JP3491687B2 - 導波管マイクロ波回路またはミリ波回路 - Google Patents

導波管マイクロ波回路またはミリ波回路

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JP3491687B2
JP3491687B2 JP2000234917A JP2000234917A JP3491687B2 JP 3491687 B2 JP3491687 B2 JP 3491687B2 JP 2000234917 A JP2000234917 A JP 2000234917A JP 2000234917 A JP2000234917 A JP 2000234917A JP 3491687 B2 JP3491687 B2 JP 3491687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結合孔を有する導
波管マイクロ波回路またはミリ波回路に関し、特に、結
合孔を介して導波管を結合し所望特性の導波管回路を構
成する導波管マイクロ波回路またはミリ波回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁波を伝搬する主導波路を構成
する主導波管から他の導波管(「副導波管」という)へ
電磁波を分岐、結合する機能を有する導波管マイクロ波
回路またはミリ波回路としては、例えば、副導波管への
マイクロ波ないしミリ波信号を結合する結合器(以下、
「カップラ」ともいう)、副導波管を共振器とする導波
管キャビティ(空洞)(以下、「キャビティ」ともい
う)等が広く利用されている(“Microwave filters, i
mpedance-matching networks, and coupling structure
s”George L. Matthaei, Leo Young and E.M.T.Jones,
McGraw-Hill Book Company,pp.725〜757)。
【0003】図12は、結合器を構成した導波管マイク
ロ波回路またはミリ波回路の例を示す図である。電磁波
を伝搬する主導波路を構成する主導波管1と副導波管2
とからなり、主・副導波管の接続部の主導波管側に両者
を電磁的に結合させるための長孔状の結合孔3と入出力
端子21、22及び副導波管2の出力端子23とから構
成される。
【0004】図13は、キャビティを有する導波管マイ
クロ波回路またはミリ波回路の例を示す図である。電磁
波を伝搬する主導波路を構成する主導波管1と、端部を
短絡した円筒状の副導波管で構成されたキャビティ7と
からなり、主導波管1に結合孔3とキャビティ4の側壁
部に共振周波数調整用の調整ネジ5を有する。
【0005】更に図14(a)〜(c)は、キャビティ
を有する導波管マイクロ波回路またはミリ波回路の他の
構成例を示す図であり、それぞれのキャビティ7は矩形
導波管で構成され、主導波管1への接続位置及び両者を
電磁的に結合させるための結合孔3の長孔の方向等が図
13に示すものと相違する構造を有している。
【0006】以上の結合孔を有する導波管マイクロ波回
路またはミリ波回路において、主導波管1の結合孔3と
しては、主導波管1のxz面に平行な厚さTの管壁に設
けられ、例えば図15に示す形状のものその他が利用で
きる。結合孔の大きさ形状は、長径2C、短径2D等に
より規定することができる。
【0007】なお、導波管キャビティの共振周波数の共
振周波数の調整機構としては、図13に示すような調整
ネジの代わりに可動短絡版(図示せず)などが備えられ
ることもある。
【0008】(等価回路と動作)次に、結合孔を介して
導波管を結合した導波管マイクロ波回路またはミリ波回
路の動作及び特性について図13に示す構成を例にとり
説明する。
【0009】図13に示す構成の結合孔を有する導波管
マイクロ波回路またはミリ波回路は、近似的には図16
(a)の等価回路で表される。ここで、Z0は主導波管
の特性インピーダンス、Z1は副導波管(キャビティ)
の断面(xz面に平行な平面でのキャビティ断面)がそ
のまま一様に延長された導波管の特性インピーダンスで
ある。キャビティは副導波管が電気長θの位置にて短絡
されることにより形成されている。なお、Kはインピー
ダンス反転回路を表している。
