JP3495206B2 - システム性能計算装置およびシステム性能計算方法 - Google Patents

システム性能計算装置およびシステム性能計算方法

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JP3495206B2
JP3495206B2 JP27888696A JP27888696A JP3495206B2 JP 3495206 B2 JP3495206 B2 JP 3495206B2 JP 27888696 A JP27888696 A JP 27888696A JP 27888696 A JP27888696 A JP 27888696A JP 3495206 B2 JP3495206 B2 JP 3495206B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS(Global P
osisioning System )衛星などの人工衛星を用いた測位
システムにおけるシステム性能を計算するシステム性能
計算装置およびシステム性能計算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、GPS衛星を用いるGNSS(Gl
obal Navigation Satellite System)は、航空機、船
舶、あるいは自動車などの種々の移動体の測位のために
広く用いられるようになっている。また、GNSSを応
用して航空管制を行なうシステムも考えられている。
【0003】さて、航空管制のように良好な精度が要求
されるシステムの場合、GNSSのシステム性能を考慮
しながら適切なシステムを構築することが必要となる。
そこでシステム設計の段階においては、GNSSのシス
テム性能を計算するのに膨大な繰り返しが必要である。
【0004】なお、GNSSのシステム性能としては、
有効性(availability)や連続性(continuity)等があ
り、これについては、下記の文献に示されている。
【0005】研究機関名(stanford Telecom) Woody S.Phlong et al,“Availability Characterisrt
ic of GPS and Augmentation Alternatives ”,Journal
of the Institute of Navigation No.4 ,V0l.14,Winte
r 1993-1994. 研究機関名(wilcox) Mitch Sams, “Satellite Navigation Accuracy and Av
ailability Modelingas an Air Traffic Management To
ol ”, the Institute of Navigation National Techni
cal Meeting, Jan., 1995. ところで、GNSSのシステム性能を正確に把握するた
めには、衛星の故障を考慮する必要がある。このため、
衛星のあらゆる故障状況の設定を様々に変更しながら上
述したシステム性能の計算を繰り返し行なわなければな
らない。すなわち、種々の故障状況毎に衛星軌道シミュ
レータを起動して観測データの生成を行なっていた。衛
星軌道シミュレータは軌道の計算を時々刻々行なうもの
で、かなりの計算量があり、システム性能の計算全体で
の計算量は膨大なものとなっていた。
【0006】また、GNSSを応用した航空管制システ
ムなどの場合、より高い性能を得るべく、GPS衛星に
加えて静止衛星(GEO:Geo-Earth Orbital satellit
e )を用いることも考えられているが、このようなシス
テムの場合にはシステム性能を計算するための計算量は
さらに膨大なものとなってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
衛星の飛行のシミュレートを繰り返し行ないつつシステ
ム性能を計算するため、その計算量が膨大であり、多く
の時間を要してしまうという不具合があった。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、システム性能
の計算を少ない計算量で短時間のうちに行なうことがで
きるシステム性能計算装置およびシステム性能計算方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明のシステム性能計算方法は、所定のシミュレ
ーション期間内における例えばGPS衛星および静止衛
星などの多数の人工衛星のそれぞれの飛行状況をシミュ
レートし、所定の時間間隔で予め定めた所定の観測時点
毎に、所定の観測地点において測位可能な電波性能を持
って受信可能な信号を送信する人工衛星を可視衛星とし
て全て検出するとともに、この検出した各可視衛星の前
記観測地点を基準とした方向を計算するシミュレーショ
ンステップと、このシミュレーションステップにおける
シミュレーションの結果に基づき、前記観測時点毎に所
定数の可視衛星の組み合わせを全て検出するとともに、
この検出した各組み合わせに含まれる所定数の可視衛星
による測位精度(例えばDOP)を計算し、前記観測時
点、前記所定数の可視衛星の組み合わせおよび前記測位
精度を対応付けたデータ組を1観測地点分まとめた例え
ば瞬間測位精度データテーブルなどの第1データテーブ
ルを前記観測地点毎に作成する第1データテーブル作成
ステップと、この第1データテーブル作成ステップによ
り作成された前記第1データテーブルに基づいて、各観
測時点における可視衛星のうちの0乃至X個(Xは各観
測時点における可視衛星の数と前記所定数との差であ
り、函数である)をそれぞれ故障衛星とする全ての組み
合わせを故障組み合わせとして検出するとともに、この
検出した故障組み合わせのそれぞれについて前記第1デ
ータテーブルに含まれるデータ組のうちで前記故障組み
合わせに含まれた故障衛星を含まないデータ組に対応付
けられた測位精度のうちの最良のものを検出し、この検
出した測位精度を前記故障組み合わせと対応付けた例え
ば故障下瞬間測位精度データテーブルなどの第2データ
テーブルを作成する第2データベース作成ステップと、
この第2データベース作成ステップにより作成された前
記第2データテーブルから各種の故障状況における測位
精度を得、各故障状況での精度の時間確率を計算し、こ
の精度の時間確率に基づいて前記システムに関するシス
テム性能(例えば有効性)を計算するシステム性能計算
ステップとによってシステム性能の計算を行なうように
した。
【0010】また本発明は、前記システム性能計算方法
によるシステム性能の計算を実現するべくシステム性能
計算装置に、所定のシミュレーション期間内における例
えばGPS衛星および静止衛星などの多数の人工衛星の
それぞれの飛行状況をシミュレートし、所定の時間間隔
で予め定めた所定の観測時点毎に、所定の観測地点にお
いて測位可能な電波性能を持って受信可能な信号を送信
する人工衛星を可視衛星として全て検出するとともに、
この検出した各可視衛星の前記観測地点を基準とした方
向を計算する例えば衛星軌道シミュレータなどのシミュ
レーション手段と、このシミュレーション手段によるシ
ミュレーションの結果に基づき、前記観測時点毎に所定
数の可視衛星の組み合わせを全て検出するとともに、こ
の検出した各組み合わせに含まれる所定数の可視衛星に
よる測位精度(例えばDOP)を計算し、前記観測時
点、前記所定数の可視衛星の組み合わせおよび前記測位
精度を対応付けたデータ組を1観測地点分まとめた例え
ば瞬間測位精度データテーブルなどの第1データテーブ
ルを前記観測地点毎に作成して記憶保持する例えば瞬間
測位精度記録装置などの第1データテーブル作成記憶手
段と、この第1データテーブル作成手段により作成され
た前記第1データテーブルに基づいて、各観測時点にお
ける可視衛星のうちの0乃至X個(Xは各観測時点にお
ける可視衛星の数と前記所定数との差であり、函数であ
る)をそれぞれ故障衛星とする全ての組み合わせを故障
組み合わせとして検出するとともに、この検出した故障
組み合わせのそれぞれについて前記第1データテーブル
に含まれるデータ組のうちで前記故障組み合わせに含ま
れた故障衛星を含まないデータ組に対応付けられた測位
精度のうちの最良のものを検出し、この検出した測位精
度を前記故障組み合わせと対応付けた例えば故障下瞬間
測位精度データテーブルなどの第2データテーブルを作
成する例えば故障下瞬間測位精度記録装置などの第2デ
ータベース作成手段と、この第2データベース作成手段
により作成された前記第2データテーブルから各種の故
障状況における測位精度を得、各故障状況での精度の時
間確率を計算し、この精度の時間確率に基づいて前記シ
ステムに関するシステム性能(例えば有効性)を計算す
る、例えば期間測位精度計算装置および有効性計算装置
からなるシステム性能計算手段とを備えた。
【0011】このような手段を講じたことにより、シミ
ュレーション手段による1度のシミュレーションの結果
に基づいて作成された第2データテーブルを参照するこ
とで、様々な故障状況下での測位精度を考慮してのシス
テム性能の計算が行なわれる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態につき説明する。
【0013】図1は本実施形態に係るシステム性能計算
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0014】この図に示すように本実施形態に係るシス
テム性能計算装置は、制御装置1、衛星軌道シミュレー
タ2、瞬間測位精度記録装置3、故障下瞬間測位精度記
録装置4、期間測位精度計算装置5および有効性計算装
置5を有してなる。衛星軌道シミュレータ2、瞬間測位
精度記録装置3、故障下瞬間測位精度記録装置4、期間
測位精度計算装置5および有効性計算装置6は、それぞ
れ制御装置1に接続されている。また、衛星軌道シミュ
レータ2と瞬間測位精度記録装置3、瞬間測位精度記録
装置3と故障下瞬間測位精度記録装置4、故障下瞬間測
位精度記録装置4と期間測位精度計算装置5、期間測位
精度計算装置5と有効性計算装置6がそれぞれ接続され
ている。
【0015】制御装置1は、衛星軌道シミュレータ2、
瞬間測位精度記録装置3、期間測位精度計算装置5およ
び有効性計算装置6の動作を統括制御することでシステ
ム性能計算装置としての動作を実現するものである。
【0016】衛星軌道シミュレータ2は、任意の時空座
標に関して、その位置から任意の時点において可視であ
る観測衛星(以下、可視衛星と称する)と各可視衛星の
方向とを計算できるものである。なお「可視である」と
は、該当観測衛星が送信する信号を測位可能な電波性能
を持って受信することができることを示す。
【0017】瞬間測位精度記録装置3は、1時点におけ
る可視衛星のうちの任意の4個によりなる組み合わせを
