JP3487620B2 - 逆転写酵素阻害剤及び抗ウイルス剤 - Google Patents

逆転写酵素阻害剤及び抗ウイルス剤

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JP3487620B2 JP30041893A JP30041893A JP3487620B2 JP 3487620 B2 JP3487620 B2 JP 3487620B2 JP 30041893 A JP30041893 A JP 30041893A JP 30041893 A JP30041893 A JP 30041893A JP 3487620 B2 JP3487620 B2 JP 3487620B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆転写酵素阻害剤及び
抗ウイルス剤に関し、さらに詳しくは硫酸化チロシン及
び/またはその生理学的に許容しうる塩を有効成分とし
て含有する逆転写酵素阻害剤及び抗ウイルス剤に関す
る。
【0002】
【従来技術】抗エイズ薬として最初の治療薬AZT(ア
ジドチミジン:逆転写酵素阻害剤)は、エイズの発症や
進行を有意に遅らせることが明らかになった。しかし、
AZTには長期投与に基く慢性毒性、薬剤耐性エイズウ
イルス変異株の出現などの問題がある。また、最近DD
I(ダイデオキシイノシン)とAZTの組み合わせ療法
も承認されているが、これも急性膵炎などの重篤な副作
用が報告されている。これらはいずれもモノヌクレオシ
ドであって、逆転写酵素だけでなくヒトのポリメラーゼ
にも影響し、選択性に乏しい。特開平2−178232
号公報は、有効成分としてスルホン化ポリアミノ酸を含
有することを特徴とするレトロウィルス感染症、特にエ
イズの治療及び予防に有効な薬剤を開示しているが、こ
れらの有効成分は分子量が500 〜500,000 ダルトンほど
の高分子化合物であって、利用しづらく、硫酸化度など
構造的に明確でない。現在開発中の抗ウイルス剤として
は、プロテアーゼ阻害剤、転写・翻訳阻害剤、脱殻阻害
剤、HIVのエンベロープタンパクのグリコレーション
阻害剤などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような欠点を持たず、毒性が弱く、低分子量で構造が
明確な有効成分を含む新規の逆転写酵素阻害剤及び抗ウ
イルス剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ね、ウイルスの逆転写酵
素に対して阻害作用を有する物質を探索したところ、硫
酸化チロシンに優れた逆転写酵素阻害作用があることを
見出し、本発明を完成するに至った。従って、本発明は
硫酸化チロシン及び/またはその生理学的に許容しうる
塩を有効成分として含有する逆転写酵素阻害剤である。
さらに本発明は生理学的に許容しうる塩がナトリウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリ
ウム塩またはテトラブチルアンモニウム塩である上記逆
転写酵素阻害剤である。ウイルスには例えばレトロウイ
ルスといったRNAを鋳型として逆転写酵素を用いてD
NAを合成するものがあり、この逆転写酵素を阻害する
ことによってウイルスのDNA合成を阻害することがで
きる。従って本発明はまた、硫酸化チロシン及び/また
はその生理学的に許容しうる塩を有効成分として含有す
る抗ウイルス剤に関し、さらにその生理学的に許容しう
る塩がナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩、バリウム塩またはテトラブチルアンモニウ
ム塩である抗ウイルス剤に関する。本発明はさらに、ウ
イルスがエイズウイルスである上記抗ウイルス剤に関す
る。
【0005】本発明の硫酸化チロシンにおけるチロシン
はD体でもL体でもDL体でもよい。この硫酸化チロシ
ンの生理学的に許容しうる塩としては、ナトリウム塩、
カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム
塩、バリウム塩、テトラブチルアンモニウム塩、塩酸
塩、硫酸塩、酢酸塩など、公知の金属塩、無機酸塩、有
機酸塩などが挙げられる。本発明の逆転写酵素阻害剤及
び抗ウイルス剤の有効成分である硫酸化チロシンは、チ
ロシンのフェノール性水酸基及び/またはアミノ基が硫
酸化された物質である。具体的には下記式(I)で表さ
れる化合物である。 HOOC−CH(NHZ2)−CH2 −C6 4 −OZ1 (I) (式中Z1 及びZ2 のどちらか一方は−SO3 Hであっ
て、他方は−SO3 Hまたは水素原子である。)式
(I)中、Z1 及びZ2 がともに−SO3 Hである硫酸
化チロシン及びその生理学的に許容しうる塩が、本発明
において特に好適である。
【0006】従来フェノール性水酸基のみが硫酸化され
た硫酸化チロシン(式(I)において、Z1 が−SO3
Hであって、Z2 が水素原子である)は、Reitz 等によ
り、1946年にその合成が報告されている(H. C. Re
itz et al., J. Am. Chem. Soc., vol. 68, p1024 (194
6)) 。1954年には、初めて蛋白質の成分として見い
だされ(F. R. Bettelheim. J. Am. Chem.Soc., VOL. 7
6, p2838(1954)) 、また硫酸化チロシンは遊離状態で哺
乳動物の尿中に存在することが知られている(R. A. Jo
hn, et al., Biochem. J. vol. 94, p37 (1965))。この
ように、チロシン及びそのペプチドや蛋白中のチロシン
残基の硫酸エステル化は、動物、植物、微生物などの生
体内で、一般に解毒や生理作用発現のために行われてい
て、かつ硫酸化チロシン及びこれを含有するペプチド、
蛋白が生体成分として存在していることが知られている
(総説;W. B. Huttner, Methods in Enzymology (F. W
old and K. Moldave, eds.) vol.107, pp200-223(198
4)) 。その後、数々の報告があるが、硫酸化チロシンの
抗ウイルス作用については知られていなかった。
【0007】チロシンのフェノール性水酸基が硫酸化さ
れた硫酸化チロシンの分子量は261であり、また、フ
ェノール性水酸基及びアミノ基が硫酸化された硫酸化チ
ロシンの分子量は341であって、これらは従来のスル
ホン化ポリアミノ酸の分子量と比較して低く、抗原性を
回避することができ注射の際のショックを軽減すること
ができるという利点がある。また従来、低分子化合物を
硫酸エステル化しても抗ウイルス活性は期待できないと
考えられていたので、上記発見は全く予想されなかった
ことである。従来高分子硫酸化物は硫酸基がどこに結合
しているかといった問題を残しているが、チロシンは水
酸基及びアミノ基を各1個有するため、その硫酸化物の
構造がより明確である。
【0008】本発明の硫酸化チロシンは、チロシンを酵
素的に、または化学的に処理することによって製造する
ことができる。例えば酵素的方法としては、(1) Saidh
a, T、 Arch. Biochem. Biophys., 272、 237-244 (198
9);及び(2) Llu, M-C、 Biochem. Int., 21、 815-821
(1990) が知られている。化学的方法として、硫酸化チ
ロシンを含んだ蛋白を分解する方法やチロシンを硫酸エ
ステル化する方法が挙げられる。後者の場合には公知の
硫酸エステル化試薬を用いることができ、硫酸、クロロ
スルホン酸、三酸化イオウ、トリメチルシリルスルホン
酸クロリドなどが適当であり、一例として先に述べた R
eitz等の報告がある(H. C. Reitz et al., J. Am. Che
m. Soc., vol. 68, p1024 (1946))。また、硫酸化チロ
シンの塩としては、カリウム塩(F. R. Jevons, Bioche
m. J. 89,621(1963)) 、バリウム塩(L. Moroder, Hopp
e-Seyler's Z. Physiol. Chem., 360,787 (1979))、ナ
トリウム塩(W. B. Huttner, Method in Enzymology(F.
Wold and K. Moldave, eds.) vol. 107, pp200-223 (1
984))が知られている。
【0009】以下、本発明で使用する硫酸化チロシンの
製造方法の一例として、チロシンを硫酸エステル化する
場合の操作について具体的に説明する。出発原料とし
て、D、LまたはDL体のチロシンを用い、これを50
℃、五酸化燐にて真空下、一夜乾燥する。使用する溶媒
としてはピリジン、DMF(ジメチルホルムアミド)な
どが適当であって、特にピリジンが好ましい。溶媒には
適当な脱水剤を加えてから蒸留することが好ましく、ピ
リジンの場合には脱水剤として例えば水酸化ナトリウム
を使用することができる。溶媒の量はチロシンが均一な
懸濁溶液となる量であればよく、使用するチロシンの重
量に対して1〜1,000倍量程度でよく、通常は2〜1
00倍量が適当である。硫酸化試薬としては、公知の硫
酸化エステル化試薬、例えば硫酸、クロロスルホン酸、
三酸化イオウ、トリメチルシリルスルホン酸クロリドな
どが使用できる。さらに三酸化イオウとして、そのトリ
メチルアミンコンプレックス、ピリジンコンプレック
ス、N,N-ジメチルホルムアミドコンプレックスが使用で
きる。硫酸化試薬の添加量は、チロシンに対して1〜1
0当量程度が適当であって、通常は2〜4当量、特に3.
3当量が好ましい。好ましくは冷却下で硫酸化試薬を添
加する。上述のチロシン、溶媒及び硫酸化試薬の混合物
を不活性雰囲気下に反応させることが望ましい。使用で
きる不活性ガスとしては、窒素、アルゴンガスなどが挙
げられる。
【0010】反応温度及び反応時間は一般に、0〜10
0℃、1〜100時間が適当である。反応温度が高いほ
ど反応が早く進行するので、反応時間は反応温度に応じ
て適宜選択することができるが、一般的に反応時間が長
いほど収量が高くなる。反応温度及び反応時間はまた、
使用する溶媒や硫酸化試薬の種類及びそれらの組合せに
応じて変動させることが可能である。三酸化イオウ・ト
リメチルアミンコンプレックス−ピリジン系では、例え
ば55℃で93時間、あるいは90℃で数時間の反応に
よって硫酸化チロシンを得ることができる。またクロロ
スルホン酸−ピリジン系では、例えば55℃、93時間
の反応によって硫酸化チロシンを得ることができる。反
応中は、水分を防ぐために乾燥塔を付けることが好まし
く、使用する乾燥剤として塩化カルシウム、硫酸ナトリ
ウム、硫酸マグネシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどが挙げられる。
【0011】本発明の逆転写酵素阻害剤及び抗ウイルス
剤の有効成分は、硫酸化チロシン及びその生理学的に許
容しうる塩の単品または任意の混合物である。本発明の
逆転写酵素阻害剤は、その有効成分である硫酸化チロシ
ン及び/またはその生理学的に許容しうる塩の他に、こ
れらの有効成分を変質させるものや有毒なものでない限
り、用途に応じて適宜選択しうる添加物を含んでもよ
い。本発明の逆転写酵素阻害剤は、試薬及び抗ウイルス
剤といった薬剤に使用することができる。 〔投与方法〕本発明の抗ウイルス剤は、経口及び非経口
投与のいずれも使用可能であり、経口投与する場合は、
軟・硬カプセル剤または錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤と
して投与され、非経口投与する場合は、注射剤、点滴剤
及び固体状または懸濁粘稠液状として持続的な粘膜吸収
が維持できるように座剤のような剤形で投与され得る。
本発明の抗ウイルス剤を注射剤として投与する場合、皮
内、皮下、筋肉内、腹腔内あるいは静脈内投与が可能で
ある。また、局所組織内投与、局所への塗布、噴霧、座
剤、膀胱内注入などの外用的投与法なども用いることが
できる。
【0012】〔投与量〕本発明の抗ウイルス剤の投与量
は、投与法と病気の悪性度、患者の年齢、病状や一般状
態、病気の進行度などによって一定したものではない
が、成人では通常、1日当たり有効成分として約1mg〜
10gが適当である。 〔製剤化の方法〕本発明の抗ウイルス剤における有効成
分の配合割合は、剤形によって変更し得るが、通常経口
または粘膜吸収に投与されるときは、ほぼ0.3〜15.0
重量%が適当であり、非経口投与されるときは、ほぼ0.
01〜10重量%が適当である。また本発明の有効成分
を製剤化するに当たっては、常法に従い、水溶液、油性
製剤などにして皮下あるいは静脈注射用製剤とすること
ができる他、カプセル剤、錠剤、細粒剤などの剤形に製
剤化して経口用に供することができる。また、有効成分
に長時間の保存に耐える安定性および耐酸性を付与して
薬効を完全に持続させるために、さらに医薬的に許容し
得る皮膜を施して製剤化すれば、優れた安定性を有する
抗ウイスル剤とすることができる。
【0013】本発明の有効成分の製剤化に用いられる界
面活性剤、賦形剤、滑沢剤、佐剤及び医薬的に許容し得
る皮膜形成物質などを挙げれば、次のとおりである。本
発明のウイルス剤の崩壊、溶出を良好にするために、界
面活性剤、例えばアルコール、エステル類、ポリエチレ
ングリコール誘導体、ソルビタンの脂肪酸エステル類、
硫酸化脂肪アルコール類などの1種または2種以上を添
加することができる。また、賦形剤として、例えば蔗
糖、乳糖、デンプン、結晶セルロース、マンニット、軽
質無水珪酸、アルミン酸マグネシウム、メタ珪酸アルミ
ン酸マグネシウム、合成珪酸アルミニウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素カルシウム、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウムなどの1種または
2種以上を組み合わせて添加することができる。滑沢剤
としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、
硬化油などを1種または2種以上添加することができ
る。また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、サッカリン、
糖、マンニット、オレンジ油、カンゾウエキス、クエン
酸、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リンゴ酸など
の甘味剤、香料、着色剤、保存料などを含有させてもよ
い。
【0014】懸濁剤、湿潤剤のような佐剤としては、例
えばココナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳
酸カルシウム、ベニバナ油、大豆リン脂質などを含有さ
せることができる。また皮膜形成物質としては、セルロ
ース・糖類などの炭水化物誘導体として酢酸フタル酸セ
ルロース(CAP)、またアクリル酸系共重合体、二塩
基酸モノエステル類などのポリビニル誘導体としてアク
リル酸メチル・メタクリル酸共重合体、メタクリル酸メ
チル・メタクリル酸共重合体が挙げられる。また、上記
皮膜形成物質をコーティングするに際し、通常使用され
るコーティング助剤、例えば可塑剤の他、コーティング
操作時の薬剤相互の付着防止のための各種添加剤を添加
することによって皮膜形成剤の性質を改良したり、コー
ティング操作をより容易にすることができる。
【0015】以下、合成例、試験例及び製剤例により本
発明をさらに詳細に説明する。
【合成例1】 L−チロシン硫酸ナトリウムの合成 L−チロシン2g、三酸化イオウ・トリメチルアミンコ
ンプレックス5g、及びピリジン20mlを55℃にて、
窒素雰囲気下93時間反応させた。反応終了後、二層と
なるので、上層のピリジン層を除去後、塩化メチレンで
ピリジンを洗浄した。これを、冷却した12gの炭酸水
素ナトリウムを含む水200mlに注ぎ、不溶物は濾過し
て除去した。次いで濾液にテトラブチルアンモニウムハ
イドロジェンスルフェイト6.8g、炭酸水素ナトリウム
1.8gを含む水100mlを加え、塩化メチレンで抽出し
た。塩化メチレン層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
・乾固した。残査に、アンバーライトIR 120B
(Na+ ) 200mlと水200mlを加え、室温で一夜攪
拌した。濾過によりアンバーライトを除去後、水溶液を
塩化メチレンで洗浄し、凍結乾燥した。その結果、2.3
gの白色ないし淡黄白色の粉末として粗L−チロシン硫
酸ナトリウムを得た。
【0016】このようにして合成した粗L−チロシン硫
酸ナトリウムのIR、UVスペクトルを測定し、その他
の理化学的性質を調べた。その結果は下記のとおりであ
った。 IR: νmax, cm -1 (KBr) (図1に示す) 3475, 1660, 1510, 1250, 1060, 1020, 880 UV: λmax, nm (H2O) 263(ε=2.6 × 102) λmax, nm (0.01 N塩酸) 263(ε=5.0 × 102) このUV測定の結果から明らかなように、この試料では
280nm付近のフェノール性水酸基由来のUV吸収が消
失している。 形状: 白色ないし淡黄白色の粉末 融点: 300℃以上 元素分析:炭素 37.7%、水素 3.4%、窒素 4.8
%、イオウ 11.8%、灰分 30.3% 溶剤に対する溶解性:水、メタノール、ジメチルスルホ
キシドに可溶 アセトン、酢酸エチル、ヘキサン、クロロホルムに不溶 呈色反応: ニンヒドリン反応 陰性 塩化第2鉄反応 陰性
【0017】また、粗L−チロシン硫酸ナトリウムを高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって下記条
件下で分析したところ、単一ピークを示した。 分離カラム:YMC−Pack ODS−A(YMC Co.,
Ltd. 製)250 ×4.6 mm 粒度;5μm ポアサイズ;
120Å 移動相:アセトニトリル:0.002Mリン酸アンモニウ
ム水溶液(pH 7.45)=2:8 流速:1.0ml/min カラム温度:室温 検出波長:220nm、260nm(UV検出器) 保持時間:約2分(同様の条件でチロシンを分析したと
き、その保持時間は約3分であった。)
【0018】また、粗L−チロシン硫酸ナトリウムをH
PLCにより下記条件下で分析したところ、図2に示さ
れるおよそ8本のピークが観察され、そのメインピーク
は保持時間13.4分に観察された。 分離カラム:YMC−Pack ODS−A(YMC Co.,
Ltd. 製)250 ×4.6 mm 粒度:5μm ポアサイズ:
120Å 移動相:A液;0.002Mリン酸アンモニウム水溶液
(pH 7.45) B液;アセトニトリル:0.002Mリン酸アンモニウム
水溶液(pH 7.45)=2:8 直線グラジエントA→B(100%) 30分 流速:1.0ml/min カラム温度:40℃ 検出波長:220nm(UV検出器)
【0019】そこで、粗L−チロシン硫酸ナトリウム1
gをSephadex LH-20カラム(ファルマシア製、LH-20:1
50ml、直径2.5cm×42cm)に注入し、メタノールに
て溶出し、溶出液を10mlずつに分画した。このよう
にして得た画分を数本おきに上記と同様の条件のHPL
Cにて分析したところ、画分88番目以降に図3に示さ
れる単一のピークが観察され、その保持時間は約13.4
分であった。このピークは、粗L−チロシン硫酸ナトリ
ウムの図2に示されるメインピークと一致した。このよ
うにして精製されたL−チロシン硫酸ナトリウムの理化
学的性質は下記のとおりで、粗L−チロシン硫酸ナトリ
ウムとIRスペクトルを含めほぼ同様の性質を示した。 IRスペクトル: 図4に示す。 形状: 白色ないし淡黄白色の粉末 融点: 300℃以上 溶剤に対する溶解性:水、メタノール、ジメチルスルホ
キシドに可溶 アセトン、酢酸エチル、ヘキサン、クロロホルムに不溶 呈色反応: ニンヒドリン反応 陰性 塩化第2鉄反応 陰性
【0020】粗L−チロシン硫酸ナトリウムを0.1N塩
酸溶液中で80℃、10分間または6N塩酸中で105
℃、20時間加熱したところ、フェノール性水酸基に特
有のλmax 276nmのUV吸収が出現し、L−チロシン
の吸収と同一の吸収ピークを示した。また、この塩酸加
水分解物をHPLC及びアミノ酸分析計にて分析したと
ころ、単一ピークを示し、L−チロシンの保持時間と一
致した。従って、ここで合成されたL−チロシン硫酸ナ
トリウムは、下式で示されるチロシンのフェノール性水
酸基及び/またはアミノ基が硫酸化されているナトリウ
ム塩であると考えられる。 R1 OOC−CH(NHZ2)−CH2 −C6 4 −OZ
1 式中Z1 及びZ2 のどちらか一方は−SO3 Hまたは−
SO3 Naであって、他方は−SO3 H、−SO3 Na
または水素原子であり;R1 は水素原子またはナトリウ
ム原子であり;Z1 、Z2 及びR1 の少なくとも1つは
ナトリウム原子を含む。
【0021】
【合成例2】 L−チロシン硫酸ナトリウムの合成 L−チロシンに対して1当量の硫酸化試薬を使用してL
−チロシン硫酸ナトリウムを合成した。L−チロシン1
g、三酸化イオウ・トリメチルアミンコンプレックス0.
77g及びピリジン10mlを用いて、上記合成例1の操
作に従って、但し下記の3種の条件で反応を実施した。
反応終了後、二層となるので、上層のピリジン層を除去
後、塩化メチレンでピリジンを洗浄した。これを、冷却
した12gの炭酸水素ナトリウムを含む水200mlに注
ぎ、不溶物は濾過して除去した。得られた各々の硫酸化
チロシンのIRスペクトルの測定結果から、硫酸化試薬
を3.3当量用いた上記合成例1より得られた硫酸化チロ
シンと同じ物質であることがわかった。 1.反応温度:55℃、反応時間:93時間 2.反応温度:100℃、反応時間:3時間 3.反応温度:100℃、反応時間:1時間 硫酸化試薬を3.3当量添加すると、ほぼ定量的に硫酸化
チロシンを得ることができるが、1当量の硫酸化試薬で
は収量が減り、3.3当量の場合の収量と比較して5〜1
2%程度であった。
【0022】
【合成例3】 D−チロシン硫酸ナトリウムの合成 D−チロシン2g、三酸化イオウ・トリメチルアミンコ
ンプレックス5g、及びピリジン20mlを55℃にて、
窒素雰囲気下93時間反応させた。反応終了後、二層と
なるので、上層のピリジン層を除去後、塩化メチレンで
ピリジンを洗浄した。これを冷却した12gの炭酸水素
ナトリウムを含む水200mlに注ぎ、不溶物は濾過して
除去した。次いで濾液にテトラブチルアンモニウムハイ
ドロジェンスルフェイト6.8g、炭酸水素ナトリウム1.
8gを含む水100mlを加え、塩化メチレンで抽出し
た。塩化メチレン層を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮・
乾固した。残査に、アンバーライトIR 120B(N
+ ) 200mlと水200mlを加え、室温で一夜攪拌し
た。濾過によりアンバーライトを除去後、水溶液を塩化
メチレンで洗浄し、凍結乾燥した。その結果、2.3gの
白色ないし淡黄白色の粉末としてD−チロシン硫酸ナト
リウムを得た。このようにして合成したD−チロシン硫
酸ナトリウムのIRスペクトルを測定した。その結果は
下記のとおりであった。 IR: νmax, cm -1 (KBr) (図5に示す) 3450, 1650, 1500, 1240, 1050, 1010, 860
【0023】
【合成例4】 L−チロシン硫酸ナトリウムの合成 L−チロシン2gをピリジン20mlに入れ、氷浴にて冷
却した。これにクロロスルホン酸3.2gを少量ずつ滴下
した。この反応液を55℃で、窒素雰囲気下93時間反
応させた。反応終了後、上層のピリジンを除去し、塩化
メチレンでピリジンを洗浄した。これを、冷却した12
gの炭酸水素ナトリウムを含む水200mlに注ぎ、不溶
物は濾過して除去した。次にテトラブチルアンモニウム
ハイドロジェンスルフェイト6.8g、炭酸水素ナトリウ
ム1.8gを含む水100mlを加え、塩化メチレンで抽出
した。塩化メチレン層を塩化ナトリウムを含む水で洗浄
後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮・乾固した。残渣
に、アンバーライトIR 120B(Na+ ) 200ml
と水200mlを加え、室温で一夜攪拌した。濾過により
アンバーライトを除去後、水溶液を塩化メチレンで洗浄
し、その後凍結乾燥した。その結果、2.6gのL−チロ
シン硫酸ナトリウムを得た。
【0024】
【合成例5】 L−チロシン硫酸ナトリウムの合成 L−チロシン2g、三酸化イオウ・トリメチルアミンコ
ンプレックス5g、及びピリジン20mlを100℃に
て、窒素雰囲気下1時間反応させた。反応終了後、二層
となるので、上層のピリジン層を除去後、塩化メチレン
でピリジンを洗浄した。これを、冷却した12gの炭酸
水素ナトリウムを含む水200mlに注ぎ、不溶物は濾過
して除去した。次いで濾液にテトラブチルアンモニウム
ハイドロジェンスルフェイト6.8g、炭酸水素ナトリウ
ム1.8gを含む水100mlを加え、塩化メチレンで抽出
した。塩化メチレン層を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮
・乾固した。残査に、アンバーライトIR 120B
(Na+ ) 200mlと水200mlを加え、室温で一夜攪
拌した。濾過によりアンバーライトを除去後、水溶液を
塩化メチレンで洗浄し、凍結乾燥した。その結果、1.4
gのL−チロシン硫酸ナトリウムが得られた。このL−
チロシン硫酸ナトリウムのIRスペクトルを測定したと
ころ、結果は下記のとおりであった。 IR: νmax, cm -1 (KBr) 3475, 1660, 1510, 1250, 1050, 1020, 870
【0025】次に、上記合成例1で製造された粗L−チ
ロシン硫酸ナトリウムの抗ウイルス活性を確認した試
験、及び毒性試験について述べる。 試験例1 <HIV感染による細胞障害に対する薬剤の抑制作用>
本試験には、成人T細胞の白血病の原因ウイルスHTL
V−1によりトランスフォームされたヒトT細胞株MT
−4細胞(Gann monogr., Vol. 28, pp219〜228(1982))
とHIVの一種であるHTLV−IIIBを使用した。実験
方法は、パウエル等の方法に従った(Pauwels 等、J. V
irol. Methods, Vol. 20, pp309 〜321(1988))。96穴
マイクロタイタープレートに、種々の濃度のL−チロシ
ン硫酸ナトリウムと、HTLV−IIIBに感染したMT−
4細胞(2.5×104 個/ウェル、MOI(multiplici
ty of infection =接種ウイルス/細胞数):0.01)
を感染直後に加える。炭酸ガスインキュべーターで37
℃5日間培養した後、MTT法で、吸光度を測定するこ
とにより生存細胞数を測定し有効率を求めた。その結果
を表1に示す。
【0026】
【表1】 このように、L−チロシン硫酸ナトリウムは、顕著な抗
エイズウイルス活性を示した。50%有効濃度は、1.2
2μg/mlであった。
【0027】試験例2 <逆転写酵素阻害活性の測定>L−チロシン硫酸ナトリ
ウムの逆転写酵素阻害活性を次のように測定した。反応
液20μlは、50mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)、
40mM KCl、6mM MgCl2 、1mM ジチオスレ
イトール、50μg/mlのポリ(A)・オリゴ(dT)
12-18 、[ α-32 P] デオキシチミジントリホスフェー
ト、逆転写酵素及びL−チロシン硫酸ナトリウムを含
む。上記反応液を37℃、10分間保温後、DE81(W
hatman製) 濾紙上につける。5%Na2 HPO4 でよく
洗浄し、ついで水、エタノール、エーテルで洗浄する。
濾紙上の放射能を測定し、50%の阻害効果を示す濃度
(IC50)を求めた。逆転写酵素としてはAMV(トリ
骨髄芽球症ウイルス)由来及びHIV由来のものを使用
した。AMV由来逆転写酵素に対しては、IC50=23
0μg/ml、HIV由来逆転写酵素に対しては、IC
50=36μg/mlであった。
【0028】毒性試験 A)T細胞増殖に対する影響 試験例1と同様にしてHTLV−IIIB非感染MT−4細
胞の増殖に及ぼすL−チロシン硫酸ナトリウムの影響を
観察し、細胞の生存率を測定した。その結果を表2に示
す。
【0029】
【表2】
【0030】B)マウス白血病細胞L1210細胞の増
殖に対する影響 マウス白血病細胞L1210細胞の培養液に、L−チロ
シン硫酸ナトリウムを250 μg/mlの濃度で添加し、4日
間培養した。無添加の対照と比較して、ほとんど増殖抑
制を示さなかった。 C)マウスを使用した急性毒性試験 ICR4週齢、雄マウスに500mg/kgのL−チロシン硫酸
ナトリウムを腹腔内投与したところ、何ら顕著な毒性は
観察されなかった。
【0031】
【製剤例1】(注射・点滴剤) 有効成分であるL−チロシン硫酸ナトリウムを500mg 含
有するように粉末ブドウ糖5gを加えてバイアルに無菌
的に分配し、密封した上、窒素、ヘリウム等の不活性ガ
スを封入して冷暗所に保存する。使用前に0.85%生理食
塩水500ml を添加して静脈内注射剤として1日10〜500m
l を症状に応じて静脈内注射または点滴で投与する。
【製剤例2】(注射剤・点滴剤) 有効成分であるL−チロシン硫酸ナトリウムを50mg使用
した他は、製剤例1と同様の方法により軽症用静脈内注
射剤を製造し、1日、10〜500ml を症状に応じて静脈内
注射または点滴で投与する。
【0032】
【製剤例3】(注射剤、カプセル剤) 有効成分であるL−チロシン硫酸ナトリウム30mgを精製
ゴマ油1g及びステアリン酸アルミニウムゲル100mg に
溶解し密封した上、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを封
入して冷暗所に保存し、皮下注射用製剤とする。症状に
応じて1日に、1回、1〜10mlを皮下注射で投与する。
また、前記製剤を0.5ml ずつカプセルに分注して経口用
カプセル剤とし、1日、1〜10カプセルを症状に応じて
経口投与する。
【0033】
【製剤例4】(腸溶性錠剤) 以下の成分組成で腸溶性錠剤大人用(イ)及び小人用
(ロ)各々1,000 個を製造した。 [A] (イ) (ロ) L−チロシン硫酸ナトリウム 100 (g) 50 (g) 乳糖 99.4 49.7 ヒドロキシプロピルセルロース 0.6 0.3 ステアリン酸マグネシウム 2.0 1.0 [B] (イ) (ロ) 酢酸フタル酸セルロース 6.0(g) 4.0(g) ヒドロキシプロピルメチル 6.0 4.0 セルロースフタレート [A] の成分を各々取り、よく混合し、この混合物を直接
に加圧するか、またはよく練合した後、押し出し型製粒
機のスクリーンを通して顆粒成形を行い、十分によく乾
燥したものを加圧して錠剤を製造した。次に、成形され
た錠剤によく溶解させた[B] の基材を被覆して腸溶性の
錠剤とする。
【0034】
【製剤例5】(腸溶性顆粒剤) 以下の成分で腸溶性顆粒剤1,000gを製造した。 [A] L−チロシン硫酸ナトリウム 100 (g) 乳糖 737 ヒドロキシプロピルセルロース 3 [B] 酢酸フタル酸セルロース 80 (g) ヒドロキシプロピルメチル 80 セルロースフタレート [A] の成分を各々取り、よく混合した後、常法に従って
粒状に成形し、それをよく乾燥して篩別し、ビン、ヒー
トシール包装などに適した顆粒剤を製造した。次に、こ
の顆粒を浮遊流動させながら、溶解した[B] の基材を被
覆し、腸溶性の顆粒剤とする。
【0035】
【製剤例6】(腸溶性カプセル剤) 以下の成分で腸溶性カプセル剤1,000 個を製造した。
(イ)は大人用、(ロ)は小人用である。 [A] (イ) (ロ) L−チロシン硫酸ナトリウム 100 (g) 50 (g) 乳糖 24.6 74.4 ヒドロキシプロピルセルロース 0.4 0.4 [B] (イ) (ロ) 酢酸フタル酸セルロース 10 (g) 10 (g) ヒドロキシプロピルメチル 10 10 セルロースフタレート 上記の成分で製剤例5に記載したのと同様の方法でカプ
セルに適した腸溶性の顆粒剤を製造し、その組成物をカ
プセルに充填して腸溶性カプセルとした。
【0036】
【発明の効果】本発明の硫酸化チロシン及び/またはそ
の生理学的に許容しうる塩を含む逆転写酵素阻害剤及び
抗ウイルス剤は、低毒性であり、かつ顕著な逆転写酵素
阻害活性及び抗エイズウイルス活性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成例1で製造された粗L−チロシン硫酸ナト
リウムの赤外線吸収スペクトルである。
【図2】合成例1で製造された粗L−チロシン硫酸ナト
リウムのHPLCによるクロマトグラムである。
【図3】合成例1で製造されSephadex LH-20カラムによ
って精製されたL−チロシン硫酸ナトリウムのHPLC
によるクロマトグラムである。
【図4】精製L−チロシン硫酸ナトリウムの赤外線吸収
スペクトルである。
【図5】合成例3で製造されたD−チロシン硫酸ナトリ
ウムの赤外線吸収スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 直樹 東京都渋谷区恵比寿南3−11−17原町住 宅501 (72)発明者 小河原 宏 東京都文京区湯島2−33−9 (56)参考文献 特開 平6−183963(JP,A) 特開 平4−338330(JP,A) 特開 平2−178232(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/195 - 31/80 A61P 31/12 - 31/22 CAPLUS(STN) MEDLINE(STN) REGISTRY(STN) BIOSIS/MEDLINE/WPID S(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸化チロシン及び/またはその生理学
    的に許容しうる塩を有効成分として含有する逆転写酵素
    阻害剤。
  2. 【請求項2】 該塩がナトリウム塩、カリウム塩、カル
    シウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩またはテトラブ
    チルアンモニウム塩である請求項1に記載の逆転写酵素
    阻害剤。
  3. 【請求項3】 硫酸化チロシン及び/またはその生理学
    的に許容しうる塩を有効成分として含有する抗ウイルス
    剤。
  4. 【請求項4】 該塩がナトリウム塩、カリウム塩、カル
    シウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩またはテトラブ
    チルアンモニウム塩である請求項3に記載の抗ウイルス
    剤。
  5. 【請求項5】 ウイルスがエイズウイルスである請求項
    3または4に記載の抗ウイルス剤。
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