JP3500674B2 - Method for producing alkenyl phenyl ethers - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルケニルフェニルエ
ーテル類を高収率で得ることができる製造方法に関す
る。本発明によって得られるアルケニルフェニルエーテ
ル類は、各種のファインケミカルズの有機合成中間体、
ポリマー製造用原料、ポリマーの改質剤等として有用な
化合物である。
【0002】
【従来の技術】フェノール類とアルケニルハライドとを
アルカリの存在下で反応させ、アルケニルフェニルエー
テル類を合成する反応は公知である〔例えばオーガニッ
ク リアクションズ(Org.Reactions ),2,26等〕
しかしながら、フェノール類とアルケニルハライドと
を、単にアルカリを存在させて反応させただけでは収率
が低く、反応系内に未反応のフェノール類が残ってしま
い、反応終了後に蒸留又はアルカリ抽出等の精製工程を
必要とする為、目的物を安価に製造する工業的方法とし
ては不利である。また、フェノール類とアルケニルハラ
イドとを反応させるに際して、反応溶媒としてジクロロ
メタンを用い、相間移動触媒の存在下でアルケニルフェ
ニルエーテル類を合成する方法が知られているが〔例え
ばテトラヘドロン(Tetrahedron)、vol.30、13
79頁)、この方法もやはりアルケニルフェニルエーテ
ル類の収率が低い(理論量の約50%)という問題点を
有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フェノール
類とアルケニルハライドとから、高収率でアルケニルフ
ェニルエーテル類を製造する方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる目
的を達成すべく種々検討した結果、フェノール類とアル
ケニルハライドとをアルカリ存在下で反応させて、アル
ケニルフェニルエーテル類を製造する際、反応溶媒とし
て水−ケトン混合溶媒を用い、かつ相間移動触媒の存在
下で反応させることにより、未反応フェノール類が残存
せず、アルケニルフェニルエーテル類を高収率で得られ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本
発明は相間移動触媒及びアルカリを存在させて、水−ケ
トン混合溶媒中で、フェノール類とアルケニルハライド
とを反応させることを特徴とするアルケニルフェニルエ
ーテル類の製造方法に関するものである。
【0005】以下に、本発明を詳細に説明する。
○フェノール類
本発明において使用するフェノール類は、フェノール性
水酸基を有する化合物であれば特に制限はなく、例えば
下記一般式〔1〕で示される一価のフェノール、下記一
般式〔2〕又は〔3〕で示される二価のフェノール及び
三価以上の多価フェノールを用いることができる。
【0006】
【化1】
【0007】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5
は各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、アルケニル基、フ
ェニル基又は置換フェニル基を示す〕
【0008】
【化2】
【0009】〔式中R6 、R7 、R8 及びR9 は各々独
立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキ
シ基、ニトロ基、アミノ基、アルケニル基、フェニル基
又は置換フェニル基を示す〕
【0010】
【化3】
【0011】〔式中R10、R11、R12及びR13は各々独
立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、ニトロ基、アミノ基、アルケニル基、フェニル基又
は置換フェニル基であり、mは0又は1であり、Xは
S、SO2 、O、
【0012】
【化4】
【0013】又は
【0014】
【化5】
【0015】であり、R14及びR15は水素原子、アルキ
ル基、フェニル基、置換フェニル基、トリフルオロメチ
ル基又はトリクロロメチル基であり、互いに同じであっ
ても違ってもよい〕
【0016】一般式〔1〕で示される一価のフェノール
の好ましい具体例としては、フェノール、o−クレゾー
ル、m−クレゾール、p−クレゾール、4−エチルフェ
ノール、2−エチルフェノール、6−エチルフェノー
ル、4−プロピルフェノール、4−n−ブチルフェノー
ル、4−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチ
ルフェノール、2,6−ジメチルフェノール、2−クロ
ロフェノール、4−クロロフェノール、6−クロロフェ
ノール、4−ブロモフェノール、4−フルオロフェノー
ル、4−メトキシフェノール、2−メトキシフェノー
ル、4−エトキシフェノール、4−プロピルオキシフェ
ノール、4−アミルオキシフェノール、4−ニトロフェ
ノール、3−ニトロフェノール、2−ニトロフェノー
ル、4−アミノフェノール、3−アミノフェノール、2
−アリルフェノール、4−アリルフェノール、2,4−
ジアリルフェノール、2−メタリルフェノール、4−メ
タリルフェノール、2,4−ジメタリルフェノール、2
−フェニルフェノール、3−フェニルフェノール及び4
−フェニルフェノール等がある。
【0017】一般式〔2〕で示される二価のフェノール
の好ましい具体例としては、o−ジヒドロキシベンゼ
ン、m−ジヒドロキシベンゼン、p−ジヒドロキシベン
ゼン、2,4−ジヒドロキシ−1−クロロベンゼン、
1,4−ジヒドロキシ−2−クロロベンゼン、3,4−
ジヒドロキシ−1−クロロベンゼン、1,2−ジヒドロ
キシ−4−メチルベンゼン、1,3−ジヒドロキシ−5
−メチルベンゼン、3,4−ジヒドロキシ−1−メチル
ベンゼン、1,2−ジヒドロキシ−3−メトキシベンゼ
ン、1,4−ジヒドロキシ−2−メトキシベンゼン、
1,4−ジヒドロキシ−2−ニトロベンゼン、3,4−
ジヒドロキシ−1−アミノベンゼン及び1,3−ジヒド
ロキシ−5−フェニルベンゼン等がある。
【0018】一般式〔3〕で示される二価のフェノール
の好ましい具体例としては、2,2−ビス〔4−ヒドロ
キシ−フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−ヒドロ
キシ−5−メチル−フェニル〕プロパン、2,2−ビス
〔4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル〕プロパ
ン、2,2−ビス〔4−ヒドロキシ−3−クロロ−フェ
ニル〕プロパン、3,3−ビス〔4−ヒドロキシ−フェ
ニル〕ペンタン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロ−2,2−ビス〔4−ヒドロキシ−フェニル〕プロ
パン、1,1,1,3,3,3−ヘキサクロロ−2,2
−ビス〔4−ヒドロキシ−フェニル〕プロパン、ビス
〔4−ヒドロキシ−フェニル〕メタン、1,1−ビス
〔4−ヒドロキシ−フェニル〕エタン、4,4′−ジヒ
ドロキシ−ビフェニル、ビス〔4−ヒドロキシ−フェニ
ル〕チオエーテル、ビス〔4−ヒドロキシ−フェニル〕
エーテル、ビス〔4−ヒドロキシ−フェニル〕スルホ
ン、及び2,2−ビス〔3−ヒドロキシ−フェニル〕プ
ロパン等がある。又、三価以上の多価フェノールの具体
例としては、2,2−ビス〔3,5−ジヒドロキシ−フ
