JP3503126B2 - Air-drying adhesive resin composition - Google Patents

Air-drying adhesive resin composition

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JP3503126B2
JP3503126B2 JP21863895A JP21863895A JP3503126B2 JP 3503126 B2 JP3503126 B2 JP 3503126B2 JP 21863895 A JP21863895 A JP 21863895A JP 21863895 A JP21863895 A JP 21863895A JP 3503126 B2 JP3503126 B2 JP 3503126B2
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JP
Japan
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resin composition
compound
group
carbon atoms
general formula
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JP21863895A
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知明 青木
豊 生田目
一行 田中
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日立化成工業株式会社
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートや鋼
板などの各種基材への被覆を現地・現場で行うことに適
し、臭気が少なく、表面乾燥性および基材との接着性に
優れた樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、建築物や設備に用いられているコ
ンクリートや鉄鋼の劣化防止のため、エポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを用いた各種
の被覆が行われている。しかしながら、これらの樹脂に
は、重合性モノマー、反応性希釈剤及び希釈溶剤を多量
に含んでいるため、作業中にこれらが揮発し、作業者や
周囲の環境に悪影響を与えている。そこで、これらの臭
気の改善のため、高分子量のモノマーを使用し、揮発を
抑制する試みがなされている。 【0003】例えば、特開昭57−74316号公報に
は、骨材材料と、ジシクロペンテニルオキシアルキルア
クリレート又はメタクリレート及びヒドロキシアルキル
メタクリレートから成る結合剤単量体と、重合触媒とを
含むアクリル重合体コンクリート組成物が開示されてい
る。このものは、床や道路の補修に使用されるものであ
り、該公報の5頁右上欄9〜18行には、揮発性が低
く、低臭気性であることによる作業環境の改善が記載さ
れている。また、該公報の12頁左下欄には、該組成物
は2〜4時間で表面乾燥(=表面硬化)することが記載
されている。しかしながら、この樹脂組成物も、従来の
不飽和ポリエステル樹脂に比べれば表面乾燥時間が非常
に長いという欠点があった。 【0004】また、セメントペーストやセメントモルタ
ル合成高分子エマルジョンを混入して、接着性、透気
性、透水性等を改善する方法も知られており、セメント
モルタルの接着性を改善するものとして、特公昭44−
18757号公報に示されているように合成高分子エマ
ルジョンを予め下地に塗布して、モルタルの接着性を増
強する方法がある。しかしながら、上記の技術では、コ
ンクリートとの接着性が充分でなく、長期耐久性を維持
するためには、定期的な外装塗り替えや補修に頼らざる
を得ないという問題がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、低臭気性で
あると共に、表面乾燥時間が短く、コンクリート等の基
材との接着性に優れた空気乾燥型接着性樹脂組成物(以
下、樹脂組成物という)を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、ジシクロペン
テニルオキシアルキルアクリレート又はジシクロペンテ
ニルオキシアルキルメタクリレートと特定のウレタン化
合物を併用することによって上記課題を解決したもので
ある。すなわち、本発明は、多官能性イソシアネート化
合物、多価アルコール、活性水素原子を有するアリルエ
ーテル化合物、一般式(I) 【化3】 〔式中、nは1または2の整数であり、Rは芳香族基ま
たは炭素数2〜25の脂肪族基を表す〕で示されるヒド
ロキシオキシアルキルジシクロペンタジエンおよび活性
水素原子とアクリロイル基を有する化合物を反応させて
得られるウレタン化合物を、一般式(II) 【化4】 〔式中、R1は炭素原子数2〜12個のアルキレン基又
は少なくとも1個の酸素原子で結合された少なくとも2
個のアルキレン鎖から成り、各アルキレン鎖が少なくと
も2個の炭素原子を有し、合計で4〜12個の炭素原子
を有するオキサアルキレン基を表し、R2は水素又はメ
チル基を表す〕で示される化合物に溶解してなる樹脂組
成物に関する。 【0007】 【発明の実施の態様】本発明に用いられる多官能性イソ
シアネート化合物としては、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
シクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチルシクロ
ヘキサンジイソシアネート、イソプロピリデンビス(4
−シクロヘキシルイソシアネート)、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートのビ
ュレット体、イソシアヌレート環を含むイソホロンジイ
ソシアネートの三量体、ポリメチレンポリフェニルポリ
イソシアネート等の2個以上のイソシアネート基を有す
る化合物などがある。 【0008】多価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタン
ジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、水添ビスフェノールA、ビスフェノールAのプロ
ピレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ジペンタエリトリット、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどが用いられる。こ
れらの多価アルコールのうちジエチレングリコールやジ
プロピレングリコールなど分子骨格中にエーテル結合を
有するものが表面乾燥性の点から好ましく、塗膜物性、
