JP3492637B2 - 復号化装置および復号化方法 - Google Patents
復号化装置および復号化方法Info
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Description
復号化方法に関し、特にブラインドデータレート判定を
行う復号化装置に関する。
通信システムにおいては、データレートをTTI(Tran
smission Time Interval)単位で可変とする可変レート
伝送を行うことが提案されている。また、この際、受信
機側の復号化装置では、TFCI(Transport Format C
ombination Indicator)等のデータレート識別情報を用
いずにデータレートを判定する、いわゆるブラインドデ
ータレート判定を行うことが提案されている。
ネル毎に規定されている値で、1、2、4、あるいは8
フレームのいずれかの値を採る。また、送信機側では、
誤り訂正符号化したデータを1TTI分のフレームに分
けて送信する。よって、TTIは、受信機側において、
データを誤り訂正復号する単位となる。
復号化装置としては、 特開平7−46146号公報に
記載されているものがある。この復号化装置では、入力
シンボルに対してビタビ復号したデータを正しいデータ
と仮定して、入力シンボルに対する硬判定結果(硬判定
シンボル)とビタビ復号後のデータを再符号化したシン
ボル(再符号化シンボル)との比較結果に従ってデータ
レートを判定する。すなわち、従来の復号化装置では、
硬判定シンボルの値と再符号化シンボルの値とが不一致
となる数(シンボル誤り数)を、候補となる各データレ
ートについて計数し、各データレートで正規化したシン
ボル誤り数が最も少ないデータレートを受信データのデ
ータレートとして判定する。
来の復号化装置ではシンボル誤り数に従ってデータレー
トを判定しているため、以下の問題がある。
信システムにおいて提案されている音声データについて
の可変レート伝送では、各伝送レート間の差異が非常に
小さい(1ブロック当たり数ビット〜数十ビットの差
異)。このため、上記従来の復号化装置では、伝搬路に
おいて発生したわずか数ビットの誤りによって、正規化
したシンボル誤り数が複数の伝送レートで同数となって
しまいデータレートを判定することができない場合が生
じるおそれがある。
ングの影響により無線信号の振幅変動が大きくなること
が予想される。フェージングの影響を大きく受けて振幅
が小さくなった(尤度が低くなった)シンボルほど硬判
定結果が誤りやすくなるため、上記従来の復号化装置の
ように硬判定シンボルを用いてデータレートを判定する
と、データレートの誤判定率が高くなってしまうことが
ある。データレートが誤って判定された場合、誤ったデ
ータレートでデータの復号が行われることになるので、
データレートが誤って判定されたTTIのすべてのデー
タが誤って復号されてしまうおそれがあり、受信データ
の誤り率特性が著しく劣化してしまう。
方式によらずビタビ復号後のデータをすべて再符号化す
るため、データレート判定に要する処理量および消費電
力が大きくなってしまう。よって、上記従来の復号化装
置がバッテリーや電池で駆動する通信端末に搭載された
場合には、通信端末の使用時間が短くなってしまうとい
う問題がある。
あり、データレートの判定精度を向上させることができ
るとともにデータレート判定に要する処理量および消費
電力を削減することができる復号化装置および復号化方
法を提供することを目的とする。
復調後復号前の軟判定値の復調データを候補となる複数
種類のデータレートで復号する復号手段と、前記復号手
段で復号された復号データと前記復調データとを使用し
て前記データレートの尤度を前記データレート毎に求め
る尤度算出手段と、前記尤度が最も高いデータレートを
前記復調データのデータレートとして判定する判定手段
と、を具備し、前記尤度算出手段が、復号データを再符
号化する符号化部と、再符号化されたデータを通信相手
側で行われたデータ変換に合わせて変換する変換部と、
変換後のデータの値と復調データの値とを乗算後、その
乗算結果を加算して得られる積和結果を前記尤度として
前記データレート毎に求める積和演算部と、を有し、前
記判定手段が、前記積和結果のうち最大値となる積和結
果に対応するデータレートを前記復調データのデータレ
ートとして判定する構成を採る。
が、前記積和結果を復号時のデータレートで正規化した
値を前記尤度として求める構成を採る。
ータとを使用して各データレートの尤度を求め、尤度が
最も高いデータレートを正しいデータレートとして判定
するため、復調データの尤度を加味してデータレートの
判定を行うことができるため、データレートが誤って判
定されてしまう確率を著しく低減させることができる。
軟判定値の復調データを候補となる複数種類のデータレ
ートで復号する復号手段と、前記復号手段で復号された
復号データと前記復調データとを使用して前記データレ
ートの尤度を前記データレート毎に求める尤度算出手段
と、前記尤度が最も高いデータレートを前記復調データ
のデータレートとして判定する判定手段と、を具備し、
前記復調データが情報部分と符号化部分とで構成される
組織符号であり、前記尤度算出手段が、復調データから
情報部分を抽出する抽出部と、復号データを通信相手側
で行われたデータ変換に合わせて変換する変換部と、変
換後のデータの値と前記情報部分の値とを乗算後、その
乗算結果を加算して得られる積和結果を前記尤度として
前記データレート毎に求める積和演算部と、を有し、前
記判定手段が、前記積和結果のうち最大値となる積和結
果に対応するデータレートを前記復調データのデータレ
ートとして判定する構成を採る。
である場合に、復調データから抽出した情報部分と再符
号化しない復号データとの積和結果に従ってデータレー
トを判定するため、非常に演算量が多くなる再符号化処
理が不要となるので、データレート判定に要する処理量
および消費電力を削減することができる。
用いて復号データに誤りがあるか否かを検出する検出手
段を具備し、前記尤度算出手段および前記判定手段が、
前記検出手段によって誤りが検出されない復号データの
みを対象として処理する構成を採る。
検出された復号データはデータレート判定処理の対象と
ならないため、データレート判定処理を行う前に候補と
なるデータレートを絞り込むことができるので、データ
レート判定に要する処理量および消費電力を削減するこ
とができる。
用いて復号データに誤りがあるか否かを検出する検出手
段を具備し、前記尤度算出手段および前記判定手段が、
前記検出手段によって、候補となるすべてのデータレー
トにおいて復号データに誤りが検出された場合に、誤り
が検出された復号データを対象として処理する構成を採
る。
ータレートにおいて誤りが検出された場合にも、誤りが
検出された復号データを使用して最も確からしいデータ
レートを判定するため、復号データの誤りがある程度許
容される通信(例えば、音声通信)において、データの
再生不能期間が生じてしまうことを防止することができ
る。
用いて復号データに誤りがあるか否かを検出する検出手
段と、前記検出手段によって誤りが検出されない復号デ
ータから求められた尤度の最大値としきい値とを比較す
る比較手段と、を具備し、前記尤度算出手段および前記
判定手段が、前記最大値が前記しきい値以下となる場合
に、候補となる複数種類のデータレートで復号された復
号データすべてを対象として処理する構成を採る。
い場合には、誤りが検出された復号データも対象に含め
てデータレートを判定するため、誤り検出結果に誤りが
ある場合でも正確なデータレートを判定することができ
る。また、誤り検出の信頼性が低い場合に初めて、誤り
が検出された復号データもデータレートの判定対象に含
めるため、初めから候補となるすべてのデータレートの
復号データを対象としてデータレートの判定を行うより
も、データレート判定に要する平均的な処理量および平
均的な消費電力を大幅に削減することができる。
が、復調データの受信品質が良好なほど、しきい値を低
くする構成を採る。
的にしきい値を変化させるため、誤り検出の信頼性に応
じた最適なしきい値を設定することができる。
用いて復号データに誤りがあるか否かを検出する検出手
段を具備し、復号単位に複数のトランスポートブロック
が含まれている場合に、前記検出手段が、前記複数のト
ランスポートブロックのうち最後のトランスポートブロ
ックに対してのみ誤り検出を行い、その最後のトランス
ポートブロックに誤りが検出された場合に、前記復号単
位の復号データすべてを誤りありとし、前記尤度算出手
段および前記判定手段が、前記検出手段によって誤りが
検出されない復号データのみを対象として処理する構成
を採る。
号が行われる場合には、復号単位のデータ系列のうち終
端部分のデータが、先端部分のデータに比べて復号精度
が高くなるという特性があるため、この構成によれば、
誤り判定の信頼性を高めることができる。また、最後の
トランスポートブロックに対してのみ誤り検出を行えば
足りるため、誤り検出の回数を削減することができる。
用いて復号データに誤りがあるか否かを検出する検出手
段を具備し、復号単位に複数のトランスポートブロック
が含まれている場合に、前記検出手段が、前記複数のト
ランスポートブロックのうち半数以上に誤りが検出され
た場合に、前記復号単位の復号データすべてを誤りあり
とし、前記尤度算出手段および前記判定手段が、前記検
出手段によって誤りが検出されない復号データのみを対
象として処理する構成を採る。
において規定されている誤り検出(CRC)では、トラ
ンスポートブロックに含まれるデータのうち1ビットで
も誤っていると、そのトランスポートブロックに誤りが
検出され、逆に、ほとんどのビットが誤っている場合
に、そのトランスポートブロックに誤りが検出されない
ことがあるため、この構成によれば、誤り判定の信頼性
を高めることができる。
用いて復号データに誤りがあるか否かを検出する検出手
段を具備し、復号単位に複数のトランスポートブロック
が含まれている場合に、前記検出手段が、前記複数のト
ランスポートブロックのうち半数以上に誤りが検出さ
れ、かつ、最後のトランスポートブロックに誤りが検出
された場合に、前記復号単位の復号データすべてを誤り
ありとし、前記尤度算出手段および前記判定手段が、前
記検出手段によって誤りが検出されない復号データのみ
を対象として処理する構成を採る。
基づいて誤り訂正復号が行われる場合に、誤り判定の信
頼性をさらに高めることができる。
号化装置を搭載する構成を採る。また、本発明の通信端
末装置は、上記いずれかの復号化装置を搭載する構成を
採る。
端末装置において、データレートの判定精度の向上によ
り誤り率特性が向上するので、データ通信品質や音声品
質等を向上させることができる。
軟判定値の復調データを候補となる複数種類のデータレ
ートで復号した復号データと前記復調データとを使用し
て前記データレートの尤度を前記データレート毎に求
め、前記尤度が最も高いデータレートを前記復調データ
のデータレートとして判定する復号化方法であって、復
号データを再符号化し、再符号化したデータを通信相手
側で行われたデータ変換に合わせて変換し、変換後のデ
ータの値と復調データの値とを乗算後、その乗算結果を
加算して得られる積和結果を前記尤度として前記データ
レート毎に求め、前記積和結果のうち最大値となる積和
結果に対応するデータレートを前記復調データのデータ
レートとして判定するようにした。また、本発明の復号
化方法は、復調後復号前の軟判定値の復調データを候補
となる複数種類のデータレートで復号した復号データと
前記復調データとを使用して前記データレートの尤度を
前記データレート毎に求め、前記尤度が最も高いデータ
レートを前記復調データのデータレートとして判定する
復号化方法であって、復調データが情報部分と符号化部
分とで構成される組織符号である場合に、復調データか
ら情報部分を抽出し、復号データを通信相手側で行われ
たデータ変換に合わせて変換し、変換後のデータの値と
前記情報部分の値とを乗算後、その乗算結果を加算して
得られる積和結果を前記尤度として前記データレート毎
に求め、前記積和結果のうち最大値となる積和結果に対
応するデータレートを前記復調データのデータレートと
して判定するようにした。
データとを使用して各データレートの尤度を求め、尤度
が最も高いデータレートを正しいデータレートとして判
定するため、復調データの尤度を加味してデータレート
の判定を行うことができるため、データレートが誤って
判定されてしまう確率を著しく低減させることができ
る。
調データが軟判定値であることに着目し、この軟判定値
を利用して候補となる各データレートの尤度を求めるこ
とができることを見出し、本発明をするに至った。
と、復調データを候補となる複数種類のデータレートで
復号した復号データとを使用して各データレートの尤度
を求め、尤度が最も高いデータレートを復調データの正
しいデータレートとして判定することにより、復調デー
タの尤度を加味したデータレートの判定を行うことであ
る。
図面を参照して詳細に説明する。
形態1に係る復号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図1に示す復号化装置は、例えば、移動体通信シス
テムにおいて使用される携帯電話等の通信端末装置に搭
載されるものである。この通信端末装置は、例えばCD
MA方式により無線通信を行う。
信されるデータは、‘0'または‘1'のデータが所定の
符号化率および所定の拘束長で誤り訂正符号化され(こ
こでは、畳み込み符号化とする)、インターリーブ等を
された後、拡散、変調されて‘1'または‘−1'にそれ
ぞれ変換されて送信されたデータであるものとする。ま
た、送信されるデータのデータレートは、データの誤り
訂正符号化前に、M種類のデータレートのうち1つのデ
ータレートがTTI単位で選択されるようになされてい
るものとする。
タ記憶部101は、復調データをTTI単位に記憶す
る。なお、ここでいう復調データは、逆拡散、RAKE
合成、デインターリーブ等の一連の復調処理後、かつ誤
り訂正復号前のデータであるため、−X〜X(X:誤り
訂正復号の直前の処理を終えたデータが採り得る値の最
大値)の範囲にある軟判定値のデータとなる。また、X
の値は、復調データ記憶部101の前段の装置構成によ
って決まるものである。
部101に記憶されている復調データを、候補となるM
種類のデータレートのそれぞれで、例えばビタビアルゴ
リズムに基づいて誤り訂正復号する。そして、誤り訂正
復号部102は、1TTI分の復号が完了した時点で、
1TTI分の復号データを、復号時のデータレートを示
す情報(以下、データレート情報という)とともにCR
C部103に出力する。
ク毎に復号データに付加されているCRC符号等の誤り
検出符号を用いて、M種類のデータレートの復号データ
それぞれに対して、TTI単位で誤り検出を行う。そし
て、CRC部103は、誤りが検出されなかった1TT
I分の復号データのみを、データレート情報およびCR
C結果(すなわち、誤りが検出されなかったことを示す
‘0')とともに復号データ記憶部104に出力する。
に複数のトランスポートブロックが含まれている場合に
は、CRC部103は、1TTIに含まれる複数のトラ
ンスポートブロックのうち、所定の1つまたは複数のト
ランスポートブロックの誤り検出結果にしたがって、そ
の1TTI分の復号データに対する誤り判定を行う。
Iに含まれる複数のトランスポートブロックのうち最後
のトランスポートブロックに対してのみ誤り検出を行
い、その最後のトランスポートブロックに誤りが検出さ
れた場合に、その1TTI分の復号データすべてを誤り
ありとする。2)1TTIに含まれる複数のトランスポ
ートブロックのうち半数以上に誤りが検出された場合
に、その1TTI分の復号データすべてを誤りありとす
る。3)1TTIに含まれる複数のトランスポートブロ
ックのうち半数以上に誤りが検出され、かつ、最後のト
ランスポートブロックに誤りが検出された場合に、その
1TTI分の復号データすべてを誤りありとする。
ムに基づいて誤り訂正復号する場合には、上記1)の方
法を用いるのがよい。ビタビアルゴリズムでは、1TT
I分のデータ系列のうち終端部分のデータが、先端部分
のデータに比べて復号精度が高くなるという特性がある
からである。つまり、終端部分の復号データに対する誤
り検出結果の方が信頼性が高くなるからである。よっ
て、この場合には、最後のトランスポートブロックに対
する誤り検出結果を用いて1TTI分の復号データに対
する誤り判定を行うことにより、誤り判定の信頼性を高
めることができる。また、この場合には、最後のトラン
スポートブロックに対してのみ誤り検出を行えば足りる
ため、誤り検出の回数を削減することができる。
PP)において規定されている誤り検出(CRC)で
は、では、トランスポートブロックに含まれるデータの
うち1ビットでも誤っていると、そのトランスポートブ
ロックに誤りが検出され、逆に、ほとんどのビットが誤
っている場合に、そのトランスポートブロックに誤りが
検出されないことがある。よって、上記2)の方法のよ
うに複数のトランスポートブロックの誤り検出結果にし
たがって1TTI分の復号データに対する誤り判定を行
うことにより、誤り判定の信頼性を高めることができ
る。また、上記3)の方法のように上記1)と上記2)
とを組み合わせることにより、誤り訂正復号部102が
ビタビアルゴリズムに基づいて誤り訂正復号する場合
に、誤り判定の信頼性をさらに高めることができる。
3で誤りが検出されなかった復号データを、データレー
ト毎に、その復号データのデータレート情報およびCR
C結果とともにTTI単位で記憶する。また、復号デー
タ記憶部104は、後述するデータレート判定部108
が判定したデータレートに対応する1TTI分の復号デ
ータをCRC結果とともに出力する。
畳み込み符号化と同じ符号化率および拘束長で、復号デ
ータ記憶部104に記憶されている復号データを再符号
化する。この際、符号化部105は、データレート情報
が示すデータレートで、それぞれの復号データを再符号
化する。再符号化された‘0'または‘1'のデータは、
TTI単位でデータレート情報とともにデータ変換部1
06に出力される。
れたデータ変調(‘0'のデータが‘1'に、‘1'のデ
ータが‘−1'に変換)に合わせて、符号化部105か
ら出力される‘0'のデータを‘1'に、‘1'のデータ
を‘−1'にそれぞれ変換する。積和演算部107は、
データ変換部106から出力されるデータと復調データ
記憶部101に記憶されている復調データ(軟判定値)
とを乗算した後1TTI分加算し、その積和結果をデー
タレート毎に記憶する。
107で求められた積和結果のうち最大値となる積和結
果を検出し、その最大値の積和結果に対応するデータレ
ートを復調データのデータレートとして判定する。そし
て、データレート判定部108は、判定したデータレー
トを示すデータレート制御信号を復号データ記憶部10
4に出力する。
作について説明する。誤り訂正復号部102では、復調
データ記憶部101に記憶されているデータが、候補と
なるM種類のデータレートすべてで誤り訂正復号され
る。誤り訂正復号されたM種類のデータレートの復号デ
ータはそれぞれ、TTI単位でデータレート情報ととも
にCRC部103に出力され、誤り検出される。そし
て、M種類のデータレートの復号データのうち、誤りが
ないN種類(N≦M)のデータレートの復号データのみ
が、データレート情報およびCRC結果とともに復号デ
ータ記憶部104に記憶され、誤りがある復号データは
廃棄される。
ータをそれぞれのデータレートで復号した結果(但し、
誤り検出により誤りが検出されなかったもの)を正しい
復号データと仮定する。そして、次に、正しい復号デー
タとして仮定したもののうち最も確からしいものを、正
しいデータレートで復号されたものであるとして、デー
タレートの判定を行う。
〜Xの範囲にある軟判定値となる。このとき、復調デー
タが正しく復号される確率は、軟判定値が−XまたはX
に近づくほど大きくなり、0に近づくほど小さくなる。
つまり、復調データが正しく復号される確率は、軟判定
値の絶対値が大きくなるほど高くなる。そこで、本実施
の形態では、この軟判定値を利用してデータレートの尤
度(確からしさの度合い)を算出し、その尤度の高さに
基づいて復調データのデータレートを判定する。
タ記憶部104に記憶されているM種類のデータレート
の復号データが、各復号データのデータレート情報が示
すデータレートで再符号化される。再符号化は、例えば
データレートが高い順に行われる。再符号化された
‘0'または‘1'のデータは、TTI単位でデータレー
ト情報とともにデータ変換部106に出力される。
が‘1'に、‘1'のデータが‘−1'にそれぞれ変換さ
れる。変換後のデータは、TTI単位でデータレート情
報とともに積和演算部107に出力される。
6から出力されるデータ(以下、変換後データという)
と復調データ記憶部101に記憶されている復調データ
(軟判定値)とが、対応するシンボル同士で乗算された
後、各データレートに相当するシンボル数分加算され
る。
るシンボル数は予め決まっているため、積和演算部10
7では、各データレートに相当するシンボル数分加算さ
れた積和結果が、そのシンボル数で除算されることによ
り、各データレートで正規化される。その正規化された
積和結果は、データレートに対応して積和演算部107
内のメモリに記憶される。
調データの符号(正負)とが一致する場合には、それら
の積は正の値となり、異なる場合には、それらの積の値
は負の値となる。また、積の絶対値の大きさは、軟判定
値の絶対値の大きさに比例する。よって、正規化された
積和結果は、軟判定値の符号と変換後データの符号とが
一致するシンボル数が多いほど大きな値となり、また、
符号が一致した場合の軟判定値の絶対値が大きいほど大
きな値となる。つまり、正規化された積和結果は、それ
ぞれのデータレートで復号された復号データ間における
尤度の相対的なエネルギーに相当する。
ータレートの尤度が高いとみなせるので、データレート
判定部108は、積和演算部107のメモリに記憶され
た積和結果のうち最大値となる積和結果を検出し、その
最大値に対応するデータレートを復調データのデータレ
ートとして判定する。そして、判定されたデータレート
を示すデータレート制御信号が、復号データ記憶部10
4に出力される。
部108が判定したデータレートに対応する1TTI分
の復号データをCRC結果とともに出力する。
定値と復号データとを使用して各データレートの尤度を
求め、尤度が最も高いデータレートを正しいデータレー
トとして判定するため、復調データの尤度を加味してデ
ータレートの判定を行うことができるため、データレー
トが誤って判定されてしまう確率を著しく低減させるこ
とができる。
出された復号データは廃棄され、再符号化や積和演算等
のデータレート判定処理の対象とならない。このため、
データレート判定処理を行う前に、候補となるデータレ
ートを絞り込むことができるので、データレート判定に
要する平均的な処理量および平均的な消費電力を削減す
ることができる。
信されるデータが畳み込み符号化されたデータである場
合について説明した。しかし、通信相手から送信される
データが畳み込み符号化以外の符号化方式により符号化
されている場合にも、誤り訂正復号部102が、通信相
手側の符号化方式に対応する復号方式で復号を行い、符
号化部105が、通信相手側の符号化方式で再符号化を
行うことにより、上記同様にデータレート判定を行うこ
とが可能である。例えば、通信相手から送信されるデー
タがターボ符号化されている場合には、誤り訂正復号部
102が、ターボ復号を行い、符号化部105が、ター
ボ符号で再符号化を行うことにより、上記同様にデータ
レート判定を行うことが可能である。
7が行う正規化処理を、各データレートに相当するシン
ボル数分加算した積和結果をそのシンボル数で除算する
処理として説明した。しかし、各データレートに相当す
るシンボル数間で最小公倍数を求め、その最小公倍数を
各データレートに相当するシンボル数で除算し、その除
算結果を、各データレートに相当するシンボル数分加算
した積和結果に乗ずることにより正規化処理を行うこと
も可能である。また、各データレートに相当するシンボ
ル数間で最大公約数を求め、各データレートに相当する
シンボル数をその最大公約数で除算し、その除算結果
で、各データレートに相当するシンボル数分加算した積
和結果を除算することにより正規化処理を行うことも可
能である。
7が、積和結果に所定の係数を乗じたり、積和結果にシ
フト演算を施す等して、積和結果を定数倍してから正規
化する構成としてもよい。このように、積和結果を定数
倍することにより、積和結果が非常に小さい値になる場
合でも、正規化後の積和結果にアンダーフローが発生し
てしまうことを防止することができる。
データが組織符号化(例えば、ターボ符号化)されてい
るデータである場合について説明する。
る場合には、復調データは情報ビットと符号化ビットと
で構成され、それらは容易に分離することが可能であ
る。すなわち、復調データ内のビットは、復号データと
して復号される情報ビットと、その情報ビットの誤りを
訂正するために付加された符号化ビットとに区別され
る。
ら抽出した情報ビットと再符号化しない復号データとの
積和結果に従ってデータレートを判定するようにした。
このようにすることにより、復調データが組織符号であ
る場合には、復号データに対する再符号化処理を行わず
にデータレートを判定することが可能となるため、デー
タレート判定に要する処理時間を大幅に短縮することが
できる。
化装置の構成を示すブロック図である。この図に示すよ
うに、本実施の形態に係る復号化装置は、図1に示す復
号化装置と比べ、復号データを再符号化する符号化部1
05が省かれ、復調データから情報ビットを抽出する情
報ビット抽出部201を備えて構成される。なお、図2
において図1と同じ部分については図1と同じ符号を付
してその詳細な説明は省略する。
入力される復調データは、ターボ符号等の組織符号であ
る。情報ビット抽出部201では、復調データ記憶部1
01に記憶されている復調データから情報ビットのみが
抽出されて積和演算部107に出力される。データ変換
部104では、復号データ記憶部104に記憶されてい
る‘0'のデータが‘1'に、‘1'のデータが‘−1'に
それぞれ変換されて積和演算部107に出力される。
6から出力されるデータと情報ビット抽出部201から
出力される情報ビットとの積和結果が、候補となるN種
類のデータレート毎に求められる。積和結果は、実施の
形態1と同様に正規化される。
のうち最大値となる積和結果が検出され、その最大値の
積和結果に対応するデータレートが復調データのデータ
レートとして判定される。そして、判定されたデータレ
ートを示すデータレート制御信号が、復号データ記憶部
104に出力される。
データが組織符号である場合に、復調データから抽出し
た情報ビットと再符号化しない復号データとの積和結果
に従ってデータレートを判定するため、非常に演算量が
多くなる再符号化処理が不要となる。よって、実施の形
態1に比べ、データレート判定に要する処理量および消
費電力をさらに削減することができる。
誤りが検出されない復号データのみを対象としてデータ
レートの判定を行うため、回線状況の悪化等の影響で、
候補となるM種類のデータレートのすべてにおいて誤り
が検出された場合には、復調データのデータレートが判
定されないことになる。
が音声データ)であれば、復号化装置で判定されたデー
タレートに従って音声データが再生される。このため、
データレートが判定されないと、その1TTI分の音声
データを再生することができなくなり、無音区間が生じ
てしまうことになる。
には、候補となるM種類のデータレートのすべてにおい
て誤りが検出されても、その誤りの程度が比較的小さい
場合には、最も確からしいデータレートを判定すること
さえできれば、AMR(Adaptive Multi Rate)等の音
声復号方法によって、音声をある程度正しく再生するこ
とが可能である。
べてのデータレートにおいて復号データに誤りが検出さ
れた場合にも、誤りが検出された復号データを対象とし
てデータ判定処理を行うことにより、最も確からしいデ
ータレートを判定するようにした。
化装置の構成を示すブロック図である。この図に示すよ
うに、本実施の形態に係る復号化装置は、図1に示す復
号化装置と比べ、候補となるM種類のデータレートの復
号データのうち、CRC部103で誤りが検出された復
号データの数を計数する誤り数計数部301をさらに備
えて構成される。なお、図3において図1と同じ部分に
ついては図1と同じ符号を付してその詳細な説明は省略
する。
ータに付加されているCRC符号等の誤り検出符号を用
いて、M種類のデータレートの復号データそれぞれに対
して、TTI単位で誤り検出を行う。そして、CRC部
103は、1TTI分の復号データを、データレート情
報およびCRC結果(すなわち、誤りが検出されなかっ
たことを示す‘0'、または、誤りが検出されたことを
示す‘1')とともに、復号データ記憶部104および
誤り数計数部301に出力する。
て、CRC部103で誤りが検出された復号データの数
を計数する。すなわち、誤り数計数部301は、CRC
部103から出力されるCRC結果のうち‘1'が出力
された回数を計数する。
がデータレートの候補数Mとなった場合に、復号データ
記憶部104に対して、候補となるM種類のデータレー
トの復号データすべてを符号化部104に出力するよう
指示する。つまり、候補となるM種類のデータレートの
すべてにおいて誤りが検出された場合には、以降のデー
タレート判定処理は、誤りがある復号データすべてを対
象として行われる。
ートのすべてにおいて誤りが検出された場合にも、候補
となるM種類のデータレートのうち最も確からしいデー
タレートが判定される。換言すれば、復調データのデー
タレートが判定されないことを防止することができる。
データレートの候補数Mより少なくなった場合には、復
号データ記憶部104に対して、誤りが検出された復号
データを廃棄し、誤りが検出されない復号データのみを
符号化部104に出力するよう指示する。つまり、候補
となるM種類のデータレートの復号データのうち1つで
も誤っていない場合には、以降のデータレート判定処理
は、実施の形態1と同様にして行われる。
となるすべてのデータレートにおいて復号データに誤り
が検出された場合にも、それらの誤りが検出された復号
データを使用して最も確からしいデータレートを判定す
るため、復号データの誤りがある程度許容される通信
(例えば、音声通信)において、データの再生不能期間
が生じてしまうことを防止することができる。
数部301が、CRC部103から出力されるCRC結
果のうち‘0'が出力された回数を計数してもよい。こ
の場合には、誤り数計数部301は、その回数が0回で
ある場合に、復号データ記憶部104に対して、候補と
なるM種類のデータレートの復号データすべてを符号化
部104に出力するよう指示し、その回数が1回以上で
ある場合に、復号データ記憶部104に対して、誤りが
ある復号データを廃棄し、誤りがない復号データのみを
符号化部104に出力するよう指示する。
るCRCでは、復号データのうち1ビットでも誤ってい
ると、その復号データに誤りが検出され、逆に、復号デ
ータのほとんどのビットが誤っている場合に、その復号
データに誤りが検出されないことがある。つまり、誤り
が検出されない復号データの方が、誤りが検出された復
号データよりも、誤りの度合いが大きくなることがあ
る。
りが検出されない復号データのみを対象としてデータレ
ートの判定を行うと、誤りの度合いが大きい復号データ
のデータレートが、復調データのデータレートと判定さ
れてしまうことがある。その結果、復号データ記憶部1
04からは、誤りの度合いが大きい誤ったデータレート
の復号データが出力されてしまう。
が、誤りが検出された復号データよりも誤りの度合いが
大きくなる場合には、積和演算部107で算出される積
和結果(尤度)は、誤りが検出された復号データの方が
大きい値となる。
れた復号データもデータレートの判定対象に含めてデー
タレートの判定を行うようにした。
なるほど、積和演算部107で算出される積和結果(尤
度)は小さい値となる。さらに、CRC部103で行わ
れるCRCによって誤りの度合いが大きい復号データに
誤りが検出されないことは、非常にまれである(CRC
1〜10万回に1回程度)。
が大きいにもかかわらず誤りが検出されない復号データ
かどうかを判定するために、積和結果(尤度)に所定の
しきい値を設定し、誤りが検出されない復号データの積
和結果がこの所定のしきい値を超えなかった場合に初め
て、誤りが検出された復号データもデータレートの判定
対象に含めるようにした。
化装置の構成を示すブロック図である。この図に示すよ
うに、本実施の形態に係る復号化装置は、図1に示す復
号化装置と比べ、データレート判定部108で検出され
た積和結果の最大値と所定のしきい値とを比較する比較
部401をさらに備えて構成される。なお、図4におい
て図1と同じ部分については図1と同じ符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。
ータに付加されているCRC符号等の誤り検出符号を用
いて、M種類のデータレートの復号データそれぞれに対
して、TTI単位で誤り検出を行う。そして、CRC部
103は、1TTI分の復号データを、データレート情
報およびCRC結果(すなわち、誤りが検出されなかっ
たことを示す‘0'、または、誤りが検出されたことを
示す‘1')とともに、復号データ記憶部104に出力
する。つまり、復号データ記憶部104には、誤りの有
無にかかわらず、候補となるM種類のデータレートの復
号データがすべて記憶される。
憶部104に記憶されている復号データのうち、CRC
部103で誤りが検出されなかった復号データが再符号
化され、データ変換部106に出力される。データ変換
部106および積和演算部107の動作は、実施の形態
1と同様である。つまり、積和演算部107内のメモリ
には、まず、誤りが検出されなかった復号データより求
められた積和結果が記憶される。データレート判定部1
08では、積和結果の最大値が検出され、その最大値が
比較部401に出力される。
8で検出された最大値と所定のしきい値とを比較し、最
大値が所定のしきい値を超える場合に、CRC結果が正
しいものと判定する。すなわち、最大値が所定のしきい
値を超える場合に、比較部401は、CRCの信頼性が
高く、CRC部103で誤りが検出されなかった復号デ
ータに実際に誤りがないものと判定する。そして、比較
部108は、最大値がしきい値を超えた旨を示す信号を
データレート判定部108に出力する。この信号にした
がって、データレート判定部108は、その最大値に対
応するデータレートを復調データのデータレートとして
判定し、判定したデータレートを示すデータレート制御
信号を、復号データ記憶部104に出力する。
タより求められた積和結果の最大値が所定のしきい値を
超える場合、すなわち、CRCの信頼性が高い場合に
は、実施の形態1同様、誤りが検出されなかった復号デ
ータのみを対象としてデータレートが判定される。
より求められた積和結果の最大値が所定のしきい値以下
の場合、すなわち、CRCの信頼性が低い場合には、比
較部401では、その最大値に対応する復号データは、
誤りの度合いが大きいにもかかわらず誤りが検出されな
かった復号データであると判定される。そして、この場
合には、誤りが検出された復号データもデータレートの
判定対象に含めてデータレートの判定が行われる。
ータより求められた積和結果の最大値が所定のしきい値
以下の場合には、比較部401は、符号化部105に対
して、復号データ記憶部104に記憶されている復号デ
ータのうち、CRC部103で誤りが検出された復号デ
ータを再符号化するよう指示する。この指示にしたがっ
て、符号化部105では、誤りが検出された復号データ
が再符号化され、データ変換部106に出力される。デ
ータ変換部106および積和演算部107の動作は、実
施の形態1と同様である。これにより、積和演算部10
7内のメモリには、誤りが検出されなかった復号データ
より求められた積和結果に加えて、誤りが検出された復
号データより求められた積和結果がさらに記憶される。
誤りが検出されなかった復号データに加えて誤りが検出
された復号データも対象として、再度、積和結果の最大
値が検出される。このようにして、誤りが検出されなか
った復号データの積和結果が所定のしきい値を超えなか
った場合に初めて、誤りが検出された復号データもデー
タレートの判定対象に含められる。
大値に対応するデータレートをそのまま復調データのデ
ータレートとして判定し、判定したデータレートを示す
データレート制御信号を、復号データ記憶部104に出
力する。つまり、誤りが検出されなかった復号データに
加えて誤りが検出された復号データも対象としてデータ
レートの判定が行われる場合には、すべての積和結果が
しきい値以下となりデータレートが判定されないことを
防止するために、比較部401での比較は行われない。
Cの信頼性が低い場合にはCRCで誤りが検出された復
号データも対象に含めてデータレートを判定するため、
CRC結果に誤りがある場合でも正確なデータレートを
判定することができる。
されない復号データの積和結果が所定のしきい値を超え
なかった場合、すなわち、CRCの信頼性が低い場合に
初めて、誤りが検出された復号データもデータレートの
判定対象に含めるため、初めから候補となるすべてのデ
ータレートの復号データを対象としてデータレートの判
定を行うよりも、データレート判定に要する処理量およ
び消費電力を大幅に削減することができる。
検出されない復号データのみを対象としてデータレート
の判定が行われる確率が高くなり、逆に、しきい値を高
く設定するほど誤りが検出された復号データも含めてデ
ータレートの判定が行われる確率が高くなる。また、C
RCの信頼性が高ければ、誤りが検出されない復号デー
タのみを対象としてデータレートの判定を行えば足り
る。よって、CRCの信頼性が高いほどCRC結果を重
視するためにしきい値を低く設定し、逆に、CRCの信
頼性が低いほど積和結果(尤度)を重視するためにしき
い値を高く設定するのがよい。
が良好なほどビットエラー率が低くなる。また、ビット
エラー率が低くなるほど、誤りがあるにもかかわらずC
RCによって誤りが検出されない確率が低くなる。すな
わち、ビットエラー率が低くなるほどCRCの信頼性が
高くなる。さらに、比較部401に設定されるしきい値
の最適値は、CRCの信頼性によって異なる。つまり、
しきい値の最適値は、信号の受信品質によって異なるこ
とになる。
質に応じて比較部401に設定されるしきい値を変化さ
せるようにした。図5は、本発明の実施の形態5に係る
復号化装置の構成を示すブロック図である。この図に示
すように、本実施の形態に係る復号化装置は、図4に示
す復号化装置と比べ、復調データの受信品質を測定する
受信品質測定部501をさらに備えて構成される。な
お、図5において図4と同じ部分については図4と同じ
符号を付してその詳細な説明は省略する。
復調データの受信品質を測定する。ここでは、受信品質
としてSIR(Signal to Interference Ratio)を測定
する場合について説明する。受信品質測定部501は、
測定したSIRを示す信号を比較部401に出力する。
測定されたSIRに応じて、比較部401に設定された
しきい値を変化させる。すなわち、比較部401は、S
IRが高いほど(つまり、受信品質が良好なほど)、し
きい値を低くする。これにより、受信品質、すなわちC
RCの信頼性に応じた最適なしきい値が設定される。
SIRを用いた場合について説明したが、受信品質の測
定方法は特に限定されない。
品質に応じて適応的にしきい値を変化させるため、CR
Cの信頼性に応じた最適なしきい値を設定することがで
きる。すなわち、CRCの信頼性が高いほどしきい値を
低く設定することにより、データレート判定に要する処
理量および消費電力を削減することができる。また、C
RCの信頼性が低いほどしきい値を高く設定することに
より、積和結果(尤度)を重視したデータレート判定を
行うことができる。つまり、CRCの信頼性が時間的に
変化する場合でも、最も少ない処理量で正確なデータレ
ートを判定することができる。
れない。上記各実施の形態は、適宜組み合わせて実施可
能である。例えば、実施の形態3、4または5を、実施
の形態2と組み合わせて実施することも可能である。
化装置を、無線通信システムにおいて使用される基地局
装置やこの基地局装置と通信を行う通信端末装置に搭載
することが可能である。搭載された場合、基地局装置や
通信端末装置において、データレートの判定精度の向上
により誤り率特性が向上するので、データ通信品質や音
声品質等を向上させることができる。
データレートの判定精度を向上させることができるとと
もにデータレート判定に要する処理量および消費電力を
削減することができる。
を示すブロック図
を示すブロック図
を示すブロック図
を示すブロック図
を示すブロック図
Claims (15)
- 【請求項1】 復調後復号前の軟判定値の復調データを
候補となる複数種類のデータレートで復号する復号手段
と、 前記復号手段で復号された復号データと前記復調データ
とを使用して前記データレートの尤度を前記データレー
ト毎に求める尤度算出手段と、 前記尤度が最も高いデータレートを前記復調データのデ
ータレートとして判定する判定手段と、を具備し、 前記尤度算出手段は、復号データを再符号化する符号化
部と、再符号化されたデータを通信相手側で行われたデ
ータ変換に合わせて変換する変換部と、変換後のデータ
の値と復調データの値とを乗算後、その乗算結果を加算
して得られる積和結果を前記尤度として前記データレー
ト毎に求める積和演算部と、を有し、 前記判定手段は、前記積和結果のうち最大値となる積和
結果に対応するデータレートを前記復調データのデータ
レートとして判定する ことを特徴とする復号化装置。 - 【請求項2】 復調後復号前の軟判定値の復調データを
候補となる複数種類のデータレートで復号する復号手段
と、 前記復号手段で復号された復号データと前記復調データ
とを使用して前記データレートの尤度を前記データレー
ト毎に求める尤度算出手段と、 前記尤度が最も高いデータレートを前記復調データのデ
ータレートとして判定する判定手段と、を具備し、 前記 復調データは情報部分と符号化部分とで構成される
組織符号であり、前記 尤度算出手段は、復調データから情報部分を抽出す
る抽出部と、復号データを通信相手側で行われたデータ
変換に合わせて変換する変換部と、変換後のデータの値
と前記情報部分の値とを乗算後、その乗算結果を加算し
て得られる積和結果を前記尤度として前記データレート
毎に求める積和演算部と、を有し、 前記判定手段は、前記積和結果のうち最大値となる積和
結果に対応するデータレートを前記復調データのデータ
レートとして判定することを特徴とする復号化装置 。 - 【請求項3】 前記積和演算部は、前記積和結果を復号
時のデータレートで正規化した値を前記尤度として求め
ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の復号
化装置。 - 【請求項4】 誤り検出符号を用いて復号データに誤り
があるか否かを検出する検出手段を具備し、前記 尤度算出手段および前記判定手段は、前記検出手段
によって誤りが検出されない復号データのみを対象とし
て処理することを特徴とする請求項1または請求項2記
載の復号化装置。 - 【請求項5】 誤り検出符号を用いて復号データに誤り
があるか否かを検出する検出手段を具備し、前記 尤度算出手段および前記判定手段は、前記検出手段
によって、候補となるすべてのデータレートにおいて復
号データに誤りが検出された場合に、誤りが検出された
復号データを対象として処理することを特徴とする請求
項1または請求項2記載の復号化装置。 - 【請求項6】 誤り検出符号を用いて復号データに誤り
があるか否かを検出する検出手段と、 前記検出手段によって誤りが検出されない復号データか
ら求められた尤度の最大値としきい値とを比較する比較
手段と、を具備し、前記 尤度算出手段および前記判定手段は、前記最大値が
前記しきい値以下となる場合に、候補となる複数種類の
データレートで復号された復号データすべてを対象とし
て処理することを特徴とする請求項1または請求項2記
載の復号化装置。 - 【請求項7】 前記比較手段は、復調データの受信品質
が良好なほど、しきい値を低くすることを特徴とする請
求項6記載の復号化装置。 - 【請求項8】 誤り検出符号を用いて復号データに誤り
があるか否かを検出する検出手段を具備し、 復号単位に複数のトランスポートブロックが含まれてい
る場合に、前記検出手段は、前記複数のトランスポート
ブロックのうち最後のトランスポートブロックに対して
のみ誤り検出を行い、その最後のトランスポートブロッ
クに誤りが検出された場合に、前記復号単位の復号デー
タすべてを誤りありとし、 前記尤度算出手段および前記判定手段は、前記検出手段
によって誤りが検出されない復号データのみを対象とし
て処理する ことを特徴とする請求項1または請求項2記
載の復号化装置。 - 【請求項9】 誤り検出符号を用いて復号データに誤り
があるか否かを検出する検出手段を具備し、 復号単位に複数のトランスポートブロックが含まれてい
る場合に、前記検出手段は、前記複数のトランスポート
ブロックのうち半数以上に誤りが検出された場合に、前
記復号単位の復号データすべてを誤りありとし、 前記尤度算出手段および前記判定手段は、前記検出手段
によって誤りが検出されない復号データのみを対象とし
て処理する ことを特徴とする請求項1または請求項2記
載の復号化装置。 - 【請求項10】 誤り検出符号を用いて復号データに誤
りがあるか否かを検出する検出手段を具備し、 復号単位に複数のトランスポートブロックが含まれてい
る場合に、前記検出手段は、前記複数のトランスポート
ブロックのうち半数以上に誤りが検出され、かつ、最後
のトランスポートブロックに誤りが検出された場合に、
前記復号単位の復号データすべてを誤りありとし、 前記尤度算出手段および前記判定手段は、前記検出手段
によって誤りが検出されない復号データのみを対象とし
て処理する ことを特徴とする請求項1または請求項2記
載の復号化装置。 - 【請求項11】 前記再符号化部は、データレートが高
い順に復号データを再符号化することを特徴とする請求
項1記載の復号化装置。 - 【請求項12】 請求項1から請求項11のいずれかに
記載の復号化装置を搭載することを特徴とする基地局装
置。 - 【請求項13】 請求項1から請求項11のいずれかに
記載の復号化装置を搭載することを特徴とする通信端末
装置。 - 【請求項14】 復調後復号前の軟判定値の復調データ
を候補となる複数種類のデータレートで復号した復号デ
ータと前記復調データとを使用して前記データレートの
尤度を前記データレート毎に求め、前記尤度が最も高い
データレートを前記復調データのデータレートとして判
定する復号化方法であって、 復号データを再符号化し、再符号化したデータを通信相
手側で行われたデータ変換に合わせて変換し、変換後の
データの値と復調データの値とを乗算後、その乗算結果
を加算して得られる積和結果を前記尤度として前記デー
タレート毎に求め、前記積和結果のうち最大値となる積
和結果に対応するデータレートを前記復調データのデー
タレートとして判定する ことを特徴とする復号化方法。 - 【請求項15】 復調後復号前の軟判定値の復調データ
を候補となる複数種類のデータレートで復号した復号デ
ータと前記復調データとを使用して前記データレートの
尤度を前記データレート毎に求め、前記尤度が最も高い
データレートを前記復調データのデータレートとして判
定する復号化方法であって、 復調データが情報部分と符号化部分とで構成される組織
符号である場合に、 復調データから情報部分を抽出し、復号データを通信相
手側で行われたデータ変換に合わせて変換し、変換後の
データの値と前記情報部分の値とを乗算後、その乗算結
果を加算して得られる積和結果を前記尤度として前記デ
ータレート毎に求め、前記積和結果のうち最大値となる
積和結果に対応するデータレートを前記復調データのデ
ータレートとして判定することを特徴とする復号化方
法。
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