JP3488370B2 - 一対多無線通信システム - Google Patents

一対多無線通信システム

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JP3488370B2
JP3488370B2 JP31799897A JP31799897A JP3488370B2 JP 3488370 B2 JP3488370 B2 JP 3488370B2 JP 31799897 A JP31799897 A JP 31799897A JP 31799897 A JP31799897 A JP 31799897A JP 3488370 B2 JP3488370 B2 JP 3488370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,一対多無線通信シ
ステムに係り,詳しくは,複数の加入者局がマイクロ
波,準ミリ波,又はミリ波帯に割り当てられた所定の送
信周波数帯域及び受信周波数帯域を用いて基地局と無線
通信する一対多無線通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のインターネット接続等の急速な普
及に伴って高速な回線網への需要はますます増加してい
る。しかしながら,有線網によって提供される高速回線
は,一般の消費者にとって依然として高価なものであ
り,より低価格なサービスを提供することができるロー
カルな無線通信網の研究開発が盛んに行われている。こ
のローカル無線網は,準ミリ波(3GHz〜30GH
z),さらにはミリ波帯(30GHz〜300GHz)
という高い周波数帯域を利用して,例えば電話交換局か
ら所定範囲の地域にいる複数の加入者に高速な双方向デ
ータ通信回線を提供したり,ローカルなテレビサービス
を行う場合等に利用される。ここで,図7に米国で実施
されているLMDS等で使われている一対多無線通信シ
ステムの機能ブロック図の一例を示す。
【0003】図7に示すように,上記一対多無線通信シ
ステムは,複数の加入者局100それぞれの送信側に,
外部に接続されたインターフェース装置101と,変調
装置102と,変調装置102から出力された変調信号
を送信用の中間周波数へ変換する周波数変換装置103
と,上記周波数変換装置103から出力された中間周波
数の信号を送信用の無線周波数へ変換する周波数変換装
置104と,上記周波数変換装置104から出力された
無線信号を増幅する送信用高出力固体増幅器105と,
ダイプレクサ106と,送受信兼用のアンテナ107と
を具備する。また,上記加入者局100それぞれの受信
側に,上記アンテナ107,ダイプレクサ106を介し
て受信された無線信号を増幅する低雑音増幅器108
と,低雑音増幅器から出力された信号を受信用の中間周
波数へ変換する周波数変換装置109と,チューナ11
0と,復調装置111とを有する。
【0004】一方,上記複数の加入者局100とマイク
ロ波,準ミリ波,ミリ波帯の帯域を使用した無線回線に
よって接続された基地局200の受信側に,受信用のア
ンテナ201と,アンテナ201から供給された無線信
号を増幅する低雑音増幅器202と,低雑音増幅器20
2から出力された信号を受信用の中間周波数へ変換する
周波数変換装置203と,分配器204と,加入者局1
00と同調し受信用中間周波数を選局するための複数の
チューナ205と,各チューナ205毎に設けられた復
調装置206と,外部に接続されたインターフェース装
置207とを具備する。また,上記基地局200の送信
側に,上記インターフェース装置207から供給された
送信データを変調する複数の変調装置208と,変調装
置208から出力された信号を送信用の中間周波数へ変
換する周波数変換装置209と,合成器210と,合成
器210からの信号を送信用の無線周波数へ変換する周
波数変換装置211と,周波数変換装置211の出力を
増幅する送信用高出力固体増幅器212と,送信用のア
ンテナ213とを有する。
【0005】上記無線通信システムにおいて,加入者局
100から基地局200へ信号が送信される上り回線で
は,外部から供給された送信データが,インターフェー
ス装置101を介して変調装置102へ供給される。こ
の変調装置102によって,上記送信データは所定の占
有周波数帯域の変調信号に変換される。上記変調装置1
02から出力された変調信号は,周波数変換装置103
により送信用の中間周波数へ変換され,さらに周波数変
換装置104により送信用の無線周波数へ変換される。
上記周波数変換装置104から出力された無線信号は,
送信用高出力固体増幅器105により必要な送信出力レ
ベルまで増幅された後,送受信兼用アンテナ107に供
給され,基地局200へ送信される。加入者局100の
アンテナ107から送信された通信波RF−Uは,基地
局200の受信アンテナ201で受信され,受信用低雑
音増幅器202により増幅された後,周波数変換装置2
03により受信用中間周波数へ変換される。この受信用
中間周波数の信号は分配器204で分配されてチューナ
205群に供給される。加入者局100に同調している
チューナ205によって,上記受信用中間周波数が選局
され,該チューナ205に対してそれぞれ設けられた復
調器206に供される。復調器206により復調された
変調波は,元の送信データに戻り,インターフェース装
置207を経由して外部のネットワークに接続された
り,他の加入者局100への送信データとなる。
【0006】また,基地局200から加入者局100へ
信号が送信される下り回線では,まず外部のネットワー
クや他の加入者局100からの送信データがインターフ
ェース装置207を介して変調装置208に供給され
る。変調器208によって,上記送信データは所定の占
有周波数帯域の変調信号に変換される。上記変調装置2
08から出力された変調信号は,周波数変換装置209
により送信用の中間周波数へ変換され,合成器210に
より他の送信用の中間周波数の信号と合成される。合成
器210により合成された中間周波数の信号は,さらに
周波数変換装置211により送信用無線周波数へ変換さ
れ,送信用高出力固体増幅器212により必要な送信出
力レベルまで増幅された後,送信用アンテナ213に供
給され,加入者局100へ送信される。基地局200の
送信用アンテナ213から送信された通信波RF−D
は,加入者局100の送受信兼用アンテナ107で受信
され,ダイプレクサ106により送信信号と分離され
る。ダイプレクサ106から出力された受信信号は受信
用低雑音増幅器108により増幅され,周波数変換装置
109により受信用中間周波数の信号へ変換される。チ
ューナ110により,上記受信用中間周波数の信号が選
局され,復調装置111へ供給される。復調装置111
により復調された変調波は,元の送信用データに戻り,
インターフェース装置101を経由して外部のネットワ
ーク等に接続される。
【0007】上記のような無線通信システムでは,周波
数帯域当たりの通信容量の限界,無線電波の到達能力の
限定から,図8に示すように,一つの基地局200が加
入者局100と送受信を行うセルCを複数重ね合わせる
ことによって所定地域をカバーする。各セルCの基地局
200は集中基地局300に接続され,互いに通信可能
な構成となっている。基地局200と集中基地局300
との間は光ファイバ等により接続する例が多いが,光フ
ァイバの敷設コストを削減する等の目的から,上記基地
局200と集中基地局300との間で一対一無線通信を
用いる場合もある。この場合,例えばルーラル地域への
サービス提供などバックボーンから比較的離れた地域に
おいてもサービスを提供することが可能となる。上記基
地局200と集中基地局300との間の通信は,上記し
た加入者局100と基地局200との間の通信とほぼ同
様であり,上記のような無線通信システムでは,経路制
御を行う交換器を各基地局200に置くことも,上記集
中基地局300に置くことも可能である。例えば基地局
200に交換器が設置され,ある加入者局100と,同
じ基地局200内の他の加入者局100との間で通信が
行われる場合には,まず基地局200で受信した送信側
加入者局100からの無線信号が,上述の周波数変換の
後,上記基地局200内に設けられた復調装置206に
より元の送信データに復調される。そして,復調され元
の送信データに戻ったデジタル信号から,上記交換器に
よりヘッダ情報が読み取られルーティング先が設定され
る。そして,ルーティングされたポートから変調装置2
08へ出力され変調される。変調を受けた信号は受信側
の加入者局100が対応する特定の周波数帯域へ変換さ
れ,その後基地局200から受信側の加入者局100へ
送信される。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】上記のような交換処理
を行う場合には,基地局あるいは集中基地局に,交換器
の他,変調装置,復調装置,中間周波数への変換装置,
チューナ等が必要となる。しかしながら,所定地域に複
数設けられた基地局毎に,これら変調装置,復調装置等
を必要とする交換器を設けると,システム全体のコスト
が膨大なものとなってしまう。これに対し,基地局には
変調装置,復調装置等を必要とする交換器を設けず,集
中基地局に設ける技術が例えば特開平8−256099
号公報等に記載されている。ここで,図9は上記公報に
記載の移動体通信システムの概略構成を示す図である。
【0009】図9に示すように,上記公報に記載の移動
体無線通信システムでは,基地局900では交換処理は
行われず,交換器901は集中基地局902にのみ設け
られる。また,移動体端末903と基地局900とを結
ぶ一対多の第1の無線回線904と,基地局900と集
中基地局902とを結ぶ一対一の第2の無線回線905
とでは,異なる周波数帯域が用いられており,上記基地
局900には第1の無線回線904と第2の無線回線9
05との間で周波数変換を行う周波数変換部906が設
けられる。上記移動体無線通信システムにおいて,例え
ば移動体端末903aから同じ基地局900に属する他
の移動体端末903aに送信を行う場合,上記基地局9
00では交換処理は行われず,上記基地局900で受信
された送信側移動体端末903aからの信号は,周波数
変換部906により上記第1の無線回線904の周波数
帯域から上記第2の無線回線905の周波数帯域へ周波
数変換されてから上記集中基地局902へ送信される。
上記集中基地局902では,上記基地局900からの信
号は周波数変換部907によりダウンコンバートされ,
変復調装置908により復調される。この変復調装置9
08は交換器901に接続されており,変復調装置90
8から出力された復調信号は交換器901に供給され
る。そして,交換器901により復調されたデジタル信
号を基にルーティング先が設定され,再び変復調装置9
08に供される。そして,変復調装置908により変調
された信号は,周波数変換装置907によりアップコン
バートされ,第2の無線回線905を介して基地局90
0へ送信される。そして,上記基地局900において,
上記集中基地局902からの信号が周波数変換部906
により上記第1の無線回線904で使用する周波数帯域
へ変換され,上記移動体端末903bへ送信される。即
ち,上記移動体無線通信システムでは,例えば同じ基地
局900内に属する移動体端末903であっても交換処
理を基地局900で行わず,全ての通信について集中基
地局902を介して行うことにより,基地局900のコ
ストが増大するのを抑制している。
【0010】しかしながら,本来,基地局900内で処
理されるローカルなトラフィックの交換負荷が集中基地
局902に全て加わるため,上記移動体無線通信システ
ムでは,集中基地局902の交換負荷が著しく増大し,
高速な処理をするために高価な交換器901を用いる必
要が生じたり,それでも間に合わない場合には,円滑な
運用が損なわれる等の問題が生じる恐れがあった。さら
に,無線回線905にはすべての信号が通過できる極め
て広帯域の回線が必要であり,周波数帯域のムダの多い
システムとなるという問題もあった。本発明は,このよ
うな従来の技術における課題を解決するために,一対多
無線通信システムを改良し,基地局に要するコストを低
減しつつ基地局内でローカルなトラフィックを処理する
ことにより集中基地局の交換負荷を低減した一対多無線
通信システムを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は,複数の加入者局がマイクロ
波,準ミリ波,又はミリ波帯に割り当てられた所定の送
信周波数帯域及び受信周波数帯域を用いて基地局と無線
通信する一対多無線通信システムにおいて,上記基地局
で受信された送信側加入者局からの無線信号を,変調信
号のまま送信周波数帯域から受信側加入者局に対応する
受信周波数帯域へ変換して,上記基地局から上記受信側
加入者局へ送信してなることをその要旨とする。上記請
求項1に記載の発明によれば,任意の加入者局から他の
加入者局へ上記基地局を介して通信する場合でも,上記
基地局で受信された送信側加入者局からの無線信号は変
調信号のまま受信側加入者局に対応する受信周波数帯域
へ変換されるから,上記基地局に変調装置,復調装置,
中間周波数への周波数変換装置,チューナ等を設ける必
要がなくなり,基地局及びシステム全体のコストを低減
することができる。
【0012】また,請求項2に記載の発明は,上記請求
項1に記載の一対多無線通信システムにおいて,上記送
信側加入者局の送信周波数帯域と上記受信側加入者局の
受信周波数帯域との間の周波数変換量が予め設定されて
なることをその要旨とする。上記請求項2に記載の発明
によれば,上記送信側加入者局の送信周波数帯域と上記
受信側加入者局の受信周波数帯域との間の周波数変換量
が予め設定されるから,任意の加入者局から同じ基地局
内の特定の加入者局へ高価な交換器を用いることなく通
信を行うことが可能となり,基地局及びシステム全体の
コストを低減することができる。
【0013】また,請求項3に記載の発明は,上記請求
項1に記載の一対多無線通信システムにおいて,上記基
地局で受信された送信側加入者局からの無線信号が,一
旦送信周波数帯域から中間周波数帯域へ周波数変換さ
れ,該中間周波数帯域で選択された受信周波数帯域へ変
調信号のまま周波数変換されてなることをその要旨とす
る。上記請求項3に記載の発明によれば,上記請求項1
に記載の一対多無線通信システムと同様に,上記基地局
で受信された送信側加入者局からの無線信号は一旦中間
周波数へ変換された後,変調信号のまま中間周波数から
受信周波数帯域へ変換され送信されるので,上記基地局
に変調装置や復調装置を設ける必要がなくなると共に,
中間周波数帯域で受信側加入者局の受信周波数帯域を選
択することにより安価なマトリクス交換器を用いること
が可能となり,基地局及びシステム全体のコストを低減
することができる。また,中間周波数帯域で受信周波数
帯域を選択することにより,同一の周波数帯域を複数の
加入者局へルーティングすることが可能となり,必要と
なる周波数チャンネルを低減することができる。
【0014】また,請求項4に記載の発明は,上記請求
項1〜3のいずれか1項に記載の一対多無線通信システ
ムにおいて,上記基地局が,互いに異なる周波数帯域を
用いる複数のセクタを有し,上記基地局で受信された送
信側加入者局からの無線信号が,変調信号のまま送信周
波数帯域から上記受信側加入者局が属するセクタに割り
当てられた受信周波数帯域へ変換されてなることをその
要旨とする。また,請求項5に記載の発明は,上記請求
項4に記載の一対多無線通信システムにおいて,上記送
信側加入者局と受信側加入者局とが異なるセクタに属し
てなることをその要旨とする。上記請求項4又は5に記
載の発明によれば,上記送信側加入者局からの無線信号
を上記受信側加入者局が属するセクタに割り当てられた
受信周波数帯域へ変調信号のまま周波数変換されるた
め,同じセクタに属する加入者局間,または異なるセク
タに属する間で通信を行う場合でも,上記請求項1又は
2に記載の発明と同様,基地局及びシステム全体のコス
トを低減することができる。
【0015】また,請求項6に記載の発明は,上記請求
項1〜5のいずれか1項に記載の一対多無線通信システ
ムにおいて,上記基地局から上記加入者局へ受信周波数
帯域の情報を含む信号が送信されてなることをその要旨
とする。上記請求項6に記載の発明によれば,上記基地
局で各加入者局に対応する受信周波数帯域の割り当てが
変更された場合でも,上記加入者局で正しい選局を行う
ことが可能となる。
【0016】また,請求項7に記載の発明は,上記請求
項1〜6のいずれか1項に記載の一対多無線通信システ
ムにおいて,上記基地局が,受信信号を一旦復調して接
続先を設定した後再び変調して該接続先に送信する交換
機能を有する集中基地局に,一対一無線回線を介して接
続されてなることをその要旨とする。また,請求項8に
記載の発明は,上記請求項7に記載の一対多無線通信シ
ステムにおいて,上記基地局が,上記集中基地局を介し
て他の基地局と接続されてなることをその要旨とする。
上記請求項7又は8に記載の発明によれば,任意の基地
局から上記集中基地局を介して他の基地局や外部ネット
ワークに接続する場合でも,基地局単位のローカルなト
ラフィックによる交換負荷は基地局内で処理されるた
め,上記集中基地局に過度に集中することがなく,円滑
な運用を図ることができる。また,集中基地局の交換器
に比較的処理能力の低いものを用いることも可能とな
り,コストを削減することもできる。
【0017】また,請求項9に記載の発明は,上記請求
項7又は8に記載の一対多無線通信システムにおいて,
上記集中基地局から上記基地局へ受信周波数帯域の情報
を含む信号が送信されてなることをその要旨とする。上
記請求項9に記載の発明によれば,上記集中基地局で各
加入者局に対応する受信周波数帯域の割り当てが変更さ
れた場合でも,上記加入者局で正しい選局を行うことが
可能となる。
【0018】また,請求項10に記載の発明は,上記請
求項7〜9のいずれか1項に記載の一対多無線通信シス
テムにおいて,ある加入者局から他の加入者局への接続
要求が,上記基地局経由で上記集中基地局になされた
時,中間回線の空き具合に応じて,上記集中基地局の交
換器経由の通信路にするか,あるいは上記基地局内で変
調信号のまま送受信する通信経路にするかを,上記集中
基地局にて選択することをその要旨とする。上記請求項
10に記載の発明によれば,中間回線の空き具合に応じ
て上記集中基地局から経路選択が行われるため,限られ
た周波数帯域を有効に利用することができる。
【0019】また,請求項11に記載の発明は,上記請
求項7〜10のいずれか1項に記載の一対多無線通信シ
ステムにおいて,上記集中基地局は建造物の内部に設置
し,上記基地局は見通しの良い場所に設置したことをそ
の要旨とする。上記請求項11に記載の発明によれば,
基地局がタワーの上部や山の頂上等見通しの良い場所に
設置されるため,1つの基地局のカバーする領域を広げ
ることができる。尚,本発明に係る一対多無線通信シス
テムを構成する基地局は,重く大きく消費電力が多く,
メンテナンスが必要であり,しかも空調の必要な変調装
置,復調装置,交換器等の機器を内部に有していないた
め,上記のような場所に設置することが容易である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明の具体的な一例であっ
て,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。図1に示すように,本発明の一実施の形態に係る無
線通信システムは,複数の加入者局100が一対多無線
リンクにより基地局200に,複数の基地局200が一
対一無線リンクにより集中基地局300にそれぞれ接続
された構成を有する。上記集中基地局300は,外部ネ
ットワーク1とデータを授受すると共に経路制御を行う
交換器301と,各基地局200毎に設けられた送受信
部302とを有する。上記集中基地局300の各基地局
200毎に設けられた送受信部302は送信側に,外部
ネットワーク1から交換器301を介して供給された送
信データを変調する複数の変調装置303と,各変調装
置303に対応して設けられ各変調装置303から出力
された変調信号を送信用の中間周波数へ周波数変換する
周波数変換装置304と,各周波数変換装置304から
出力された信号を合成する合成器305と,合成器30
5から出力された信号を送信用の無線周波数へ周波数変
換する周波数変換装置306と,周波数変換装置306
から出力された信号を増幅する送信用高出力増幅器30
7と,送信用のアンテナ308とを有する。また,上記
集中基地局300の送受信部302は受信側に,各基地
局200から送信された無線信号を受信する受信用アン
テナ309と,受信用アンテナ309から低雑音増幅器
310を介して供給された無線信号を受信用の中間周波
数の信号へ周波数変換する周波数変換装置311と,周
波数変換装置311からの出力された中間周波数の信号
を分離する分配器312と,所望の中間周波数の信号を
選局するための複数のチューナ313と,チューナ31
3毎に設けられチューナ313から出力された信号を復
調する復調装置314とを有する。
【0021】上記基地局200は,送受信可能範囲であ
るセルC(C1,C2,…)が分割された複数のセクタ
S(S11,S12,…,S21,S22,…,…)を
有する。このセクタS間では互いに異なる周波数帯域が
用いられる。各加入者局100は,上記セクタSのいず
れかに属し,上記基地局200にセクタS毎に設けられ
た加入者局用送受信部200SCと通信を行う。
【0022】例えば図2の機能ブロック図に示すよう
に,各加入者局100は送信側に,外部とデータの授受
を行うためのインターフェース装置101と,インター
フェース装置101から供給された送信データを変調す
る変調装置102と,変調装置102から出力された変
調信号を送信用の中間周波数へ周波数変換する周波数変
換装置103と,周波数変換装置103から出力された
中間周波数の信号を送信用の無線周波数へ周波数変換す
る周波数変換装置104と,周波数変換装置104から
出力された無線周波数の信号を増幅する送信用高出力増
幅器105と,ダイプレクサ106と,アンテナ107
とを有する。また,各加入者局100は受信側に,送受
信兼用の上記アンテナ107からダイプレクサ106,
低雑音増幅器108を介して供給された無線信号を受信
用の中間周波数へ周波数変換する周波数変換装置109
と,所望の中間周波数の信号を選局するためのチューナ
110と,チューナ110から出力された信号を復調す
る復調装置111とを具備する。また,上記各加入者局
100には,基地局200から送信された受信周波数帯
域の情報を含む信号に応じて周波数変換及びチューニン
グを行うためのマイクロプロセッサ112が設けられて
いる。
【0023】また,上記基地局200は,セクタ毎に設
けられた加入者局用送受信部200SCに,各加入者局
100から送信された信号を受信するための受信用アン
テナ201と,該受信用アンテナ201から低雑音増幅
器202を介して供給された信号を分離する分配器22
0と,所望の周波数帯域のみの信号を通過させる帯域通
過フィルター221と,該帯域通過フィルター221か
ら出力された信号と局部発振器222からの局部発振信
号とを混合し,該受信用アンテナ201により受信され
た変調信号をそのまま周波数変換するためのミキサー2
23と,ミキサー223から出力された信号から所望の
周波数帯域以外の信号を取り去る帯域通過フィルター2
24と,帯域通過フィルター224から出力された信号
を合成する合成器225と,合成器225から出力され
た信号を増幅する送信用高出力増幅器212と,送信用
のアンテナ213とを具備する。
【0024】また,図3に示すように,上記基地局20
0は集中基地局と一対一無線通信を行うための集中基地
局用送受信部200CCを有する。この集中基地局用送
受信部200CCは,局部発振器222の発振周波数が
異なるだけで上記加入者局用送受信部200SCと同じ
構成を有する。即ち,集中基地局300から送信された
信号を受信するための受信用アンテナ226と,該受信
用アンテナ226から低雑音増幅器227を介して供給
された信号を分離する分配器220と,所望の周波数帯
域のみの信号を通過させる帯域通過フィルター221
と,該帯域通過フィルター221から出力された信号と
局部発振器222からの局部発振信号とを混合し,該受
信用アンテナ226により受信された変調信号をそのま
ま周波数変換するためのミキサー223と,ミキサー2
23から出力された信号から所望の周波数帯域以外の信
号を取り去る帯域通過フィルター224と,帯域通過フ
ィルター224から出力された信号を合成する合成器2
25と,合成器225から出力された信号を増幅する送
信用高出力増幅器228と,送信用のアンテナ229と
を具備する。
【0025】以下,図1〜3,及び図4を参照して,上
記一対多無線通信システムの動作について説明する。こ
こで,図4は上記一対多無線通信システムで用いられる
周波数チャンネルの割り当ての一例を示す図である。 (第1の例)例えばセクタS11に属する加入者局10
01(送信側加入者局)が同じセクタS11に属する他
の加入者局(受信側加入者局)1002,1003,…
と通信を行う場合には,まず加入者局1001から基地
局2001へ信号が送信され,その後基地局2001か
ら他の加入者局1002,1003,…に信号が送信さ
れる(図3参照)。同じセクタS11内で送受信すると
き用いられる周波数チャンネルには,アップリンク用の
周波数チャンネルU1->1,及びダウンリンク用の周波
数チャンネルD1->1が割り当てられ,この間の周波数
変換量は例えば予め周波数変換量ΔF11に設定される
(図4参照)。尚,加入者局1001において,外部か
らの送信データを変調及び周波数変換して基地局200
1へ送信する動作は,図7を用いて説明した従来技術と
ほぼ同様であるので,その説明を省略する。
【0026】加入者局1001から基地局2001へ周
波数チャンネルU1->1を用いて送信された信号は,基
地局2001のセクタアンテナ201により受信され,
低雑音増幅器202に供給される。低雑音増幅器202
により増幅された信号は分配器220へ出力され,複数
の信号に分離される。分配器220の後段には,周波数
チャンネルU1->1のみを通過させる帯域通過フィルタ
221が設けられており,分配器220の出力から周波
数チャンネルU1->1にある信号だけが取り出される。
上記帯域通過フィルター221の出力は,ミキサー22
3により発振周波数ΔF11を有する局部発振器222
からの信号とミキシングされる。この発振周波数ΔF1
1は,例えば帯域通過フィルタ221を通過した信号に
対して予め設定される。上記のミキシングにより,周波
数チャンネルU1->1(送信側加入者局の送信周波数帯
域)にある信号はΔF11だけシフトされ,変調信号の
ままダウンリンク用の周波数チャンネルD1->1(受信
側加入者局に対応する受信周波数帯域)に周波数変換さ
れる。周波数チャンネルD1->1に周波数変換された信
号のうち,周波数チャンネルD1->1以外の不要成分
は,帯域通過フィルター224により除去される。帯域
通過フィルター224から出力された信号は,合成器2
25により他の信号と合成されたのち,送信用高出力増
幅器212へ出力される。送信用高出力増幅器212に
より増幅された信号は送信用アンテナ213に供給さ
れ,基地局2001からセクタS11にいる他の加入者
局1002,1003,…へ送信される。他の加入者局
1002,1003,…では,予め設定された受信周波
数帯域を基に周波数変換が行われ,信号が復調される。
尚,受信側加入者局1002,1003,…に対応する
受信周波数帯域D1->1は必ずしも予め設定されるもの
ではなく,必要に応じて基地局200で変更することが
可能である。この場合,基地局200からは受信周波数
帯域の情報を含む信号が加入者局100へ送信され,そ
の信号を基に加入者局100ではマイクロプロセッサ1
12を用いて周波数変換等の調整が行われる。
【0027】ところで,上記の場合周波数チャンネルD
1->1の信号は,セクタS11にいるどの加入者局も受
信することが可能である。もし,ある加入者局と特定の
加入者局(例えば加入者局1001と加入者局100
4)との間で通信を行う場合には,上記周波数チャンネ
ルU1->1及び周波数チャンネルD1->1は共に加入者
数で分割され,各加入者局100について,専用アップ
リンクと専用ダウンリンクが設けられる。尚,各加入者
局100毎にリンクを設ける場合,上記のように周波数
領域を利用してもよいし,時分割多重やコード領域の多
重技術を用いることも可能である。
【0028】(第2の例)また,例えばセクタS11に
属する加入者局1001と,同じ基地局2001の他の
セクタS12に属する加入者局1005,1006,…
との間で通信を行う場合には,まず加入者局1001か
ら基地局2001へ信号が送信され,基地局2001内
でセクタS11用の加入者局用送受信部200SCaか
らセクタS12用の加入者局用送受信部200SCbへ
信号が伝送され,その後基地局2001から他のセクタ
S12に属する加入者局1005,1006,…に信号
が送信される(図3参照)。このとき用いられる周波数
チャンネルには,アップリンク用の周波数チャンネルU
1->2,及びダウンリンク用の周波数チャンネルD1->
2が割り当てられる(図4参照)。この2つの周波数チ
ャンネルの間の周波数変換量はΔF12であり第1の例
と同様に例えば予め設定される。
【0029】加入者局1001から基地局2001へ周
波数チャンネルU1->2を用いて送信された信号は,基
地局2001の加入者局用送受信部200SCaに設け
られたセクタアンテナ201により受信され,低雑音増
幅器202に供給される。低雑音増幅器202により増
幅された信号は分配器220へ出力され,複数の信号に
分離される。分配器220の後段には,周波数チャンネ
ルU1->2のみを通過させる帯域通過フィルター221
が設けられており,分配器220の出力から周波数チャ
ンネルU1->2にある信号が取り出される。上記帯域通
過フィルター221の出力は,ミキサー223により発
振周波数ΔF12を有する局部発振器222からの信号
とミキシングされる。これにより,周波数チャンネルU
1->2にある信号はΔF12だけシフトされ,変調信号
のままダウンリンク用の周波数チャンネルD1->2へ周
波数変換される。周波数チャンネルD1->2に周波数変
換された信号のうち,周波数チャンネルD1->2以外の
不要成分は,帯域通過フィルター224によって除去さ
れる。帯域通過フィルター224から出力された信号
は,合成器225により他の信号と合成されたのち,送
信用高出力増幅器212へ出力される。送信用高出力増
幅器212により増幅された信号は送信用アンテナ21
3に供給され,基地局2001から他のセクタS12に
属する加入者局1005,1006,…へ送信される。
加入者局1005,1006,…では,上記周波数チャ
ンネルD1->2に応じて周波数変換が行われた後データ
が復調される。尚,上記第1の例と同様,上記発振周波
数ΔF12は必ずしも予め設定する必要のあるものでは
ない。また,上記第1の例と同様,周波数チャンネルD
1->2の信号は,セクタS12に属するどの加入者局1
005,1006,…でも受信可能である。例えばセク
タS11に属するある加入者局1001から同じセルC
の他のセクタS12に属する特定の加入者局1005へ
通信を行う場合には,上記第1の例と同様,上記周波数
チャンネルU1->2及び周波数チャンネルD1->2は共
に加入者数で分割され,各加入者局100について,専
用アップリンクと専用ダウンリンクが設けられる。この
他,時分割多重やコード領域の多重技術を用いることも
可能である。
【0030】上記第1及び第2の例のように,同じセル
C内で,即ち同じ基地局2001を用いて通信を行う場
合には,集中基地局300への通信は行われない。この
ため,基地局200単位のローカルなトラフィックによ
って集中基地局300の交換負荷が増大することはな
い。また,基地局200では,各加入者局100から受
信した信号が送信周波数帯域から受信側加入者局に対応
する受信周波数帯域へ変調信号のまま周波数変換され他
の加入者局100へ送信されるため,基地局200に復
調装置,変調装置,チューナ等を設ける必要がなくな
り,システム全体のコストを低減することができる。
【0031】(第3の例)一方,異なる基地局200間
での通信や更に外部のネットワークへの通信は,集中基
地局300を介して行われる。例えば基地局2001の
セクタS11に属する加入者局100と他の基地局20
02のセクタS22に属する加入者局100との間で通
信を行う場合には,まず加入者局100から基地局20
01へ信号が送信され,基地局2001内でセクタS1
1用の加入者局用送受信部200SCから集中基地局用
送受信部200CCへ信号が伝送され,その後基地局2
001から一対一無線回線を介して集中基地局300へ
信号が送信される。その後,集中基地局300において
交換器301により送受信部3021から接続先の基地
局2002に対応する送受信部3022へ信号が伝送さ
れ,その送受信部3022から一対一無線回線を介して
他の基地局2002へ信号が送信され,他の基地局20
02からセクタS22に属する加入者局100へ信号が
送信される(図1及び図3参照)。セクタS11に属す
る加入者局100から集中基地局300へのアップリン
ク用の周波数チャンネルには,加入者局100と基地局
2001との間で用いられる周波数チャンネルU1->
C,及び基地局2001と集中基地局300との間で用
いられる周波数チャンネルP1->Cが割り当てられる
(図4参照)。また,簡単のため,基地局2001と基
地局2002とで周波数チャンネルの構成が同じである
とすると,集中基地局300から,基地局2002のセ
クタS22にある加入者局100へのダウンリクンク用
の周波数チャンネルには,集中基地局300と基地局2
002との間で用いられる周波数チャンネルPC->2
と,基地局2002とセクタS22に属する加入者局1
00との間で用いられる周波数チャンネルDC->2とが
割り当てられる(図4参照)。
【0032】セクタS11に属する加入者局100から
基地局2001へ周波数チャンネルU1->Cを用いて送
信された信号は,基地局2001のセクタアンテナ20
1により受信され,低雑音増幅器202に供給される。
低雑音増幅器202により増幅された信号は分配器22
0へ出力され,複数の信号に分離される。分配器220
の後段には,周波数チャンネルU1->Cのみを通過させ
る帯域通過フィルター221が設けられており,分配器
220の出力から周波数チャンネルU1->Cにある信号
が取り出される。上記帯域通過フィルター221の出力
は,ミキサー223により発振周波数ΔF1Cを有する
局部発振器222からの信号とミキシングされる。これ
により,周波数チャンネルU1->Cにある信号はΔF1
Cだけシフトされ,変調信号のままアップリンク用の周
波数チャンネルP1->Cへ周波数変換される。周波数チ
ャンネルP1->Cにある信号は,合成器225により他
の信号と合成された後,送信用高出力増幅器228を介
して送信用アンテナ229に供給され,基地局2001
から集中基地局300へ送信される。
【0033】上記基地局2001から送信された信号
は,一対一無線回線を介して集中基地局300の受信用
アンテナ309で受信され,低雑音増幅器310を介し
て周波数変換装置311へ供給される。周波数変換装置
311によりダウンコンバートされた信号は,分配器3
12により他の信号から分離された後チューナ313群
に供給され,所望の周波数チャンネルの信号が取り出さ
れる。このチューナ313それぞれの後段に設けられた
復調装置314により元のデジタル信号が復調され交換
器301に出力される。交換器301では,デジタル信
号に含まれるヘッダ情報によってルーティング先が決定
され,ルーティング先が他の基地局2002の中にあれ
ば基地局2002に接続するポートに信号をルーティン
グする。ルーティングされた信号は,基地局2002に
対応して設けられた送受信部3022の変調装置303
により再び変調され,特定の周波数チャンネルに変換さ
れた後,周波数変換装置304,合成器305,周波数
変換装置306を介してアップコンバートされ,一対一
の無線回線を介して集中基地局300から基地局200
2へ送信される。尚,集中基地局300から更に外部へ
データを送信する場合には,交換器301から送受信部
302へ信号がルーティングされず,交換器301から
外部ネットワークへ伝送される。
【0034】集中基地局300から周波数チャンネルP
C->2を用いて基地局2002へ送信された信号は,基
地局2002のアンテナ226により受信され,低雑音
増幅器227に供給される。低雑音増幅器227により
増幅された信号は分配器220へ出力され,複数の信号
に分離される。分配器220の後段には,周波数チャン
ネルPC->2のみを通過させる帯域通過フィルター22
1が設けられており,分配器220の出力から周波数チ
ャンネルPC->2にある信号が取り出される。上記帯域
通過フィルター221の出力は,ミキサー223により
発振周波数ΔFC2を有する局部発振器222からの信
号とミキシングされる。これにより,周波数チャンネル
PC->2にある信号はΔFC2だけシフトされ,変調信
号のままダウンリンク用の周波数チャンネルDC->2へ
周波数変換される。周波数チャンネルDC->2に周波数
変換された信号のうち,周波数チャンネルDC->2以外
の不要成分は,帯域通過フィルター224によって除去
される。セクタS22に対応する加入者局用送受信部2
00SCbの帯域通過フィルター224から出力された
信号は,合成器225により他の信号と合成されたの
ち,送信用高出力増幅器212へ出力される。送信用高
出力増幅器212により増幅された信号は送信用アンテ
ナ213に供給され,基地局2001からセクタS22
に属する加入者局100へ送信される。尚,周波数チャ
ンネルDC->2の信号は,セクタS12に属するどの加
入者局100でも受信可能である。もし,セクタS12
に属する特定の加入者局100へ送信を行う場合には,
上記周波数チャンネルDC->2を周波数多重,時分割多
重,さらにはコード領域の多重化技術を用いて分割すれ
ばよい。この分割されたチャンネルは,セクタSに対応
するチャンネルと同様,上記交換器301により集中基
地局300から直接指定することが可能である。上記第
3の例のように,集中基地局300を介して通信を行う
場合,交換器301により加入者局100の受信周波数
帯域を選択することが可能であり,高速なチャンネル切
り替えが可能となる。また,基地局200に変調装置,
復調装置等を設ける必要がなく,基地局及びシステム全
体のコスト低減を図ることができる。このように,本実
施の形態に係る一対多無線通信システムによれば,基地
局単位のローカルなトラフィックは,各加入者局から受
信した信号が送信周波数帯域から受信側加入者局に対応
する受信周波数帯域へ変調信号のまま周波数変換され他
の加入者局へ送信されることによって基地局内で処理さ
れるため,基地局に要するコストを抑制しつつ集中基地
局の交換負荷を低減した一対多無線通信システムを提供
することができる。
【0035】
【実施例】上記実施の形態では,基地局200で各加入
者局100から受信した信号を送信周波数帯域から受信
側加入者局に対応する受信周波数帯域へ変調信号のまま
周波数変換して他の加入者局100へ送信することによ
って交換処理が行われていたが,図5に示すように,基
地局200で受信した信号を中間周波数まで周波数変換
した後,中間周波数帯域で受信側加入者局に対応する受
信周波数帯域を選択し,当該選択された受信周数帯域へ
変調信号のまま周波数変換するようにしてもよい。この
実施例に係る一対多無線通信システムの構成が,上記実
施の形態に係る一対多無線通信システムと異なるのは,
基地局の構成である。
【0036】図5に示すように,この実施例に係る上記
基地局200’は,セクタS毎に設けられた加入者局用
送受信部200’SCに,各加入者局100から送信さ
れた信号を受信するための受信用アンテナ201’と,
該受信用アンテナ201’から供給された信号を増幅す
る低雑音増幅器202’と,低雑音増幅器202’から
出力された信号を受信用の中間周波数へ変換する周波数
変換装置203’と,分配器204’と,加入者局10
0と同調し受信用中間周波数を選局するためのチューナ
205’と,中間周波数にある信号をスイッチングする
マトリクス交換器500と,マトリクス変換器500に
より切り替えられ,上記加入者局100と対応する中間
周波数の信号を出力する周波数変換装置209’と,各
周波数変換装置208’から出力された信号を合成する
合成器210’と,合成器210’からの信号を無線周
波数へ変換する周波数変換装置211’と,周波数変換
装置211’の出力を増幅する送信用高出力増幅器21
2’と,送信用のアンテナ213’とを有する。
【0037】また,上記基地局200’は集中基地局3
00と一対一無線通信を行うための集中基地局用送受信
部200’CCを有する。この集中基地局用送受信部2
00CC’は,上記加入者局用送受信部200’SCと
ほぼ同じ構成を有する。即ち,集中基地局300から送
信された信号を受信するための受信用アンテナ226’
と,該受信用アンテナ226’から供給された信号を増
幅する低雑音増幅器227’と,低雑音増幅器227’
から出力された信号を受信用の中間周波数へ変換する周
波数変換装置228’と,分配器229’と,加入者局
100と同調し受信用中間周波数を選局するためのチュ
ーナ230’と,中間周波数にある信号をスイッチング
するマトリクス交換器501と,マトリクス変換器50
1により切り替えられ,上記加入者局100と対応する
中間周波数の信号を出力する周波数変換装置231’
と,各周波数変換装置231’から出力された信号を合
成する合成器232’と,合成器232’からの信号を
無線周波数へ変換する周波数変換装置233’と,周波
数変換装置233’の出力を増幅する送信用高出力増幅
器234’と,送信用のアンテナ235’とを有する。
また,上記集中基地局用送受信部200’CCには,必
要に応じて,集中基地局300から送信された受信周波
数帯域の情報を含む信号を復調する復調装置502と,
復調装置502から出力された信号を処理しマトリクス
変換器501を制御するためのCPU503と,CPU
503から出力されたデジタル信号を変調する変調装置
504とが設けられる。この実施例に係る一対多無線通
信システムの動作も,上記実施の形態に係る一対多無線
通信システムのものと類似している。
【0038】(第4の例)上記実施の形態における第1
の例と同様に,例えばセクタS11に属する加入者局1
001が同じセクタS11に属する他の加入者局100
2,1003,…と通信を行う場合には,まず加入者局
1001から基地局2001’へ信号が送信され,その
後基地局2001’から他の加入者局1002,100
3,…に信号が送信される。加入者局1001から基地
局2001’へ加入者局1001専用のアップリンク周
波数チャンネル用いて送信された信号は,基地局200
1’のセクタアンテナ201’により受信され,低雑音
増幅器202’に供給される。低雑音増幅器202’に
より増幅された信号は,周波数変換装置203’により
受信用の中間周波数へダウンコンバートされる。この受
信用中間周波数の信号は分配器204’で分配されてチ
ューナ205’に供給される。加入者局1001に同調
しているチューナ205’によって所望の中間周波数の
信号が選局され,ビデオ交換器やそれに準ずる低価格の
交換器が用いられるマトリクス変換器500へ出力され
る。中間周波数マトリクス変換器500によりセクタS
11に対応した周波数変換器209’に接続先が設定さ
れ,この周波数変換装置209’によって信号はセクタ
S11に対応するダウンリンク用の周波数チャンネルへ
周波数変換される。各周波数変換装置209’から出力
された信号は合成器210’により合成され,周波数変
換装置211’,送信用高出力増幅器212’を介して
送信用アンテナ213’に供給され,セクタS11の他
の加入者局1002,1003,…へ送信される。この
例では,各加入者局に対応したアップリンク,ダウンリ
ンクの周波数チャンネルを使用したが,一つの周波数チ
ャンネルを同一セクタS内の複数の加入者局100で時
分割多重技術により共有することも可能である。マトリ
クス変換器500はアナログスイッチ等の高速切替の可
能なスイッチであるため,例えばフレーム時間を10m
sとし,これを10個の1msのタイムスロットに分割
して,10局の加入者局100からの信号を1つの周波
数変換装置209に交代で供給することも可能である。
また,各周波数チャンネルをより狭い周波数帯域に分割
して,周波数多重で複数の加入者局100で共有するこ
とも可能である。
【0039】(第5の例)また,上記実施の形態におけ
る第2の例と同様に,例えばセクタS11に属する加入
者局1001と,同じ基地局2001’の他のセクタS
12に属する加入者局1005,1006,…との間で
通信を行う場合には,まず加入者局1001から基地局
2001’へ信号が送信され,基地局2001’内でセ
クタS11用の加入者局用送受信部200’SCaから
セクタS12用の加入者局用送受信部200’SCbへ
信号が伝送され,その後基地局2001’から他のセク
タS12に属する加入者局1005,1006,…に信
号が送信される。この第5の例の動作は,マトリクス変
換装置500によってセクタS12に対応する加入者局
用送受信部200’SCbの周波数変換装置205’に
接続設定が行われる点を除いて上記第4の例と同様であ
るので,詳細は省略する。上記第4及び第5の例でも,
同じセルC内で,即ち同じ基地局2001を用いて通信
を行う場合には,集中基地局300への通信は行われな
い。このため,基地局200’単位のローカルなトラフ
ィックによって集中基地局300の交換負荷が増大する
ことはない。また,基地局200では,各加入者局10
0から受信した信号を変復調せず交換処理を行うため,
基地局200に復調装置,変調装置等を設ける必要がな
くなり,システム全体のコストを低減することができ
る。
【0040】(第6の例)一方,異なる基地局200間
での通信は,上記実施の形態における第3の例と同様
に,集中基地局300を介して行われる。例えば基地局
2001’のセクタS11に属する加入者局100と他
の基地局200’のセクタS22に属する加入者局10
0との間で通信を行う場合には,まず加入者局100か
ら基地局2001’へ信号が送信され,基地局200
1’内でセクタS11用の加入者局用送受信部200’
SCから集中基地局用送受信部200’CCへ信号が伝
送され,その後基地局2001’から一対一無線回線を
介して集中基地局300へ信号が送信される。その後,
集中基地局300において交換器301により送受信部
302から接続先の基地局2002に対応する送受信部
302へ信号が伝送され,その送受信部302から一対
一無線回線を介して他の基地局200へ信号が送信さ
れ,他の基地局200からセクタS22に属する加入者
局100へ信号が送信される。この第6の例の動作が,
上記第4及び第5の例ととりわけ異なる点は,基地局2
001’のマトリクス交換装置500,501によって
集中基地局用送受信部200’CCの周波数変換装置2
05’に接続設定が行われる点,集中基地局300を介
して他の基地局200と通信が行われる点であるが,各
動作は上記第3,第4,及び第5の例とほぼ同様である
ので省略する。
【0041】また,上記第4〜第6の例における,マト
リクス交換装置500,501によるルーティング(経
路制御)は,固定的な使い方もできるが,集中基地局3
00からルーティングの情報を含む信号を基地局20
0’へ送信することにより,切り替えることも可能であ
る。この場合,例えば切り替え指令のためのオーダワイ
ヤとして,ユーザデータとは他の周波数帯域を確保し,
ユーザデータの伝送とは別に経路制御情報を送る方法が
用いられる。このときには,経路制御情報専用の復調装
置502,復調装置503が必要となり,さらに基地局
200’にCPU503を配することにより高度な経路
動作をさせることも可能となる。また,図6に示すよう
に,上記実施の形態における一対多無線通信システムと
上記実施例に係る一対多無線通信システムとを組み合わ
せることも可能である。この例では,同じセクタS内に
属する加入者局100間の通信は,上記第1の例と同様
に行われる。特定の加入者局100間で通信を行う場合
に,周波数チャンネルを周波数多重,時分割多重の方法
により分割して複数の加入者局100で共有できる点も
同様である。また,セクタS間の通信又は集中基地局3
00を介した通信は,上記実施例と同様に,マトリクス
交換器を用いてルーティングが行われる。このルーティ
ングはもちろん集中基地局300からの経路制御情報に
従って行うこともできる。上記のように基地局で受信し
た無線信号を中間周波数帯域へ変換し,該中間周波数帯
域でマトリクス変換器を用いて経路選択をする場合,各
加入者局での周波数チャンネルの選択がそのまま経路の
選択になっていた上記実施の形態に係る一対多無線通信
システムと較べて,高価な準ミリ波帯の帯域通過フィル
タ224の数を大幅に削減できるので,システム全体の
コストを低減することができる。
【0042】なお,このようなルーティングは,加入者
局100からの接続要求を基地局200経由で集中基地
局300に集め,その時点で,中間回線の空き具合に応
じて,基地局200内でルーティングするか,集中基地
局300経由でルーティングするかを,自動的に選択す
ることにより,限られた周波数帯域を有効利用すること
ができる。集中基地局300内の交換器301では,通
常,集中基地局300経由でルーティングする経路管理
を行っているので,本発明の基地局200内でルーティ
ングする機構を組み合わせれば,交換器301を構成す
るコンピュータに上記選択機能を持たせることで上記の
機能が実現できる。このような一対多無線通信システム
も本発明における一対多無線通信システムの一例であ
る。
【0043】また,上記実施の形態では,基地局200
と集中基地局300とは直接無線回線を介して接続され
ていたが,この間にリピータを設けるようにしてもよ
い。このリピータには,リピータに接続されている各無
線リンクを中継するための周波数変換装置があればよく
簡単な構成で実現することができる。また,リピータは
基地局の加入者局との通信機能を兼ねてもよい。このよ
うな一対多無線通信システムも本発明における一対多無
線通信システムの一例である。また,上記の基地局20
0は,変調装置,復調装置,交換器等の,重く大きく消
費電力が多く,メンテナンスが必要であり,しかも空調
の必要な機器を内部に保有してないため,小型化可能で
ありかつ耐環境性も高いので,タワーの上部や山の頂上
等見通しの良い場所に設置することが容易である。これ
により1つの基地局200のカバーする領域を広げるこ
とができる。
【0044】
【発明の効果】上記のように請求項1に記載の発明によ
れば,任意の加入者局から他の加入者局へ上記基地局を
介して通信する場合でも,上記基地局で受信された送信
側加入者局からの無線信号は変調信号のまま受信側加入
者局に対応する受信周波数帯域へ変換されるから,上記
基地局に変調装置,復調装置,中間周波数への周波数変
換装置,チューナ等を設ける必要がなくなり,基地局及
びシステム全体のコストを低減することができる。ま
た,上記請求項2に記載の発明によれば,上記送信側加
入者局の送信周波数帯域と上記受信側加入者局の受信周
波数帯域との間の周波数変換量が予め設定されるから,
任意の加入者局から同じ基地局内の特定の加入者局へ高
価な交換器を用いることなく通信を行うことが可能とな
り,基地局及びシステム全体のコストを低減することが
できる。また,上記請求項3に記載の発明によれば,上
記請求項1に記載の一対多無線通信システムと同様に,
上記基地局で受信された送信側加入者局からの無線信号
は一旦中間周波数へ変換された後,変調信号のまま中間
周波数から受信周波数帯域へ変換され送信されるので,
上記基地局に変調装置や復調装置を設ける必要がなくな
ると共に,中間周波数帯域で受信側加入者局の受信周波
数帯域を選択することにより安価なマトリクス交換器を
用いることが可能となり,基地局及びシステム全体のコ
ストを低減することができる。また,中間周波数帯域で
受信周波数帯域を選択することにより,同一の周波数帯
域を複数の加入者局へルーティングすることが可能とな
り,必要となる周波数チャンネルを大幅に低減すること
ができる。また,上記請求項4又は5に記載の発明によ
れば,上記送信側加入者局からの無線信号を上記受信側
加入者局が属するセクタに割り当てられた受信周波数帯
域へ変調信号のまま周波数変換されるため,同じセクタ
に属する加入者局間,または異なるセクタに属する間で
通信を行う場合でも,上記請求項1又は2に記載の発明
と同様,基地局及びシステム全体のコストを低減するこ
とができる。また,上記請求項6に記載の発明によれ
ば,上記基地局で各加入者局に対応する受信周波数帯域
の割り当てが変更された場合でも,上記加入者局で正し
い選局を行うことが可能となる。
【0045】また,上記請求項7又は8に記載の発明に
よれば,任意の基地局から上記集中基地局を介して他の
基地局や外部ネットワークに接続する場合でも,基地局
単位のローカルなトラフィックによる交換負荷は基地局
内で処理されるため,上記集中基地局に過度に集中する
ことがなく,円滑な運用を図ることができる。また,集
中基地局の交換器に比較的処理能力の低いものを用いる
ことも可能となり,コストを削減することもできる。ま
た,上記請求項9に記載の発明によれば,上記集中基地
局で各加入者局に対応する受信周波数帯域の割り当てが
変更された場合でも,上記加入者局で正しい選局を行う
ことが可能となる。上記請求項10に記載の発明によれ
ば,中間回線の空き具合に応じて上記集中基地局から経
路選択が行われるため,限られた周波数帯域を有効に利
用することができる。上記請求項11に記載の発明によ
れば,基地局がタワーの上部や山の頂上等見通しの良い
場所に設置されるため,1つの基地局のカバーする領域
を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る一対多無線通信
システムの概略構成を示す図。
【図2】 上記一対多無線通信システムの加入者局と基
地局とを説明するための図。
【図3】 上記一対多無線通信システムの集中基地局を
介した通信を説明するための図。
【図4】 上記一対多無線通信システムで用いられる周
波数チャンネルの割り当ての例を示す図。
【図5】 本発明の一実施例に係る一対多無線通信シス
テムの概略構成を示す図。
【図6】 本発明の他の実施例に係る一対多無線通信シ
ステムの概略構成を示す図。
【図7】 従来の一対多無線通信システムの一例を説明
するための図。
【図8】 基地局のセルの概念を及び基地局と集中基地
局との接続を説明するための図。
【図9】 従来の一対多無線通信システムの他の例を説
明するための図。
【符号の説明】
100…加入者局 200…基地局 221,224…帯域通過フィルター 222…局部発振器 223…ミキサー 300…集中基地局 500,501…マトリクス変換装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04Q 7/30 (72)発明者 日下 卓也 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (56)参考文献 特開 平8−237736(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加入者局がマイクロ波,準ミリ
    波,又はミリ波帯に割り当てられた所定の送信周波数帯
    域及び受信周波数帯域を用いて基地局と無線通信する一
    対多無線通信システムにおいて,上記基地局で受信され
    た送信側加入者局からの無線信号を,変調信号のまま送
    信周波数帯域から受信側加入者局に対応する受信周波数
    帯域へ変換して,上記基地局から上記受信側加入者局へ
    送信してなることを特徴とする一対多無線通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記送信側加入者局の送信周波数帯域と
    上記受信側加入者局の受信周波数帯域との間の周波数変
    換量が予め設定されてなる請求項1に記載の一対多無線
    通信システム。
  3. 【請求項3】 上記基地局で受信された送信側加入者局
    からの無線信号が,一旦送信周波数帯域から中間周波数
    帯域へ周波数変換され,該中間周波数帯域で選択された
    受信周波数帯域へ変調信号のまま周波数変換されてなる
    請求項1に記載の一対多無線通信システム。
  4. 【請求項4】 上記基地局が,互いに異なる周波数帯域
    を用いる複数のセクタを有し,上記基地局で受信された
    送信側加入者局からの無線信号が,変調信号のまま送信
    周波数帯域から上記受信側加入者局が属するセクタに割
    り当てられた受信周波数帯域へ変換されてなる請求項1
    〜3のいずれかに記載の一対多無線通信システム。
  5. 【請求項5】 上記送信側加入者局と受信側加入者局と
    が異なるセクタに属してなる請求項4に記載の一対多無
    線通信システム。
  6. 【請求項6】 上記基地局から上記加入者局へ受信周波
    数帯域の情報を含む信号が送信されてなる請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の一対多無線通信システム。
  7. 【請求項7】 上記基地局が,受信信号を一旦復調して
    接続先を設定した後再び変調して該接続先に送信する交
    換機能を有する集中基地局に,一対一無線回線を介して
    接続されてなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の一
    対多無線通信システム。
  8. 【請求項8】 上記基地局が,上記集中基地局を介して
    他の基地局と接続されてなる請求項7に記載の一対多無
    線通信システム。
  9. 【請求項9】 上記集中基地局から上記基地局へ受信周
    波数帯域の情報を含む信号が送信されてなる請求項7又
    は8に記載の一対多無線通信システム。
  10. 【請求項10】 ある加入者局から他の加入者局への接
    続要求が,上記基地局経由で上記集中基地局になされた
    時,中間回線の空き具合に応じて,上記集中基地局の交
    換器経由の通信路にするか,あるいは上記基地局内で変
    調信号のまま送受信する通信経路にするかを,上記集中
    基地局にて選択すること特徴とする請求項7〜9のいず
    れか1項に記載の一対多無線通信システム。
  11. 【請求項11】 上記集中基地局は建造物の内部に設置
    し,上記基地局は見通しの良い場所に設置したことを特
    徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の一対多
    無線通信システム。
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