表面乾燥性および充填剤の分散性の点から分子量200
から10000までのポリプロピレングリコールが特に
好ましい。 【0009】本発明において、活性水素原子を有するア
リルエーテル化合物としては、グリセリンジアリルエー
テル、グリセリンモノアリルエーテル、トリメチロール
プロパンジアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリ
アリルエーテル等の水酸基を有するアリルエーテル化合
物、1価又は多価アルコール又は酸にアリルグリシジル
エーテルを必要量反応させることにより合成される化合
物を用いることができる。反応に際しては、ルイス酸又
はそのエーテル、酢酸との錯体を少量使用し、反応後、
中和し、水洗・脱水することにより活性水素原子を有す
るアリルエーテル化合物を得ることができる。 【0010】本発明に用いられる上記の一般式(I)で
示されるヒドロキシオキシアルキルジシクロペンタジエ
ンは、多価アルコールとジシクロペンタジエンを強酸性
触媒の存在下で反応させて得られる付加反応物である。
この反応は公知であり、例えば、米国特許第2,39
3,609号明細書およびジャーナル・オブ・ザ・ケミ
カル・ソサイエティ、68.8、(1945)に報告さ
れているように、強鉱酸触媒またはルイス酸触媒のよう
な均一系強酸触媒の存在下でグリコールとジシクロペン
タジエンを付加反応させて上記の一般式(I)で表され
る付加反応物を得ることができる。 【0011】反応に用いられる多価アルコールとして
は、芳香族基または炭素数2〜25の脂肪族基を有して
いればよく、特に制限はない。また芳香族基または炭素
数2〜25の脂肪族基は酸素を含んでもよい。例えばエ
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、水添ビスフエノールA、ビスフエ
ノールAのプロピレンオキサイド付加物、グリセリン、
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等があ
げられる。これらの多価アルコールのうち、ヒドロキシ
オキシアルキルジシクロペンタジエンの蒸留精製および
塗膜物性の点から芳香族基または脂肪族基の炭素数は2
〜25の範囲とされる。エチレングリコール、1,2−
プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、グリセリン等の融点が低く常温で液
体のものが好ましい。芳香族基は通常2個以下とされ
る。 【0012】また、活性水素原子とアクリロイル基を有
する化合物としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート〔(メタ)アクリレートは、メタクリレート
又はアクリレートを意味する。以下同様〕、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート等の2−ヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレートなどがあり、これらのう
ち2−ヒドロキシエチルメタクリレートが好ましい。 【0013】上記のような多官能性イソシアネート化合
物、多価アルコール、活性水素原子を有するアリルエー
テル化合物、一般式(I)で示されるヒドロキシオキシ
アルキルジシクロペンタジエンおよび活性水素原子とア
クリロイル基を有する化合物を反応させてウレタン化合
物を得る条件としては、反応温度は、通常0〜120
℃、好ましくは20〜80℃であり、反応時間は、通常
1〜50時間、好ましくは3〜10時間である。反応に
際してジブチル錫ジラウレートなどのウレタン反応触媒
並びにヒドロキノン、メチルヒドロキノン、N−ニトロ
ソフェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩などの重
合禁止剤を存在させてもよい。これらの材料は全てを同
時に反応させてもよく、多官能性イソシアネート化合物
にいずれかの化合物を反応させ、ついで他の化合物を反
応させてもよい。 【0014】イソシアネート基に対して上記の4種の化
合物の活性水素原子の総量を0.8〜1.5当量の範囲
とすることが好ましい。多価アルコール、活性水素原子
を有するアリルエーテル化合物、一般式(I)で示され
るヒドロキシオキシアルキルジシクロペンタジエンおよ
び活性水素原子とアクリロイル基を有する化合物は、活
性水素原子の総量を100当量%として任意に各化合物
の配合比を変えてもよいか、多価アルコールを1〜30
当量%、アリルエーテル化合物を1〜40当量%、上記
の一般式(I)で示される化合物を1〜29当量%およ
び活性水素原子とアクリロイル基を有する化合物を97
〜1当量%の範囲で用いることが好ましい。また、反応
中の化合物の粘度上昇による撹拌効率の低下を防止する
ため、この反応を、上記一般式(II)で示される化合物
の存在下に行うことができる。 【0015】本発明の樹脂組成物は、上記のようにして
得られたウレタン化合物を上記一般式(II)で示される
化合物に溶解して含むものである。一般式(II)で示さ
れる化合物としては、一般式(I)で示される化合物の
末端水酸基をエステル化によりアクリロイル基を付加し
た化合物が挙げられ、例えば、ジシクロペンテニルオキ
シエチルメタクリレート、ジシクロペンテニルオキシイ
ソプロピルメタクリレート、ジシクロペンテニルオキシ
イソプロピルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシ
ネオペンチルメタクリレート、ジシクロペンテニルオキ
シネオペンチルアクリレートなどが挙げられる。本発明
の樹脂組成物において、一般式(II)で示される化合物
の使用量は、樹脂組成物の空気乾燥性から、樹脂組成物
に対して好ましくは10〜90重量%、より好ましくは
30〜80重量%とされる。 【0016】本発明の樹脂組成物には、さらに、有機過
酸化物及び重合促進剤を添加することができる。ここ
で、有機過酸化物としては、例えば、過酸化ベンゾイ
ル、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジ−tert−ブ
チルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドな
どを樹脂組成物に対して0.3〜10重量%の範囲で用
いることが好ましい。また、重合促進剤としては、ナフ
テン酸コバルト、オクテン酸コバルト等の多価金属塩
を、樹脂組成物に対して0.1〜5重量%の範囲で、ジ
メチルアニリン、ジメチルパラトルイジン等の芳香族ア
ミンなどを、樹脂組成物に対して0.01〜5重量%の
範囲で用いることが好ましい。 【0017】また、本発明の樹脂組成物は、光によって
硬化させることもできる。光による硬化は、樹脂組成物
に、光開始剤、例えば、ベンゾフェノン、ベンジル、ミ
ヒラーケトン、チオキサントン、アントラキノン、ベン
ゾインエーテル、メトキシアセトフエノンなどを樹脂組
成物に対して好ましくは0.1〜5重量%の範囲で用
い、太陽光、紫外線ランプ等を用いて光で照射すること
によって行われる。 【0018】本発明の樹脂組成物には、必要に応じて従
来の低分子量の重合性単量体、例えば、スチレン、クロ
ルスチレン、ジビニルベンゼン、tert−ブチルスチレ
ン、臭化スチレン、ジアリルフタレート、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、β−ヒドロキシメタクリル酸エチル、β
−ヒドロキシアクリル酸エチル、アクリルアミド、フェ
ニルマレイミド、マレイミド、酢酸ビニルなどを樹脂組
成物に対して、好ましくは1〜50重量%の範囲で用い
ることができるが、低臭気の観点から、β−ヒドロキシ
エチルメタクリル酸エステル、長鎖のアルキル基を有す
るメタクリル酸エステル、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート等の長鎖の多価アルコールの水酸基の一部
又は全部をアクリル酸又はメタクリル酸でエステル化し
た化合物を用いることが好ましい。 【0019】また、低収縮剤も用いることができる。例
えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
メチルアクリレート、エチルアクリレートなどのアクリ
ル酸またはメタクリル酸の低級アルキルエステル類、ス
チレンや酢酸ビニルなどの単重合体あるいは共重合体
類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられ、樹
脂組成物に対して好ましくは1〜50重量%の範囲で用
いることができる。 【0020】さらに、本発明の樹脂組成物に、必要に応
じて充填材、補強材を加えることができる。充填材とし
ては、ガラスビーズ、シリカパウダー、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、タルク、硅砂、水酸化アルミニウムな
どを用いることができる。また、補強材としては、ガラ
ス繊維、ポリエステル、アラミド、ビニロン、フェノー
ルなどの有機繊維から成るクロス、マット、不織布、3
次元織物などを用いることができる。充填材及び補強材
は、それぞれ樹脂組成物に対して10〜500重量%の
範囲で用いることが好ましい。 【0021】 【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれによって制限されるものではない。 合成例1 ヒドロキシエチルモノエーテルジシクロペンタジエンの
合成 撹拌機、冷却器、温度計および滴下漏斗を備えた0.5
リットルの4つ口フラスコに、エチレングリコール12
4gおよびパラトルエンスルホン酸19.4gを仕込み
120℃に昇温し、ジシクロペンタジエン264gを1
時間かけて滴下した。滴下終了後さらに120℃2時間
保温した後、反応液をナトリウムメチラート20gで中
和した。この中和液を120℃/2mmHgで蒸留し、ヒド
ロキシエチルモノエーテルジシクロペンタジエン200
gを回収した。 【0022】合成例2 ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレートの合成 撹拌機、冷却器、精留管、温度計及び滴下漏斗を備えた
1リットルの4つ口フラスコに、ジシクロペンタジエン
60g、エチレングリコール160g及びパラトルエン
スルホン酸4gを120℃で4時間反応させた後、温度
を80℃まで下げ、さらにメタクリル酸430gとパラ
トルエンスルホン酸4gを添加し、100℃で水を留出
させつつ5時間反応させ、得られた反応物を酸化マグネ
シウムで中和した。反応物を水洗した後、減圧蒸留によ
り精製した。 【0023】実施例1 撹拌機、冷却器、温度計及び滴下漏斗を備えた1リット
ルの4つ口フラスコに、上記合成例2で合成したジシク
ロペンテニルオキシエチルメタクリレート550gと、
ミリオネートMR−100(日本ポリウレタン工業(株)
製;NCO含有率31.0%のポリメチレンポリフェニ
ルポリイソシアネート)132gを仕込み、さらにジブ
チル錫ジラウリレート2gを加え、60℃まで加熱し
た。 【0024】次いで、このフラスコ内にポリプロピレン
グリコールPPG−2000(三洋化成工業(株)製;分
子量約2000)200g、ネオアリルP−30(ダイ
ソー(株)製;ペンタエリスリトールトリアリルエーテ
ル)30g、合成例1で合成したヒドロキシエチルモノ
エーテルジシクロペンタジエン30gおよび2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート120gの混合溶液を約3時
間かけて滴下した。合成終点の判定は、赤外分光光度計
((株)日立製作所製;270−30型)を用いて経時毎
に反応の追跡をすることで行った。すなわち、イソシア
ネート基に帰属される2240cm-1付近の吸収ピークが
消滅したときを合成終点とした。本実施例では、上記混
合溶液を滴下し終えてから2時間後に該吸収ピークが消
滅しているのを確認したため合成を終了し、ウレタン化
合物(1)を得た。 【0025】得られたウレタン化合物(1)100g
に、ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレートを
50g加え、樹脂組成物(I)を得、BL型粘度計を用
いて粘度を測定したところ25℃で2.5ポアズであっ
た。 【0026】比較例1 実施例1と同様の合成装置を用い、実施例1と同様にジ
シクロペンテニルオキシエチルメタクリレート550
g、ミリオネートMR−100 232g、さらにジブ
チル錫ジラウリレート2gを加え60℃に加熱した。次
いで、このフラスコ内にネオアリルP−3053g、ヒ
ドロキシエチルモノエーテルジシクロペンタジエン33
gおよび2−ヒドロキシエチルメタクリレート185g
の混合溶液を約3時間かけて滴下した。合成終点は実施
例1と同様に行い、滴下終了後2時間で合成終了とな
り、ウレタン化合物(2)を得た。 【0027】得られたウレタン化合物(2)100g
に、ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート5
0gを加えて樹脂組成物(II)としBL型粘度計を用い
てその粘度を測定したところ、25℃で2.0ポアズで
あった。 【0028】〈試験例1〉 −機械強度− 樹脂組成物(I)および樹脂組成物(II)50gに、オ
クチル酸コバルト0.5gと80%クメンハイドロパー
オキサイド1.0gを加えた各樹脂組成物を注型金型に
流し込み、幅12mm、厚さ5mm、長さ120mmの樹脂硬
化物を得た。各樹脂組成物の硬化物の機械強度をJIS
−K−7203に準拠して測定した。その結果、樹脂組
成物(I)の硬化物は曲げ強さ1.0kgf/mm2、曲げ弾
性率30kgf/mm2、樹脂組成物(II)の曲げ強さは2.
5kgf/mm2、曲げ弾性率は150kgf/mm2であった。 【0029】〈試験例2〉 −塗膜の表面乾燥性− 樹脂組成物(I)および樹脂組成物(II)各100g
に、パラフィンワックス(日本精蝋(株)製;融点約50
℃)をそれぞれ1.0gずつ、ワックスを溶解してから
添加した。さらに各樹脂組成物に硅砂6号100gおよ
び硅砂粉150gを加え、オクチル酸コバルト1.0g
および80%クメンハイドロパーオキサイド2.0gを
加えて、高速撹拌機を用いてよく混合した。この混合体
をコンクリート歩道板上に厚さ3mmになるようコテで塗
布した。25℃に温調した室内で観察したところ、約2
0分で塗膜の内部が硬化し、約1〜1.5時間で各樹脂
組成物とも指触乾燥状態となった。 【0030】〈試験例3〉 −流動性− 試験例2と同様に、樹脂組成物(I)および樹脂組成物
(II)に硅砂6号100g、硅砂粉150gを加えてよ
く混合し、水平台上に、30°の傾斜角となるよう据え
付けられたコンクリート歩道板の上端に一気に流し、混
合体が下端に流れ到達するまでの時間を測定した。その
結果、樹脂組成物(I)の混合体は約10秒、樹脂組成
物(II)の混合体では約20秒要した。 【0031】〈試験例4〉 −耐衝撃性− 試験例2で表面乾燥性を評価した各樹脂組成物のコンク
リート歩道板を用い、−40℃で6時間保持した後、取
りだしてすぐに重さ約1kgの鉄球を約1mの高さから
落下させた。鉄球の落下回数とクラック発生の関係で表
す耐衝撃性を測定した。その結果、樹脂組成物(I)の
塗膜は5回落下させてもクラックの発生は認められなか
ったが、樹脂組成物(II)は3回でクラックが発生し
た。 【0032】〈試験例5〉 −接着性− 試験例2と同様にして、樹脂組成物(I)および樹脂組
成物(II)、骨材、硬化剤の混合体をコンクリート歩道
板に厚さ3mmとなるようにコテで塗布した。室温で24
時間放置した後、組成物の表面にエポキシ系接着剤で治
具をとりつけ、建研式引張り試験を行った。n=5で行
ったが、いずれの試験体ともコンクリート歩道板の凝集
破壊を示し、接着力は33kgf/mm2であった。 【0033】〈試験例6〉内容量20リットルの密閉容
器に吸気管及び排気管を有する臭いセンサーを取り付け
て、実施例1で製造した樹脂組成物(I)5gを該容器
の底部に放置し、90分後の匂い感度値を測定した。セ
ンサーとしては、新コスモス電機(株)製ナオイセンサー
XP329型を用いた。結果を表1に、他の樹脂、モノ
マー、溶剤などの匂い感度値を共に示す。 【0034】 【表1】 センサーの匂い感度値は、値が大きい程、強い匂いを示
している。表1の中で樹脂組成物(I)が最も低い匂い
感度値を示した。 【0035】 【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、低臭気性である
とともに表面乾燥性に優れ、基材被覆のための施工時間
の短縮に寄与する。さらに得られた塗膜はコンクリート
などの各種基材との接着性に優れ、じん性も合わせもつ
ことから、施工後クラック発生およびはくりなどを抑え
ることができる。
Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention is suitable for coating various base materials such as concrete and steel plate on site and on site, has a low odor, and has a good surface drying property. The present invention relates to a resin composition having excellent adhesion to a substrate. [0002] Conventionally, various coatings using an epoxy resin, a urethane resin, an unsaturated polyester resin or the like have been performed to prevent deterioration of concrete and steel used in buildings and facilities. . However, these resins contain a large amount of a polymerizable monomer, a reactive diluent, and a diluting solvent, so that they volatilize during work, which has an adverse effect on workers and the surrounding environment. Therefore, in order to improve these odors, attempts have been made to suppress volatilization by using a high molecular weight monomer. For example, JP-A-57-74316 discloses an acrylic polymer containing an aggregate material, a binder monomer comprising dicyclopentenyloxyalkyl acrylate or methacrylate and hydroxyalkyl methacrylate, and a polymerization catalyst. A concrete composition is disclosed. This is used for repairing floors and roads. On page 5, line 9 to 18 in the upper right column of the gazette describes improvement in working environment due to low volatility and low odor. I have. The lower left column of page 12 of the publication describes that the composition is surface-dried (= surface-hardened) in 2 to 4 hours. However, this resin composition also has a disadvantage that the surface drying time is much longer than that of a conventional unsaturated polyester resin. [0004] A method of improving the adhesiveness, air permeability, water permeability, etc. by mixing a cement paste or a cement mortar synthetic polymer emulsion is also known. Kosho 44-
As disclosed in Japanese Patent No. 18757, there is a method in which a synthetic polymer emulsion is previously applied to a base to enhance the adhesiveness of mortar. However, the above technique has a problem in that the adhesiveness to concrete is not sufficient, and in order to maintain long-term durability, it is necessary to rely on periodic repainting and repair of the exterior. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention relates to an air-drying adhesive resin composition having a low odor, a short surface drying time, and excellent adhesion to a substrate such as concrete. Hereinafter, referred to as a resin composition). [0006] The present invention has solved the above-mentioned problems by using dicyclopentenyloxyalkyl acrylate or dicyclopentenyloxyalkyl methacrylate in combination with a specific urethane compound. That is, the present invention relates to a polyfunctional isocyanate compound, a polyhydric alcohol, an allyl ether compound having an active hydrogen atom, and a compound represented by the general formula (I): Wherein n is an integer of 1 or 2, R represents an aromatic group or an aliphatic group having 2 to 25 carbon atoms, and has an active hydrogen atom and an acryloyl group. A urethane compound obtained by reacting the compound is converted to a compound represented by the general formula (II): [Wherein, R 1 represents an alkylene group having 2 to 12 carbon atoms or at least 2 alkylene groups bonded by at least one oxygen atom.