【0010】図16(a)に示す等価回路において、X
aは主・副導波管の断面形状や結合孔3の位置、形状お
よび大きさ(2C、2D)から決まるリアクタンスであ
り、通常、容量性(負の値)となる。Xaは結合孔が小
さいほど(すなわち結合量が小さいほど)その絶対値が
大きくなるが、周波数による変化は少ない。
【0011】図16(a)の等価回路のうち、A点から
短絡面側を見たインピーダンスをjXbと表すと、図1
6(a)は同図(b)のように置き換えることができ
る。ここで、Xbは当然B点から短絡面側を見たインピ
ーダンスにより変化するから、Xbは周波数に対する依
存性が強く、周波数によって誘導性や容量性に変化す
る。しかしXbは結合孔の大きさには依存しない。
【0012】図16(b)の等価回路や以上の説明から
明らかなように、キャビティとしては、 Xb(周波数の関数)=−Xa(結合孔寸法の関数) を満足する周波数、すなわちXbが誘導性でありかつX
aの絶対値と等しくなるような周波数Frにおいて図1
6(b)の回路は共振する。その意味では、図16
(b)は模式的に図16(c)に示すように「周波数F
rにて所定のQ値で共振する回路」として表すことがで
きる。
【0013】ここで、キャビティとしての特性は、Xa
の絶対値が大きいとき、すなわち結合量が小さいとき、
共振時のキャビティのQ値は大きくなり、特性は周波数
に対して急峻に変化する。
【0014】図17は、図13に示す構成を用い、キャ
ビティの共振周波数が20GHzとなるようキャビティ
の寸法を選んだときの反射・通過特性計算値を示す図で
ある。簡単のため、計算値はキャビティの無負荷Qが∞
の場合(キャビティ内部の損失が全くない場合)として
いる。共振周波数において、反射電力は入力電力と等し
くなり(0dB)、通過電力は0(−∞dB)となるこ
と、つまり図13の構成が入出力端子から見て全反射と
なっていることがこのグラフから分かる。また前述のと
おり、結合孔3が小さくなるとQ値が大きくなっている
こと(つまり、周波数に対し特性の変化が急峻になって
いること)が分かる。
【0015】図13、図14(a)〜(c)に示す導波
管キャビティは、上述の共振特性により、帯域阻止濾波
器(Band Elimination Filter、以下「BEF」ともい
う)や移相回路等のマイクロ波回路またはミリ波回路の
構成要素として広く用いられている。
【0016】図18は、導波管キャビティをBEFに利
用した構成例を示している。このBEFは、図13に示
す構成要素の主導波管と結合孔とキャビティとからなる
導波管回路を複数段、縦続接続することにより構成され
る。キャビティの間隔は一般には管内波長の(2n+
1)/4[n=0,1,2,…]に設定される。このよ
うなBEFは図19の等価回路により表わされる。
【0017】なお、図18においてキャビティ側壁にネ
ジが設けられているが、これは前述の通りキャビティの
共振周波数を調整するためのもので、従来より広く用い
られている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】副導波管へのマイクロ
波ないしミリ波信号を結合する結合器、副導波管を共振
器とする導波管キャビティ等、従来の結合孔を介して導
波管を結合した導波管マイクロ波回路またはミリ波回路
においては、所望の結合量を得るための結合孔の寸法
は、計算により近似的には求めることができる。しか
し、このような計算精度は高くないため、計算により実
際のマイクロ波又はミリ波回路を製作しても所望の特性
を得ることは困難である。このため、多くの場合、所望
の結合量を与える結合孔寸法は、実際にキャビティモデ
ルを製作して実験的に求める必要がある(問題点1)。
【0019】また、試作等により所望の結合量を得るた
めの結合孔の寸法が得られたとしても、実際には製造に
よる寸法のバラツキが生じるため、試作等で確認できた
結合量が製造毎につねに再現できるとは限らず、必要な
電気性能を確実に得ることが困難である(問題点2)。
【0020】特に、実際の帯域阻止濾波器(BEF)の
製作においては、BEPの特性は複数のキャビティの特
性の組合せでなるから、前記の問題点1、2が特に顕著
となる。
【0021】試作等により実際にキャビティモデルを製
作して実験的に所望の結合量を得るための結合孔の寸法
