JP3492339B2 - 動翼寿命評価装置、軸流送風機及び動翼寿命評価方法 - Google Patents

動翼寿命評価装置、軸流送風機及び動翼寿命評価方法

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JP3492339B2
JP3492339B2 JP2001235542A JP2001235542A JP3492339B2 JP 3492339 B2 JP3492339 B2 JP 3492339B2 JP 2001235542 A JP2001235542 A JP 2001235542A JP 2001235542 A JP2001235542 A JP 2001235542A JP 3492339 B2 JP3492339 B2 JP 3492339B2
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勝則 小森
川節  望
勝彦 田北
充成 後藤
正憲 古閑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動翼の寿命評価を
評価する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軸流送風機の動翼は、現在金属製のもの
が使用されている。これを軽量の繊維強化プラスチック
(Fiberglass Reinforced Pl
astic;FRP)製にすることにより、動翼の重量
を低減することが可能である。その結果、動翼遠心力の
低下に相当して負荷荷重が減少するので、動翼支持軸受
部品及び摺動部品の寿命延長が期待できる。それと共
に、それらの部品寿命延長に伴う資材コストやメインテ
ナンスコストの削減が期待できる。また、Plasti
cの種類により腐食にも強い特性を有するものもある。
【0003】FRP動翼は、運転時間に伴ってクリープ
する。図18に、一定応力下におけるFRP動翼の全ひ
ずみと運転時間との関係(クリープ曲線)を示す。横軸
は対数で表示する運転時間tであり、縦軸は全ひずみε
である。曲線Aを参照して、運転初期には全ひずみε
は、急激に上昇する。しかし、その後しばらくは安定す
る。そして、破断に近づくと再び急激に全ひずみεが上
昇し、やがて破断(点P1)に至る。従って、定期的に
FRP動翼のクリープ量を測定し、破断になる前に動翼
の補修や交換等の然るべき処置をする必要がある。
【0004】また、FRP動翼にかかる熱的負荷の大き
さによってもクリープの状態は変化する。図18の曲線
A、及び曲線Bを参照して、通常の使用温度のクリープ
曲線を曲線Aとすると、使用温度が通常より高い場合、
クリープ曲線は曲線Bのようになる。すなわち、破断は
点P2で起こることとなり、破断に至るまでの時間が短
くなる。
【0005】一方、プラントは、トラブルが発生しない
限り、運用上2年近く連続運転となる。しかし、2年毎
のFRP動翼のクリープチェックだけで、図18のP
(ε 、t)点に到達する時期を予測することは困難
である。また、クリープの量を測定するためだけに、送
風機を停止することはできない。加えて、FRP動翼の
表面温度を把握しておかないと、温度によるクリープの
促進が起きているか動かを判断しにくい。以上の理由か
ら、送風機を停止せずに全ひずみε及び表面温度を測定
し、クリープ量を推定し、更に、FRPの寿命の評価を
行なう技術が要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、動翼を有する回転する機器の各動翼とケーシングあ
るいは壁面との距離を、リアルタイムに測定することが
可能な動翼寿命評価装置を提供することである。
【0007】また、本発明の別の目的は、動翼を有する
回転する機器の各動翼とケーシングあるいは壁面との距
離を、リアルタイムに測定し、その値に基づいて各動翼
のクリープ量を求めることが可能な動翼寿命評価装置を
提供することである。
【0008】また、本発明の別の目的は、動翼を有する
回転する機器の各動翼の表面温度を、リアルタイムに測
定することが可能な動翼寿命評価装置を提供することで
ある。
【0009】更に、本発明の別の目的は、動翼を有する
回転する機器の各動翼とケーシングあるいは壁面との距
離を、リアルタイムに測定し、その値に基づいて各動翼
の寿命を予測することがことが可能な動翼寿命評価装置
を提供することである。
【0010】更に、本発明の別の目的は、動翼を有する
回転する機器の各動翼とケーシングあるいは壁面との距
離及び各動翼の表面温度を、リアルタイムに測定し、そ
れらの値に基づいて各動翼の寿命を予測することがこと
が可能な動翼寿命評価装置を提供することである。
【0011】更に、本発明の別の目的は、各動翼とケー
シングあるいは壁面との距離及び各動翼の表面温度をリ
アルタイムに測定し、それらの値に基づいて各動翼の寿
命を予測することがことが可能な軸流送風機を提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応
関係を明らかにするために付加されたものである。ただ
し、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
【0013】従って、上記課題を解決するために、本発
明の動翼寿命評価装置は、回転軸(4)上の翼車(3)
に取り付けられた複数の動翼(2)を含む車室(5)を
有する軸流送風機において、前記車室(5)のケーシン
グに設置され、少なくとも一つの前記動翼(2)の先端
に金属又は磁性体部分(7)を有する前記動翼(2)と
前記車室(5)とのクリアランスを計測するクリアラン
スセンサ(8、12)と、前記クリアランス計測結果と
前記クリアランスの初期値と前記動翼の初期長さとに基
づいて、前記動翼(2)の長さを算出する制御部(1
0)とを具備する。
【0014】また、本発明の動翼寿命評価装置は、前記
制御部(10)が、更に、前記動翼(2)の長さに基づ
く全ひずみの経時変化に基づいて前記動翼(2)の寿命
を評価する。
【0015】更に、本発明の動翼寿命評価装置は、前記
クリアランスセンサ(8)が、電磁式回転センサであ
る。
【0016】更に、本発明の動翼寿命評価装置は、前記
クリアランスセンサ(12)が、静電容量式センサであ
る。
【0017】更に、本発明の動翼寿命評価装置は、回転
軸(4)上の翼車(3)に取り付けられた複数の動翼
(2)を含む車室(5)を有する軸流送風機において、
前記車室(5)のケーシングに設置され、前記動翼
(2)と前記車室(5)とのクリアランスを計測するク
リアランスセンサ(14、17)と、前記クリアランス
計測結果と前記クリアランスの初期値と前記動翼の初期
長さとに基づいて、前記動翼(2)の長さを算出する制
御部(10)とを具備する。