Each alkylene chain has at least 2 carbon atoms, and represents an oxaalkylene group having a total of 4 to 12 carbon atoms, and R 2 represents hydrogen or a methyl group]. A resin composition dissolved in a compound to be prepared. The polyfunctional isocyanate compound used in the present invention includes diphenylmethane diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, tolylene diisocyanate, xylene diisocyanate, isophorone diisocyanate, lysine diisocyanate, 2,2
2,4-trimethylhexamethylene diisocyanate,
Cyclohexylmethane diisocyanate, methylcyclohexane diisocyanate, isopropylidene bis (4
-Cyclohexyl isocyanate), hexamethylene diisocyanate, a burette of hexamethylene diisocyanate, a trimer of isophorone diisocyanate containing an isocyanurate ring, and a compound having two or more isocyanate groups such as polymethylene polyphenyl polyisocyanate. Examples of the polyhydric alcohol include ethylene glycol, 1,3-propanediol, 1,6-hexanediol, 1,2-propylene glycol, 1,3-butanediol, neopentyl glycol, and 1,4-butanediol. , Diethylene glycol, dipropylene glycol, hydrogenated bisphenol A, propylene oxide adduct of bisphenol A, glycerin, trimethylolpropane, dipentaerythritol, polyethylene glycol, polypropylene glycol and the like. Among these polyhydric alcohols, those having an ether bond in the molecular skeleton such as diethylene glycol and dipropylene glycol are preferable from the viewpoint of surface drying properties,
From the viewpoint of surface drying properties and filler dispersibility, a molecular weight of 200
Particularly preferred are polypropylene glycols of from 1 to 10,000. In the present invention, examples of the allyl ether compound having an active hydrogen atom include allyl ether compounds having a hydroxyl group such as glycerin diallyl ether, glycerin monoallyl ether, trimethylolpropane diallyl ether, and pentaerythritol triallyl ether. A compound synthesized by reacting a required amount of allyl glycidyl ether with a polyhydric alcohol or acid can be used. In the reaction, a small amount of Lewis acid or its ether, a complex with acetic acid is used, and after the reaction,
By neutralizing, washing and dehydrating, an allyl ether compound having an active hydrogen atom can be obtained. The hydroxyoxyalkyldicyclopentadiene represented by the above general formula (I) used in the present invention is an addition reaction product obtained by reacting a polyhydric alcohol with dicyclopentadiene in the presence of a strongly acidic catalyst. is there.
This reaction is known and is described, for example, in US Pat.
3,609 and in the Journal of the Chemical Society, 68.8, (1945), in the presence of a homogeneous strong acid catalyst such as a strong mineral acid catalyst or a Lewis acid catalyst. To give an addition reaction between glycol and dicyclopentadiene to obtain an addition reaction product represented by the above general formula (I). The polyhydric alcohol used in the reaction is not particularly limited as long as it has an aromatic group or an aliphatic group having 2 to 25 carbon atoms. Further, the aromatic group or the aliphatic group having 2 to 25 carbon atoms may contain oxygen. For example, ethylene glycol, 1,3-propanediol, 1,6
-Hexanediol, 1,2-propylene glycol,
1,3-butanediol, neopentyl glycol,
1,4-butanediol, diethylene glycol, dipropylene glycol, hydrogenated bisphenol A, propylene oxide adduct of bisphenol A, glycerin,
Trimethylolpropane, trimethylolethane and the like. Among these polyhydric alcohols, the number of carbon atoms of the aromatic group or the aliphatic group is 2 in terms of distillation purification of hydroxyoxyalkyldicyclopentadiene and physical properties of the coating film.
~ 25. Ethylene glycol, 1,2-
Preferred are propylene glycol, diethylene glycol, dipropylene glycol, glycerin and the like, which have a low melting point and are liquid at room temperature. The number of aromatic groups is usually two or less. The compound having an active hydrogen atom and an acryloyl group is 2-hydroxyethyl (meth) acrylate [(meth) acrylate means methacrylate or acrylate. The same applies to the following) and 2-hydroxyalkyl (meth) acrylates such as 2-hydroxypropyl (meth) acrylate, among which 2-hydroxyethyl methacrylate is preferable. The above-mentioned polyfunctional isocyanate compounds, polyhydric alcohols, allyl ether compounds having an active hydrogen atom, hydroxyoxyalkyldicyclopentadiene represented by the general formula (I) and compounds having an active hydrogen atom and an acryloyl group Are reacted to obtain a urethane compound, the reaction temperature is usually 0 to 120
° C, preferably 20 to 80 ° C, and the reaction time is usually 1 to 50 hours, preferably 3 to 10 hours. In the reaction, a urethane reaction catalyst such as dibutyltin dilaurate and a polymerization inhibitor such as hydroquinone, methylhydroquinone and N-nitrosophenylhydroxylamine aluminum salt may be present. All of these materials may be reacted at the same time, or any compound may be reacted with the polyfunctional isocyanate compound, and then the other compound may be reacted. The total amount of active hydrogen atoms of the above four compounds is preferably in the range of 0.8 to 1.5 equivalents with respect to the isocyanate group. The polyhydric alcohol, the allyl ether compound having an active hydrogen atom, the hydroxyoxyalkyldicyclopentadiene represented by the general formula (I), and the compound having an active hydrogen atom and an acryloyl group are optional assuming that the total amount of the active hydrogen atoms is 100 equivalent%. The compounding ratio of each compound may be changed,
% Of an allyl ether compound, 1 to 29 equivalent% of a compound represented by the above general formula (I), and 97% of a compound having an active hydrogen atom and an acryloyl group.
It is preferably used in the range of 1 to 1 equivalent%. In order to prevent a decrease in stirring efficiency due to an increase in the viscosity of the compound during the reaction, this reaction can be performed in the presence of the compound represented by the above general formula (II). The resin composition of the present invention contains the urethane compound obtained as described above dissolved in the compound represented by the general formula (II). Examples of the compound represented by the general formula (II) include compounds in which a terminal hydroxyl group of the compound represented by the general formula (I) is added with an acryloyl group by esterification. For example, dicyclopentenyloxyethyl methacrylate, dicyclopentenyl Oxyisopropyl methacrylate, dicyclopentenyloxy isopropyl acrylate, dicyclopentenyl oxyneopentyl methacrylate, dicyclopentenyl oxyneopentyl acrylate and the like can be mentioned. In the resin composition of the present invention, the amount of the compound represented by the general formula (II) is preferably 10 to 90% by weight, more preferably 30 to 90% by weight, based on the air drying property of the resin composition. 80% by weight. The resin composition of the present invention may further contain an organic peroxide and a polymerization accelerator. Here, as the organic peroxide, for example, benzoyl peroxide, methyl ethyl ketone peroxide, di-tert-butyl peroxide, cumene hydroperoxide, etc. in the range of 0.3 to 10% by weight based on the resin composition. Preferably, it is used. As the polymerization accelerator, a polyvalent metal salt such as cobalt naphthenate or cobalt octenoate may be used in an amount of from 0.1 to 5% by weight based on the resin composition, such as an aromatic compound such as dimethylaniline or dimethylparatoluidine. It is preferable to use an amine or the like in the range of 0.01 to 5% by weight based on the resin composition. Further, the resin composition of the present invention can be cured by light. Curing by light is preferably carried out by adding a photoinitiator, for example, benzophenone, benzyl, Michler's ketone, thioxanthone, anthraquinone, benzoin ether, methoxyacetophenone, to the resin composition in an amount of 0.1 to 5% by weight based on the resin composition. And irradiation with light using a sunlight, an ultraviolet lamp or the like. The resin composition of the present invention may contain conventional low molecular weight polymerizable monomers such as styrene, chlorostyrene, divinylbenzene, tert-butylstyrene, styrene bromide, diallyl phthalate, methacrylic acid, if necessary. Methyl acrylate, ethyl methacrylate, ethyl acrylate, butyl acrylate, β-hydroxyethyl methacrylate, β
-Ethyl hydroxyacrylate, acrylamide, phenylmaleimide, maleimide, vinyl acetate and the like can be preferably used in an amount of 1 to 50% by weight based on the resin composition, but from the viewpoint of low odor, β-hydroxyethyl It is preferable to use a methacrylic acid ester, a methacrylic acid ester having a long-chain alkyl group, or a compound obtained by esterifying a part or all of the hydroxyl groups of a long-chain polyhydric alcohol such as polyethylene glycol dimethacrylate with acrylic acid or methacrylic acid. . Further, a low contraction agent can be used. For example, methyl methacrylate, ethyl methacrylate,
Examples thereof include lower alkyl esters of acrylic acid or methacrylic acid such as methyl acrylate and ethyl acrylate, homopolymers or copolymers such as styrene and vinyl acetate, polyethylene, and polypropylene. It can be used in the range of 5050% by weight. Furthermore, a filler and a reinforcing material can be added to the resin composition of the present invention, if necessary. Fillers include glass beads, silica powder, barium sulfate,
Calcium carbonate, talc, silica sand, aluminum hydroxide and the like can be used. Examples of the reinforcing material include cloths, mats, and nonwoven fabrics made of organic fibers such as glass fiber, polyester, aramid, vinylon, and phenol.
One-dimensional fabrics and the like can be used. It is preferable that each of the filler and the reinforcing material is used in a range of 10 to 500% by weight based on the resin composition. Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited by these examples. Synthesis Example 1 Synthesis of hydroxyethyl monoether dicyclopentadiene 0.5 equipped with a stirrer, a cooler, a thermometer and a dropping funnel.
Ethylene glycol 12 in a 4-liter four-necked flask
4 g and 19.4 g of paratoluenesulfonic acid were charged and the temperature was raised to 120 ° C., and 264 g of dicyclopentadiene was added to 1 g.
It was dropped over time. After completion of the dropwise addition, the mixture was further kept at 120 ° C. for 2 hours, and then neutralized with 20 g of sodium methylate. The neutralized solution was distilled at 120 ° C./2 mmHg to obtain hydroxyethyl monoether dicyclopentadiene 200
g was collected. Synthesis Example 2 Synthesis of dicyclopentenyloxyethyl methacrylate In a 1-liter four-necked flask equipped with a stirrer, a condenser, a rectification tube, a thermometer and a dropping funnel, 60 g of dicyclopentadiene, 160 g of ethylene glycol and After reacting 4 g of p-toluenesulfonic acid at 120 ° C. for 4 hours, the temperature was lowered to 80 ° C., and 430 g of methacrylic acid and 4 g of p-toluenesulfonic acid were added. The mixture was reacted at 100 ° C. for 5 hours while distilling water. The obtained reaction product was neutralized with magnesium oxide. After the reaction product was washed with water, it was purified by distillation under reduced pressure. Example 1 In a 1-liter four-necked flask equipped with a stirrer, a condenser, a thermometer and a dropping funnel, 550 g of the dicyclopentenyloxyethyl methacrylate synthesized in Synthesis Example 2 was added.
Millionate MR-100 (Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.)
132 g of polymethylene polyphenyl polyisocyanate having an NCO content of 31.0%), 2 g of dibutyltin dilaurate was added, and the mixture was heated to 60 ° C. Next, 200 g of polypropylene glycol PPG-2000 (manufactured by Sanyo Chemical Industries, Ltd .; molecular weight: about 2,000) and 30 g of neoallyl P-30 (manufactured by Daiso Corporation; pentaerythritol triallyl ether) were placed in the flask. A mixed solution of 30 g of hydroxyethyl monoether dicyclopentadiene synthesized in 1 and 120 g of 2-hydroxyethyl methacrylate was added dropwise over about 3 hours. The determination of the synthesis end point was performed by tracking the reaction every time using an infrared spectrophotometer (manufactured by Hitachi, Ltd .; model 270-30). That is, the point at which the absorption peak near 2240 cm -1 attributed to the isocyanate group disappeared was regarded as the synthesis end point. In this example, it was confirmed that the absorption peak had disappeared two hours after the completion of the dropwise addition of the mixed solution, and thus the synthesis was terminated, and a urethane compound (1) was obtained. 100 g of the obtained urethane compound (1)
Then, 50 g of dicyclopentenyloxyethyl methacrylate was added thereto to obtain a resin composition (I). The viscosity was measured at 25 ° C. using a BL viscometer, and it was 2.5 poise. Comparative Example 1 Dicyclopentenyloxyethyl methacrylate 550 was prepared in the same manner as in Example 1 using the same synthesis apparatus as in Example 1.
g, Millionate MR-100 232 g and dibutyltin dilaurate 2 g were further added and heated to 60 ° C. Then, neoallyl P-3053 g, hydroxyethyl monoether dicyclopentadiene 33 were placed in the flask.
g and 185 g of 2-hydroxyethyl methacrylate
Was added dropwise over about 3 hours. The synthesis was completed in the same manner as in Example 1. The synthesis was completed 2 hours after the completion of the dropwise addition, and a urethane compound (2) was obtained. 100 g of the obtained urethane compound (2)
And dicyclopentenyloxyethyl methacrylate 5
0 g was added to obtain a resin composition (II), and its viscosity was measured using a BL viscometer. As a result, it was 2.0 poise at 25 ° C. <Test Example 1>-Mechanical strength-Each resin composition obtained by adding 0.5 g of cobalt octylate and 1.0 g of 80% cumene hydroperoxide to 50 g of the resin composition (I) and the resin composition (II). The product was poured into a casting mold to obtain a cured resin having a width of 12 mm, a thickness of 5 mm, and a length of 120 mm. Measure the mechanical strength of the cured product of each resin composition according to JIS
It measured based on -K-7203. As a result, the cured product of the resin composition (I) had a flexural strength of 1.0 kgf / mm 2 , a flexural modulus of 30 kgf / mm 2 , and the flexural strength of the resin composition (II) of 2.
The flexural modulus was 5 kgf / mm 2 and the flexural modulus was 150 kgf / mm 2 . Test Example 2 -Surface Drying of Coating Film- 100 g each of resin composition (I) and resin composition (II)
And paraffin wax (manufactured by Nippon Seiro Co., Ltd .; melting point: about 50
C) was added after dissolving the wax in an amount of 1.0 g each. Further, 100 g of silica sand No. 6 and 150 g of silica sand powder were added to each resin composition, and 1.0 g of cobalt octylate was added.
And 2.0 g of 80% cumene hydroperoxide were added and mixed well using a high-speed stirrer. This mixture was coated on a concrete sidewalk board with a trowel to a thickness of 3 mm. When observed in a room controlled at 25 ° C, it was about 2
In 0 minutes, the inside of the coating film was cured, and in about 1 to 1.5 hours, each of the resin compositions was brought into a touch-dry state. <Test Example 3> -Fluidity- As in Test Example 2, 100 g of silica sand No. 6 and 150 g of silica sand powder were added to the resin composition (I) and the resin composition (II) and mixed well. Above, a concrete pavement installed at an inclination angle of 30 ° was poured at once at the upper end, and the time required for the mixture to reach the lower end was measured. As a result, it took about 10 seconds for the mixture of the resin composition (I) and about 20 seconds for the mixture of the resin composition (II). <Test Example 4>-Impact Resistance-Using a concrete sidewalk board of each resin composition of which surface dryness was evaluated in Test Example 2, after holding at -40 ° C for 6 hours, immediately take out and weigh. An iron ball of about 1 kg was dropped from a height of about 1 m. Impact resistance was measured, which was expressed as the relationship between the number of drops of an iron ball and the occurrence of cracks. As a result, no crack was observed even when the coating film of the resin composition (I) was dropped five times, but cracks occurred in the resin composition (II) three times. <Test Example 5> -Adhesiveness- In the same manner as in Test Example 2, a mixture of the resin composition (I), the resin composition (II), the aggregate, and the hardener was applied to a concrete sidewalk board with a thickness of 3 mm. Was applied with a trowel so that 24 at room temperature
After standing for a time, a jig was attached to the surface of the composition with an epoxy adhesive, and a Kenken-type tensile test was performed. The test was carried out at n = 5, and all the test pieces showed cohesive failure of the concrete sidewalk board, and the adhesive strength was 33 kgf / mm 2 . Test Example 6 An odor sensor having an intake pipe and an exhaust pipe was attached to a closed container having a capacity of 20 liters, and 5 g of the resin composition (I) produced in Example 1 was left at the bottom of the container. After 90 minutes, the odor sensitivity value was measured. As the sensor, Naoi Sensor XP329 type manufactured by Shin Cosmos Electric Co., Ltd. was used. The results are shown in Table 1 together with the odor sensitivity values of other resins, monomers, solvents and the like. [Table 1] As the odor sensitivity value of the sensor is larger, the odor is stronger. In Table 1, the resin composition (I) showed the lowest odor sensitivity value. The resin composition of the present invention has low odor and excellent surface drying properties, and contributes to shortening the application time for coating the substrate. Further, the obtained coating film has excellent adhesiveness to various base materials such as concrete, and also has toughness, so that occurrence of cracks and peeling after construction can be suppressed.

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−283357(JP,A) 特開 平3−100069(JP,A) 特開 平7−216050(JP,A) 特開 昭60−163911(JP,A) 特開 平6−145275(JP,A) 特開 昭57−165416(JP,A) 特開 平2−142808(JP,A) 特開 平8−193108(JP,A) 特開 平8−193109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 290/00 - 290/14 C08F 299/00 - 299/08 C08G 18/00 - 18/87 C09D 1/00 - 201/10 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continuation of the front page (56) References JP-A-8-283357 (JP, A) JP-A-3-100069 (JP, A) JP-A-7-216050 (JP, A) JP-A-60-1985 163911 (JP, A) JP-A-6-145275 (JP, A) JP-A-57-165416 (JP, A) JP-A-2-142808 (JP, A) JP-A 8-193108 (JP, A) JP-A-8-193109 (JP, A) (58) Fields investigated (Int. Cl. 7 , DB name) C08F 290/00-290/14 C08F 299/00-299/08 C08G 18/00-18 / 87 C09D 1/00-201/10

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 多官能性イソシアネート化合物、多価ア
ルコール、活性水素原子を有するアリルエーテル化合
物、一般式(I) 【化1】 〔式中、nは1または2の整数であり、Rは芳香族基ま
たは炭素数2〜25の脂肪族基を表す〕で示されるヒド
ロキシオキシアルキルジシクロペンタジエンおよび活性
水素原子とアクリロイル基を有する化合物を反応させて
得られるウレタン化合物を、一般式(II) 【化2】 〔式中、R1は炭素原子数2〜12個のアルキレン基又
は少なくとも1個の酸素原子で結合された少なくとも2
個のアルキレン鎖から成り、各アルキレン鎖が少なくと
も2個の炭素原子を有し、合計で4〜12個の炭素原子
を有するオキサアルキレン基を表し、R2は水素又はメ
チル基を表す〕で示される化合物に溶解してなる空気乾
燥性樹脂組成物。
(57) [Claim 1] Polyfunctional isocyanate compound, polyhydric alcohol, allyl ether compound having an active hydrogen atom, general formula (I) Wherein n is an integer of 1 or 2, R represents an aromatic group or an aliphatic group having 2 to 25 carbon atoms, and has an active hydrogen atom and an acryloyl group. A urethane compound obtained by reacting the compound is converted to a compound represented by the general formula (II): [Wherein, R 1 represents an alkylene group having 2 to 12 carbon atoms or at least 2 alkylene groups bonded by at least one oxygen atom.
Each alkylene chain has at least 2 carbon atoms, and represents an oxaalkylene group having a total of 4 to 12 carbon atoms, and R 2 represents hydrogen or a methyl group]. An air-drying resin composition obtained by dissolving in a compound to be obtained.
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