JP3490968B2 - 情報通信システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、サーバ装置と複
数のクライアント装置とが接続されたサーバクライアン
トシステムによって構築され、マルチメディア情報の伝
送が可能なビデオオンデマンドシステムなどの情報通信
システムに関し、特に各クライアント装置を任意の位置
に簡易な接続で配置でき、かつ簡易な構成で多数のクラ
イアント装置を前記サーバ装置に接続することができる
情報通信システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、店舗において商品の概要を顧
客に説明するビデオオンデマンドシステムとして種々の
システムが知られている。例えば、サーバ装置からＬＡ
Ｎ（Local Area Network）を介して複数のクライアン
トＰＣ（Personal Computer）に商品データを送信する
システムがある。また、サーバ装置が、このサーバ装置
にケーブルを介して直接接続され、モニタやヘッドホン
などの入出力装置を有する複数のクライアントユニット
に商品データを送信するシステムがある。

【０００３】図８は、サーバ装置からＬＡＮを介して複
数のクライアントＰＣに商品データを送信する従来のビ
デオオンデマンドシステムの構成を示すブロック図であ
る。図８において、このビデオオンデマンドシステム
は、商品の概要を説明する商品データを提供するサーバ
装置８と、この商品データが提供される複数のクライア
ントＰＣ８５ａ〜８５ｆとを有し、ＬＡＮ８４は、サー
バ装置８と各クライアントＰＣ８５ａ〜８５ｆとを通信
接続する。

【０００４】サーバ装置８は、画像、音声、テキストな
どを含むマルチメディア情報によって形成された商品デ
ータを、ＭＰＥＧなどの任意の圧縮方式によって保持す
る提供データ記憶部８２と、ＬＡＮ８４との通信接続処
理を行うネットワークカード８３と、サーバ装置８の全
体制御を行う制御部８１とを有する。

【０００５】制御部８１は、ＬＡＮ８４に接続されたク
ライアントＰＣ８５ａ〜８５ｆからの送信要求に対応す
る商品データを提供データ記憶部８２から検索し、検索
した商品データを要求元のクライアントＰＣ８５ａ〜８
５ｆに、ネットワークカード８３およびＬＡＮ８４を介
して送信する。一方、クライアントＰＣ８５ａ〜８５ｆ
は、サーバ装置８から受信した所定方式の商品データを
復号し、復号したマルチメディア情報を、図示しないモ
ニタやヘッドホンなどに再生出力する。

【０００６】一方、図９は、サーバ装置が、このサーバ
装置にケーブルを介して直接接続され、モニタやヘッド
ホンなどの入出力装置を有した複数のクライアントユニ
ットに商品データを送信する従来のシステムの構成を示
すブロック図である。

【０００７】図９において、このシステムは、商品の概
要を説明する商品データの提供処理を行うサーバ装置９
を有し、商品データが実際に提供される複数のクライア
ントユニットとしてのモニタ９３３ａ〜９３３ｄおよび
ヘッドホン９３４ａ〜９３４ｄは、それぞれ対応するカ
ード９３ａ〜９３ｄに対してケーブル１０ａ〜１０ｈに
よって通信接続される。

【０００８】サーバ装置９は、パーソナルコンピュータ
（ＰＣ）によって実現され、画像、音声、テキストを含
むマルチメディア情報である商品データを、ＭＰＥＧな
どの任意の圧縮方式によって圧縮して記憶する提供デー
タ記憶部９４と、サーバ装置９を全体制御する制御部９
１と、カード９３ａ〜９３ｄを装着する図示しない複数
のスロットとが、ＰＣＩバス９２を介して接続される。
図示しない複数のスロットに装着されるカード９３ａ〜
９３ｄは、ＰＣＩブリッジ９３０と、グルーロジック
（Glue Logic）としてのインターフェース処理部９３
１と、デコーダ９３２と、モニタ９３３およびヘッドホ
ン９３４をケーブル１０によって接続するコネクタとを
有する。

【０００９】制御部９１は、例えば、カード９３ａに接
続されたクライアントユニットからの要求に対応し、要
求された商品データを提供データ記憶部９４から検索
し、ＰＣＩバス９２および要求元のクライアントユニッ
トが接続されたカード９３ａを介して、検索した商品デ
ータを送信する。

【００１０】カード９３ａは、受信した商品データをデ
コーダ９３２によって復号し、復号した画像データおよ
びテキストデータを、ケーブル１０ａを介してモニタ９
３３ａに送信するとともに、復号した音声データを、ケ
ーブル１０ｂを介してヘッドホン９３４ａに送信する。
モニタ９３３ａは、受信した画像データおよびテキスト
データを再生出力するとともに、ヘッドホン９３４ａ
は、受信した音声データを再生出力する。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーバ
装置からＬＡＮを介して複数のクライアントＰＣに商品
データを送信する従来のシステムでは、ＬＡＮによって
サーバ装置とクライアント装置との間の距離をかせいで
各クライアント装置を任意の位置に配置することができ
るが、簡易な接続で各クライアント装置を配置すること
ができないとともに、多数のクライアント装置を前記サ
ーバ装置に接続することができないという問題点があっ
た。

【００１２】すなわち、クライアントはあくまでもＣＰ
Ｕ(Central Processing Unit)を有するＰＣであると
ともに、ＬＡＮを組むには多大な費用を要するため、設
備効率が悪く、各クライアント装置を簡易な接続で配置
することができないこととなる。

【００１３】また、データ量が大きい画像データは画像
圧縮技術を用いたとしても、相当の帯域幅を要するた
め、多くのクライアントＰＣをＬＡＮに接続したのでは
ＬＡＮ内の伝送容量が不足してしまい、クライアントＰ
Ｃの数を制限しなければならず、多数のクライアント装
置を前記サーバ装置に接続することができないこととな
る。

【００１４】一方、サーバ装置が、このサーバ装置にケ
ーブルを介して直接接続され、モニタやヘッドホンなど
の入出力装置を有した複数のクライアントユニットに商
品データを送信する従来のシステムでは、クライアント
側の装置を簡略化できるとともに、ＬＡＮなどのネット
ワークを使用しないため、クライアント装置を簡易な構
成で接続することができるが、各クライアント装置を任
意の位置に接続することができないとともに、簡易な構
成で多数のクライアント装置を前記サーバ装置に接続す
ることができないという問題点があった。

【００１５】すなわち、サーバ装置とクライアントユニ
ットとを結ぶケーブルには、画像や音声などのアナログ
信号が流れるので、サーバ装置とクライアントユニット
との間の距離をかせぐためにケーブルを延ばしたのでは
信号が劣化してしまうとともに、クライアント側の電源
管理等が不便、すなわち細かな制御が困難になってしま
う。このため、ケーブルの長さを制限しなければなら
ず、各クライアント装置を任意の位置に接続することが
できないこととなる。

【００１６】また、ＰＣとしてのサーバ装置に装着可能
なカード数には制限があり（通常は数スロット）、さら
に、一つのカードに接続されるクライアントは一つに限
られるため、多数のクライアント装置を前記サーバ装置
に接続することができないこととなる。なお、カードス
ロットを拡張することによって、多くのクライアントに
商品データを提供することも考えられるが、サーバ装置
側の装置構成が大型化してしまうため、使い勝手が悪い
等の新たな問題点が生ずることとなる。

【００１７】そこで、この発明は、上述した従来技術に
よる問題点を解決するため、各クライアント装置を任意
の位置に簡易な接続で配置でき、かつ簡易な構成で多数
のクライアント装置をサーバ装置に接続することができ
る情報通信システムを提供することを目的とする。

【００１８】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項１の発明に係る情報通信シ
ステムは、圧縮されたマルチメディア情報を蓄積するサ
ーバ装置と、該サーバ装置に対して前記マルチメディア
情報の送信を要求し、要求した前記マルチメディア情報
を受信して出力する複数のクライアント装置とを有し、
複数の前記クライアント装置は、前記サーバ装置に装着
される複数のインターフェースカードに通信接続手段に
よって通信接続され、デコーダを用いて前記マルチメデ
ィア情報をデコードする情報通信システムにおいて、前
記インターフェースカードは、入力された前記マルチメ
ディア情報と制御情報とを一連のシリアル情報に変換す
る第１の変換手段と、前記第１の変換手段によって変換
された一連のシリアル情報を、前記通信接続手段の通信
回線数に対応させて時分割送信する時分割手段と、を備
え、前記クライアント装置は、前記時分割手段によって
時分割送信された情報を一連のシリアル情報に変換する
第２の変換手段と、前記第２の変換手段によって変換さ
れた一連のシリアル情報を前記マルチメディア情報と前
記制御情報とに分離して出力する分離手段と、を備えた
ことを特徴とする。

【００１９】また、請求項２の発明に係る情報通信シス
テムは、圧縮されたマルチメディア情報を蓄積するサー
バ装置と、該サーバ装置からの要求によって前記マルチ
メディア情報を前記サーバ装置に送信する複数のクライ
アント装置とを有し、複数の前記クライアント装置は、
前記サーバ装置に装着される複数のインターフェースカ
ードに通信接続手段によって通信接続され、エンコーダ
を用いて前記マルチメディア情報をエンコードする情報
通信システムにおいて、前記クライアント装置は、入力
された前記マルチメディア情報と制御情報とを一連のシ
リアル情報に変換する第１の変換手段と、前記第１の変
換手段によって変換された一連のシリアル情報を、前記
通信接続手段の通信回線数に対応させて時分割送信する
時分割手段と、を備え、前記インターフェースカード
は、前記時分割手段によって時分割送信された情報を一
連のシリアル情報に変換する第２の変換手段と、前記第
２の変換手段によって変換された一連のシリアル情報を
前記マルチメディア情報と前記制御情報とに分離して出
力する分離手段と、を備えたことを特徴とする。

【００２０】また、請求項３の発明に係る情報通信シス
テムは、圧縮されたマルチメディア情報を蓄積するサー
バ装置と、該サーバ装置に対して前記マルチメディア情
報の送信を要求し、要求した前記マルチメディア情報を
受信して出力するとともに、前記サーバ装置からの要求
によって取得したマルチメディア情報を前記サーバ装置
に送信する複数のクライアント装置とを有し、複数の前
記クライアント装置は、前記サーバ装置に装着される複
数のインターフェースカードに通信接続手段によって通
信接続され、デコーダを用いて前記マルチメディア情報
をデコードするとともに、エンコーダを用いて、送信す
べきマルチメディア情報をエンコードする情報通信シス
テムにおいて、前記インターフェースカードおよび前記
クライアント装置は、入力された前記マルチメディア情
報と制御情報とを一連のシリアル情報に変換する第１の
変換手段と、前記第１の変換手段によって変換された一
連のシリアル情報を、前記通信接続手段の通信回線数に
対応させて時分割送信する時分割手段と、前記時分割手
段によって時分割送信された情報を一連のシリアル情報
に変換する第２の変換手段と、前記第２の変換手段によ
って変換された一連のシリアル情報を前記マルチメディ
ア情報と前記制御情報とに分離して出力する分離手段
と、を備えたことを特徴とする。

【００２１】 また、請求項４の発明に係る情報通信シ
ステムは、請求項１〜３のいずれか一つに記載の発明に
おいて、前記時分割手段から出力された信号を差動化さ
せ、前記通信接続手段上に送出する差動化手段と、前記
差動化手段によって送出された信号を、前記第２の変換
手段が処理する信号に変換する逆差動化手段とをさらに
備えたことを特徴とする。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る情報通信システムの好適な実施の形態を詳細
に説明する。

【００２３】（実施の形態１）まず、この発明の実施の
形態１について説明する。図１は、この実施の形態１に
係るビデオオンデマンドシステムの構成を示す図であ
る。図１において、このビデオオンデマンドシステム
は、サーバ装置１と、複数のクライアントユニット群２
ａ〜２ｄとを有し、サーバ装置１と複数のクライアント
ユニット群２ａ〜２ｄとは、複数のケーブル３ａ〜３ｐ
を介して接続される。

【００２４】サーバ装置１は、４つのカードスロットを
有するＰＣであって、提供データ記憶部１４と、顧客デ
ータ蓄積部１５と、各カードスロットに装着されたカー
ド１３ａ〜１３ｄと、制御部１１とを有し、各部は、Ｐ
ＣＩバス１２を介してデータ授受可能に接続される。

【００２５】クライアントユニット群２ａは、４つのク
ライアントユニット２１ａ〜２４ａを有する。クライア
ントユニット２１ａは、クライアント装置２１０と、モ
ニタ２１３と、ヘッドホン２１４と、バーコードリーダ
２１５と、ケーブル２１６ａと、ケーブル２１６ｂと、
ケーブル２１６ｃとを有する。なお、クライアントユニ
ット２１ａ〜２４ａは、それぞれ同一の構成であり、ま
た、クライアントユニット群２ａ〜２ｄは、それぞれ同
一の構成である。