全て検出し、各組み合わせの4個の観測衛星による測位
精度を求めるとともに、この測位精度を各組み合わせに
含まれる観測衛星のIDに対応付けたデータテーブル
(以下、瞬間測位精度データテーブルと称する)を作成
し、この作成した瞬間測位精度データテーブルを記憶し
ておくものである。
【0018】故障下瞬間測位精度記録装置4は、瞬間測
位精度記録装置3に記憶されたデータテーブルを参照し
ながら、各時点での様々な観測衛星の故障状況における
測位精度をそれぞれ求めるとともに、その測位精度を観
測衛星の故障状況に対応付けたデータテーブル(以下、
故障下瞬間測位精度データテーブルと称する)を作成
し、この作成した故障下瞬間測位精度データテーブルを
記憶しておくものである。
【0019】期間測位精度計算装置5は、故障下瞬間測
位精度記録装置4に記憶された故障下瞬間測位精度デー
タテーブルを参照しながら、有効性計算の前処理として
測位精度の時間確率の計算を観測衛星の故障を考慮しつ
つ行なうものである。
【0020】有効性計算装置6は、期間測位精度計算装
置5の計算結果を用いて、システム性能計算の対象とな
るシステムの有効性(availability)を計算するもので
ある。
【0021】次に以上のように構成されたシステム性能
計算装置の動作を説明する。なおここでは、GPSを利
用したGNSS(Global Navigation Satellite Syste
m)についての有効性を計算する場合を例示する。
【0022】まず制御装置1は、衛星軌道シミュレータ
2にシミュレーションを一度だけ行なわせるとともに、
瞬間測位精度記録装置3に瞬間測位精度データテーブル
の作成を行なわせる。
【0023】衛星軌道シミュレータ2は、GPS衛星の
飛行をシミュレートし、所定のシミュレーション期間を
所定の時間間隔で区切って設定した多数の時点毎におけ
る任意の時空座標からの可視衛星と各可視衛星の方向と
を計算し、その計算結果を瞬間測位精度記録装置3へと
与える。
【0024】衛星軌道シミュレータ2の時空パラメータ
である時間間隔は、1分とか5分程度が用いられる。こ
れは、短い時間ではGPS衛星の移動は少なく、可視性
や方向の変化は少ないと考えられるからである。このよ
うに時間間隔をやや粗く採ってシミュレーションするの
が普通である。またシミュレーション期間は、衛星の座
標系の時間で1日間を採用することが多い。これは全て
のGPS衛星(理想配置では24個)の配置が一巡する
のに適当な値として採用される。
【0025】また衛星軌道シミュレータ2がシミュレー
ションを行なう空間座標については、単純な場合は1点
とする。これは、空港等の狭い領域での測位を行なうシ
ステムを性能計算対象とする場合である。これに対し
て、空港情報領域FIR(Flight Information Region
) などの広域での測位を行なうシステムを性能計算対
象とする場合は、経緯度5度メッシュ程度の粗さで領域
を区分して各区分毎にシミュレーションを行なう空間座
標を1点設定する。すなわち、衛星軌道シミュレータ2
がシミュレーションを行なう空間座標は複数点とする。
なお以降においては、説明の簡略化のために衛星軌道シ
ミュレータ2がシミュレーションを行なう空間座標は1
点のみであるものとする。
【0026】瞬間測位精度記録装置3は、衛星軌道シミ
ュレータ2で計算された、1時点における可視衛星のう
ちの任意の4個によりなる組み合わせを全て検出すると
ともに、各組み合わせの4個のGPS衛星による測位精
度を求め、その結果から図2に示すようなデータ構造の
瞬間測位精度データテーブルを作成する。
【0027】ここで、特定の時点をj(=1,2,3
…,J)とし、その時点jにおける可視衛星の数をnjと
する。そしてこのnj個の可視衛星のそれぞれを、後の計
算の便宜上、IDで昇順に並べるとし、 (i1,i2,i3…,inj) と表す。
【0028】図2において、“Time”の欄は観測時
点を記録するものである。“ik1”,“ik2”,
“ik3”,“ik4”の各欄は1つの組み合わせを構
成する4つのGPS衛星のそれぞれのIDを記録するも
のであり、それぞれi1,i2,i3…,injのいずれ
かが適宜入る。また“DOP_k1_k2_k3_k
4”の欄は測位精度を記録するものである。これらの観
測時点、4つのGPS衛星のIDおよび測位精度の組
が、1つのデータ組となる。
【0029】データ組は、任意の1時点に対して複数あ
る。すなわち、可視衛星の数をnj個とすると、データ組
の数は、 njC4 である。ここにCは組み合わせCombination を表す。通
常GPS衛星は、1地点からは平均8個程度が観測され
るので、データ組の数は平均的には、 8C4=70 程度となる。
【0030】そして、以上のような1時点当り複数個あ
るデータ組を、J時点分(シミュレーション期間を1
日、時間間隔を5分とした場合はJ=288)まとめ
て、1つの瞬間測位精度データテーブルとする。これに
より実際に作成される瞬間測位精度データテーブルは、
例えば図3に示すようなものとなる。なお図3は、ID
がそれぞれ“1”“3”“5”“7”“9”“11”で
ある6つのGPS衛星が可視衛星である状態の瞬間測位
精度データテーブルを示している。
【0031】なお、複数の空間座標に着目する場合に
は、各空間座標毎に上記のような瞬間測位精度データテ
ーブルを作成する。
【0032】次に、測位精度の計算につき具体的に述べ