ェニル〕プロパン、4−{4−[1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エチル]−α,α−ジメチルベンジ
ル}フェノール、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、及びクレゾール型やノボラック型の
フェノール樹脂等を挙げることができる。
【0019】○アルケニルハライド
本発明におけるアルケニルハライドは、炭素数が2〜1
0のアルケニル基を有するものが好ましく、その具体例
として、アリルクロライド、アリルブロマイド、アリル
ヨージド、メタリルクロライド、メタリルブロマイド、
メタリルヨージド、クロチルクロラド、クロチルブロマ
イド、ビニルクロライド及びビニルブロマイド等を挙げ
ることができる。
【0020】○アルカリ
また、本発明におけるアルカリは、極性溶媒に溶解する
ものが好ましく、有機化合物又は無機化合物がある。有
機化合物の具体例として、エチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン等の脂肪族アミン;アニリン、ジ
メチルアニリン等の芳香族アミン;ピリジン、キノリ
ン、ピペリジン等の環状有機塩基;フェニルヒドラジン
等のヒドラジン誘導体;水酸化第四アンモニウム;スル
ホニウム塩基等があり、無機化合物の具体例として、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の
アルカリ金属水酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カ
ルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;及び炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸
塩等がある。上記アルカリは、所望により2種類以上併
用しても良い。又、上記アルカリを反応系に添加する
際、アルカリは固体であっても、水溶液等の溶液であっ
ても良い。
【0021】○反応溶媒
本発明において用いるフェノール類及びアルカリ等の反
応原料は相溶性が乏しいため、反応を円滑に進行させ、
高収率で目的物を得るには、水−ケトン混合溶媒を用い
る必要がある。本発明におけるケトンは反応溶媒として
使用可能なものであれば特に制限はなく、具体例として
以下の化合物がある。即ち、アセトン、ジエチルケト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メ
チル−n−ブチルケトン、メチル−n−アミルケトン、
メチル−n−ヘキシルケトン、エチル−n−ブチルケト
ン、ジ−n−プロピルケトン、ジイソブチルケトン、メ
シチルオキシド、ホロン、イソホロン、シクロヘキサノ
ン、メチルシクロヘキサノン、アセトニルアセトン、ジ
アセトンアルコール、アセトフェノン及びジプノン等で
ある。上記ケトンの中で、下記一般式〔4〕で表される
化合物は、本発明における好ましいケトンである。
R16CO(YCO)n R17 〔4〕
(上式において、R16及びR17は、何れも、炭素数が1
〜6の飽和又は不飽和炭化水素であり、R16とR17は、
炭素間結合により、環を形成しても良く、Yは炭素数が
1〜3の炭化水素であり、nは0又は1である。)上記
一般式〔4〕で表されるケトンの中で、R16とR17が炭
素数1〜4の飽和又は不飽和炭化水素である化合物はよ
り好ましい化合物であり、短時間で反応を終了させるこ
とができる特に好ましい化合物として、アセトン、ジエ
チルケトン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチル
ケトン等がある。これらの中で、アセトンは、収率を高
め、且つ反応時間を短くすることができる点で最も好ま
しい化合物である。
【0022】本発明における水−ケトン混合溶媒の混合
割合は、特に限定されないが、反応を短時間で終えるこ
とができることから、好ましい水/ケトン混合比(体積
比)は1/9〜9/1であり、より好ましくは3/7〜
7/3である。
【0023】○相間移動触媒
相間移動触媒は、異相に存在する基質間の反応を促進す
る働きを有する触媒であり、本発明における相間移動触
媒として、4級アンモニウム塩、4級ホスホニウム塩、
クラウンエーテル及びクリプタンド等の、従来より知ら
れている何れのものも使用可能である。本発明における
好ましい相間移動触媒としては、フェノキシイオンによ
るハロゲンイオンの求核置換反応に適した、4級アンモ
ニウム塩及び4級ホスホニウム塩等の有機塩系相間移動
触媒がある。
【0024】4級アンモニウム塩の具体例として、テト
ラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド、テトラエチ
ルアンモニウムフルオライド、テトラメチルアンモニウ
ムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライド、
テトラプロピルアンモニウムクロライド、テトラ−n−
ブチルアンモニウムクロライド、テトラ−n−アミルア
ンモニウムクロライド、トリメチルエチルアンモニウム
クロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、トリ
オクチルメチルアンモニウムクロライド、ジメチルジ−
n−ブチルアンモニウムクロライド、ジメチルベンジル
フェニルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチ
ルアンモニウムクロライド、ベンジルトリ−n−ブチル
アンモニウムブロマイド、セチルジメチルエチルアンモ
ニウムブロマイド、n−デシルトリメチルアンモニウム
ブロマイド、ジステアリルジメチルアンモニウムブロマ
イド、n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマ
イド、フェニルトリメチルアンモニウムブロマイド、テ
トラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、テトラエチ
ルアンモニウムブロマイド、テトラメチルアンモニウム
ブロマイド、テトラ−n−プロピルアンモニウムブロマ
イド、トリメチルビニルアンモニウムブロマイド、エチ
ルトリメチルアンモニウムヨージド、エチルトリ−n−
プロピルアンモニウムヨージド、フェニルトリエチルア
ンモニウムヨージド、フェニルトリメチルアンモニウム
ヨージド、テトラ−n−アミルアンモニウムヨージド、
テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド、テトラエチ
ルアンモニウムヨージド、テトラ−n−ヘキシルアンモ
ニウムヨージド、テトラメチルアンモニウムヨージド、
トリエチルベンジルアンモニウムヨージド、ベンジルト
リメチルアンモニウムヒドロキサイド、n−ヘキサデシ
ルトリメチルアンモニウムヒドロキサイド、フェニルト
リメチルアンモニウムヒドロキサイド、テトラ−n−ブ
チルアンモニウムヒドロキサイド、テトラ−n−デシル
アンモニウムヒドロキサイド、テトラ−エチルアンモニ
ウムヒドロキサイド、テトラメチルアンモニウムヒドロ
キサイド、テトラ−n−プロピルアンモニウムヒドロキ
サイド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキサイ
ド、ベンジルトリメチルアンモニウムトリブロミド、テ