【００２６】サーバ装置１に装着されたカード１３ａ
は、ＰＣＩブリッジ１３０と、チャネルｃｈ１〜ｃｈ４
に対するインターフェース処理を行うインターフェース
処理部１３１ａ〜１３１ｄを有したインターフェース処
理群１３１と、チャネルｃｈ１〜ｃｈ４用の各コネクタ
とを備える。また、チャネルｃｈ１〜ｃｈ４用のコネク
タに接続されたケーブル３ａ〜３ｄは、チャネルｃｈ１
〜ｃｈ４用のクライアントとしてのクライアントユニッ
ト２１ａ〜２４ａにそれぞれ接続される。なお、カード
１３ａ〜１３ｄは、それぞれ同一の構成である。また、
ケーブル３ａ〜３ｐは、すべて同一の構成である。

【００２７】ここで、このビデオオンデマンドシステム
の動作について説明する。まず、サーバ装置１が、いず
れかのクライアントユニット２１（各クライアントユニ
ット群２ａ〜２ｄのいずれかのクライアントユニット２
１ａ〜２４ａ）からの顧客の要求に対応して、要求され
た商品データを提供データ記憶部１４から検索し、検索
した商品データを、要求元のクライアントユニット２１
のクライアント装置２１０に、対応するカード１３ａ〜
１３ｄ（１３）および対応するケーブル３ａ〜３ｐ
（３）を介して送信する。そして、クライアント装置２
１０は、受信した商品データを復号し、復号した商品デ
ータをモニタ２１３およびヘッドホン２１４によって再
生出力する。

【００２８】ところで、この実施の形態１に係るビデオ
オンデマンドシステムは、サーバ装置１による商品デー
タの提供態様に特徴があり、具体的には、各クライアン
ト装置２１０を任意の位置に簡易な接続で配置でき、か
つ簡易な構成で多数のクライアント装置２１０をサーバ
装置１に接続することができるように、カード１３、ケ
ーブル３およびクライアント装置２１０が構成される。
このビデオオンデマンドシステムの各部の構成および処
理の内容について説明する。

【００２９】提供データ記憶部１４は、商品に関する情
報（商品データ）を格納する記憶部である。具体的に
は、各商品を一意に識別するための識別情報（各商品に
付されたバーコードなど）に関連づけて、商品を購入し
ようとする顧客にとって参考となる商品紹介用のデータ
（画像データ、テキストデータおよび音声データ）をＭ
ＰＥＧなどの任意の圧縮方式によって圧縮して記憶す
る。なお、この商品データは、画像データ、テキストデ
ータおよび音声データを全て含む必要はなく、いずれか
一つまたは二つの組み合わせからなる商品データを記憶
することもできる。また、商品データの圧縮は、提供デ
ータ記憶部１４の記憶容量、ケーブル３による伝送帯
域、またはこれら両者を考慮した圧縮効率が用いられ
る。

【００３０】顧客データ蓄積部１５は、顧客に関する情
報を蓄積する記憶部である。具体的には、顧客から要求
された商品データの識別情報、顧客から要求された日時
情報、顧客からの要求を受け付けたクライアントユニッ
ト２１の識別情報などの顧客の動向を解析するのに役立
つ情報を、バーコードリーダ２１５から受信する制御
（コントロール）信号から抽出して記憶する。なお、こ
の顧客に関する情報を用いて、提供データ記憶部１４に
格納すべき商品データを取捨選択することができる。

【００３１】カード１３ａにおいて、ＰＣＩブリッジ１
３０は、ＰＣＩバス１２とインターフェース処理群１３
１との間におけるデータ授受をサポートするブリッジで
ある。具体的には、提供データ記憶部１４からＰＣＩバ
ス１２を介して送られてくる商品データを、該商品デー
タを要求したクライアントユニット２１に対応するチャ
ネルのインターフェース処理部１３１ａ〜１３１ｄに受
け渡す。また、所定のクライアントユニット２１からケ
ーブル３およびインターフェース処理群１３１を介して
送られてくる商品データ要求信号や制御信号をＰＣＩバ
ス１２に受け渡す。

【００３２】インターフェース処理群１３１は、いわゆ
るグルーロジック（Glue Logic）として、ＰＣＩブリ
ッジ１３０とクライアント装置２１０との間でインター
フェース処理を行う処理部である。具体的には、チャネ
ルｃｈ１〜ｃｈ４用のインターフェース処理部１３１ａ
〜１３１ｄを有し、それぞれがチャネルｃｈ１〜ｃｈ４
用のクライアントユニット２１ａ〜２４ａの各クライア
ント装置２１０（インターフェース処理部２１１）との
間でインターフェース処理を行う。

【００３３】各インターフェース処理部１３１ａ〜１３
１ｄには、それぞれチャネルｃｈ１〜ｃｈ４用のコネク
タが設けられ、各コネクタには、チャネルｃｈ１〜ｃｈ
４用のケーブル３ａ〜３ｄが接続される。そして、カー
ド１３ｂ〜１３ｄの各インターフェース処理部にも、チ
ャネルｃｈ５〜ｃｈ１６用のコネクタが同様に設けら
れ、各コネクタには、チャネルｃｈ５〜ｃｈ１６用のケ
ーブル３ｅ〜３ｐが接続される。

【００３４】ケーブル３ａ〜３ｐは、サーバ装置１とク
ライアント装置２１０との間でデータ授受を行う通信接
続手段として機能する。具体的には、バーコードリーダ
２１５によって読み取られた商品のバーコードデータ
（商品データ要求信号）や、モニタ２１３、ヘッドホン
２１４およびバーコードリーダ２１５の動作処理（例え
ば、画質調整、音量調整、電源ＯＮ／ＯＦＦなど）を要
求する制御信号を、クライアント装置２１０からサーバ
装置１に受け渡す。また、提供データ記憶部１４に記憶
された商品データや、モニタ２１３、ヘッドホン２１
４、バーコードリーダ２１５およびデコーダ２１２の動
作処理を制御するための制御信号を、サーバ装置１から
クライアント装置２１０に受け渡す。

【００３５】また、ケーブル３ａ〜３ｐは、１メートル
〜１００メートルの中距離通信を行うことができる長さ
と、音声データや制御信号のみならず画像データをも迅
速に送信することができる伝送帯域を有したケーブルで
あり、例えば、２線４対のＣＡＴ５ケーブルを用いるこ
とができる。

【００３６】クライアント装置２１０において、インタ
ーフェース処理部２１１は、いわゆるグルーロジックと
して、カード１３と、デコーダ２１２、モニタ２１３、
ヘッドホン２１４およびバーコードリーダ２１５との間
でのインターフェース処理を行う処理部である。具体的
には、商品データをデコーダ２１２の規格に合わせて信
号変換して出力する。また、制御信号をデコーダ２１
２、モニタ２１３、ヘッドホン２１４およびバーコード
リーダ２１５の各規格に合わせて信号変換して出力す
る。

【００３７】デコーダ２１２は、商品データを復号する
処理部である。具体的には、画像データ、テキストデー
タおよび音声データからなる圧縮済みの商品データを、
該圧縮に対応する復号方式で復号する。また、復号され
た各データは、ケーブル２１６ａおよび２１６ｂを介し
てモニタ２１３およびヘッドホン２１４に出力される。
なお、モニタ２１３およびヘッドホン２１４の動作処理
を制御するための制御信号も、ケーブル２１６ａおよび
２１６ｂを介してモニタ２１３およびヘッドホン２１４
に出力される。

【００３８】モニタ２１３は、画像およびテキストなど
の映像情報を表示する表示手段であり、ヘッドホン２１
４は、音声を出力する音声出力手段である。このモニタ
２１３およびヘッドホン２１４は、同期して映像および
音声を出力し、顧客は、購入しようとする商品の説明を
映像および音声によって受けることができる。

【００３９】バーコードリーダ２１５は、商品の説明を
受けようとする商品を顧客の操作によって選択させる選
択手段である。具体的には、商品に付されたバーコード
を光学的に読み取り、読み取ったバーコードデータを、
商品データ要求信号としてケーブル２１６ｃおよびクラ
イアント装置２１０を介してサーバ装置１に送信する。
なお、選択手段としては、モニタ２１３上での画面入力
やキーボード上での入力などを用いることができる。

【００４０】また、バーコードリーダ２１５は、モニタ
２１３、ヘッドホン２１４およびバーコードリーダ２１
５の動作処理（例えば、画質調整、音量調整、電源ＯＮ
／ＯＦＦなど）を要求するための操作ボタンをさらに備
え、この操作ボタンに対応する制御信号も、ケーブル２
１６ｃおよびクライアント装置２１０を介してサーバ装
置１に送信される。

【００４１】サーバ装置１において、制御部１１は、サ
ーバ装置１およびクライアントユニット群２ａ〜２ｄの
各部を制御する制御手段である。具体的には、バーコー
ドリーダ２１５から商品データ要求信号を受信し、この
商品データ要求信号を顧客に関する情報として顧客デー
タ蓄積部１５に蓄積するとともに、商品データ要求信号
に対応する商品データを提供データ記憶部１４から検索
する。そして、制御部１１は、商品データ要求信号が送
信されてきたクライアントユニット２１ａにカード１３
およびケーブル３を介して検索した商品データを送信
し、モニタ２１３およびヘッドホン２１４によって商品
データを再生出力する。

【００４２】また、制御部１１は、モニタ２１３、ヘッ
ドホン２１４およびバーコードリーダ２１５の動作処理
を制御するための制御信号を送信し、これらの機器の動
作処理を制御する。さらに、制御部１１は、クライアン
ト装置２１０のデコーダ２１２のセットアップ（初期設
定）を行う。このように、制御部１１は、サーバ装置１
の各部のみならず、本ビデオオンデマンドシステム全体
の各部を一元管理する。

【００４３】次に、この実施の形態１におけるカード１
３とクライアントユニット２１ａ〜２４ａとの関係を説
明する。図２は、この実施の形態１におけるカード１３
とクライアントユニット２１ａ〜２４ａとの関係を説明
する説明図である。図２（ａ）は、図９に示した従来の
システムにおけるカード９３（９３ａ〜９３ｄ）とクラ
イアントユニット（モニタ９３３（９３３ａ〜９３３
ｄ）およびヘッドホン９３４（９３４ａ〜９３４ｄ））
との関係を示し、図２（ｂ）は、この実施の形態１にお
けるカード１３とクライアントユニット２１ａ〜２４ａ
との関係を示している。

【００４４】図２（ａ）において、従来のシステムで
は、カード９３とクライアントユニット（モニタ９３３
およびヘッドホン９３４）とは、１対１の関係にあり、
インターフェース処理部９３１も、一組のクライアント
ユニットとの間でのみインターフェース処理をおこなっ
ていた。

【００４５】一方、この実施の形態１では、従来のシス
テムにおけるインターフェース処理部９３１を所定の論
理箇所にて切り分け、一方をサーバ装置１のカード１３
に配設し、他方をクライアントユニットのクライアント
装置２１０に配設している。すなわち、図２（ｂ）に示
すように、カード１３ａのインターフェース処理部１３
１ａとクライアント装置２１０のインターフェース処理
部２１１とに切り分け、両者をケーブル３ａを介して接
続する。

【００４６】このように、インターフェース処理部９３
１を切り分けたことによって、特に、カード１３ａに、
複数、ここでは四つのインターフェース処理部１３１ａ
〜１３１ｄを配設することが可能となり、結果として、
一枚のカードから四つのクライアントユニット２１ａ〜
２４ａに商品データを提供することができる。また、イ
ンターフェース処理部９３１を切り分けたとしても、ソ
フトウェア的には同様のソフトウェアとして機能するの
で、サーバ装置１の制御部１１は、ケーブル３の距離に
拘束されることなく、クライアントユニット２１ａ〜２
４ａを、従来のシステムにおけるクライアントユニット
と同等に扱うことができる。

【００４７】なお、この実施の形態１では、カード１３
にケーブル３を接続するためのスロットを四つ配設し、
また、サーバ装置１にカード１３を装着するためのカー
ドスロットを四つ配設したので、一つのサーバ装置１か
ら１６組のクライアントユニットに商品データを提供す
ることができる。ただし、カード１３のスロット数を増
やし（例えば、ｍ個）、また、サーバ装置１のカードス
ロット数を増やせば（例えば、ｎ個）、さらに多くのク
ライアントユニット（ｍ×ｎ組）に商品データを提供す
ることができる。

【００４８】次に、この実施の形態１におけるサーバ装
置１とクライアントユニット２１ａとの間における信号
処理について説明する。図３は、図１に示したインター
フェース処理部１３１ａ、ケーブル３ａおよびインター
フェース処理部２１１の構成を示す図である。図３に示
すように、機能概念的に、カード１３ａのインターフェ
ース処理部１３１ａは、ロジック１３１１〜ロジック１
３１８を備え、ケーブル３ａは、２線４対の線３１ａ〜
３８ａを備え、クライアント装置２１０のインターフェ
ース処理部２１１は、ロジック２１１１〜ロジック２１
１８を備える。

【００４９】ロジック１３１１は、ＰＣＩブリッジ１３
０から受信した商品データとしてビットストリーム信号
（ＢＳ信号）および機器を制御するための制御信号（Ｃ
ＯＮＴ信号）を重畳し、一連の情報に変換する。ロジッ
ク１３１２は、この一連の情報を時分割して、ロジック
１３１３ａおよびロジック１３１３ｂに送出する。そし
て、ロジック１３１３ａおよびロジック１３１３ｂは、
時分割された各信号をパラレルからシリアルに変換し、
ロジック１３１４ａおよびロジック１３１４ｂは、シリ
アルに変換された信号を線３１ａ〜３４ａに送出する。
すなわち、プラス電源とマイナス電源とを用いて、
（１、０）の論理情報を（１、−１）の電圧に対応した
電圧レベルで信号出力する。

【００５０】 そして、ロジック２１１１ａおよびロジ
ック２１１１ｂは、線３１ａ〜３４ａからシリアル信号
を受信し、ロジック２１１２ａおよびロジック２１１２
ｂが処理する信号に対応するように逆差動化を行い、ロ
ジック２１１２ａおよびロジック２１１２ｂは、シリア
ル信号をパラレル信号に変換してロジック２１１３に送
出する。そして、ロジック２１１３は、時分割されたパ
ラレル信号の同期を取り、ロジック２１１４は、パラレ
ル信号をＢＳ信号とＣＯＮＴ信号とに分離し、この分離
された各信号をデコーダ２１２、モニタ２１３、ヘッド
ホン２１４およびバーコードリーダ２１５に送出する。

【００５１】一方、ロジック２１１５は、バーコードリ
ーダ２１５から受信した商品データ要求信号および機器
の動作処理を要求する制御信号（ＣＯＮＴ信号）を重畳
し、一連の情報に変換する。ロジック２１１６は、この
一連の情報を時分割でロジック２１１７ａおよびロジッ
ク２１１７ｂに送出する。そして、ロジック２１１７ａ
およびロジック２１１７ｂは、時分割された各信号をパ
ラレルからシリアルに変換し、ロジック２１１８ａおよ
びロジック２１１８ｂは、シリアルに変換された信号を
線３５ａ〜３８ａに送出する。すなわち、プラス電源と
マイナス電源とを用いて、（１、０）の論理情報を
（１、−１）の電圧に対応した電圧レベルで信号出力す
る。

【００５２】 そして、ロジック１３１５ａおよびロジ
ック１３１５ｂは、線３５ａ〜３８ａからシリアル信号
を受信し、ロジック１３１６ａおよびロジック１３１６
ｂが処理する信号に対応するように逆差動化を行い、ロ
ジック１３１６ａおよびロジック１３１６ｂは、シリア
ル信号をパラレル信号に変換してロジック１３１７に送
出する。そして、ロジック１３１７は、時分割されたパ
ラレル信号の同期を取り、ロジック１３１８は、パラレ
ル信号を２つのＣＯＮＴ信号に分離し、この分離された
各信号をＰＣＩブリッジ１３０に送出する。

【００５３】 このように、サーバ装置１とクライアン
トユニット２１ａとの間では、ケーブル３ａの各線３１
ａ〜３８ａを流れる情報量が均等となるように信号処理
がなされ、サーバ装置１とクライアントユニット２１ａ
との間で、効率的かつ高速のデータ授受がおこなわれ
る。

【００５４】上述してきたように、本実施の形態１によ
れば、インターフェース処理部１３１ａおよびインター
フェース処理部２１１が、ケーブル３ａによって通信接
続されて、ＰＣＩブリッジ１３０とデコーダ２１２との
間でインターフェース処理を行うこととしたので、商品
紹介用のマルチメディア情報を出力する各クライアント
装置２１０を任意の位置に簡易な接続で配置することが
できる。

【００５５】また、本実施の形態１によれば、カード１
３ａが、複数のインターフェース処理部１３１ａ〜１３
１ｄを備え、各インターフェース処理部１３１ａ〜１３
１ｄが、対応するクライアント装置２１０のインターフ
ェース処理部２１１にケーブル３ａによって通信接続さ
れることとしたので、簡易な構成で多数のクライアント
装置２１０をサーバ装置１に接続することができる。

【００５６】（実施の形態２）ところで、上述した実施
の形態１では、サーバ装置１からクライアントユニット
２１に商品データを提供する場合を示したが、この発明
はこれに限定されるものではなく、クライアントユニッ
ト２１において撮影した画像などの情報をサーバ装置１
側に収集させる監視システムに適用することもできる。

【００５７】そこで、本実施の形態２では、クライアン
トユニットにおいて撮影した画像をサーバ装置に収集す
る監視システムについて説明する。図４は、この実施の
形態２に係る監視システムの構成を示す図である。な
お、上述した実施の形態１に示した各部と同様の機能を
有する部位には同一符号を付している。

【００５８】図４に示すように、この実施の形態２に係
る監視システムは、サーバ装置４と、複数のクライアン
トユニット群５ａ〜５ｄとを、複数のケーブル３ａ〜３
ｐを介して接続して構成される。また、クライアントユ
ニット群５ａは、４つのクライアントユニット５１ａ〜
５４ａを有し、このクライアントユニット５１ａは、ク
ライアント装置５１０と、画像を撮影する画像入力手段
としてのカメラ５１３と、ケーブル５１４とを備える。

【００５９】クライアント装置５１０は、カメラ５１３
からケーブル５１４を介して送られてくる画像データを
ＭＰＥＧなどの任意の圧縮方式によって圧縮するエンコ
ーダ５１２と、エンコーダ５１２およびカメラ５１３と
カード１３ａとの間でインターフェース処理を行うイン
ターフェース処理部５１１とを備える。

【００６０】サーバ装置４は、４つのカードスロットを
有するＰＣであって、クライアントユニット５１ａから
受信した画像データを蓄積する映像蓄積部４２と、各ス
ロットに装着されたカード１３ａ〜１３ｄと、サーバ装
置４およびクライアントユニット群５ａ〜５ｄの各部を
制御する制御部４１とを、ＰＣＩバス１２を介してデー
タ授受可能に接続して構成される。

【００６１】このように構成された本実施の形態２に係
る監視システムは、サーバ装置４が、いずれかのクライ
アントユニット５１におけるカメラ５１３にて撮影され
た画像データを収集し、収集した画像データを映像蓄積
部４２に蓄積する。そして、映像蓄積部４２に蓄積され
た画像データは防犯対策などに利用される。

【００６２】上述してきたように、本実施の形態２によ
れば、インターフェース処理部１３１ａおよびインター
フェース処理部５１１が、ケーブル３ａによって通信接
続されて、ＰＣＩブリッジ１３０とエンコーダ５１２と
の間でインターフェース処理を行うこととしたので、防
犯対策用の映像情報をサーバ装置４に送信する各クライ
アント装置５１０を任意の位置に簡易な接続で配置する
ことができる。

【００６３】（実施の形態３）ところで、上述した実施
の形態１では、サーバ装置１からクライアントユニット
２１に商品データを提供する場合を示したが、本発明は
これに限定されるものではなく、商品データを提供する
とともに、商品データが提供される顧客を撮影した画像
をサーバ装置１に収集するビデオオンデマンドシステム
に適用することもできる。