る。
【0033】測位精度の計算方法は複数存在するが、最
も一般的なものとしてDOP(Dolution Of Position)
がある。このDOPは、測位に用いるGPS衛星の方向
ベクトルから計算される量である。
【0034】図4は、DOPの計算アルゴリズムを示す
図である。この図において、Azimuth(i),Elevation(i)
の記号はi衛星の方位角,仰角をそれぞれ表す。このAz
imuth(i),Elevation(i)を衛星軌道シミュレータ2の計
算結果より得た上、これを簡単に((Ai,Ei),i
=1,2,3,4)と表す(ステップST1)。次に、
三角関数で方向余弦を計算し(ステップST2)、これ
により4×4の行列A′を作る(ステップST3)。次
に、A′×Aの逆行列をBとする(ステップST4)。
このBの対角要素としてDOPが定義される(ステップ
ST5)。ここで、GDOP、HDOP、VDOPはそ
れぞれ幾何的(Geometric )DOP、水平的(Horizont
al)DOP、垂直的(Vertical)DOPを表す。GNS
Sでは、航空機の飛行局面に応じてこれらのDOPを使
い分ける。
【0035】瞬間測位精度記録装置3にて上述のような
瞬間測位精度データテーブルの作成が終了すると、制御
装置1は故障下瞬間測位精度記録装置4に対して、故障
下瞬間測位精度データテーブルの作成の実施を指示す
る。
【0036】これを受けて故障下瞬間測位精度記録装置
4は、瞬間測位精度記録装置3に記憶されたデータテー
ブルを参照しながら、1時点における可視衛星に生じ得
る故障状況を全て検出し、その時点での各故障状況下の
測位精度を求め、その結果から図5に示すようなデータ
構造の故障下瞬間測位精度データテーブルを作成する。
【0037】図5において、“故障衛星番号”の欄は故
障したと設定するGPS衛星のIDを故障衛星数分記録
するものである。“DOP”の欄は、対応する故障衛星
番号が示すGPS衛星以外の可視衛星により達成される
DOPのうちの最良のものの値を記録するものである。
これらの故障衛星番号およびDOPの組が、1つのデー
タ組となる。また故障下瞬間測位精度データテーブルに
おいて各データ組は、故障衛星数kにも対応付けられ、
この故障衛星数kで昇順に並べておく。
【0038】なお故障下瞬間測位精度データテーブルに
おけるin1にはi1〜injのいずれか、in2にはi
n1+1〜injのいずれか、in3にはin2+1〜i
njのいずれかといった具合にGPS衛星のIDが当ては
められる。
【0039】故障下瞬間測位精度データテーブルにおけ
る故障衛星数kの最大値Kは、 nj−K>4 なる関係が成り立つように設定される。なぜならば、測
位を行なうには4つ以上の可視衛星が正常であることが
必要であるので、正常な可視衛星が4つに満たないとき
のシステム性能を計算することは無意味であるからであ
る。
【0040】図6は実際に作成される故障下瞬間測位精
度データテーブルの一例を示したものであり、図3の瞬
間測位精度データテーブルに基づいて作成したものであ
る。
【0041】なお、図5および図6は1時点についての
みを示したものであり、実際に故障下瞬間測位精度デー
タテーブルには、同様な情報がJ時点分記録される。
【0042】故障下瞬間測位精度記録装置4にて上述の
ような故障下瞬間測位精度データテーブルの作成が終了
すると、制御装置1は期間測位精度計算装置5に対し
て、測位精度の時間確率の計算の実施を指示する。
【0043】これを受けて期間測位精度計算装置5は、
故障下瞬間測位精度記録装置4にて作成されて記憶され
ている故障下瞬間測位精度データテーブルを参照しなが
ら、測位精度の時間確率の計算を行なう。ここに「測位
精度の時間確率」とは、DOPにある閾値を設けて、即
位精度がその閾値より小さい確率である。
【0044】以下、期間測位精度計算装置5による測位
精度の時間確率の計算について詳細に説明する。
【0045】さて、GPS衛星の故障確率は簡単化の結
果、故障衛星数にのみ依存する仮定を置くのが普通であ
る。
【0046】この条件では、故障衛星数の等しい場合に
同じ故障確率の係数が掛かる。従って、故障衛星数の同
じ場合をまとめて計算して、その精度の時間確率の加重
平均を計算する。
【0047】精度の時間確率は以下に示すように、故障
衛星数k毎に計算して、故障と精度の確率の積和を計算
する。
【0048】まず、特定の時点jは、1,2,3…,J
であり、それぞれの時点で衛星の故障の組み合わせに応
じたDOPを故障下瞬間測位精度記録装置4にて作成さ
れて記憶されている故障下瞬間測位精度データテーブル
から取り出す。そして、それらの値を用いて精度の時間
確率を計算する。
【0049】k=0の場合には、故障下瞬間測位精度デ
ータテーブルから故障衛星数“0”のDOP値を取り出
し、図7(a)に示すように各時刻に対してDOPの値
が1つのみ求まる。従って、k=0に対する精度の時間
確率はこれらを用いて計算する。なお図7(a)は、横
方向が時間軸を示す。
【0050】k=1の場合には、故障衛星の衛星番号に
関して制御のループは1重である。この1重の制御ルー
プの変数番号が可視衛星の組に含まれていれば、故障下
瞬間測位精度データテーブルからその衛星番号の故障の
DOP値を取り出す。また制御ループの変数番号が可視
衛星の組に含まれていなければ、故障下瞬間測位精度デ
ータテーブルから故障衛星数“0”のDOP値を取り出