【0018】更に、本発明の動翼寿命評価装置は、前記
制御部(2)が、更に、前記動翼の長さに基づく全ひず
みの経時変化に基づいて前記動翼の寿命を評価する。
【0019】更に、本発明の動翼寿命評価装置は、前記
クリアランスセンサ(14)が、レーザー式変位センサ
である。
【0020】更に、本発明の動翼寿命評価装置は、前記
クリアランスセンサ(15)が、圧力センサである。
【0021】更に、本発明の動翼寿命評価装置は、前記
動翼(2)の表面温度を計測する動翼表面温度測定部
(26)を更に具備し、前記制御部(10)は、前記全
ひずみの経時変化と前記動翼表面温度計測結果とに基づ
いて前記動翼(2)の寿命を評価する。
【0022】上記課題を解決するための軸流送風機は、
動翼(2)と車室(5)とのクリアランスに基づいて、
リアルタイムに動翼寿命を評価可能な動翼寿命評価装置
を具備する。
【0023】また、本発明の軸流送風機は、前記動翼寿
命評価装置が、上述のいずれか一項に記載の動翼寿命評
価装置である。
【0024】上記課題を解決するための動翼寿命評価方
法は、車室(5)のケーシングと動翼(2)とのクリア
ランスを計測するステップと、前記クリアランス計測結
果と前記クリアランスの初期値と前記動翼の初期長さと
に基づいて、前記動翼(2)の長さを算出するステップ
と、前記動翼(2)の長さの経時変化とに基づいて前記
動翼(2)の寿命を評価するステップとを具備する。
【0025】また、本発明の動翼寿命評価方法は、前記
動翼(2)の表面温度を計測するステップを更に具備
し、前記動翼(2)の寿命を評価するステップは、前記
動翼(2)の長さの経時変化に加えて、前記動翼表面温
度計測結果から前記動翼の寿命を評価する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明である動翼寿命評価
装置、軸流送風機及び動翼寿命評価方法の実施の形態に
関して、添付図面を参照して説明する。本実施例におい
て、軸流送風機に使用される動翼寿命評価装置を例に示
して説明するが、他の回転翼を有する機器において動翼
とケーシングとの距離や動翼の表面温度を測定する場合
や、その結果に基づいて寿命等の評価、運転等の制御を
行なう場合においても適用可能である。
【0027】では、本発明である動翼寿命評価装置の実
施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。ま
ず、図1を参照して、図1は、本発明である動翼寿命評
価装置の実施の形態の構成を示す図である。軸流送風機
の動翼2、車室センサ部5−1、導体部7、クリアラン
スセンサ8、センサ取付カバー11、ケーブルA9、制
御部10を具備する。
【0028】また、図2を参照して、図2は、本発明で
ある動翼寿命評価装置を有する軸流送風機の概略構成を
示す図である。動翼2、翼車3、回転軸4、車室5及び
それに属する車室センサ部5−1、軸受6及び翼車ケー
シング24を具備する。ここで、図1は、図2のA部
(破線で囲まれた車室センサ部5−1のある部分)を示
している。B部(破線で囲まれた翼車ケーシング24の
端部)については、後述する。なお、図2においては、
カップリングやモーターなどの構成を省略している。
【0029】本発明においては、軸流送風機の動翼2と
その車室5とのクリアランスを、ケーシングの外から測
定する。車室センサ部5−1に設置されたセンサを用
い、リアルタイムに計測する。次に、計測したクリアラ
ンスの値に基づいて、動翼の全ひずみεを計算する。そ
して、最終的に図18の関係から、動翼の寿命を算出す
る。クリアランスは常時測定することが可能であり、そ
の値に基づいて動翼の全ひずみεの値を正確に把握する
ことが可能となる。すなわち、軸流送風機の停止を行な
わずに、クリープ曲線を得ることが出来、正確な寿命評
価を行なうことが可能となる。
【0030】次に、各部の構成について詳細に説明す
る。図2を参照して、動翼2は、軸流送風機の動翼であ
る。ややねじれた台形状の薄い構造体である。翼車3
(後述)の外周面に、翼車3の中心軸から放射状に取り
付けられている。本実施例の軸流送風機では、動翼2は
10枚ある。また、繊維強化複合材で出来ており、本実
施例では、繊維強化プラスチック(Fiberglas
s Reinforced Plastic;FRP)
製である。更に、車室センサ部5−1のセンサ取付けカ
バー11に最も近づく位置である動翼2の先端(頂部ま
たはトップ)の位置に導体部7(後述)を有している。
【0031】翼車3は、回転軸4(後述)と同軸を成
す、リング形状の回転部材である。回転軸4と垂直なリ
ング状の薄板構造のリング部と、リング部の内周部にお
いてリング部と垂直(回転軸と平行)に延びる固定部
と、リング部の外周部において固定部と概ね平行に同方
向に延びるディスク部とから成る。固定部において回転
軸4に固定されている。ディスク部には、動翼2が所定
の枚数固定されている。回転軸4の回転により動翼2を
回転させる。更に、この動翼は、ガス流量によりピッチ
角度が変動することもある。
【0032】回転軸4は、モーター(図示せず)により
回転駆動される翼車3を保持する軸である。翼車3を固
定され、翼車3からやや離れた両側を軸受6(後述)が
支持している。軸受6の一方の外側(翼車3から離れる
側)にモーターがある。そのモーターの回転を翼車3に
伝える。
【0033】軸受6は、回転軸4に固定された翼車3を
挟んでほぼ等距離に設置された、回転軸4のための軸受
である。半径方向の荷重及び軸方向の荷重を受け、軸が
移動せず、かつ、滑らかな回転が行なえるように回転軸
4を保持している。
【0034】車室5は、軸流送風機の動翼2、翼車3を
含む領域全体を取り囲むように設置されている。そし
て、ガス1の流路を形成し、送風をガイドしている。図
2中の車室5の右上部から、ガス1が矢印に示すように
流れ、軸流送風機に達する。そして、動翼2により動翼
2の右側から左側へ送り出される。その後、ガス1は、
車室5の左上部へ送り出される。
【0035】翼車ケーシング24は、回転軸4及び翼車
3を覆うように設けられた、ケーシングである。回転軸
4及び翼車3がガス1に対して剥き出しにならないよう
にする。それと共に、ガス1が円滑に流れるような流路
を形成している。
【0036】モーターの回転により、回転軸4が回転す
る。そして、回転により翼車3が回転し、動翼2を回転
させる。動翼2の回転により、ガス1が、図2中の動翼
2の右側方向から回転軸4方向に吸引され、動翼2の左
側方向へ送り出される。この軸流送風機の動きにより、
ガス1は、一定方向の流れを形成する。
【0037】次に、図1を参照して、車室センサ部5−
1は、送風をガイドする車室を形成する車室5の内、本
発明である動翼寿命評価装置のクリアランスセンサ8
(後述)が取り付けられている近傍の車室の壁面であ
る。クリアランスセンサ8取付けのための孔が開口して
いる。
【0038】センサ取付けカバー11は、車室センサ部
5−1に開口された孔部を塞ぐように溶接されたカバー
である。その中心部にクリアランスセンサが取り付けら
れている。
【0039】導体部7は、車室センサ部5−1のセンサ
取付けカバー11に最も近づく位置である動翼2の先端
の中央付近の位置に存在する。形状は問わないが、後述
のクリアランスセンサ8が検知可能な大きさである。本
実施例では、直方体形状の金属(磁性体)板及びその周
辺部材を有する。クリアランスセンサ8(後述)は、こ
の導体部7との相互作用により、動翼2(の先端部分)
と車室センサ部5−1(の壁面)との間のクリアランス
を計測する。なお、動翼が金属であれば、動体部7は必
要ない。
【0040】図4及び図5を参照して、導体部7につい
て詳細に説明する。図4(a)は、動翼2を翼車3から
取り外した状態の動翼2の正面図である。下部に取付フ
ランジを有し、上部に導体部7を有する。取付フランジ
は、動翼2の底部にあり、動翼2を翼車3に固定するた
めのフランジである。動翼2は、取付フランジでボルト
により固定される。また、導体部7は、底部の取付フラ
ンジとは反対の頂部(動翼2の先端:破線で囲まれたC
部内)にある。
【0041】図4(b)は、図4(a)のC部の導体部
7付近を拡大した、動翼2及び導体部7の断面図であ
る。導体部7は、金属体7−2、ボルト7−1及び接着
樹脂7−3とを有する。導体部7は、動翼2に作製され
た面積が同等で深さが導体部7の厚みよりやや大きい程
度の溝の内部に設置される。
【0042】金属体7−2は、直方体形状の磁性体であ
る。本実施例では、鉄片である。そして、ボルト7−1
を通すための孔が2個開口している。ボルト7−1は、
金属体7−2を動翼2に取り付ける為の2本のボルトで
ある。接着樹脂7−3は、ボルト7−1により動翼2に
固定された金属体7−2を埋め込み、動翼2と一体化さ
せる樹脂である。金属体7−2は、溝においてボルト7
−1で固定され、その上下を接着樹脂7−3で隙間無く
埋められる。そして、導体部7の動翼2の頂部側は、動
翼2の頂部の曲線と一体化し、気流に対して余計な抵抗
が発生しないように平滑に仕上られている。ここで、ボ
ルト7−1は、オーステナイト系ステンレスに代表され
る非磁性体のさら木ねじを使用する。ボルト7−1は、
非磁性体であり、クリアランスセンサ8はボルト頂部を
感知することなく、正確に導体部7とのクリアランスを
測定することが出来る。
【0043】図5(a)及び図5(b)は、動翼2を翼
車3から取り外した状態の平面図及びC部の拡大図であ
る。各部の説明は図4と同様なので省略する。導体部7
は、動翼2の頂部(先端)中央付近に設置される。そし
て、導体部7の動翼2の側面側は、動翼2の側面の曲線
と一体化し、気流に対して余計な抵抗が発生しないよう
に平滑に仕上られている。
【0044】続いて、図1を参照してクリアランスセン
サ8は、センサ取付けカバー11において、センサを動
翼2に向けて取り付けられている。動翼2と車室センサ
部5−1とのクリアランスを測定する。本実施例におい
ては、電磁式回転センサ(後述)を用いる。
【0045】図3を参照して、クリアランスセンサ8で
ある電磁式回転センサについて詳細に説明する。クリア
ランスセンサ8は、ヨーク8−1、センサケーシング8
−2、信号線取出部8−3、永久磁石8−4、検出線8
−5及び検出コイル8−6を具備する。
【0046】センサケーシング8−2は、クリアランス
センサ8の各部を収めているケーシングである。一端部
は、ヨーク8−1(後述)の端部が突き出している。他
端部からは、信号線取出部8−3が突き出している。信
号線取出部8−3(後述)は、そこからケーブルA9
(後述)と接続している。
【0047】永久磁石8−4は、センサケーシング8−
2内にあり、その一端部をヨーク8−1(後述)と接続
している。導体部7に磁気的影響を及ぼすための磁束を
発している円筒状の永久磁石である。磁場は、ヨーク8
−1の先端から動翼2の方向へ出ている。
【0048】ヨーク8−1は、センサケーシング8−2
内にあり、円筒上の磁片又は金属の棒である。その一端
部を永久磁石8−4と接合し、その中間部分に検出コイ
ル8−2が巻かれている。他端部は、センサケーシング
8−2(後述)の一端部からやや突き出している。ヨー
ク8−1の先端から永久磁石8−4による磁束が出てい
る。
【0049】検出コイル8−6は、センサケーシング8
−2内にあり、中心軸を通るヨーク8−1の周囲に巻か
れているコイルである。ヨーク8−1を介して検出コイ
ル8−6内を磁束が通過している。そこへ磁性体である
導体部7が近づくと、その磁束が変化する。その変化を
検知することにより、回転を検知する。
【0050】検出線8−5は、センサケーシング8−2
内にあり、一端部を検出コイル8−6に、他端部を信号
取出部8−3に接続している。検出コイル(後述)で発
生した誘導起電力を取出し、信号取出部8−3へ送出す
る。
【0051】信号取出部8−3は、複数の線を1本に束
ねて、ケーブルA9に送出する。
【0052】ここで、測定原理について説明する。クリ
アランスセンサ8のヨーク8−1の近傍に磁性体である
導体部7が近づくと、検出コイル8−6を通過する磁束
が変化する。それに伴い、磁束の変化分に比例した周波
数の誘導起電力が検出コイル8−6に生じる。磁束は、
f=回転数(rpm)×羽数/60(Hz)の脈動をす
る。従って、それがクリアランスセンサ8の回転信号と
して出力される。検出コイル8−6中の誘導起電力の大
きさが距離により変化することから、検出コイル8−6
中に発生する誘導起電力も距離により変化する。従っ
て、誘導起電力の大きさにより、ヨーク8−1と導体部
7との距離、すなわち、動翼2と車室センサ部5−1と
のクリアランスを測定できる。
【0053】また、次のような、誘導型変位計の原理
で、計測することも可能である。すなわち、クリアラン
スセンサ8のヨーク8−1からの磁束中を導体部7が通
過すると、導体部7上に渦電流が発生する。この渦電流
はヨーク8−1と導体部7との距離により変化する。そ
の渦電流により発生する磁力線により、検出コイル8−
6(ヨーク8−1)中の磁力線が変化し、検出コイル8
−6中に誘導起電力が発生する。渦電流の大きさが距離
により変化することから、検出コイル8−6中に発生す
る誘導起電力も距離により変化する。従って、誘導起電
力の大きさにより、ヨーク8−1と導体部7との距離、
すなわち、動翼2と車室センサ部5−1とのクリアラン
スを測定できる。
【0054】なお、検出コイル8−6に高周波電流を流
しておき、検出コイル8−6の作り出す高周波磁界と導
体部7との相互作用により、検出コイル8−6に発生す
る誘導電流による電流変化を検出する方法を用いること
も可能である。
【0055】続いて、図1を参照してケーブルA9は、
クリアランスセンサ8と制御部10とに接続されたケー
ブルである。クリアランスセンサ8で検出したクリアラ
ンスに関する信号であるクリアランス信号を制御部10
に伝達する。複数のケーブルの集合体である。
【0056】制御部10は、ケーブルA9からのクリア
ランス信号を受信し必要に応じて増幅する。そして、そ
の信号と較正曲線(図9:クリアランス信号と実際のク
リアランスとの関係、図示しない記憶部に保持)とに基
づいて、クリアランス(ここでは、gとする)を算出
する。
【0057】次に、そのクリアランスgから現在の各
動翼2の長さ(ここではLとする)を算出する。すな
わち、初期の動翼2の長さ(Lとする)と初期のクリ
アランス(gとする)との合計(L+g)から、
直前に測定したクリアランスgを引くと、現在の動翼
2の長さLとなる。L=(L+g)-gであ
る。なお、初期の動翼2の長さLと初期のクリアラン
スgは、図示しない記憶部に保持されている。
【0058】続いて、その現在の動翼2の長さLと初
期の動翼2の長さLとから、動翼2の全ひずみε=
(L−L)/L を算出する。そして、現在まで
の各時点での全ひずみεと現在までの運転時間との関係
(動翼2の全ひずみの経時変化、図18を参照)から各
動翼2のクリープの状況及び寿命を判定する。なお、ク
リアランス信号と各動翼2との対応は、回転センサ21
(後述)からの出力に基づく回転検出部22(後述)か
らの回転検出信号を、ケーブルB23(後述)より受信
することにより行なう。
【0059】その際、後述の動翼表面温度測定部26に
より測定した、動翼2の表面温度の情報を参考にして、
クリープの状況及び各動翼2の寿命を判断することも可
能である。
【0060】次に、図6及び図7を参照して、クリアラ
ンスセンサ8で検出した信号であるクリアランス信号
と、各動翼2との関係を対応付ける方法について説明す
る。
【0061】図6は、クリアランスセンサ8で検出した
クリアランス信号と各動翼2との関係を対応付ける構成
を示す図である。動翼2、導体部7、クリアランスセン
サ8、ケーブルA9、回転軸4、反射部20、回転セン
サ21、ケーブルB23、制御部10とからなる。ま
た、制御部10は、回転検出部22、ピークホールド部
18、波形出力部19、評価解析部13とを有する。
【0062】動翼2、導体部7、クリアランスセンサ
8、ケーブルA9は、上述の説明の通りなのでその説明
を省略する。
【0063】反射部20は、回転軸4の外周面上の一部
分に取り付けられ、回転センサ21(後述)から発せら
れる光を回転センサ21方向へ反射するための反射鏡や
反射板のようなものである。回転軸4に取り付けられた
翼車3上の複数の動翼2のある1枚の位置に対応させ
て、回転軸4上に1個だけ設置されている。回転軸4上
の長手方向の設置位置は、計測上問題にならなければ任
意である。
【0064】回転センサ21は、回転軸4からやや離れ
て、回転軸4の外周面へ垂直に光を発せられるように、
かつ、回転しないように固定されている。回転軸4の1
周につき1回、回転センサ21と反射部20が対向する
位置である。回転センサ21が内部に有する発光部(L
ED或いはレーザー発光など)からの光を回転軸4に照
射する。そして、回転軸4からの反射光を電気信号に変
えて出力する。反射光は、回転軸4の回転により反射部
20が回転センサ21と対向する位置に来た時のみ、非
常に強く発せられる。
【0065】ケーブルB23は、回転センサ21と制御
部10とを接続するケーブルである。回転センサ21の
信号の出力を制御部10へ送信する。
【0066】回転検出部22は、制御部10にあり、回
転センサ21からの反射光に基づく信号の強度に基づい
て、その信号強度が予め設定された値を超えた時に、回
転軸4(あるいは翼車3)が1回転したと判断し、パル
ス信号である回転検出信号を出力する。これにより、回
転の位相が判断できる。
【0067】ピークホールド18は、制御部10にあ
り、クリアランスセンサ8から出力される信号(電圧)
に応じて、その電圧波形のピークホールド値であるピー
クホールド信号を出力する。そして、次の入力があるま
でその値を維持する。クリアランスセンサ8から出力さ
れる信号(電圧)は、クリアランスに基づいていること
から、各動翼2のクリアランスが全て同じであれば、ピ
ークホールド値は一定となる。
【0068】波形出力部19は、制御部10にあり、回
転検出部22、クリアランスセンサ部8及びピークホー
ルド部18から出力された信号を受信し、必要に応じて
増幅し、評価解析部13に送信する。
【0069】評価解析部13は、波形出力部19からの
クリアランス信号、ピークホールド信号、回転検出信号
を受信する。そして、回転検出信号からクリアランス信
号と各動翼2との対応を決定する。また、クリアランス
信号から、クリアランスg、動翼2の長さ及び全ひずみ
εを求め、全ひずみεの経時変化に基づいて、各動翼2
のクリープの状況及び寿命を判定する。そして、ピーク
ホールド信号から、各動翼2のクリープの相違を検出す
る。
【0070】図7を参照して、(a)は回転検出信号、
(b)は、クリアランス信号、(c)は、ピークホール
ド信号である。図中点線により、図7(a)〜図7
(c)間の時刻の対応を示す。
【0071】図7(a)において、回転検出信号の1つ
のパルスは、反射部20において、回転センサ21から
の光が反射されたことを示す。すなわち、1つのパルス
から次のパルスまでの間に、回転軸4が1回転してい
る。そして、パルスの発生間隔により回転周期(あるい
は回転数)が確認できる。
【0072】次に図7(b)において、クリアランス信
号の1つのパルスは、クリアランスセンサ8近傍を動翼
2の導体部7が通過したことを示す。すなわち、回転軸
4が1回転する間に、動翼2の数だけパルスが発生する
ことになる。パルス同士の間隔をチェックすることによ
り、各動翼2の先端(導体部7が設置されている付近)
間の間隔を監視することが出来る。また、パルスの振幅
(図中Vx)を調べることにより、各動翼2におけるク
リアランスの大きさを知ることが出来る。
【0073】続いて図7(c)において、ピークホール
ド信号の信号は、図7(b)のクリアランス信号の1つ
のパルスの大きさを示し、次のパルスの入力があるま
で、その位置を保つ。各動翼2に対するクリアランスの
変化、すなわち、各動翼2相互のクリアランスの相違を
示している。
【0074】次に、クリアランスセンサ8からのクリア
ランス信号の大きさを実際のリアランスに対応させるた
めの較正について説明する。クリアランス信号は電圧信
号であり、それを距離(長さ)に変換するために較正が
必要である。
【0075】図8を参照して、クリアランスセンサ8及
びその周辺の詳細な構成を示す。図8(a)が側面図
(ただし、クリアランスセンサ8とセンサ取付カバー1
1との接触部分、及び、車室センサ部5−1は断面を表
示)、図8(b)が正面図である。
【0076】動翼2、車室センサ部5−1、クリアラン
スセンサ8、センサ取付カバー11、スペーサA27、
指針28、スペーサB29、ダブルナットA30、ダブ
ルナットB31、ネジA32、ネジB33及び目盛板3
4からなる。
【0077】動翼2、車室センサ部5−1、クリアラン
スセンサ8及びセンサ取付カバー11については、上述
の説明の通りなのでその説明を省略する。
【0078】スペーサA27及びスペーサB29は、指
針28(後述)をクリアランスセンサ8上に固定するた
めの冶具である。指針28は、クリアランスセンサ8に
固定され、クリアランスセンサ8の動きと同じ動きをす
る指針である。ダブルナットA30及びダブルナットB
31は、クリアランスセンサ8を上下に動かすためのナ
ットである。ネジA32及びネジB33は、センサ取付
カバー11に目盛板34(後述)を取り付けるためのネ
ジである。目盛板34は、指針28によりクリアランス
センサ8の位置を示すための目盛を表示する板である。
【0079】クリアランスセンサ8は、ダブルナットA
30及びダブルナットB31を動かすことにより、上下
に可動であり、その時の位置は、目盛板34上の指針2
8の指し示す位置で把握できる。また、クリアランスセ
ンサ8は、車室5の外側に設置されているので、動翼2
の回転を停止することなく、クリアランスセンサ8の位
置を変更することが可能である。
【0080】クリアランスセンサ8の信号からクリアラ
ンスを求めるためには、予めクリアランス信号の大きさ
を実際のクリアランスに対応させるための較正を行な
う。その為に、試運転時に初期状態でのクリアランスセ
ンサ8のヨーク8−1の先端と動翼2の頂部(導体部
7)との距離(クリアランス)を計測し、クリアランス
信号の電圧振幅を測定から求める。そして、運転を止め
ずにクリアランスセンサ8の位置を変えることにより、
クリアランスと電圧振幅との関係について測定を行な
い、図9に示すような較正曲線を求める。この操作によ
り、実際の運転時のクリアランスセンサの電圧振幅(出
力電圧)からクリアランスの大きさに換算できることを
可能にした。
【0081】次に動翼2の表面温度を測定するための構
成について説明する。図17は、動翼表面温度測定部及
びその周辺部を示す図である。動翼2、翼車3、翼車ケ
ーシング24、ケーブルC25及び動翼表面温度測定部
26からなる。図17は、図2におけるB部の拡大図で
ある。動翼2、翼車3、翼車ケーシング24は上述の説
明の通りなので、その説明を省略する。
【0082】ケーブルC25は、動翼表面温度測定部2
6及び制御部10に接続している。動翼表面温度測定部
26の信号を制御部10に送信するためのケーブルであ
る。
【0083】動翼表面温度測定部26は、動翼2の表面
温度を測定し、その温度信号を制御部10に出力する。
制御部では、表面温度の情報も利用して、動翼2のクリ
ープの状況を判断し、寿命を判定する。
【0084】なお、ガス1は、温度約120℃の、他設
備からの排ガスである。
【0085】次に、本発明である動翼寿命評価装置の実
施の形態の動作に関して、添付図面を参照して説明す
る。
【0086】図2を参照して、軸流送風機において、モ
ーター(図示せず)の回転により、回転軸4が、回転し
ている。その回転により、翼車3が回転し、翼車3上の
動翼2が回転軸4を中心として回転する。動翼2の回転
により、図中、車室5内の右上方より、ガス1が吸い出
され、軸流送風機において回転軸4に沿って進む。そし
て、ガス1は、動翼2の回転により、動翼2の図中右側
から左側に送り出され、最終的に車室5から外部へ送り
出される。
【0087】次に、動翼2回転時の、クリアランスgの
測定について説明する。まず、図8及び図9を参照し
て、軸流送風機運転に先立ち、図8の構成の機器を用い
て、クリアランスセンサ8からのクリアランス信号の較
正を行なう。そして、図9に示すようなクリアランス信
号とクリアランスgとの関係を求める。すなわち、軸流
送風機の試運転時に、翼2の回転速度vを固定して、ク
リアランスセンサ8のヨーク8−1の先端と動翼2の頂
部(導体部7)との距離(クリアランスg)を計測し、
クリアランス信号の電圧Vを測定から求める。これを、
クリアランスgを変えて、複数点で行ない、図9に示す
ような較正曲線を求める。そして、様々な動翼2の回転
速度vにおいて、図9のような較正曲線を求める。それ
らのデータは、図示しない制御部10内のデータベース
に記憶される。
【0088】次に、軸流送風機の運転時、動翼2の回転
中に、図1、図3、図6に示す動翼寿命評価装置におい
て、クリアランスgを計測する。回転軸4の回転に伴
い、回転軸4(及び翼車3、動翼2)の1回転につき1
回、反射部20が、回転センサ21と対向する位置に来
る。回転センサ21は、自身が回転軸4に向けて発する
光の反射光を常に受光している。そして、受光した光の
強度に対応した信号(電圧)を出力している。反射部2
0が回転センサ21に対向する位置にきた場合、反射光
は非常に強くなるため、回転センサ21から出力される
電圧はその前後に比較して大きくなる。
【0089】回転検出部22は、著しく電圧が大きくな
った時点で、その電圧の大きさから、反射部20が回転
センサ21に対向する位置に来た=回転軸4が1回転し
たと判断する。そして、回転検出信号のパルス(図7
(a))を発生させる。その信号は、波形検出部19を
経て、評価解析部13へ送られる。回転検出信号の1つ
のパルスから次のパルスまでの間に、回転軸4が1回転
している。そして、パルスの発生間隔により回転周期
(あるいは回転数)が確認できる。
【0090】一方、クリアランスセンサ8は、動翼2の
回転に伴う導体部7がクリアランスセンサ8近傍を通過
することに伴い、図7(b)示すクリアランス信号を発
する。クリアランス信号の1つのパルスは、1枚の動翼
2の導体部7が通過したことを示す。すなわち、回転軸
4が1回転する間に、動翼2の数だけパルスが発生する
ことになる。その信号は、ピークホールド部18及び波
形検出部19に送れら、更に波形検出部19を経て、評
価解析部13へ送られる。
【0091】本実施例では、10枚の動翼2が用いられ
ている。図7(b)中に示すNo.1〜No.10が、
10枚の各動翼2に対応したクリアランス信号である。
各信号は、時間t〜t10において発せられている。
前述の回転検出信号との対応させることにより、どのN
o.の動翼2の信号かを把握することが出来る。
【0092】パルス同士の間隔をチェックすることによ
り、各動翼2の頂部(導体部7が設置されている付近)
間の間隔を監視することが出来る。すなわち、動翼2の
回転方向のゆがみを把握できる。また、パルスの振幅
(図中Vx)を調べることにより、各動翼2におけるク
リアランスの大きさを知ることが出来る。そして、各動
翼2のクリアランス信号に基づくクリアランスの経時変
化を追うことにより、図18に示すようなクリープ曲線
を得ることが出来る。
【0093】クリアランスセンサ8からピークホールド
部18に送られたクリアランス信号は、ピークホールド
信号に変換される。図7(c)において、ピークホール
ド信号は、図7(b)のクリアランス信号の1つのパル
スの大きさ(図7(b)のVx)を示し、次のパルスの
入力があるまで、その大きさを保つ。ピークホールド信
号は、波形検出部19を経て、評価解析部13へ送られ
る。
【0094】ピークホールド信号は、各動翼2に対する
クリアランスの変化、すなわち、各動翼2相互のクリア
ランスの相違を示している。また、この曲線から、回転
軸4あるいは翼車3に偏心があれば、それを把握するこ
とも可能である。
【0095】制御部10(の評価解析部13)は、ケー
ブルA9からのクリアランス信号を受信し必要に応じて
増幅する。また、回転センサ21からの出力に基づく回
転検出部22からの回転検出信号をケーブルB23より
受信する。そして、回転検出部22からの回転検出信号
により、各クリアランス信号がどの動翼2のデータかを
決定する。それと同時に、クリアランス信号と、図示し
ない記憶部に有する較正情報(試運転時に予め計測した
クリアランス信号と実際のクリアランスとの関係)とに
基づいて、各動翼2毎にクリアランスgを算出する。
【0096】次に、そのクリアランスgから現在の各
動翼2の長さLを算出する。すなわち、初期の動翼2
の長さLと初期のクリアランスgとの合計(L
)から、直前に測定したクリアランスgを引く
と、現在の動翼2の長さLとなる。L=(L+g
)-gである。なお、初期の動翼2の長さLと初
期のクリアランスgは、図示しない記憶部に保持され
ている。同様に、新たに算出されたクリアランスg
びLもまた、図示しない記憶部に保持される。
【0097】また、クリアランスgから現在の各動翼
2の長さLを算出するのには、以下の方法でも可能で
ある。すなわち、初期ではない過去の測定のクリアラン
スg 及びその時の動翼2の長さLを用い、L
(L+g)-g で求めることも可能である。
【0098】次に、その現在の動翼2の長さLと初期
の動翼2の長さLとから、動翼2の全ひずみε=(L
−L)/L を算出する。そして、現在までの各
時点での全ひずみεと現在までの運転時間との関係(動
翼2の全ひずみの経時変化、図18を参照)から、各動
翼2のクリープの状況であるクリープ曲線を求めること
が出来る。及び寿命を判定する。
【0099】クリープ曲線の計算は、クリープ曲線のフ
ィッティングカーブの式を予め決めておき、それまでに
測定及び計算された全ひずみεと運転時間とに基づい
て、フィッティングカーブのパラメータを最小二乗法で
決定することにより求める。そして、図18に示すP
点を判定(予測)し、寿命とする。Pの判定は、曲線
の曲率変化(最終段階で急激に上昇する)で行なうこと
も可能である。
【0100】以上の動作により、軸流送風機を停止する
ことなく、各動翼2のクリープの状態(全ひずみεと運
転時間との関係)を常時リアルタイムで把握できる。そ
して、軸流送風機を停止することなく、各動翼2の寿命
を正確に把握することが可能となる。
【0101】一方、各動翼2の表面温度を、クリープの
状態を把握するために使用できる。動翼表面温度測定部
26の出力は、制御部10に送られ、上述の回転検出信
号との関係から、各動翼2の表面温度が記録される。そ
して、各動翼2が予め設定された温度(例えば200
℃)を超えた場合、通常の場合の寿命(表面温度を考慮
しない場合の寿命)に比較して、寿命を短く判定するよ
うにする。
【0102】例えば、予め設定された温度を超えている
時間を累積し、その累積時間に基づいて寿命を5%短
縮、10%短縮というように、変動させる。累積時間と
寿命を短縮させる割合との関係は、予め決定し、図示し
ない記憶部に保持しておく。
【0103】この動翼2の表面温度を常時リアルタイム
で把握する動作を加えることにより、軸流送風機を停止
することなく、各動翼2のクリープの状態を常時リアル
タイムでより正確に把握できる。そして、軸流送風機を
停止することなく、各動翼2の寿命をより正確に把握す
ることが可能となる。
【0104】図10〜図12は、モデル動翼を利用した
試験結果を示す。図10において、周速Vと出力電圧
Vとの関係を示す。縦軸は、クリアランス信号の出力電
圧V(Peak to Peak Voltage V
P−P;図7(b)でのVx)である。横軸は、周速V
(動翼2の頂部(導体部7)での回転周速度)であ
る。理論計算では、クリアランス信号の出力電圧Vは、
周速Vに比例する。図10では、高周速域で、やや出
力電圧Vが下がり気味であるが、確かに出力電圧Vは、
概ね周速Vに比例している。
【0105】また、図11において、クリアランスgと
クリアランス信号の出力電圧V(周速Vで正規化)と
の関係を示す。縦軸は、出力電圧V/周速V、横軸
は、クリアランスgである。理論計算では、出力電圧V
/周速Vは、クリアランスgの2乗に反比例する。図
11では、図中に破線で示したクリアランスgの2乗に
反比例する曲線に、測定点がきれいに乗っていることが
わかる。
【0106】図12は、周速V一定時での、クリアラ
ンス信号の出力電圧Vとクリアランスgとの関係であ
る。縦軸は、クリアランスgであり、横軸は出力電圧V
である。この場合も、理論計算では、出力電圧Vは、ク
リアランスgの2乗に反比例する。図12では、図中に
破線で示したクリアランスgの2乗に反比例しているこ
とがわかる。
【0107】本発明により、回転軸上の翼車に取り付け
られた動翼を有する車室を有する軸流送風機において、
動翼とケーシングあるいは壁面との距離(クリアラン
ス)を、クリアランスセンサを用いて、リアルタイムに
測定することが可能となる。クリアランスセンサの種類
により、動翼の先端部に、金属片の設置や、磁性体紛や
金属紛の塗布を行なう。クリアランスセンサの種類によ
っては必要ない場合もある。
【0108】また、本発明により、上記方法により求め
たクリアランスに基づいて、動翼の伸び、全ひずみを、
リアルタイムに求めることが可能となる。そして、その
値に基づいて各動翼のクリープ量を求めることが可能で
ある。また、動翼同士のずれ(先端部の周方向のずれ)
を把握することも可能である。
【0109】更に、各動翼の表面温度をリアルタイムに
測定することが可能である。そして、その結果に基づい
て、動翼の劣化に関する情報(クリープの変化など)を
求めることが可能である。
【0110】上記クリープ量に基づいて各動翼の寿命を
予測することが可能である。更に、表面温度を、その予
測に取り入れ、寿命評価を行なうことも可能である。
【0111】本実施例においては、動翼2の頂部に導体
部7を設けていた。これは、動翼2の一部を削り、金属
体7−2を埋め込み、取付ボルトで固定し、接着樹脂7
−3で固めて形状を整えたものである。しかし、動翼2
の頂部に、単に磁性体材料を塗布することで、代替する
ことも可能である。
【0112】図13は、本発明である動翼寿命評価装置
の実施の形態の別の構成を示す図である。図13(a)
及び図13(b)は動翼2を翼車3から取り外した状態
の正面図及び平面図である。動翼2の頂部に磁性体材料
を塗布した導体部7’が形成されている。必要に応じ
て、セラミックス等の保護膜を塗布する。このように、
磁性体材料を塗布しただけでも金属体7−2を埋め込ん
だ場合と同様の効果を得ることが出来る。施工が簡単で
ある利点がある。反面、塗布しただけなので、短期間の
使用が望ましく、ガス1に影響されない物質であること
が望ましい。
【0113】本実施例において、クリアランスセンサ8
として、電磁式回転センサ(8−1〜8−6)を用いて
いた。しかし、クリアランスgを測定できるその他のセ
ンサを使用することも可能である。
【0114】図14を参照して、本発明である動翼寿命
評価装置の実施の形態の他の構成を示す図である。軸流
送風機の動翼2、車室センサ部5−1、導体部7、クリ
アランスセンサ12、センサ取付カバー11、ケーブル
A9、制御部10を具備する。この場合には、動翼2に
導体部7を設けることは同じである。しかし、クリアラ
ンスgを測定できるその他のセンサとしてクリアランス
センサ12、すなわち静電容量式センサを用いている点
が上述の例と異なる。
【0115】次のような測定原理で測定する。2枚の電
極を対向させて配置すると、コンデンサが構成される。
その静電容量は、電極の面積と電極間の誘電率に比例
し、距離に反比例する。導体部7を一方の電極、クリア
ランスセンサ12内の導体を他方の電極とすれば、その
コンデンサ容量の変化を計測することにより、距離を求
めることが可能である。コンデンサ容量とクリアランス
gとの関係を予め計測し、較正を行なっておくことによ
り、コンデンサ容量の測定でクリアランスgを測定でき
る。
【0116】クリアランスセンサ12、すなわち静電容
量式センサの場合、図13に示す例と同様に、金属材料
を動翼2の頂部に塗布することで対応することも可能で
ある。
【0117】また、図15を参照して、本発明である動
翼寿命評価装置の実施の形態の更に他の構成を示す図で
ある。軸流送風機の動翼2、車室センサ部5−1、クリ
アランスセンサ14、耐熱ガラス15、センサ取付カバ
ー16、ケーブルA9、制御部10、を具備する。この
場合には、動翼2には特別な加工は施さず、クリアラン
スgを測定できるその他のセンサとしてクリアランスセ
ンサ14、すなわちレーザー式変位センサを用いる点
が、上述の例と異なる。それに伴い、センサ取付カバー
16には、耐熱ガラス15が取り付けられ、レーザー光
が出入りできるようになっている。
【0118】測定原理は、出力したレーザー光のパルス
が動翼2の頂部に反射して戻ってくる時間を測定し、距
離を求める。あるいは、反射光の光強度を測定し、光が
光路長の2乗に比例して減衰することから求める。パル
スの戻り時間あるいは光強度とクリアランスgとの関係
を予め計測し、較正を行なっておくことにより、それら
の測定でクリアランスgを測定できる。同様な原理で、
超音波も使用することが出来る。
【0119】また、図16を参照して、本発明である動
翼寿命評価装置の実施の形態の更に他の構成を示す図で
ある。軸流送風機の動翼2、車室センサ部5−1、クリ
アランスセンサ17、センサ取付カバー11、ケーブル
A9、制御部10、を具備する。この場合にも、動翼2
には特別な加工は施さず、クリアランスgを測定できる
その他のセンサとしてクリアランスセンサ17、すなわ
ち圧力センサを用いる点が、上述の例と異なる。
【0120】測定原理は、動翼2がクリアランスセンサ
17へ接近し、クリアランスセンサ8の正面を通過する
瞬間に、クリアランスセンサ17近傍の圧力が高くなる
現象を利用する。圧力とクリアランスgとの関係を予め
計測し、較正を行なっておくことにより、圧力の測定で
クリアランスgを測定できる。
【0121】
【発明の効果】本発明により、軸流送風機等の動翼を有
する回転する機器の各動翼とケーシングあるいは壁面等
との距離を、リアルタイムに測定し、その値に基づいて
各動翼のクリープ量を求め、各動翼の寿命を予測するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である動翼寿命評価装置の実施の形態の
構成を示す図である。
【図2】本発明である動翼寿命評価装置を有する軸流送
風機の概略構成を示す図である。
【図3】本発明である動翼寿命評価装置の実施の形態の
構成のクリアランスセンサ8の詳細を示す図である。
【図4】(a)翼車3から取り外した状態の動翼の正面
図である。 (b)図4(a)のC部を拡大した動翼及び導体部の断
面図である。
【図5】(a)動翼を翼車から取り外した状態の平面図
である。 (b)図5(a)のC部を拡大した動翼及び導体部の平
面である。
【図6】本発明である動翼寿命評価装置の実施の形態の
クリアランスセンサで検出した信号と各動翼との関係を
対応付ける構成を示す図である。
【図7】(a)回転検出信号の時間変化を示す図であ
る。 (b)クリアランス信号の時間変化を示す図である。 (c)ピークホールド信号の時間変化を示す図である。
【図8】(a)本発明である動翼寿命評価装置の実施の
形態の構成のクリアランスセンサ及びその周辺の詳細な
構成を示す側面図である。 (b)本発明である動翼寿命評価装置の実施の形態の構
成のクリアランスセンサ及びその周辺の詳細な構成を示
す正面図である。
【図9】クリアランス信号とクリアランスgとの較正曲
線を示す図である。
【図10】周速Vと出力電圧Vとの関係を示す図であ
る。
【図11】クリアランスgとクリアランス信号の出力電
圧V(周速Vで正規化)との関係を示す図である。
【図12】クリアランス信号の出力電圧Vとクリアラン
スg(周速V一定)との関係を示す図である。
【図13】(a)本発明である動翼寿命評価装置の実施
の形態の別の構成を示す動翼の正面図である。 (b)本発明である動翼寿命評価装置の実施の形態の別
の構成を示す動翼の平面図である。
【図14】本発明である動翼寿命評価装置の実施の形態
の他の構成を示す図である。
【図15】発明である動翼寿命評価装置の実施の形態の
更に他の構成を示す図である
【図16】本発明である動翼寿命評価装置の実施の形態
の更に他の構成を示す図である
【図17】本発明である動翼寿命評価装置の実施の形態
の動翼表面温度測定部及びその周辺部の構成を示す図で
ある。