【００６４】そこで、本実施の形態３では、商品データ
を提供するとともに、商品データが提供される顧客を撮
影した画像をサーバ装置に収集するビデオオンデマンド
システムについて説明する。図５は、この実施の形態３
に係るビデオオンデマンドシステムの構成を示す図であ
る。なお、上述した実施の形態１および２に示した各部
と同様の機能を有する部位には同一符号を付している。

【００６５】図５に示すように、この実施の形態３に係
るビデオオンデマンドシステムは、サーバ装置６と、複
数のクライアントユニット群７ａ〜７ｄとを、複数のケ
ーブル３ａ〜３ｐを介して接続して構成される。また、
クライアントユニットユニット群７ａは、４つのクライ
アントユニット７１ａ〜７４ａを有し、このクライアン
トユニット７１ａは、クライアント装置７１０と、モニ
タ２１３と、ヘッドホン２１４と、バーコードリーダ２
１５と、カメラ５１３と、ケーブル２１６ａと、ケーブ
ル２１６ｂと、ケーブル２１６ｃと、ケーブル５１４と
を備える。

【００６６】クライアント装置７１０は、デコーダ２１
２と、エンコーダ５１２と、インターフェース処理を行
うインターフェース処理部７１１とを備える。サーバ装
置６は、４つのカードスロットを有するＰＣであって、
提供データ記憶部１４と、顧客データ蓄積部６２と、各
スロットに装着されたカード１３ａ〜１３ｄと、サーバ
装置６およびクライアントユニット群７ａ〜７ｄの各部
を制御する制御部６１とを、ＰＣＩバス１２を介してデ
ータ授受可能に接続して構成される。顧客データ蓄積部
６２は、顧客から要求された商品データの識別情報等の
顧客に関する情報の他、クライアントユニット７１ａか
ら受信した画像データを蓄積する。

【００６７】このように構成された本実施の形態３に係
るビデオオンデマンドシステムは、サーバ装置６が、い
ずれかのクライアントユニット７１からの顧客の要求に
対応して、要求された商品データを提供データ記憶部１
４から検索し、検索した商品データを要求のあったクラ
イアントユニット７１のクライアント装置７１０にカー
ド１３およびケーブル３を介して送信する。

【００６８】そして、クライアント装置７１０は、受信
した商品データを復号し、復号した商品データをモニタ
２１３およびヘッドホン２１４にて出力再生する。ま
た、サーバ装置６は、クライアントユニット７１におけ
るカメラ５１３によって顧客の映像を撮影し、撮影され
た画像データを顧客データ蓄積部６２に蓄積する。そし
て、顧客データ蓄積部６２に蓄積された画像データは、
防犯対策の他、顧客の年齢や性別の判定などに利用され
る。

【００６９】上述してきたように、本実施の形態３によ
れば、インターフェース処理部１３１ａおよびインター
フェース処理部７１１が、ケーブル３ａによって通信接
続されて、ＰＣＩブリッジ１３０と、デコーダ２１２お
よびエンコーダ５１２との間でインターフェース処理を
行うこととしたので、商品紹介用のマルチメディア情報
を出力するとともに顧客の映像情報をサーバ装置６に送
信する各クライアント装置７１０を任意の位置に簡易な
接続で配置することができる。

【００７０】（実施の形態４）ところで、上述した実施
の形態１では、カード１３ａに配設された一つのインタ
ーフェース処理部１３１ａと一つのクライアント装置２
１０とを接続する場合を示したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、カード内の一つのインターフェー
ス処理部と一つのクライアント装置とを接続するととも
に、当該クライアント装置と他のクライアント装置とを
デイジーチェーン方式によって順次接続することもでき
る。

【００７１】そこで、本実施の形態４では、デイジーチ
ェーン方式を利用して商品データを提供するビデオオン
デマンドシステムについて説明する。図６は、この実施
の形態４に係るビデオオンデマンドシステムの構成を示
す図である。なお、上述した実施の形態１に示した各部
と同様の機能を有する部位には同一符号を付している。

【００７２】図６に示すように、この実施の形態４に係
るビデオオンデマンドシステムは、カード１３ａのイン
ターフェース処理部１３１ａとチャネルｃｈ１−１用の
クライアントユニット２１ａとをケーブル３ａによって
接続し、チャネルｃｈ１−１用のクライアントユニット
２１ａとチャネルｃｈ１−２用のクライアントユニット
２１ａとをケーブル３ａによって接続し、チャネルｃｈ
１−２用のクライアントユニット２１ａとチャネルｃｈ
１−３用のクライアントユニット２１ａとをケーブル３
ａによって接続して構成される。

【００７３】クライアントユニット２１ａを構成するク
ライアント装置２１７のインターフェース処理部２１８
は、実施の形態１で説明したインターフェース処理部１
３１ａの機能（以下、「第１のインターフェース処理機
能」という。）および実施の形態１で説明したインター
フェース処理部２１２の機能（以下、「第２のインター
フェース処理機能」という。）を発揮するとともに、他
のクライアント装置２１７との間でインターフェース処
理を行う処理部である。すなわち、デイジーチェーン接
続される上位のクライアント装置は、下位のクライアン
ト装置に対する接続処理を制御することもできる。

【００７４】ここで、この実施の形態４におけるインタ
ーフェース処理部２１８の処理について、チャネルｃｈ
１−２用のクライアントユニット２１ａから商品データ
の要求がなされた場合を想定して具体的に説明する。ま
ず、チャネルｃｈ１−２用のインターフェース処理部２
１８は、第２のインターフェース処理機能を発揮して、
商品データの要求信号をケーブル３ａを介してチャネル
ｃｈ１−１用のクライアント装置２１７に送信する。

【００７５】そして、チャネルｃｈ１−１用のインター
フェース処理部２１８は、第１のインターフェース処理
機能を発揮して、商品データ要求信号を受信した後、第
２のインターフェース処理機能を発揮して、商品データ
要求信号をケーブル３ａを介してカード１３ａのインタ
ーフェース処理部１３１ａに送信する。そして、カード
１３ａのインターフェース処理部１３１ａは、商品デー
タをケーブル３ａを介してチャネルｃｈ１−１用のクラ
イアント装置２１７に送信する。

【００７６】その後、チャネルｃｈ１−１用のインター
フェース処理部２１８は、第２のインターフェース処理
機能を発揮して、商品データを受信する。そして、受信
した商品データが自己のクライアントユニットからの要
求に応じたものあるか否かを、商品データとともに受信
した制御信号、例えば、各クライアントユニットに与え
られた識別情報によって判定する。ここでは、チャネル
ｃｈ１−２用のクライアントユニット２１ａからの要求
であるので、チャネルｃｈ１−１用のインターフェース
処理部２１８は、第１のインターフェース処理機能を発
揮して、商品データをチャネルｃｈ１−２用のクライア
ント装置２１７に送信する。

【００７７】そして、チャネルｃｈ１−２用のインター
フェース処理部２１８は、第２のインターフェース処理
機能を発揮して、商品データを受信する。そして、受信
した商品データが自己のクライアントユニットからの要
求に応じたものあるか否かを、商品データとともに受信
した制御信号によって判定する。ここでは、チャネルｃ
ｈ１−２用のクライアントユニット２１ａからの要求で
あるので、チャネルｃｈ１−２用のインターフェース処
理部２１８は、第２のインターフェース処理機能を発揮
して、商品データをデコーダ２１２に送信する。

【００７８】上述してきたように、本実施の形態４によ
れば、複数のカード１３ａおよび複数のクライアント装
置２１７をデイジーチェーンによって接続することとし
たので、一層多数のクライアント装置２１７を簡易な構
成でサーバ装置１に接続することができる。

【００７９】なお、上述した実施の形態２に係る監視シ
ステムおよび実施の形態３に係るビデオオンデマンドシ
ステムにおいても、本実施の形態４に係るビデオオンデ
マンドシステムと同様、複数のカードおよび複数のクラ
イアント装置をデイジーチェーンによって接続すること
ができる。

【００８０】（実施の形態５）ところで、上述した実施
の形態１では、カード１３ａに配設された一つのインタ
ーフェース処理部１３１ａと一つのクライアント装置２
１０とを接続する場合を示したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、カード内の一つのインターフェー
ス処理部と複数のクライアント装置とをマルチドロップ
方式によって接続することもできる。

【００８１】そこで、本実施の形態５では、マルチドロ
ップ方式を利用して商品データを提供するビデオオンデ
マンドシステムについて説明する。図７は、この実施の
形態５に係るビデオオンデマンドシステムの構成を示す
図である。なお、上述した実施の形態１に示した各部と
同様の機能を有する部位には同一符号を付している。

【００８２】図７に示すように、この実施の形態５に係
るビデオオンデマンドシステムは、カード１３ａのイン
ターフェース処理部１３１ａと接続装置２２１とをケー
ブル３ａによって接続し、当該接続装置２２１と他の接
続装置２２１とをケーブル３ａによって接続し、各接続
装置２２１とチャネルｃｈ１−１用〜チャネルｃｈ１−
４用の各クライアントユニット２１ａとをケーブル３ａ
によって接続して構成される。

【００８３】クライアントユニット２１ａを構成するク
ライアント装置２１９のインターフェース処理部２２０
は、実施の形態１で説明したインターフェース処理部１
３１ａの機能を発揮する処理部である。また、インター
フェース処理部２２０は、サーバ装置から受信した商品
データが自己のクライアントユニットからの要求に応じ
たものであるか否かを、商品データとともに受信した制
御信号、例えば、各クライアントユニットに与えられた
識別情報によって判定する。

【００８４】ここで、この実施の形態５におけるインタ
ーフェース処理部２２０および接続装置２２１の処理の
内容を、チャネルｃｈ１−３用のクライアントユニット
２１ａから商品データの要求がなされた場合を想定して
具体的に説明する。まず最初に、チャネルｃｈ１−３用
のインターフェース処理部２２０は、商品データの要求
信号を、ケーブル３ａおよび接続装置２２１を介してカ
ード１３ａのインターフェース処理部１３１ａに送信す
る。

【００８５】そして、カード１３ａのインターフェース
処理部１３１ａは、当該インターフェース処理部１３１
ａに間接的に接続される全てのクライアント装置２１
９、すなわち、チャネルｃｈ１−１用〜チャネルｃｈ１
−４用の各クライアント装置２１９に、ケーブル３ａお
よび接続装置２２１を介して商品データを送信する。

【００８６】そして、チャネルｃｈ１−１用〜チャネル
ｃｈ１−４用の各インターフェース処理部２２０は、商
品データを受信した後、受信した商品データが自己のク
ライアントユニットからの要求に応じたものであるか否
かを、商品データとともに受信した制御信号によって判
定する。ここでは、チャネルｃｈ１−３用のクライアン
トユニット２１ａからの要求であるので、チャネルｃｈ
１−３用のインターフェース処理部２２０は、受信した
商品データをデコーダ２１２に送信する。一方、チャネ
ルｃｈ１−１、チャネルｃｈ１−２およびチャネルｃｈ
１−４用のインターフェース処理部２２０は、受信した
商品データをデコーダ２１２に送信することなく処理を
終える。

【００８７】上述してきたように、本実施の形態５によ
れば、複数のカード１３ａおよび複数のクライアント装
置２１９をデイジーチェーンによって接続することとし
たので、一層多数のクライアント装置２１９を簡易な構
成でサーバ装置１に接続することができる。

【００８８】なお、上述した実施の形態２に係る監視シ
ステムおよび実施の形態３に係るビデオオンデマンドシ
ステムにおいても、本実施の形態５に係るビデオオンデ
マンドシステムと同様、複数のカードおよび複数のクラ
イアント装置をマルチドロップによって接続することが
できる。

【００８９】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、インターフェースカードは、、入力されたマル
チメディア情報と制御情報とを一連のシリアル情報に変
換し、変換された一連のシリアル情報を、通信接続手段
の通信回線数に対応させて時分割送信し、クライアント
装置は、時分割送信された情報を一連のシリアル情報に
変換し、変換された一連のシリアル情報をマルチメディ
ア情報と制御情報とに分離して出力することとしたの
で、サーバ装置とクライアント装置との間で、効率的か
つ高速のデータ授受を行うことが可能な情報通信システ
ムが得られるという効果を奏する。

【００９０】また、請求項２の発明によれば、クライア
ント装置は、入力されたマルチメディア情報と制御情報
とを一連のシリアル情報に変換し、変換された一連のシ
リアル情報を、通信接続手段の通信回線数に対応させて
時分割送信し、インターフェースカードは、時分割送信
された情報を一連のシリアル情報に変換し、変換された
一連のシリアル情報をマルチメディア情報と制御情報と
に分離して出力することとしたので、サーバ装置とクラ
イアント装置との間で、効率的かつ高速のデータ授受を
行うことが可能な情報通信システムが得られるという効
果を奏する。

【００９１】また、請求項３の発明によれば、インター
フェースカードおよびクライアント装置は、入力された
マルチメディア情報と制御情報とを一連のシリアル情報
に変換し、変換された一連のシリアル情報を、通信接続
手段の通信回線数に対応させて時分割送信し、時分割送
信された情報を一連のシリアル情報に変換し、変換され
た一連のシリアル情報をマルチメディア情報と制御情報
とに分離して出力することとしたので、サーバ装置とク
ライアント装置との間で、効率的かつ高速のデータ授受
を行うことが可能な情報通信システムが得られるという
効果を奏する。

