JP3488508B2 - 穀類の供給装置 - Google Patents

穀類の供給装置

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JP3488508B2
JP3488508B2 JP12882494A JP12882494A JP3488508B2 JP 3488508 B2 JP3488508 B2 JP 3488508B2 JP 12882494 A JP12882494 A JP 12882494A JP 12882494 A JP12882494 A JP 12882494A JP 3488508 B2 JP3488508 B2 JP 3488508B2
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義弘 是澤
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株式会社是沢鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炊飯等の各種作業を行
う工程に主として米等の穀類を供給する、穀類の供給装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時の外食産業の構造的な変化や、米飯
類加工食品の製造、販売業の発展に伴い、炊飯等が産業
的に大量に行われるようになっている。これらの分野で
は米を大量に取扱い自動的に供給する装置が用いられて
いる。
【0003】供給装置は通常、一日に使用する総量を満
足するだけの米を収納しておく納米庫と、単位時間当た
りの消費量に見合う所定量の米を貯留するように納米庫
から米受入れながら、作業工程での必要量に見合う米を
送り出し供給する消費槽としての中間貯米槽とを併用す
る構成が採られている。
【0004】これら納米庫および中間貯米槽は、作業工
程での各種作業装置、例えば炊飯の場合の、順次に続く
洗米、浸漬、炊飯の各装置とともに、背の高い納米庫の
高さ範囲内で、平面スペースをも極力抑えながら並設さ
れ、作業者による各種作業が容易に行えるようにしてい
る。
【0005】このような装置の配置上、低い位置の米投
入槽を設けてこれに作業者が米を投入し、米投入槽から
バケットコンベアやリフト等によって米を一旦高い位置
へ持ち上げた後、この米を水平な通常のコンベアで納米
庫上へ運んで投入するようにしている。納米庫から消費
槽への米の投入にも、バケットコンベアやリフト等の米
の持ち上げ手段が用いられるし、それ以降でも装置の配
置によっては同様な手段が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のよう
な構造では、コンベアやリフトと、水平なコンベアとが
納米庫等のまわりに付帯するために、装置全体が複雑で
高価なものとなり、しかも、かさ張る。特に高さについ
ては、納米庫が必要とする高さよりも大幅に高くなり、
納米庫等を付帯物組付け状態で設置場所に搬入できない
ことが多く、分解状態で搬入し、設置場所にて組み立て
なければならない不便がある。また、前記コンベアやリ
フトによる搬送では、装置の始動から装置全体が炊飯等
の定常作業状態に到るまでの立上がりに長い時間が掛か
り、装置の始動後、炊飯等の作業を早期に開始できな
い。
【0007】本発明は、上記のような問題を解消するこ
とを課題とし、簡単かつ小型で早期に立ち上がれる安価
なもので、多量の穀類を供給することができる穀類の供
給装置を提供することを主たる目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の穀類の供給装置
は、上記の目的を達成するために、吸気口から米投入槽
の底部、納米庫の上部を順次連絡するとともに、納米庫
上部からの排気路を有し、一部に有した空気ポンプによ
って吸気口から前記連絡順に排気路へと流れる空気流を
作って米投入槽から納米庫に米を空気輸送する納米空気
輸送路と、前記空気ポンプを共用し、吸気口から納米庫