が求められも、実際には製造による各キャビティの寸法
のそれぞれのバラツキにより、試作で確認できた結合量
が製造毎につねに再現できるとは限らないから、所望の
周波数特性を実現することは極めて困難なものとなる。
【0022】まず、前記問題点1に関しては、仮にキャ
ビティモデルの製作により解消するとしても、この場合
の設計製作工程においては、「BEF1次設計」→「キ
ャビティモデルの設計・製作」→「キャビティモデルの
実測評価」→「BEF2次設計(1次設計の補正)」→
「BEF製作」という過程を必要とし、設計・開発コス
トの増大と設計期間の長期化を招くことになる。
【0023】更に、前記問題点2に関しては、機械加工
には限界があり、ある程度の製作誤差は不可避である。
この結果、例えば製作誤差として結合孔が長さCのみ1
00分の数ミリだけ大きくなっただけでも、その電気特
性は大きく異なるものとなり後述する通りBEFとして
の要求性能は満足しなくなる。
【0024】(発明の目的)本発明の目的は、主導波管
と副導波管との電磁的な結合量の調整を可能とする導波
管マイクロ波回路またはミリ波回路を提供することにあ
る。
【0025】本発明の他の目的は、主導波管と該主導波
管に設けた導波管キャビティとの電磁的な結合量を調整
することにより所望の周波数特性を実現することを可能
とする導波管マイクロ波回路またはミリ波回路を提供す
ることにある。
【0026】本発明の他の目的は、主導波管と該主導波
管に設けた複数の導波管キャビティとの電磁的な結合量
を調整することにより所望の帯域阻止濾波特性を実現す
ることを可能とする導波管マイクロ波回路またはミリ波
回路を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、結合孔
を介して複数の導波管が接続された導波管回路におい
て、電磁的な結合の調整手段の結合量調整ネジが設けら
れたことにある。主導波管の内部に調整ネジを挿入し挿
入量を調整することにより、副導波管への結合量を調整
することを可能とする。つまり、本発明の導波管マイク
ロ波回路またはミリ波回路は、管壁に管軸方向に長孔形
状に形成された結合孔を有する矩形導波管でなる主導波
管と、前記主導波管の前記結合孔を介して電磁的に結合
する副導波管と、前記主導波管の前記結合孔を有する管
壁に対し直角な管壁に設けられ導波管内の結合孔の近
傍に突出する電磁的な結合の調整手段として導波管内部
に突出する先端部を有し内部への挿入量を調整可能な結
合量調整ネジを有する。
【0028】 また、前記調整手段は主導波管の側壁を
貫通、螺合する調整ネジであること、主導波管と副導波
管により結合器を構成すること、前記副導波管は導波管
キャビティを構成すること、前記副導波管は円形導波管
であること等を特徴とする。
【0029】そして、前記結合器を構成する導波管マイ
クロ波回路またはミリ波回路は、主導波管と副導波管が
共通管壁で接続され、前記共通管壁に複数の結合孔が形
成されていることを特徴とする。
【0030】 さらに本発明の導波管マイクロ波回路ま
たはミリ波回路は、管壁に管軸方向に長孔形状に形成さ
れた、管軸方向複数の結合孔を有する矩形導波管でな
主導波管と、前記主導波管の前記複数の結合孔を介し
て電磁的に結合され、それぞれが導波管キャビティを構
成する複数の副導波管と、前記主導波管の前記結合孔を
有する管壁に対し直角な管壁に設けられ、導波管内の結
合孔の近傍に突出する電磁的な結合の調整手段としてそ
れぞれ導波管内部に突出する先端部を有し内部への挿入
量を調整可能な結合量調整ネジを有する。また、前記調
整手段は主導波管の側壁を貫通して螺合する調整ネジで
あること、前記副導波管は円形導波管であることを特徴
とする。
【0031】(作用)結合孔を介して導波管を接続した
導波管マイクロ波回路またはミリ波回路においては、主
導波管から副導波管への結合量は、ほぼ「Hz1の大き
さ」×「Hz2の大きさ」×「結合孔のz軸方向の磁気
ダイポール偏極率」により決定され(ここで、Hx1、
Hz1:主導波管内の結合孔付近における磁界ベクトル
のx成分、z成分、Hx2及びHz2:副導波管内の結
合孔付近における磁界ベクトルのx成分、z成分)、前
記「磁気ダイポール偏極率」の値は結合孔の形状や大き