す。すなわち、衛星番号“1”のGPS衛星が故障の場
合、衛星番号“2”のGPS衛星が故障の場合…、とい
った具合に故障衛星の衛星番号を一通り変化させ、その
故障衛星が可視衛星である場合にはその状況に対応する
DOP値を故障下瞬間測位精度データテーブルから取り
出し、また故障衛星が可視衛星ではない場合には故障下
瞬間測位精度データテーブルから故障衛星数“0”のD
OP値を取り出す。
【0051】この処理を全時点について行なった上で、
その結果から精度の時間確率を計算する。
【0052】そして、全数IC1=Iについて処理が終
われば、IC1で平均確率を計算してk=1の処理を終
える。
【0053】かくしてこの場合には、図7(b)に示す
ように各時刻に対してIC1個=I個のDOPの値が求
まる。なお、この図7(b)は、衛星の故障軸(縦方
向)と時間軸(横方向)との積空間を示したものであ
る。
【0054】ここにIはGPS衛星の総数で、GPSの
理想配置の場合は、 I=24 である。このようにI=24であるとすれば、k=1の
場合には各時点に対して24通りのDOPが求められ
る。
【0055】k=2の場合も同様に行なう。k=2の場
合は、二重の制御になる。その制御変数の組に各時点j
での可視衛星の組の含まれる数により、参照するテーブ
ルの箇所を変える。すなわち、可視衛星の組の含まれる
数2,1,0に対応して、故障衛星の数の2,1,0に
対応する部分を参照する。また、その制御変数の値によ
り、故障衛星の番号を参照してDOP値を検索する。す
なわち、第1故障衛星を衛星番号を固定とした上で、第
2故障衛星を衛星番号を“2”,“3”…と変化させ
る。そして、第2故障衛星の衛星番号が一巡する毎に第
1故障衛星を衛星番号を1つ増加させて固定とした上
で、第2故障衛星の衛星番号を“第1故障衛星の衛星番
号+1”から変化させ、その故障衛星が可視衛星である
場合にはその状況に対応するDOP値を故障下瞬間測位
精度データテーブルから取り出し、また故障衛星が可視
衛星ではない場合には故障下瞬間測位精度データテーブ
ルから故障衛星数“0”のDOP値を取り出す。
【0056】そして、全数IC2=I(I−1)/2!
について処理が終われば、加重平均して確率を計算し、
k=2の処理を終える。
【0057】かくしてこの場合には、図7(c)に示す
ように各時刻に対してIC2個=I(I−1)/2!個
のDOPの値が求まる。なお、この図7(c)は、衛星
の故障軸(縦方向)と時間軸(横方向)との積空間を示
したものである。
【0058】ここでI=24であるとすれば、k=2の
場合には各時点に対して276通りのDOPが求められ
る。
【0059】一般にkに対しては、k重のループで故障
状況を生成する。各時点jに対して、このk重制御変数
の中に含まれる可視衛星の衛星番号の数を求める。その
含まれる可視衛星の数に対して、各j毎の故障衛星のテ
ーブルを参照してDOPを求める。
【0060】これらのDOPを用いてk=kに対する時
間の精度確率を計算する。
【0061】そして、全数ICk=I(I−1)(I−
2)…(I−k+1)/k!に対して計算して、加重平
均を求める。
【0062】以降、同様な計算をk=Kまで行なう。こ
こでKは、ある時点における最大故障生成数である。測
位には4つのGPS衛星が必要であるので、正常なGP
S衛星が3つ以下である状態を考慮する必要はない。従
って、Kは最大でも[I−4]とすれば良い、実際には
一時点において一地点から可視であるGPS衛星の最大
数は13程度であるので、K=9程度まで計算すれば十
分であろう。ここでI=24であるとすれば、k=9の
場合には各時点に対して約130万通りのDOPが求め
られる。
【0063】このようにしてk=0,1,2,3,…K
に対して、組み合わせで加重平均化した精度の時間確率
が計算できる。
【0064】以上のようにして期間測位精度計算装置5
にて計算された時間確率は、有効性計算装置6へと与え
られる。
【0065】有効性計算装置6では、期間測位精度計算
装置5にて計算された時間確率から、以下のようにして
有効性を計算する。
【0066】GNSSの有効性は、GPS衛星の故障確
率から計算される値と、故障衛星数に応じた精度の時間
確率との積(和)で計算されるものである。GPS衛星
に対して、いくつか仮定して定義される。まず、故障確
率は全てのGPS衛星で同一とする。次に、精度の時間
確率は、DOPで表せるとする。
【0067】このような仮定のもとで、有効性Avaは で表せる。すなわち有効性Avaは、kを“0”から
“K”まで変化させた際の各P_kとD_kとの積の全
てを足し合わせたものとして求められる。ここに、kは
故障衛星の数であり、k=0,1,2…,Kとなる。ま
た、P_k,D_kは故障衛星数kの時に故障確率から
計算される量およびDOPで表される精度の時間確率で
ある。
【0068】シミュレーションは、まず故障衛星数kに
関する組み合わせを計算する。kが決まれば、全衛星の
故障確率は同一と仮定しているためにP_kは一意的に
決まる。
【0069】ところがD_kの方は故障衛星数kに対し
て、飛行状態が異なるから個々の衛星について区別する
必要がある。そのため故障衛星数kの増大に対して、組
み合わせが急激に増大する。故障衛星数k毎に個々の衛
星の組み合わせを求める。次に、個々の組み合わせ毎に
精度の時間確率を計算する。それらの結果に対して平均
を計算して、故障衛星数kに対する精度の時間確率D_
kを求める。
【0070】さてP_kは、 P_k=ICk×A(I-k) (k) で求まる。ここでICkは前述したように二項係数であ
る。またAは個々の衛星が故障でない確率を、かつUは
個々の衛星が故障である確率をそれぞれ示し、 A=1/(1+l_mttr/l_mtbf+s_mt
tr/s_mtbf) U=1−A でそれぞれ表される。さらに、l_mttr、l_mt
bf、s_mttrおよびs_mtbfはそれぞれ定数
であり、衛星の平均修理時間(Mean Time To Repair )
をMTTR、平均故障時間(Mean Time Between Failur
es)をMTBFとした場合にはそれぞれ、 l_mttr:long term MTTR l_mtbf:long term MTBF s_mttr:short term MTTR s_mtbf:short term MTBF のように表される。
【0071】そして、各定数を、 I=24 l_mttr=1 l_mtbf=124 s_mttr=36 s_mtbf=7300 とした場合は、 P_0=0.71493 P_1=0.24475 P_2=0.03658 といった具合にP_kが求められる。
【0072】個々の衛星が故障でない確率Aは0.97
45であっても、独立に24個の衛星が存在するシステ
ム全体では、24GPS全衛星が故障していない確率は
P_0の値に精度の時間確率D_0(<1)が乗算され
るから、71.493%以下である。
【0073】以上のように本実施形態によれば、1度の
シミュレーションを行なった際に、各時点における可視
衛星のうちの任意の4個によりなる組み合わせを全て検
出し、各組み合わせの4個の可視衛星による測位精度を
求めるとともに、この測位精度を各組み合わせに含まれ
る可視衛星のIDに対応付けた瞬間測位精度データテー
ブルを作成する。また、この瞬間測位精度データテーブ
ルに基づいて、様々な故障状態において正常な可視衛星
による測位精度を求めるとともに、この測位精度を故障
状態に対応付けた故障下瞬間測位精度データテーブルを
作成する。そして、故障下瞬間測位精度データテーブル
から想定する故障状態に対応するDOPを取り出し、こ
れから有効性が求められる。
【0074】これにより、全ての故障状態でのDOPを
データテーブルの検索のみで行なうことができ、可視衛
星の故障状況の設定を様々に変更しながらシミュレーシ
ョンを繰り返し行なう必要はない。従って、シミュレー
ションに掛かる計算を大幅に省略することができ、計算
時間を短縮できる。
【0075】ところで、故障下瞬間測位精度データテー
ブルにて想定しておくべき故障衛星数は0,1,2…,
nj−4である。1時点における可視衛星数njはGPS衛
星の場合には平均的には8程度であるので、多くの時点
については、想定しておくべき故障衛星数は0,1,
2,3,4だけで良い。このときの故障空間の次元は2
00次元程度であり、故障下瞬間測位精度データテーブ
ルのデータ量が大きくなりすぎることはない。
【0076】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではない。例えば前記実施形態では、GPS衛星を
用いて測位を行なうシステムを性能計算対象としている
が、例えばロシアのGLONASSや今後打ち上げられ
る測位衛星などのGPS衛星以外の任意の人工衛星を用
いて測位を行なうシステムを性能計算対象とする場合で
も本発明を適用できる。あるいは、例えばGPS衛星に
加えて静止衛星(GEO)を利用するシステムのよう
に、複数の種類の人工衛星を用いて測位を行なうシステ
ムを性能計算対象とする場合でも本発明を適用できる。
この場合、異なる種類のそれぞれの人工衛星の故障確率
が互いに異なっていても良い。
【0077】また前記実施形態では、測位精度の値とし
てDOPを用いているが、DOPの代わりに衛星の観測
の方向ベクトルを利用して測位精度を示す方法を用いる
場合でもDOPの域値に対応するものがあり、その域値
で時間確率を計算して、衛星の故障確率との積和を求め
ることには変わりなく、前記実施形態と同様に適用可能
である。
【0078】また、衛星の運転(マヌーバ)を考慮して
故障確率を求めるようにしても良い。これは有効性の計
算で故障確率に対応する部分に若干の一定の補正が加わ
るのみであり、DOPの計算の方には影響は全くない。
【0079】また、システム性能として有効性以外に連
続性(continuity)があるが、これも前記実施形態と同
様の手法で効率的に計算することができる。
【0080】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0081】
【発明の効果】本発明のシステム性能計算装置は、所定
のシミュレーション期間内における多数の人工衛星のそ
れぞれの飛行状況をシミュレートし、所定の時間間隔で
予め定めた所定の観測時点毎に、所定の観測地点におい
て測位可能な電波性能を持って受信可能な信号を送信す
る人工衛星を可視衛星として全て検出するとともに、こ
の検出した各可視衛星の前記観測地点を基準とした方向
を計算するシミュレーション手段と、このシミュレーシ
ョン手段によるシミュレーションの結果に基づき、前記
観測時点毎に所定数の可視衛星の組み合わせを全て生成
するとともに、この生成した各組み合わせに含まれる所
定数の可視衛星による測位精度を計算し、前記観測時
点、前記所定数の可視衛星の組み合わせおよび前記測位
精度を対応付けたデータ組を1観測地点分まとめた第1
データテーブルを前記観測地点毎に作成して記憶保持す
る第1データテーブル作成記憶手段と、この第1データ
テーブル作成手段により作成された前記第1データテー
ブルに基づいて、各観測時点における可視衛星のうちの
0乃至X個(Xは各観測時点における可視衛星の数と前
記所定数との差であり、函数である)をそれぞれ故障衛
星とする全ての組み合わせを故障組み合わせとして検出
するとともに、この検出した故障組み合わせのそれぞれ
について前記第1データテーブルに含まれるデータ組の
うちで前記故障組み合わせに含まれた故障衛星を含まな
いデータ組に対応付けられた測位精度のうちの最良のも
のを計算し、この計算した測位精度を前記故障組み合わ
せと対応付けた第2データテーブルを作成する第2デー
タベース作成手段と、この第2データベース作成手段に
より作成された前記第2データテーブルから各種の故障
状況における測位精度を得、各故障状況での精度の時間
確率を計算し、この精度の時間確率に基づいて前記シス
テムに関するシステム性能を計算するシステム性能計算
手段とを備えた。
【0082】また本発明のシステム性能計算方法は、所
定のシミュレーション期間内における多数の人工衛星の
それぞれの飛行状況をシミュレートし、所定の時間間隔
で予め定めた所定の観測時点毎に、所定の観測地点にお
いて測位可能な電波性能を持って受信可能な信号を送信
する人工衛星を可視衛星として全て検出するとともに、
この検出した各可視衛星の前記観測地点を基準とした方
向を計算するシミュレーションステップと、このシミュ
レーションステップにおけるシミュレーションの結果に
基づき、前記観測時点毎に所定数の可視衛星の組み合わ
せを全て検出するとともに、この検出した各組み合わせ
に含まれる所定数の可視衛星による測位精度を計算し、
前記観測時点、前記所定数の可視衛星の組み合わせおよ
び前記測位精度を対応付けたデータ組を1観測地点分ま
とめた第1データテーブルを前記観測地点毎に作成する
第1データテーブル作成ステップと、この第1データテ
ーブル作成ステップにより作成された前記第1データテ
ーブルに基づいて、各観測時点における可視衛星のうち
の0乃至X個(Xは各観測時点における可視衛星の数と
前記所定数との差であり、函数である)をそれぞれ故障
衛星とする全ての組み合わせを故障組み合わせとして検
出するとともに、この検出した故障組み合わせのそれぞ
れについて前記第1データテーブルに含まれるデータ組
のうちで前記故障組み合わせに含まれた故障衛星を含ま
ないデータ組に対応付けられた測位精度のうちの最良の
ものを検出し、この検出した測位精度を前記故障組み合
わせと対応付けた第2データテーブルを作成する第2デ
ータベース作成ステップと、この第2データベース作成
ステップにより作成された前記第2データテーブルから
各種の故障状況における測位精度を得、各故障状況での
精度の時間確率を計算し、この精度の時間確率に基づい
て前記システムに関するシステム性能を計算するシステ
ム性能計算ステップとによってシステム性能の計算を行
なうようにした。
【0083】これらにより、多数の人工衛星のそれぞれ
の飛行状況のシミュレーションを繰り返し行なう必要を
排し、システム性能の計算を少ない計算量で短時間のう
ちに行なうことができるシステム性能計算装置およびシ
ステム性能計算方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシステム性能計算装
置の構成を示す機能ブロック図。
【図2】図1中の瞬間測位精度記録装置3が作成する瞬
間測位精度データテーブルのデータ構造の一例を示す
図。
【図3】図1中の瞬間測位精度記録装置3が作成する瞬
間測位精度データテーブルの具体例を示す図。
【図4】DOP(Dolution Of Position)の計算アルゴ
リズムを示す図。
【図5】図1中の故障下瞬間測位精度記録装置4が作成
する故障下瞬間測位精度データテーブルのデータ構造の
一例を示す図。
【図6】図1中の故障下瞬間測位精度記録装置4が作成
する故障下瞬間測位精度データテーブルの具体例を示す
図。
【図7】衛星の故障軸と時間軸との積空間を示す図。
【符号の説明】
1…制御装置 2…衛星軌道シミュレータ 3…瞬間測位精度記録装置 4…故障下瞬間測位精度記録装置 5…期間測位精度計算装置 6…有効性計算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−156395(JP,A) 特開 平5−297106(JP,A) 特開 平6−265626(JP,A) 特開 平8−110374(JP,A) 特開 平3−251778(JP,A) 特開 平10−104333(JP,A) 実開 平6−82586(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 5/00 - 5/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の所定の人工衛星のそれぞれから送
    信された信号のうちの一部の受信状況に基づいて測位を
    行なうシステムに関するシステム性能を計算するシステ
    ム性能計算装置において、 所定のシミュレーション期間内における前記多数の人工
    衛星のそれぞれの飛行状況をシミュレートし、所定の時
    間間隔で予め定めた所定の観測時点毎に、所定の観測地
    点において測位可能な電波性能を持って受信可能な信号
    を送信する人工衛星を可視衛星として全て検出するとと
    もに、この検出した各可視衛星の前記観測地点を基準と
    した方向を計算するシミュレーション手段と、 このシミュレーション手段によるシミュレーションの結
    果に基づき、前記観測時点毎に所定数の可視衛星の組み
    合わせを全て検出するとともに、この検出した各組み合
    わせに含まれる所定数の可視衛星による測位精度を計算
    し、前記観測時点、前記所定数の可視衛星の組み合わせ
    および前記測位精度を対応付けたデータ組を1観測地点
    分まとめた第1データテーブルを前記観測地点毎に作成
    して記憶保持する第1データテーブル作成記憶手段と、 この第1データテーブル作成記憶手段により作成された
    前記第1データテーブルに基づいて、各観測時点におけ
    る可視衛星のうちの0乃至X個(Xは各観測時点におけ
    る可視衛星の数と前記所定数との差であり、函数であ
    る)をそれぞれ故障衛星とする全ての組み合わせを故障
    組み合わせとして生成するとともに、この生成した故障
    組み合わせのそれぞれについて前記第1データテーブル
    に含まれるデータ組のうちでその故障組み合わせに含ま
    れた故障衛星を含まないデータ組に対応付けられた測位
    精度のうちの最良のものを計算し、この計算した測位精
    度を前記故障組み合わせと対応付けた第2データテーブ
    ルを作成して記憶保持する第2データベース作成記憶手
    段と、 この第2データベース作成記憶手段により作成された前
    記第2データテーブルから各種の故障状況における測位
    精度を得、各故障状況での精度の時間確率を計算し、こ
    の精度の時間確率に基づいて前記システムに関するシス
    テム性能を計算するシステム性能計算手段とを具備した
    ことを特徴とするシステム性能計算装置。
  2. 【請求項2】 シミュレーション手段は、複数種類の人
    工衛星のそれぞれの飛行状況をシミュレート可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム性能計算装
    置。
  3. 【請求項3】 複数種類の人工衛星は、GPS(Global
    Posisioning System )衛星単独、または静止衛星(G
    EO:Geo-Earth Orbital satellite )との組み合わせ
    であることを特徴とする請求項1に記載のシステム性能
    計算装置。
  4. 【請求項4】 システム性能計算手段は、システム性能
    として有効性を計算することを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載のシステム性能計算装置。
  5. 【請求項5】 多数の所定の人工衛星のそれぞれから送
    信された信号のうちの一部の受信状況に基づいて測位を
    行なうシステムに関するシステム性能を計算するシステ
    ム性能計算方法において、 所定のシミュレーション期間内における前記多数の人工
    衛星のそれぞれの飛行状況をシミュレートし、所定の時
    間間隔で予め定めた所定の観測時点毎に、所定の観測地
    点において測位可能な電波性能を持って受信可能な信号
    を送信する人工衛星を可視衛星として全て検出するとと
    もに、この検出した各可視衛星の前記観測地点を基準と
    した方向を計算するシミュレーションステップと、 このシミュレーションステップによるシミュレーション
    の結果に基づき、前記観測時点毎に所定数の可視衛星の
    組み合わせを全て検出するとともに、この検出した各組
    み合わせに含まれる所定数の可視衛星による測位精度を
    計算し、前記観測時点、前記所定数の可視衛星の組み合
    わせおよび前記測位精度を対応付けたデータ組を1観測
    地点分まとめた第1データテーブルを前記観測地点毎に
    作成する第1データテーブル作成ステップと、 この第1データテーブル作成ステップにより作成された
    前記第1データテーブルに基づいて、各観測時点におけ
    る可視衛星のうちの0乃至X個(Xは各観測時点におけ
    る可視衛星の数と前記所定数との差であり、函数であ
    る)をそれぞれ故障衛星とする全ての組み合わせを故障
    組み合わせとして検出するとともに、この検出した故障
    組み合わせのそれぞれについて前記第1データテーブル
    に含まれるデータ組のうちで前記故障組み合わせに含ま
    れた故障衛星を含まないデータ組に対応付けられた測位
    精度のうちの最良のものを検出し、この検出した測位精
    度を前記故障組み合わせと対応付けた第2データテーブ
    ルを作成する第2データベース作成ステップと、 この第2データベース作成ステップにより作成された前
    記第2データテーブルから各種の故障状況における測位
    精度を得、各故障状況での精度の時間確率を計算し、こ
    の精度の時間確率に基づいて前記システムに関するシス
    テム性能を計算するシステム性能計算ステップとを具備
    したことを特徴とするシステム性能計算方法。
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