【００９２】 また、請求項４の発明によれば、差動化
手段は、時分割手段から出力された信号を差動化させ、
通信接続手段上に送出し、逆差動化手段は、差動化手段
によって送出された信号を、第２の変換手段が処理する
信号に変換することとしたので、サーバ装置とクライア
ント装置との間で、雑音を軽減したデータ授受を行うこ
とが可能な情報通信システムが得られるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態１に係るビデオオンデマンドシステ
ムの構成を示す図である。

【図２】実施の形態１におけるカードとクライアントユ
ニットとの関係を説明する説明図である。

【図３】図１に示したインターフェース処理部１３１
ａ、ケーブル３ａおよびインターフェース処理部２１１
の構成を示す図である。

【図４】実施の形態２に係る監視システムの構成を示す
図である。

【図５】実施の形態３に係るビデオオンデマンドシステ
ムの構成を示す図である。

【図６】実施の形態４に係るビデオオンデマンドシステ
ムの構成を示す図である。

【図７】実施の形態５に係るビデオオンデマンドシステ
ムの構成を示す図である。

【図８】サーバ装置からＬＡＮを介して複数のクライア
ントＰＣに商品データを送信する従来のビデオオンデマ
ンドシステムの構成を示すブロック図である。

【図９】サーバ装置が、このサーバ装置にケーブルを介
して直接接続され、モニタやヘッドホンなどの入出力装
置を有した複数のクライアントユニットに商品データを
送信する従来のシステムの構成を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１ サーバ装置 １１ 制御部 １２ ＰＣＩバス １３（１３ａ〜１３ｄ） カード １３０ ＰＣＩブリッジ １３１ インターフェース処理群 １３１ａ〜１３１ｄ インターフェース処理部 １４ 提供データ記憶部 １５ 顧客データ蓄積部 ２（２ａ〜２ｄ） クライアントユニット群 ２１（２１ａ〜２４ａ） クライアントユニット ２１０ クライアント装置 ２１２ デコーダ ２１３ モニタ ２１４ ヘッドホン ２１５ バーコードリーダ ２１６（２１６ａ〜２１６ｃ） ケーブル ３（３ａ〜３ｐ） ケーブル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皆川 恵 神奈川県川崎市麻生区南黒川10−１ 株 式会社エルエスアイシステムズ内 (72)発明者 根津 大 千葉県船橋市藤原８−１−２−208 (72)発明者 大石 典隆 神奈川県横浜市都築区荏田南２−10−25 −503 (56)参考文献 特開 平10−283295（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−222458（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−74551（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04L 12/28 - 12/44 H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22 G06F 13/20 - 13/378

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 圧縮されたマルチメディア情報を蓄積す
   るサーバ装置と、該サーバ装置に対して前記マルチメデ
   ィア情報の送信を要求し、要求した前記マルチメディア
   情報を受信して出力する複数のクライアント装置とを有
   し、複数の前記クライアント装置は、前記サーバ装置に
   装着される複数のインターフェースカードに通信接続手
   段によって通信接続され、デコーダを用いて前記マルチ
   メディア情報をデコードする情報通信システムにおい
   て、 前記インターフェースカードは、 入力された前記マルチメディア情報と制御情報とを一連
   のシリアル情報に変換する第１の変換手段と、 前記第１の変換手段によって変換された一連のシリアル
   情報を、前記通信接続手段の通信回線数に対応させて時
   分割送信する時分割手段と、 を備え、 前記クライアント装置は、 前記時分割手段によって時分割送信された情報を一連の
   シリアル情報に変換する第２の変換手段と、 前記第２の変換手段によって変換された一連のシリアル
   情報を前記マルチメディア情報と前記制御情報とに分離
   して出力する分離手段と、 を備えたことを特徴とする情報通信システム。
2. 【請求項２】 圧縮されたマルチメディア情報を蓄積す
   るサーバ装置と、該サーバ装置からの要求によって前記
   マルチメディア情報を前記サーバ装置に送信する複数の
   クライアント装置とを有し、複数の前記クライアント装
   置は、前記サーバ装置に装着される複数のインターフェ
   ースカードに通信接続手段によって通信接続され、エン
   コーダを用いて前記マルチメディア情報をエンコードす
   る情報通信システムにおいて、 前記クライアント装置は、 入力された前記マルチメディア情報と制御情報とを一連
   のシリアル情報に変換する第１の変換手段と、 前記第１の変換手段によって変換された一連のシリアル
   情報を、前記通信接続手段の通信回線数に対応させて時
   分割送信する時分割手段と、 を備え、 前記インターフェースカードは、 前記時分割手段によって時分割送信された情報を一連の
   シリアル情報に変換する第２の変換手段と、 前記第２の変換手段によって変換された一連のシリアル
   情報を前記マルチメディア情報と前記制御情報とに分離
   して出力する分離手段と、 を備えたことを特徴とする情報通信システム。
3. 【請求項３】 圧縮されたマルチメディア情報を蓄積す
   るサーバ装置と、該サーバ装置に対して前記マルチメデ
   ィア情報の送信を要求し、要求した前記マルチメディア
   情報を受信して出力するとともに、前記サーバ装置から
   の要求によって取得したマルチメディア情報を前記サー
   バ装置に送信する複数のクライアント装置とを有し、複
   数の前記クライアント装置は、前記サーバ装置に装着さ
   れる複数のインターフェースカードに通信接続手段によ
   って通信接続され、デコーダを用いて前記マルチメディ
   ア情報をデコードするとともに、エンコーダを用いて、
   送信すべきマルチメディア情報をエンコードする情報通
   信システムにおいて、 前記インターフェースカードおよび前記クライアント装
   置は、 入力された前記マルチメディア情報と制御情報とを一連
   のシリアル情報に変換する第１の変換手段と、 前記第１の変換手段によって変換された一連のシリアル
   情報を、前記通信接続手段の通信回線数に対応させて時
   分割送信する時分割手段と、 前記時分割手段によって時分割送信された情報を一連の
   シリアル情報に変換する第２の変換手段と、 前記第２の変換手段によって変換された一連のシリアル
   情報を前記マルチメディア情報と前記制御情報とに分離
   して出力する分離手段と、 を備えたことを特徴とする情報通信システム。
4. 【請求項４】 前記時分割手段から出力された信号を差
   動化させ、前記通信接続手段上に送出する差動化手段
   と、前記差動化手段によって送出された信号を、前記第
   ２の変換手段が処理する信号に変換する逆差動化手段と
   をさらに備えたことを特徴とする請求項１〜３のいずれ
   か一つに記載の情報通信システム。