JP3486621B2 - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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JP3486621B2
JP3486621B2 JP2002112647A JP2002112647A JP3486621B2 JP 3486621 B2 JP3486621 B2 JP 3486621B2 JP 2002112647 A JP2002112647 A JP 2002112647A JP 2002112647 A JP2002112647 A JP 2002112647A JP 3486621 B2 JP3486621 B2 JP 3486621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、練り歯磨きを収納
している歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】練り歯磨きを収納している歯ブラシは、
携帯に便利で、いつでも何処でも好きなときに歯磨きで
きる特長がある。この構造の歯ブラシは、たとえば以下
の公報に記載される。 (1) 特開平11−178644号公報 (2) 特開2000−300349号公報 (3) 特開平8−214949号公報
【0003】(1)の公報に記載される歯ブラシは、図
1に示すように、柄30の部分に、練り歯磨きを充填す
る蛇腹容器31を設けている。蛇腹容器31は、下端の
両側に突起32を設けている。柄30である本体の内面
には、螺旋状の溝33を設けている。この溝33に沿っ
て蛇腹容器31の突起32を移動させると、蛇腹の下端
が柄30の先端に向かって移動して、収納している練り
歯磨きが押し出される。
【0004】(2)の公報にも柄の部分に練り歯磨きを
充填して、使用するときに絞り出す歯ブラシが記載され
る。また、(3)の公報には記載される歯ブラシは、柄
の部分に流動性のある歯磨き剤や液体歯磨きを充填する
構造が記載される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これ等の公報に記載さ
れる歯ブラシは、柄の内部に歯磨き剤を充填している。
このため、練り歯磨きを充填している歯磨きチューブ等
を歯ブラシと一緒に携帯することなく、歯ブラシのみを
使用して綺麗に歯磨きできる。しかしながら、(1)〜
(3)の公報に記載される歯ブラシは、使用するときに
ブラシの部分に押し出した歯磨き剤が、ブラシに残存し
て不衛生になる欠点があった。さらに、ブラシの内部に
押し出された歯磨き剤は、綺麗に洗浄するのに手間がか
かり、簡単に除去できない欠点がある。さらに、押し出
された練り歯磨きが、ブラシの部分に設けている排出口
で硬化すると、次に押し出すときにスムーズに排出でき
なくなる欠点もある。
【0006】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、余分な練り歯磨きがブラシの部分に残存することが
なく、歯磨き後に洗浄して、簡単かつ容易に、しかも綺
麗に余分の練り歯磨きを除去できる歯ブラシを提供する
ことにある。また、練り歯磨きが排出口の近傍で硬化す
るのを防止して、常にスムーズに練り歯磨きを押し出し
できる歯ブラシを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の歯ブラシは、先
端にブラシ16を固定している脱着ブラシ部1と、この
脱着ブラシ部1を脱着できるように連結すると共に、内
部に練り歯磨き20を充填する充填室3を設けている本
体部2とを備える。さらに、本発明の歯ブラシは、脱着
ブラシ部1と本体部2とが以下の全ての構成を有するこ
とを特徴とする。 (a) 本体部2は、充填室3の開口部3Aを先端に設
けており、本体部2に連結される脱着ブラシ部1は、充
填室3の開口部3Aに連通する排出路17を内部に設け
ており、この排出路17を先端に設けているブラシ部1
5まで延長している。 (b) 本体部2は、内部に充填室3を設けているシリ
ンダー4と、このシリンダー4内に往復運動できるよう
