JP3496332B2 - 圧入シャフト取り外し治具 - Google Patents

圧入シャフト取り外し治具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のトランスミッ
ションケースに圧入されるリバースアイドルギヤシャフ
トのように部材の壁穴に圧入されるシャフトを取り外す
ための治具に係り、特に、シャフト側に損傷を与えるこ
となく容易に取り外しが可能な圧入シャフト取り外し治
具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、トランスミッションケース内の
リバースアイドルギヤを支持するリバースアイドルギヤ
シャフトはトランスミッションケースの壁穴内に圧入さ
れる。ここで壁穴とは穴奥に止まり壁面を有する穴を言
う。また、トランスミッションケースに限らず図4に示
すようにその壁穴27にシャフト11を圧入する部材2
4には各種のものがある。一方、部材24内の構成部品
はその保守,点検や修理のため分解することが必要にな
る。この場合、シャフト11を部材24の壁穴27およ
びギヤー28から引き抜くことが必要になる。前記した
ようにシャフト11は壁穴27に圧入されているため簡
単に引き抜くことが出来ない。そこで従来よりシャフト
取り外し治具が採用されていた。特に、トランスミッシ
ョンの大型化によりリバースアイドルギヤシャフトの嵌
合がきつくなり、当該シャフトを取り出すにはかなりの
大きな取り出し治具が必要になる。
【0003】図4はシャフト取り外し治具の従来の技術
の一例を示す。このシャフト取り外し治具1aはスライ
ディングハンマと言われるもので、アタッチメント29
と、アタッチメント29に先端側を螺着すると共に後端
にストッパ部30を有するガイド軸31と、ガイド軸3
1に摺動可能に支持されストッパ部30と当接する当接
面32を有するウェイト部33等から構成される。な
お、シャフト11の取り外し側の端部にはねじ穴12が
螺刻される。
【0004】前記シャフト取り外し治具1aによりシャ
フト11を引き抜くには、まず、アタッチメント29を
シャフト11のねじ穴12に螺着し、当該治具1aをシ
ャフト11に連結する。次に、ウエイト部33をガイド
軸31に沿って走らせ、ガイド軸31のストッパ部30
にその当接面32を衝突させる。衝突によって発生する
衝撃力はアタッチメント29に伝わり、アタッチメント
29はシャフト11を引き抜く方向に微動する。ウエイ
ト部33とストッパ部30との衝突を繰り返し行うこと
によりシャフト11は取り外される。
【0005】一方、本発明とやや関連のある公知技術の
1つとして実開平4−97105号公報がある。このも
のは「ノックピン」の打ち込み工具であるが、ノックピ
ンの端部にねじ穴を有し、このねじ穴に工具主体の雄ね
じ部を螺着し、ねじ穴や雄ねじ部を痛めることなくノッ
クピンを部材間に打ち込むものであり、ねじ穴まわりの
構造が本発明にやや関連するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来のシ
ャフト取り外し治具1aの場合には次のような問題点が
ある。ウエイト部33とストッパ部30との衝突による
衝撃力はアタッチメント29とシャフト11との螺合部
を介してシャフト11側に伝わる。そのためねじ山が破
損し、シャフト11および取り外し治具1aが損傷し再
使用不能となるという問題点がある。また、ウエイト部
33を何回もストッパ部30に叩き付けないとシャフト
11が取り外せない。そのため取り外し作業に時間がか
かる。また、トランスミッションが大型な場合にはウエ
イト部33による衝撃力では引き抜く力が不足し、取り
外しが困難となる問題点がある。また、肉体的にも疲労
が大きい。更に、ウエイト部33とストッパ部30との
間に指等を挟み込む事故が生じ危険である。一方、実開
平4−97105号公報の場合、ノックピンの打ち込み
時においてはねじ穴等の損傷はないが、打ち込まれたノ
ックピンを引き抜くためには別の取り出し治具が必要と
なる。しかしこの公知技術にはそれ等のことが開示され
ていない。
【0007】本発明は、以上の事情に鑑みて創案された
ものであり、治具およびシャフトに損傷が発生せず、短
時間で容易に取り外しが出来、作業効率の向上と疲労度
の軽減が図れると共に、安全作業が出来る圧入シャフト
取り外し治具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、部材の壁穴に圧入されたシャフトを引
き抜くための取り外し治具であって、前記シャフトの取
り外し側の端部に螺刻されたねじ穴に螺着するアタッチ
メントと、該アタッチメントにスラスト支持されると共
に枢支される長尺ボルトと、前記アタッチメントおよび
長尺ボルトを覆う筒状ナットとを備え、該筒状ナットが
前記部材に当接可能な当接面を有すると共に前記長尺ボ
ルトに螺合して支持される圧入シャフト取り外し治具を
構成するものである。また、更に具体的に、前記長尺ボ
ルトの前端部が、前記アタッチメント内のスラスト軸受
によりスラスト支持されると共に、ボールを介して前記
アタッチメントの固定側に支持される圧入シャフト取り
外し治具を特徴とするものである。
【0009】
【作用】部材の壁穴内に嵌着されているシャフトの端部
のねじ穴にアタッチメントを螺着する。この場合、長尺
ボルトはアタッチメントに枢支されているため回転しな
い。次に、筒状ナットを回転しその当接面を部材に当て
る。筒状ナットを手等により固持した状態で長尺ボルト
を逆方向に回転するとアタッチメントに引き抜き方向の
力が作用し、シャフトが引き抜き方向に移動し取り外さ
れる。なお、アタッチメントと長尺ボルトとの間にスラ
スト軸受およびボールを介設することにより、アタッチ
メントと長尺ボルトとがそれぞれ別々に円滑に回転出
来、シャフトの取り外し作業が円滑に行われる。また、
シャフトのねじ部の寸法が異なる場合はアタッチメント
のみ交換すれば対応可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。まず、図1により本実施例のシャフト取り外し治
具の全体構造を説明する。シャフト取り外し治具1は大
別してアタッチメント2と、長尺ボルト3および筒状ナ
ット4等から構成される。
【0011】図1に示すように、アタッチメント2は、
一端側を開口した中空円筒体5とその開口端を閉止する
蓋体6とからなる筒状体7と、蓋体6に固定されるボル
ト8と、中空円筒体5のボルト8側の反対側に装着され
るスラスト軸受9等からなる。ボルト8のねじ部10は
図2等に示すシャフト11の取り出し側に螺刻されるね
じ穴12に螺合する寸法のものからなる。また、ボルト
8の頭部13にはV溝14が凹設される。なお、図面で
は中空円筒体5と蓋体6とは溶着されているが、分離可
能に固着されるものでもよい。
【0012】長尺ボルト3は、ボルト10の頭部13と
略同径の鍔部15と、雄ねじ16を螺刻する細長なロッ
ド部17と、ロッド部17の端部に固着されるナット部
材18とからなる。長尺ボルト3は鍔部15をアタッチ
メント2の中空円筒体5のスラスト軸受9に当接し、中
空円筒体5から後方に向かってロッド部17を延設して
配置される。また、鍔部15の前端側にはボルト8の頭
部13のV溝14と同形のV溝19が凹設される。V溝
14とV溝19間にはボール20が介設される。以上の
構造により長尺ボルト3はアタッチメント2にスラスト
軸受9によりスラスト支持されると共にボール20を介
して枢支される。
【0013】筒状ナット4は、アタッチメント2および
長尺ボルト3を覆う筒体からなり、前端側に開口部21
を有し後方端にはフランジ部22を有する。フランジ部
22には長尺ボルト3の雄ねじ16に螺合する雌ねじ部
23が螺刻される。また、開口部21側には図2等に示
す部材24の端面25に当接可能な当接面26が形成さ
れる。
【0014】次に、本実施例のシャフト取り外し治具1
によるシャフト11の取り外し作用を図2および図3に
より説明する。部材24の壁穴27にはシャフト11が
圧入されてシャフト11にはギヤー28等が固定され
る。まず、図2に示すように、アタッチメント2の筒状
体7を把持し、ボルト8のねじ部10をシャフト11の
ねじ穴12に螺合し、アタッチメント2をシャフト11
に固定する。この場合、アタッチメント2が回転しても
長尺ボルト3はボール20を介してアタッチメント2側
に枢支されるため回転しない。次に、筒状ナット4を右
