JP3491316B2 - 画像表示装置と当該画像表示装置の駆動方法 - Google Patents
画像表示装置と当該画像表示装置の駆動方法Info
- Publication number
- JP3491316B2 JP3491316B2 JP01271094A JP1271094A JP3491316B2 JP 3491316 B2 JP3491316 B2 JP 3491316B2 JP 01271094 A JP01271094 A JP 01271094A JP 1271094 A JP1271094 A JP 1271094A JP 3491316 B2 JP3491316 B2 JP 3491316B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- magnetic
- data line
- shutter plate
- pulse current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャッター板を開閉す
ることによって画像情報を表示する機械式の画像表示装
置の駆動方法に関するものであり、簡単な回路で且つ少
ない消費電力によって駆動することができる駆動方法に
関するものである。
ることによって画像情報を表示する機械式の画像表示装
置の駆動方法に関するものであり、簡単な回路で且つ少
ない消費電力によって駆動することができる駆動方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のCRTディスプレイに代わる画像
表示装置の開発、実用化が近年盛んに行われている。そ
して本出願人においても、簡単な構造の機械的シャッタ
ーを用いた大型ディスプレイ用の画像表示装置を既に提
案している。この画像表示装置は、特開平2−2519
93号、特開平3−130795号、特開平3−130
796号に詳細に開示されているものであり、図17に
その概略構造を示しながら以下に構造、動作原理につい
て説明する。
表示装置の開発、実用化が近年盛んに行われている。そ
して本出願人においても、簡単な構造の機械的シャッタ
ーを用いた大型ディスプレイ用の画像表示装置を既に提
案している。この画像表示装置は、特開平2−2519
93号、特開平3−130795号、特開平3−130
796号に詳細に開示されているものであり、図17に
その概略構造を示しながら以下に構造、動作原理につい
て説明する。
【0003】この図17は本願の従来技術として、既に
開示されている上述の画像表示装置を断面図として表し
たものである。図例のものは回転自在に軸支され回転軸
100の位置に永久磁石102を取り付けてなるシャッ
ター板104と、永久磁石102の近傍に巻き方向の異
なる2つのコイル106、108よりなる2重巻きコイ
ル110を有する電磁石112とを備えてなる単位画素
114を複数個縦横に配置し、選択された単位画素11
4の前記シャッター板104を永久磁石102と電磁石
間112の磁気力によって開閉することによって画像を
形成するものである。そして、シャッター板104を区
画枠116内に収納するとともに、この区画枠116の
前面にはカラーフィルター118を、一方背面にはバッ
クライト120を備え、このカラータィルター118を
R、G、Bの3色で構成し、上記各区画枠116を単位
画素として個々のシャッター板104を開閉制御するこ
とによってバックライト120からの照射光がR、G、
Bの各色の透過光として認識され、加法混色によって2
の3乗、即ち8色のマルチカラー表示となるものであ
る。
開示されている上述の画像表示装置を断面図として表し
たものである。図例のものは回転自在に軸支され回転軸
100の位置に永久磁石102を取り付けてなるシャッ
ター板104と、永久磁石102の近傍に巻き方向の異
なる2つのコイル106、108よりなる2重巻きコイ
ル110を有する電磁石112とを備えてなる単位画素
114を複数個縦横に配置し、選択された単位画素11
4の前記シャッター板104を永久磁石102と電磁石
間112の磁気力によって開閉することによって画像を
形成するものである。そして、シャッター板104を区
画枠116内に収納するとともに、この区画枠116の
前面にはカラーフィルター118を、一方背面にはバッ
クライト120を備え、このカラータィルター118を
R、G、Bの3色で構成し、上記各区画枠116を単位
画素として個々のシャッター板104を開閉制御するこ
とによってバックライト120からの照射光がR、G、
Bの各色の透過光として認識され、加法混色によって2
の3乗、即ち8色のマルチカラー表示となるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような画像表示装
置においては、シャッター板104は開状態と閉状態の
2値で制御されるとともに、その開閉力はシャッター板
104に設けた永久磁石102とその背後に位置する電
磁石112との引力、斥力によって得られるため、画像
情報に対しての電流駆動となる。しかしながら例えば液
晶ディスプレイ等の電圧駆動と異なり、実体的な電流を
流すことによる駆動では画像表示に大きな電力が必要と
なる懸念があり、このような画像表示装置においては小
電力の電流制御による駆動方法が望まれていた。
置においては、シャッター板104は開状態と閉状態の
2値で制御されるとともに、その開閉力はシャッター板
104に設けた永久磁石102とその背後に位置する電
磁石112との引力、斥力によって得られるため、画像
情報に対しての電流駆動となる。しかしながら例えば液
晶ディスプレイ等の電圧駆動と異なり、実体的な電流を
流すことによる駆動では画像表示に大きな電力が必要と
なる懸念があり、このような画像表示装置においては小
電力の電流制御による駆動方法が望まれていた。
【0005】また、永久磁石102とその背後に位置す
る電磁石112との引力、斥力によって得られる開閉位
置だけでは、前述したように2の3乗、即ち8色のマル
チカラー表示しか得られないため、フルカラー表示の実
現も望まれていた。
る電磁石112との引力、斥力によって得られる開閉位
置だけでは、前述したように2の3乗、即ち8色のマル
チカラー表示しか得られないため、フルカラー表示の実
現も望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために成されたものであり、電流駆動でありなが
ら機械式シャッターを有する画像表示装置を小電力で駆
動し、しかもフルカラー表示を精度良く実現することの
できるシャッター機構及びそれを用いた画像表示装置、
並びに当該画像表示装置の駆動方法を提供するものであ
る。このような本発明における課題解決のための手段
は、先ず画像表示装置としては、回転自在に軸支して回
転軸線を挟んで一方側にはN極、他方側にはS極が位置
する位置関係で永久磁石を取り付けてなるシャッター板
と、前記永久磁石と略対向位置に設けた、半硬質磁性材
料からなる心材と2つのコイルを有する電磁石とを備え
たシャッター開閉機構を分割した区画窓内に設けた単位
画素を、複数個縦横に配列するとともに、前記各単位画
素に対応して縦横に走査線とデータ線を1画素当たり1
本の走査線と2本のデータ線が電気的に通過するよう配
設し、前記2つのコイルのうち第1のコイルを走査線と
第1のデータ線との間に、また第2のコイルを走査線と
第2のデータ線との間にそれぞれ接続するものである。
そして前記永久磁石の両極に近設する位置に磁束導入部
を設けた磁気回路形成用の補助磁性部材を、永久磁石か
らの磁束が磁気回路を形成しうる位置関係で配すること
が、安定した階調表示のためには効果的である。
成するために成されたものであり、電流駆動でありなが
ら機械式シャッターを有する画像表示装置を小電力で駆
動し、しかもフルカラー表示を精度良く実現することの
できるシャッター機構及びそれを用いた画像表示装置、
並びに当該画像表示装置の駆動方法を提供するものであ
る。このような本発明における課題解決のための手段
は、先ず画像表示装置としては、回転自在に軸支して回
転軸線を挟んで一方側にはN極、他方側にはS極が位置
する位置関係で永久磁石を取り付けてなるシャッター板
と、前記永久磁石と略対向位置に設けた、半硬質磁性材
料からなる心材と2つのコイルを有する電磁石とを備え
たシャッター開閉機構を分割した区画窓内に設けた単位
画素を、複数個縦横に配列するとともに、前記各単位画
素に対応して縦横に走査線とデータ線を1画素当たり1
本の走査線と2本のデータ線が電気的に通過するよう配
設し、前記2つのコイルのうち第1のコイルを走査線と
第1のデータ線との間に、また第2のコイルを走査線と
第2のデータ線との間にそれぞれ接続するものである。
そして前記永久磁石の両極に近設する位置に磁束導入部
を設けた磁気回路形成用の補助磁性部材を、永久磁石か
らの磁束が磁気回路を形成しうる位置関係で配すること
が、安定した階調表示のためには効果的である。
【0007】次いで上記画像表示装置の駆動方法は、回
転自在に軸支して回転軸線を挟んで一方側にはN極、他
方側にはS極が位置する位置関係で永久磁石を取り付け
てなるシャッター板と、前記永久磁石と略対向位置に設
けた半硬質磁性材料からなる心材と2つのコイルを有す
る電磁石とを備えたシャッター開閉機構を分割した区画
窓内に設けた単位画素を、複数個縦横に配列するととも
に、前記各単位画素に対応して縦横に走査線とデータ線
を1画素当たり1本の走査線と2本のデータ線が電気的
に通過するよう配設し、前記2つのコイルのうち第1の
コイルを走査線と第1のデータ線との間に、また第2の
コイルを走査線と第2のデータ線との間にそれぞれ接続
した画像表示装置の駆動方法であって、1フレーム毎に
前記走査線を順次ON状態にするとともに、ON状態の
間に第1のデータ線を介して第1のコイルに一定のパル
ス幅を有する第1のパルス電流を流した後、第2のデー
タ線を介して第2のコイルに画像信号に応じたパルス幅
を有するとともに前記第1のパルス電流と逆方向の磁化
を与える第2のパルス電流を流して画像情報を与えるも
のである。前記永久磁石の両極に近設する位置に磁束導
入部を設けた磁気回路形成用の補助磁性部材を、永久磁
石からの磁束が磁気回路を形成しうる位置関係で配した