に配設されて、充填室3に充填している練り歯磨き20
を押し出すピストン6とを備える。 (c) ピストン6は、先端を充填室3に配設して、後
端を本体部2の後端まで延長している。 (d) ピストン6は、弾性的に伸縮する弾性体10を
介して本体部2に連結されている。 (e) ピストン6の後端が押されると、充填室3に充
填している練り歯磨き20が、脱着ブラシ部1の排出路
17を通過してブラシ部15に押し出され、ピストン6
の押圧を解除する状態では、弾性体10がピストン6を
復帰位置に後退させて、ブラシ部15から押し出した余
分の練り歯磨き20を吸入するようにしている。
【0008】本体部2は、充填室3を内側に設けている
シリンダー4の外側に、シリンダー4よりも後端に突出
している外筒5を配設することができる。この本体部2
は、外筒5にシリンダー4を脱着できるように挿入し
て、ピストン6の後端を外筒5の後端まで延長すること
ができる。さらに、本体部2は、シリンダー4の後端
に、ピストン6の後退を停止させるストッパ部11を設
けて、ピストン6を所定の位置まで後退させることがで
きる。さらに、本発明の歯ブラシは、脱着ブラシ部1の
外側に、外筒5と同じ外形のキャップ19を脱着できる
ように被着することができる。このように、キャップ1
9を被着する歯ブラシは、練り歯磨き20の乾燥、硬化
を極めて有効に防止できる特長がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、図3の歯ブラシは、弾性体を
内蔵する位置が本発明の歯ブラシと異なるものであるか
ら、本発明の実施例にかかるものではない。この図は、
弾性体の位置以外の構造は本発明の歯ブラシと同じもの
であるから、弾性体と押出プレート以外の構造を示すた
めに記載する。以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための歯ブラシを例示するものであって、
本発明は歯ブラシを下記のものに特定しない。
【0010】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0011】図2と図3に示す歯ブラシは、先端にブラ
シ16を固定している脱着ブラシ部1と、この脱着ブラ
シ部1を脱着できるように連結すると共に、内部に練り
歯磨き20を充填する充填室3を設けている本体部2と
を備えている。この歯ブラシは、使用するときに、本体
部2に充填している練り歯磨き20をブラシ部15に押
し出し、押し出された練り歯磨き20を使用してブラシ
16で歯磨きをする。
【0012】図の本体部2は、シリンダー4と外筒5を
備えており、シリンダー4の内側に充填室3を設けて、
その先端を開口部3Aとしている。充填室3に充填して
いる練り歯磨き20は、ピストン6を操作して開口部3
Aから脱着ブラシ部1に押し出される。開口部3Aから
押し出される練り歯磨き20は、脱着ブラシ部1に設け
ている排出路17から先端のブラシ部15に押し出され
る。
【0013】図の本体部2は、シリンダー4の外側に外
筒5を設けている。この外筒5は、シリンダー4よりも
後端に突出している。さらに外筒5は、その内径をシリ
ンダー4の外径にほぼ等しくして、シリンダー4を脱着
できるように挿入している。シリンダー4は、脱着でき
るように外筒5に挿入しているが、所定の力よりも強い
力で押さないと、外筒5からでないようにしている。外
筒5は、シリンダー4よりも後端に突出する。また、シ
リンダー4は、外筒5よりも先端に突出している。すな
わち、本体部2は、後端部では外筒5がシリンダー4よ
りも突出しているが、先端部では外筒5よりもシリンダ
ー4が突出している。図の本体部2は、外筒5の後端部
の突出量とシリンダー4の先端部の突出量を特定するた
めに、シリンダー4の後端部と外筒5の内面とに段差部
を設けており、互いの段差部を当接させてシリンダー4
と外筒5とを所定の位置で連結している。シリンダー4
は、後端部の外側に位置決キャップ9を装着して固定し
ており、この位置決キャップ9の外径をシリンダー4の
外径よりも大きくして段差部を設けている。外筒5は、
中間部を境にして内径の異なる内面形状として段差部を
設けている。外筒5は、先端側の内径をシリンダー4の
外径とほぼ等しくすると共に、後端側の内径をシリンダ
ー4の後端部に固定された位置決キャップ9の外径とほ
ぼ等しくしている。ただ、外筒は、必ずしも内径の異な
る内面形状とする必要はなく、一様な厚さの筒体として
内面に凸部を固定して設けて、この凸部と位置決キャッ
プとでシリンダーと外筒との相対位置を特定することも
できる。この外筒は、凸部の突出高さや材質でシリンダ
ーとの連結強度を調整できる。
【0014】さらに、本体部2は、外筒5から突出して
いるシリンダー4の先端部に、キャップ19を脱着でき
るように挿入して連結する。キャップ19は、脱着ブラ
シ部1をカバーする筒状で、外筒5の外径に等しくして
いる。この歯ブラシは、本体部2にキャップ19を連結
すると、全体を同じ太さの円柱状にできる。キャップ1
9は、シリンダー4の先端部に挿入するので、その内径
をシリンダー4の外径にほぼ等しくしている。本体部2
に連結されたキャップ19は、脱着ブラシ部1をカバー
するように本体部2に被着される。
【0015】ピストン6は、先端を充填室3に配設し
て、後端を本体部2の後端まで延長している。ピストン
6は、押出ロッド7の先端に、シリンダー4内を隙間な
く摺動して、充填室3の練り歯磨き20を押し出す押出
プレート8を設けている。押出プレート8は、硬質プレ
ート8Aの前面に板状の軟質パッキン8Bを設けてい
る。軟質パッキン8Bの外径はシリンダー4の内径にほ
ぼ等しく、シリンダー4の内面に弾性的に押圧されて隙
間なくシリンダー4の内面を摺動して、練り歯磨き20
を圧送する。ピストン6の後端は、本体部2の後端であ
る外筒5の後端まで延長している。図の歯ブラシは、ピ
ストン6を押圧しない状態で、ピストン6の後端を本体
部2、すなわち外筒5の後端と同一平面としている。
【0016】ピストン6は、弾性的に伸縮する弾性体1
0を介して本体部2に連結している。弾性体10は、ピ
ストン6を押圧しない状態で、図に示す復帰位置、すな
わちピストン6の後端を本体部2である外筒5の後端に
位置させる。図の歯ブラシは、ピストン6の押出ロッド
7に凸部12を設け、シリンダー4の後端部に固定され
た位置決キャップ9に、押出ロッド7の凸部12に当接
してピストン6の後退を停止させるストッパ部11を設
けている。図の押出ロッド7は、中間部を境として太さ
の異なる異径ロッドで、外径の太い側をシリンダー4内
に配設すると共に、外径の細い側をシリンダー4の後端
から突出させている。この押出ロッド7は、異径ロッド
の段差部をストッパ部11に当接する凸部12としてい
る。この押出ロッド7は、全体をプラスチックで成形し
て安価に多量生産できる。ただ、押出ロッドは、必ずし
も異径ロッドとする必要はなく、一様な太さのロッドと
して、外周面に突起や凸条を設けて凸部を形成するこ
もできる。位置決キャップ9は、筒状の筒部9Aの端面
に、貫通孔9Cを有する円盤部9Bを連結した形状であ
る。筒部9Aは、シリンダー4の後端部に装着できる内
径を有する。円盤部9Bの貫通孔9Cは、押出ロッド7
の後端側を通過できるが凸部12を通過できない大きさ
に開口されており、この開口部をストッパ部11として
いる。この形状の位置決キャップ9は、円盤部9Bの貫
通孔9Cに押出ロッド7を挿通する状態でシリンダー4
の後端部に装着されて、ピストン6を前後に移動できる
状態とする。この構造の歯ブラシは、押出ロッド7の凸
部12をシリンダー4の後端面に設けたストッパ部11
に当て、後退位置を特定できるので、ピストン6の後端
を本体部2である外筒5の後端に正確に停止できる特長
がある。ただ、本発明の歯ブラシは、必ずしもピストン
に凸部を設ける必要はなく、弾性体でピストンを復帰位
置に停止させることもできる。
【0017】
【0018】弾性体10は、ピストン6を弾性的に後退
させて、ピストン6を図に示す復帰位置に移動させる。
【0019】ピストン6は、後端に押圧部13を設けて
いる。押圧部13は、リング形状の筒体で、中心孔13
Aに押出ロッド7の後端部を挿入して固定している。押
圧部13の中心孔13Aは、押出ロッド7の後端部の外
径とほぼ等しい内径としている。この押圧部13は、押
出ロッド7を挿通した状態で、押圧部13と押出ロッド
7とを貫通する連結ピン21が挿入されて互いに連結さ
れる。さらに、押圧部13は、外筒5の内径よりも小さ
い外径を有し、外筒5の内面に沿って、スムーズに移動
できるようにしている。図のピストン6は、1本のロッ
ドである押出ロッド7の先端に押出プレート8を、後端
に押圧部13を連結して固定している。
【0020】本発明の歯ブラシは、弾性体であるコイル
スプリングをシリンダーに内蔵させる必要はなく、図4
示すように、シリンダー4の外部に配設する。この図
に示す本体部2は、シリンダー4の後端から突出する押
出ロッド7を弾性体10であるコイルスプリングに挿通
している。押出ロッド7の後端には押圧部13を連結し
ており、シリンダー4の後端部に固定された位置決キャ
ップ9の円盤部9Bと押圧部13との間に弾性体10を
配設している。この弾性体10は、弾性的に収縮される
状態で、ピストン6とシリンダー4とに連結される。弾
性的に収縮している弾性体10は、弾性的な伸長しよう
とする力で、ピストン6を後退させて、ピストン6の凸
部12をシリンダー4のストッパ部11に当接させて、
ピストン6を復帰位置に停止させる。したがって、この
弾性体10も、ピストン6を弾性的に後退させて、ピス
トン6を図に示す復帰位置に移動させる。このように、
弾性体10であるコイルスプリングをシリンダー4の外
部に配設する構造は、シリンダー4内に設けられる充填
室3を広くできる特長がある。
【0021】さらに、以上の実施例の歯ブラシは、弾性
体10としてコイルスプリングを使用している。コイル
スプリングは、線材の材質、線材の太さ、巻径、巻数、
全長等で弾性特性を調整できるので、最適な弾性力とな
るように設計して、理想的な状態でピストンを後退でき
る特長がある。ただ、本発明の歯ブラシは、弾性体をコ
イルスプリングに限定しない。本発明の歯ブラシは、コ
イルスプリング以外の弾性体、たとえば、ゴム等と使用
してピストンを弾性的に後退させることもできる。
【0022】脱着ブラシ部1は、先端にブラシ16を固
定している。このブラシ部15に練り歯磨き20を供給
するために、内部に排出路17を設けている。排出路1
7は、脱着ブラシ部1の後端を先端のブラシ部15に連
結して、後端に供給される練り歯磨き20をブラシ部1
5に供給する。図の脱着ブラシ部1は、本体部2に連結
する部分を円筒状として、後端を本体部2のシリンダー
4の先端に挿入して連結する。脱着ブラシ部1は、後端
部をシリンダー4に連結する状態で、シリンダー4と同
じ太さとなるようにしている。したがって、本体部2の
シリンダー4は、脱着ブラシ部1との連結部分4Bを細
くしている。脱着ブラシ部1の後端部の内径は、この連
結部分4Bの外径に等しく、また、脱着ブラシ部1の後
端部の外径は連結部分4Bでないシリンダー4の本体部
分の外径に等しくしている。脱着ブラシ部1とシリンダ
ー4は、互いの連結部分に雄ねじと雌ねじを設けて、ね
じ止めして連結できる。図に示すシリンダー4は、連結
部分4Bの外周部に雄ねじを設けており、脱着ブラシ部
1は、後端部の内面に雌ねじを設けている。このよう
に、シリンダー4の先端部分の外周部に雄ねじを設ける
構造は、この部分に練り歯磨きが付着するのを防止し
て、脱着ブラシ部1を確実に装着できる特長がある。た
だ、脱着ブラシ部とシリンダーは、必ずしもねじを設け
て連結する必要はなく、凸部と凹部からなる嵌着構造で
脱着できるように連結することもできる。
【0023】以上の構造の歯ブラシは、以下のようにし
て使用される。 (1) 脱着ブラシ部1を本体部2から外し、本体部2の
充填室3に練り歯磨き20を充填する。 (2) 練り歯磨き20を充填した後、本体部2に脱着ブ
ラシ部1を連結する。使用しないときは、さらに脱着ブ
ラシ部1にキャップ19を被着する。 (3) 歯ブラシを使用するときは、キャップ19を外
し、本体部2の後端に設けているピストン6後端の押圧
部13を押してピストン6を前進させる。前進するピス
トン6は、充填室3に充填している練り歯磨き20を充
填室3から押し出す。押し出された練り歯磨き20は、
充填室3の開口部3Aから脱着ブラシ部1の排出路17
に供給され、排出路17を通過してブラシ部15に押し
出される。 (4) その後、ピストン6後端の押圧部13の押圧を解
除すると、ピストン6は弾性体10で復帰位置まで後退
される。後退するピストン6は、排出路17からブラシ
部15に押し出されていた余分の練り歯磨き20を吸入
する。したがって、排出路17の先端開口部18には、
練り歯磨き20が残存しない状態となる。 (5) この状態で歯磨きをして、歯磨きが完了してブラ
シ部15を洗浄すると、ブラシ部15の練り歯磨き20
は綺麗に除去される。 (6) ブラシ部15を洗浄した後、脱着ブラシ部1にキ
ャップ19を被着する。キャップ19は、練り歯磨き2
0の乾燥を防止すると共に、ブラシに塵等が付着するの
を防止する。とくに、本発明の歯ブラシは、練り歯磨き
20を排出路17に吸入する状態でキャップ19を被着
するので、練り歯磨き20の乾燥、硬化を極めて有効に
防止できる。 (7) 再び使用するときは、(3)〜(6)の工程を繰り返
す。
【0024】さらに、本体部2の練り歯磨き20がなく
なると、(1)の工程で、脱着ブラシ部1を本体部2から
外して、本体部2の充填室3に練り歯磨き20を供給し
て再使用できる状態とする。さらにまた、長期間使用し
てブラシ部15のブラシ16が消耗してくると、脱着ブ
ラシ部1を新しい物に交換することによって、再び、快
適に使用できる。
【0025】さらに、本発明の歯ブラシは、各パーツを
個々に分解できる構造として、リサイクルすることもで
きる。この歯ブラシは、以下のようにしてリサイクルで
きる。 (1) 使用済みの歯ブラシを回収する。 (2) 回収した歯ブラシを分解して各パーツごとに分別
する。 (3) 分別された各々のパーツを洗浄する。このとき、
消耗が激しく再利用できないパーツや衛生面から再利用
できないパーツ(たとえば、脱着ブラシ部)を廃棄す
る。 (4) 再利用するパーツと、再利用できずに新たに用意
したパーツを組み合わせてリサイクルされた歯ブラシを
製作する。 このようにして製造される歯ブラシは、さらに、製造コ
ストを低減できるので、安価に販売できる特長がある。
【0026】
【発明の効果】本発明の歯ブラシは、余分な練り歯磨き
がブラシの部分に残存することがなく、歯磨き後に洗浄
して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に余分の練り歯磨き
を除去できる特長がある。それは、本発明の歯ブラシ
が、先端にブラシを固定している脱着ブラシ部を、内部
の充填室に練り歯磨きを充填している本体部に脱着でき
るように連結しており、充填室の練り歯磨きを、ピスト
ンを押して脱着ブラシ部のブラシ部に押し出すと共に、
ピストンの押圧を解除する状態では、弾性体でピストン
を復帰位置に後退させて、ブラシ部から押し出した余分
な練り歯磨きを吸入するようにしているからである。こ
の構造の歯ブラシは、練り歯磨きをピストンで押し出し
た後、弾性体によってピストンが復帰位置に後退される
ので、充填室内の圧力が低下して、ブラシ部から押し出
した余分な練り歯磨きが吸入されてブラシの部分に残存
することがない。したがって、本発明の歯ブラシは、歯
磨き後に洗浄して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に余分
な練り歯磨きを除去できる。このように、余分な練り歯
磨きがブラシ部分に残存しない本発明の歯ブラシは、練
り歯磨きが排出口の近傍で硬化するのを有効に防止し
て、常にスムーズに練り歯磨きを押し出しできる特長が
ある。さらにまた、本発明の歯ブラシは、本体部の練り
歯磨きがなくなると、脱着ブラシ部を本体部から外し
て、充填室に練り歯磨きを供給できるので、長期間にわ
たって便利に使用できる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の歯ブラシを示す断面図
【図2】本発明の一実施例にかかる歯ブラシの分解側面
【図3】図2に示す歯ブラシの断面図
【図4】 本発明の他の実施例にかかる歯ブラシの断面図
【符号の説明】
1…脱着ブラシ部 2…本体部 3…充填室 3A…開口部 4…シリンダー 4A…切欠部 4
B…連結部分 5…外筒 6…ピストン 7…押出ロッド 8…押出プレート 8A…硬質プレート 8
B…軟質パッキン 9…位置決キャップ 9A…筒部 9
B…円盤部 9C…貫通孔 10…弾性体 10A…連結部 11…ストッパ部 12…凸部 13…押圧部 13A…中心 15 …ブラシ部 16…ブラシ 17…排出路 18…先端開口部 19…キャップ 20…練り歯磨き 21…連結ピン 30…柄 31…蛇腹容器 32…突起 33…溝

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にブラシ(16)を固定している脱着ブ
    ラシ部(1)と、この脱着ブラシ部(1)を脱着できるように
    連結すると共に、内部に練り歯磨き(20)を充填する充填
    室(3)を設けている本体部(2)とを備えており、脱着ブラ
    シ部(1)と本体部(2)とが以下の全ての構成を有すること
    を特徴とする歯ブラシ。 (a) 本体部(2)は、充填室(3)の開口部(3A)を先端に
    設けており、本体部(2)に連結される脱着ブラシ部(1)
    は、充填室(3)の開口部(3A)に連通する排出路(17)を内
    部に設けており、この排出路(17)を先端に設けているブ
    ラシ部(15)まで延長している。 (b) 本体部(2)は、内部に充填室(3)を設けているシ
    リンダー(4)と、このシリンダー(4)内に往復運動できる
    ように配設されて、充填室(3)に充填している練り歯磨
    き(20)を押し出すピストン(6)とを備える。(c) シリンダー (4) は、後端部に位置決キャップ (9)
    を固定している。 (d) 位置決キャップ (9) は、貫通孔 (9C) を有する円
    盤部 (9B) を有し、貫通孔 (9C) に押出ロッド (7) を挿通す
    る状態でシリンダー (4) の後端部に装着されて、ピスト
    (6) を前後に移動できる状態としている。 (e) 押出ロッド (7) の後端に押圧部 (13) を連結して
    おり、シリンダー (4) の後端部に固定された位置決キャ
    ップ (9) の円盤部 (9B) と押圧部 (13) との間に弾性体 (10)
    を配設している。 (f) 弾性体 (10) はコイルスプリングで、シリンダー
    (4) の後端から突出する押出ロッド (7) を弾性体 (10) であ
    るコイルスプリングに挿通している。 (g) ピストン (6) は、押出ロッド (7) の先端に、充填
    (3) の練り歯磨き (20) を押し出す押出プレート (8) を設
    けている。 (h) 押出プレート (8) は、硬質プレート (8A) の前面
    に板状の軟質パッキン (8B) を設けている。 (i) ピストン(6)は、先端を充填室(3)に配設して、
    後端を本体部(2)の後端まで延長している。(j) ピストン(6)の後端が押されると、充填室(3)に
    充填している練り歯磨き(20)が、脱着ブラシ部(1)の排
    出路(17)を通過してブラシ部(15)に押し出され、ピスト
    ン(6)の押圧を解除する状態では、弾性体(10)がピスト
    ン(6)を復帰位置に後退させて、ブラシ部(15)から押し
    出した余分の練り歯磨き(20)を吸入するようにしてい
    る。
  2. 【請求項2】 本体部(2)が、充填室(3)を内側に設けて
    いるシリンダー(4)の外側に、シリンダー(4)よりも後端
    に突出している外筒(5)を配設しており、この外筒(5)に
    シリンダー(4)を脱着できるように挿入しており、ピス
    トン(6)の後端を外筒(5)の後端まで延長している請求項
    1に記載される歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 シリンダー(4)の後端に、ピストン(6)の
    後退を停止させるストッパ部(11)を設けている請求項2
    に記載される歯ブラシ。
  4. 【請求項4】 脱着ブラシ部(1)の外側に、外筒(5)と同
    じ外形のキャップ(19)を脱着できるように被着している
    請求項に記載される歯ブラシ。
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