JP3502303B2 - レーザ光治療補助具 - Google Patents

レーザ光治療補助具

Info

Publication number
JP3502303B2
JP3502303B2 JP20385999A JP20385999A JP3502303B2 JP 3502303 B2 JP3502303 B2 JP 3502303B2 JP 20385999 A JP20385999 A JP 20385999A JP 20385999 A JP20385999 A JP 20385999A JP 3502303 B2 JP3502303 B2 JP 3502303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
tip
guide pipe
laser light
chemical solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20385999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001029381A (ja
Inventor
幸夫 渡辺
Original Assignee
株式会社長田中央研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社長田中央研究所 filed Critical 株式会社長田中央研究所
Priority to JP20385999A priority Critical patent/JP3502303B2/ja
Publication of JP2001029381A publication Critical patent/JP2001029381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3502303B2 publication Critical patent/JP3502303B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Surgery Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光治療補助
具、より詳細には、光ファイバの先端からレーザ光を照
射して生体組織を蒸散,凝固,切開する場合であって、
前記光ファイバの先端にインドシアニングリーン(IC
G)等の薬液を付着させ、該薬液を通してレーザ光を照
射する場合に、前記光ファイバの先端に付着させた薬液
が該光ファイバの先端から落ちないように該光ファイバ
の挿通をガイドするガイドパイプを有する補助具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】白内障の手術方法として、水晶体を人工
のものに取り換える方法が提案されているが、この手術
は、次のようにしてなされ、水晶体皮膜に小さな穴をあ
ける必要があった。 1.角膜にメス等で小さな切り込みを入れる。 2.水晶体皮膜に、前述の小さな穴をあける。 3.その小さな穴から超音波振動しているチップを入
れ、水晶体をゲル状にし、これをバキューム等により吸
い出す。 4.人工の水晶体(液体)を入れ、終了。
【0003】上述のように、白内障の手術においては、
水晶体の皮膜に小さな穴をあけるが、その穴あけ手段と
して、従来は、円筒状の刃物であるトレバンバーを用い
ているが、このトレバンバーに代って、レーザ光を用い
ることが考えられる。レーザ光を用いて白内障の手術を
行う場合は、光ファイバからのレーザ光を水晶体の皮膜
に照射するが、その際、後述するように、光ファイバの
先端を水晶体皮膜の表面まで導くガイドパイプを必要と
する。
【0004】図3は、レーザ光を用いて水晶体の皮膜に
穴をあける場合の一例を説明するための概略構成図で、
図中、10は眼球で、該眼球10は、角膜1、前房(水
様液で満たされている)2、水晶体3、紅彩4、毛様体
5、硝子体6、網膜7、視神経8等よりなっている。2
1は光ファイバで、該光ファイバ21の図示しない端部
には、レーザ光源20(図1参照)が接続され、該レー
ザ光源からのレーザ光が該光ファイバ21を通して水晶
体3の皮膜に照射され、該レーザ光によって、水晶体3
の皮膜に穴があけられる。なお、その際、光ファイバ2
1の先端に、発熱部材11をつけることによって、発熱
効果を高め、よりきれいな穴をあけることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4は、水晶体の皮膜
にレーザ光を用いて穴をあける場合の他の例を説明する
ための図で、図4(A)は原理図、図4(B)は水晶体
に適用した場合の図で、図中、12は薬液で、該薬液1
2を水晶体3の上に付け、この薬液12を通して、水晶
体3に光ファイバ21からのレーザ光を照射する。例え
ば、前記薬液12として、インドシアニングリーン(I
CG)を用い、光ファイバ21から照射される半導レー
ザ光の波長を810nmとすると、ICGの最大吸収波
長は805nmであるから、該ICGはレーザ光を効果
的に吸収して瞬時に発熱し、水晶体皮膜(より一般的に
は、生体組織の皮膜)3に、より効果的に、穴を開ける
ことができる。
【0006】図4(B)は、上述のごとき薬液を使用し
て水晶体の皮膜を穴を開ける場合の一例を説明するため
の概略構成図であるが、この場合、水晶体3の表面に直
接薬液を付けることができないので、光ファイバの先端
に付け、その状態で、光ファイバの先端を水晶体の皮膜
表面まで挿入するが、その際、水様液で満たされている
前房2等を通過するため、付着させた薬液が落ちてしま
う等の問題がある。
【0007】 本発明は、上述のごとき実情に鑑みてな
されたもので、光ファイバの先端に薬液等を付け、該薬
液を通してレーザ光を照射する治療において、光ファイ
バの先端に付着させた薬液が、該光ファイバの先端を治
療箇所に持っていく過程で、例えば、生体組織に触っ
て、落ちてしまうのを防止するための補助具、より具体
的には、光ファイバの先端に薬を付着させることなく
光ファイバの先端に薬液を導くようにした光ファイバの
ガイドパイプを提供することを目的としてなされたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光フ
ァイバの先端に薬液を接触させ、レーザ光を前記光ファ
イバより前記薬液を通して生体組織に照射し、該生体組
織を蒸散,凝固,切開する半導体レーザによる治療に使
用する補助具であって、該補助具は、前記光ファイバが
挿通されるガイドパイプと、該ガイドパイプを保持し、
かつ、前記光ファイバの先端が前記ガイドパイプの先端
から突出しないよう前記光ファイバの挿入長を規制する
ストッパ係止部材とを有し、該ストッパ係止部材が前記
光ファイバに取り付けられたストッパを係止して該光フ
ァイバの挿入長を規制するようにするとともに、前記ス
トッパ係止部材に前記ガイドパイプに薬液を注入するた
めの薬液注入口を有し、該薬液を該ガイドパイプ内を通
して前記光ファイバの先端に導くようにしたことを特徴
としたものである。
【0009】
【0010】 請求項の発明は、請求項の発明にお
いて、前記ストッパ係止部材に前記ガイドパイプ内に注
入された薬液を吸引排出するための吸引口を有すること
を特徴としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるレーザ治療
補助具の一使用例を説明するための概略構成図で、図
中、10は眼球、20は半導体レーザ光源を有するハン
ドピース、21は該レーザハンドピース20内の半導体
レーザ光源からのレーザ光が伝達されてくる光ファイ
バ、30は該光ファイバ21の光源を水晶体3の皮膜へ
導くための補助具で、該補助具30は、角膜1、前房2
等を通して水晶体3の皮膜表面まで挿通されるガイドパ
イプ31を具備している。この状態で、つまり、ガイド
パイプ31を水前房2を通して水晶体3の表面まで挿通
した後に先端に薬液12を付けた光ファイバ21を、該
ガイドパイプ31を通して挿入する。このようにする
と、光ファイバ21を水晶体皮膜表面まで挿入する時
に、光ファイバ21の先端が生体組織に触れないので、
該光ファイバ21の先端に付けた薬液12が落ちる心配
はない。
【0012】 図2(A)図2()は、本発明によ
る補助具(ガイドパイプ)30の各実施例を説明するた
めの断面図、図2()は光ファイバの構成例を示す図
で、図2(A)において、31は光ファイバのガイドパ
イプ、32はガイドパイプ31を取り付けるための基材
(ストッパ係止部材)で、光ファイバ21には、図2
)に示すように、ストッパ22が取り付けられてい
る。図2(A)において、ガイドパイプ31は、前述の
ように、光ファイバ21を挿通するためのもので、該ガ
イドパイプ31を使用することにより、光ファイバ21
の先端を生体組織に触れることがなく水晶体3らの皮膜
表面まで挿入することができる。33は、基材32に設
けられたストッパ係止穴で、該ストッパ係止穴33に光
ファイバ21に取り付けたストッパ22を係合させるこ
とにより、光ファイバ21を補助具30に安定して保持
させるとともに、ストッパ22の位置を調整することに
よって、光ファイバ21のパイプガイド31内への挿入
深さを調整して、該光ファイバ21の先端が水晶体3の
皮膜へ適切な接触圧をもって接触することができる。
【0013】 本発明による補助具30は、前記光ファ
バガイドパイプ31の外側に所定の間隙をもって外筒
34を設けるとともに、この間隙に薬液を注入する注入
口35を設けたもので、このようにすることにより、光
ファイバ21の先端に薬液を付けることなく、光ファイ
バ21をガイドパイプ31内に挿通し、注入口35より
薬液(ICG)をガイドパイプ31の先端まで流し込む
ことによって、該ICGを通して水晶体皮膜にレーザ光
を照射することができる。
【0014】 図2()は、図2()に示した補助
具において、更に、流し込んだICGを排出するための
吸引口36を設けたもので、このようにすると、レーザ
治療後(穴あけ後)、流し込んだICGをきれいに取り
去ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、水晶体
の皮膜にレーザ光を用いて穴を開ける場合に、光ファイ
バの先端にレーザ光を効果的に吸収するICG等の薬液
を付けてレーザ光を照射することができる。また、光フ
ァイバの先端位置を調整して適度の接触圧とすることが
できるので、光ファイバの先端で水晶体皮膜を押しあけ
ることがなく、きれいな穴をあけることができる。更に
は、光ファイバ先端に適量のICGを確実に注入するこ
とができ、更には、注入したICGをきれいに取り去る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるレーザ治療補助具の一使用例を
説明するための概略構成図である。
【図2】 図2(A)図2()は、本発明による補
助具の各実施例を説明するための断面図、図2()は
光ファイバの構成例を示す図である。
【図3】 レーザ光を用いて水晶体の皮膜に穴をあける
場合の一例を説明するための概略構成図である。
【図4】 水晶体の皮膜にレーザ光を用いて穴をあける
場合の他の例を説明するための図である。
【符号の説明】
2…前房、3…水晶体、10…眼球、20…レーザ光源
部、21…光ファイバ、22…ストッパ、30…補助
具、31…ガイドパイプ、32…基材、33…ストッパ
係止部、34…外筒、35…薬液注入口、36…薬液吸
引口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 9/007 A61B 18/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの先端に薬液を接触させ、レ
    ーザ光を前記光ファイバより前記薬液を通して生体組織
    に照射し、該生体組織を蒸散,凝固,切開する半導体レ
    ーザによる治療に使用する補助具であって、該補助具
    は、前記光ファイバが挿通されるガイドパイプと、該ガ
    イドパイプを保持し、かつ、前記光ファイバの先端が前
    記ガイドパイプの先端から突出しないよう前記光ファイ
    バの挿入長を規制するストッパ係止部材とを有し、該ス
    トッパ係止部材が前記光ファイバに取り付けられたスト
    ッパを係止して該光ファイバの挿入長を規制するように
    するとともに、ストッパ係止部材に前記ガイドパイプに
    薬液を注入するための薬液注入口を有し、該薬液を該ガ
    イドパイプ内を通して前記光ファイバの先端に導くよう
    にしたことを特徴とするレーザ光治療補助具。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ係止部材に前記ガイドパイ
    プ内に注入された薬液を吸引排出するための吸引口を有
    することを特徴とする請求項に記載のレーザ光治療補
    助具。
JP20385999A 1999-07-16 1999-07-16 レーザ光治療補助具 Expired - Fee Related JP3502303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20385999A JP3502303B2 (ja) 1999-07-16 1999-07-16 レーザ光治療補助具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20385999A JP3502303B2 (ja) 1999-07-16 1999-07-16 レーザ光治療補助具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001029381A JP2001029381A (ja) 2001-02-06
JP3502303B2 true JP3502303B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=16480889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20385999A Expired - Fee Related JP3502303B2 (ja) 1999-07-16 1999-07-16 レーザ光治療補助具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3502303B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001029381A (ja) 2001-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10390993B1 (en) Delivery system and method of use for the eye
CA1301853C (en) Method and apparatus for ablating and removing cataract lenses
US10195080B2 (en) Glaucoma surgery methods and systems
US20190175401A1 (en) Methods for treating eye conditions
JP2983561B2 (ja) レーザ光線を用いる生体組織の医療手術装置
CA2446143C (en) Delivery system and method of use for the eye
US6454763B1 (en) Laser surgical handpiece with photon trap
MXPA05013310A (es) Dispositivo y metodos utiles para el tratamiento de glaucoma y otros procedimientos quirurgicos.
JPH06174960A (ja) レーザ導光装置
TWI808997B (zh) 用於微創抽吸組織之外科器具
JP3502303B2 (ja) レーザ光治療補助具
JP3215900U (ja) 水晶体切開装置の中空針洗浄用治具
JP2002238918A (ja) 治療針及び治療用装置
Kozodoy et al. A hollow sapphire waveguide for stereotactic intraventricular CO 2 laser neurosurgery: a rat model
JPH11356A (ja) 眼科用レーザー治療装置
Sagi-Dolev et al. Er: YAG delamination of immersed biological membranes using sealed flexible hollow waveguides

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031204

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees