JP3483974B2 - 磁気共鳴映像装置 - Google Patents

磁気共鳴映像装置

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JP3483974B2
JP3483974B2 JP05704195A JP5704195A JP3483974B2 JP 3483974 B2 JP3483974 B2 JP 3483974B2 JP 05704195 A JP05704195 A JP 05704195A JP 5704195 A JP5704195 A JP 5704195A JP 3483974 B2 JP3483974 B2 JP 3483974B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴映像装置に係
り、特に、傾斜磁場コイルと受信用RFコイルとの電磁
気的相互作用を減少させ、受信感度の上昇と一様感度分
布の拡大をもたらす磁気共鳴映像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気共鳴映像装置(MRI)の研
究開発が活発に行われている。磁気共鳴映像法はよく知
られているように、固有の磁気モーメントを持つ核スピ
ンの集団が一様な静磁場中に置かれた時に、特定の周波
数で回転する高周波磁場のエネルギーを共鳴的に吸収す
る現象を利用して、物質の化学的および物理的な微視的
情報を映像化する方法である。
【0003】この磁気共鳴映像法は、生体の形態情報を
ハイコントラストで画像化できるばかりではなく、血液
等の流れ情報、拡散情報、化学シフト情報、酸化/還元
ヘモグロビンの磁化率の差を利用した脳機能情報等のさ
まざまな機能情報も画像化できる方法として、大きな注
目を集めている。
【0004】このような磁気共鳴映像装置においては、
生体からの微弱な磁気共鳴信号を効率よく検出するた
め、受信用RFコイルのQ値を高くして、受信回路のノ
イズを低減している。通常、傾斜磁場コイルとRFコイ
ルとの間に、複数の良導体板を絶縁体ないしコンデンサ
を介して円筒状に配置したRFシールドを付加すること
により、傾斜磁場コイルとRFコイルとの電磁気的相互
作用を減少させ、Q値の低下を防いでいる。
【0005】ここで、複数の良導体板を絶縁体ないしコ
ンデンサを介して円筒状に配置しているのは、傾斜磁場
の立ち上がり/立ち下がりのときにRFシールドに発生
する渦電流を低減するためであり、磁気共鳴周波数程度
の高周波にとっては、1個の円筒導体と同等の働きを維
持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の磁気共
鳴映像装置においては、上記RFシールドを頭部用傾斜
磁場コイルと頭部用RFコイルに対して適用した場合、
十分なシールド効果が得られないという問題があった。
以下、図19と図20を参照してこの問題を詳細に説明
する。
【0007】図19に、従来の全身用磁気共鳴映像装置
における傾斜磁場コイル,RFコイル,およびRFシー
ルドの配置関係を示す。同図に示すように、RFシール
ド191を傾斜磁場コイル192の内面いっぱいに広げ
て取り付けることができるため、RFコイル193にと
っては、RFシールド191は事実上無限の長さの円筒
導体と同じシールド効果を持つ。
【0008】図20に、従来の頭部用磁気共鳴映像装置
における傾斜磁場コイル,RFコイル,およびRFシー
ルドの配置関係を示す。同図から明らかなように、全身
用磁気共鳴映像装置の場合とは異なり、被検体の肩によ
って傾斜磁場コイル201およびRFシールド203の
軸長が制限されるため、肩側でのシールド効果は不十分
であった。
【0009】このため、従来の頭部用磁気共鳴映像装置
においては、RFコイル202と傾斜磁場コイル201
との間に電磁気的相互作用が発生し、Q値が低下してし
まい、さらには画像のS/N比が低下してしまうという
問題があった。また、この問題は、頭部用の磁気共鳴映
像装置に限らず、部位用磁気共鳴映像装置において傾斜
磁場コイルの軸長がRFコイルと同程度である場合にも
同様に発生していた。
【0010】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、人間の頭部などを撮影する際に、傾斜磁場コイルと
RFコイルとの電磁気的相互作用を低減し、良好な磁気
