JP3504514B2 - 高周波増幅器 - Google Patents

高周波増幅器

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JP3504514B2 JP33277998A JP33277998A JP3504514B2 JP 3504514 B2 JP3504514 B2 JP 3504514B2 JP 33277998 A JP33277998 A JP 33277998A JP 33277998 A JP33277998 A JP 33277998A JP 3504514 B2 JP3504514 B2 JP 3504514B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、衛星通信、移動
体通信において、ミリ波帯、マイクロ波帯、UHF帯、
VHF帯、SHF帯等の高周波帯で、消費電力を制御す
る高周波増幅器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】携帯電話等の移動体通信システムにおい
ては、基地局と携帯機の間の距離が変動するのに伴っ
て、送信機の出力電力の制御を行っている。一般に送信
用高出力高周波増幅器において、出力電力制御を行った
場合、出力電力に応じて、後段の増幅器又は増幅素子の
バイアス条件を変えることによって、出力電力が小さい
ときの消費電力を低減しているが、完全に後段増幅器の
消費電力を無くすことはできず、高周波増幅器の低消費
電力化が困難な状況にあった。 【0003】図10は、特開平4−260209号公報
に示されている高周波増幅器の構成を示すブロック図で
ある。図10において、1は入力端子、2は前段増幅
器、3は前段増幅器2の出力を切り替えるスイッチ、4
はスイッチ3の切り替え制御を行う制御回路、5は主線
路、6は主線路5に接続された後段増幅器、7は後段増
幅器6をバイパスするバイパス線路、8は出力端子であ
る。 【0004】次に動作について説明する。入力端子1に
入力された高周波信号は、前段増幅器2において増幅さ
れてスイッチ3に入力される。出力端子8から出力され
る高周波信号の出力として、通常の出力レベルを得たい
場合には、制御回路4からの制御信号により、スイッチ
3は主線路5を選択し、前段増幅器2の出力信号は後段
増幅器6に入力されて増幅された後、出力端子8に出力
される。ここで、バイパス線路7は、後段増幅器6の出
力側接続点からスイッチ3の開放接点までの電気的線路
長が1/2波長としているため、主線路5への影響を小
さくしている。 【0005】一方、出力端子8から出力される高周波信
号の出力として、小さい出力レベルを得たい場合には、
制御回路4からの制御信号により、スイッチ3はバイパ
ス線路7を選択し、前段増幅器2からの高周波信号は、
後段増幅器6をバイパスして出力端子8に出力される。
その際に、後段増幅器6に入力信号がドライブされず、
後段増幅器6のコレクタ電流が流れなくなることにより
消費電力を低減させている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の高周波増幅器は
以上のように構成されているので、通常の出力レベルを
得るために、前段増幅器2からの高周波信号が主線路5
を通過する場合には、バイパス線路7が1/2波長の長
さであるために影響を逓減させているが、バイパス線路
7の先のスイッチ3は、完全な開放とはならないため、
後段増幅器6から見たインピーダンスが変動して、後段
増幅器6の出力が変動したり、歪みが大きくなる等の影
響が残るという課題があった。 【0007】また、後段増幅器6で増幅された大きな高
周波信号が、パイパス線路7を通じてスイッチ3に入力
されるために、スイッチ3のスイッチング動作が十分に
行われないという課題があった。 【0008】さらに、例えば、WCDMA(Wideb
and Code Division Multipl
e Access)変調方式を用いた通信のように、受
信機の検波方式が同期検波となる可能性があり、そのた
めスロット毎のパイロット信号の位相変化が許されない
場合がある。そのような場合は、上記の高周波増幅器を
用いた場合、得たい出力レベルによってスイッチ3を切
り替えた際に、出力信号の位相に大きな変動が起こり、
受信機で検波できなくなるという課題があった。 【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、消費電力を低減させつつ、バイパ
ス線路7の影響をなくす高周波増幅器を得ることを目的
とする。また、この発明は、スイッチ3を切り替えた際
に、出力信号の位相変動を少なくする高周波増幅器を得
ることを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明に係る高周波増
幅器は、高周波信号を入力して増幅する前段増幅器と、
上記前段増幅器により増幅された高周波信号を増幅して
出力端子に出力する後段増幅器と、上記後段増幅器をバ
イパスするバイパス線路と、上記前段増幅器の出力を上
記後段増幅器又は上記バイパス線路の一端に接続するス
イッチと、上記バイパス線路の他端と上記出力端子とを
結合する方向性結合器と、上記方向性結合器のアイソレ
ーション端部にインピーダンスを切り替える終端スイッ
チと、要求される上記出力端子の出力レベルが通常の出
力レベルの場合には、上記スイッチにより上記前段増幅
器の出力を上記後段増幅器に接続し、上記終端スイッチ
により上記アイソレーション端部を開放又は短絡に切り
替え、要求される上記出力端子の出力レベルが小さい出
力レベルの場合には、上記スイッチにより上記前段増幅
器の出力を上記バイパス線路の一端に接続し、上記終端
スイッチにより上記アイソレーション端部を所定のイン
ピーダンスに切り替えると共に、上記後段増幅器の電源
又はバイアス条件を制御する制御回路とを備えたもので
ある。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は実施の形態1による高周波増幅器
の構成を示すブロック図である。図1において、入力端
子1,前段増幅器2,スイッチ3,主線路5,後段増幅
器6,バイパス線路7,出力端子8は従来の図10に示
すものと同等のものである。11は、出力端子8から出
力される高周波信号の出力レベルに対応して、スイッチ
3を切り替えると共に、後段増幅器6の電源電圧やバイ
アス電圧を制御する制御回路である。 【0017】また、図1において、12は、バイパス線
路7からの信号を出力端子8に結合させる一方、後段増
幅器6からバイパス線路7へのアイソレーション特性が
大きい方向性結合器である。12a,12b,12c,
12dは、それぞれ方向性結合器12の入力端部、出力
端部、結合端部、アイソレーション端部であり、入力端
部12aには後段増幅器6の出力、出力端部12bには
出力端子8、結合端部12cにはバイパス線路7がそれ
ぞれ接続され、アイソレーション端部12dには、バイ
パス線路7における高周波信号の反射をなくすために、
例えば50Ω等の所定のインピーダンス13で終端され
ている。 【0018】次に動作について説明する。入力端子1に
入力された高周波信号は、前段増幅器2において増幅さ
れた後、スイッチ3に入力される。出力端子8から出力
される高周波信号の出力として、通常の出力レベルを得
たい場合には、制御回路11からの制御信号により、ス
イッチ3は主線路5を選択し、前段増幅器2からの高周
波信号は、後段増幅器6により増幅され、方向性結合器
12の入力端部12aから出力端部12bを介して出力
端子8に出力される。したがって、方向性結合器12の
挿入損失分だけ、後段増幅器6の損失は増加するが、方
向性結合器12の持つアイソレーション特性により、結
合端部12cに接続されたバイパス線路7の影響をほと
んどなくしている。 【0019】一方、出力端子8から出力される高周波信
号の出力として、小さい出力レベルを得たい場合には、
制御回路11からの制御信号により、スイッチ3はバイ
パス線路7を選択し、前段増幅器2からの高周波信号
は、後段増幅器6を通らずに、方向性結合器12の結合
端部12c,出力端部12dを介して出力端子8に出力
される。その際に、制御回路11からの制御信号によ
り、後段増幅器6の電源を完全にオフにしたり、又は電
流を0にするバイアス条件にすることにより、後段増幅
器6の消費電力を完全に0にしている。 【0020】図2は高周波増幅器の出力電力の確率分布
を示す図である。携帯電話等の移動体通信においては、