さによって決まる。結合孔の設計誤差やバラツキによる
前記結合量の変化を主導波管内の結合孔付近における磁
界ベクトルの制御により補正、調整する。
【0032】また、副導波管をキャビティ構成とした場
合、キャビティの共振時のQ値は、結合量を小さくする
(Xaの絶対値を大きくする)ことにより増大し、逆に
結合量を大きくする(Xaの絶対値を小さくする)こと
により低下するから、上式の「Hz1の大きさ」、「H
z2の大きさ」のいずれかを変化させることにより所望
のQ値を得る。
【発明の実施の形態】(基本構成の説明)次に、本発明
の導波管マイクロ波回路またはミリ波回路の一実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0033】図1は、本発明の一実施の形態を示す図で
ある。本実施の形態は、結合孔を介して導波管を結合し
た導波管マイクロ波回路またはミリ波回路として、主導
波管1に結合孔3を介して副導波管2を接続した導波管
回路の例であり、主導波管側に電磁的な結合の調整手段
として内部への挿入量を調整可能な結合量調整ネジ8を
設けた構成例である。
【0034】副導波管2は主導波管1の上面側壁の結合
孔3の位置に接続され、結合孔3は主導波管1のz軸
(管軸)方向に長孔形状に形成されている。また、主導
波管1の前記結合孔3の近傍において、y軸方向の側壁
を貫通し、導波管内部に突出する先端部を有し、x軸方
向に移動可能に螺入する結合量調整ネジ4を備えてい
る。この導波管マイクロ波回路またはミリ波回路は、端
子11、12、13により3端子カップラとして利用可
能な構成例であり、結合量調整ネジ8により端子11か
ら端子13(あるいは端子12から端子13)への結合
量を調整することが可能である。
【0035】まず、図1に示す構成を例にとり、本発明
の主導波管から副導波管への電磁的な結合と結合孔との
関係を詳細に説明する。
【0036】結合孔を介して導波管を結合した導波管マ
イクロ波回路またはミリ波回路においては、主導波管か
らキャビティへの結合量は、[「Hx1の大きさ」×
「Hx2の大きさ」×「結合孔のx軸方向の磁気ダイポ
ール偏極率」]と[「Hz1の大きさ」×「Hz2の大
きさ」×「結合孔のz軸方向の磁気ダイポール偏極
率」]の和にほぼ比例する。
【0037】ここで、Hx1、Hz1は、主導波管内の
結合孔付近における磁界ベクトルのx成分、z成分であ
り、またHx2、Hz2は、副導波管内の結合孔付近に
おける磁界ベクトルのx成分、z成分である。また「磁
気ダイポール偏極率」は結合孔の形状や大きさによって
決まる値であり、結合孔がある方向に対して大きな寸法
を有していた場合、その方向の「磁気ダイポール偏極
率」は大きくなる。
【0038】たとえば、結合孔が図15に示すようにz
軸方向に長軸を向けた楕円の場合、その高さT(管壁の
厚さ)が0であれば、結合孔のz軸方向及びx軸方向の
「磁気ダイポール偏極率」は、それぞれ、 「結合孔のz軸方向の磁気ダイポール偏極率」=(π・
)/(3・ln(4C/D)−1) 「結合孔のx軸方向の磁気ダイポール偏極率」=(π・
C・D)/3 として求められる。この式から明らかなように、C>>
Dの場合、「結合孔の短軸方向(x軸方向)の磁気ダイ
ポール偏極率」は「結合孔の長軸方向(z軸方向)の磁
気ダイポール偏極率」よりはるかに小さい。長穴の場合
も同様であるから、主導波管からキャビティへの結合量
は、ほぼ、 「Hz1の大きさ」×「Hz2の大きさ」×「結合孔の
z軸方向の磁気ダイポール偏極率」 により決定される。
【0039】なお、「磁気ダイポール偏極率」の値は、
図15のような楕円形の結合孔や円形の結合孔の場合に
前述のように計算にて求められるが、長穴の結合孔の場
合は計算によって正確に求めることは非常に困難であ
る。また、楕円形や円形の場合でも、厳密には結合孔の
高さ(管壁の厚さ)によって変わるため、計算により厳
密に得ることは困難であり、多くの場合、結合孔の電気
的特性は、実際にキャビティモデルを製作して実験的に
求められる。
【0040】このように、主導波管から副導波管への結
合量は、「Hz1の大きさ」×「Hz2の大きさ」×
「結合孔のz軸方向の磁気ダイポール偏極率」で決ま
る。したがって、製作誤差等の理由により結合孔の大き
さが変わることにより、「結合孔のz軸方向の磁気ダイ
ポール偏極率」が変化した場合、「Hz1の大きさ」を
変えることによりもとの結合量を得ることができる。そ
して、この「Hz1の大きさ」の調整は導波管の側壁か
ら導体の調整ネジを挿入し、矩形導波管内部の電磁界分
布を変化させることにより実現することができる。
【0041】本発明の構成により前述の結合量の調整が
可能となる動作原理について、図面を参照してより詳細
に説明する。
【0042】図2、図3は、主導波管内の電磁波モード
と調整ネジによる特性変化及び結合量の調整の様子を示
す図である。
【0043】まず、矩形導波管の基本モード(TE11
モード)の磁界分布は、調整ネジがない状態では、図2
に示す態様を示す(図中では破線で調整ネジが描かれて
いるが、調整ネジがないものと考える)。線分A−A’
上 (x軸)における磁界のz軸成分(Hz1)をグラ
フ化すると、図3の実線のようになる。図3に示すよう
にHz1はx=0(導波管のx軸の中央位置、a:導波
管のx軸方向の幅)に対し奇関数となっている。
【0044】次いで、図2に描かれているように、調整
ネジを導波管の側壁から挿入してみる。すると調整ネジ
の存在により矩形導波管内部の電磁界分布が変化し、そ
の結果、線分A−A’上における磁界z軸成分(Hz
1)は図3の破線のようになる。このグラフから分かる
ように、調整ネジを挿入した側(x>0)のHz1が増
加している。
【0045】したがって、図2に示すように調整ネジを
挿入すれば、結合孔付近での主導波管内の磁界z軸成分
を大きくでき、結果的に結合量を増大させることが可能
となる。つまり、図1に示す実施の形態において、調整
ネジの挿入量を制御することにより、結合孔の形状、大
きさの設定に応じた「磁気ダイポール偏極率」の変化に
よる影響等は調整ネジにより補正することが可能とな
る。
【0046】図4は、4端子カップラに適用可能な構成
例を示す図である。本実施の形態では結合孔3が2個描
かれているが、1個あるいは3個以上でもカプッラとし
ての動作(導波管1と導波管2の電気的結合)は可能で
ある。各結合孔に結合量調整機構を設けることにより、
図1と同様に導波管1と導波管2の間の結合量を調整す
ることが可能である。
【0047】なお、これを方向性結合器(端子11−1
3間および端子12−14間の結合を抑えたカップラ)
として利用するためには、結合孔を2個以上とし、結合
孔の配列間隔を約(2n+1)λg/4(λgは導波管
内の管内波長)とすればよい。
【0048】(導波管キャビティへの応用)図5は、本
発明の他の実施の形態を示す図である。本実施の形態は
結合孔を介して導波管を結合した導波管マイクロ波回路
またはミリ波回路として、主導波管に結合孔を介して導
波管キャビティを接続した導波管回路の構成例であり、
主導波管側に電磁的な結合の調整手段を設けた構成例で
ある。
【0049】主導波管1と、主導波管1と結合孔3を介
して結合する副導波管で構成したキャビティ7と、当該
キャビティ7に設けた共振周波数調整ネジ9と、結合孔
3に対応する位置に設けた結合量調整ネジ8とから構成
されている。
【0050】本実施の形態においても、図2、図3に関
連して説明した前述した動作原理がそのまま当てはま
る。したがって、主導波管1からキャビティ7への結合
量は、「Hz1の大きさ」×「Hz2の大きさ」×「結
合孔のz軸方向の磁気ダイポール偏極率」で決まる。し
たがって、製造誤差等の要因により結合孔の大きさが変
わり、「結合孔のz軸方向の磁気ダイポール偏極率」が
変化した場合、「Hz1の大きさ」を変えることにより
もとの結合量を得ることができる。そして、この「Hz
1の大きさ」の調整は導波管の側壁から調整ネジを挿入
し、矩形導波管内部の電磁界分布を変化させることによ
り実現することができる。
【0051】更に、副導波管をキャビティとする本実施
の形態においては、前述したところから、キャビティの
共振時のQ値は、結合量を小さくする(Xaの絶対値を
大きくする)ことにより増大し、逆に結合量を大きくす
る(Xaの絶対値を小さくする)ことにより低下するか
ら、「Hz1の大きさ」、「Hz2の大きさ」、「結合
孔のz軸方向の磁気ダイポール偏極率」のいずれかを変
化させることにより、所望のQ値を得ることが可能であ
る。従って、結合量調整ネジにより、キャビティに関す
る前述の問題点1、2は何れも改善することができるこ
とは明らかである。
【0052】次に、図6(a)〜(c)は、主導波管に
結合孔を介して導波管キャビティを接続した導波管回路
の他の例であり、主導波管側に電磁的な結合の調整手段
を設けた構成例である。主導波管1と、主導波管1と結
合孔3を介して結合する副導波管で構成したキャビティ
7と、結合孔3に対応する位置に設けた結合量調整ネジ
8とから構成されている。
【0053】何れも図5に示す構成と同様であるが、キ
ャビティ7を構成する副導波管を矩形導波管で構成して
おり、図6(a)では、結合孔が主導波管のz軸と平行
方向の長孔としており、結合量調整ネジ8は主導波管1
のy軸と平行方向の側壁を貫通するように結合孔付近に
設けられている。図6(b)では結合孔3がx軸(管軸
と直角)方向と平行な長孔として設けられている。図6
(c)ではキャビティ7がy軸方向と平行な側壁に設け
られ、z軸方向の長孔3が設けられ、x軸と平行な主導
波管の側壁に結合量調整ネジ8が設けられている。
【0054】(帯域阻止濾波器への応用)図7は、本発
明をBEFへ適用した実施の形態を示す図である。図5
に示す構成要素の主導波管1と結合孔3とキャビティ7
とからなる導波管回路を複数段、縦続接続した構成を有
し、各段の主導波管側には結合量の調整ネジが備えられ
ている。キャビティの間隔は一般には管内波長の(2n
+1)/4[n=0,1,2,…]に設定される。Q値
の異なるキャビティを結合孔を介して主導波管に複数
段、縦続接続して構成することにより、所定の特性を実
現することが可能であり。このBEFは図6(a)〜
(c)などの他の構成の従続接続構成により実現するこ
とが可能である。
【0055】次に、本実施の形態のBEFの特性の詳細
について中心周波数20GHzのBEF特性計算値を引
用して説明する。
【0056】図8は、BEFに要求されている性能の一
例を示す図である。同図においてハッチングにより示す
ように、この例ではBEFへの要求性能は、 阻止帯域および減衰量:19.98〜20.02GHzにて25dB以
上、 通過帯域および反射量:〜19.96および20.04GHz〜にて-
25dB以下、 である。
【0057】通常BRFに対しては、上述のように「あ
る帯域にて所定の減衰量を確保すること」と「別のある
帯域にて反射量を所定のレベル以下に抑えること」が同
時に要求される。さらに、一般には挿入損失に関しても
要求値があるが、説明を簡潔にするため挿入損失につい
ては触れない。
【0058】前記条件を満たすBEFは、キャビティを
6段接続することにより可能である。例えば、結合孔の
寸法を表1のとおりとした場合の計算値を図9に示す
(キャビティ単体での計算値と同様、キャビティ内部の
損失が全くないと仮定したときの計算値を示す)。ただ
し、ここでは結合孔の形状は長穴とし、また結合孔の高
さ(導波管の肉圧)は2mmとしている。
【0059】
【表1】
【0060】図7のように主導波管が各キャビティとも
共通で、キャビティ形状もほぼ同様である場合は「Hz
1の大きさ」と「Hz2の大きさ」の大きさは各段とも
ほぼ同じ値となるので、このような場合は表1の寸法表
のように長穴の長径2Cを各段ごとに変え、「結合孔の
z軸方向の磁気ダイポール偏極率」(つまり各結合孔の
大きさ)を各段毎に設定してやることにより、それぞれ
所望のQ値を実現することが可能である。
【0061】なお、本実施の形態の等価回路は図19で
表すことができ、各素子パラメータは要求されている電
気特性(阻止帯域幅、通過帯域幅とそれぞれにおける減
衰量と反射特性など)に応じ、チェビシェフ、バターワ
ース等のフィルタ構成法により決定することができる。
本実施の形態においては、チェビシェフのフィルタ構成
法にもとづき各素子パラメータを決定している。
【0062】次に、結合孔の寸法を試作等により決定し
た場合にも実際の製造における機械加工の限界によるバ
ラツキにより、ある程度の製作誤差は不可避である。計
算値を用い、このような製作誤差の影響について説明す
る。
【0063】図10は、表1の寸法において、長さ2C
のみ各々0.03mmだけ大きくなり、その他の寸法は
図9のケースと全く同一であるときの計算値を示してい
る。このグラフの通り、結合孔の長さ2Cがわずか0.
03mm大きくなっただけで、その電気特性は大きく異
なってくる。このとき、図8の要求性能は満足できてい
ない。
【0064】図10を詳細に分析すると、図9の理想状
態との電気特性の差異は次の3点となっている。 1.周波数が全体的に低い方へシフトしている。これ
は、結合孔が大きくなったことにより、各キャビティの
共振周波数が低い方へシフトしたことに起因する。
【0065】2.阻止帯域の幅が広がっている。図9で
は、反射レベルが−3dBとなる帯域幅が63MHzで
あったのに対し、図10では67MHzとなっている。
これは、結合孔が大きくなったことにより、各キャビテ
ィへの結合量が増加したことに起因する。
【0066】3.反射量の波形(リップルの高さ等)が
乱れている。これは各キャビティへの結合量が最適値か
らずれたことにより、各キャビティの反射のバランスが
崩れてしまったことに起因する。
【0067】上記1〜3のうち、1と3は共振周波数調
整ネジを用いて補正することは可能である。すなわち共
振周波数調整ネジの挿入量を減らせばキャビティの共振
周波数は高い方へ移動するから、これにより波形を全体
的に高い方へシフトさせること(1の改善)は可能であ
るし、またさらに共振周波数調整ネジの挿入量を各キャ
ビティ毎に微妙に調整することにより全体的な波形のバ
ランスをとること(3の改善)もある程度は可能であ
る。
【0068】そのような微調整を行った結果を図11に
示している。この図によれば確かに1と3の問題は解消
している。しかし、2の問題は改善せず阻止帯域の幅は
変わらない。これは、周波数帯域幅は各結合孔の結合量
により決まってしまい、その他の手段で補正することが
基本的に不可能であるからである。この結果、図8の要
求性能を満足できなくなる。
【0069】このように、結合量調整手段を持たない従
来のBEFでは、製作精度によって所定の要求性能を満
足できなくなる。
【0070】図7に示す本実施の形態では結合量調整手
段を持っているから、所望の特性を得ることができる。
【0071】(他の実施の形態)以上に実施の形態にお
いては、結合孔の形状はいずれも長穴の例を示したが、
結合口の形状は長孔以外の円、楕円、矩形など他の形状
に構成することが可能である。また、結合孔の長軸方向
が主導波管の伝搬方向(z軸方向)と一致するように構
成することも、両者が垂直に構成することも可能であ
る。
【0072】また、主導波管として矩形導波管を用いた
場合について説明したが、円形導波管など他の断面形状
をもつ導波管により構成することが可能である。
【0073】導波管キャビティについては、一般的には
製造上の容易さから立方体または円柱であることが多い
が、原理的にはあらゆる形状の立体で構成することが可
能であり、キャビティ内部に誘電体が充填された構成の
ものが使用できることは明らかである。
【0074】更に、導波管キャビティのBEFへの適用
に加えて、導波管移相器、円偏波発生器など、導波管キ
ャビティを利用した他のマイクロ波回路またはミリ波回
路への適用が可能であることは云うまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、主導波管内の結合孔付近の磁界ベクトルを補
正する電磁的な結合の調整手段を備えることにより、結
合孔を介する導波管の間の結合量の調整を可能とし、カ
ップラ、キャビティ及びBEF等の、特に結合孔の設
計、製作上の誤差乃至バラツキを補正、調整することが
可能となり以下のような顕著な効果を有する。
【0076】1.結合孔の寸法を近似計算式あるいは経
験式により求めて製作すれば、当然所望の特性の値から
ずれるが、この場合は結合量調整ネジで簡単に補正する
ことが可能である。したがって、事前に試作を行い結合
孔特性を実験的に求める必要がなくなる。これは、設計
期間の短縮化と開発費用の削減につながる。
【0077】2.また、製作誤差により結合孔の寸法が
多少変わっても、やはり結合量調整ネジで簡単に補正で
きる。したがって、機械的な製作精度を緩めることが可
能となるため製作が容易になるし、また他の調整機構を
利用した無理な電気調整をせずに済むので、電気調整も
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の導波管マイクロ波回路またはミリ波
回路の実施の形態を示す図である。
【図2】 主導波管内の電磁波モードを示す図である。
【図3】 調整ネジによる主導波管内の特性変化及び結
合量の調整の様子を示す図である。
【図4】 4端子のカップラを構成する実施の形態を示