ものを用いることが、安定した階調表示のためには効果
的である。
転自在に軸支して回転軸線を挟んで一方側にはN極、他
方側にはS極が位置する位置関係で永久磁石を取り付け
てなるシャッター板と、前記永久磁石と略対向位置に設
けた半硬質磁性材料からなる心材と2つのコイルを有す
る電磁石とを備えたシャッター開閉機構を分割した区画
窓内に設けた単位画素を、複数個縦横に配列するととも
に、前記各単位画素に対応して縦横に走査線とデータ線
を1画素当たり1本の走査線と2本のデータ線が電気的
に通過するよう配設し、前記2つのコイルのうち第1の
コイルを走査線と第1のデータ線との間に、また第2の
コイルを走査線と第2のデータ線との間にそれぞれ接続
した画像表示装置の駆動方法であって、1フレーム毎に
前記走査線を順次ON状態にするとともに、ON状態の
間に第1のデータ線を介して第1のコイルに一定のパル
ス幅を有する第1のパルス電流を流した後、第2のデー
タ線を介して第2のコイルに画像信号に応じたパルス幅
を有するとともに前記第1のパルス電流と逆方向の磁化
を与える第2のパルス電流を流して画像情報を与えるも
のである。前記永久磁石の両極に近設する位置に磁束導
入部を設けた磁気回路形成用の補助磁性部材を、永久磁
石からの磁束が磁気回路を形成しうる位置関係で配した
ものを用いることが、安定した階調表示のためには効果
的である。
【0008】
【作用】以下に本発明の作用について説明する。先ず、
回転自在に軸支して回転軸線を挟んで永久磁石を取り付
けてなるシャッター板は、回転抵抗が少なく且つ重心位
置が回転軸線上に位置する為、高速回転動作と任意の位
置での停止ができるよう作用する。次いで、前記永久磁
石近傍に設けた半硬質磁性材料からなる心材と2つのコ
イルを有する電磁石については、シャッター板に取り付
けた永久磁石との磁気力によってシャッター板に回転運
動力を与え、更に心材を共通として2つのコイルを巻い
ているので、電流を流すコイルを選択して心材から見た
電流方向を変えるだけで磁極の反転ができ、これにより
シャッター板に開方向と閉方向の2種類の回転運動力を
与えることになる。また電磁石の磁化を調整すると、シ
ャッター板の開閉度を制御できる。そして、前記永久磁
石の両極に近設する位置に磁束導入部を設けた磁気回路
形成用の補助磁性部材を、永久磁石からの磁束が磁気回
路を形成しうる位置関係で配すると、仮に電磁石の磁化
がゼロとすると、永久磁石と補助磁性部材との間の吸引
によって発生する永久磁石の両極における磁気モーメン
トが均衡状態となった位置で、シャッター板は静止状態
をとることになる。この状態で電磁石による磁界を永久
磁石に与えると、永久磁石には吸引反発力が働いてシャ
ッター板に回転力が付与され、シャッター板は電磁石の
磁極に応じた方向に回転を開始する。この時、永久磁石
の両極に発生する磁気モーメントと電磁石による回転力
が均衡したところで回転は停止する。すなわち、シャッ
ター板の回転角度が変化すると永久磁石の磁極と補助磁
性部材との位置関係が変化するので、上記磁気モーメン
トも回転角に応じて変化し、また、電磁石による磁界が
変化すると、シャッター板に付与される回転力も変化す
ることになる。従ってこの電磁石によって付与される回
転力と、上記磁気モーメントのそれぞれが均衡状態とな
った位置でシャッター板は静止状態となるので、電磁石
による磁界の変化に応じたシャッター開度を得ることが
できるのである。従って、バックライト光を裏側から導
入して正面より視認すると、単位画素を通過する光量が
シャッター開度に応じて変化するので、電磁石の磁化に
よって画像情報を再現することができる。
回転自在に軸支して回転軸線を挟んで永久磁石を取り付
けてなるシャッター板は、回転抵抗が少なく且つ重心位
置が回転軸線上に位置する為、高速回転動作と任意の位
置での停止ができるよう作用する。次いで、前記永久磁
石近傍に設けた半硬質磁性材料からなる心材と2つのコ
イルを有する電磁石については、シャッター板に取り付
けた永久磁石との磁気力によってシャッター板に回転運
動力を与え、更に心材を共通として2つのコイルを巻い
ているので、電流を流すコイルを選択して心材から見た
電流方向を変えるだけで磁極の反転ができ、これにより
シャッター板に開方向と閉方向の2種類の回転運動力を
与えることになる。また電磁石の磁化を調整すると、シ
ャッター板の開閉度を制御できる。そして、前記永久磁
石の両極に近設する位置に磁束導入部を設けた磁気回路
形成用の補助磁性部材を、永久磁石からの磁束が磁気回
路を形成しうる位置関係で配すると、仮に電磁石の磁化
がゼロとすると、永久磁石と補助磁性部材との間の吸引
によって発生する永久磁石の両極における磁気モーメン
トが均衡状態となった位置で、シャッター板は静止状態
をとることになる。この状態で電磁石による磁界を永久
磁石に与えると、永久磁石には吸引反発力が働いてシャ
ッター板に回転力が付与され、シャッター板は電磁石の
磁極に応じた方向に回転を開始する。この時、永久磁石
の両極に発生する磁気モーメントと電磁石による回転力
が均衡したところで回転は停止する。すなわち、シャッ
ター板の回転角度が変化すると永久磁石の磁極と補助磁
性部材との位置関係が変化するので、上記磁気モーメン
トも回転角に応じて変化し、また、電磁石による磁界が
変化すると、シャッター板に付与される回転力も変化す
ることになる。従ってこの電磁石によって付与される回
転力と、上記磁気モーメントのそれぞれが均衡状態とな
った位置でシャッター板は静止状態となるので、電磁石
による磁界の変化に応じたシャッター開度を得ることが
できるのである。従って、バックライト光を裏側から導
入して正面より視認すると、単位画素を通過する光量が
シャッター開度に応じて変化するので、電磁石の磁化に
よって画像情報を再現することができる。
【0009】そして、このシャッター開閉機構を設けた
単位画素を複数個縦横に配列するとともに、各単位画素
に対応して縦横に走査線とデータ線を1画素当たり1本
の走査線と2本のデータ線が電気的に通過するよう配設
し、前記2つのコイルのうち第1のコイルを走査線と第
1のデータ線との間に、また第2のコイルを走査線と第
2のデータ線との間にそれぞれ接続すると、上述したシ
ャッター開閉機構における作用を利用して、電磁石に流
す電流を制御することで画像情報をシャッター板の開閉
度として出力できることになる。ここで電磁石の心材に
半硬質磁性部材を用いるので、電流遮断後にも残留磁気
が残り、パルス電流での駆動が可能となって省電力駆動
となる。
単位画素を複数個縦横に配列するとともに、各単位画素
に対応して縦横に走査線とデータ線を1画素当たり1本
の走査線と2本のデータ線が電気的に通過するよう配設
し、前記2つのコイルのうち第1のコイルを走査線と第
1のデータ線との間に、また第2のコイルを走査線と第
2のデータ線との間にそれぞれ接続すると、上述したシ
ャッター開閉機構における作用を利用して、電磁石に流
す電流を制御することで画像情報をシャッター板の開閉
度として出力できることになる。ここで電磁石の心材に
半硬質磁性部材を用いるので、電流遮断後にも残留磁気
が残り、パルス電流での駆動が可能となって省電力駆動
となる。
【0010】さらに駆動方法の作用としては、走査線を
ON状態としておき、これに対して先ず第1のデータ線
に、一定のパルス幅で一定の電流値を有する第1のパル
ス電流を流して電磁石の心材を磁気飽和の状態に磁化す
る。次いで第2のデータ線に、一定の電流値で画像信号
に応じたパルス幅を有するとともに、心材に前記第1の
パルス電流の場合とは逆方向の磁化を与える第2のパル
ス電流を流す。このような2つのパルス電流を続けて流
すと、先ず第1のパルス電流によって電磁石の心材が磁
気飽和の状態となり、画像情報を受ける前のリセット状
態であると言える。次に第2のパルス電流が流れること
になるが、上述したように第2のパルス電流は、第1の
パルス電流の場合とは逆方向の磁化を与える方向に流れ
る為、第2のパルス電流は第1のパルス電流による磁化
を打ち消して逆磁極の磁化を生じるように作用する。す
なわち、第2のパルス電流のパルス幅が短ければ、第1
のパルス電流によって生じた磁化よりも弱い磁化力に留
まるが、充分に長い場合には第1のパルス電流による磁
化を完全に打ち消し、且つ逆磁極に磁化させることにな
る。更に第1のパルス電流による磁化と第2のパルス電
流による磁化が等しければ、電磁石の心材は磁化ゼロの
状態となるが、この場合前述したようにシャッター板は
永久磁石の両極における磁気モーメントが均衡状態とな
った位置を取ることになる。従って、第2のパルス電流
を流した後に第1のパルス電流による磁化が残っている
場合には、シャッター板は均衡状態となった位置から更
に開方向か閉方向のいずれか一方向に位置し、逆に第2
のパルス電流による磁化が大きい場合には、他方向に位
置することになる。このように、第2のパルス電流のパ
ルス幅を変化させることによってシャッター板の開き角
度が制御できることになる。
ON状態としておき、これに対して先ず第1のデータ線
に、一定のパルス幅で一定の電流値を有する第1のパル
ス電流を流して電磁石の心材を磁気飽和の状態に磁化す
る。次いで第2のデータ線に、一定の電流値で画像信号
に応じたパルス幅を有するとともに、心材に前記第1の
パルス電流の場合とは逆方向の磁化を与える第2のパル
ス電流を流す。このような2つのパルス電流を続けて流
すと、先ず第1のパルス電流によって電磁石の心材が磁
気飽和の状態となり、画像情報を受ける前のリセット状
態であると言える。次に第2のパルス電流が流れること
になるが、上述したように第2のパルス電流は、第1の
パルス電流の場合とは逆方向の磁化を与える方向に流れ
る為、第2のパルス電流は第1のパルス電流による磁化
を打ち消して逆磁極の磁化を生じるように作用する。す
なわち、第2のパルス電流のパルス幅が短ければ、第1
のパルス電流によって生じた磁化よりも弱い磁化力に留
まるが、充分に長い場合には第1のパルス電流による磁
化を完全に打ち消し、且つ逆磁極に磁化させることにな
る。更に第1のパルス電流による磁化と第2のパルス電
流による磁化が等しければ、電磁石の心材は磁化ゼロの
状態となるが、この場合前述したようにシャッター板は
永久磁石の両極における磁気モーメントが均衡状態とな
った位置を取ることになる。従って、第2のパルス電流
を流した後に第1のパルス電流による磁化が残っている
場合には、シャッター板は均衡状態となった位置から更
に開方向か閉方向のいずれか一方向に位置し、逆に第2
のパルス電流による磁化が大きい場合には、他方向に位
置することになる。このように、第2のパルス電流のパ
ルス幅を変化させることによってシャッター板の開き角
度が制御できることになる。
【0011】
【実施例】続いて本発明の詳細を、具体的実施例に基づ
いて説明する。図1は本発明の画像表示装置に用いるシ
ャッター開閉機構の構造例を、断面図を用いて示したも
のである。図例のものは、回転軸1によって回転自在に
軸支して回転軸線を挟んで一方側にはN極、他方側には
S極が位置する位置関係で永久磁石3を取り付けたシャ
ッター板5と、永久磁石3と略対向位置には半硬質磁性
材料からなる心材7を共有する2つのコイル9、11を
有する電磁石13と、永久磁石3からの磁束が磁気回路
を形成しうる位置関係で、且つ永久磁石3の両極に近設
する位置に磁束導入部19、21を設けた補助磁性部材
15とを備えたものである。17は電磁石13を支持す
るためのベースプレートであり、図示はしないがシャッ
ター板5の軸受け部材を支持させることもできる。この
ような機構においては後述するが、特に電磁石13の心
材7が全く磁化されていない状態で、心材7と永久磁石
3間に働く磁気モーメントが均衡することによってシャ
ッター板5が全開と全閉との中間位置、すなわち約45
°に位置するよう、シャッター板5と心材7及び補助磁
性部材15との位置関係を調節することが必要条件であ
る。
いて説明する。図1は本発明の画像表示装置に用いるシ
ャッター開閉機構の構造例を、断面図を用いて示したも
のである。図例のものは、回転軸1によって回転自在に
軸支して回転軸線を挟んで一方側にはN極、他方側には
S極が位置する位置関係で永久磁石3を取り付けたシャ
ッター板5と、永久磁石3と略対向位置には半硬質磁性
材料からなる心材7を共有する2つのコイル9、11を
有する電磁石13と、永久磁石3からの磁束が磁気回路
を形成しうる位置関係で、且つ永久磁石3の両極に近設
する位置に磁束導入部19、21を設けた補助磁性部材
15とを備えたものである。17は電磁石13を支持す
るためのベースプレートであり、図示はしないがシャッ
ター板5の軸受け部材を支持させることもできる。この
ような機構においては後述するが、特に電磁石13の心
材7が全く磁化されていない状態で、心材7と永久磁石
3間に働く磁気モーメントが均衡することによってシャ
ッター板5が全開と全閉との中間位置、すなわち約45
°に位置するよう、シャッター板5と心材7及び補助磁
性部材15との位置関係を調節することが必要条件であ
る。
【0012】そして図からも明らかなように、シャッタ
ー板5の重心位置がその回転軸線上に位置する為、高速
回転動作と任意の位置での停止ができるのである。また
電磁石13については、心材7を共通として2つのコイ
ルを重ね巻きしているので、電流を流すコイルを選択す
るだけで一端に現れる磁極の反転ができ、これによりシ
ャッター板に開方向と閉方向の2種類の回転運動力を与
えることになる。この2つのコイルによる電磁石13の
磁極反転機構は、続く図2によって模式的に説明され
る。
ー板5の重心位置がその回転軸線上に位置する為、高速
回転動作と任意の位置での停止ができるのである。また
電磁石13については、心材7を共通として2つのコイ
ルを重ね巻きしているので、電流を流すコイルを選択す
るだけで一端に現れる磁極の反転ができ、これによりシ
ャッター板に開方向と閉方向の2種類の回転運動力を与
えることになる。この2つのコイルによる電磁石13の
磁極反転機構は、続く図2によって模式的に説明され
る。
【0013】本図は説明の便宜上、電流発生源12と2
つのコイル9、11を選択するスイッチング手段14を
用いたものであり、図から明らかなようにスイッチング
手段14を切り換えて通電コイルを選択すると、心材7
から見た電流方向は矢印a、bのように反転することに
なる。従って心材7に発生する磁極が反転することにな
る。すなわち、図1における永久磁石3の磁極配置にお
いては、心材7における永久磁石3側の端面eをN極に
磁化すると、シャッター板5には矢印cで示す方向の回
転運動力が与えられ、逆にS極に磁化すると、矢印dで
示す方向の回転運動力が与えられることになる。
つのコイル9、11を選択するスイッチング手段14を
用いたものであり、図から明らかなようにスイッチング
手段14を切り換えて通電コイルを選択すると、心材7
から見た電流方向は矢印a、bのように反転することに
なる。従って心材7に発生する磁極が反転することにな
る。すなわち、図1における永久磁石3の磁極配置にお
いては、心材7における永久磁石3側の端面eをN極に
磁化すると、シャッター板5には矢印cで示す方向の回
転運動力が与えられ、逆にS極に磁化すると、矢印dで
示す方向の回転運動力が与えられることになる。
【0014】また、ここで用いられる前記補助磁性部材
15は図3に示すように略コ字形の形状のものである。
この図3は、本シャッター開閉機構を電磁石13の心材
7方向から見たものであり、図からも明らかなように磁
束導入部19、21がシャッター板5が45°の基準位
置の時に、永久磁石3の両極と略対向位置になるよう位
置付けられ、これにより永久磁石3の両極間に略閉じた
磁気回路がが形成されることになる。従って、シャッタ
ー板5がより安定に45°の基準位置を取れることにな
り、電磁石13の磁化調整によってシャッター板5の開
き具合を制御する際、大幅に精度を向上させることがで
きるのである。
15は図3に示すように略コ字形の形状のものである。
この図3は、本シャッター開閉機構を電磁石13の心材
7方向から見たものであり、図からも明らかなように磁
束導入部19、21がシャッター板5が45°の基準位
置の時に、永久磁石3の両極と略対向位置になるよう位
置付けられ、これにより永久磁石3の両極間に略閉じた
磁気回路がが形成されることになる。従って、シャッタ
ー板5がより安定に45°の基準位置を取れることにな
り、電磁石13の磁化調整によってシャッター板5の開
き具合を制御する際、大幅に精度を向上させることがで
きるのである。
【0015】上記の構造において、電磁石13として半
硬質磁性材料のFe−Co−V系合金(株式会社トーキ
ン製トーメンダー)からなる心材7の周囲に、0.05
mmφのエナメル線を用いた2000ターンの第1のコ
イル9と、巻方向が同一で2000ターンの第2のコイ
ル11とをそれぞれ設けて図2の基本配線で結線し、シ
ャッター板5については、25μm厚のポリエステルフ
ィルムに回転軸となる直径0.2mm程度のステンレス
スチール製の細線を接着し、この細線上に小型フェライ
ト磁石からなる永久磁石3を接着したものを軸支し、シ
ャッター開閉機構を構成した。このシャッター開閉機構
を100ミリアンペアで最大パルス幅1ミリ秒のパルス
電流によって開閉動作させたところ、全開から全閉、及
びその逆動作に要する時間は10ミリ秒以下となり、極
めて高速での動作が確認できた。上記心材7に使用しう
る半硬質磁性材料としては、この他にFe−Co−Mo
系合金、Co−Fe−Nb系合金等(株式会社トーキン
製のTFC合金やニブコロイ)がある。上述のように、
本発明のシャッター開閉機構はシャッター板5の開閉度
が容易に且つ高速で制御できるものであり、以下にこれ
を用いた画像表示装置例が説明される。
硬質磁性材料のFe−Co−V系合金(株式会社トーキ
ン製トーメンダー)からなる心材7の周囲に、0.05
mmφのエナメル線を用いた2000ターンの第1のコ
イル9と、巻方向が同一で2000ターンの第2のコイ
ル11とをそれぞれ設けて図2の基本配線で結線し、シ
ャッター板5については、25μm厚のポリエステルフ
ィルムに回転軸となる直径0.2mm程度のステンレス
スチール製の細線を接着し、この細線上に小型フェライ
ト磁石からなる永久磁石3を接着したものを軸支し、シ
ャッター開閉機構を構成した。このシャッター開閉機構
を100ミリアンペアで最大パルス幅1ミリ秒のパルス
電流によって開閉動作させたところ、全開から全閉、及
びその逆動作に要する時間は10ミリ秒以下となり、極
めて高速での動作が確認できた。上記心材7に使用しう
る半硬質磁性材料としては、この他にFe−Co−Mo
系合金、Co−Fe−Nb系合金等(株式会社トーキン
製のTFC合金やニブコロイ)がある。上述のように、
本発明のシャッター開閉機構はシャッター板5の開閉度
が容易に且つ高速で制御できるものであり、以下にこれ
を用いた画像表示装置例が説明される。
【0016】本発明の画像表示装置は、上述のシャッタ
ー開閉機構を区画窓内に設けた単位画素を複数個縦横に
配列したものであり、その表示画面形態が図4として示
される。図示するように、画像表示装置としては12個
の単位画素23によって表示ユニット25を構成し、1
6個の表示ユニット25によって表示ブロック27と
し、更に12個の表示ブロック27によって最終的な表
示画面29を構成するものである。従って、図示した表
示画面29の例では、2304個の単位画素23を有す
ることになる。この単位画素23の数は任意に増減でき
るので、実際にTV画面等の動画を表示するような場合
には縦横525個ずつ、計275625個の単位画素を
配列することも勿論可能である。
ー開閉機構を区画窓内に設けた単位画素を複数個縦横に
配列したものであり、その表示画面形態が図4として示
される。図示するように、画像表示装置としては12個
の単位画素23によって表示ユニット25を構成し、1
6個の表示ユニット25によって表示ブロック27と
し、更に12個の表示ブロック27によって最終的な表
示画面29を構成するものである。従って、図示した表
示画面29の例では、2304個の単位画素23を有す
ることになる。この単位画素23の数は任意に増減でき
るので、実際にTV画面等の動画を表示するような場合
には縦横525個ずつ、計275625個の単位画素を
配列することも勿論可能である。
【0017】続く図5には、このような画像表示装置の
構造が断面図として示されている。図例のものは、フレ
ーム31等に固定支持されて格子状に連結された取付枠
33の各格子部分に、各表示ブロック27を取り付けた
ものである。そして、この取付枠33にはベースプレー
ト17がスペーサー35を介して取り付けられ、さらに
ベースブレート17にはスペーサー37を介して透光製
のバックプレート39が取り付けられている。一方、装
置内への水分等の進入を防止するため、前面側には表面
保護カバー41が、また取付部における空隙にはシーリ
ング材43が適宜取り付けられる。そしてバックプレー
ト39の背後にはバックライト45が設けられている。
このバックライト45は、反射式の画像表示の場合には
不要である。
構造が断面図として示されている。図例のものは、フレ
ーム31等に固定支持されて格子状に連結された取付枠
33の各格子部分に、各表示ブロック27を取り付けた
ものである。そして、この取付枠33にはベースプレー
ト17がスペーサー35を介して取り付けられ、さらに
ベースブレート17にはスペーサー37を介して透光製
のバックプレート39が取り付けられている。一方、装
置内への水分等の進入を防止するため、前面側には表面
保護カバー41が、また取付部における空隙にはシーリ
ング材43が適宜取り付けられる。そしてバックプレー
ト39の背後にはバックライト45が設けられている。
このバックライト45は、反射式の画像表示の場合には
不要である。
【0018】またこのベースプレート17には、図6に
示しているように単位画素23を12個配列した表示ユ
ニット25が取り付けられている。そして、この表示ユ
ニット25のベースプレート17への取り付けは、図7
に示すように背面側に突設させてネジ穴を設けた取付ボ
ス47を、ベースプレート17に対してネジ止めするこ
とによって成される。この際、表示ユニット25とベー
スプレート17との間隔は、スペーサー突起49によっ
て一定に保たれる。一方、表示ユニット25を構成する
単位画素23は図6に示すように、区画枠51によって
分割された区画窓53内に上述のシャッター開閉機構を
設けたものである。ここで電磁石13はそのコイル部分
をベースプレート17の背面側に固定し、心材7をベー
スプレート17を貫通してシャッター板5の永久磁石3
近傍に位置付けられている。この心材7と永久磁石3と
の位置関係は、心材7が磁化していない時にシャッター
板5がほぼ45°の角度を取るように設定されているこ
とは、前述したとうりである。そして永久磁石3の両磁
極間には、前述したように略コ字形状の補助磁性部材1
5が設けられている。この補助磁性部材15はベースプ
レート17と区画枠51のいずれによっても支持するこ
とができる。また、単位画素23のそれぞれにはR、
G、Bのカラーフィルター55が設けられている。従っ
て、3つの単位画素23によって一つの絵素となる。
示しているように単位画素23を12個配列した表示ユ
ニット25が取り付けられている。そして、この表示ユ
ニット25のベースプレート17への取り付けは、図7
に示すように背面側に突設させてネジ穴を設けた取付ボ
ス47を、ベースプレート17に対してネジ止めするこ
とによって成される。この際、表示ユニット25とベー
スプレート17との間隔は、スペーサー突起49によっ
て一定に保たれる。一方、表示ユニット25を構成する
単位画素23は図6に示すように、区画枠51によって
分割された区画窓53内に上述のシャッター開閉機構を
設けたものである。ここで電磁石13はそのコイル部分
をベースプレート17の背面側に固定し、心材7をベー
スプレート17を貫通してシャッター板5の永久磁石3
近傍に位置付けられている。この心材7と永久磁石3と
の位置関係は、心材7が磁化していない時にシャッター
板5がほぼ45°の角度を取るように設定されているこ
とは、前述したとうりである。そして永久磁石3の両磁
極間には、前述したように略コ字形状の補助磁性部材1
5が設けられている。この補助磁性部材15はベースプ
レート17と区画枠51のいずれによっても支持するこ
とができる。また、単位画素23のそれぞれにはR、
G、Bのカラーフィルター55が設けられている。従っ
て、3つの単位画素23によって一つの絵素となる。
【0019】続いて図8を参照しながら表示ユニット2
5の構造について、より詳細に説明する。図示したもの
は、本実施例に用いられる表示ユニット25の具体的構
造を表すものであり、区画枠51によって区切られた複
数の区画窓53内に、前述のシャッター開閉機構を設け
て単位画素としたものである。この区画枠51は一つの
表示ユニット25の単位で合成樹脂の一体成形によって
作製され、同時に取付ボス47やスペーサー突起49が
一体的に成形されるものである。そしてこの区画窓53
内にシャッター板5が回転自在に軸支される。シャッタ
ー板5は軽量で且つ遮光製を有する必要上、表面処理さ
れた合成樹脂の薄板を用いることが望ましい。具体例と
しては、厚さ約25μmのポリエステルベースを用い、
そのバックライト側にはアルミニウム層とクリアコート
層を積層し、一方カラーフィルター側にはカーボンブラ
ック等の黒色艶消し層を設けたもの等が挙げられる。そ
してこのシャッター板5の中央部には回転軸1が貼着さ
れ、この回転軸線に永久磁石3が貼着される。この永久
磁石3の取り付け位置は、図示するように隣接し合うシ
ャッター板5同士が磁気干渉しないよう、横方向に取り
付け位置をずらすことが望ましい。この場合、当然なが
ら電磁石13及び補助磁性部材15の取り付け位置も、
永久磁石3の位置に対応させてずらすことは言うまでも
ない。
5の構造について、より詳細に説明する。図示したもの
は、本実施例に用いられる表示ユニット25の具体的構
造を表すものであり、区画枠51によって区切られた複
数の区画窓53内に、前述のシャッター開閉機構を設け
て単位画素としたものである。この区画枠51は一つの
表示ユニット25の単位で合成樹脂の一体成形によって
作製され、同時に取付ボス47やスペーサー突起49が
一体的に成形されるものである。そしてこの区画窓53
内にシャッター板5が回転自在に軸支される。シャッタ
ー板5は軽量で且つ遮光製を有する必要上、表面処理さ
れた合成樹脂の薄板を用いることが望ましい。具体例と
しては、厚さ約25μmのポリエステルベースを用い、
そのバックライト側にはアルミニウム層とクリアコート
層を積層し、一方カラーフィルター側にはカーボンブラ
ック等の黒色艶消し層を設けたもの等が挙げられる。そ
してこのシャッター板5の中央部には回転軸1が貼着さ
れ、この回転軸線に永久磁石3が貼着される。この永久
磁石3の取り付け位置は、図示するように隣接し合うシ
ャッター板5同士が磁気干渉しないよう、横方向に取り
付け位置をずらすことが望ましい。この場合、当然なが
ら電磁石13及び補助磁性部材15の取り付け位置も、
永久磁石3の位置に対応させてずらすことは言うまでも
ない。
【0020】シャッター板5の回転軸1は、例えばその
両端を区画枠51に設けられた嵌入部に嵌挿することに
よって取り付けられる。図例のものは区画枠51に回転
軸端部が嵌挿しうる溝を形成し、この溝に回転軸端部を
嵌挿し、更に軸押さえ56で回転軸1の抜落を防止する
構造としたものであるが、本例に何ら限定されるもので
はない。シャッター板5の回転範囲は、本実施例のよう
な透過式のものでは約90°、外光を利用する反射式の
ものでは約180°であり、回転範囲の両端をストッパ
ー57等によって規定しておけば良い。
両端を区画枠51に設けられた嵌入部に嵌挿することに
よって取り付けられる。図例のものは区画枠51に回転
軸端部が嵌挿しうる溝を形成し、この溝に回転軸端部を
嵌挿し、更に軸押さえ56で回転軸1の抜落を防止する
構造としたものであるが、本例に何ら限定されるもので
はない。シャッター板5の回転範囲は、本実施例のよう
な透過式のものでは約90°、外光を利用する反射式の
ものでは約180°であり、回転範囲の両端をストッパ
ー57等によって規定しておけば良い。
【0021】以上のような画像表示装置は、個々のシャ
ッター板5の開閉度を制御することによりバックライト
45からの照射光が必要に応じて所望の光量に調節され
てR、G、Bの各色の透過光として認識され、加法混色
によってカラー表示が行えるものである。しかもシャッ
ター板5の開閉度は前述したように任意に調節できるの
で、原理的にフルカラー表示が可能になる。
ッター板5の開閉度を制御することによりバックライト
45からの照射光が必要に応じて所望の光量に調節され
てR、G、Bの各色の透過光として認識され、加法混色
によってカラー表示が行えるものである。しかもシャッ
ター板5の開閉度は前述したように任意に調節できるの
で、原理的にフルカラー表示が可能になる。
【0022】また、上述の実施例は図6に示しているよ
うに、カラーフィルター55は最も手前側に設けた例で
あったが、この他にシャッター板5と電磁石13との間
(この場合、必要に応じてカラーフィルター55に心材
7挿通用の穴を開けておけば良い)や、電磁石13とバ
ックライト45との間に設けることもできる。カラーフ
ィルター55としては、通常の染料フィルターや顔料フ
ィルター、更には干渉フィルター等の一般的なカラーフ
ィルターが使用できる。
うに、カラーフィルター55は最も手前側に設けた例で
あったが、この他にシャッター板5と電磁石13との間
(この場合、必要に応じてカラーフィルター55に心材
7挿通用の穴を開けておけば良い)や、電磁石13とバ
ックライト45との間に設けることもできる。カラーフ
ィルター55としては、通常の染料フィルターや顔料フ
ィルター、更には干渉フィルター等の一般的なカラーフ
ィルターが使用できる。
【0023】そして特に干渉フィルターを使用し、シャ
ッター板5と電磁石13との間や電磁石13とバックラ
イト45との間に設ける場合、干渉フィルターは斜め方
向から見ると透過波長がずれるため、視野角の補正を行
うことが望ましい。この為の実施例として、図9にその
具体的構造を示している。図はカラーフィルター55を
表示ユニット25の後方、すなわちシャッター板5と電
磁石13との間、または電磁石13とバックライト45
との間に設けた場合の概略構造を表している。図例の構
造では、横方向に隣り合う2つの単位画素23a、23
bを一つの画素とし、これを縦方向に3つ並べ、6個の
単位画素群によってRGBの単位絵素59を構成してい
る。そして、横方向に隣り合う2つの単位画素間の隔壁
58を、染料フィルターや顔料フィルター等、透過波長
