JP2003072947A - 穀物の気体輸送方法 - Google Patents

穀物の気体輸送方法

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JP2003072947A
JP2003072947A JP2001266137A JP2001266137A JP2003072947A JP 2003072947 A JP2003072947 A JP 2003072947A JP 2001266137 A JP2001266137 A JP 2001266137A JP 2001266137 A JP2001266137 A JP 2001266137A JP 2003072947 A JP2003072947 A JP 2003072947A
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grain
gas
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Yukio Fukushima
幸生 福島
Masaaki Miyamoto
昌明 宮本
Masaki Mitomo
正喜 御供
Kitoku Saegusa
樹徳 三枝
Akitake Takahashi
昭健 高橋
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G53/00Conveying materials in bulk through troughs, pipes or tubes by floating the materials or by flow of gas, liquid or foam
    • B65G53/34Details
    • B65G53/66Use of indicator or control devices, e.g. for controlling gas pressure, for controlling proportions of material and gas, for indicating or preventing jamming of material

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管内気体輸送時において穀物の破砕を低減す
る方法を提供する。 【解決手段】 ビッカース硬度Hvが11≦Hv≦14の穀
物の気体輸送方法であって、輸送気体風速Uaを10≦Ua
≦20m/sとして気体輸送する。このとき、送気流と
輸送される穀物の温度を計測し、おおよそ両者の温度を
同じくなるように調整し、この気体温度の送気流で穀物
を輸送することにより、米の破損を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は穀物の気体輸送方法
に係り、特に米などの低硬度穀物を圧縮気体により輸送
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精米工場や米飯工場などにおいて
は、通常、納入された籾は精米機にかけられて玄米とさ
れ、更に、玄米から糠を取った後に白米として貯蔵され
るとともに、各種の白米がブレンドされて、包装して出
荷されるか、あるいは、米飯に使用されている。この籾
から玄米、玄米から精米、精米から糠取り、糠取りから
白米、あるいは、白米からブレンド米への各工程間に
は、多数のバケットコンベア、リフト、水平ベルトコン
ベア等の輸送装置が用いられており、各工程の精米機あ
るいは糠取り機等の機器間の輸送を行うようにしてい
る。
【0003】しかし上述した輸送装置では、バケットや
ベルト、駆動用モータ等が必要となり、前記装置が大型
化してしまい、組み立てや設置が非常に困難なものとな
っていた。更に、これら輸送装置では、コンベアの隙間
部分に糠が残留してしまうため、カビなどの微生物が発
生したり、このカビを食する昆虫等が集まり、米や米飯
の商品価値を失わせるおそれがあった。そしてこのよう
な問題を解決するために前記輸送装置では頻繁に分解
し、清掃を行う必要があり、メンテナンスコストが高騰
してしまうという問題が生じていた。
【0004】このような問題から、特開平7−3301
51号公報、特開平2−56255号公報、および特開