共鳴映像を得ることのできる磁気共鳴映像装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気共鳴映
像装置は、被検体が挿入される空間に一定方向の静磁場
を発生する静磁場発生手段と、前記空間に所定の方向に
沿う磁場勾配を発生する傾斜磁場コイルと、前記傾斜磁
場コイルの内側に配置され、前記被検体からの磁気共鳴
信号を検出するRFコイルと、前記傾斜磁場コイルと前
記RFコイルとの間に配置されたRFシールドとを具備
し、前記RFシールドの一部が前記傾斜磁場コイルの内
面を覆うとともに、前記RFシールドの一部が前記傾斜
磁場コイルと前記RFコイルとに挟まれた空間を被検体
の挿入側の一端においてほぼ閉じるまたは完全に閉じる
ように配置されたことを特徴とする。
【0012】
【作用】静磁場発生手段は、被検体が挿入される空間に
一定方向の静磁場を発生する。また、傾斜磁場コイル
は、被検体が挿入される空間に所定の方向に沿う磁場勾
配を発生する。そして、傾斜磁場コイルの内側に配置さ
れているRFコイルは、被検体からの磁気共鳴信号を検
出している。このとき、傾斜磁場コイルとRFコイルと
の間に配置されているRFシールドは、その一部が前記
傾斜磁場コイルの内面を覆うとともに、前記RFシール
ドの一部が前記傾斜磁場コイルと前記RFコイルとに挟
まれた空間を被検体の挿入側の一端においてほぼ閉じる
または完全に閉じるように配置されており、高周波の漏
れを防いでいる。上記構成とすることにより、傾斜磁場
コイルとRFコイルとの間に発生する電磁気的相互作用
が低減され、Q値が増加し、良好な磁気共鳴映像が得ら
れる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (第1実施例)図1の(a)及び(b)は、第1実施例
に係る磁気共鳴映像装置で使用されるRFシールドの構
成を示す断面図である。図1の(a)は、本装置を上方
から見た様子を表しており、(b)は、被検体が挿入さ
れる方向から見た様子を表している。
【0014】RFコイル11は、その端部が傾斜磁場コ
イル12の端部まで延びるように配置される。これは、
被検体の頭部から頚部にかけてできるだけ広い領域にお
いて所望の磁気共鳴周波数の高周波磁場を発生させるた
めである。その際、RFシールド13を傾斜磁場コイル
12の内面だけを覆うように構成すると、高周波が洩れ
てRFコイル11のS/Nが劣化する。これを防ぐた
め、RFシールド13は、傾斜磁場コイル12とRFコ
イル11とに挟まれた空間が肩側端においてほぼ閉じる
ように配置される。つまり、図1に示されるようにRF
シールド13の被検体挿入部側の端部は、RFコイル1
1とは非接触の状態で、被検体側に折り曲げられるよう
な構造となっている。
【0015】以上説明したように、第1実施例によれ
ば、RFシールド13の一部が空き間をほぼ塞いでいる
ので、高周波を漏れを防ぐことができ、人体における誘
導損失が大幅に減少する。
【0016】(第2実施例)次に、第2実施例について
説明する。図2の(a)及び(b)は、第2実施例に係
る磁気共鳴映像装置で使用されるRFシールドの構成を
示す断面図である。図2の(a)は、本装置を上方から
見た様子を表しており、(b)は、被検体が挿入される
方向から見た様子を表している。なお、第1実施例の場
合と同一の構成要素については、同一の符号を用いて説
明する。
【0017】上記第1実施例(図1)においては、RF
シールド13とRFコイル11との間にわずかな空き間
があり、両者は電流接続されていなかった。これに対
し、この第2実施例では、上記空き間に対して完全に蓋
をしてしまうことにより、電流接続を行い、シールド効
果をより一層向上させる。すなわち、RFシールド13
は、傾斜磁場コイル12とRFコイル11とに挟まれた
空間が肩側端において完全に閉じるように配置される。
つまり、図2に示されるようにRFシールド13の被検
体挿入部側の端部は、RFコイル11とは接触した状態
で、被検体側に折り曲げられるような構造となってい
る。
【0018】図3は、図2におけるRFコイル31の具
体的な構成を示す斜視図である。図3の(a)に示すよ
うに、RFコイル31は、4本の導体エレメント32,
肩側導体リング33,頭頂側導体リング34,及び3つ
のコンデンサC1から構成されている。コンデンサC1
の各々は、導体エレメント32に挿入される。
【0019】同図中の点線および斜線部は、RFシール
ド13を表している。このRFシールド13は肩側導体
リング33に接続されている。RFコイル31は、その
端部に肩側導体リング33を持つものであればどんなも
のでもよい。また、導体エレメント32の数は増やして
もかまわない。同調用コンデンサ35と整合用コンデン
サ36は、所望の磁気共鳴周波数に対して整合を取り、
高周波のコイルへの送信、受信信号の伝達を効率よく行
うために使用される。
【0020】なお、図3の(a)では、1つの給電点で
高周波の直線偏波を発生させる場合を示しているが、も
う一つ直交する方向に給電点を設けて円偏波を発生させ
るように構成してもよい。
【0021】図3の(b)は、上記(a)で示したRF
コイル31の構成とは異なる構成の例を示す斜視図であ
る。図3の(a)ではコンデンサが導体エレメント32
に挿入されている場合を説明したが、図3の(b)にお
いては、コンデンサC2が導体エレメント32にではな
く、頭頂側導体リング34に挿入されている。
【0022】図3の(c)は、上記(a)及び(b)で
示したRFコイル31の構成とは異なる構成の例を示す
斜視図である。コンデンサの配置が(a)及び(b)の
場合と異なり、図3の(c)では、コンデンサC3が頭
頂側導体リング34とRFシールド13との間を接続す
るように構成される。
【0023】実際に本発明に係る傾斜磁場コイル12を
駆動する際には、RFシールド13に渦電流が発生し、
これにより生成される磁場によって画像が歪む。これを
防ぐためには、RFシールド13は高周波的には導通状
態にあるものの、傾斜磁場コイル12を駆動する周波数
帯域以下では切断状態にあることが望ましい。
【0024】図4は、上記の状態を実現するRFシール
ドを被検体挿入方向から見た拡大図である。同図に示す
ように、RFシールドは、円周方向に分割された複数の
良導体41及びこれら良導体41の間に接続されるコン
デンサC4からなる。コンデンサC4は、容量の十分大
きいものが使用される。図4では、RFシールドと肩側
導体リング33との間に空き間があり、両者は電流接続
されていないが、もちろん上記したように電流接続され
ていてもよい。
【0025】以上説明したように、第2実施例によれ
ば、第1実施例に比べてシールド効果をより一層向上さ
せるとともに、渦電流の発生を防止することができる。 (第3実施例)次に、第3実施例について説明する。図
5の(a)及び(b)は、第3実施例に係る磁気共鳴映
像装置で使用されるRFシールドの構成を示す図であ
る。図2の(a)は、本装置を上方から見た断面図であ
り、(b)は、RFシールドを被検体挿入方向から見た
拡大図である。
【0026】この第3実施例に係るRFシールドは、第
2実施例の場合と同様に渦電流の発生を防止するが、そ
の構成が異なっている。図5の(a)に示すように、R
Fシールドは、外導体51,内導体52,及びこれら外
導体51と内導体52の間に挟まれた絶縁体53の3層
からなる。外導体51と内導体52は、図5の(b)に
示すように円周方向に分割されており、絶縁体を挟んで
互い違いになるように重ねられている。このように、外
導体51と内導体52との間に絶縁体を挟むことによ
り、コンデンサが形成される。こうして形成されるコン
デンサは、使用する周波数に対して十分インピーダンス
が低くなるような大きな容量を持つ。
【0027】図5の(b)では、外導体51と内導体5
2はともに肩側導体リング33に電流接続されていない
が、外導体51と内導体52の少なくとも一方を肩側導
体リング33に電流接続するように構成してもよい。ま
た、肩側導体リングと頭頂側導体リングに渦電流が流れ
るのを防ぐため、各々に直列に十分大きな容量のコンデ
ンサを挿入した方がより望ましい。以上説明したよう
に、第3実施例によれば、第2実施例の場合とは異なる
構成でシールド効果を向上させるとともに、渦電流の発
生を防止することができる。
【0028】(第4実施例)次に、第4実施例について
説明する。図6は、第4実施例に係る磁気共鳴映像装置
に備えられる頭頂側シールド端板を示す断面図である。
なお、頭頂側シールド端板以外の要素については、第2
実施例(図2の(a))で説明したものと同じである。
【0029】図6に示すように、頭頂部における高周波
磁場の均一性を向上させるため、頭頂側シールド端板6
1が取り付けられる。この頭頂側シールド端板61は、
図7の(a)及び(b)に示すように、頭頂側導体リン
グ34の内側を閉じるように取り付けられる。なお、図
7の(a)は、第2実施例で使用した図3の(a)に頭
頂側導体リング34を取り付けた場合の図である。同様
に、図7の(b)は、第2実施例で使用した図3の
(c)に頭頂側導体リング34を取り付けた場合の図で
ある。この場合、それぞれのRFコイルの整合調整の方
法についても、図3の(a)及び(c)の場合と同様で
ある。
【0030】図6のように頭頂部を覆う方法では被検体
が閉塞感を抱く場合があり都合が悪い。この頭頂側シー
ルド端板61を通して空気の流れがあれば、閉塞感はか
なり改善される。そのための頭頂側シールド端板61の
構成例を図8から図10に示す。図8は導体の網により
構成したものであり、図9は導体に複数の小さな穴を設
けたものであり、図10は導体の中央部に大きめの穴を
設けたものである。
【0031】次に、RFシールドと同様に、傾斜磁場コ
イル駆動時に渦電流が流れるのを防ぐための1つの構成
例を図11に示す。同図に示すように、頭頂側シールド
端板111は複数に分割されており、各々の間には、使
用する周波数において十分インピーダンスの低い大容量
のコンデンサが接続される。
【0032】次に、渦電流を防ぐもう一つの構成例を図
12を参照して説明する。図12の(a)に示す端板に
は、縦方向に複数の溝を持ち、横方向に一つの溝を持つ
導体板121が設けられる。横方向の溝で分割された各
導体板121の間には、使用する周波数において十分イ
ンピーダンスが低い大容量のコンデンサC6が接続され
る。この導体板121は、縦方向に所望の高周波電流が
流れるのを許し、傾斜磁場コイルによる渦電流が流れる
のを防ぐ。図12(a)に示す端板に対し、水平方向に
高周波磁場が発生するようにRFコイル11に給電する
ためには、この端板を単体で頭頂側シールド端板として
頭頂側導体リング34に接続すればよい。
【0033】一方、図12の(c)に示す端板は、図1
2の(a)に示す端板と同じ構成要素からなり、その配
置を90度回転させたものである。この端板は、垂直方
向に高周波磁場を発生するようにRFコイル11に給電
する場合に、頭頂側シールド端板として使用される。
【0034】また、RFコイル11に円偏波を発生させ
る場合には、図12の(a)と(c)の端板を円周部以
外は接触しないようにしながら各々の円周部のみを頭頂
側導体リングに接続すればよい。もちろん絶縁のため、
図12の(b)に示すような複数の穴がある絶縁体12
2を上記2つの端板の間に挿入してもよい。この場合、
1つの両面基盤を用いて、表と裏をそれぞれ図12の
(a)と(c)の形状となるように製作してもよい。
【0035】以上説明したように、第4実施例によれ
ば、被検体に閉塞感を抱かせることなく、頭頂部におけ
る高周波磁場の均一性を向上させることができる。 (第5実施例)次に、第5実施例について説明する。図
13は、第5実施例に係る磁気共鳴映像装置で使用され
るRFシールドの構成を横部から示す断面図である。こ
の第5実施例では、RFコイルの感度領域をさらに被検
体の頚部から心臓に向かって延ばすため、肩のあたる横
の部分ではなく上下部を軸方向に伸張させている。
【0036】図14は、図13に示すRFシールド13
2等を別の角度から見た斜視図である。第2実施例の場
合と同様に、被検体挿入側のRFコイル131の端部
は、肩側シールド端板141によりRFシールド132
と接続されている。この場合の給電法、シールド端板の
構成等については、第2実施例の場合と同様である。
【0037】以上説明したように、第5実施例によれ
ば、被検体の頭部,頚部,及び胸部の一部にわたって良
好な磁気共鳴映像を得ることができる。 (第6実施例)次に、第6実施例について説明する。図
15は、第6実施例に係る磁気共鳴映像装置で使用され
るRFシールドの構成を上方から示す断面図である。図
15に示すように、RFシールド151は、傾斜磁場コ
イル152の肩側方向の端部まで覆うように配置され
る。なお、RFシールド151に流れる渦電流を低減さ
せるため、当該RFシールド151を第2実施例の図4
及び図5に示すように構成してもよい。
【0038】以上説明したように、第6実施例によれ
ば、傾斜磁場コイルの肩側の端部とRFコイルとの電磁
気的相互作用を減少させ、Q値の低下を防ぐことができ
る。 (第7実施例)次に、第7実施例について説明する。図
16は、第7実施例に係る磁気共鳴映像装置で使用され
るRFシールドの構成を上方から示す断面図である。図
16に示すように、RFシールド161は、被検体の頭
部および頚部から胸部の一部まで覆うように配置され
る。この場合も、RFシールド161に流れる渦電流を
低減させるため、当該RFシールド161を第2実施例
の図4及び図5に示すように構成してもよい。
【0039】以上説明したように、第7実施例によれ
ば、放射損失を一層低減させることができ、被検体の頭
部,頚部,及び胸部の一部にわたって良好な磁気共鳴映
像を得ることができる。
【0040】ところで、これまで述べてきたような頭部
用傾斜磁場コイル,RFコイル,RFシールドにおいて
は、被検体の目の前に種々の構成物があるため、依然と
して被検体が閉塞感や恐怖感を抱くことがあり、問題と
なっている。この点を改善し、居住性を向上させた実施
例を以下に説明する。
【0041】(第8実施例)次に、第8実施例について
説明する。図17は、第8実施例に係る磁気共鳴映像装
置の構成を上方から示す断面図である。図17の(a)
に示すように、本装置の内部には送風機171が設けら
れる。この送風機171は、被検体の周辺を換気するた
めに使用されるものであり、送風ファン172及び超音
波モータ等の非磁性駆動機173により構成される。な
お、送風機171は、RFコイル174に取り付けられ
ている。
【0042】一方、図17の(b)に示すように、送風
ファン175をRFコイルから離して傾斜磁場コイルに
取り付けるように構成してもよい。さらに、図17の
(c)に示すように、送風機176を本装置の外部に配
置させ、送風ダクト177を通して風を被検体周辺に送
り込むように構成してもよい。
【0043】以上説明したように、第8実施例によれ
ば、被検体が抱く閉塞感や恐怖感を和らげることがで
き、本装置の居住性を向上させることができる。 (第9実施例)次に、第9実施例について説明する。図
18は、第9実施例に係る磁気共鳴映像装置の構成を上
方から示す断面図である。図18に示すように、本装置
の外部には光源181が設けられる。この光源181
は、被検体の周辺を明るく照らすために使用されるもの
であり、光ファイバ182を通して被検体の周辺に光を
注ぐ。
【0044】以上説明したように、第9実施例によれ
ば、第8実施例の場合と同様に、被検体が抱く閉塞感や
恐怖感を和らげることができ、本装置の居住性を向上さ
せることができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳記したように、頭部用傾斜磁場コ
イルを用いた撮像において、RFコイルないしRFシー
ルドを上記のとおり構成することにより、傾斜磁場コイ
ルとRFコイルとの電磁気的相互作用を減少させ、RF
コイルのQ値の低下を防ぐことが可能となる。また、上
記撮像において、被検体の抱く閉塞感や恐怖感を和らげ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る磁気共鳴映像装置に
使用されるRFシールドの構成を示す断面図。
【図2】本発明の第2実施例に係る磁気共鳴映像装置に
使用されるRFシールドの構成を示す断面図。
【図3】上記第2実施例に係るRFコイルの具体的な構
成を示す斜視図。
【図4】上記第2実施例に係るRFシールドを被検体挿
入方向から見た拡大図。
【図5】本発明の第3実施例に係る磁気共鳴映像装置で
使用されるRFシールドの構成を示す図。
【図6】本発明の第4実施例に係る磁気共鳴映像装置に
備えられる頭頂側シールド端板を示す断面図。
【図7】上記第4実施例で使用される頭頂側シールド端
板の構成を示す斜視図。
【図8】上記第4実施例で使用される編み目のある頭頂
側シールド端板の例を示す図。
【図9】上記第4実施例で使用される複数の穴がある頭
頂側シールド端板の例を示す図。
【図10】上記第4実施例で使用される中央部に穴があ
る頭頂側シールド端板の例を示す図。
【図11】上記第4実施例で使用される複数の導体板に
分割されている頭頂側シールド端板の例を示す図。
【図12】上記第4実施例で使用される頭頂側シールド
端板の構成要素の例を示す図。
【図13】本発明の第5実施例に係る磁気共鳴映像装置
で使用されるRFシールドの構成を横部から示す断面
図。
【図14】上記第5実施例におけるRFシールド等の構
成を示す斜視図。
【図15】本発明の第6実施例に係る磁気共鳴映像装置
で使用されるRFシールドの構成を上方から示す断面
図。
【図16】本発明の第7実施例に係る磁気共鳴映像装置
で使用されるRFシールドの構成を上方から示す断面
図。
【図17】本発明の第8実施例に係る磁気共鳴映像装置
の構成を上方から示す断面図。
【図18】本発明の第9実施例に係る磁気共鳴映像装置
の構成を上方から示す断面図。
【図19】従来の全身用磁気共鳴映像装置の構成の一部
を上方から示す断面図。
【図20】従来の頭部用磁気共鳴映像装置の構成の一部
を上方から示す断面図。
【符号の説明】
11,31,131,153,193,202…RFコ
イル、12,152…傾斜磁場コイル、13,132,
151,161,191,203…RFシールド、32
…導体エレメント、33…肩側導体リング、34…頭頂
側導体リング、35…同調用コンデンサ、36…整合用
コンデンサ、41…良導体、51…外導体、52…内導
体、53,122…絶縁体、61,111…頭頂側シー
ルド端板、121…導体板、141…肩側シールド端
板、171…送風機、172,175,176…送風フ
ァン、173…駆動機、174…高周波、177…送風
ダクト、181…光源、182…光ファイバ、192…
全身用傾斜磁場コイル、201…頭部用傾斜磁場コイ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−277194(JP,A) 特開 平3−131232(JP,A) 特開 平3−158134(JP,A) 特開 平5−269105(JP,A) 特開 平1−145050(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体が挿入される空間に一定方向の静
    磁場を発生する静磁場発生手段と、 前記空間に所定の方向に沿う磁場勾配を発生する傾斜磁
    場コイルと、 前記傾斜磁場コイルの内側に配置され、前記被検体から
    の磁気共鳴信号を検出するRFコイルと、 前記傾斜磁場コイルと前記RFコイルとの間に配置され
    たRFシールドと を具備し、 前記RFシールドの一部が前記傾斜磁場コイルの内面を
    覆うとともに、前記RFシールドの一部が前記傾斜磁場
    コイルと前記RFコイルとに挟まれた空間を被検体の挿
    入側の一端においてほぼ閉じるまたは完全に閉じるよう
    に配置されたことを特徴とする磁気共鳴映像装置。
  2. 【請求項2】 前記RFコイルの被検体挿入側とは反対
    の端全体を覆うように複数の良導体を配置するととも
    に、前記RFコイルに電流接続したことを特徴とする請
    求項1記載の磁気共鳴映像装置。
  3. 【請求項3】 被検体が挿入される空間に一定方向の静
    磁場を発生する静磁場発生手段と、 前記空間に所定の方向に沿う磁場勾配を発生する傾斜磁
    場コイルと、 前記傾斜磁場コイルの内側に配置され、前記被検体から
    の磁気共鳴信号を検出するRFコイルと、 前記傾斜磁場コイルと前記RFコイルとの間に配置され
    たRFシールドと を具備し、 前記RFシールドが前記傾斜磁場コイルの内面および被
    検体の挿入方向の少なくとも1つの端面を覆うように配
    置されたことを特徴とする磁気共鳴映像装置。
  4. 【請求項4】 被検体が挿入される空間に一定方向の静
    磁場を発生する静磁場発生手段と、 前記空間に所定の方向に沿う磁場勾配を発生する傾斜磁
    場コイルと、 前記傾斜磁場コイルの内側に配置され、前記被検体から
    の磁気共鳴信号を検出するRFコイルと、 前記傾斜磁場コイルと前記RFコイルとの間および前記
    被検体上に配置されたRFシールドと を具備し、 前記RFシールドが前記被検体の頭部、頚部および胸部
    の一部を覆うように配置されたことを特徴とする磁気共
    鳴映像装置。
  5. 【請求項5】 前記被検体の周辺に風を送り込む送風手
    段を更に具備したことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の磁気共鳴映像装置。
  6. 【請求項6】 前記被検体の周辺を照らす照明手段を更
    具備したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の磁気共鳴映像装置。
  7. 【請求項7】 前記照明手段は、前記被検体が挿入され
    る撮影空間外部に設けられた光源と、前記光源から出力
    された光を前記被検体へ導く光ファイバとを備えたこと
    を特徴とする請求項6記載の磁気共鳴映像装置。
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