の視野角依存性のない材料からなるカラーフィルターに
よって形成している。このような構造とすることによ
り、斜め方向から見た場合に単位画素23aからのバッ
クライト光hが、隔壁フィルター58を通して単位画素
23bの開口部から視認されるので、単位画素23b背
面の干渉フィルターからの透過波長が変化しても、その
影響を補うことができる。従ってこれにより、視野角補
正が行えることになる。
ッター板5と電磁石13との間や電磁石13とバックラ
イト45との間に設ける場合、干渉フィルターは斜め方
向から見ると透過波長がずれるため、視野角の補正を行
うことが望ましい。この為の実施例として、図9にその
具体的構造を示している。図はカラーフィルター55を
表示ユニット25の後方、すなわちシャッター板5と電
磁石13との間、または電磁石13とバックライト45
との間に設けた場合の概略構造を表している。図例の構
造では、横方向に隣り合う2つの単位画素23a、23
bを一つの画素とし、これを縦方向に3つ並べ、6個の
単位画素群によってRGBの単位絵素59を構成してい
る。そして、横方向に隣り合う2つの単位画素間の隔壁
58を、染料フィルターや顔料フィルター等、透過波長
の視野角依存性のない材料からなるカラーフィルターに
よって形成している。このような構造とすることによ
り、斜め方向から見た場合に単位画素23aからのバッ
クライト光hが、隔壁フィルター58を通して単位画素
23bの開口部から視認されるので、単位画素23b背
面の干渉フィルターからの透過波長が変化しても、その
影響を補うことができる。従ってこれにより、視野角補
正が行えることになる。
【0024】また、バックライト光の面内分布を改善す
るための構造として、図10、図11に示す構造も提案
される。先ず図10は本画像表示装置のバックライト部
分の側面断面図であり、図に示しているように蛍光灯に
よるバックライト45の背面側に、折り屏風状のジグザ
グ形状を有する反射鏡46を配置したものである。そし
て46a、46bはこのバックライト光の視認像を表し
ており、矢印で示すように、上部のものが水平方向に対
して15°の角度でバックライト45を見上げた場合、
下部のものが、丁度水平方向から真正面にバックライト
45を見た場合をそれぞれ表している。本図から明らか
なように、背面のジグザグ形状の反射鏡46により、見
る角度が変わっても常に均一なバックライト光が得らる
ことがわかる。このバックライト45としては市販の蛍
光灯が使用可能であり、ソケット部を一端に設けたU字
管タイプや、2本の蛍光灯を他端で連結し、一端にソケ
ットを設けたツイン1蛍光灯と称するタイプ等が、非発
光部分の面積を小さくできる点で望ましい。
るための構造として、図10、図11に示す構造も提案
される。先ず図10は本画像表示装置のバックライト部
分の側面断面図であり、図に示しているように蛍光灯に
よるバックライト45の背面側に、折り屏風状のジグザ
グ形状を有する反射鏡46を配置したものである。そし
て46a、46bはこのバックライト光の視認像を表し
ており、矢印で示すように、上部のものが水平方向に対
して15°の角度でバックライト45を見上げた場合、
下部のものが、丁度水平方向から真正面にバックライト
45を見た場合をそれぞれ表している。本図から明らか
なように、背面のジグザグ形状の反射鏡46により、見
る角度が変わっても常に均一なバックライト光が得らる
ことがわかる。このバックライト45としては市販の蛍
光灯が使用可能であり、ソケット部を一端に設けたU字
管タイプや、2本の蛍光灯を他端で連結し、一端にソケ
ットを設けたツイン1蛍光灯と称するタイプ等が、非発
光部分の面積を小さくできる点で望ましい。
【0025】そしてソケット部による非発光部分を隠す
ため、図11の平面図に示すようにバックライト45と
反射鏡46を瓦重ね状に配置し、バックライト45のソ
ケット部45aを発光部45bで隠蔽すれば良い。
ため、図11の平面図に示すようにバックライト45と
反射鏡46を瓦重ね状に配置し、バックライト45のソ
ケット部45aを発光部45bで隠蔽すれば良い。
【0026】また、単位画素部分の別の構造例を図12
に示す。図例のものは(イ)の側面断面図に示すよう
に、電磁石13の心材7をベースプレート17の凸部1
7a内に埋め込むとともに、断面L字型の補助磁性部材
15を用い、この補助磁性部材15の両腕部19、21
をそれぞれ磁束導入部としたものである。電磁石13は
補助ベースプレート17fを用いてベースプレート17
に固定している。また、ベースプレート17の前面側に
は前カバー17bを嵌設し、ベースプレート17と前カ
バー17b間に凹部を設けてシャッター板5の回転軸1
を軸支し、シャッター板5の回転リミットは、前カバー
17bに設けたストッパー17c、17d、17eによ
って規制している。そして同図(ロ)に示すように、補
助磁性部材15の中央部に心材7が挿通する構造として
いる。(ロ)は前カバー17bを外した状態を表してお
り、図示するように凹部18によって回転軸1を軸支し
ている。この凹部18は、前カバー17bを嵌設するこ
とによって閉鎖され、回転軸1が外れてしまうことを防
止している。このような構造とすることにより、シャッ
ター機構としての組み立て作業が容易となる。
に示す。図例のものは(イ)の側面断面図に示すよう
に、電磁石13の心材7をベースプレート17の凸部1
7a内に埋め込むとともに、断面L字型の補助磁性部材
15を用い、この補助磁性部材15の両腕部19、21
をそれぞれ磁束導入部としたものである。電磁石13は
補助ベースプレート17fを用いてベースプレート17
に固定している。また、ベースプレート17の前面側に
は前カバー17bを嵌設し、ベースプレート17と前カ
バー17b間に凹部を設けてシャッター板5の回転軸1
を軸支し、シャッター板5の回転リミットは、前カバー
17bに設けたストッパー17c、17d、17eによ
って規制している。そして同図(ロ)に示すように、補
助磁性部材15の中央部に心材7が挿通する構造として
いる。(ロ)は前カバー17bを外した状態を表してお
り、図示するように凹部18によって回転軸1を軸支し
ている。この凹部18は、前カバー17bを嵌設するこ
とによって閉鎖され、回転軸1が外れてしまうことを防
止している。このような構造とすることにより、シャッ
ター機構としての組み立て作業が容易となる。
【0027】さらに図13には、上記画像表示装置に画
像情報を供給するための電気系統図の概略を示してい
る。図示するものは各単位画素P11〜Pmnに対応して横
方向に走査線S1 〜Sm 、縦方向にデータ線D11〜Dn2
を、ひとつの単位画素P11〜P mnそれぞれにつき1本の
走査線S1 〜Sm と2本のデータ線D11〜Dn2が電気的
に通過するよう配設したものである。このような構成に
おいては図から明らかなように、走査線S1 とデータ線
D11、D12との交点に単位画素P11が位置するものであ
る。更に、3つの単位画素P11、P21、P31によってR
GBの単位絵素59を構成している。そして単位画素P
11における電磁石13の2つのコイル9、11のうち、
第1のコイル9を走査線S1 と第1のデータ線D11間
に、また第2のコイル11を走査線S1 と第2のデータ
線D12との間にそれぞれ接続したものである。また走査
線S1 〜Sm 側には走査用ドライバー61を設け、一方
データ線D11〜Dn2側にはデータ入力用ドライバー63
をそれぞれ設けている。各ドライバー61、63内のT
1 〜Tm 、T1 〜Tn はスイッチング用トランジスタで
あり、MOS型電界効果トランジスタやバイポーラトラ
ンジスタ等、一般のスイッチング素子を用いれば良い。
そしてデータ線D11〜Dn2の各終端はドライバー63内
のトランジスタT1 〜Tn のベースとともに、画像信号
出力回路65に接続されている。また、67は走査側の
コントロール回路である。
像情報を供給するための電気系統図の概略を示してい
る。図示するものは各単位画素P11〜Pmnに対応して横
方向に走査線S1 〜Sm 、縦方向にデータ線D11〜Dn2
を、ひとつの単位画素P11〜P mnそれぞれにつき1本の
走査線S1 〜Sm と2本のデータ線D11〜Dn2が電気的
に通過するよう配設したものである。このような構成に
おいては図から明らかなように、走査線S1 とデータ線
D11、D12との交点に単位画素P11が位置するものであ
る。更に、3つの単位画素P11、P21、P31によってR
GBの単位絵素59を構成している。そして単位画素P
11における電磁石13の2つのコイル9、11のうち、
第1のコイル9を走査線S1 と第1のデータ線D11間
に、また第2のコイル11を走査線S1 と第2のデータ
線D12との間にそれぞれ接続したものである。また走査
線S1 〜Sm 側には走査用ドライバー61を設け、一方
データ線D11〜Dn2側にはデータ入力用ドライバー63
をそれぞれ設けている。各ドライバー61、63内のT
1 〜Tm 、T1 〜Tn はスイッチング用トランジスタで
あり、MOS型電界効果トランジスタやバイポーラトラ
ンジスタ等、一般のスイッチング素子を用いれば良い。
そしてデータ線D11〜Dn2の各終端はドライバー63内
のトランジスタT1 〜Tn のベースとともに、画像信号
出力回路65に接続されている。また、67は走査側の
コントロール回路である。
【0028】次にこのような構成の画像表示装置の画像
表示手段として、本発明にかかる駆動方法を、TV信号
等の通常の動画表示を行う場合を例に取って説明する。
先ず始めに、フレーム毎に走査線S1 〜Sm をトランジ
スタT1 〜Tm を順次ONすることによってON状態と
していく。次いで走査線S1 〜Sm のうちそれぞれの走
査線がON状態の間に、データ線D11〜Dn2のうちの第
1のデータ線の全てから一斉に第1のパルス電流が各所
定の電磁石13に供給され、一定の強さと磁極に電磁石
13の心材7が磁化される。この動作によって、全ての
電磁石13の心材7がリセットされる。この第1のデー
タ線の選択はドライバー63内のトランジスタT1 、T
2 ・・Tn によって行われる。
表示手段として、本発明にかかる駆動方法を、TV信号
等の通常の動画表示を行う場合を例に取って説明する。
先ず始めに、フレーム毎に走査線S1 〜Sm をトランジ