トラ−n−ブチルアンモニウムブロモヨージド、テトラ
エチルアンモニウムパークロレート及びテトラメチルア
ンモニウムスルフェート等がある。
【0025】4級ホスホニウム塩の具体例として、アリ
ルトリフェニルホスホニウムブロミド、アリルトリフェ
ニルホスホニウムクロリド、ベンジルトリフェニルホス
ホニウムクロリド、n−ブチルトリフェニルホスホニウ
ムブロミド、クロロメチルトリフェニルホスホニウムク
ロリド、4−エトキシベンジルトリフェニルホスホニウ
ムブロミド、エチルトリフェニルホスホニウムブロミ
ド、n−ヘキシルトリフェニルホスホニウムブロミド、
メチルトリフェニルホスホニウムヨージド、テトラ−n
−ブチルホスホニウムブロミド、テトラフェニルホスホ
ニウムクロリド及びテトラフェニルホスホニウムテトラ
フェニルボレート等がある。
【0026】これら相間移動触媒の好ましい例として
は、反応後の精製し易さ等から、4級アンモニウム塩、
特にテトラメチルアンモニウムブロミド、テトラエチル
アンモニウムブロミド、テトラ−n−プロピルアンモニ
ウムクロリド、テトラ−n−プロピルアンモニウムブロ
ミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド、テト
ラ−n−ブチルアンモニウムブロミド、トリブチルベン
ジルアンモニウムクロリド及びトリブチルベンジルアン
モニウムブロミド等は好ましいものである。
【0027】本発明における相間移動触媒の好ましい使
用量は、原料であるフェノール類のフェノール性水酸基
1モルに対し、0.01〜50モル%であり、より好ま
しくは、1〜20モル%である。相間移動触媒の使用量
が0.01モル%より少ないと反応時間が長くかかり、
50モル%以上使用しても効果に大差なく、むしろ経済
的に不利になる恐れがある。
【0028】相間移動触媒の調製方法は、市販の相間移
動触媒をそのまま用いても良いし、或いはアミン又はホ
スフィンとハロゲン化物等の酸を系内で反応させて、4
級アンモニウム塩又は4級ホスホニウム塩として用いて
もよい。
【0029】また、相間移動触媒の添加方法に特に制限
はなく、反応開始後、反応を促進するのに足る量を存在
させればよく、反応前に所定量の全量を反応液に予め添
加しても良いし、反応前には添加しないか所定量の一部
を予め添加して、反応中に残余を添加しても良い。
【0030】○反応条件
本発明におけるフェノール類とアルケニルハライドとの
好ましい反応仕込み割合は、アルケニルハライドの種
類、反応性によって一律の条件に設定することはできな
いが、フェノール類のフェノール性水酸基1モルに対
し、アルケニルハライド1〜3モルであり、より好まし
くは1〜1.5モルである。
【0031】また、反応系におけるフェノール類とアル
カリの好ましい仕込み割合は、フェノール類のフェノー
ル性水酸基1モルに対し、アルカリ1〜3モルであり、
より好ましくは1〜1.5モルである。
【0032】反応温度と反応時間は、用いるケトンの種
類、相間移動触媒の種類及び量、アルケニルハライドの
種類及び量によって異なるので、一律に設定することは
できないが、通常、室温〜150℃の温度で0.5〜2
4時間の範囲内で設定すれば良く、より好ましくは40
〜100℃の温度で1〜12時間反応させる。
【0033】反応は、減圧下、常圧下又は加圧下のいず
れの条件下でも実施できる。反応雰囲気は、特に制限は
なく、空気中でも良く、窒素、アルゴン等の不活性ガス
の雰囲気下でも良い。
【0034】○分離と精製
上記のようにして、アルケニルフェニルエーテル類を製
造した後、常法により生成物を抽出し、これをそのまま
各種の合成原料として使用できるが、必要に応じて、水
洗等の一般的な精製方法により抽出物を精製しても良
い。
【0035】
【実施例及び比較例】次に、実施例及び比較例により、
本発明を更に具体的に説明する。
【実施例1】撹拌機、還流管、温度計及び滴下ロートを
取り付けた300mlのガラス製4つ口フラスコに4−
tert−ブチルフェノール30.0g(0.20モ
ル)、96%水酸化ナトリウム9.2g(0.22モ
ル)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド3.2
g(0.01モル)及びアセトンと水との混合溶媒〔ア
セトン:水=1:1(体積比)〕90mlを仕込み、加
熱撹拌を行った。内温が60℃になった後、メタリルク
ロライド21.7g(0.24モル)をゆっくりと滴下
し、滴下終了後さらに内温60±3℃で2時間反応を行
った。反応終了後、水層部を塩酸で中和した後、ジクロ
ロメタンで抽出し、ジクロロメタン層をガスクロマトグ
ラフィーにより分析した結果、原料である4−tert
−ブチルフェノールは完全に消失していた。上記のよう
にして、反応原料として用いた4−tert−ブチルフ
ェノールの全量が転化したときの生成量を基準として、
目的物である4−tert−ブチルフェニルメタリルエ
ーテルを98.3%の収率で得た。(以下、反応原料と
して用いたフェノール類の全量が転化したときの生成量
を基準として、目的物の収率を示す。)
【0036】
【実施例2】撹拌機、還流管、温度計及び滴下ロートを
取り付けた300mlのガラス製4つ口フラスコにビス
フェノールA29.7g(0.13モル)、96%水酸
化ナトリウム12.1g(0.29モル)、テトラ−n
−ブチルアンモニウムブロミド4.2g(0.013モ
ル)及びアセトンと水との混合溶媒〔アセトン:水=
1:1(体積比)〕120mlを仕込み、加熱撹拌を行
った。内温が60℃になった後、メタリルクロライド2
9.0g(0.32モル)をゆっくり滴下し、滴下終了
後さらに内温60±3℃で2時間反応を行った。反応終
了後、水層部を塩酸で中和した後、ジクロロメタンで抽
出し、ジクロロメタン層をガスクロマトグラフィーで分
析した結果、原料であるビスフェノールA及び、ビスフ
ェノールAモノメタリルエーテルは全く存在しなかっ
た。上記のようにして、目的物であるビスフェノールA
ジメタリルエーテルを98.7%の収率で得た。
【0037】
【実施例3】実施例2の仕込量の内、テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムブロミドの量を2.1g(0.0066
モル)とし、反応時間を4.5時間とした以外は実施例
2と同様の方法で反応を行い、反応終了後の処理も同様
に行った。ガスクロマトグラフィーで分析した結果、原
料であるビスフェノールA及び中間体であるビスフェノ
ールAモノメタリルエーテルは完全に消失していた。上
記のようにして、目的物であるビスフェノールAジメタ
リルエーテルを97.4%の収率で得た。
【0038】
【実施例4】実施例2の仕込の内、テトラ−n−ブチル
アンモニウムブロミドの量を2.1g(0.0066モ
ル)、反応溶媒をメチルエチルケトンと水との混合溶媒
〔メチルエチルケトン:水=1:1(体積比)〕とし、
反応時間を6時間とした以外は実施例2と同様の方法で
反応を行い、反応終了後の処理も同様に行った。ガスク
ロマトグラフィーで分析した結果、原料であるビスフェ
ノールA及び中間体であるビスフェノールAモノメタリ
ルエーテルは完全に消失していた。上記のようにして、
目的物であるビスフェノールAジメタリルエーテルを9
7.2%の収率で得た。
【0039】
【実施例5】実施例2の仕込の内、テトラ−n−ブチル
アンモニウムブロミドの量を2.1g(0.0066モ
ル)、反応溶媒をジエチルケトンと水との混合溶媒〔ジ
エチルケトン:水=1:1(体積比)〕とし、反応時間
を8時間とした以外は実施例2と同様の方法で反応を行
い、反応終了後の処理も同様に行った。ガスクロマトグ
ラフィーで分析した結果、原料であるビスフェノールA
及び中間体であるビスフェノールAモノメタリルエーテ
ルは完全に消失していた。上記のようにして、目的物で
あるビスフェノールAジメタリルエーテルを97.0%
の収率で得た。
【0040】
【実施例6】実施例2の仕込の内、テトラ−n−ブチル
アンモニウムブロミドの量を2.1g(0.0066モ
ル)、反応溶媒をメチルイソブチルケトンと水との混合
溶媒〔メチルイソブチルケトン:水=1:1(体積
比)〕とし、反応時間を10時間とした以外は実施例2
と同様の方法で反応を行い、反応終了後の処理も同様に
行った。ガスクロマトグラフィーで分析した結果、原料
であるビスフェノールA及び中間体であるビスフェノー
ルAモノメタリルエーテルは完全に消失していた。上記
のようにして、目的物であるビスフェノールAジメタリ
ルエーテルを96.5%の収率で得た。
【0041】
【実施例7】実施例2の仕込の内、相間移動触媒の種類
及び量をテトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド
1.8g(0.0066モル)とし、反応時間を6時間
とした以外は実施例2と同様の方法で行い、反応終了後
の処理も同様に行った。ガスクロマトグラフィーで分析
した結果、原料であるビスフェノールA及び中間体であ
るビスフェノールAモノメタリルエーテルは完全に消失
していた。上記のようにして、目的物であるビスフェノ
ールAジメタリルエーテルを97.7%の収率で得た。
【0042】
【実施例8】実施例2の仕込の内、相間移動触媒の種類
及び量をトリブチルベンジルアンモニウムクロライド
2.1g(0.0066モル)とし、反応時間を7時間
とした以外は、実施例2と同様の方法で行い、反応終了
後の処理も同様に行った。ガスクロマトグラフィーで分
析した結果、原料であるビスフェノールA及び中間体で
あるビスフェノールAモノメタリルエーテルは完全に消
失していた。上記のようにして、目的物であるビスフェ
ノールAジメタリルエーテルを97.3%の収率で得
た。
【0043】
【実施例9】実施例2の仕込の内、テトラ−n−ブチル
アンモニウムブロミドの量を2.1g(0.0066モ
ル)、反応溶媒をアセトンと水との混合溶媒〔アセト
ン:水=7:3(体積比)〕とし、反応時間を12時間
とした以外は、実施例2と同様の方法で反応を行い、反
応終了後の処理も同様に行った。ガスクロマトグラフィ
ーで分析した結果、原料であるビスフェノールA及び中
間体であるビスフェノールAモノメタリルエーテルは完
全に消失していた。上記のようにして、目的物であるビ
スフェノールAジメタリルエーテルを99.1%の収率
で得た。
【0044】
【実施例10】実施例2の仕込の内、テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムブロミドの量を2.1g(0.0066
モル)、反応溶媒をアセトンと水との混合溶媒〔アセト
ン:水=4:6(体積比)〕とし、反応時間を6時間と
した以外は、実施例2と同様の方法で反応を行い、反応
終了後の処理も同様に行った。ガスクロマトグラフィー
で分析した結果、原料であるビスフェノールA及び中間
体であるビスフェノールAモノメタリルエーテルは完全
に消失していた。上記のようにして、目的物であるビス
フェノールAジメタリルエーテルを96.4%の収率で
得た。
【0045】
【実施例11】実施例2の仕込の内、原料フェノールの
種類及び量をビスフェノールF26.0g(0.13モ
ル)とした以外は、実施例2同様の方法で反応を行い、
反応終了後の処理も同様に行った。ガスクロマトグラフ
ィーで分析した結果、原料であるビスフェノールF及び
中間であるビスフェノールFモノメタリルエーテルは完
全に消失していた。上記のようにして、目的物であるビ
スフェノールFジメタリルエーテルを98.2%の収率
で得た。
【0046】
【実施例12】実施例2の仕込の内、アルケニルハライ
ドの種類及び量をアリルクロライド24.5g(0.3
2モル)とし、反応温度を50±3℃とした以外は、実
施例2と同様の方法で反応を行い、滴下終了後の処理も
同様に行った。ガスクロマトグラフィーで分析した結
果、原料であるビスフェノールA及び中間体であるビス
フェノールAモノアリルエーテルは完全に消失してい
た。上記のようにして、目的物であるビスフェノールA
ジアリルエーテルを97.2%の収率で得た。
【0047】
【実施例13】実施例1の仕込の内、相間移動触媒の種
類と量をテトラ−n−ブチルホスホニウムブロミド3.
4g(0.01モル)とし、反応時間を3時間とした以
外は実施例1と同様の方法で反応を行い、反応終了後の
処理も同様に行った。ガスクロマトグラフィーで分析し
た結果、原料である4−tert−ブチルフェノールは
完全に消失していた。上記のようにして、目的物である
4−tert−ブチルフェニルメタリルエーテルを9
8.1%の収率で得た。
【0048】
【比較例1】実施例1の仕込の内、テトラ−n−ブチル
アンモニウムブロミドを除いた以外は実施例1と同様の
方法で反応を行い、反応終了後の処理も同様に行った。
ガスクロマトグラフィーで分析した結果、原料である4
−tert−ブチルフェノールは12.3%残ってお
り、目的物である4−tert−ブチルフェニルメタリ
ルエーテルの収率は78.1%に止まった。【比較例2】実施例1の仕込の内、反応溶媒をトルエン
と水との混合溶媒[トルエン:水=1:1(体積比)]と
した以外は実施例1と同様の方法で反応を行い、反応終
了後の処理も同様に行った。ガスクロマトグラフィーで
分析した結果、原料である4−tert−ブチルフェノ
−ルが45%残っており、目的物である4−tert−
ブチル−フェニルメタリルエ−テルの収率は46%に止
まった。 【比較例3】実施例2の反応溶媒をキシレンと水との混
合溶媒[キシレン:水=1:1(体積比)] とした以外
は実施例2と同様の方法で反応を行い、反応終了後の処
理も同様に行った。ガスクロマトグラフィーで分析した
結果、原料であるビスフェノ−ルAが28%、中間体で
あるビスフェノ−ルAモノメタリルエ−テルが48%各
々残っており、目的物であるビスフェノ−ルAジメタリ
ルエ−テルの収率は20%に止まった。
【0049】
【発明の効果】本発明の製造法は、フェノール類とアル
ケニルハライドとの反応により、アルケニルフェニルエ
ーテル類を従来よりも高収率で製造することを可能とす
るものであり、工業的製造法として極めて利用価値の高
いものである。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0001]
The present invention relates to an alkenyl phenyl ether
Manufacturing methods that can obtain high yields of
You. Alkenyl phenyl ether obtained by the present invention
Are organic intermediates of various fine chemicals,
Useful as raw materials for polymer production, polymer modifiers, etc.
Compound.
[0002]
BACKGROUND OF THE INVENTION Phenols and alkenyl halides
Reaction in the presence of alkali, alkenyl phenyl
The reactions for synthesizing ters are known (eg, organic
Reactions (Org.Reactions),2, 26 etc.]
However, phenols and alkenyl halides
Can be obtained simply by reacting in the presence of alkali.
Is low, and unreacted phenols remain in the reaction system.
After completion of the reaction, a purification step such as distillation or alkali extraction is performed.
It is necessary to use an industrial method to produce the desired product at low cost.
Is disadvantageous. Also, phenols and alkenylhalas
When reacting with
Use methane in the presence of a phase transfer catalyst
There is a known method for synthesizing nyl ethers.
For example, Tetrahedron, vol. 30, 13
P. 79), this method also uses alkenyl phenyl ether
The problem of low yields of compounds (about 50% of theoretical)
Have.
[0003]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention relates to a phenol
And alkenyl halides in high yield
To provide a method for producing phenyl ethers.
You.
[0004]
Means for Solving the Problems The present inventors have proposed such an eye.
As a result of various studies to achieve the target, phenols and
Reaction with kenyl halide in the presence of alkali
When producing kenyl phenyl ethers,
Using a water-ketone mixed solvent and the presence of a phase transfer catalyst
Unreacted phenols remain by reacting under
Alkenyl phenyl ethers can be obtained in high yield
The inventors have found that the present invention has been completed. That is, the book
The present invention provides a water-ke
Phenols and alkenyl halides in a mixed solvent
Alkenyl phenyl ether characterized by reacting
The present invention relates to a method for producing ethers.
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
○ Phenols
Phenols used in the present invention are phenolic
There is no particular limitation as long as it is a compound having a hydroxyl group, for example,
A monovalent phenol represented by the following general formula [1];
A dihydric phenol represented by the general formula [2] or [3] and
Trivalent or higher polyhydric phenols can be used.
[0006]
Embedded image
[Wherein, R1, RTwo, RThree, RFourAnd RFive
Are each independently a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group,
Alkoxy, nitro, amino, alkenyl,
Represents a phenyl group or a substituted phenyl group]
[0008]
Embedded image
[Where R6, R7, R8And R9Is German
First, hydrogen atom, halogen atom, alkyl group, alkoxy
Si group, nitro group, amino group, alkenyl group, phenyl group
Or represents a substituted phenyl group]
[0010]
Embedded image
[Where RTen, R11, R12And R13Is German
Hydrogen atom, halogen atom, alkyl group, alkoxy
Group, nitro group, amino group, alkenyl group, phenyl group or
Is a substituted phenyl group, m is 0 or 1, and X is
S, SOTwo, O,
[0012]
Embedded image
Or
[0014]
Embedded image
And R14And R15Is a hydrogen atom,
Phenyl group, substituted phenyl group, trifluoromethyl
And trichloromethyl groups, which are the same as each other.
May be different)
A monohydric phenol represented by the general formula [1]
Preferable specific examples include phenol and o-cresol.
M-cresol, p-cresol, 4-ethylphen
Knol, 2-ethylphenol, 6-ethylphenol
, 4-propylphenol, 4-n-butylphenol
, 4-tert-butylphenol, 2,4-dimethyl
Phenol, 2,6-dimethylphenol, 2-chloro
Rophenol, 4-chlorophenol, 6-chlorophen
Knol, 4-bromophenol, 4-fluorophenol
, 4-methoxyphenol, 2-methoxyphenol
, 4-ethoxyphenol, 4-propyloxyphen
Knol, 4-amyloxyphenol, 4-nitrophen
Knol, 3-nitrophenol, 2-nitrophenol
4-aminophenol, 3-aminophenol, 2
-Allylphenol, 4-allylphenol, 2,4-
Diallyl phenol, 2-methallyl phenol, 4-methyl
Tallyl phenol, 2,4-dimethallyl phenol, 2
-Phenylphenol, 3-phenylphenol and 4
-Phenylphenol and the like.
A dihydric phenol represented by the general formula [2]
Preferred examples of o-dihydroxybenze
, M-dihydroxybenzene, p-dihydroxyben
Then, 2,4-dihydroxy-1-chlorobenzene,
1,4-dihydroxy-2-chlorobenzene, 3,4-
Dihydroxy-1-chlorobenzene, 1,2-dihydro
Xy-4-methylbenzene, 1,3-dihydroxy-5
-Methylbenzene, 3,4-dihydroxy-1-methyl
Benzene, 1,2-dihydroxy-3-methoxybenze
1,4-dihydroxy-2-methoxybenzene,
1,4-dihydroxy-2-nitrobenzene, 3,4-
Dihydroxy-1-aminobenzene and 1,3-dihydride
Roxy-5-phenylbenzene and the like.
A dihydric phenol represented by the general formula [3]
Preferred specific examples of 2,2-bis [4-hydro
Xy-phenyl] propane, 2,2-bis [4-hydro
[Xy-5-methyl-phenyl] propane, 2,2-bis
[4-hydroxy-3-methoxy-phenyl] propa
2,2-bis [4-hydroxy-3-chloro-phene
Nil] propane, 3,3-bis [4-hydroxy-
Nyl] pentane, 1,1,1,3,3,3-hexafur
Oro-2,2-bis [4-hydroxy-phenyl] pro
Bread, 1,1,1,3,3,3-hexachloro-2,2
-Bis [4-hydroxy-phenyl] propane, bis
[4-hydroxy-phenyl] methane, 1,1-bis
[4-hydroxy-phenyl] ethane, 4,4'-dihi
Droxy-biphenyl, bis [4-hydroxy-phenyl
Thioether, bis [4-hydroxy-phenyl]
Ether, bis [4-hydroxy-phenyl] sulfo
And 2,2-bis [3-hydroxy-phenyl] p
There are lopan and the like. Specific examples of trihydric or higher polyhydric phenol
For example, 2,2-bis [3,5-dihydroxy-phenyl
Enyl] propane, 4- {4- [1,1-bis (4-h
Droxyphenyl) ethyl] -α, α-dimethylbenzyl
Ruphenol, 1,1,1-tris (4-hydroxy
Phenyl) ethane, and cresol and novolak types
Phenol resins and the like can be mentioned.
○ Alkenyl halide
The alkenyl halide in the present invention has 2 to 1 carbon atoms.
Those having 0 alkenyl groups are preferred, and specific examples thereof
Allyl chloride, allyl bromide, allyl
Iodide, methallyl chloride, methallyl bromide,
Methallyl iodide, crotyl chloride, crotyl broma
, Vinyl chloride, vinyl bromide, etc.
Can be
○ Alkali
Further, the alkali in the present invention is dissolved in a polar solvent
Those are preferred, and there are organic compounds or inorganic compounds. Yes
Specific examples of organic compounds include ethylamine and diethylamido.
Aliphatic amines such as aniline and triethylamine; aniline, diamine
Aromatic amines such as methylaniline; pyridine, quinori
Organic bases such as benzene and piperidine; phenylhydrazine
Hydrazine derivatives; quaternary ammonium hydroxide;
There is a honium base and the like, as a specific example of the inorganic compound, water
Sodium oxide, potassium hydroxide, lithium hydroxide, etc.
Alkali metal hydroxide; magnesium hydroxide, potassium hydroxide
Alkaline earth metal hydroxides such as lucium; sodium carbonate
Alkali metal carbonates such as potassium carbonate and potassium carbonate;
Alkaline earth metal carbonate such as gnesium and calcium carbonate
There are salts and the like. If necessary, two or more kinds of the alkalis
May be used. Also, the above alkali is added to the reaction system.
At this time, even if the alkali is a solid, it is a solution such as an aqueous solution.
May be.
○ Reaction solvent
Anti-phenols and alkalis used in the present invention
Since the reaction material has poor compatibility, the reaction proceeds smoothly,
To obtain the desired product in high yield, a water-ketone mixed solvent is used.
Need to be Ketone in the present invention is used as a reaction solvent.
There is no particular limitation as long as it can be used.
There are the following compounds: That is, acetone, diethyl keto
, Methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone,
Tyl-n-butyl ketone, methyl-n-amyl ketone,
Methyl-n-hexyl ketone, ethyl-n-butyl keto
, Di-n-propyl ketone, diisobutyl ketone,
Cytyl oxide, holon, isophorone, cyclohexano
, Methylcyclohexanone, acetonylacetone, di
Acetone alcohol, acetophenone, dipnon, etc.
is there. Among the above ketones, represented by the following general formula [4]
The compounds are the preferred ketones in the present invention.
R16CO (YCO)nR17 [4]
(In the above formula, R16And R17Each has 1 carbon atom
From 6 to 6 saturated or unsaturated hydrocarbons;16And R17Is
A ring may be formed by a carbon-carbon bond.
1 to 3 hydrocarbons, and n is 0 or 1. )the above
In the ketone represented by the general formula [4], R16And R17But charcoal
Compounds that are saturated or unsaturated hydrocarbons having a prime number of 1 to 4 are preferred.
It is a more preferable compound, and the reaction can be completed in a short time.
Particularly preferred compounds that can be
Tyl ketone, methyl ethyl ketone and methyl isobutyl
There are ketones and the like. Among these, acetone increases yield.
And the reaction time can be shortened.
It is a new compound.
Mixing of water-ketone mixed solvent in the present invention
Although the ratio is not particularly limited, it is necessary to complete the reaction in a short time.
Water / ketone mixing ratio (volume
Ratio) is from 1/9 to 9/1, more preferably from 3/7 to 9/1.
7/3.
○ Phase transfer catalyst
Phase transfer catalysts facilitate reactions between substrates in different phases
Is a catalyst having a function to perform phase transfer in the present invention.
Quaternary ammonium salts, quaternary phosphonium salts,
Conventionally known, such as crown ether and cryptand
Any of these can be used. In the present invention
A preferred phase transfer catalyst is phenoxy ion.
Quaternary ammonium suitable for nucleophilic substitution of halogen ions
Transfer between organic salts such as chromium salts and quaternary phosphonium salts
There is a catalyst.
As a specific example of the quaternary ammonium salt,
Ra-n-butylammonium fluoride, tetraethyl
Luammonium fluoride, tetramethylammonium
Muchloride, tetraethylammonium chloride,
Tetrapropylammonium chloride, tetra-n-
Butyl ammonium chloride, tetra-n-amylua
Ammonium chloride, trimethylethylammonium
Chloride, trimethylbenzylammonium chloride
, Triethylbenzyl ammonium chloride, tri
Octylmethylammonium chloride, dimethyldi-
n-butylammonium chloride, dimethylbenzyl
Phenylammonium chloride, distearyl dimethyl
Luammonium chloride, benzyl tri-n-butyl
Ammonium bromide, cetyl dimethyl ethyl ammonium
Ium bromide, n-decyltrimethylammonium
Bromide, distearyl dimethyl ammonium broma
Id, n-hexadecyltrimethylammonium bromide
, Phenyltrimethylammonium bromide, te
Tra-n-butylammonium bromide, tetraethyl
Luammonium bromide, tetramethylammonium
Bromide, tetra-n-propyl ammonium bromide
Id, trimethylvinylammonium bromide, ethyl
Rutrimethylammonium iodide, ethyltri-n-
Propyl ammonium iodide, phenyl triethyl alcohol
Nmonium iodide, phenyltrimethylammonium
Iodide, tetra-n-amyl ammonium iodide,
Tetra-n-butylammonium iodide, tetraethyl
Luammonium iodide, tetra-n-hexylammonium
Ammonium iodide, tetramethylammonium iodide,
Triethylbenzyl ammonium iodide, benzyl
Limethylammonium hydroxide, n-hexadec
Rutrimethylammonium hydroxide, phenylt
Limethylammonium hydroxide, tetra-n-butyl
Thilammonium hydroxide, tetra-n-decyl
Ammonium hydroxide, tetra-ethyl ammonium
Hydroxide, tetramethylammonium hydroxide
Oxide, tetra-n-propyl ammonium hydroxide
Side, trimethylbenzylammonium hydroxy
, Benzyltrimethylammonium tribromide,
Tra-n-butylammonium bromoiodide, tetra
Ethyl ammonium perchlorate and tetramethyl alcohol
And ammonium sulfate.
As a specific example of the quaternary phosphonium salt,
Rutriphenylphosphonium bromide, allyltrife
Nylphosphonium chloride, benzyltriphenylphos
Honium chloride, n-butyltriphenylphosphonium
Mubromide, chloromethyltriphenylphosphonium chloride
Loride, 4-ethoxybenzyltriphenylphosphonium
Mubromide, ethyltriphenylphosphonium bromide
, N-hexyltriphenylphosphonium bromide,
Methyltriphenylphosphonium iodide, tetra-n
-Butylphosphonium bromide, tetraphenylphospho
Chloride and tetraphenylphosphonium tetra
Phenyl borate and the like.
Preferred examples of these phase transfer catalysts
Is a quaternary ammonium salt because of ease of purification after the reaction, etc.
Especially tetramethylammonium bromide, tetraethyl
Ammonium bromide, tetra-n-propyl ammonium
Um chloride, tetra-n-propylammonium bromide
Amide, tetra-n-butylammonium chloride, tet
Ra-n-butylammonium bromide, tributylben
Diammonium chloride and tributylbenzylan
Monium bromide and the like are preferred.
The preferred use of the phase transfer catalyst in the present invention
Dosage is based on the phenolic hydroxyl groups of the raw phenols
It is 0.01 to 50 mol% with respect to 1 mol, more preferably.
More preferably, it is 1 to 20 mol%. Amount of phase transfer catalyst used
Is less than 0.01 mol%, the reaction time is long,
Even if it is used more than 50 mol%, the effect is not much different, and it is economical
May be disadvantageous.
The method for preparing the phase transfer catalyst is a commercially available phase transfer catalyst.
The kinetic catalyst may be used as it is,
Reaction of sphine and acid such as halide in the system, 4
Used as quaternary ammonium salt or quaternary phosphonium salt
Is also good.
Further, the method of adding the phase transfer catalyst is particularly limited.
But not enough to accelerate the reaction after the start of the reaction
Before the reaction, add a predetermined amount of the total amount to the reaction solution in advance.
May be added or not added before the reaction or
May be added in advance, and the remainder may be added during the reaction.
○ Reaction conditions
The phenols and alkenyl halides of the present invention
The preferred reaction charge ratio is based on the alkenyl halide species.
It is not possible to set uniform conditions depending on the type and reactivity
However, one mole of phenolic hydroxyl group of phenols
And alkenyl halide is 1 to 3 mol, more preferably
Or 1 to 1.5 mol.
In addition, phenols and alcohol in the reaction system
The preferred charging ratio of potassium is phenol phenol
1 to 3 moles of alkali relative to 1 mole of acidic hydroxyl groups,
More preferably, it is 1 to 1.5 mol.
The reaction temperature and reaction time depend on the type of ketone used.
, The type and amount of the phase transfer catalyst, the alkenyl halide
Since it differs depending on the type and amount, setting uniformly
Although it is not possible, it is usually 0.5 to 2 at room temperature to 150 ° C.
It may be set within the range of 4 hours, more preferably 40
The reaction is carried out at a temperature of 100100 ° C. for 1 to 12 hours.
The reaction is carried out under reduced pressure, normal pressure or under pressure.
It can be performed under these conditions. The reaction atmosphere is not particularly limited
Inert, such as nitrogen, argon etc.
Under the atmosphere.
○ Separation and purification
As described above, alkenyl phenyl ethers were produced.
After the production, the product is extracted by a standard method and
It can be used as various synthetic raw materials, but if necessary, water
The extract may be purified by a general purification method such as washing.
No.
[0035]
Examples and Comparative Examples Next, according to Examples and Comparative Examples,
The present invention will be described more specifically.
Example 1 A stirrer, a reflux tube, a thermometer and a dropping funnel were used.
4-into the attached 300 ml glass four-necked flask
30.0 g of tert-butylphenol (0.20 mol
9.2 g of 96% sodium hydroxide (0.22
), Tetra-n-butylammonium bromide 3.2
g (0.01 mol) and a mixed solvent of acetone and water [A
Seton: water = 1: 1 (volume ratio)]
Hot stirring was performed. After the internal temperature reaches 60 ° C,
Slowly drop 21.7 g (0.24 mol) of chloride
After completion of the dropwise addition, the reaction was further performed at an internal temperature of 60 ± 3 ° C. for 2 hours.
Was. After completion of the reaction, the aqueous layer was neutralized with hydrochloric acid,
Extract with dichloromethane and separate the dichloromethane layer with gas chromatography.
As a result of analysis by luffy, the raw material 4-tert
-Butylphenol had completely disappeared. As above
And the 4-tert-butylphenyl used as the reaction raw material
Based on the amount produced when all of the enol is converted,
4-tert-butylphenyl methallyl
Was obtained in a yield of 98.3%. (Hereinafter,
Generated when all the phenols used in the conversion are converted
The yield of the target compound is shown on the basis of. )
[0036]
Example 2 A stirrer, a reflux tube, a thermometer and a dropping funnel were used.
Screw into the attached 300ml glass four-necked flask
Phenol A 29.7 g (0.13 mol), 96% hydroxyl
12.1 g (0.29 mol) of sodium chloride, tetra-n
-Butyl ammonium bromide 4.2 g (0.013 m
) And a mixed solvent of acetone and water [acetone: water =
1: 1 (volume ratio)], and heat and stir.
Was. After the internal temperature reaches 60 ° C, methallyl chloride 2
9.0 g (0.32 mol) is slowly dropped, and the dropping is completed.
Thereafter, the reaction was further performed at an internal temperature of 60 ± 3 ° C. for 2 hours. End of reaction
After that, neutralize the aqueous layer with hydrochloric acid and extract with dichloromethane.
And separate the dichloromethane layer by gas chromatography.
As a result of the analysis, the raw materials bisphenol A and bisphenol A
No enol A monomethallyl ether present
Was. As described above, the desired product, bisphenol A
Dimethallyl ether was obtained in 98.7% yield.
[0037]
Example 3 Of the charged amounts of Example 2, tetra-n-butyl
2.1 g (0.0066)
Mol) and the reaction time was 4.5 hours.
Perform the reaction in the same manner as in 2, and the treatment after the reaction is completed.
I went to. As a result of analysis by gas chromatography,
Bisphenol A and bispheno intermediate
All A monomethallyl ether had completely disappeared. Up
As described above, bisphenol A dimeth
The lyl ether was obtained in a yield of 97.4%.
[0038]
Example 4 In the preparation of Example 2, tetra-n-butyl
2.1 g of ammonium bromide (0.0066
), The reaction solvent is a mixed solvent of methyl ethyl ketone and water
[Methyl ethyl ketone: water = 1: 1 (volume ratio)]
In the same manner as in Example 2, except that the reaction time was set to 6 hours.
The reaction was performed, and the treatment after the completion of the reaction was similarly performed. Gask
As a result of chromatographic analysis,
Nol A and bisphenol A monometallic intermediate
The ruether had completely disappeared. As above,
9 bisphenol A dimethallyl ether
Obtained in a yield of 7.2%.
[0039]
Example 5 In the preparation of Example 2, tetra-n-butyl was used.
2.1 g of ammonium bromide (0.0066
), The reaction solvent is a mixed solvent of diethyl ketone and water [di-
Ethyl ketone: water = 1: 1 (volume ratio)] and the reaction time
The reaction was carried out in the same manner as in Example 2 except that the reaction time was changed to 8 hours.
The treatment after the completion of the reaction was performed in the same manner. Gas chromatog
As a result of analysis by raffy, the raw material bisphenol A
And bisphenol A monomethallylate as an intermediate
Le had completely disappeared. As described above,
97.0% of a certain bisphenol A dimethallyl ether
In a yield of
[0040]
Example 6 Of the preparations of Example 2, tetra-n-butyl
2.1 g of ammonium bromide (0.0066
), The reaction solvent is a mixture of methyl isobutyl ketone and water
Solvent [methyl isobutyl ketone: water = 1: 1 (volume
Example 2 except that the reaction time was 10 hours.
The reaction is performed in the same manner as described above.
went. As a result of gas chromatography analysis,
Is bisphenol A and bisphenol is an intermediate
The ru-A monomethallyl ether had completely disappeared. the above
The desired product, bisphenol A dimethary
The ether was obtained in a yield of 96.5%.
[0041]
Embodiment 7 Of the preparations in Embodiment 2, the type of phase transfer catalyst
And the amount of tetra-n-butylammonium chloride
1.8 g (0.0066 mol), reaction time is 6 hours
Except that the reaction was carried out in the same manner as in Example 2.
Was similarly performed. Analyze by gas chromatography
As a result, the raw material bisphenol A and intermediate
Bisphenol A monomethallyl ether completely disappears
Was. As described above, the desired product, bispheno
A dimethallyl ether was obtained in a yield of 97.7%.
[0042]
[Embodiment 8] Among the preparations in Embodiment 2, the type of phase transfer catalyst
And the amount of tributylbenzylammonium chloride
2.1 g (0.0066 mol) and the reaction time was 7 hours
The reaction was completed in the same manner as in Example 2 except that
Subsequent processing was performed similarly. Minutes by gas chromatography
As a result of the analysis, the raw material bisphenol A and intermediate
Some bisphenol A monomethallyl ethers completely disappear
Had lost. As described above,
N-A dimethallyl ether was obtained in a yield of 97.3%.
Was.
[0043]
Example 9 Of the preparations of Example 2, tetra-n-butyl
2.1 g of ammonium bromide (0.0066
), The reaction solvent was a mixed solvent of acetone and water
: Water = 7: 3 (volume ratio)], and the reaction time is 12 hours.
The reaction was carried out in the same manner as in Example 2 except that
The processing after the completion of the reaction was similarly performed. Gas chromatography
As a result of analysis in
Bisphenol A monomethallyl ether, which is an intermediate, is complete
It had completely disappeared. As described above,
Sphenol A dimethallyl ether yield of 99.1%
I got it.
[0044]
Example 10 Of the preparations in Example 2, tetra-n-butyl
2.1 g (0.0066)
Mol), and the reaction solvent was a mixed solvent of acetone and water [acetone
: Water = 4: 6 (volume ratio)], and the reaction time is 6 hours.
Reaction was carried out in the same manner as in Example 2 except that
The processing after the end was performed in the same manner. Gas chromatography
As a result of the analysis, the raw material bisphenol A and intermediate
Bisphenol A monomethallyl ether is complete
Had disappeared. As described above, the target screw
Phenol A dimethallyl ether in 96.4% yield
Obtained.
[0045]
Example 11 Of the preparations in Example 2, the starting phenol
Type and amount of bisphenol F 26.0 g (0.13
The reaction was carried out in the same manner as in Example 2 except that
The treatment after the completion of the reaction was similarly performed. Gas chromatograph
As a result of the analysis, the raw material bisphenol F and
The intermediate bisphenol F monomethallyl ether is complete
It had completely disappeared. As described above,
Sphenol F dimethallyl ether yield of 98.2%
I got it.
[0046]
Example 12 Of the preparations in Example 2, alkenylhalai
The type and amount of chloride were 24.5 g (0.3
2 mol) and the reaction temperature was 50 ± 3 ° C.
The reaction was carried out in the same manner as in Example 2, and the treatment after completion of the dropping was also
Performed similarly. Results analyzed by gas chromatography
As a result, the raw material bisphenol A and the intermediate bis
Phenol A monoallyl ether has completely disappeared.
Was. As described above, the desired product, bisphenol A
The diallyl ether was obtained in a yield of 97.2%.
[0047]
Example 13 Among the preparations of Example 1, species of phase transfer catalyst
2. the amount and type of tetra-n-butylphosphonium bromide;
4 g (0.01 mol) and the reaction time was 3 hours.
The reaction was carried out in the same manner as in Example 1 except for the
The processing was performed similarly. Analyzed by gas chromatography
As a result, the raw material 4-tert-butylphenol is
It had completely disappeared. As described above
4-tert-butylphenyl methallyl ether
Obtained in 8.1% yield.
[0048]
COMPARATIVE EXAMPLE 1 Among the preparations of Example 1, tetra-n-butyl
Same as Example 1 except that ammonium bromide was omitted
The reaction was carried out by the same method, and the treatment after completion of the reaction was carried out in the same manner.
As a result of analysis by gas chromatography, 4
-Tert-butylphenol remaining 12.3%
And 4-tert-butylphenylmetal
The yield of the ether was only 78.1%.Comparative Example 2 Of the preparations in Example 1, the reaction solvent was toluene.
Mixed solvent of water and water [toluene: water = 1: 1 (volume ratio)]
The reaction was carried out in the same manner as in Example 1 except that
The processing after the completion was performed in the same manner. By gas chromatography
As a result of analysis, it was found that the starting material 4-tert-butylpheno
-Tert- is the target substance with 45% remaining
The yield of butyl-phenylmethallyl ether is limited to 46%.
wait. Comparative Example 3 The reaction solvent of Example 2 was mixed with xylene and water.
Except that the mixed solvent [xylene: water = 1: 1 (volume ratio)]
Performs a reaction in the same manner as in Example 2, and performs a treatment after completion of the reaction.
The same went for the same. Analyzed by gas chromatography
As a result, 28% of bisphenol A as a raw material was used as an intermediate.
Some bisphenol A monomethallyl ether is 48% each
Bisphenol A dimetalli
The yield of luether was only 20%.
[0049]
According to the production method of the present invention, phenols and
Alkenyl phenyl ether is reacted with kenyl halide.
To produce higher yields of
It is extremely valuable as an industrial manufacturing method.
It is a thing.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−81418(JP,A) 特開 平6−100487(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 43/00 C07C 41/00 ────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of the front page (56) References JP-A-57-81418 (JP, A) JP-A-6-100487 (JP, A) (58) Fields investigated (Int. Cl. 7 , DB name) C07C 43/00 C07C 41/00
Claims (1)
水−ケトン混合溶媒中で、OH基が芳香族炭素原子に結
合しているフェノール類とアルケニルハライドとを反応
させることを特徴とするアルケニルフェニルエーテル類
の製造方法。(57) [Claim 1] In the presence of a phase transfer catalyst and an alkali,
OH groups are bonded to aromatic carbon atoms in a water-ketone mixed solvent.
A method for producing alkenyl phenyl ethers, comprising reacting phenols and alkenyl halide in combination.
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