方向に廻して前進させ図3に示すようにその当接面26
を部材24の端面25に当接させる。次に、筒状ナット
4を手で固持し、長尺ボルト3のナット部材18を図略
手工具又はエアツール等で逆方向に回転させる。筒状ナ
ット4は部材24と当接する位置に固持されるため、長
尺ボルト3の逆回転により長尺ボルト3には筒状ナット
4から引き出される方向(後方)に移動しようとする力
が加わる。この力はアタッチメント2を介してシャフト
11に作用し、シャフト11に引き抜き力を与える。以
上により、長尺ボルト3の回転に伴って図3に示すよう
にシャフト11が徐々に引き抜かれ取り出しされる。本
実施例は従来の技術のように衝撃力によりシャフト11
を取り外すものではなく、ねじ力を使用するもので大き
な引き抜き力をシャフト11に作用させることが出来
る。
【0015】長尺ボルト3が回転しても長尺ボルト3と
アタッチメント2とは前記したようにボール20を介し
連結し、かつスラスト軸受9によりスラスト支持されて
いるためシャフト11の引き抜き時にはアタッチメント
2は全く回転しない。従って、アタッチメント2のボル
ト8とシャフト11のねじ穴12との螺合は保持され
る。また、ねじ山には何等の衝撃力が作用しない。以上
により、極めて容易にシャフト11を取り外すことが出
来る。
【0016】以上の説明において、アタッチメント2と
長尺ボルト3とのスラスト支持構造および枢支構造をス
ラスト軸受9およびボール20によるものとしたがスラ
スト座金および回転軸受等の他の手段を用いてもよい。
また、筒状ナット4は、その当接面26を部材24と当
接可能とすれば、図示のものに限定するものではない。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 1)シャフトおよびアタッチメントの螺合部に衝撃力が
作用しないためねじ山の破損がない。これによりシャフ
トは不良品にならず再使用可能であり治具の寿命も向上
する。 2)長尺ボルトを回転するだけでシャフトの取り出しが
出来るため、取り出し作業が極めて容易であり、作業効
率が向上すると共に疲労が軽減される。 3)ねじ力を利用してシャフトの取り外しを行う構造か
らなるため、強力に壁穴内に圧入されたシャフトを容易
に、かつ軽い力で取り外すことが出来る。 4)作業中に指等が挟まれることがなく、安全性の向上
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構造を示す軸断面図。
【図2】同実施例のシャフトの取り外し作用を説明する
ための軸断面図。
【図3】同実施例によるシャフトの取り外し状態を示す
軸断面図。
【図4】従来のシャフト取り外し治具の軸断面図。
【符号の説明】
1 シャフト取り外し治具 2 アタッチメント 3 長尺ボルト 4 筒状ナット 5 中空円筒体 6 蓋体 7 筒状体 8 ボルト 9 スラスト軸受 10 ねじ部 11 シャフト 12 ねじ穴 13 頭部 14 V溝 15 鍔部 16 雄ねじ 17 ロッド部 18 ナット部材 19 V溝 20 ボール 21 開口部 22 フランジ部 23 雌ねじ部 24 部材 25 端面 26 当接面 27 壁穴 28 ギヤー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材の壁穴に圧入されたシャフトを引き
    抜くための取り外し治具であって、前記シャフトの取り
    外し側の端部に螺刻されたねじ穴に螺着するアタッチメ
    ントと、該アタッチメントにスラスト支持されると共に
    枢支される長尺ボルトと、前記アタッチメントおよび長
    尺ボルトを覆う筒状ナットとを備え、該筒状ナットが前
    記部材に当接可能な当接面を有すると共に前記長尺ボル
    トに螺合して支持されることを特徴とする圧入シャフト
    取り外し治具。
  2. 【請求項2】 前記長尺ボルトの前端部が、前記アタッ
    チメント内のスラスト軸受によりスラスト支持されると
    共に、ボールを介して前記アタッチメントの固定側に支
    持されるものである請求項1の圧入シャフト取り外し治
    具。
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