JP3505463B2 - 測位衛星標定装置及び方法 - Google Patents

測位衛星標定装置及び方法

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JP3505463B2
JP3505463B2 JP2000081255A JP2000081255A JP3505463B2 JP 3505463 B2 JP3505463 B2 JP 3505463B2 JP 2000081255 A JP2000081255 A JP 2000081255A JP 2000081255 A JP2000081255 A JP 2000081255A JP 3505463 B2 JP3505463 B2 JP 3505463B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばGPS
(Global Positioning System)衛星の状態を標定し、
放送暦の補正に必要な情報を得る測位衛星標定装置及び
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、GPS(Global Positioning S
ystem)衛星標定は、GPS衛星の放送暦を補正するた
めの情報を得る技術で、航空機や船舶、自動車、鉄道等
におけるGPS航法に関する広域補強システムの構築、
あるいは、GPS衛星を利用した低軌道衛星における精
密軌道決定システムの構築などに必要とされている。G
PS衛星標定技術は、これまでいくつかの方法が提案さ
れているものの、まだ実用化されていない。なお、提案
されたGPS衛星標定技術の1つに、フィルタによる状
態推定のアルゴリズムを利用する方法がある。
【0003】ところで、GPS衛星標定を行なうシステ
ムでは、系の自由度が多いため、教科書的、標準的手法
に従った場合、状態推定を行なうための状態推定共分散
の計算量は膨大になる。なお、GPS衛星標定システム
の自由度は、系のモデルの取り方にもよるが、2周波
(L1帯とL2帯)観測の場合に、GPS衛星と地上局
間のアンビギュイティ(不確定)を含めると約300に
なる。例えばGPS衛星標定の場合、24個のGPS衛
星それぞれの位置、速度、衛星クロック誤差、及び使用
する各地上局それぞれの地上局クロック誤差、そして、
GPS衛星と地上局との間のアンビギュイティの推定が
必要となる。このとき、フィルタを用いた状態推定の標
準的手法に従うと、共分散行列の計算は自由度に等しい
サイズの正方行列計算となり、計算量が膨大になる。
【0004】このため、実時間で処理するシステム構成
には適さないものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来考え
られているGPS衛星標定システムでは、系の自由度が
多いため、教科書的、標準的手法に従った場合、状態推
定を行なうための状態推定共分散の計算量は膨大になる
という問題を有している。
【0006】そこで、この発明の目的は、状態推定能力
を保持しつつ、状態推定に関する計算量を格段と減少さ
せ、実時間で処理するシステムを構築し得る測位衛星標
定装置及び方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る測位衛星
標定装置は、測位衛星の状態を標定する測位衛星標定装
置において、複数の測位衛星から、当該測位衛星の位置
情報、速度情報、衛星クロック誤差情報を含む衛星信号
を受信する受信手段と、この受信手段で得られた測位衛
星全ての衛星信号から、測位衛星の位置情報、速度情
報、衛星クロック誤差情報を抽出する情報抽出手段と、
この情報抽出手段で得られた複数の測位衛星各々の位置
情報、速度情報、衛星クロック誤差情報に与えられる誤
差値の推定確率に最大を与える状態推定情報を算出する
状態推定情報算出手段と、この状態推定情報算出手段で
算出された状態推定情報の中から測位衛星間の状態推定
相関成分を棄却する相関成分棄却手段とを備えるように
したものである。さらに、相関成分棄却手段で状態推定
相関成分の棄却が行われた状態推定情報に基づいて、衛
星信号に与えられる誤差値を補正するための補正情報を
算出し、この算出された補正情報を外部に送出する補正
情報送信手段を備えてなることを特徴とする。
【0008】この構成によれば、複数の測位衛星からの
衛星信号が受信され、受信された測位衛星全ての衛星信
号からそれぞれの位置情報、速度情報、衛星クロック誤
差情報が抽出され、これら位置情報、速度情報、衛星ク
ロック誤差情報に与えられる誤差値の推定確率に最大を
与える状態推定情報が算出され、この状態推定情報の中
から測位衛星間の状態推定相関成分が棄却される。すな
わち、位置情報、速度情報、衛星クロック誤差情報に与
えられる誤差値が最も正確に検出される状態推定情報が
算出されるので、この状態推定情報の中から不要とされ
る測位衛星間の状態推定相関成分を棄却すれば、測位衛
星独自の状態推定情報のみが残ることになり、この情報
に基づいて、測位衛星用受信機のユーザに送出すべき補
正情報を作成すれば、位置計測システムとしては、測位
衛星用受信機のユーザに対してより正確な位置情報を提
供することが可能となる。
【0009】このため、自装置が持つ状態推定能力を劣
化させることなく、測位衛星の状態推定に関する計算量
を格段と減少させることができ、これにより実時間で処
理するシステムを構築できる。
【0010】また、この発明は、測位衛星の状態を標定
する測位衛星標定装置において、予め決められた位置に
設置された複数の地上局により、複数の測位衛星から、
当該測位衛星の位置情報、速度情報、衛星クロック誤差
情報を含む衛星信号が受信されるとき、複数の地上局か
ら、測位衛星の位置情報、速度情報、衛星クロック誤差
情報及び地上局クロック誤差情報を含む地上局信号を受
信する受信手段と、この受信手段で得られた地上局全て
の地上局信号から、測位衛星の位置情報、速度情報、衛
星クロック誤差情報及び地上局クロック誤差情報を抽出
する情報抽出手段と、この情報抽出手段で得られた複数
の測位衛星各々の位置情報、速度情報、衛星クロック誤
差情報、及び複数の地上局各々の地上局クロック誤差情
報に与えられる誤差値の推定確率に最大を与える状態推
定情報を算出する状態推定情報算出手段と、この状態推
定情報算出手段で算出された状態推定情報の中から測位
衛星間及び地上局間の状態推定相関成分を棄却する相関
成分棄却手段とを備えたものである。また、状態推定情
報算出手段は、複数の測位衛星と複数の地上局との間の
不確定情報を算出する手段を有し、相関成分棄却手段
は、状態推定情報算出手段で算出された不確定情報の中
から、相違する測位衛星と地上局との間の不確定相関成
分を棄却する手段を有してなることを特徴とする。
【0011】この構成によれば、差分航法を行なう場合
に、予め決められた位置に設置された複数の地上局から
送出される地上局クロック誤差情報が受信され、そし
て、これら地上局クロック誤差情報にそれぞれ与えられ
る誤差値の推定確率に最大を与える状態推定情報が算出
され、この状態推定情報の中から地上局間の状態推定相
関成分が棄却される。同時に、複数の測位衛星と複数の
地上局との間の不確定情報が算出され、この不確定情報
の中から相違する測位衛星と地上局との間の不確定相関
成分が棄却される。
【0012】このため、差分航法を行なう場合に、上記
測位衛星における状態推定情報と、地上局における状態
推定情報と、測位衛星と地上局との間の不確定情報とを
組み合わせて各情報に含まれる相関成分を棄却するよう
にすれば、自装置の状態推定能力を劣化させることな
く、測位衛星と地上局との状態推定に関する計算量を格
段と減少させることができ、高精度でかつ信頼性の高い
航法システムを実現できる。
【0013】なお、状態推定情報算出手段は、複数の測
位衛星の状態推定情報と、複数の地上局の状態推定情報
と、複数の測位衛星と複数の地上局との間の不確定情報
との組み合わせとして共分散行列を算出しており、この
共分散行列の中から、測位衛星間相関項、地上局間相関
項及び測位衛星と地上局との間の不確定相関項を棄却す
るようにしている。すなわち、共分散行列において、各
測位衛星、各地上局、各測位衛星/地上局の組み合わせ
に関しての推定状態分布のみを状態推定に関する情報と
して採用し、他の情報を棄却することで、相関項を0と
置いた共分散行列が得られることになる。そこで、各部
分系に関する共分散にのみ着目して計算を実行すること
が可能になる。
【0014】このため、相関項の棄却を原理として共分
散行列を直和形式に還元することにより、計算量の大幅
な削減が可能となる。従って、観測データが得られた際
に、状態推定更新に関しては、その観測データに直接関
与する状態変数のみの更新を考えれば良くなる。
【0015】また、複数の測位衛星と複数の地上局との
間の不確定情報は、測位衛星から送出される衛星信号に
多重された互いに異なる第1及び第2の周波数信号を用
いて推定されることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、この発明に係わる測位衛星標定装
置が適用されるシステムの一実施形態を示すブロック構
成図である。なお、図中符号Mはこの発明に係る測位衛
星標定装置として使用されるマスター局である。
【0018】図中符号G1〜G24は例えば24個のG
PS衛星で、それぞ疑似距離データや搬送波位相データ
などを計測できる航法メッセージを送信している。ま
た、符号S1〜S4は自己の位置が既知の4個の地上局
である。地上局S1〜S4は、各GPS衛星G1〜G2
4から送られる航法メッセージを受信し、各GPS衛星
G1〜G24それぞれの疑似距離データや搬送波位相デ
ータ等を計測している。また、各地上局S1〜S4は、
疑似距離データや搬送波位相データ等を計測すると、こ
れらの計測データをマスター局Mに送っている。
【0019】マスター局Mは、地上局S1〜S4から送
られる観測データを基に、各GPS衛星G1〜G24の
状態、即ち、位置、速度、クロック誤差(時刻オフセッ
ト,ドリフトレート)、各地上局S1〜S4の状態、即
ち、クロック誤差(時刻オフセット,ドリフトレー
ト)、及び各GPS衛星G1〜G24と各地上局S1〜
S4との間のアンビギュイティの推定値を更新する。そ
して、マスター局Mにおける推定値の更新結果は、GP
S受信機のユーザに提供される。なお、各GPS衛星G
1〜G24と各地上局S1〜S4との間のアンビギュイ
ティの推定値は、各GPS衛星G1〜G24から送出さ
れる航法メッセージを含む衛星信号に多重された互いに
異なる2つの周波数信号(F1,F2)を用いて推定さ
れる。
【0020】ここで、マスター局MにおけるGPS衛星
標定、即ち推定値の更新について図2を参照して説明す
る。図2において、各地上局S1〜S4からの地上局信
号は、ダウンコンバータ11により中間周波数(IF)
帯に周波数変換され、IF信号となる。このIF信号は
A/D(アナログ/デジタル)変換部12によってデジ
タル信号に変換された後、データ復調部13によってデ
ータ復調されて観測データに変換されて、状態推定値演
算部14とデータ更新部15とに入力される。
【0021】状態推定値演算部14は、観測データを基
に所定の航法方程式を解くことにより、各GPS衛星G
1〜G24各々の位置情報、速度情報、衛星クロック誤
差情報に与えられる誤差値の推定確率に最大を与える状
態推定値と、地上局クロック誤差情報に与えられる誤差
値の推定確率に最大を与える状態推定値と、各GPS衛
星G1〜G24と各地上局S1〜S4との間のアンビギ
ュイティの推定値とを組み合わせた共分散行列を演算
し、この演算結果を相関値棄却部16に出力する。この
相関値棄却部16は、入力された共分散行列の中から、
GPS衛星G1〜G24間相関項、地上局S1〜S4間
相関項、各GPS衛星G1〜G24と各地上局S1〜S
4との間のアンビギュイティ相関項を棄却し、状態推定
信号としてデータ更新部15に出力する。
【0022】データ更新部15は、状態推定信号に基づ
いて、データ復調部13から入力された観測データに対
し、データ更新を行なう。更新後の観測データはD/A
(デジタル/アナログ)変換部17によりアナログ信号
に変換され、アップコンバータ18によりRF信号とな
り、GPS受信機のユーザに対する補正情報として放送
されることとなる。
【0023】ところで、本発明では、相関値棄却部16
における共分散相関項の扱いに近似を導入している。例
えば、共分散行列を模式的に示すと図3のようになる。
ここで、共分散行列の行及び列はそれぞれ、大分類でG
PS衛星状態L1、地上局状態L2、GPS衛星と地上
局間のアンビギュイティL3に分類される。
【0024】大分類のGPS衛星状態L1は中分類のG
PS衛星G1〜G24に分類され、また中分類のGPS
衛星G1〜G24はそれぞれ小分類の位置x、速度v、
衛星クロック誤差τ、衛星クロック誤差の時間変化量
τ’に分類される。
【0025】また、大分類の地上局状態L2は中分類の
地上局S1〜S4に分類され、中分類の地上局S1〜S
4はそれぞれ小分類の地上局クロック誤差τA、地上局
クロック誤差の時間変化量τA’に分類される。
【0026】また、大分類のGPS衛星と地上局間のア
ンビギュイティL3は、中分類の各GPS衛星G1〜G
24と各地上局S1〜S4のそれぞれの組み合わせに分
類される。
【0027】そして、上記した共分散行列において、対
角線上に位置し中分類で交差する領域(図3中では斜線
で示した領域)を残し、それ以外の領域、すなわち相関
項は0と置かれる。したがって、系の推定状態分布に関
して、各GPS衛星G1〜G24間同士、各地上局S1
〜S4間同士、各GPS衛星G1〜G24と各地上局S
1〜S4間のそれぞれのアンビギュイティ同士の組み合
わせに関する状態推定分布のみが状態推定に関する情報
として採用され、その他の情報は棄却されている。この
とき、エントロピー最大化原理(MEM原理)から相関
項を0と置いた共分散行列が得られる。従って、各部分
系に関する共分散にのみ着目して計算が行なわれる。
【0028】以上のように上記実施形態では、エントロ
ピー最大化原理により相関情報を棄却し、これによって
共分散行列を直和形式に還元し、計算量を大幅に削減し
ている。相関情報を棄却した場合、観測データから得ら
れる状態更新に関しては、その観測データに直接関与す
る状態変数のみの更新を考えれば良いことになる。そし
て、共分散行列の更新は、共分散行列が小行列の直和と
して表され、計算量が著しく減少する。
【0029】例えば、GPS衛星の数が24、地上局の
数が4、そして2次のクロックモデルを採用した場合、
その計算量の一例を示すと次のようになる。相関項を0
と置いた直和射影の場合、計算量は1回につき8×8×
24(GPS衛星の数)+2×2×4(地上局の数)+
2×2×24(GPS衛星の数)×4(地上局の数)/
STEPとなる。また、状態更新はn次の近似を行なう
場合、近似のSTEPごとに7×7回/STEPとな
る。また、共分散更新は12×12×12回/STEP
となる。
【0030】なお、従来では、ニュートン法に従うと、
計算量は1回につき392×392/STEPとなり、
状態更新は7×392/STEPとなり、共分散更新は
392×392×392回/STEPとなる。
【0031】このように、共分散更新の計算量が大幅に
減少し、全体の計算量が減少する。
【0032】以上述べたように上記実施形態によれば、
予め決められた位置に設置された地上局S1〜S4から
送出される地上局信号がダウンコンバータ11により受
信されるとA/D変換部12及びデータ復調部13にて
観測データが抽出される。そして、状態推定値演算部1
4により観測データを基にGPS衛星G1〜G24に関
する位置情報、速度情報、衛星クロック誤差情報、地上
局クロック誤差情報それぞれ与えられる誤差値の推定確
率に最大を与える状態推定値が算出されるとともに、G
PS衛星と地上局との間のアンビギュイティの推定値が
算出され、これらの組み合わせによる共分散行列が相関
値棄却部16に供給される。相関値棄却部16では、共
分散行列の中から相関項が棄却される。
【0033】このため、差分航法を行なう場合に、GP
S衛星G1〜G24における状態推定値と、地上局S1
〜S4における状態推定値と、GPS衛星G1〜G24
と地上局S1〜S4との間のアンビギュイティの推定値
とを組み合わせた共分散行列から相関項を棄却するよう
にすれば、自装置の状態推定能力を劣化させることな
く、GPS衛星G1〜G24と地上局S1〜S4との状
態推定に関する計算量を格段と減少させることができ、
高精度でかつ信頼性の高い航法システムを実現できる。
【0034】なお、上記実施形態では、GPS衛星の数
が24、地上局の数が4の例で説明している。しかし、
この発明は、GPS衛星や地上局の数がそれ以外の場合
にも適用できる。また、上記実施形態では、地上局S1
〜S4を用いた差分航法を行なう例について説明した
が、これ以外にもGPS衛星G1〜G24から直接衛星
信号を受信してGPS衛星の標定を行なうようにしても
よい。さらに、上記実施形態では、GPSシステムを対
象として説明したが、GPS以外の測位システムにもこ
の発明を適用することが可能である。
【0035】また、上記実施形態において、マスター局
Mをハードウェアで構成する例について説明したが、少
なくともデータ更新部、状態推定値演算部、相関値棄却
部をソフトウェアで構成するようにしてもよい。さら
に、上記実施形態では、GPS衛星の状態推定値、地上
局の状態推定値及び測位衛星と地上局との間のアンビギ
ュイティの推定値を組み合わせた共分散行列を算出する
例にして説明したが、それぞれ別々の共分散行列を算出
するようにしてもよい。
【0036】その他、地上局からマスター局へのデータ
伝送方法や、マスター局の構成等についても、この発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
状態推定能力を保持しつつ、状態推定に関する計算量を
格段と減少させ、実時間で処理するシステムを構築し得
る測位衛星標定装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る測位衛星標定装置が適用される
システムの一実施形態を示すブロック構成図。
【図2】上記図1に示したマスター局の具体的構成を示
す回路ブロック図。
【図3】同実施形態に適用される共分散行列の内容を示
す模式図。
【符号の説明】
11…ダウンコンバータ、 12…A/D変換部、 13…データ復調部、 14…状態推定値演算部、 15…データ更新部、 16…相関値棄却部、 17…D/A変換部、 18…アップコンバータ、 G1〜G24…GPS衛星、 S1〜S4…地上局、 M…マスター局。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−213643(JP,A) 特開2000−65914(JP,A) 特開 平9−288160(JP,A) 特開 平7−134171(JP,A) 特開 平6−59014(JP,A) 特開2000−275320(JP,A) 特開2001−183439(JP,A) 特開2001−194444(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 5/14 G01C 21/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測位衛星の状態を標定する測位衛星標定
    装置において、 複数の測位衛星から、当該測位衛星の位置情報、速度情
    報、衛星クロック誤差情報を含む衛星信号を受信する受
    信手段と、 この受信手段で得られた測位衛星全ての衛星信号から、
    前記測位衛星の位置情報、速度情報、衛星クロック誤差
    情報を抽出する情報抽出手段と、 この情報抽出手段で得られた複数の測位衛星各々の位置
    情報、速度情報、衛星クロック誤差情報に与えられる誤
    差値の推定確率に最大を与える状態推定情報を算出する
    状態推定情報算出手段と、 この状態推定情報算出手段で算出された状態推定情報の
    中から測位衛星間の状態推定相関成分を棄却する相関成
    分棄却手段とを具備してなることを特徴とする測位衛星
    標定装置。
  2. 【請求項2】 測位衛星の状態を標定する測位衛星標定
    装置において、 予め決められた位置に設置された複数の地上局により、
    複数の測位衛星から、当該測位衛星の位置情報、速度情
    報、衛星クロック誤差情報を含む衛星信号が受信される
    とき、 複数の地上局から、前記測位衛星の位置情報、速度情
    報、衛星クロック誤差情報及び地上局クロック誤差情報
    を含む地上局信号を受信する受信手段と、 この受信手段で得られた地上局全ての地上局信号から、
    前記測位衛星の位置情報、速度情報、衛星クロック誤差
    情報及び地上局クロック誤差情報を抽出する情報抽出手
    段と、 この情報抽出手段で得られた複数の測位衛星各々の位置
    情報、速度情報、衛星クロック誤差情報、及び複数の地
    上局各々の地上局クロック誤差情報に与えられる誤差値
    の推定確率に最大を与える状態推定情報を算出する状態
    推定情報算出手段と、 この状態推定情報算出手段で算出された状態推定情報の
    中から測位衛星間及び地上局間の状態推定相関成分を棄
    却する相関成分棄却手段とを具備してなることを特徴と
    する測位衛星標定装置。
  3. 【請求項3】 前記状態推定情報算出手段は、前記複数
    の測位衛星と前記複数の地上局との間の不確定情報を算
    出する手段を有し、 前記相関成分棄却手段は、前記状態推定情報算出手段で
    算出された前記不確定情報の中から、相違する前記測位
    衛星と前記地上局との間の不確定相関成分を棄却する手
    段を有してなることを特徴とする請求項2記載の測位衛
    星標定装置。
  4. 【請求項4】 前記状態推定情報算出手段は、前記複数
    の測位衛星の状態推定情報、前記複数の地上局の状態推
    定情報及び前記複数の測位衛星と前記複数の地上局との
    間の不確定情報を組み合わせた共分散行列もしくは別々
    の共分散行列を算出し、 前記相関成分棄却手段は、前記状態推定情報算出手段で
    算出された共分散行列の中から、測位衛星間相関項、地
    上局間相関項及び前記測位衛星と前記地上局との間の不
    確定相関項を棄却することを特徴とする請求項1,2,
    3のいずれかに記載の測位衛星標定装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の測位衛星と前記複数の地上局
    との間の不確定情報は、前記測位衛星から送出される衛
    星信号に多重された互いに異なる第1及び第2の周波数
    信号を用いて推定されることを特徴とする請求項3記載
    の測位衛星標定装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記相関成分棄却手段で状態推
    定相関成分の棄却が行われた状態推定情報に基づいて、
    前記衛星信号に与えられる誤差値を補正するための補正
    情報を算出し、この算出された補正情報を外部に送出す
    る補正情報送信手段を備えてなることを特徴とする請求
    項1または2記載の測位衛星標定装置。
  7. 【請求項7】 測位衛星の状態を標定する測位衛星標定
    方法において、 複数の測位衛星から、当該測位衛星の位置情報、速度情
    報、衛星クロック誤差情報を含む衛星信号を受信し、受
    信された測位衛星全ての衛星信号から、前記測位衛星の
    位置情報、速度情報、衛星クロック誤差情報を抽出し、
    複数の測位衛星各々の位置情報、速度情報、衛星クロッ
    ク誤差情報に与えられる誤差値の推定確率に最大を与え
    る状態推定情報を算出し、この状態推定情報の中から測
    位衛星間の状態推定相関成分を棄却することを特徴とす
    る測位衛星標定方法。
  8. 【請求項8】 測位衛星の状態を標定する測位衛星標定
    方法において、 予め決められた位置に設置された複数の地上局により、
    複数の測位衛星から、当該測位衛星の位置情報、速度情
    報、衛星クロック誤差情報を含む衛星信号が受信される
    とき、 複数の地上局から、前記測位衛星の位置情報、速度情
    報、衛星クロック誤差情報及び地上局クロック誤差情報
    を含む地上局信号を受信し、受信された地上局全ての地
    上局信号から、前記測位衛星の位置情報、速度情報、衛
    星クロック誤差情報及び地上局クロック誤差情報を抽出
    し、複数の測位衛星各々の位置情報、速度情報、衛星ク
    ロック誤差情報、及び複数の地上局各々の地上局クロッ
    ク誤差情報に与えられる誤差値の推定確率に最大を与え
    る状態推定情報を算出し、この算出された状態推定情報
    の中から測位衛星間及び地上局間の状態推定相関成分を
    棄却することを特徴とする測位衛星標定方法。
  9. 【請求項9】 さらに、前記複数の測位衛星と前記複数
    の地上局との間の不確定情報を算出し、この不確定情報
    の中から、相違する前記測位衛星と前記地上局との間の
    不確定相関成分を棄却することを特徴とする請求項8記
    載の測位衛星標定方法。
  10. 【請求項10】 前記複数の測位衛星の状態推定情報、
    前記複数の地上局の状態推定情報及び前記複数の測位衛
    星と前記複数の地上局との間の不確定情報を組み合わせ
    た共分散行列もしくは別々の共分散行列を算出し、この
    共分散行列の中から、測位衛星間相関項、地上局間相関
    項及び前記測位衛星と前記地上局との間の不確定相関項
    を棄却することを特徴とする請求項7,8,9のいずれ
    かに記載の測位衛星標定方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の測位衛星と前記複数の地上
    局との間の不確定情報は、前記測位衛星から送出される
    衛星信号に多重された互いに異なる第1及び第2の周波
    数信号を用いて推定されることを特徴とする請求項7ま
    たは8記載の測位衛星標定方法。
  12. 【請求項12】 さらに、状態推定相関成分の棄却が行
    われた状態推定情報に基づいて、前記衛星信号に与えら
    れる誤差値を補正するための補正情報を算出し、この算
    出された補正情報を外部に送出することを特徴とする請
    求項7または8記載の測位衛星標定方法。
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