の底部、送米を受入れこれを消費する消費槽の上部を順
次に連絡するとともに、消費槽上部からの排気路を有
し、前記吸気口から連絡順に排気路へと流れる空気流を
作って納米庫から消費槽へ穀類を空気輸送する送米空気
輸送路と、納米空気輸送路および送米空気輸送路を必要
に応じて閉じる開閉弁とを備えたことを主たる特徴とす
る。
【0009】前記納米空気輸送路における米投入槽から
納米庫への連絡路による納米庫内への穀類の投入経路の
側方に、納米庫からの排気路の吸気口を、また送米空気
輸送路における納米庫から消費槽への連絡路による消費
槽への穀類の投入経路の側方に、消費槽からの排気路の
吸気口をそれぞれ設けたものとするのが好適である。
【0010】これらにおいて、納米庫からの排気路は消
費槽の上部に連絡され、消費槽からの排気路とともに、
共通の排気路に通じるようにすることができる。
【0011】空気ポンプは前記共通の排気路に設けられ
ているものとするのが好適である。
【0012】前記空気ポンプからの吐出路を消費槽から
空気ポンプに連絡される前記共通の排気路の途中に三方
弁を介し接続し、前記排気路の三方弁と空気ポンプとの
間に逆洗浄時の吸気口を兼用する安全弁を設けるのが好
適である。
【0013】
【作用】本発明の穀類の供給装置の上記構成では、納米
空気輸送路の開閉弁を開いて空気ポンプを働かせること
により、納米空気輸送路が順次連絡している、吸気口か
ら米投入槽の底部、納米庫の上部、および納米庫上部か
らの排気路へと、納米空気輸送路に沿って順次に流れる
空気流が作られ、この空気流によって米投入槽に投入さ
れている穀類を底部から送り出し納米庫上部にまで空気
輸送して納米庫内に投入し納米することができるし、納
米庫への空気輸送後の空気流は納米庫の上部から排気路
に沿って所定の位置に排気して、穀類に混じっている細
米やぬか、夾雑物等の微塵を不用意に散逸させるような
ことを防止することができる。
【0014】また、送米空気輸送路の開閉弁を開いて空
気ポンプを働かせることにより、送米空気輸送路が順次
連絡している、吸気口から納米庫の底部、消費槽の上
部、および消費槽からの排気路へと順次に流れる空気流
が作られ、この空気流によって納米庫に納米されている
穀類を納米庫の底部から送り出し消費槽へ空気輸送して
消費槽内へ投入し供給することができるし、消費槽への
空気輸送後の空気流は消費槽の上部から排気路を通じて
所定の位置に排気して、穀類に混じっている微塵を不用
意に散逸させるようなことを防止することができる。
【0015】さらに、前記のような空気流は空気ポンプ
の始動後直ぐに得られて納米や送米を行うことができる
ので、装置を早期に立上がらせることができる。
【0016】前記納米空気輸送路における米投入槽から
納米庫への連絡路による納米庫内への穀類の投入経路の
側方に、納米庫からの排気路の吸気口を、また送米空気
輸送路における納米庫から消費槽への連絡路による消費
槽内への穀類の投入経路の側方に、消費槽からの排気路
の吸気口をそれぞれ設けた構成では、納米庫内への投入
経路、および消費槽内への投入経路のそれぞれで、穀類
に混っている微塵がまわりに飛散しようとするのに対
し、これら投入経路の側方に排気路の吸気口が位置し
て、穀類を空気輸送してきたキャリア空気を吸引排気す
る排気流に、前記飛散する微塵を乗じさせて持ち去るの
で、納米し、また送米する都度、穀類から前記微塵を除
去することができる。
【0017】また、納米庫からの排気路が消費槽の上部
に連絡され、消費槽からの排気路とともに共通の排気路
に通じる構成では、納米空気輸送路と送米空気輸送路と
の排気系統を一本化して構造および排気処理を簡略化す
ることができる。
【0018】空気ポンプが前記共通の排気路に設けられ
ている構成では、納米空気輸送路および送米空気輸送路
の全工程が空気ポンプの吸引側となって、吐出空気で穀
類を圧送する場合のような無理が穀類に働かないので、
穀類が細米化するのを防止することができる。
【0019】空気ポンプからの吐出路を消費槽から空気
ポンプに連絡される排気路の途中に三方弁を介し接続
し、前記排気路の三方弁と空気ポンプとの間に逆洗浄時
の吸気口を兼用する安全弁を設けた構成では、三方弁の
切替えにより前記納米または送米する時に異常昇圧が生
じても安全弁が開いてこれを解消することができる。ま
た、納米空気輸送路および送米空気輸送路の双方が開閉
弁によって閉じられた状態で、三方弁の切替えにより空
気ポンプからの吐出空気が三方弁を通じて排気路を消費
槽の側に流れる状態にして空気ポンプを働かせると、空
気ポンプは前記安全弁を開いて吸気し、吐出する空気を
排気路から消費槽に流れ込ませる結果、この流れ込む空
気は集塵室のフィルターを、納米時や送米時とは逆の方
向から通過しようとして、反対側のフィルター表面に納
米時や送米時に付着している塵埃を集塵槽内に吹き落と
してフィルターを逆洗浄することができる。
【0020】
【実施例】以下本発明の穀類の供給装置につき、実施例
を示しながら具体的に説明する。
【0021】図1〜図6は本発明の一実施例としての穀
類の供給装置Aを、炊飯の前処理装置Bに米を供給する
ようにした場合を示している。
【0022】図1、図2に示しているように、穀類供給
装置Aは、吸気口1から米投入槽2の底部、納米庫3の
上部を順次連絡するとともに、納米庫3上部からの排気
路4を有し、一部に有した空気ポンプ5によって吸気口
1から前記連絡順に排気路4へと流れる空気流を作って
米投入槽2から納米庫3に米を空気輸送する納米空気輸
送路7と、前記空気ポンプ5を共用し、吸気口11から
納米庫3の底部、穀類を受入れて貯米しながら作業工程
である前記前処理装置Bへ適宜に供給して消費する消費
槽としての中間貯米槽12の上部、を順次に連絡すると
ともに、中間貯米槽12上部からの排気路13を有し、
前記吸気口11から連絡順に排気路13へと流れる空気
流を作って納米庫3から中間貯米槽12へ米を空気輸送
する送米空気輸送路14と、納米空気輸送路7および送
米空気輸送路14を必要に応じて閉じる開閉弁6、2
1、22とを備えている。中間貯米槽12は穀類を供給
する作業工程の種類によっては種々な形態および目的の
消費槽とすることができる。
【0023】穀類以外の粒状物全般に本発明は適用でき
る。
【0024】以上のような構成で、開閉弁21を開いて
空気ポンプ5を働かせることにより、納米空気輸送路7
が順次連絡している、吸気口1から米投入槽2の底部、
納米庫3の上部、および納米庫3上部からの排気路4へ
と、納米空気輸送路7に沿って順次に流れる空気流が作
られ、この空気流によって米投入槽2に投入されている
米を底部から送り出し納米庫3上部にまで空気輸送して
納米庫3に投入し納米することができるし、納米庫3へ
の空気輸送後の空気流は納米庫3の上部から排気路4に
沿って所定の位置に排気して、空気輸送中および納米庫
3に米を投入するときに生じる微塵を不用意に散逸させ
るようなことを防止することができる。
【0025】また、開閉弁21を閉め、開閉弁6、22
をを開いて空気ポンプ5を働かせることにより、送米空
気輸送路14が順次連絡している、吸気口11から納米
庫3の底部、中間貯米槽12の上部、および中間貯米槽
12からの排気路13へと順次に流れる空気流が作ら
れ、この空気流によって納米庫3に納米されている米を
納米庫3の底部から送り出し中間貯米槽12へ空気輸送
して中間貯米槽12内へ投入し貯米することができる
し、中間貯米槽12への空気輸送後の空気流は中間貯米
槽12の上部から排気路13を通じて所定の位置に排気
して、米に混じっている細米やぬか、夾雑物等の微塵を
不用意に散逸させるようなことを防止することができ
る。
【0026】このように、空気輸送により米を納米し送
米すると、配管と空気ポンプ5とがあればよい上、1つ
の空気ポンプ5を前記納米と送米の双方に利用するの
で、装置全体が構造の簡単な安価でかさ張らないものと
なる。しかも、納米と送米とは異時に行われるのが普通
であるので、空気ポンプ5は納米と送米の双方を同時に
行うための容量は要らないことになり、装置の小型化お
よび低コスト化に寄与する。また、排気による作業環境
の悪化を防止することができる。
【0027】さらに、前記のような空気流は空気ポンプ
5の始動後直ぐに得られて納米や送米を行うことができ
るので、装置を早期に立上がらせることができ、作業能
率が向上する。
【0028】なお、前記連絡路7aには米投入槽2から
の無闇な米の排出がないように吸気口1側に開閉弁10
0を設けてあり、納米時にだけ開くようにしてある。
【0029】また、本実施例では図3に示すように、納
米空気輸送路7における米投入槽2から納米庫3への連
絡路7aによる納米庫3への米の投入経路23の側方
に、納米庫3からの排気路4の吸気口4aを、また図4
に示すように送米空気輸送路14における納米庫3から
中間貯米槽12への連絡路14aによる中間貯米槽12
への米の投入経路24の側方に、中間貯米槽12からの
排気路13の吸気口13aをそれぞれ設けてある。
【0030】したがって、納米庫3への投入経路23、
および中間貯米槽12への投入経路24のそれぞれで、
米に混っている前記微塵がまわりに飛散するのに対し、
これら投入経路23、24に排気路4、13の吸気口4
a、13aが位置して、米を空気輸送してきたキャリア
空気を吸引排気するのに、前記飛散する微塵を乗じさせ
て持ち去るので、納米し、また送米する都度、米から前
記微塵を除去し、米の品質を向上し、洗米の負担を軽く
することができる。
【0031】特に本実施例では、図3〜図5に示すよう
に、吸気口4a、13aは投入経路23、24をまわり
から囲う環状通路4b、13bを持ち、投入経路23、
24に投入される米を自然落下させながら、これの回り
から微塵を効率よく吸引できるようにしている。また、
この環状通路4b、13bから狭い通路4c、13cを
介して投入経路23、24に開口し、狭い通路4c、1
3cによる絞り作用によって投入経路23、24からの
吸引効果を高めている。また、狭い通路4c、13cの
投入経路23、24への環状なスリット状の開口は、円
周上等間隔に設けた邪魔板4d、13dによって塞ぎ、
狭い通路4c、13cの投入経路23、24への総開口
面積が大き過ぎて吸引作用が弱くなるのを防止してい
る。このような部分開口構造はどのように形成してもよ
いし、部分開口の大きさや数は種々に設定することがで
きる。場合によっては環状な開口のままにすることもで
きる。
【0032】投入経路23の下には、図5に示すように
米を拡散する傘状の邪魔板34を設けて、吸気口4aの
下に吊り脚35によって取付け、投入される米を納米庫
3内の内周側へ拡散させるようにしてある。これによっ
て、投入される米が安息角に沿って山形にしか収納され
なのを崩し、収納効率を向上することができる。同様の
構造を中間貯米槽12にも適用できるのは勿論である。
【0033】また本実施例では、納米庫3からの排気路
4は中間貯米槽12の上部に連絡され、中間貯米槽12
からの排気路13とともに、共通の排気路15に通じる
ようにしてある。このため、納米空気輸送路7と送米空
気輸送路14との排気系統を一本化して構造および排気
処理を簡略化するので、さらなる構造の簡略化と小型化
およびコストの低減を図ることができる。
【0034】さらに本実施例では、中間貯米槽12に、
納米空気輸送路7における納米庫3から中間貯米槽12
に連絡された排気路4、および送米空気輸送路14にお
ける中間貯米槽12からの排気路13の双方と、前記共
通の排気路15との間に介在するフィルター25を有す
る集塵槽26を、中間貯米槽12の貯米室12aとの間
を区画して設けてある。したがって、前記納米空気輸送
路7と送米空気輸送路14とで、納米後および送米後の
排気空気に乗じている前記微塵を、1つのフィルター2
5で捕集して1つの集塵槽26に集塵し、最終的な排気
をクリーンなものにするので、構造の複雑化や大型化な
く排気による環境問題を回避することができる。フィル
ター25はバッグ型のものを採用しているがこれに限ら
れることはなく、種々の形態のものを用いることができ
る。フィルター25に排気路4、13の排気口が対向す
る部分には邪魔板39を設けて排気流を分散させ、分散
後にフィルター25を通過するようにしてある。
【0035】これに加え本実施例では、空気ポンプ5を
前記共通の排気路15の途中に設けてあって、納米空気
輸送路7および送米空気輸送路14の全工程が空気ポン
プ5の吸引側となって、吐出空気で穀類を圧送する場合
のような無理が穀類に働かず、穀類が細米化するのを防
止するので、穀類の品質と歩留りとの向上が図れる。
【0036】このような使用のために、空気ポンプ5に
は市販の圧送用ルーツポンプを、吸引側と吐出側とを反
対にして用い、吸引側となる部分に安全弁28を設けて
ある。
【0037】図1、図6中の31は空気ポンプ5を駆動
するモータを示している。
【0038】以上のような納米、送米、排気、集塵を行
うために、納米庫3、中間貯米槽12、および友人槽2
6のそれぞれは、取外しできる蓋201〜203によっ
て密閉するようにしてある。
【0039】空気ポンプ5の吐出路20を中間貯米槽1
2から空気ポンプ5に連絡される排気路24の途中に三
方弁27を介し接続し、前記排気路24の三方弁27と
空気ポンプ5との間に逆洗浄時の吸気口を兼用する安全
弁28を位置させてある。これによって、三方弁27の
切替えにより前記納米または送米する時に異常昇圧が生
じても安全弁28が開いてこれを解消することができ、
使用の安全が図れる。
【0040】別に吸入弁を設けておいてもよい。また、
開閉弁21を開いて、開閉弁6、22を閉じた状態で、
三方弁27の切替えにより空気ポンプ5からの吐出空気
が三方弁27を通じて排気路24を中間貯米槽12の側
に流れるようにした状態で、空気ポンプ5を働かせる
と、空気ポンプ5は前記安全弁28を開いて吸気し、吐
出する空気を排気路24から中間貯米槽12に流れ込ま
せる結果、この流れ込む空気は集塵室26のフィルター
25を、納米時や送米時とは逆の方向から通過しようと
して、反対側のフィルター表面に納米時や送米時に付着
している塵埃を集塵槽26内に吹き落としてフィルター
25を自動的に逆洗浄することができ、簡単な配管構造
の付加で達成することができる。
【0041】集塵槽26内に溜まった塵埃は、集塵室2
6下部の図1に示す弁17を開くことによって、塵埃排
気処理のために集塵室26の下方に位置させたダストボ
ックス18内へ落下させ、処理することができる。この
処理が容易なようにダストボックス18にキャスタ19
を設け移動しやすくしている。
【0042】また、吐出路20に消音器29付きの排気
口20aを設けたものとしてあり、納米および送米のた
めに十分な空気流を作っても、これが排気されるときの
騒音を抑えることができるので、静かな運転を保証する
ことができる。排気口20aは吐出路20における逆洗
浄時の空気の流れを阻害しない図のような構造にしてあ
る。
【0043】炊飯の前処理装置Bは、図1に示すよう
に、洗米手段102、および浸漬手段103と、浸漬後
の米を水切りする水切り手段101とを備え、仕上げ洗
浄後の米を炊飯処理工程141へ供給するようにしてあ
る。
【0044】洗米手段102は、洗浄水を貯留する洗米
槽111と、この洗米槽111を上下に縦通し、洗米槽
111内に吸液穴が多数開口している洗米パイプ112
とを備えている。さらに、この洗米パイプ112の上端
には炊飯用米を前記中間貯米槽12から受入れるホッパ
113を有している。また、洗米パイプ112の下端部
には送米ポンプ115が接続され、この送米ポンプ11
5の吐出口に送米パイプ116が接続されている。送米
パイプ116は浸漬手段103の浸漬タンク124の上
にまで延び、排出口116aが下向きに開口している。
【0045】中間貯米槽12は、貯留している米を、計
量器121により計量して、前記洗米パイプ112のホ
ッパ113に定量ずつ落とし入れ、落とし入れ回数によ
って総量を自在に設定できるようにしてある。
【0046】洗米パイプ112は受け入れた炊飯用米を
前記図示しない調節弁によって流量制限しながら下方に
流れ込むようにし、これを送米ポンプ115により吸液
穴を通じて洗米槽111から洗米パイプ112内に吸入
される洗浄水との攪乱状態に置きながら、送米パイプ1
16へと送り出し、洗浄水による洗米をしながら搬送し
て浸漬タンク124に排出する。
【0047】浸漬手段103は、前記浸漬タンク124
に吸水管146から浄水の供給を受け投入された米を浸
漬処理する。一方、浸漬タンク124の底部からは送米
・ドレン抜き切換え用の三方弁135を介し、送米パイ
プ136が延び、排出口136aが送米ポンプ137を
介し水切り手段101の水切りシュータ装置138の上
方に開口している。そして、前記三方弁135の送米側
への切換え状態で、送米パイプ136の途中に設けたモ
ノーコンベアである送米ポンプ137の適宜な速度での
駆動により、浸漬タンク124に送り込まれる炊飯用米
を浸漬水とともに水切りシュータ装置138にまで送米
しこれの上に排出し、水切りしながら炊飯工程141へ
連続的に供給し、連続的な炊飯が達成されるようにす
る。
【0048】これに伴い浸漬タンク124では、米が所
定範囲の量を保っているかどうかをレベルセンサ134
a、134bの回転羽が炊飯用米と干渉して止まるかど
うかで検出し、下限に達していると前記計量器121お
よび送米ポンプ115を駆動し、上限に達すると前記計
量器121および送米ポンプ115を停止するような制
御を行う。
【0049】また、中間貯米槽12では静電容量方式の
レベルセンサ33によって、米が所定量あるかどうかを
検出し、所定量の米が常時あるように前記送米機能を働
かす。納米庫3では一日の作業開始時に、同様のレベル
センサ32によって米が満杯であることを検出するまで
一旦納米を行った後、次の作業日まで納米を行わず、後
は送米だけで一日の作業が続行できるようにされる。も
っとも、必要によっては一日の内に複数回納米操作を行
うこともできるし、納米と送米とを同時に行うようにも
できる。
【0050】さらに、本実施例では、穀類の供給装置A
を設ける部屋37を、水回りとなり、また水蒸気が発生
し温度が高くなる前処理装置Bを設置する部屋38とを
壁36により仕切り、供給装置A側が湿気や温度に悪影
響されないようにしてある。
【0051】
【発明の効果】本発明の穀類の供給装置の主たる特徴に
よれば、空気輸送により米を納米し送米するので、配管
と空気ポンプとがあればよい上、1つの空気ポンプを前
記納米と送米の双方に利用するので、装置全体が構造の
簡単な安価でかさ張らないものとなる。しかも、納米と
送米とは異時に行われるのが普通であるので、空気ポン
プ5は納米と送米の双方を同時に行うための容量は要ら
ないことになり、装置の小型化および低コスト化に寄与
する。また、排気による作業環境の悪化を防止すること
ができる。
【0052】また、前記のような空気流は空気ポンプ5
の始動後直ぐに得られて納米や送米を行うことができる
ので、装置を早期に立上がらせることができ、作業能率
が向上する。
【0053】納米空気輸送路における米投入槽から納米
庫への連絡路による納米庫内への穀類の投入経路の側方
に、納米庫からの排気路の吸気口を、また送米空気輸送
路における納米庫から消費槽への連絡路による消費槽内
への穀類の投入経路の側方に、消費槽からの排気路の吸
気口をそれぞれ設けた構成のものによれば、これら投入
経路の側方に排気路の吸気口が位置して、穀類を空気輸
送してきたキャリア空気を吸引排気する排気流に、前記
飛散する微塵を乗じさせて持ち去り、納米し、また送米
する都度、穀類から前記微塵を除去するので、供給する
穀類の品質を向上し洗米の負担を軽くすることができ
る。
【0054】また、納米庫からの排気路が消費槽の上部
に連絡され、消費槽からの排気路とともに共通の排気路
に通じる構成のものによれば、納米空気輸送路と送米空
気輸送路との排気系統を一本化して構造および排気処理
を簡略化するので、さらなる構造の簡略化および小型化
とコストの低減を図ることができる。
【0055】空気ポンプが前記共通の排気路に設けられ
ている構成のものによれば、納米空気輸送路および送米
空気輸送路の全工程が空気ポンプの吸引側となって、吐
出空気で穀類を圧送する場合のような無理が穀類に働か
ず、穀類が細米化するのを防止するので、穀類の品質と
歩留りの向上とが図れる。
【0056】空気ポンプからの吐出路を消費槽から空気
ポンプに連絡される排気路の途中に三方弁を介し接続
し、前記排気路の三方弁と空気ポンプとの間に逆洗浄時
の吸気口を兼用する安全弁を設けた構成のものによれ
ば、三方弁の切替えにより前記納米または送米する時に
異常昇圧が生じても安全弁が開いてこれを解消するの
で、使用の安全を図ることができるし、納米空気輸送路
および送米空気輸送路の双方が開閉弁によって閉じられ
た状態で、三方弁の切替えにより空気ポンプが前記安全
弁を開いて吸気し、吐出する空気を排気路から消費槽に
流れ込ませることによりフィルターを自動的に逆洗浄す
ることが簡単な配管構造の付加により達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての穀類の供給装置を炊
飯前処理工程に利用した場合の全体の構成を示す側面図
である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】図1の装置の納米庫および中間貯米槽の上部を
示す断面図である。
【図4】図1の装置の中間貯米槽を図3とは違った角度
で示す断面図である。
【図5】図4の中間貯米槽の米の投入経路部の排気路の
吸気口を示す下面図である。
【図6】図1の装置の空気ポンプと排気路一部を示す側
面図である。
【符号の説明】
1、11 吸気口 2 米投入槽 3 納米庫 4、13、15 排気路 4a、13a 吸気口 5 空気ポンプ 7 納米空気輸送路 12 中間貯米槽 12a 貯米室 14 送米空気輸送路 20 吐出路 20a 排気口 6、21、22、100 投入経路 25 フィルター 26 集塵槽

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気口から米投入槽の底部、納米庫の上
    部を順次連絡するとともに、納米庫上部からの排気路を
    有し、一部に有した空気ポンプによって吸気口から前記
    連絡順に排気路へと流れる空気流を作って米投入槽から
    納米庫に米を空気輸送する納米空気輸送路と、前記空気
    ポンプを共用し、吸気口から納米庫の底部、送米を受入
    れこれを消費する消費槽の上部を順次に連絡するととも
    に、消費槽上部からの排気路を有し、前記吸気口から連
    絡順に排気路へと流れる空気流を作って納米庫から消費
    槽へ穀類を空気輸送する送米空気輸送路と、納米空気輸
    送路および送米空気輸送路を必要に応じて閉じる開閉弁
    とを備えたことを特徴とする穀類の供給装置。
  2. 【請求項2】 納米空気輸送路における米投入槽から納
    米庫への連絡路による納米庫内への穀類の投入経路の側
    方に、納米庫からの排気路の吸気口を、また送米空気輸
    送路における納米庫から消費槽への連絡路による消費槽
    への穀類の投入経路の側方に、消費槽からの排気路の吸
    気口をそれぞれ設けた請求項1に記載の穀類の供給装
    置。
  3. 【請求項3】 納米庫からの排気路は消費槽の上部に連
    絡され、消費槽からの排気路とともに、共通の排気路に
    通じるようにしてある請求項1、2のいずれかに記載の
    穀類の供給装置。
  4. 【請求項4】 空気ポンプは共通の排気路に設けられて
    いる請求項3に記載の穀類の供給装置。
  5. 【請求項5】 空気ポンプからの吐出路を消費槽から空
    気ポンプに連絡される排気路の途中に三方弁を介し接続
    し、前記排気路の三方弁と空気ポンプとの間に逆洗浄時
    の吸気口を兼用する安全弁を設けた請求項4に記載の穀
    類の供給装置。
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