基地局と移動機端末との距離は変化するため、高周波増
幅器の出力電力は、その距離に合わせて制御する必要が
ある。その際、ある出力電力Poutで送信している確
率分布Prob.(Pout)は、図2の横軸で示す最
大出力電力で規格化した出力電力に対して、例えば、縦
軸に示すような分布となる。 【0021】図3は高周波増幅器の各パラメータを定義
した図であり、図3(a)は図1の構成による高周波増
幅器の場合を示し、図3(b)は一般的な構成による高
周波増幅器の場合を示す。図3(a)に示すように、前
段増幅器2の利得をG1,消費電流をId1,スイッチ
3の主線路5側及びバイパス線路7側への挿入損失をそ
れぞれLoss1,Lcouple1,後段増幅器6の
利得をG2,消費電流をId2’,方向性結合器12の
挿入損失をLoss2,バイパス線路7からの結合量を
Lcouple2と定義する。また、図3(b)に示す
ように、一般的な高周波増幅器における前段増幅器の消
費電流をId1,後段増幅器の消費電流をId2と定義
する。 【0022】図3(a)における出力電力の最大値をP
outmaxとすると、スイッチ3を後段増幅器6から
バイパス線路7に切り替える基準となる出力電力Pou
t_swは、次の(1)式で与えられる。 Pout_sw=Poutmax+Loss2−G2+Loss1 −Lcouple1−Lcouple2 (1) 【0023】Pout>Pout_swの場合、すなわ
ちスイッチ3が主線路5を選択している場合には、全消
費電力Idは、次の(2)式で示され、方向性結合器1
2の挿入損失分だけ消費電流が増加する。 【0024】 【数1】 【0025】一方、Pout<Pout_swの場合、
すなわちスイッチ3がバイパス線路7を選択している場
合には、全消費電力Idは、次の(3)式となるため、
後段増幅器6の消費電流分だけ減少する。 Id=Id1 (3) 【0026】次に、図2に示した出力電力の確率分布を
仮定した場合の平均的な消費電流Id_avを次の
(4)式のように定義する。 【0027】 【数2】 【0028】図4は高周波増幅器の出力電力の確率分布
を仮定した場合の平均的な消費電流Id_avを、各出
力電力でのId(Pout)×Prob(Pout)と
共に示す図であり、ここでは、上記(1)式から(4)
式を用いて、Loss1=Lcouple1=3dB,
Loss2=0.45dB,Lcouple2=10d
B,Id1=Id2/10,G2=15dB,G1=2
0dBとして計算している。 【0029】図4に示すように、この実施の形態におけ
る高周波増幅器のId_avは、Pout=Pout_
swにおいて、スイッチ3が切り替わることにより大幅
に消費電流、すなわち消費電力が減少し、図3(b)に
示す一般的な高周波増幅器の場合のId_avを1とし
たときに、この実施の形態における高周波増幅器の場合
は、0.214となっている。図3(b)の一般的な高
周波増幅器の場合、出力電力の制御範囲と、そのために
必要となる入力電力の制御範囲とは、ほぼ、同等の値で
あるが、図3(a)の構成をとった場合、入力電力の制
御範囲は、(G 2 +Lcouple1+Lcouple
2−Loss1−Loss2)[dB]分だけ、小さくす
ることができる。 【0030】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、出力端子8から出力される高周波信号の出力とし
て、小さい出力レベルを得たい場合には、後段増幅器6
をバイパスさせ、後段増幅器の電源やバイアス条件を制
御することにより、大幅に消費電流、すなわち消費電力
を低減することができると共に、通常の出力レベルを得
たい場合には、後段増幅器6に接続された方向性結合器
12の持つアイソレーション特性により、バイパス線路
7の影響をほとんどなくすことができるという効果が得
られる。さらに、出力電力の制御範囲を実現するために
必要となる入力電力の制御範囲を小さくすることができ
るという効果が得られる。 【0031】実施の形態2.図5は実施の形態2による
高周波増幅器の構成を示すブロック図である。図5にお
いて、21は前段増幅器2の出力を切り替える中段スイ
ッチ、22は主線路、23は中段増幅器、24は、中段
増幅器23と後段増幅器6をバイパスする中段バイパス
線路、25は中段増幅器23の出力を切り替える後段ス
イッチ、26は主線路、27は後段増幅器6をバイパス
する後段バイパス線路である。 【0032】また、図5において、28は、中段スイッ
チ21,後段スイッチ25,中段増幅器23,後段増幅
器6を制御する制御回路であり、29は、入力端部29
a,出力端部29b,結合端部29c,アイソレーショ
ン端部29dを有し、後段バイパス線路27からの信号
を出力端部29bに結合させる後段方向性結合器、30
は、入力端部30a,出力端部30b,結合端部30
c,アイソレーション端部30dを有し、中段バイパス
線路24からの信号を出力端部30bに結合させる中段
方向性結合器である。その他の入力端子1,前段増幅器
2,後段増幅器6,出力端子8,所定のインピーダンス
13は、実施の形態1の図1に示すものと同等である。 【0033】次に動作について説明する。入力端子1に
入力された高周波信号は、前段増幅器2において増幅さ
れた後、中段スイッチ21に入力される。出力端子8か
ら出力される高周波信号の出力として、通常の出力レベ
ルを得たい場合には、制御回路28からの制御信号によ
り、中段スイッチ21は主線路22を選択すると共に、
後段スイッチ25は主線路26を選択し、前段増幅器2
からの高周波信号は、中段増幅器23及び後段増幅器6
により増幅されて、後段方向性結合器29,中段方向性
結合器30を介して出力端子8に出力される。 【0034】したがって、後段方向性結合器29,中段
方向性結合器30の挿入損失分だけ、後段増幅器6の損
失は増加するが、後段方向性結合器29及び中段方向性
結合器30のアイソレーション特性により、後段バイパ
ス線路27,中段バイパス線路24の影響をほとんどな
くしている。 【0035】一方、出力端子8から出力される高周波信
号の出力として、小さい出力レベルを得たい場合には、
制御回路28からの制御信号により、中段スイッチ21
は中段バイパス線路24を選択すると共に、後段スイッ
チ25は後段バイパス線路27を選択し、前段増幅器2
からの高周波信号は、中段増幅器23,後段増幅器6を
通らずに、中段方向性結合器30を介して出力端子8に
出力される。その際に、制御回路28からの制御信号に
より中段増幅器23,後段増幅器6の電源を完全にオフ
にしたり、電流を0にするバイアス条件にすること等に
より、中段増幅器23,後段増幅器6の消費電力を完全
に0にしている。 【0036】さらに、出力端子8から出力される高周波
信号の出力として、中間の出力レベルを得たい場合に
は、制御回路28からの制御信号により、中段スイッチ
21は主線路22を選択すると共に、後段スイッチ25
は後段バイパス線路27を選択し、前段増幅器2からの
高周波信号は、中段増幅器23により増幅されるが、後
段増幅器6を通らずに、後段方向性結合器29を介して
出力端子8に出力される。その際に、制御回路28から
の制御信号により後段増幅器6の電源を完全にオフにし
たり、又は電流を0にするバイアス条件にすることによ
り、後段増幅器6の消費電力を完全に0にしている。 【0037】したがって、後段方向性結合器29,中段
方向性結合器30の挿入損失分だけ、後段増幅器6の損
失は増加するが、後段方向性結合器29,中段方向性結
合器30のアイソレーション特性により、後段バイパス
線路27,中段バイパス線路24の影響をほとんどなく
している。 【0038】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、出力端子8から出力される高周波信号の出力とし
て、通常の出力レベル以外の出力レベルを得たい場合に
は、中段増幅器23や後段増幅器6をバイパスさせ、中
段増幅器23や後段増幅器の電源やバイアス条件を制御
することにより、大幅に消費電流すなわち消費電力を低
減することができると共に、通常の出力レベルを得たい
場合には、後段増幅器6に接続された後段方向性結合器
29及び中段方向性結合器30のアイソレーション特性
により、後段バイパス線路27及び中段バイパス線路2
4の影響をほとんどなくすことができるという効果が得
られる。さらに、出力電力の制御範囲を実現するために
必要となる入力電力の制御範囲を小さくすることができ
るという効果が得られる。 【0039】実施の形態3.図6は実施の形態3による
高周波増幅器の構成を示すブロック図である。図6にお
いて、31は、方向性結合器12のアイソレーション端
部12dに接続された終端スイッチであり、所定のイン
ピーダンス13で終端するか、解放するか、短絡するか
を選択する。32は、スイッチ3,後段増幅器6,終端
スイッチ31を制御する制御回路である。その他の入力
端子1,前段増幅器2,スイッチ3,主線路5,後段増
幅器6,バイパス線路7,方向性結合器12,出力端子
8は、実施の形態1の図1と同等のものである。 【0040】このように、この実施の形態は、実施の形
態1と比較して、方向性結合器12のアイソレーション
端部12dが、単なる所定のインピーダンス13による
終端から、制御回路32からの制御信号により、所定の
インピーダンス13による終端,解放,短絡を選択でき
る終端スイッチ31に接続されている点が異なってい
る。 【0041】次に動作について説明する。出力端子8か
ら出力される高周波信号の出力として、小さい出力レベ
ルを得たい場合には、実施の形態1と同様に、制御回路
32からの制御信号により、スイッチ3はバイパス線路
7を選択し、後段増幅器6の電源やバイアス条件を制御
するが、このとき、制御回路32の制御信号により、終
端スイッチ31は所定のインピーダンス13を有した終
端を選択する。 【0042】一方、出力端子8から出力される高周波信
号の出力として、通常の出力レベルを得たい場合には、
制御回路32からの制御信号により、スイッチ3は主線
路5を選択し、前段増幅器2からの高周波信号は、後段
増幅器6により増幅され、方向性結合器12を介して出
力端子8に出力されるが、このとき、制御回路32の制
御信号により、終端スイッチ31は開放又は短絡を選択
することにより、方向性結合器12の挿入損失Loss
2を低減し、消費電力を低減させている。 【0043】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態1で得られる効果の他に、出力端子8か
ら出力される高周波信号の出力として、通常の出力レベ
ルを得たい場合に、方向性結合器12のアイソレーショ
ン端部12dに接続された終端スイッチ31が開放又は
短絡を選択することにより、後段増幅器6から方向性結
合器12への挿入損失Loss2を低減することができ
るので、さらに消費電力を低減することができるという
効果が得られる。 【0044】実施の形態4.図7は実施の形態4による
高周波増幅器の構成を示すブロック図である。図7にお
いて、41はバイパス線路7と方向性結合器12の結合
端12c間に接続されたバイパス線路スイッチであり、
42はスイッチ3,後段増幅器6,バイパス線路スイッ
チ41を制御する制御回路である。その他の入力端子
1,前段増幅器2,スイッチ3,主線路5,後段増幅器
6,バイパス線路7,方向性結合器12,所定のインピ
ーダンス13,出力端子8は、実施の形態1の図1と同
等のものである。 【0045】次に動作について説明する。出力端子8か
ら出力される高周波信号の出力として、小さい出力レベ
ルを得たい場合には、制御回路42からの制御信号によ
り、スイッチ3はバイパス線路7を選択すると共に、バ
イパス線路スイッチ41をオンにして、前段増幅器2か
らの高周波信号は、後段増幅器6を通らずに、方向性結
合器12を介して出力端子8に出力される。また、制御
回路42からの制御信号により、後段増幅器6の電源や
バイアス条件を制御する。 【0046】一方、出力端子8から出力される高周波信
号の出力として、通常の出力レベルを得たい場合には、
制御回路42からの制御信号により、スイッチ3は主線
路5を選択すると共に、バイパス線路スイッチ41をオ
フにする。このとき、前段増幅器2からの高周波信号
は、後段増幅器6により増幅され、方向性結合器12を
介して出力端子8に出力されるが、後段増幅器6の出力
側とバイパス線路7の間を、バイパス線路スイッチ41
により切り離すことにより、さらにアイソレーション特
性を高め、バイパス線路7の影響をなくしている。ま
た、後段増幅器6を高周波信号が通過する場合、バイパ
ス線路7からの信号による干渉を低減している。 【0047】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、実施の形態1で得られる効果の他に、方向性結合器
12とバイパス線路7の間を、バイパス線路スイッチ4
1により切り離すことにより、さらにアイソレーション
特性を高め、バイパス線路12の影響をなくすことがで
きると共に、後段増幅器6を高周波信号が通過する場合
に、バイパス線路7からの高周波信号による干渉を低減
することができるという効果が得られる。 【0048】実施の形態5.図8は実施の形態5による
高周波増幅器の構成を示すブロック図である。図8にお
いて、51はバイパス線路7に挿入された位相調整用線
路である。この位相調整用線路51の線路長は、スイッ
チ3が主線路5からバイパス線路7に切り替えた際に、
出力端子8から出力される高周波信号の位相変動が少な
くなる長さに設定されている。その他の入力端子1,前
段増幅器2,スイッチ3,主線路5,後段増幅器6,バ
イパス線路7,制御回路11,方向性結合器12,所定
のインピーダンス13,出力端子8は、実施の形態1の
図1と同等のものである。 【0049】次に動作について説明する。出力端子8か
ら出力される高周波信号の出力として、通常の出力レベ
ルから、小さい出力レベルに切り替える際に、制御回路
11からの制御信号により、スイッチ3は、主線路5か
らバイパス線路7に切り替える。このとき、位相調整用
線路51の線路長は、出力端子8から出力される高周波
信号の位相変動が少なくなる長さに設定されていること
により、スイッチ3を切り替える際の出力端子8から出
力される高周波信号の位相変動を少なくしている。 【0050】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、実施の形態1で得られる効果の他に、出力端子8か
ら出力される高周波信号の出力として、通常の出力レベ
ルから、小さい出力レベルに切り替える際に、スイッチ
3を切り替える際の出力端子8から出力される高周波信
号の位相変動を少なくすることができるという効果が得
られる。 【0051】実施の形態6.図9は実施の形態5による
高周波増幅器の構成を示すブロック図である。図9にお
いて、61はバイパス線路7に挿入された位相器であ
り、スイッチ3が主線路5からバイパス線路7に切り替
えた際に、出力端子8から出力される高周波信号の位相
変動が少なくなるように位相量を調整する。62はスイ
ッチ3,後段増幅器6,位相器61を制御する制御回路
である。その他の入力端子1,前段増幅器2,スイッチ
3,主線路5,後段増幅器6,バイパス線路7,方向性
結合器12,所定のインピーダンス13,出力端子8
は、実施の形態1における図1と同等のものである。 【0052】次に動作について説明する。出力端子8か
ら出力される高周波信号の出力として、通常の出力レベ
ルから、小さい出力レベルに切り替える際に、制御回路
62からの制御信号により、スイッチ3は、主線路5か
らバイパス線路7に切り替える。このとき、制御回路6
2からの制御信号により、出力端子8から出力される高
周波信号の位相変動が少なくなるように、位相器61は
位相量を調整する。このようにして、スイッチ3を切り
替える際の出力端子8から出力される高周波信号の位相
変動を少なくしている。 【0053】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、実施の形態1で得られる効果の他に、出力端子8か
ら出力される高周波信号の出力として、通常の出力レベ
ルから、小さい出力レベルに切り替える際に、スイッチ
3を切り替える際の出力端子8から出力される高周波信
号の位相変動を少なくすることができるという効果が得
られる。 【0054】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、制御
回路が、出力端子の出力レベルに応じて、スイッチを切
り替え、さらに後段増幅器の電源又はバイアス条件を制
御することにより、大幅に消費電力を低減することがで
きると共に、方向性結合器のアイソレーション特性によ
りバイパス線路の影響をほとんどなくすることができる
という効果がある。さらに、出力電力の制御範囲を実現
するために必要となる入力電力の制御範囲を小さくする
ことができるという効果がある。さらに、方向性結合器
のアイソレーション端部にインピーダンスを切り替える
終端スイッチを備え、要求される出力端子の出力レベル
に応じて、制御回路が終端スイッチを制御することによ
り、後段増幅器から方向性結合器への挿入損失を低減す
ることができるので、さらに消費電力を低減することが
できるという効果がある。 【0055】 【0056】 【0057】 【0058】 【0059】
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の実施の形態1による高周波増幅器
の構成を示すブロック図である。 【図2】 高周波増幅器の出力電力の確率分布を示す図
である。 【図3】 高周波増幅器の各パラメータを定義した図で
ある。 【図4】 高周波増幅器の出力電力の確率分布を仮定し
た場合の平均的な消費電流の計算結果を示す図である。 【図5】 この発明の実施の形態2による高周波増幅器
の構成を示すブロック図である。 【図6】 この発明の実施の形態3による高周波増幅器
の構成を示すブロック図である。 【図7】 この発明の実施の形態4による高周波増幅器
の構成を示すブロック図である。 【図8】 この発明の実施の形態5による高周波増幅器
の構成を示すブロック図である。 【図9】 この発明の実施の形態6による高周波増幅器
の構成を示すブロック図である。 【図10】 従来の高周波増幅器の構成を示すブロック
図である。 【符号の説明】 2 前段増幅器、3 スイッチ、6 後段増幅器、7
バイパス線路、8 出力端子、11,28,32,4
2,62 制御回路、12 方向性結合器、21中段ス
イッチ、23 中段増幅器、24 中段バイパス線路、
25 後段スイッチ、27 後段バイパス線路、29
後段方向性結合器、30 中段方向性結合器、31 終
端スイッチ、41 バイパス線路スイッチ、51 位相
調整用線路、61 位相器。
フロントページの続き (72)発明者 新庄 真太郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 池田 幸夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−130275(JP,A) 特開 平4−260209(JP,A) 特開 平8−335809(JP,A) 特開 昭60−41822(JP,A) 特開 平1−103306(JP,A) 特開 平8−18348(JP,A) 特開 平10−303762(JP,A) 特開 昭62−159502(JP,A) 特開 平1−274502(JP,A) 国際公開97/028599(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 3/10 H01P 5/18 H03F 3/189 H03F 3/20 H04B 1/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 高周波信号を入力して増幅する前段増幅
    器と、 上記前段増幅器により増幅された高周波信号を増幅して
    出力端子に出力する後段増幅器と、 上記後段増幅器をバイパスするバイパス線路と、 上記前段増幅器の出力を上記後段増幅器又は上記バイパ
    ス線路の一端に接続するスイッチと、 上記バイパス線路の他端と上記出力端子とを結合する方
    向性結合器と、上記方向性結合器のアイソレーション端部にインピーダ
    ンスを切り替える終端スイッチと、 要求される上記出力端子の出力レベルが通常の出力レベ
    ルの場合には、上記スイッチにより上記前段増幅器の出
    力を上記後段増幅器に接続し、上記終端スイッチにより
    上記アイソレーション端部を開放又は短絡に切り替え、
    要求される上記出力端子の出力レベルが小さい出力レベ
    ルの場合には、上記スイッチにより上記前段増幅器の出
    力を上記バイパス線路の一端に接続し、上記終端スイッ
    チにより上記アイソレーション端部を所定のインピーダ
    ンスに切り替えると共に、上記後段増幅器の電源又はバ
    イアス条件を制御する制御回路とを備えたことを特徴と
    する高周波増幅器。
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