置において、前記前側
の表示機と観察者との間に、前記合成した3次元の表示
画像が前記前側の表示機の手前に見えるようにする光学
系を設けたため、観察者は前記前側の表示機の手前に前
記合成した3次元の表示画像が見える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る表示装置の構成図
である。
【図2】前記表示装置に備えた表示機の構成図である。
【図3】前記表示機のリバースモード高分子分散液晶を
TFT方式により駆動する場合の説明図である。
【図4】前記リバースモード高分子分散液晶の作用を示
す説明図である。
【図5】連続的な奥行き感を表現する場合の説明図であ
る。
【図6】連続的な奥行き感を表現する場合の説明図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態2に係る表示装置の表示機
の構成図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る表示装置の表示機
の構成図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る表示装置の構成図
である。
【図10】本発明の実施の形態4に係る表示装置の構成
図である。
【図11】本発明の実施の形態5に係る表示装置の構成
図である。
【図12】従来のプロジェクタの構成図である。
【符号の説明】
10,210,310,410 表示装置 11,111,211 表示機 13 観察者 21,22 透明電極 23,24 透明基板(導光板) 25 リバースモード高分子分散液晶 26,27 配向膜 28 冷陰極管 30 電源 32 カバー 212 光源 311 波長板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−119302(JP,A) 特開 昭57−163218(JP,A) 特開 平10−222047(JP,A) 特開 平11−95201(JP,A) 特開 平3−23423(JP,A) 特開 昭52−10100(JP,A) 特開 平4−9003(JP,A) 特開 昭54−137360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1334 G02F 1/1333 G02F 1/13 505 G02F 1/133 G02F 1/1347 G02F 1/1335 G02F 1/13357 G02B 27/22

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの偏光成分を常時透過し、前記偏光
    成分と直交する偏光成分の光で画像を表示する表示機を
    用い、2つのこの表示機を、透過偏光方向が互いに直交
    するように、観察者から見て奥行き方向に配列してな
    り、 前記2つの表示機の表示画像を合成した3次元の表示画
    像を前記後側の表示機寄りに見せる場合には、前記前側
    の表示機の表示画像の輝度を低く、かつ前記後側の表示
    機の表示画像の輝度を高くするように制御し、 また、前記2つの表示機の表示画像を合成した3次元の
    表示画像を前記前側の表示機寄りに見せる場合には、前
    記前側の表示機の表示画像の輝度を高く、かつ前記後側
    の表示機の表示画像の輝度を低くするように制御するこ
    とにより、 連続的な奥行き感を表現する ことを特徴とする表示装
    置。
  2. 【請求項2】 一つの偏光成分を常時透過し、前記偏光
    成分と直交する偏光成分の光で画像を表示する表示機を
    用い、3つ以上のこの表示機を、隣接する表示機同士の
    透過偏光方向が互いに直交するように、観察者から見て
    奥行き方向に配列してなり、 任意の前記隣接する表示機の表示画像を合成した3次元
    の表示画像を前記隣接する表示機における後側の表示機
    寄りに見せる場合には、前記隣接する表示機において、
    前側の表示機の対応する画素の輝度を低く、かつ後側の
    表示機の対応する画素の輝度を高くするように制御し、 また、任意の前記隣接する表示機の表示画像を合成した
    3次元の表示画像を前記隣接する表示機における前側の
    表示機寄りに見せる場合には、前記隣接する表示機にお
    いて、前側の表示機の対応する画素の輝度を高く、かつ
    後側の表示機の対応する画素の輝度を低くするように制
    御することにより、 連続的な奥行き感を表現する ことを特徴とする表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載する表示装置にお
    いて、 表示機としてリバースモード高分子分散液晶を複数の電
    極で駆動することにより画像を表示する表示機を用いた
    ことを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する表示装置において、 表示機はリバースモード高分子分散液晶パネルに密着し
    て導光板を設けるとともに、この導光板の側部に光源を
    設け、同光源から発した光線を導光板によりリバースモ
    ード高分子分散液晶へと導くように構成したことを特徴
    とする表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載する表示装置において、 表示機はリバースモード高分子分散液晶パネルの両面に
    導光板を設けた構成としたことを特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項3,4又は5に記載する表示装置
    において、 リバースモード高分子分散液晶として、リバースモード
    ホログラフィック高分子分散液晶を用いたことを特徴と
    する表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6に記載
    する表示装置において、 表示装置の観察者側の面に波長板を設けたことを特徴と
    する表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6又は7に
    記載する表示装置において、 前記前側の表示機と観察者との間に、前記合成した3次
    元の表示画像が前記前側の表示機の手前に見えるように
    する光学系を設けた ことを特徴とする表示装置。
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