す図である。
【図5】 導波管キャビティを接続した導波管回路の実
施の形態を示す図である。
【図6】 他の導波管キャビティを接続した導波管回路
の実施の形態を示す図である。
【図7】 本発明をBEFへ適用した実施の形態を示す
図である。
【図8】 BEFに要求されている性能の一例を示す図
である。
【図9】 図8の要求に対応するBEFの特性の計算値
を示す図である。
【図10】 結合孔の長さCのみが増加した場合のBE
Fの特性の計算値を示す図である。
【図11】 結合量調整ネジによる調整後のBEFの特
性を示す図である。
【図12】 カップラを構成した導波管マイクロ波回路
またはミリ波回路の従来例を示す図である。
【図13】 キャビティを有する導波管マイクロ波回路
またはミリ波回路の従来例を示す図である。
【図14】 キャビティを有する導波管マイクロ波回路
またはミリ波回路の他の従来例を示す図である。
【図15】 結合孔の形状を示す図である。
【図16】 図13に示す導波管マイクロ波回路または
ミリ波回路の等価回路を示す図である。
【図17】 キャビティの共振周波数が20GHzとな
るようキャビティの寸法を選んだときの反射・通過特性
計算値を示す図である。
【図18】 導波管キャビティをBEFに利用した従来
例を示す図である。
【図19】 BEFの等価回路を示す図である。
【符号の説明】
1 主導波管 2 副導波管 3 結合孔 4、5、6、8 結合量調整ネジ 9 共振周波数調整ネジ 11、12、13、14、21、22 端子

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管壁に管軸方向に長孔形状に形成された
    結合孔を有する矩形導波管でなる主導波管と、前記主導
    波管の前記結合孔を介して電磁的に結合する副導波管
    と、前記主導波管の前記結合孔を有する管壁に対し直角
    管壁に設けられ導波管内の結合孔の近傍に突出する
    電磁的な結合の調整手段として導波管内部に突出する先
    端部を有し内部への挿入量を調整可能な結合量調整ネジ
    を有することを特徴とする導波管マイクロ波回路または
    ミリ波回路。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は主導波管の側壁を貫通、
    螺合する調整ネジであることを特徴とする請求項1記載
    の導波管マイクロ波回路またはミリ波回路。
  3. 【請求項3】 主導波管と副導波管により結合器を構成
    することを特徴とする請求項1又は2記載の導波管マイ
    クロ波回路またはミリ波回路。
  4. 【請求項4】 副導波管は導波管キャビティを構成する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の導波管マイクロ
    波回路またはミリ波回路。
  5. 【請求項5】 副導波管は円形導波管であることを特徴
    とする請求項1、2、3又は4記載の導波管マイクロ波
    回路またはミリ波回路。
  6. 【請求項6】 主導波管と副導波管とは共通管壁で接続
    され、前記共通管壁に複数の結合孔が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の導波管マイクロ波回路ま
    たはミリ波回路。
  7. 【請求項7】 管壁に管軸方向に長孔形状に形成され
    た、管軸方向複数の結合孔を有する矩形導波管でなる
    主導波管と、前記主導波管の前記複数の結合孔を介して
    電磁的に結合され、それぞれが導波管キャビティを構成
    する複数の副導波管と、前記主導波管の前記結合孔を有
    する管壁に対し直角な管壁に設けられ、導波管内の結合
    孔の近傍に突出する電磁的な結合の調整手段としてそれ
    ぞれ導波管内部に突出する先端部を有し内部への挿入量
    を調整可能な結合量調整ネジを有することを特徴とする
    導波管マイクロ波回路またはミリ波回路。
  8. 【請求項8】 前記調整手段は主導波管の側壁を貫通し
    て螺合する調整ネジであることを特徴とする請求項7記
    載の導波管マイクロ波回路またはミリ波回路。
  9. 【請求項9】 副導波管は円形導波管であることを特徴
    とする請求項7又は8記載の導波管マイクロ波回路また
    はミリ波回路。
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