スタT1 〜Tm を順次ONすることによってON状態と
していく。次いで走査線S1 〜Sm のうちそれぞれの走
査線がON状態の間に、データ線D11〜Dn2のうちの第
1のデータ線の全てから一斉に第1のパルス電流が各所
定の電磁石13に供給され、一定の強さと磁極に電磁石
13の心材7が磁化される。この動作によって、全ての
電磁石13の心材7がリセットされる。この第1のデー
タ線の選択はドライバー63内のトランジスタT1 、T
2 ・・Tn によって行われる。
【0029】次に上記第1のパルス電流が流れた直後
に、データ線D11〜Dn2のうちの第2のデータ線の全て
から、一斉に第2のパルス電流が各所定の電磁石13に
供給される。この第2のパルス電流は画像信号に応じた
パルス幅を有し、例えば第1のデータ線からのパルス電
流が流れたコイルとは別のコイルに流れるため、図2に
おいて説明した原理によって電磁石13の心材7は第1
のパルス電流による磁極とは逆磁極の磁化作用を受ける
ことになる。この時、第1のパルス電流による磁化と第
2のパルス電流による磁化が等しければ、電磁石13の
心材7は磁化ゼロの状態となるが、この場合前述したよ
うにシャッター板5は全閉と全開との中間位置、すなわ
ちほぼ45°の位置を取ることになる。従って、第2の
パルス電流を流した後に第1のパルス電流による磁化が
残っている場合には、シャッター板5は中間位置から更
に開方向か閉方向のいずれか一方向に位置し、逆に第2
のパルス電流による磁化が大きい場合には、他方向に位
置することになる。
に、データ線D11〜Dn2のうちの第2のデータ線の全て
から、一斉に第2のパルス電流が各所定の電磁石13に
供給される。この第2のパルス電流は画像信号に応じた
パルス幅を有し、例えば第1のデータ線からのパルス電
流が流れたコイルとは別のコイルに流れるため、図2に
おいて説明した原理によって電磁石13の心材7は第1
のパルス電流による磁極とは逆磁極の磁化作用を受ける
ことになる。この時、第1のパルス電流による磁化と第
2のパルス電流による磁化が等しければ、電磁石13の
心材7は磁化ゼロの状態となるが、この場合前述したよ
うにシャッター板5は全閉と全開との中間位置、すなわ
ちほぼ45°の位置を取ることになる。従って、第2の
パルス電流を流した後に第1のパルス電流による磁化が
残っている場合には、シャッター板5は中間位置から更
に開方向か閉方向のいずれか一方向に位置し、逆に第2
のパルス電流による磁化が大きい場合には、他方向に位
置することになる。
【0030】このような電磁石13を用い、2つのパル
ス電流によるシャッター板5の回転角制御の様子を、続
く図14に基づいて更に詳細に説明する。本図は、先ず
(イ)として電磁石13が任意の磁化における初期状態
のシャッター板5の位置を、(ロ)として(イ)に続い
て電磁石13の心材磁化をゼロとした場合、すなわち永
久磁石3の両極による磁気モーメントが均衡状態のシャ
ッター板5の位置を、(ハ)として(ロ)に続いて第1
のパルス電流と第2のパルス電流を流し、第1のパルス
電流による磁化が残存している場合のシャッター板5の
位置を、そして最後に(ニ)として(ハ)に続いて第1
のパルス電流による磁化を打ち消し、第2のパルス電流
による磁化が現れている場合のシャッター板5の位置を
それぞれ表したものである。図からわかるように、第1
のパルス電流による磁化と第2のパルス電流による磁化
とが完全に等しい場合に限り、永久磁石石3の両極によ
る磁気モーメントが均衡状態となって(ロ)の状態を取
り、その他の場合は第1、第2のパルス電流のいずれに
よる磁極が現れているかによって、(ロ)の均衡位置に
対して開方向か閉方向のいずれかの位置を取ることにな
る。上記(イ)、(ハ)、(ニ)のように心材7が磁化
されている時は、永久磁石3の両極と補助磁性部材15
との間に働く磁気モーメントと、電磁石13による磁気
力が均衡状態となった位置でシャッター板5は静止す
る。すなわち、(ロ)のように電磁石13の磁化がゼロ
の時には、上記磁気モーメントは均衡状態にあってシャ
ッター板5への回転力は付与されないが、例えば(ハ)
や(ニ)のように、電磁石13が磁化されるとシャッタ
ー板5には回転力が付与される。ここで補助磁性部材1
5が無かったと仮定すると、磁気力によってシャッター
板5は全閉または全開の状態となるが、シャッター板5
の回転角が変化することにより、永久磁石3と補助磁性
部材15との間にはシャッター板5を(ロ)の位置に戻
そうとする磁気モーメントが働く。従ってこのシャッタ
ー板5を戻そうとする磁気モーメントと、電磁石13に
よる磁気力が均衡し、電磁石13の磁化強度に応じた任
意の位置で、シャッター板5を静止させることができる
のである。
ス電流によるシャッター板5の回転角制御の様子を、続
く図14に基づいて更に詳細に説明する。本図は、先ず
(イ)として電磁石13が任意の磁化における初期状態
のシャッター板5の位置を、(ロ)として(イ)に続い
て電磁石13の心材磁化をゼロとした場合、すなわち永
久磁石3の両極による磁気モーメントが均衡状態のシャ
ッター板5の位置を、(ハ)として(ロ)に続いて第1
のパルス電流と第2のパルス電流を流し、第1のパルス
電流による磁化が残存している場合のシャッター板5の
位置を、そして最後に(ニ)として(ハ)に続いて第1
のパルス電流による磁化を打ち消し、第2のパルス電流
による磁化が現れている場合のシャッター板5の位置を
それぞれ表したものである。図からわかるように、第1
のパルス電流による磁化と第2のパルス電流による磁化
とが完全に等しい場合に限り、永久磁石石3の両極によ
る磁気モーメントが均衡状態となって(ロ)の状態を取
り、その他の場合は第1、第2のパルス電流のいずれに
よる磁極が現れているかによって、(ロ)の均衡位置に
対して開方向か閉方向のいずれかの位置を取ることにな
る。上記(イ)、(ハ)、(ニ)のように心材7が磁化
されている時は、永久磁石3の両極と補助磁性部材15
との間に働く磁気モーメントと、電磁石13による磁気
力が均衡状態となった位置でシャッター板5は静止す
る。すなわち、(ロ)のように電磁石13の磁化がゼロ
の時には、上記磁気モーメントは均衡状態にあってシャ
ッター板5への回転力は付与されないが、例えば(ハ)
や(ニ)のように、電磁石13が磁化されるとシャッタ
ー板5には回転力が付与される。ここで補助磁性部材1
5が無かったと仮定すると、磁気力によってシャッター
板5は全閉または全開の状態となるが、シャッター板5
の回転角が変化することにより、永久磁石3と補助磁性
部材15との間にはシャッター板5を(ロ)の位置に戻
そうとする磁気モーメントが働く。従ってこのシャッタ
ー板5を戻そうとする磁気モーメントと、電磁石13に
よる磁気力が均衡し、電磁石13の磁化強度に応じた任
意の位置で、シャッター板5を静止させることができる
のである。
【0031】続いてこの磁化特性について、図15のグ
ラフを用いて簡単に説明するが、ここでは便宜上図2に
示した心材7の端面eに現れる磁極を用いることとす
る。本図はコイルへの通電時間、すなわちコイルによっ
て与えられる磁場の大きさと、N、S各磁極における磁
化の強さとの関係を相対的に表したものである。図にお
いて横軸tはコイルへの通電時間を表す相対目盛り、縦
軸Gはその時の磁化強度であり、上側は端面eがN極、
下側はS極の場合をそれぞれ表している。ヒステリシス
を有する2つの曲線f、gは、通電時間の関数として表
される磁化強度Gの変化を示したものである。上方の曲
線fがN側からS側へ磁化する場合、下方の曲線gはそ
の逆である。従って上述の実施例において説明したよう
に、例えば図中A点を第1のパルス電流によるリセット
位置となる磁気飽和点とすると、B点が磁化ゼロによる
中間位置、C点が第2のパルス電流による磁気飽和点と
なる。
ラフを用いて簡単に説明するが、ここでは便宜上図2に
示した心材7の端面eに現れる磁極を用いることとす
る。本図はコイルへの通電時間、すなわちコイルによっ
て与えられる磁場の大きさと、N、S各磁極における磁
化の強さとの関係を相対的に表したものである。図にお
いて横軸tはコイルへの通電時間を表す相対目盛り、縦
軸Gはその時の磁化強度であり、上側は端面eがN極、
下側はS極の場合をそれぞれ表している。ヒステリシス
を有する2つの曲線f、gは、通電時間の関数として表
される磁化強度Gの変化を示したものである。上方の曲
線fがN側からS側へ磁化する場合、下方の曲線gはそ
の逆である。従って上述の実施例において説明したよう
に、例えば図中A点を第1のパルス電流によるリセット
位置となる磁気飽和点とすると、B点が磁化ゼロによる
中間位置、C点が第2のパルス電流による磁気飽和点と
なる。
【0032】すなわち、第1のパルス電流によって心材
7の磁化がリセットされる場合、磁化強度Gは残留磁化
に関係なく下方の曲線gに沿って変化し、逆に第2のパ
ルス電流によって可変磁化を与える場合には、上方の曲
線fに沿って変化することになる。従って第2のパルス
電流のパルス幅に応じて、上方の曲線fに沿ってA点か
らC点の間の任意の磁化強度が得られることになる。ま
た、この磁化曲線f、gの形状やヒステリシス特性は心
材7の材質によって変化するので、必要に応じて種々の
半硬質磁性材料を用いれば良い。
7の磁化がリセットされる場合、磁化強度Gは残留磁化
に関係なく下方の曲線gに沿って変化し、逆に第2のパ
ルス電流によって可変磁化を与える場合には、上方の曲
線fに沿って変化することになる。従って第2のパルス
電流のパルス幅に応じて、上方の曲線fに沿ってA点か
らC点の間の任意の磁化強度が得られることになる。ま
た、この磁化曲線f、gの形状やヒステリシス特性は心
材7の材質によって変化するので、必要に応じて種々の
半硬質磁性材料を用いれば良い。
【0033】このように本例においては、逆磁極に磁化
される強さ、すなわち第2のパルス電流のパルス幅に応
じて、シャッター板5の開き具合が制御されることにな
る。このことは、シャッター板5を少なくとも3箇所以
上の位置で停止できることであり、少なくとも3の3
乗、すなわち27色以上の色表示が可能であることを意
味し、原理的にはフルカラー表示も可能であることがわ
かる。
される強さ、すなわち第2のパルス電流のパルス幅に応
じて、シャッター板5の開き具合が制御されることにな
る。このことは、シャッター板5を少なくとも3箇所以
上の位置で停止できることであり、少なくとも3の3
乗、すなわち27色以上の色表示が可能であることを意
味し、原理的にはフルカラー表示も可能であることがわ
かる。
【0034】これを任意の単位画素におけるシグナルダ
イヤグラムとして表したものが、図16として示すタイ
ムチャートである。図において、SS は走査線S1 〜S
m の信号波形を、SD1、SD2はそれぞれ第1、第2のパ
ルス電流の信号波形を、GN、GS は第1、第2のパル
ス電流によって生じた電磁石13の心材7の一端面に現
れる磁束密度の相対値を示し、GN がN極側、GS がS
極側をそれぞれ表している。またtS 、tD1、tD2はそ
れぞれの波形のパルス幅を表している。このように、各
フレームにおける走査線の一選択時間内に、第1、第2
のデータ線から順に第1、第2のパルス電流を流すこと
によって電磁石13の心材7を連続的に磁化し、中間調
を有する画像を形成するのである。従って、走査線の一
選択時間と次の選択時間との間は、電磁石13には電流
は流れないために磁気力は発生しないが、前記作用の項
で説明したように、電磁石13の心材7に残留磁化が残
る半硬質磁性材料を用いるので、シャッター板5が回転
してしまうことはない。
イヤグラムとして表したものが、図16として示すタイ
ムチャートである。図において、SS は走査線S1 〜S
m の信号波形を、SD1、SD2はそれぞれ第1、第2のパ
ルス電流の信号波形を、GN、GS は第1、第2のパル
ス電流によって生じた電磁石13の心材7の一端面に現
れる磁束密度の相対値を示し、GN がN極側、GS がS
極側をそれぞれ表している。またtS 、tD1、tD2はそ
れぞれの波形のパルス幅を表している。このように、各
フレームにおける走査線の一選択時間内に、第1、第2
のデータ線から順に第1、第2のパルス電流を流すこと
によって電磁石13の心材7を連続的に磁化し、中間調
を有する画像を形成するのである。従って、走査線の一
選択時間と次の選択時間との間は、電磁石13には電流
は流れないために磁気力は発生しないが、前記作用の項
で説明したように、電磁石13の心材7に残留磁化が残
る半硬質磁性材料を用いるので、シャッター板5が回転
してしまうことはない。
【0035】ここで仮にNTSC方式の画像信号を考え
た場合、1秒間に30フレームの画像信号が送られるこ
とになるので、図13における走査線パルスSS の周期
は約33ミリ秒となる。一方シャッター板5について
は、25ミクロン厚のポリエステルフィルムに直径0.
2mm程度のステンレススチール製の回転軸1を接着し
てこの回転軸上に小型フェライト磁石よりなる第1の磁
石3を接着したものを用い、電磁石13における各コイ
ル9、11の巻数を2000ターンとして100ミリア
ンペアの最大パルス幅1ミリ秒のパルス電流を流すと、
全開から全閉、及びその逆動作に要する時間は10ミリ
秒以下となり、1フレーム周期内で充分開閉可能であ
る。また、走査線パルスSS のパルス幅、即ち1本の走
査線のON時間は、画面を構成する画素数や走査線を何
本ずつに区切って走査するかによって決まるが、数ミリ
秒程度で良好な動作を行えることを知見した。一方、リ
セット状態の磁化を得るためには約1ミリ秒が必要であ
るが、これは図12における曲線の両端間に相当し、仮
に256階調を取るためには第2のパルス電流の最小パ
ルス幅を、約4マイクロ秒とすれば良いことがわかる。
この256階調は本発明の構成によって可能であること
が知見され、256の3乗で1677万7216色の色
表示が可能となり、フルカラー画像表示装置とすること
ができる。
た場合、1秒間に30フレームの画像信号が送られるこ
とになるので、図13における走査線パルスSS の周期
は約33ミリ秒となる。一方シャッター板5について
は、25ミクロン厚のポリエステルフィルムに直径0.
2mm程度のステンレススチール製の回転軸1を接着し
てこの回転軸上に小型フェライト磁石よりなる第1の磁
石3を接着したものを用い、電磁石13における各コイ
ル9、11の巻数を2000ターンとして100ミリア
ンペアの最大パルス幅1ミリ秒のパルス電流を流すと、
全開から全閉、及びその逆動作に要する時間は10ミリ
秒以下となり、1フレーム周期内で充分開閉可能であ
る。また、走査線パルスSS のパルス幅、即ち1本の走
査線のON時間は、画面を構成する画素数や走査線を何
本ずつに区切って走査するかによって決まるが、数ミリ
秒程度で良好な動作を行えることを知見した。一方、リ
セット状態の磁化を得るためには約1ミリ秒が必要であ
るが、これは図12における曲線の両端間に相当し、仮
に256階調を取るためには第2のパルス電流の最小パ
ルス幅を、約4マイクロ秒とすれば良いことがわかる。
この256階調は本発明の構成によって可能であること
が知見され、256の3乗で1677万7216色の色
表示が可能となり、フルカラー画像表示装置とすること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、前述した
作用、構成によって以下のような本願固有の効果が得ら
れる。シャッター機構において、回転自在に軸支され回
転軸線の位置に永久磁石を取り付けてなるシャッター板
は、回転抵抗が少なく且つ重心位置が回転軸線上に位置
する為、高速回転動作と任意の位置での停止ができるの
で、動画、静止画の区別なく表示することができる。ま
た電磁石の磁化を調整するとシャッター板の開閉度を制
御できるが、前記永久磁石近傍に設けられた補助磁性部
材によって永久磁石との間に磁気吸引力が生じることに
なり、電磁石の磁化調整によってシャッター板の開き具
合を制御する際に精度を向上させるように働くので、多
階調を確実に再現することができる。加えてこの補助磁
性部材の磁束導入部を永久磁石の磁極と対向位置に設け
ると、永久磁石からの磁束が磁気回路を形成しうる位置
関係となる。従ってより高い精度となり、原理的にフル
カラー表示が可能となる。
作用、構成によって以下のような本願固有の効果が得ら
れる。シャッター機構において、回転自在に軸支され回
転軸線の位置に永久磁石を取り付けてなるシャッター板
は、回転抵抗が少なく且つ重心位置が回転軸線上に位置
する為、高速回転動作と任意の位置での停止ができるの
で、動画、静止画の区別なく表示することができる。ま
た電磁石の磁化を調整するとシャッター板の開閉度を制
御できるが、前記永久磁石近傍に設けられた補助磁性部
材によって永久磁石との間に磁気吸引力が生じることに
なり、電磁石の磁化調整によってシャッター板の開き具
合を制御する際に精度を向上させるように働くので、多
階調を確実に再現することができる。加えてこの補助磁
性部材の磁束導入部を永久磁石の磁極と対向位置に設け
ると、永久磁石からの磁束が磁気回路を形成しうる位置
関係となる。従ってより高い精度となり、原理的にフル
カラー表示が可能となる。
【0037】また画像表字装置としては、横方向に走査
線を、縦方向にデータ線をそれぞれ構成して1本の走査
線と2本のデータ線との交点部を各画素とし、電磁石を
構成する第1のコイルを走査線と第1のデータ線との間
に接続し、第2のコイルを走査線と第2のデータ線との
間に接続するので、マトリクス駆動が可能となり、機械
式でありながら少ない配線で画像表示を行うことができ
る。
線を、縦方向にデータ線をそれぞれ構成して1本の走査
線と2本のデータ線との交点部を各画素とし、電磁石を
構成する第1のコイルを走査線と第1のデータ線との間
に接続し、第2のコイルを走査線と第2のデータ線との
間に接続するので、マトリクス駆動が可能となり、機械
式でありながら少ない配線で画像表示を行うことができ
る。
【0038】更にこの画像表示装置の駆動方法として
は、走査線をON状態としておき、これに対して第1の
データ線より一定パルス幅を有する第1のパルス電流
し、次いで第2のデータ線より画像信号に応じたパルス
幅を有するとともに前記第1のパルス電流と逆方向の磁
化を与える第2のパルス電流を流すので、パルス幅に応
じた位置でシャッター板を停止させることになり、極め
て簡単な回路で各画素に最大256階調程度まで与える
ことが可能となる。従って、1677万7216色の色
表示が可能なフルカラー画像表示装置とすることもでき
る。またさらに与える画像信号がパルス電流であるの
で、電流駆動でありながら極めて少ない消費電力が実現
できるのである。
は、走査線をON状態としておき、これに対して第1の
データ線より一定パルス幅を有する第1のパルス電流
し、次いで第2のデータ線より画像信号に応じたパルス
幅を有するとともに前記第1のパルス電流と逆方向の磁
化を与える第2のパルス電流を流すので、パルス幅に応
じた位置でシャッター板を停止させることになり、極め
て簡単な回路で各画素に最大256階調程度まで与える
ことが可能となる。従って、1677万7216色の色
表示が可能なフルカラー画像表示装置とすることもでき
る。またさらに与える画像信号がパルス電流であるの
で、電流駆動でありながら極めて少ない消費電力が実現
できるのである。
【0039】以上のように本発明によれば、機械式の画
像表示装置を、簡単な回路で且つ少ない消費電力によっ
て駆動することができ、しかもフルカラー表示が可能に
なるという固有の効果が得られるのである。
像表示装置を、簡単な回路で且つ少ない消費電力によっ
て駆動することができ、しかもフルカラー表示が可能に
なるという固有の効果が得られるのである。
【図1】本発明のシャッター開閉機構の構造を表す断面
説明図
説明図
【図2】本発明に用いる電磁石の一例を模式的に表す説
明図
明図
【図3】図1のシャッター開閉機構を電磁石の心材側か
ら見た場合の構造を表す説明図
ら見た場合の構造を表す説明図
【図4】本発明の画像表示装置の表示画面の一例を表す
説明図
説明図
【図5】本発明の画像表示装置の断面構造を表す説明図
【図6】本発明の画像表示装置を構成する表示ユニット
部分の断面構造を表す説明図
部分の断面構造を表す説明図
【図7】本発明の画像表示装置を構成する表示ユニット
のベースプレートへの取り付け態様の一例を表す説明図
のベースプレートへの取り付け態様の一例を表す説明図
【図8】本発明の画像表示装置を構成する表示ユニット
部分の構造例を表す説明図
部分の構造例を表す説明図
【図9】本発明の画像表示装置を構成する表示ユニット
部分の別の構造例を表す説明図
部分の別の構造例を表す説明図
【図10】本発明の画像表示装置を構成するバックライ
ト部分の側面構造例を表す説明図
ト部分の側面構造例を表す説明図
【図11】本発明の画像表示装置を構成するバックライ
ト部分の平面構造例を表す説明図
ト部分の平面構造例を表す説明図
【図12】
【図13】本発明の駆動方法を実現するための電気系統
の一例を表す概略説明図
の一例を表す概略説明図
【図14】シャッター板の位置制御の様子を表す説明図
で、(イ)は任意のフレームにおけるシャッター板の位
置、(ロ)は次フレームにおいて電磁石の芯に磁化が無
い場合のシャッター板の位置、(ハ)は(イ)の次フレ
ームにおいて第1のパルス電流による磁化が残存してい
る場合のシャッター板の位置、(ニ)は次フレームにお
いて第2のパルス電流による磁化が現れている場合のシ
ャッター板の位置をそれぞれ表す
で、(イ)は任意のフレームにおけるシャッター板の位
置、(ロ)は次フレームにおいて電磁石の芯に磁化が無
い場合のシャッター板の位置、(ハ)は(イ)の次フレ
ームにおいて第1のパルス電流による磁化が残存してい
る場合のシャッター板の位置、(ニ)は次フレームにお
いて第2のパルス電流による磁化が現れている場合のシ
ャッター板の位置をそれぞれ表す
【図15】本発明の駆動方法による電磁石の磁化特性の
うち通電時間と磁束密度との関係を表す説明図
うち通電時間と磁束密度との関係を表す説明図
【図16】任意の単位画素に供給される信号の時間変化
を表す説明図
を表す説明図
【図17】従来の画像表示装置の構造を表す断面説明図
1 回転軸
3 永久磁石
5 シャッター板
7 心材
9、11 コイル
13 電磁石
15 補助磁性部材
17 ベースプレート
17a 凸部
17b 前カバー
17c、17d、17e ストッパー
19、21 磁束導入部
23 単位画素
25 表示ユニット
27 表示ブロック
29 表示画面
31 フレーム
33 取付枠
35、37 スペーサー
39 バックプレート
41 表面保護カバー
43 シーリング材
45 バックライト
47 取付ボス
49 スペーサ突起
51 区画枠
53 区画窓
55 カラーフィルター
57 ストッパー
59 単位絵素
61 走査用ドライバー
63 データ入力用ドライバー
65 画像信号出力回路
67 コントロール回路
S1 〜Sm 走査線
D11〜Dn2 データ線
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02B 26/00 - 26/08
G09F 9/37
Claims (2)
- 【請求項1】 回転自在に軸支して回転軸線を挟んで一
方側にはN極、他方側にはS極が位置する位置関係で永
久磁石を取り付けてなるシャッター板と、前記永久磁石の両極に近設し、永久磁石からの磁束が磁
気回路を形成しうる位置に磁束導入部を設けた磁気回路
形成用の補助磁性部材と、 前記永久磁石と略対向位置に設けた、半硬質磁性材料か
らなる心材と2つのコイルを有する電磁石と、を備えた
シャッター開閉機構を分割した区画窓内に設けた単位画
素を、 複数個縦横に配列するとともに、 前記各単位画素に対応して縦横に走査線とデータ線を1
画素当たり1本の走査線と2本のデータ線が電気的に通
過するよう配設し、 前記2つのコイルのうち第1のコイルを走査線と第1の
データ線との間に、また第2のコイルを走査線と第2の
データ線との間にそれぞれ接続した画像表示装置であっ
て、 1フレーム毎に前記走査線を順次ON状態にするととも
に、ON状態の間に第1のデータ線を介して第1のコイ
ルに、心材を磁気飽和の状態にするパルス幅を有する第
1のパルス電流を流した後、第2のデータ線を介して第
2のコイルに画像信号に応じたパルス幅を有するととも
に前記第1のパルス電流と逆方向の磁化を与える第2の
パルス電流を流して画像情報を与える 画像表示装置。 - 【請求項2】 回転自在に軸支して回転軸線を挟んで一
方側にはN極、他方側にはS極が位置する位置関係で永
久磁石を取り付けてなるシャッター板と、前記永久磁石の両極に近設し、永久磁石からの磁束が磁
気回路を形成しうる位置に磁束導入部を設けた磁気回路
形成用の補助磁性部材と、 前記永久磁石と略対向位置に設けた半硬質磁性材料から
なる心材と2つのコイルを有する電磁石と、を備えたシ
ャッター開閉機構を分割した区画窓内に設けた単位画素
を、複数個縦横に配列するとともに、 前記各単位画素に対応して縦横に走査線とデータ線を1
画素当たり1本の走査線と2本のデータ線が電気的に通
過するよう配設し、 前記2つのコイルのうち第1のコイルを走査線と第1の
データ線との間に、また第2のコイルを走査線と第2の
データ線との間にそれぞれ接続した画像表示装置の駆動
方法であって、 1フレーム毎に前記走査線を順次ON状態にするととも
に、ON状態の間に第1のデータ線を介して第1のコイ
ルに、心材を磁気飽和の状態にするパルス幅を有する第
1のパルス電流を流した後、第2のデータ線を介して第
2のコイルに画像信号に応じたパルス幅を有するととも
に前記第1のパルス電流と逆方向の磁化を与える第2の
パルス電流を流して画像情報を与える画像表示装置の駆
動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01271094A JP3491316B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 画像表示装置と当該画像表示装置の駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01271094A JP3491316B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 画像表示装置と当該画像表示装置の駆動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07219457A JPH07219457A (ja) | 1995-08-18 |
JP3491316B2 true JP3491316B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=11812981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01271094A Expired - Fee Related JP3491316B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 画像表示装置と当該画像表示装置の駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3491316B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP01271094A patent/JP3491316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07219457A (ja) | 1995-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE69223690T2 (de) | Vielfarben-Anzeigevorrichtung | |
KR101369709B1 (ko) | 비디오 전기 광학 디스플레이를 구동하는 방법 | |
US20050151940A1 (en) | Projection type display device | |
US6518948B1 (en) | Multichromal twisting ball displays | |
US9025105B2 (en) | Display method, display device and display apparatus | |
JP2010217705A (ja) | 液晶表示装置およびこれを備えた電子機器、ならびに液晶表示装置の制御装置 | |
JPH04229893A (ja) | 表示装置及びリードスイツチ | |
JP3491316B2 (ja) | 画像表示装置と当該画像表示装置の駆動方法 | |
CA1097915A (en) | Apparatus for displaying visual information by means of magnets | |
US3335512A (en) | Illuminated sign | |
JP3491315B2 (ja) | 軸支された回転体の回転角制御方法とそれを用いたシャッター開閉機構 | |
US4811008A (en) | Color pigment graphics information display | |
KR20140124625A (ko) | 전자 종이 및 그에 화상을 표시하는 방법 | |
KR102283728B1 (ko) | 플립닷 디스플레이 모듈 | |
EP0635815B1 (en) | Display element with an odd number of display surfaces and display unit using the same | |
JP2002131743A (ja) | カラー液晶表示装置 | |
JPH06118882A (ja) | 磁気泳動表示方法 | |
JPH0617174Y2 (ja) | ピクセル装置 | |
KR900001794Y1 (ko) | 전자석 표시기 이용의 차량이동 홍보장치 | |
JP3225117B2 (ja) | 色可変表示モジュール装置 | |
JP3417404B2 (ja) | 情報表示装置 | |
KR920010720B1 (ko) | 3색 표출 전자석 표시기 | |
JPH06230733A (ja) | 色表示装置 | |
EP1471487A1 (en) | A display device comprising an array of bichromal particles | |
JPH03109525A (ja) | 液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |