JP3485550B2 - シュープレスロール用筒状ジャケット - Google Patents

シュープレスロール用筒状ジャケット

Info

Publication number
JP3485550B2
JP3485550B2 JP2001209345A JP2001209345A JP3485550B2 JP 3485550 B2 JP3485550 B2 JP 3485550B2 JP 2001209345 A JP2001209345 A JP 2001209345A JP 2001209345 A JP2001209345 A JP 2001209345A JP 3485550 B2 JP3485550 B2 JP 3485550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jacket
edge
hole
tubular
tubular jacket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001209345A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003028139A (ja
JP2003028139A5 (ja
Inventor
孝寿 疋田
恵二 中川
篤雄 渡辺
篤志 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamauchi Corp
Original Assignee
Yamauchi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamauchi Corp filed Critical Yamauchi Corp
Priority to JP2001209345A priority Critical patent/JP3485550B2/ja
Priority to EP02720506A priority patent/EP1387096A1/en
Priority to PCT/JP2002/003896 priority patent/WO2002090788A1/ja
Publication of JP2003028139A publication Critical patent/JP2003028139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3485550B2 publication Critical patent/JP3485550B2/ja
Publication of JP2003028139A5 publication Critical patent/JP2003028139A5/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F3/00Press section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F3/02Wet presses
    • D21F3/0209Wet presses with extended press nip
    • D21F3/0218Shoe presses
    • D21F3/0227Belts or sleeves therefor
    • D21F3/0245Means for fixing the sleeve to the roller end
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F3/00Press section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F3/02Wet presses
    • D21F3/0209Wet presses with extended press nip
    • D21F3/0218Shoe presses
    • D21F3/0227Belts or sleeves therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C13/00Rolls, drums, discs, or the like; Bearings or mountings therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、繊維材料ウェブ
を圧縮して水分を除去する製紙機のシュープレス装置に
関し、特にシュープレスロールの外周面に装着されるシ
ュープレスロール用筒状ジャケットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】繊維材料ウェブから水分を除去するシュ
ープレス装置は、ロール機能を有するシュープレスロー
ルを備える。シュープレスロールには、筒状ジャケット
(ブランケット)がカバー材として装着される。
【0003】筒状ジャケットとして、典型的には、多重
織り基布(織物)にウレタン樹脂等を表裏側から含浸・
被覆させたものが使用されている。筒状ジャケットは、
シュープレスロールと共に回転するが、その際に煽り無
く回転することが必要である。しかしながら、筒状ジャ
ケットは柔軟な素材で構成されているために、特に高速
マシンになると煽りが生じやすくなる。
【0004】筒状ジャケットの煽りを少なくして回転さ
せるためには、筒状ジャケットに対する軸方向の引張り
張力を均一にすることが重要である。そこで、装置メー
カは、筒状ジャケット縁部の固定方法を工夫することに
よって、引張り張力を均一にしてきた。
【0005】特公昭50−12001号公報に開示され
たプレスロールでは、半径方向内方に折り曲げられた筒
状ジャケットの端縁と、ロール軸に嵌められたリングと
を、円周方向に等間隔で配置された複数の引張りばねで
連結することによって、筒状ジャケットに作用する軸方
向の引張り張力を均一にしようとしている。
【0006】特開平10−158987号公報に開示さ
れた抄紙機用プレス装置では、固定された筒状ジャケッ
トの端縁近傍にジャケットの内周面に当接するチューブ
を配置し、このチューブに所定圧の圧縮空気を充填する
ようにしている。
【0007】特公平2−53543号公報に開示された
プレスロールでは、筒状ジャケットの端部の内側に配置
されたディスクの側面に沿ってジャケットの端部を半径
方向内方に折り曲げ、この折り曲げられた端部を固定ピ
ンなどを介してディスクに固定するようにしている。
【0008】上述の従来の各装置には、それぞれ一長一
短があるが、今までの経験から、特公平2−53543
号公報に開示された装置がより有効と思われる。しかし
ながら、この従来技術にも解決すべき課題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】筒状ジャケットの端部
を半径方向内方に折り曲げてディスクに固定する構造を
採用する場合、通常、図14に示すように、筒状ジャケ
ット1の端部に多数の舌部2と切り込み3とを交互に形
成する。舌部2には、固定ピン挿通用の穴4が設けられ
ている。
【0010】筒状ジャケットに舌部2と切り込み3とを
設けるのは、次の理由からである。すなわち、筒状ジャ
ケットの縁部に切り込みが設けられていないと、ジャケ
ットの端部を半径方向内方に折り曲げた際、折り込み部
から縁部に亘って皺(縮径による歪み)が生じる。この
皺が生じると、ディスクへのジャケットの固定が困難に
なったり、ジャケットとディスク側面部とのシール性が
低下したりする。このような問題の発生を回避するため
に、舌部2と切り込み3は重要な機能を果す。
【0011】筒状ジャケットの軸方向の引張り張力を均
一にするために、固定ピン挿通用の穴4を有する舌部2
を多数(例えば、ジャケットの一方の端部に24〜72
個)設ける必要がある。典型的には、舌部2は、ジャケ
ット1の縁部から切り込み加工を行なって製造される。
切り込み加工は、ジャケット製造メーカ−にとっては手
間ひまのかかる作業である。そのため、舌部2の数の増
加に応じて、加工時間が長くなり、生産効率の低下をき
たす。
【0012】シュープレスロール用筒状ジャケットの大
きさは、例えばその長さが約8m、直径が約80cmと
巨大であり、重量も大きい。そのため、通常、筒状ジャ
ケットをプレスロールに装着する際、ジャケットのかけ
入れを行ない易くするためにジャケット舌部2の穴4に
ロープを通し、そのロープを引張りながらジャケットを
引き込んで装置に装着する。ジャケットの引き込み作業
は複数人(例えば、8人前後)の人力で行なわれている
ので、引き込みの際、無理が生じて舌部2が切れてしま
うことがある。
【0013】舌部2はジャケットをディスクに固定する
際に不可欠な部分であるので、舌部2が切れてしまうと
ジャケットをプレスロールに装着できなくなってしま
う。したがって、舌部2の穴4にロープを通した引き込
み作業は好ましくない。
【0014】筒状ジャケットをプレスロール上に装着す
る際、ジャケットの位置ずれを手作業で矯正することが
頻繁に行なわれる。その際、作業者は舌部2を手て掴ん
で位置ずれを矯正するが、隣り合う舌部2同士が切り込
み3によって独立して存在するため、舌部2を手で掴ん
でジャケット全体を動かすのは困難な作業である。
【0015】筒状ジャケットはある程度の硬さを有する
ので、ジャケットを運搬したりプレスロール上に装着し
たりする際、舌部2が引っかかり、人体や周囲の物品を
傷つけてしまう危険性がある。
【0016】この発明の目的は、大きな力で筒状ジャケ
ットをプレスロール上に引き込んで装着しても、筒状ジ
ャケットの固定に対して悪影響を与えない構造をもつ筒
状ジャケットを提供することである。
【0017】この発明の他の目的は、プレスロール上へ
の装着時に破れや破損を生じることのない強度を持つ筒
状ジャケットを提供することである。
【0018】この発明のさらに他の目的は、半径方向内
方に折り曲げられた端部の皺を効果的に吸収することの
できる筒状ジャケットを提供することである。
【0019】この発明のさらに他の目的は、特に端部領
域の加工が容易な筒状ジャケットを提供することであ
る。
【0020】この発明のさらに他の目的は、プレスロー
ル上への装着時に、容易に位置ずれの矯正作業をするこ
とができる筒状ジャケットを提供することである。
【0021】この発明のさらに他の目的は、運搬時やプ
レスロール上への装着時に、人体や周囲の物品を傷つけ
ることのない筒状ジャケットを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、両端部分を
半径方向内方に折り曲げて使用されるシュープレスロー
ル用筒状ジャケットを前提とし、その特徴とするところ
は、両端の折り曲げ部分であって端縁から離れた位置
に、当該ジャケットの取付け位置を固定するための位置
決め用穴と、折り曲げ部分の皺を吸収するためのくり抜
き穴とを設けた点にある。
【0023】筒状ジャケットの端部を半径方向内方に折
り曲げれば皺が発生するが、この皺はくり抜き穴によっ
て吸収されるので、ジャケットとディスク側面との間の
固定およびシール性に支障をきたさない。
【0024】筒状ジャケットをプレスロール上に装着す
る際には、くり抜き穴にロープを通して引き込み作業を
行なうことができる。万一、無理な力が加わってくり抜
き穴部分が切れたとしても、位置決め用穴は損傷を受け
ていないので、筒状ジャケットの固定に対して支障をき
たさない。
【0025】また、筒状ジャケットの端縁は切り込みが
無く円周方向に連続的に延びているので、くり抜き穴に
ロープを通してジャケットを引張った際に、破れに対し
て優れた強度を発揮する。
【0026】また、筒状ジャケットの端縁は切り込みが
無く、円周方向に連続的に延びているので、筒状ジャケ
ットをプレスロール上に装着する際、作業者はくり抜き
穴に指を入れてジャケットの縁部領域を手で掴み、容易
にジャケット全体を動かすことができる。このため、容
易に位置ずれの矯正作業等を行なうことができる。
【0027】また、筒状ジャケットの端縁は切り込みが
無く、円周方向に連続的に延びているので、筒状ジャケ
ットを運搬したりプレスロール上へ装着したりする際、
端部の引っかかりによって人体や周囲の物品を傷つける
心配がない。
【0028】さらに、位置決め用穴およびくり抜き穴を
共に打ち抜き刃等を用いたくり抜き加工で作ることがで
きるので、作業が単純となり、作業時間の短縮を図るこ
とができる。
【0029】筒状ジャケットの折り曲げ部分での皺の発
生を少なくするために、好ましくは、折り曲げ部分の厚
みは、折り曲げられていない円筒状部分の厚みよりも小
さくされる。あるいは、折り曲げ部分は、円筒状部分よ
りも柔らかくされる。
【0030】また、筒状ジャケットの折り曲げ部分にお
いて、端縁からくり抜き穴に至るまでの縁部領域の厚み
は、他の部分に比べて小さくされる。あるいは、縁部領
域は、他の部分に比べて柔らかくされる。
【0031】ロープを利用した筒状ジャケットの引き込
み作業を容易にするために、くり抜き穴をジャケットの
円周方向に亘って等間隔に複数個設けるのが良い。ま
た、装着後の筒状ジャケットの軸方向に作用する引張り
張力を均一にするために、位置決め用穴をジャケットの
円周方向に亘って等間隔に複数個設けるのが良い。好ま
しくは、くり抜き穴と位置決め用穴とを円周方向に亘っ
て交互に位置させるようにするのが良い。
【0032】筒状ジャケットをプレスロール上に装着し
た状態で、ジャケットの端縁からくり抜き穴に至るまで
の縁部領域は、折り曲げた際の縮径によって波うった形
状になる。ジャケットの端縁からくり抜き穴に至るまで
の縁部領域が波うった形状となっても、通常は機能上の
支障はない。しかし、縁部領域の波うちが筒状ジャケッ
トの装着に支障を来たす恐れがある場合は、くり抜き穴
のジャケット縁部側にジャケット円周方向に延びる切り
込みを設ける構成としたり、くり抜き穴のジャケット縁
部側がジャケット円周方向に広がった形状とすることが
好ましい。くり抜き穴を、このような形状とすることに
より、筒状ジャケットの端部を折り曲げた際の縁部領域
の波うち現象を緩和することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態の
1例の筒状ジャケットを示している。筒状ジャケット1
0は、シュープレスロールに装着される際、両端部分B
を半径方向内方に折り曲げて使用される。図中、折り曲
げ線を参照番号11で示し、両端の折り曲げ部分をBで
示し、折り曲げられていない円筒状部分をAで示してい
る。
【0034】図4は、筒状ジャケット10の折り曲げ部
分Bの詳細を図示している。折り曲げ部分Bに注目する
と、ジャケットの端縁14から離れた位置に、ジャケッ
ト10の取付け位置を固定するための位置決め用穴12
と、折り曲げ部分の皺を吸収するための矩形のくり抜き
穴13とを設けている。
【0035】くり抜き穴13は、ジャケット10の円周
方向に亘って等間隔に複数個設けられている。位置決め
用穴12は折り曲げ部分Bの半径方向に2個並んで形成
されており、この対となった位置決め用穴12も、ジャ
ケット10の円周方向に亘って等間隔に複数個設けられ
ている。
【0036】図示した実施の形態では、くり抜き穴13
と位置決め用穴12とを、円周方向に亘って交互に位置
するようにしている。また、くり抜き穴13は、ジャケ
ット10の折り曲げ部分の皺を吸収するために比較的大
きな面積を有する。
【0037】図5は、図4の線V−Vに沿って見た断面
図であり、筒状ジャケット10の厚みの変化を示してい
る。この図から明らかなように、筒状ジャケットの10
の両端を折り曲げ易くするために、折り曲げ部分Bの厚
みは、折り曲げられない円筒状部分Aの厚みよりも小さ
くなるようにしている。さらに、ジャケット10の端縁
14からくり抜き穴13に至るまでの縁部領域Cの厚み
は、残りの折り曲げ部分Bの厚みよりも小さくなるよう
にしている。折り曲げ部分Bに発生する皺はある程度く
り抜き穴13によって吸収されるが、縁部領域Cの皺は
残ったままとなる。縁部領域Cに皺が残ってもこの部分
の厚みを小さくすれば固定作業やシール性に支障をきた
さない。
【0038】厚みを減ずる代わりに、あるいは厚みを減
ずることに加えて、折り曲げ部分Bを円筒状部分Aより
も柔らかくし、縁部領域Cを残りの折り曲げ部分Bより
も柔らかくしてもよい。
【0039】図6は、筒状ジャケット10の断面構造を
示している。ジャケット10は、多重織り基布101に
表裏側からウレタン樹脂102,103を含浸・被覆し
たものである。ジャケット10の円筒状部分Aよりも折
り曲げ部分Bの厚みを小さくし、かつ柔らかくするに
は、例えば表裏の樹脂層102,103を研磨して薄く
すればよい。また、ジャケット10の縁部領域Cを最も
薄くかつ最も柔らかくするには、例えば、図7に示すよ
うに表裏の樹脂層を完全に研磨して取り除き、樹脂の含
浸した基布層101だけにすればよい。
【0040】なお、筒状ジャケット10の素材として、
基布に樹脂を含浸・被覆させるのは、エアリークを抑え
るとともに油漏れの防止を図るためである。図示した実
施の形態では、基布の両面に樹脂を被覆したが、片面だ
けに樹脂を被覆してもよい。また、基布の代わりに、ネ
ットや、織られていない補強糸を用いることもできる。
【0041】図2および図3は、筒状ジャケット10を
プレスロールに装着した後の状態を示している。図示す
るように、プレスロール10は、支持軸21と、この支
持軸21上に軸受23を介して回転自在に支持されたデ
ィスク22と、筒状ジャケット10の折り曲げ部分Bを
上から押さえつけるための固定プレート24とを備えて
いる。
【0042】筒状ジャケット10は、ディスク22の側
面に沿って端部Bを半径方向内方に折り曲げて装着され
る。ディスク22の側面には、固定ピン26が取付けら
れており、この固定ピン26にジャケット10の位置決
め用穴12を嵌めあわすことによってジャケット10の
位置を固定する。
【0043】ジャケット10の折り曲げ部分Bをディス
ク10の側面上に取付けた後、ボルト27を用いて固定
プレート24をディスク22上に固定する。ボルト27
は、ジャケット10のくり抜き穴13を通過する。ディ
スク22の側面上であって、装着したジャケット10の
位置決め用穴12およびくり抜き穴13よりも半径方向
外側に位置する部分に、シール部材25が装着されてい
る。固定プレート24は、ジャケット10の折り曲げ部
分Bをシール部材25に押し付けることにより、良好な
シール性を発揮するようにしている。
【0044】筒状ジャケット10は巨大であるので、プ
レスロールに装着する際には、多くの人手を必要とす
る。その際、ジャケット10のくり抜き穴13にロープ
を通せば効率的な引き込み作業を行なうことができる。
ジャケット10の端縁からくり抜き穴13に至るまでの
縁部領域Cは、円周方向に途切れることなく連続的に延
びているので、強度的に強く、ロープから無理な引張り
力が加わっても簡単には破れない。万一、くり抜き穴1
3の部分が裂けて破れたとしても、位置決め用穴12は
損傷を受けていないので、筒状ジャケット10の位置決
め固定に対しては何らの支障も生じない。
【0045】作業者は、筒状ジャケット10の装着時に
ジャケットの位置ずれを手作業で頻繁に矯正する。その
際、作業者はくり抜き穴13に手を入れてジャケットの
縁部領域Cを手で掴むことができるので、位置ずれ矯正
作業を効率良く行なうことができる。
【0046】筒状ジャケット10の両端を折り曲げるこ
とによって、折り曲げ部分Bに皺が発生する。この皺
は、くり抜き穴13によってある程度吸収されるので、
ジャケットの10の固定作業やシール性に支障をきたさ
ない。
【0047】筒状ジャケット10の製造工程に注目して
みると、くり抜き穴13および位置決め用穴12は、共
に打ち抜き刃を用いたくり抜き加工で形成することがで
きるので、作業が単純となり、作業時間の短縮が図れ
る。
【0048】図8〜11は、くり抜き穴および位置決め
用穴のパターンの他の形態を示している。図8の形態で
は、くり抜き穴13は楕円形の形状を有している。図9
の形態では、くり抜き穴13は三角形の形状を有してい
る。図10の形態では、くり抜き穴13は、ジャケット
の折り曲げ部分において、位置決め用穴12よりも半径
方向内側に位置している。図11の形態では、くり抜き
穴13は、半径方向に離れて位置する2個の位置決め用
穴12の間に位置している。
【0049】図12および図13は、くり抜き穴13お
よび位置決め用穴12のパターンの他の形態を示してい
る。図12の形態では、くり抜き穴13のジャケット縁
部側にジャケット円周方向に延びる切り込み28を設け
ている。図13の形態では、くり抜き穴13は、ジャケ
ット縁部側がジャケット円周方向に広がった形状となっ
ている。
【0050】くり抜き穴13のジャケット縁部側にジャ
ケット円周方向に延びる切り込み28を設けたり、くり
抜き穴13のジャケット縁部側がジャケット円周方向に
広がった形状とすることにより、筒状ジャケットの端部
を折り曲げた際の縁部領域Cの波うち現象を緩和するこ
とができ、固定ピン26にジャケット10の位置決め用
穴12を嵌めあわす作業がしやすくなる。
【0051】図面を参照してこの発明の実施の形態を説
明したが、それらは例示的なものである。この発明と同
一の範囲内において、また均等の範囲内において、種々
の修正や変形が可能であることを付記しておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】 筒状ジャケットの正面図である。
【図2】 筒状ジャケットの端部取付け構造を示す断面
図である。
【図3】 筒状ジャケットの軸方向端部側から見た端部
取付け構造を示す図である。
【図4】 筒状ジャケットの折り曲げ部分を示す図であ
る。
【図5】 筒状ジャケットの厚みの変化を示す断面図で
ある。
【図6】 筒状ジャケットの断面構造を示す図である。
【図7】 樹脂含浸の基布を示す図である。
【図8】 筒状ジャケットの折り曲げ部分の他の例を示
す図である。
【図9】 筒状ジャケットの折り曲げ部分のさらに他の
例を示す図である。
【図10】 筒状ジャケットの折り曲げ部分のさらに他
の例を示す図である。
【図11】 筒状ジャケットの折り曲げ部分のさらに他
の例を示す図である。
【図12】 筒状ジャケットの折り曲げ部分のさらに他
の例を示す図である。
【図13】 筒状ジャケットの折り曲げ部分のさらに他
の例を示す図である。
【図14】 従来の筒状ジャケットの折り曲げ部分を示
す図である。
【符号の説明】
10 筒状ジャケット、11 折り曲げ線、12 位置
決め用穴、13 くり抜き穴、14 端縁、21 支持
軸、22 ディスク、24 固定プレート、25 シー
ル部材、26 固定ピン、27 ボルト、28 切り込
み、A 円筒状部分、B 折り曲げ部分、C 縁部領
域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 篤志 大阪府枚方市招提田近2丁目7番地 ヤ マウチ株式会社内 (56)参考文献 国際公開99/61700(WO,A1) 米国特許5342277(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 13/00 D21F 3/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部分を半径方向内方に折り曲げて使
    用されるシュープレスロール用筒状ジャケット(10)
    において、 両端の折り曲げ部分(B)であって端縁から離れた位置
    に、当該ジャケット(10)の取付け位置を固定するた
    めの位置決め用穴(12)と、折り曲げ部分(B)の皺
    を吸収するためのくり抜き穴(13)とが設けられて
    り、 前記折り曲げ部分(B)は、当該ジャケット端縁から前
    記くり抜き穴(13)に至るまでの幅で円周方向に途切
    れることなく連続的に延びている縁部領域(C)と、こ
    の縁部領域以外の折り曲げ残部領域とからなり、 前記くり抜き穴(13)および前記位置決め用穴(1
    2)は、前記折り曲げ残部領域に位置している ことを特
    徴とする、筒状ジャケット。
  2. 【請求項2】 前記ジャケット(10)の折り曲げ部分
    (B)の厚みは、折り曲げられていない円筒状部分
    (A)の厚みよりも小さい、請求項1に記載の筒状ジャ
    ケット。
  3. 【請求項3】 前記ジャケット(10)の折り曲げ部分
    (B)は、折り曲げられていない円筒状部分(A)より
    も柔らかい、請求項1または2に記載の筒状ジャケッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記ジャケット(10)の折り曲げ部分
    (B)において、端縁から前記くり抜き穴(13)に至
    るまでの縁部領域(C)の厚みは,他の部分に比べて小
    さい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の筒状ジャケ
    ット。
  5. 【請求項5】 前記ジャケット(10)の折り曲げ部分
    (B)において、端縁から前記くり抜き穴(13)に至
    るまでの縁部領域(C)は、他の部分に比べて柔らか
    い、請求項1〜4のいずれか1項に記載の筒状ジャケッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記くり抜き穴(13)は、当該ジャケ
    ット(10)の円周方向に亘って等間隔に複数個設けら
    れている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の筒状ジ
    ャケット。
  7. 【請求項7】 前記位置決め用穴(12)は、当該ジャ
    ケット(10)の円周方向に亘って等間隔に複数個設け
    られており、 前記くり抜き穴(13)と前記位置決め用穴(12)
    は円周方向に亘って交互に位置する、請求項6に記載の
    筒状ジャケット。
  8. 【請求項8】 前記くり抜き穴(13)は、当該ジャケ
    ット(10)縁部側に当該ジャケット(10)円周方向
    に延びる切り込み(28)を有する、請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の筒状ジャケット。
  9. 【請求項9】 前記くり抜き穴(13)は、当該ジャケ
    ット(10)縁部側が当該ジャケット(10)円周方向
    に広がった形状をしている、請求項1〜7のいずれか1
    項に記載の筒状ジャケット。 【請求項10前記位置決め用穴(12)は、折り曲
    げ部分の半径方向に並んだ2個の穴を含む、請求項1〜
    9のいずれか1項に記載の筒状ジャケット。
JP2001209345A 2001-05-07 2001-07-10 シュープレスロール用筒状ジャケット Expired - Fee Related JP3485550B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001209345A JP3485550B2 (ja) 2001-05-07 2001-07-10 シュープレスロール用筒状ジャケット
EP02720506A EP1387096A1 (en) 2001-05-07 2002-04-18 Tubular jacket for shoe press roll
PCT/JP2002/003896 WO2002090788A1 (fr) 2001-05-07 2002-04-18 Gaine tubulaire pour cylindre de presse a sabot

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-136160 2001-05-07
JP2001136160 2001-05-07
JP2001209345A JP3485550B2 (ja) 2001-05-07 2001-07-10 シュープレスロール用筒状ジャケット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003028139A JP2003028139A (ja) 2003-01-29
JP3485550B2 true JP3485550B2 (ja) 2004-01-13
JP2003028139A5 JP2003028139A5 (ja) 2004-09-02

Family

ID=26614696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001209345A Expired - Fee Related JP3485550B2 (ja) 2001-05-07 2001-07-10 シュープレスロール用筒状ジャケット

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1387096A1 (ja)
JP (1) JP3485550B2 (ja)
WO (1) WO2002090788A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3160397B2 (ja) * 1991-11-08 2001-04-25 ヨット・エム・フォイト・ゲーエムベーハー 別体をなす外皮及びロールコアを有するロール
JPH10177296A (ja) * 1996-10-15 1998-06-30 Ricoh Co Ltd 画像形成用ローラ
FI104510B (fi) * 1998-05-25 2000-02-15 Tamfelt Oyj Abp Sovitelma puristusvaipan kiinnittämiseksi puristintelan päätyyn

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003028139A (ja) 2003-01-29
EP1387096A1 (en) 2004-02-04
WO2002090788A1 (fr) 2002-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61179359A (ja) プレスロール及びそれ用のプレスジャケット
JP3614793B2 (ja) シュープレス用ベルト
JP2008524458A (ja) 向上されたスパイラル布
EP0889164B1 (en) Shoe press belt and manufacturing method therefor
EP1093908A1 (en) Corrugator single-facer belt
EP2128332A1 (en) Wet paper carrier belt
EP1808530A1 (en) Modified seam press fabric
JP2007536183A (ja) 繊維材料ウェブを生産する機械内のサクションロール
JP3485550B2 (ja) シュープレスロール用筒状ジャケット
EP1167622B1 (en) Papermaking felt
JP3160397B2 (ja) 別体をなす外皮及びロールコアを有するロール
EP2028317B1 (en) Belt for shoe press
US6929592B2 (en) Roll cover
NO332413B1 (no) Presseband for sko i papirmaskin
JP2007510826A (ja) 可変な第一溝を有するベルト
US20040266298A1 (en) Papermaking felt
KR20080040626A (ko) 제지용 펠트
US6197158B1 (en) Drying screen and process for using the same
JP2908284B2 (ja) 抄紙機のローラ用のカバー
CA2479954C (en) Belt for a shoe press and method for forming same
EP3109360B1 (en) Felt for industrial ironing system
JP2006037270A (ja) 抄紙用プレスフェルト及びその製造方法
JP2000103511A (ja) ループ状ベルト
JPH1018171A (ja) 拡布ロール
CA2219688A1 (en) Shoe press

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031007

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees