JP3483849B2 - カラメル色の飲料における不快な風味の防止 - Google Patents
カラメル色の飲料における不快な風味の防止Info
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- JP3483849B2 JP3483849B2 JP2000517615A JP2000517615A JP3483849B2 JP 3483849 B2 JP3483849 B2 JP 3483849B2 JP 2000517615 A JP2000517615 A JP 2000517615A JP 2000517615 A JP2000517615 A JP 2000517615A JP 3483849 B2 JP3483849 B2 JP 3483849B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラメル色の飲
料、特に、不快な風味の発現がカラメル色素の水素添加
によって回避されまたは最少化された炭酸飲料、および
該飲料における該不快な風味の発現を回避または最少化
する方法に関する。
料、特に、不快な風味の発現がカラメル色素の水素添加
によって回避されまたは最少化された炭酸飲料、および
該飲料における該不快な風味の発現を回避または最少化
する方法に関する。
【0002】本発明は、特に、アリテームによって甘味
を付与されたカラメル色の飲料に関する。
を付与されたカラメル色の飲料に関する。
【0003】
【従来の技術】アリテームは、Brennanらによって米国
特許第4,411,925号に先に記載された高甘味度甘味料で
ある3−(L−アルパルチル−D−アラニンアミド)−
2,2,4,4−テトラメチルチエタン)に付けられた
一般名である。人工的に甘味を付与された飲料の分野で
は、貯蔵中における甘味度および最初の風味の保持が最
も重要である。消費者は、特定の飲料の特定の風味を好
み、その風味における何らかの知覚し得る偏りが受け入
れられないものであることにしばしば気づく。アリテー
ムは、これらの規準の第1である甘味度の保持を非常に
よく満たす。しかし、本発明者らは今、アリテームで甘
味を付与された、カラメルを含有するある種の酸性飲料
(コーラ飲料など)には、貯蔵後に臭いによって検出さ
れる、不快な風味の温度/時間依存性発現(一般に、高
められた温度では、通常の貯蔵条件の影響を促進する)
が存在することを示す高感度官能パネル試験を用いた。
特許第4,411,925号に先に記載された高甘味度甘味料で
ある3−(L−アルパルチル−D−アラニンアミド)−
2,2,4,4−テトラメチルチエタン)に付けられた
一般名である。人工的に甘味を付与された飲料の分野で
は、貯蔵中における甘味度および最初の風味の保持が最
も重要である。消費者は、特定の飲料の特定の風味を好
み、その風味における何らかの知覚し得る偏りが受け入
れられないものであることにしばしば気づく。アリテー
ムは、これらの規準の第1である甘味度の保持を非常に
よく満たす。しかし、本発明者らは今、アリテームで甘
味を付与された、カラメルを含有するある種の酸性飲料
(コーラ飲料など)には、貯蔵後に臭いによって検出さ
れる、不快な風味の温度/時間依存性発現(一般に、高
められた温度では、通常の貯蔵条件の影響を促進する)
が存在することを示す高感度官能パネル試験を用いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】1つの実施態様では、本
発明は、飲料におけるカラメル色素の使用に関連した不
快な風味または不快な臭いの低減方法に関し、該方法
は、カラメル色素を、飲料に混入する前に、該不快な風
味または不快な臭いを低減するのに十分な程度に水素添
加し、そして水素添加されたカラメル色素を飲料に混入
することを含む。
発明は、飲料におけるカラメル色素の使用に関連した不
快な風味または不快な臭いの低減方法に関し、該方法
は、カラメル色素を、飲料に混入する前に、該不快な風
味または不快な臭いを低減するのに十分な程度に水素添
加し、そして水素添加されたカラメル色素を飲料に混入
することを含む。
【0005】好ましくは、該飲料がコーラ風味であると
ころの方法である。
ころの方法である。
【0006】また、好ましくは、該カラメル色素が最初
に粉末形状であるところの方法である。特に好ましく
は、該カラメル色素が水性溶液の形状であるところの方
法である。
に粉末形状であるところの方法である。特に好ましく
は、該カラメル色素が水性溶液の形状であるところの方
法である。
【0007】また特に好ましくは、カラメル色素の該水
素添加が、水性溶液中、炭素に担持されたパラジウム触
媒の存在下、約1〜約5気圧の圧力および約25℃〜約
50℃の温度で行われるところの方法である。
素添加が、水性溶液中、炭素に担持されたパラジウム触
媒の存在下、約1〜約5気圧の圧力および約25℃〜約
50℃の温度で行われるところの方法である。
【0008】さらに好ましくは、該カラメル色素が、高
甘味度甘味料と組み合せてコーラ風味の飲料に添加され
るところの方法である。特に好ましくは、該高甘味度甘
味料が、アリテーム、アスパルテーム、アセスルファム
−K、サッカリン、シクラメートおよびスクラロースか
ら成る群から選択されるところの方法である。また特に
好ましくは、該高甘味度甘味料がアリテームであるとこ
ろの方法である。
甘味度甘味料と組み合せてコーラ風味の飲料に添加され
るところの方法である。特に好ましくは、該高甘味度甘
味料が、アリテーム、アスパルテーム、アセスルファム
−K、サッカリン、シクラメートおよびスクラロースか
ら成る群から選択されるところの方法である。また特に
好ましくは、該高甘味度甘味料がアリテームであるとこ
ろの方法である。
【0009】また特にさらに好ましくは、該飲料が、水
素添加されていないカラメルをさらに含むところの方法
である。
素添加されていないカラメルをさらに含むところの方法
である。
【0010】別の実施態様では、本発明は、水素添加さ
れたカラメル色素が混入されたコーラ風味の飲料に関す
る。
れたカラメル色素が混入されたコーラ風味の飲料に関す
る。
【0011】好ましくは、該コーラ風味の飲料が炭酸入
りであるところのコーラ風味の飲料である。さらに好ま
しくは、該コーラ風味の飲料が炭酸入りでないところの
コーラ風味の飲料である。
りであるところのコーラ風味の飲料である。さらに好ま
しくは、該コーラ風味の飲料が炭酸入りでないところの
コーラ風味の飲料である。
【0012】さらに好ましくは、人工甘味料が混入され
ているコーラ風味の飲料であり、好ましい人工甘味料
は、アリテーム、アスパルテーム、アセスルファム−
K、シクラメート、サッカリンおよびスクラロースから
成る群から選択される。
ているコーラ風味の飲料であり、好ましい人工甘味料
は、アリテーム、アスパルテーム、アセスルファム−
K、シクラメート、サッカリンおよびスクラロースから
成る群から選択される。
【0013】さらに好ましくは、コーラ風味の飲料にお
いてカラメル色素およびアリテームの組み合わせから生
じる不快な臭いを低減する方法であり、該方法は、カラ
メル色素を、コーラ風味の飲料に混入する前に、該不快
な臭いを低減するのに十分な程度に水素添加することを
含む。
いてカラメル色素およびアリテームの組み合わせから生
じる不快な臭いを低減する方法であり、該方法は、カラ
メル色素を、コーラ風味の飲料に混入する前に、該不快
な臭いを低減するのに十分な程度に水素添加することを
含む。
【0014】
【0015】
【発明の実施の態様】本発明は、容易に行なわれる。カ
ラメル色素が、飲料に混入される前に水素添加される。
カラメル色素は、最初に、粉末または水性溶液の形状で
あり得る。
ラメル色素が、飲料に混入される前に水素添加される。
カラメル色素は、最初に、粉末または水性溶液の形状で
あり得る。
【0016】水素添加は、ある条件範囲下で行なわれ得
る。好ましい条件は、水性溶液中、炭素に担持されたパ
ラジウム触媒の存在下、約1〜約5気圧の圧力および約
25℃〜約50℃の温度である。
る。好ましい条件は、水性溶液中、炭素に担持されたパ
ラジウム触媒の存在下、約1〜約5気圧の圧力および約
25℃〜約50℃の温度である。
【0017】本発明の方法は、高甘味度甘味料で甘味を
付与されたコーラ風味の飲料に特に適する。高甘味度甘
味料は、アリテーム、アスパルテーム、アセスルファム
−K、サッカリン、シクラメートまたはスクラロースで
あり得る。
付与されたコーラ風味の飲料に特に適する。高甘味度甘
味料は、アリテーム、アスパルテーム、アセスルファム
−K、サッカリン、シクラメートまたはスクラロースで
あり得る。
【0018】
【実施例】本発明を一般的に記載してきたが、次に具体
的な実施例を参照する。理解されるように、これらの実
施例は、本発明を限定することを意味するものではな
く、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって決
定される。
的な実施例を参照する。理解されるように、これらの実
施例は、本発明を限定することを意味するものではな
く、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって決
定される。
【0019】実施例1
3点相違試験(triangle difference test)による模擬
コーラの評価 クエン酸塩、リン酸塩、安息香酸塩、カフェイン、フレ
ーバー油、消泡剤、カラメル(水素添加されたものまた
は未処理のもの)および45ppmのアリテーム2.5水
和物を含有する模擬コーラを120°Fで貯蔵した。同
じ組成物でアリテームを含まない対照コーラも同じ温度
で保持した。種々の時間で、試験コーラおよび対照コー
ラを抜き取り、3点相違試験(M. Meilgaard, G.V. Civi
lle, andB.T. Carr, 「官能評価技術」第2版, CRC Pres
s, Boca Raton, FL, 1991;pages 60-67)での官能評価
に付した。ランダムにコードされた3個のサンプルが1
2人のパネリストに提示され、各パネリストは、2サン
プルの対照コーラおよび1サンプルの試験コーラ、また
は1サンプルの対照コーラおよび2サンプルの試験コー
ラを受け取った。各パネリストは、以下の指示に従って
異なるサンプルを同定することを求められた。すなわ
ち、「サンプルの臭いを、示した順に嗅ぎなさい。2個
のサンプルは全く同じで、1つが異なります。3個のサ
ンプルのうち、他の2個と異なるのはどれですか。確信
がない場合は、当て推量しなさい。」である。12人の
パネリストのうち8人以上が異なるサンプルを正しく同
定した場合、アリテームで甘味を付与されたコーラは、
95%の信頼性で同定されたと考えられ、カラメル処理
法(行った場合)は、無効であったと考えられた。
コーラの評価 クエン酸塩、リン酸塩、安息香酸塩、カフェイン、フレ
ーバー油、消泡剤、カラメル(水素添加されたものまた
は未処理のもの)および45ppmのアリテーム2.5水
和物を含有する模擬コーラを120°Fで貯蔵した。同
じ組成物でアリテームを含まない対照コーラも同じ温度
で保持した。種々の時間で、試験コーラおよび対照コー
ラを抜き取り、3点相違試験(M. Meilgaard, G.V. Civi
lle, andB.T. Carr, 「官能評価技術」第2版, CRC Pres
s, Boca Raton, FL, 1991;pages 60-67)での官能評価
に付した。ランダムにコードされた3個のサンプルが1
2人のパネリストに提示され、各パネリストは、2サン
プルの対照コーラおよび1サンプルの試験コーラ、また
は1サンプルの対照コーラおよび2サンプルの試験コー
ラを受け取った。各パネリストは、以下の指示に従って
異なるサンプルを同定することを求められた。すなわ
ち、「サンプルの臭いを、示した順に嗅ぎなさい。2個
のサンプルは全く同じで、1つが異なります。3個のサ
ンプルのうち、他の2個と異なるのはどれですか。確信
がない場合は、当て推量しなさい。」である。12人の
パネリストのうち8人以上が異なるサンプルを正しく同
定した場合、アリテームで甘味を付与されたコーラは、
95%の信頼性で同定されたと考えられ、カラメル処理
法(行った場合)は、無効であったと考えられた。
【0020】実施例2
選好相違試験(preference-difference test)による模
擬コーラの評価 実施例1と同様に調製し、貯蔵された模擬コーラを標準
的な選好相違試験(M.Meilgaard, G.V. Civille, and
B.T. Carr, 「官能評価技術」第2版, CRC Press, Boca
Raton, FL, 1991;pages 211)によって評価した。対照
コーラおよび試験コーラのランダムにコードされたサン
プルが30人のパネリストに提示された。各パネリスト
は、以下の指示に従って好ましいサンプルを同定するこ
とを求められた。すなわち、「あなたの好みの芳香のみ
を指示してください。好みのものがない場合は、好みな
しの欄に印をつけてください。」である。結果は、次の
ように作表された。すなわち、A=対照コーラ(アリテ
ームなし)を好むパネリストの人数;B=試験コーラ
(アリテーム含有)を好むパネリストの人数;C=好み
なしを指示したパネリストの人数である。CがA−Bよ
り大きい場合、コーラは区別できないと考えられ、カラ
メル処理法(行った場合)は有効であったと考えられ
た。
擬コーラの評価 実施例1と同様に調製し、貯蔵された模擬コーラを標準
的な選好相違試験(M.Meilgaard, G.V. Civille, and
B.T. Carr, 「官能評価技術」第2版, CRC Press, Boca
Raton, FL, 1991;pages 211)によって評価した。対照
コーラおよび試験コーラのランダムにコードされたサン
プルが30人のパネリストに提示された。各パネリスト
は、以下の指示に従って好ましいサンプルを同定するこ
とを求められた。すなわち、「あなたの好みの芳香のみ
を指示してください。好みのものがない場合は、好みな
しの欄に印をつけてください。」である。結果は、次の
ように作表された。すなわち、A=対照コーラ(アリテ
ームなし)を好むパネリストの人数;B=試験コーラ
(アリテーム含有)を好むパネリストの人数;C=好み
なしを指示したパネリストの人数である。CがA−Bよ
り大きい場合、コーラは区別できないと考えられ、カラ
メル処理法(行った場合)は有効であったと考えられ
た。
【0021】実施例3
カラメル色素の水素添加
蒸留水で500mlに希釈されたSethness(商標)11 K
DS 2倍強度耐酸カラメル色素250gの溶液を大気圧
の水素下、炭素に担持された10%パラジウム触媒25
gと共に室温で1時間攪拌した。混合物を珪藻土濾過助
剤(Dicalite,Grefco, Inc.)によって濾過し、濾過ケ
ーキを蒸留水で洗浄し、濾液を一緒にして、蒸留水で1
000mlに希釈した。
DS 2倍強度耐酸カラメル色素250gの溶液を大気圧
の水素下、炭素に担持された10%パラジウム触媒25
gと共に室温で1時間攪拌した。混合物を珪藻土濾過助
剤(Dicalite,Grefco, Inc.)によって濾過し、濾過ケ
ーキを蒸留水で洗浄し、濾液を一緒にして、蒸留水で1
000mlに希釈した。
【0022】実施例4
カラメル色素の水素添加
希釈されていないSethness(商標)11 KDS 2倍強度耐
酸カラメル色素(2000g)を、大気圧の水素下、炭
素に担持された10%パラジウム触媒50gと共に50
℃で1時間攪拌し、混合物を珪藻土濾過助剤(Dicalit
e, Grefco, Inc.)によって濾過した。水素添加された
カラメルおよび未処理のカラメルを使用して調製された
コーラを120°Fで貯蔵し、実施例1の手順で評価し
た。3日後および6日後に、未処理のカラメルを含むコ
ーラでは95%の信頼性で異なるサンプルが検出された
が、水素添加されたカラメルを含むコーラでは検出され
なかった。
酸カラメル色素(2000g)を、大気圧の水素下、炭
素に担持された10%パラジウム触媒50gと共に50
℃で1時間攪拌し、混合物を珪藻土濾過助剤(Dicalit
e, Grefco, Inc.)によって濾過した。水素添加された
カラメルおよび未処理のカラメルを使用して調製された
コーラを120°Fで貯蔵し、実施例1の手順で評価し
た。3日後および6日後に、未処理のカラメルを含むコ
ーラでは95%の信頼性で異なるサンプルが検出された
が、水素添加されたカラメルを含むコーラでは検出され
なかった。
【0023】実施例5
カラメル色素の水素添加
希釈されていないSethness(商標)11 KDS 2倍強度耐
酸カラメル色素(1000g)を、大気圧の水素下、炭
素に担持された5%パラジウム触媒100gと共に50
℃で1時間攪拌し、混合物を珪藻土濾過助剤(Dicalit
e, Grefco, Inc.)によって濾過した。水素添加された
カラメルおよび未処理のカラメルを使用して調製された
コーラを120°Fで貯蔵し、実施例1の手順で評価し
た。3日後および6日後に、未処理のカラメルを含むコ
ーラでは95%の信頼性で異なるサンプルが検出された
が、水素添加されたカラメルを含むコーラでは検出され
なかった。9日後、未処理のカラメルを含むコーラでは
95%の信頼性で異なるサンプルが検出されたが、水素
添加されたカラメルを含むコーラでは検出されなかっ
た。
酸カラメル色素(1000g)を、大気圧の水素下、炭
素に担持された5%パラジウム触媒100gと共に50
℃で1時間攪拌し、混合物を珪藻土濾過助剤(Dicalit
e, Grefco, Inc.)によって濾過した。水素添加された
カラメルおよび未処理のカラメルを使用して調製された
コーラを120°Fで貯蔵し、実施例1の手順で評価し
た。3日後および6日後に、未処理のカラメルを含むコ
ーラでは95%の信頼性で異なるサンプルが検出された
が、水素添加されたカラメルを含むコーラでは検出され
なかった。9日後、未処理のカラメルを含むコーラでは
95%の信頼性で異なるサンプルが検出されたが、水素
添加されたカラメルを含むコーラでは検出されなかっ
た。
【0024】実施例6
カラメル色素の水素添加
蒸留水で100mlに希釈されたSethness(商標)11 K
DS 2倍強度耐酸カラメル色素50gの溶液を大気圧の
水素下、炭素に担持された10%パラジウム触媒5gと
共に室温で1時間攪拌した。混合物を珪藻土濾過助剤
(Dicalite, Grefco, Inc.)によって濾過し、濾過ケー
キを蒸留水で洗浄し、濾液を一緒にして、蒸留水で20
0mlに希釈した。水素添加されたカラメルおよび未処
理のカラメルを使用して調製されたコーラを120°F
で貯蔵し、実施例1の手順で評価した。4日後、7日後
および9日後に、未処理のカラメルを含むコーラでは9
5%の信頼性で異なるサンプルが検出されたが、水素添
加されたカラメルを含むコーラでは検出されなかった。
DS 2倍強度耐酸カラメル色素50gの溶液を大気圧の
水素下、炭素に担持された10%パラジウム触媒5gと
共に室温で1時間攪拌した。混合物を珪藻土濾過助剤
(Dicalite, Grefco, Inc.)によって濾過し、濾過ケー
キを蒸留水で洗浄し、濾液を一緒にして、蒸留水で20
0mlに希釈した。水素添加されたカラメルおよび未処
理のカラメルを使用して調製されたコーラを120°F
で貯蔵し、実施例1の手順で評価した。4日後、7日後
および9日後に、未処理のカラメルを含むコーラでは9
5%の信頼性で異なるサンプルが検出されたが、水素添
加されたカラメルを含むコーラでは検出されなかった。
【0025】実施例7
カラメル色素の水素添加
蒸留水で50mlに希釈されたSethness(商標)11 KDS
2倍強度耐酸カラメル色素5gの溶液を室温で、炭素
に担持された5%パラジウム触媒1gと共に、大気圧よ
り50psi高い水素圧下で30分間攪拌し、混合物を
珪藻土濾過助剤(Dicalite, Grefco, Inc.)によって濾
過した。
2倍強度耐酸カラメル色素5gの溶液を室温で、炭素
に担持された5%パラジウム触媒1gと共に、大気圧よ
り50psi高い水素圧下で30分間攪拌し、混合物を
珪藻土濾過助剤(Dicalite, Grefco, Inc.)によって濾
過した。
【0026】実施例8
カラメル色素の水素添加
蒸留水で50mlに希釈されたSethness(商標)11 KDS
2倍強度耐酸カラメル色素5gの溶液を室温で、炭素
に担持された5%パラジウム触媒0.5gと共に、大気
圧より10psi高い水素圧下で5分間攪拌し、混合物
を珪藻土濾過助剤(Dicalite, Grefco, Inc.)によって
濾過した。
2倍強度耐酸カラメル色素5gの溶液を室温で、炭素
に担持された5%パラジウム触媒0.5gと共に、大気
圧より10psi高い水素圧下で5分間攪拌し、混合物
を珪藻土濾過助剤(Dicalite, Grefco, Inc.)によって
濾過した。
【0027】実施例9
カラメル色素の水素添加
希釈されていないWilliamson(商標)11 KDS カラメル
色素(1000g)を室温で、炭素に担持された10%
パラジウム触媒50gと共に、大気圧より50psi高
い水素圧下で18時間攪拌し、混合物を珪藻土濾過助剤
(Dicalite, Grefco, Inc.)によって濾過した。水素添
加されたカラメルを使用して調製されたコーラを120
°Fで貯蔵し、実施例2の手順で評価した。7日後およ
び14日後、好みなしの人数(C)が、A−Bより大き
かった。これは、サンプルが区別不能であり、カラメル
処理は有効であることを示す。
色素(1000g)を室温で、炭素に担持された10%
パラジウム触媒50gと共に、大気圧より50psi高
い水素圧下で18時間攪拌し、混合物を珪藻土濾過助剤
(Dicalite, Grefco, Inc.)によって濾過した。水素添
加されたカラメルを使用して調製されたコーラを120
°Fで貯蔵し、実施例2の手順で評価した。7日後およ
び14日後、好みなしの人数(C)が、A−Bより大き
かった。これは、サンプルが区別不能であり、カラメル
処理は有効であることを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ワトキンス,エドワード,ケー.
アメリカ合衆国, コネチカット州
06339−1611, レッドヤード, コロ
ネル レッドヤード ハイウェイ 549
エー
(56)参考文献 特開 平8−228719(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A23L 2/00 - 2/60
A23L 1/236 - 1/27
A23L 1/015
Claims (16)
- 【請求項1】 飲料におけるカラメル色素の使用に関連
する不快な風味または不快な臭いの低減方法において、
カラメル色素を、飲料に混入する前に、該不快な風味ま
たは不快な臭いを低減するのに十分な程度に水素添加
し、そして水素添加されたカラメル色素を飲料に混入す
ることを含む方法。 - 【請求項2】 該飲料がコーラ風味である、請求項1記
載の方法。 - 【請求項3】 該カラメル色素が最初に粉末形状であ
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 該カラメル色素が水性溶液の形状であ
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 カラメル色素の該水素添加が、水性溶液
中、パラジウム、白金、ルテニウム、ロジウムおよびニ
ッケルから成る群から選択される担持されたまたは担持
されていない触媒の存在下、約1〜約300気圧の圧力
下、約0℃〜約100℃の温度で行なわれる、請求項1
記載の方法。 - 【請求項6】 カラメル色素の該水素添加が、水性溶液
中、炭素に担持されたパラジウム触媒の存在下、約1〜
約5気圧の圧力下、約25℃〜約50℃の温度で行なわ
れる、請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 該カラメル色素が、高甘味度甘味料と組
み合せてコーラ風味の飲料に添加される、請求項1記載
の方法。 - 【請求項8】 該高甘味度甘味料が、アリテーム、アス
パルテーム、アセスルファム−K、サッカリン、シクラ
メートおよびスクラロースから成る群から選択される、
請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 該高甘味度甘味料がアリテームである、
請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 該飲料が、水素添加されていないカラ
メルをさらに含む、請求項1記載の方法。 - 【請求項11】 水素添加されたカラメル色素が混入さ
れたコーラ風味の飲料。 - 【請求項12】 該コーラ風味の飲料が炭酸入りであ
る、請求項11記載のコーラ風味の飲料。 - 【請求項13】 該コーラ風味の飲料が炭酸入りでな
い、請求項11記載のコーラ風味の飲料。 - 【請求項14】 高甘味度甘味料をさらに含む、請求項
11記載のコーラ風味の飲料。 - 【請求項15】 該高甘味度甘味料が、アリテーム、ア
スパルテーム、アセスルファム−K、サッカリン、シク
ラメートおよびスクラロースから成る群から選択され
る、請求項14記載のコーラ風味の飲料。 - 【請求項16】 コーラ風味の炭酸入り飲料におけるカ
ラメル色素およびアリテームの組み合わせから生じる不
快な風味または不快な臭いを低減する方法において、カ
ラメル色素を、コーラ風味の飲料に混入する前に、該不
快な臭いを低減するのに十分な程度に水素添加すること
を含む方法。
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