昭52−20582号公報に示されるように、空気を用
いて籾から玄米、玄米から糠取り、更に、糠取りから白
米への各工程間を輸送する方法が知られている。これら
の方法はブロワやコンプレッサを用いて送気流を管内に
発生させ、前記送気流によって米の輸送を行うものであ
る。そしてこのような空気輸送を用いるようにすれば、
外部から遮断された管内で米と空気の輸送が行われるた
め、糠が途中で残留するといった問題を回避することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の輸送
方式では、輸送した穀物が破砕したり、穀物の個々に亀
裂が入ったりして商品価値を低減させてしまうことが多
々発生していた。特に食用の米に対する品質管理は需要
者の要求品質が高いため、十分に行う必要があるが、大
量輸送と穀物の破砕・亀裂発生とは相容れない関係とな
っていた。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に着目してな
されたもので、輸送する穀物を破砕したり亀裂を発生さ
せるようなことのない気体輸送方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る穀物の気体輸送方法は、ビッカース硬
度Hvが11≦Hv≦14の穀物の気体輸送方法であって、
輸送気体風速Uaを10≦Ua≦20m/sとしたことを特
徴としている。この場合において、前記輸送気体流量に
対する穀物流量の比として示される混合率μsを(3Ua
−30)≦μs≦(3Ua−20)に設定すればよい。
【0008】空気などの気体による穀物輸送の方法は、
一般に供給空気の圧力を200kPa(キロパスカル)
以上に設定した高圧輸送方式と、前記供給空気の圧力を
低く抑えた低圧輸送方式とに分けられるが、前記高圧輸
送方式では、加圧空気が輸送終了時に高速で輸送管内を
吹き抜けるため、管内を移動する米が高速で押し出さ
れ、管内壁面に衝突して破砕してしまうおそれがある。
穀物の硬度は、通常、ビッカース硬度Hvで、11≦Hv
14の範囲に属しているが、この硬度をもつ穀物では輸
送時の破砕や亀裂の発生が品質を左右するため、米など
の穀物空気輸送については、供給空気の圧力を低く抑え
た低圧輸送方式が適していると考えられている。
【0009】図5は、壁面に対して直角に米を衝突させ
た際の衝突速度に対する米の破砕率を示したグラフであ
る。発明者は、米の衝突速度と、破砕率あるいは亀裂率
との関係を種々検討し、その結果、米の衝突速度が増加
するのに伴い、同図に示すように破砕率および亀裂率も
上がることを把握した。ここで、米の破砕とは米が砕け
て分裂することを表し、白米としての使用は困難であ
り、菓子、せんべい等の原料として使用するしかないよ
うな状態のものであり、亀裂とは米に亀裂が入るだけで
あり、白米としての使用はできるものをあらわしてい
る。したがって、輸送気体風速Uaを10≦Ua≦20m/
sとすることが望ましいことが理解できる。これは工業
的に必要な(生産の上で必要な)輸送量を確保するため
には、風速を15m/s以上にする必要がある。20m
/s以上では破砕・亀裂が発生してしまう。また引き回
された空気輸送管の管内では圧力損失が生じてしまうた
めに、これを見込んで、供給元の空気圧力を約50kP
aに設定する必要がある。
【0010】また、前記輸送気体流量に対する穀物流量
の比として示される混合率μsを(3Ua−30)≦μs
(3Ua−20)に設定しているが、Ua≒10m/sでは
μsが10を越えると管内が閉塞し、気体輸送ができな
くなることが経験的に知られている。μsが10未満で
は空輸送に近づくので、閉塞せずに楽に送ることができ
るが、穀物量が少ないので衝突し易く破砕し易い問題が
ある。また、Uaが20m/sに近づくほど、空気量が
多いから、それだけ穀物を多く輸送することができる。
管内にいっぱい詰まっても遅れるわけであり、よって、
穀物同士のセルフクッションにより、速度大でも破砕が
少ない。しかし、その限界を越えると破砕が急増する。
したがって、混合率μsが(3Ua−30)≦μs≦(3Ua
−20)とすることが望ましい。このような構成に加え
て、輸送管の管内に露出する前記開閉弁の表面を閉弁時
に前記輸送管の内面と同一面になるよう構成して、穀物
の破砕原因となる突起物を管路から無くすようにすれば
よい。
【0011】更に、管内の送気流速度を一定にし、米と
気体の温度差との破損率の関係を求めたところによる
と、図4に示すように、横軸に米と送気流の温度差
(℃)を、縦軸に米の破粒率、亀裂粒率を示し、図表内
の破粒率は実線の相関曲線Aで、また、亀裂粒率は破線
の相関曲線Bで示している。破粒率Aは、従来では、図
5に示すように約18%の破損率があったものが、米の
温度と、送気流との温度差が16℃以内では約3%と少
なく、また、10℃以内では零であり、発生が生じてい
ないことが判明した。したがって、米を収容するタンク
に接続された輸送管内を流れる送気流でタンク内の米を
輸送する際に、前記タンク内、あるいは、タンクから輸
送管内に流出する米の温度を、当該輸送穀物の温度に適
した温度の送気流を輸送管内に供給して米を輸送するよ
うにしている。これは基本的には輸送気体温度が穀物の
温度と均等になることが望ましく、実際的には穀物の温
度に対して送気流の温度を±8℃以内とし、好ましくは
±5℃以内とするようにすればよい。
【0012】上記構成によれば、本輸送方法では、輸送
管に沿って複数の収容用タンクが接続されている。任意
の収容用タンクから米が前記輸送管に供給されるととも
に、前記輸送管にはブロアからインタクーラを経た送気
流が供給されて米を輸送し、この送気流によって輸送管
の下流側に設置された収容用タンク、あるいは、精米機
等の機器を経て収容用タンクへと米が輸送される。この
とき、輸送気体風速Uaを10≦Ua≦20m/sに設定し
ているので、破砕防止、亀裂防止が図られる。このと
き、同時に収容用タンクから輸送管に供給される穀物の
温度を計測し、送気流の温度が穀物の温度に適した温度
にする調整をなして輸送するようにすれば、米の輸送に
よる破粒はなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る穀物の気体輸
送方法に好適な具体的実施の形態について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る穀物の
輸送方法を米の輸送に適用した装置の構成説明図であ
る。同図に示すように、本実施の形態に係る米の輸送装
置1では、空気輸送をなす輸送管を直列に数段接続した
形態となっている(図示した形態は4段)。そして同装
置1は、玄米を貯蔵する玄米貯蔵部2と、玄米を精米す
る精米部3と、精米から糠を取り除き白米にする糠取り
部4と、白米を貯蔵する白米貯蔵部5と、白米貯蔵部5
に貯蔵された各種の白米を混合する混合部6とから構成
されている。
【0014】輸送管11は、玄米貯蔵部2と精米部3を
接続する第1輸送管11aと、精米部3と糠取り部4を
接続する第2輸送管11bと、糠取り部4と白米貯蔵部
5を接続する第3輸送管11cと、白米貯蔵部5と混合
部6を接続する第4輸送管11dとにより構成されてい
る。この輸送管11の経路は、曲率を少なくとも500
R以上に設定し(好ましくは1000R程度)、米を急
角度で管内に衝突するのを防止することが必要である。
【0015】輸送管11は、それぞれの始端側端部に送
気を可能にするブロア13と、ブロア13の下流の配管
中に配設され、米の温度に合わせて送気流の気体温度を
加熱あるいは冷却して気体温度を調整するインタクーラ
15とが設けられ、当該ブロア13およびインタクーラ
15を稼働させることで、輸送管11の内部に当該輸送
管11の終端側に向かう米に合った気体温度となってい
る送気流を発生させるようにしている。
【0016】具体的には、第1輸送管11aには、第1
ブロア13aと第1インタクーラ15aとが配置されて
いる。更に、第1輸送管11aには、加湿器17が設け
られており、送気流の湿度が米の湿度と平衡湿度になる
ようにしている。第2輸送管11bには、第2ブロア1
3bと第2インタクーラ15bとが、また、第3輸送管
11cには、第3ブロア13cと第3インタクーラ15
cとが、更に、第4輸送管11dには、第4ブロア13
dと第4インタクーラ15dとが配置されている。
【0017】玄米貯蔵部2は、玄米を貯蔵可能とする複
数の第1貯蔵タンク21が設けられており、各第1貯蔵
タンク21はロータリーフィーダ23を介して、第1ブ
ロア13a、第1インタクーラ15a、および、加湿器
17の下流側で第1輸送管11aに接続されている。各
第1貯蔵タンク21からロータリーフィーダ23により
流出(排出)された玄米は、第1ブロア13aの送気流
が適宜第1輸送管11aに供給されることで、第1輸送
管11aの終端部に配設されている精米部3に向かって
輸送されるようにしている。各ロータリフィーダ23の
輸送管11との接続部に開閉弁を介在させている場合が
あり、この場合には弁体が輸送管11の開口面形状に倣
うような形状に設定して、段差や突起が管路に形成され
ないようにしている。これにより衝突に伴う米の破砕と
亀裂発生を抑制することができるのである。
【0018】各第1貯蔵タンク21には貯蔵されている
玄米の温度を測定する玄米用温度センサ25が、また、
第1輸送管11aには第1インタクーラ15aからの送
気流の湿度を測定する湿度センサ27が配設されてい
る。玄米用温度センサ25および湿度センサ27で測定
された温度信号および湿度信号は、後述する制御手段3
1に送信されている。このとき、制御手段31は玄米用
温度センサ25で計測した米の温度に応じた第1インタ
クーラ15aの温度を記憶しておき、送気流が所定の温
度差になるように制御するようにしている。或いは、図
2に示すように、第1インタクーラ15aおよび加湿器
17の下流側で第1輸送管11a中に送気流の温度を測
定する温度センサ29(図2に示す)を設け、制御手段
31はその温度信号を受けて第1インタクーラ15aの
温度を再度調整するようにしたフィードバック回路にし
ても良い。
【0019】精米部3は、輸送された玄米を分岐する複
数の分岐弁33が第1輸送管11aに直列に配置されて
設けられており、制御手段31からの指令により分岐弁
33を適宜切り換えることで、分岐された玄米が第1収
容タンク35のいずれかを介して、それぞれの精米機3
7にかけられて精米にされる。分岐弁33部分におい
て、分岐ラインが急激に曲がらないように調整されてお
り、分岐角度が鋭角になるような範囲で切り替える構成
にして、玄米の衝突破砕を抑制している。精米機37の
下方には精米した米を貯蔵し、第2輸送管11bの始端
側に供給するための各種の精米を貯蔵する複数の第2収
容タンク39が配置されている。
【0020】複数の第2収容タンク39は、各ロータリ
ーフィーダ23を介して、第2ブロア13bおよび第2
インタクーラ15bの下流側において第2輸送管11b
に接続されている。各第2収容タンク39からロータリ
ーフィーダ23により流出(排出)された精米は、第2
ブロア13bの送気流が適宜第2輸送管11bに供給さ
れることで、第2輸送管11bの終端部に配設されてい
る糠取り部4に向かって輸送されるようにしている。各
第2収容タンク39には貯蔵されている精米の温度を測
定する精米用温度センサ41が配設されている。精米用
温度センサ41で測定された温度信号は、後述する制御
手段31に送信されている。
【0021】糠取り部4は、輸送された精米を分岐する
複数の分岐弁33が第2輸送管11bに直列に接続され
ており、制御手段31からの指令により分岐弁33を適
宜切り換えることで、分岐された精米は糠取り機45に
かけられ、糠が除去され白米にされる。糠取り機45の
下方には糠取りした白米を貯蔵し、第3輸送管11cの
始端側に供給するための各種の白米を貯蔵する複数の第
3収容タンク47が配置されている。
【0022】複数の第3収容タンク47は、各ロータリ
ーフィーダ23を介して、第3ブロア13cおよび第3
インタクーラ15cの下流側において第3輸送管11c
に接続されている。各第3収容タンク47からロータリ
ーフィーダ23により流出(排出)された白米は、第3
ブロア13cの送気流が適宜第3輸送管11cに供給さ
れることで、第3輸送管11cの終端部に配設されてい
る白米貯蔵部5に向かって輸送されるようにしている。
各第3収容タンク47には貯蔵されている白米の温度を
測定する白米用温度センサ49が配設されている。白米
用温度センサ49で測定された温度信号は、後述する制
御手段31に送信されている。
【0023】白米貯蔵部5は、輸送された白米を分岐す
る複数の分岐弁33が第3輸送管11cに直列に配置さ
れて設けられており、制御手段31からの指令により分
岐弁33を適宜切り換えることで、分岐された白米は所
定の白米用貯蔵タンク51に貯蔵される。
【0024】複数の白米用貯蔵タンク51は、各ロータ
リーフィーダ23を介して、第3ブロア13dおよび第
3インタクーラ15dの下流側において第4輸送管11
dに接続されている。各白米用貯蔵タンク51からロー
タリーフィーダ23により流出(排出)された白米は、
第4ブロア13dの送気流が適宜第4輸送管11dに供
給されることで、第4輸送管11dの終端部に配設され
ている混合部6に向かって輸送されるようにしている。
各白米用貯蔵タンク51には貯蔵されている貯蔵された
白米の温度を測定する貯蔵白米用温度センサ53が配設
されている。貯蔵白米用温度センサ53で測定された温
度信号は、後述する制御手段31に送信されている。
【0025】混合部6は、輸送された貯蔵の白米を分岐
する複数の分岐弁33が第4輸送管11dに直列に配置
されて設けられており、制御手段31からの指令により
分岐弁33を適宜切り換えることで、分岐された貯蔵の
白米が計量タンク57に収納される。計量タンク57に
は、ロードセンサ59が付設されており、第4輸送管1
1d、および分岐弁33を経て輸送される白米の種類
A、B、C…等を計測して制御手段31に送信してい
る。設定された所定量の白米の種類A、B、C…が輸送
され、計量タンク57に収納されると、バルブ61を開
いて、混合機63に送られる。混合機63は、制御手段
31からの指令によりモータ63aにより駆動されて回
転し、白米の種類A、B、C…を混合してブレンド米と
する。このブレンド米は、ブレンド米用収容タンク65
に収納された後、包装機67により包装され出荷され
る。
【0026】ところで、制御手段31は、第1ブロア1
3a、第2ブロア13b、第3ブロア13c、および、
第4ブロア13dを駆動する図示しない各駆動源に接続
されており、それぞれの駆動開始および停止を制御して
いる。更に、制御手段31は、ロータリーフィーダ23
および分岐弁33を作動する図示しない各作動装置に接
続されており、それぞれの作動開始および停止を制御し
ており、玄米、精米、あるいは、白米等の米を配管から
所定の貯蔵タンク、収容タンク、あるいは、糠取り機4
5と計量タンク57等機器の所定の箇所に指令を出力し
ている。ブロア13、インタクーラ15、ロータリーフ
ィーダ23、分岐弁33、精米機37、糠取り機45、
および、混合機63等の作動順序は、必要とする米のブ
レンド米の種類、出荷等に合わせて制御手段31に入力
することにより行われる。上記のロータリーフィーダ1
3は、円周上に均等位置に配置された羽根を有した空間
を有する排出装置であり、図示しない電動モータにより
駆動され、回転することにより一定の米の容量を排出し
ている。また、分岐弁33は、それぞれの各分岐弁33
が直列に配置されて接続されており、作動時には制御手
段31の指令信号を受けた分岐弁33のみが切換り、米
を輸送管から切換えてタンクあるいは糠取り機45等の
機器に繋げて輸送している。
【0027】この実施形態では、玄米を貯蔵する玄米貯
蔵部2から後段の玄米を精米する精米部3へ空気輸送
し、同様に、精米部3から糠を取り除き白米にする糠取
り部4へ精米を空気輸送し、更に、糠取り部4から白米
を貯蔵する白米貯蔵部5へ白米を空気輸送する。この空
気輸送は上述したように、ブロア13(13a、13b
………)と、各処理部のロータリフィーダ23とによっ
て行われるが、これらは制御手段31により制御され
る。ここでは、ブロア13による空気風速量と、輸送空
気量に対する米の混合率が設定制御されるのうになって
おり、次にように構成されている。すなわち、各ブロア
13から供給される空気風速Uaが、
【数1】 となるように駆動制御されるとともに、輸送空気流量に
対する米流量の比として示される混合率μsが、
【数2】 となるように調整されているのである。
【0028】混合率μsは、次のように定義される。
【数3】
【0029】これを風速に対する混合率としてグラフに
て具体的に示すと、図2のようになる。風速下限値10
m/s、上限値20m/sのラインを含む平行四辺形で
囲まれる領域が米の破砕や亀裂を発生させることのない
最適な輸送領域である。すなわちUa≒10m/sではμ
sが10を越えると管内が閉塞してしまい気体輸送がで
きなくなるので、米流量を増すことができない。μs
10未満では閉塞せずに楽に送ることができるが、穀物
量が少ないので衝突し易く破砕し易い問題があるととも
に輸送効率上採用できない。また、Uaが20m/sに
近づくほど、空気量が多いから、それだけ穀物を多く輸
送することができる。管内にいっぱい詰まっても送れる
が、穀物同士のセルフクッションにより、速度大でも破
砕が少ない。しかし、その限界を越えると破砕が急増す
るので、その限界があり、最大でμsが40である。
【0030】また、この実施形態では、制御手段31に
は、玄米用温度センサ25、湿度センサ27、温度セン
サ29、精米用温度センサ41、白米用温度センサ4
9、貯蔵白米用温度センサ53、および、計量タンク5
7の、それぞれが検出した信号を入力される。制御手段
31は、図1に示すように、第1インタクーラ15a、
加湿器17、第2インタクーラ15b、第3インタクー
ラ15c、および、第4インタクーラ15dに接続され
ており、米の温度センサより受けた米の温度に適合した
気体温度差以内の送気流を生ずるようにインタクーラ1
5に指令を出力して制御している。インタクーラ15
は、図2に示すように、通常は、ブロア15で温められ
た気体を冷却するため、冷却水を制御する冷却水用バル
ブ71に指令を出力して、送気流の温度を制御してい
る。制御手段31は、米の温度と、送気流との温度差が
±8℃以内になるように記憶するとともに、米の温度に
合わせて気体温度が±8℃以内になるようにインタクー
ラ15を制御している。好ましくは、この±5℃以内に
制御すると更に良い。この温度管理と風速並びに混合率
を管理することにより、より効率的な米の空気輸送を行
わせることができる。
【0031】また、制御手段31は、図3で詳細に示す
ように、加湿器17に接続されており、送気流の湿度が
米の湿度と平衡湿度になるように加湿器17に指令を出
力して制御している。このとき、制御手段31は、送気
流の湿度が米の平衡温度である約70℃になるように記
憶するとともに、湿度センサ27からの気体の湿度を受
けて、気体が米の平衡温度である約70℃になるように
加湿器17を制御している。
【0032】次に、上記のように構成された米の輸送装
置1を用いて供給する手順について説明する。先ず、指
定された玄米を白米にするために、指定された玄米の入
っている第1貯蔵タンク21中の玄米(例えば、玄米
C)の温度を玄米用温度センサ25で測定し、その温度
信号を制御手段31に送信する。制御手段31は、測定
した玄米の温度に合わせて、図5にしたがって送気流の
温度を設定し、第1インタクーラ15aに中を流れる気
体が設定した温度になるように指令を出力し、第1イン
タクーラ15aの冷却用バルブ71を作動させる。ま
た、このとき、制御手段31は、第1ブロア13aを駆
動する駆動源に指令を出力して風速が10〜20m/s
の範囲の送気流を発生させる。第1インタクーラ15a
の中を流れた送気流は、設定された温度に調整されて第
1輸送管11aに供給される。更に、この送気流は湿度
センサ27で測定され、その湿度信号は制御手段31に
送信される。制御手段31は、加湿器17に指令を出力
して蒸気を発生し、送気流の湿度が米の湿度と平衡湿
度、約70%の湿度になるようにして第1輸送管11a
に供給している。
【0033】例えば、図3に示すように、第1輸送管1
1aに流れる送気流が設定された風量、温度および湿度
に保たれると、制御手段31は、指定された第1貯蔵タ
ンク21aのロータリーフィーダ23aを作動させて、
玄米Cを第1輸送管11aに供給する。この供給量は、
図2に示される最適範囲の領域となるようにロータリー
フィーダ23aを制御する。平行四辺形領域のセンタラ
インを設定対象とすればよい。したがって、例えば、図
2において、風速14m/sに設定したのであれば、混
合率が15前後になるように制御すればよい。第1輸送
管11aに供給された玄米Cは、第1輸送管11a中を
送気流により輸送され、精米部3に流れる。これによ
り、第1輸送管11a中を輸送される玄米は、夏あるい
は冬の四季等で米の温度が異なっても、送気流の気体温
度との差が設定された温度範囲内で輸送されるため、米
の破砕、亀裂の発生、破粒等の発生が少なくなってい
る。
【0034】精米部3に流れた玄米Cは、制御手段31
により指定された分岐弁33が切り換えられて、第1輸
送管11aから所定の第1収容タンク35に収納され
る。収納された玄米Cはその下流の精米機37にかけら
れて精米にされる。このとき、精米は精米機37にかけ
られることにより温度が約20℃位上昇する。この上昇
した精米は、その下流側に配置された第2収容タンク3
9に収納される。
【0035】米が連続して精米工程を流れるとすると、
その上昇した精米が第2収容タンク39から制御手段3
1により指令されて作動するロータリーフィーダ23を
経て、同様に風速と混合率が設定され、温湿度管理が施
されて精米を第2輸送管11bを通じて次の糠取り部4
に送られるのである。以下、同様に白米貯蔵部5まで同
じような処理が行われて輸送される。
【0036】上記のごとく、いずれの工程、即ち、玄
米、精米、あるいは、白米等の米を配管から所定の貯蔵
タンク、収容タンク、あるいは、糠取り機45と計量タ
ンク57等機器の所定の箇所に送給するときに、空気輸
送するための風量、混合率を図2の適性範囲に設定し、
併せて米の温度を測定し、それに適応した送気流の気体
温度を所定の温度差以内にして輸送する構成としている
ため、輸送中に米の破砕、亀裂、破粒等の欠陥の発生が
少なくなっている。
【0037】なお、上述した実施形態では米の輸送形態
について説明したが、麦・トウモロコシなど他の穀物の
気体輸送に適用することができる。輸送気体も空気に限
らず、爆発防止のために管内に窒素ガスを充填し、窒素
ガスで輸送することにも適用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ビ
ッカース硬度Hvが11≦Hv≦14の穀物の気体輸送方法
であって、輸送気体風速Uaを10≦Ua≦20m/sとし
たので、管内輸送時において米の破砕・亀裂の発生を低
減することが可能になっている。特に送気流の気体を、
過湿器からの空気を受けて、米の湿度と平衡する湿度に
調整していることにより、精米、糠取り等の作業工程で
温度が上昇しても米の平衡温度が保たれ、良質な米が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る米の輸送装置の構成説明図
である。
【図2】本実施の形態に係る穀物の気体輸送方法におけ
る風速と混合比の関係図である。
【図3】米の輸送装置の一部拡大図である。
【図4】米の温度と送気流の気体温度との温度差に対す
る米の破粒率および亀裂粒率の相関を示す図である。
【図5】壁面に対して直角に米を衝突させた際の衝突速
度に対する米の破砕率の相関を示す図である。
【符号の説明】
1………輸送装置、2………玄米貯蔵部、3………精米
部、4………糠取り部、5………白米貯蔵部、6………
混合部、11………輸送管、13………ブロア、15…
……インタクーラ、17………加湿器、21………第1
貯蔵タンク、23………ロータリーフィーダ、25……
…玄米用温度センサ、27………湿度センサ、31……
…制御手段、33………分岐弁、35………第1収容タ
ンク、37………精米機、39………第2収容タンク、
41………精米用温度センサ、45………糠取り機、4
7………第3収容タンク、49………白米用温度セン
サ、51………白米用貯蔵タンク、53………貯蔵白米
用温度センサ、57………計量タンク、63………混合
機、67………包装機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 御供 正喜 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 三枝 樹徳 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 高橋 昭健 千葉県松戸市上本郷537番地 株式会社日 立プラント建設機電エンジニアリング内 Fターム(参考) 3F047 AA11 AA15 AB02 AB03 AB04 BA02 CA02 CA07 CC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビッカース硬度Hvが11≦Hv≦14の穀
    物の気体輸送方法であって、輸送気体風速Uaを10≦Ua
    ≦20m/sとしたことを特徴とする穀物の気体輸送方
    法。
  2. 【請求項2】 前記輸送気体流量に対する穀物流量の比
    として示される混合率μsを(3Ua−30)≦μs≦(3
    Ua−20)に設定してなることを特徴とする請求項1に
    記載の穀物の気体輸送方法。
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