【図18】一定応力下におけるFRP動翼の全ひずみと
運転時間との関係(クリープ曲線)を示す。
【符号の説明】
1 ガス 2 動翼 3 翼車 4 回転軸 5 車室 5−1 車室センサ部 6 軸受 7 導体部 7−1 取付ボルト 7−2 金属体 7−3 接着樹脂 7’ 導体部 8 クリアランスセンサ 8−1 ヨーク 8−2 センサケーシング 8−3 信号線取出部 8−4 永久磁石 8−5 検出線 8−6 検出コイル 9 ケーブルA 10 制御部 11 センサ取付カバー 12 クリアランスセンサ 13 評価解析部 14 クリアランスセンサ 15 耐熱ガラス 16 センサ取付カバー 17 クリアランスセンサ 18 ピークホールド部 19 波形出力部 20 反射部 21 回転センサ 22 回転検出部 23 ケーブルB 24 翼車ケーシング 25 ケーブルC 26 動翼表面温度測定部 27 スペーサA 28 指針 29 スペーサB 30 ダブルナットA 31 ダブルナットB 32 ネジA 33 ネジB 34 目盛板
フロントページの続き (72)発明者 田北 勝彦 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 後藤 充成 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 古閑 正憲 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社長崎造船所内 (56)参考文献 特開 平7−198312(JP,A) 特開2001−32724(JP,A) 特開2000−356198(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/14 F04D 29/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸流送風機の車室のケーシングに設置さ
    、前軸流送風機における複数のFRP(Fiber
    glass Reinforced Plastic)
    動翼の各々の端と前記車室とのクリアランスを計測す
    るクリアランスセンサと、 前記クリアランス計測結果と前記クリアランスの初期値
    と前記複数のFRP動翼の各々の初期長さとに基づい
    て、前記複数のFRP動翼の各々の全ひずみを算出する
    制御部 備し前記先端は、金属又は磁性体部分を含み、 前記クリアランスセンサは、前記金属又は磁性体部分と
    の相互作用で前記クリアランスを計測し、 前記制御部は、前記複数のFRP動翼の各々の全ひず
    み、及び、FRP動翼の全ひずみと前記軸流送風機の運
    転時間との関係に基づいて、前記複数のFRP動翼の各
    々の寿命を評価する 動翼寿命評価装置。
  2. 【請求項2】前記クリアランスセンサは、電磁式回転セ
    ンサである請求項1に記載の動翼寿命評価装置。
  3. 【請求項3】前記クリアランスセンサは、静電容量式セ
    ンサである請求項1に記載の動翼寿命評価装置。
  4. 【請求項4】前記複数のFRP動翼の各々の表面温度を
    計測する動翼表面温度測定部を更に具備し、 前記制御部は、前記複数のFRP動翼の各々の全ひず
    み、前記動翼表面温度計測結果、及び、FRP動翼の全
    ひずみと表面温度と前記軸流送風機の運転時間との関係
    に基づいて前記複数のFRP動翼の各々の寿命を評価す
    る請求項1乃至3のいずれか一項に記載の動翼寿命評価
    装置。
  5. 【請求項5】回転軸上の翼車に取り付けられ、先端に金
    属又は磁性体部分を含む複数のFRP(Fibergl
    ass Reinforced Plastic)動翼
    と、 前記複数のFRP動翼を含む車室と、 前記複数のFRP 動翼と前記車室とのクリアランスに基
    づいて、リアルタイムに前記複数のFRP動翼の各々の
    寿命を評価可能な動翼寿命評価装置を具備前記動翼寿命評価装置は、 前記車室のケーシングに設置され、前記複数のFRP動
    翼の各々の先端と前記車室とのクリアランスを計測する
    クリアランスセンサと、 前記クリアランス計測結果と前記クリアランスの初期値
    と前記複数のFRP動翼の各々の初期長さとに基づい
    て、前記複数のFRP動翼の各々の全ひずみを算出する
    制御部とを備え、 前記クリアランスセンサは、前記金属又は磁性体部分と
    の相互作用で前記クリアランスを計測し、 前記制御部は、前記複数のFRP動翼の各々の全ひず
    み、及び、FRP動翼の全ひずみと前記軸流送風機の運
    転時間との関係に基づいて、前記複数のFRP動翼の各
    々の寿命を評価する 軸流送風機。
  6. 【請求項6】前記クリアランスセンサは、電磁式回転セ
    ンサである請求項5に記載の軸流送風機。
  7. 【請求項7】 前記クリアランスセンサは、静電容量式セ
    ンサである請求項5に記載の軸流送風機。
  8. 【請求項8】前記動翼寿命評価装置は、 前記複数のFRP動翼の各々の表面温度を計測する動翼
    表面温度測定部を更に備え、 前記制御部は、前記複数のFRP動翼の各々の全ひず
    み、前記動翼表面温度計測結果、及び、FRP動翼の全
    ひずみと表面温度と前記軸流送風機の運転時間との関係
    に基づいて前記複数のFRP動翼の各々の寿命を評価す
    る請求項5乃至8のいずれか一項に記載の軸流送風機。
  9. 【請求項9】車室のケーシングと先端に金属又は磁性体
    部分を含む複数のFRP(Fiberglass Re
    inforced Plastic)動翼とのクリアラ
    ンスを電磁気的方法で計測するステップと、 前記クリアランス計測結果と前記クリアランスの初期値
    と前記複数のFRP動翼の初期長さとに基づいて、前記
    複数のFRP動翼の各々の全ひずみを算出するステップ
    と、 前記複数のFRP動翼の各々の全ひずみ、及び、FRP
    動翼の全ひずみと前記軸流送風機の運転時間との関係
    基づいて、前記複数のFRP動翼の各々の寿命を評価す
    るステップとを具備す 翼寿命評価方法。
  10. 【請求項10】前記複数のFRP動翼の各々の表面温度
    を計測するステップを更に具備し、 前記複数のFRP動翼の各々の寿命を評価するステップ
    は、 前記複数のFRP動翼の各々の全ひずみに加えて、前記
    動翼表面温度計測結果、及び、FRP動翼の全ひずみと
    表面温度と前記軸流送風機の運転時間との関係に基づい
    、前記複数のFRP動翼の各々の寿命を評価する請
    に記載の動翼寿命評価方法。
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