JP3482986B2 - モータ解析装置 - Google Patents

モータ解析装置

Info

Publication number
JP3482986B2
JP3482986B2 JP30907197A JP30907197A JP3482986B2 JP 3482986 B2 JP3482986 B2 JP 3482986B2 JP 30907197 A JP30907197 A JP 30907197A JP 30907197 A JP30907197 A JP 30907197A JP 3482986 B2 JP3482986 B2 JP 3482986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mesh
motor
area
analysis
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30907197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11146689A (ja
Inventor
光彦 前田
敬規 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP30907197A priority Critical patent/JP3482986B2/ja
Publication of JPH11146689A publication Critical patent/JPH11146689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3482986B2 publication Critical patent/JP3482986B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AV機器等に用い
られる比較的小型のモータを対象として、モータのトル
ク特性等を解析するためのモータ解析装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータ解析装置として、
磁気モーメント法を用いた磁場解析を実行し、これによ
って得られた磁束密度分布に基づいてモータ特性を演算
して表示する装置が提案されている(特開平8-101261
号)。該モータ解析装置においては、モータの構造(コア
の突極の数、及びマグネットの磁極の数)を選択すると
共に、モータの各部寸法(ケース、マグネット、コア等
の寸法)を入力すると、基本となるメッシュが自動的に
作成される。次に、前記基本メッシュに基づいて、公知
の磁場解析用プログラムに従った演算が実行されて、磁
束密度分布が導出され、更に該磁束密度分布に基づいて
モータ特性が演算され、表示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モータ解析
の目的はまちまちであって、例えば、時間がかかっても
高い精度を得たい場合もあれば、逆に精度は多少低くと
も短時間で解析結果を得たい場合もある。前者の場合は
メッシュ分割数を大きく設定し、後者の場合はメッシュ
分割数を小さく設定すればよい。しかしながら、上記の
モータ解析装置においては、基本となるメッシュが自動
的に作成されるので、簡便なシステムとなっている反
面、ユーザが任意にメッシュ分割数を指定することは出
来ない。従って、解析の目的に応じた使い分けが不可能
で、利用価値が低い問題があった。これに対し、メッシ
ュの作成を自動化せず、手入力によって領域毎に適切な
細かさでメッシュ分割を行なう方式によれば、解析の目
的に応じた使い分けが可能となるが、この場合、入力作
業が煩雑であるだけでなく、モータの各部領域毎に、解
析結果に大きな影響を及ぼす重要な領域は比較的細かい
メッシュとし、重要度の低い領域を比較的粗いメッシュ
として、適切なメッシュ分割数を与えることが必要なた
めに、解析についての専門の知識とノウハウを要し、モ
ータ設計者が簡便には利用出来ない問題がある。
【0004】本発明の目的は、解析についての専門の知
識やノウハウを有せずとも、簡便に、然も目的に応じた
精度と時間で解析を行なうことが出来るモータ解析装置
を提供することである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るモータ解析装
置は、円筒状のハウジングと、ハウジングの中央部に収
容されたコアと、コアに巻回された巻線と、コアと対向
してハウジング内に配備されたマグネットとを具えたモ
ータを対象として、モータのトルク特性、例えばコギン
グトルク分布特性、発生トルク分布特性、発生トルク−
回転数特性等を解析するものである。本発明に係るモー
タ解析装置は、有限要素法による静磁場解析に必要なメ
ッシュ作成においてメッシュ分割の細かさの基準となる
データを入力するためのデータ入力装置と、入力データ
に基づいて有限要素法による静磁場解析を実行すると共
に、解析された磁場によって発生するトルクを計算し、
モータのトルク特性を導出する演算処理装置と、演算処
理結果を出力するための出力装置とを具えている。
【0006】 ここで、入力データは、モータのコアと
マグネットの間に形成されるギャップ部の周方向のメッ
シュ分割数である。又、演算処理装置は、モータの各部
領域につき、前記入力されたメッシュ分割数を基準とし
て、各部領域毎に予め設定されている重み付け規則に従
って、重み付けの施された細かさでメッシュの半径方向
及び周方向の単位長さを順次算出する演算手段と、モー
タの各部領域につき、前記算出された単位長さに基づい
て、メッシュを作成するメッシュ自動作成手段とを具え
ている。前記重み付け規則は、モータのギャップ部領域
を最も細かいメッシュで分割し、ハウジング領域を次に
細かいメッシュで分割し、マグネット領域をその次に細
かいメッシュで分割し、コア領域及び巻線領域をその次
に細かいメッシュで分割し、ハウジング領域よりも外側
の外部空気層領域は、最も粗いメッシュで分割するもの
であって、且つ、外部空気層領域については、内側から
外側に向かって周方向の分割数を削減するものである。
【0007】 具体的構成において、前記演算手段に
は、モータのギャップ部の周方向のメッシュ分割数につ
いてのデフォルト値が設定されており、メッシュ分割数
の入力がない場合は、該デフォルト値に基づいて各部領
域のメッシュの半径方向及び周方向の単位長さを算出す
る。
【0008】 上記本発明のモータ解析装置において
は、データ入力装置が操作されて、モータのギャップ部
の周方向のメッシュ分割数が入力されると、演算処理装
置の演算手段が動作して、モータの各部領域につき、前
記入力されたメッシュ分割数を基準として、各部領域毎
に予め設定されている重み付け規則に従って、重み付け
の施された細かさでメッシュの半径方向及び周方向の単
位長さが順次算出される。 又、メッシュ自動
作成手段が動作して、モータの各部領域につき、前記算
出された単位長さに基づいて、メッシュが自動的に作成
される。モータの各部領域についてのメッシュ作成にお
いては、前記入力されたメッシュ分割数を基準として、
解析結果に及ぼす影響の大きさに応じて、大きな影響を
及ぼす重要な領域にはより細かいメッシュが作成され、
比較的重要度の低い領域にはより粗いメッシュが作成さ
れる。
【0009】従って、多少時間がかかっても高い精度を
得たい場合には、大きな基本分割数を入力すればよく、
これによって、全体的に細かいメッシュが作成される。
この場合においても、適切な重み付け規則によって、解
析結果に大きな影響を及ぼさない領域は粗いメッシュで
分割されるため、全体として解析時間の短縮が図られ
る。逆に、精度は多少低くとも短時間で解析結果を得た
い場合には、小さな基本分割数を入力すればよく、これ
によって、全体的に粗いメッシュが作成される。この場
合においても、適切な重み付け規則によって、解析結果
に大きな影響を及ぼす重要な領域はある程度の細かさで
分割されるため、全体として解析精度が維持される。
【0010】その後、演算処理装置は、作成されたメッ
シュを用いて、有限要素法による静磁場解析を実行した
後、例えばマクスウェルの応力法によるトルク計算を実
行し、その結果をトルク特性グラフ等として出力装置へ
供給する。これによって、出力装置には、モータのトル
ク特性が表示されることになる。モータの設計者は、表
示されたモータのトルク特性が満足なものでない場合
は、入力データを変更して、再度、トルク特性を求め、
満足する結果が得られるまで、この操作を繰り返す。
【0011】
【発明の効果】本発明に係るモータ解析装置によれば、
解析についての専門の知識やノウハウを有せずとも、簡
便に、然も目的に応じた精度と時間でモータの解析を行
なうことが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係るモー
タ解析装置は、図1に示す如くコンピュータ本体(1)、
ディスプレイ(2)及びマウス(3)を具えたコンピュータ
システムによって構成されており、コンピュータ本体
(1)に内蔵されているハードディスクドライブ装置に
は、データの入力、解析のための演算処理、及び解析結
果の出力を実行するためのコンピュータプログラムが格
納されている。
【0013】解析の対象とするモータは、図2及び図3
に示す如き小型の直流モータであって、一端が大きく開
口した円筒状のハウジング(41)内に、中心部にシャフト
(44)が固定されると共に複数のスロットに巻線(図示省
略)が施されたコア(43)、コア(43)を包囲してハウジン
グ(41)の内周面に配置される1或いは複数個のマグネッ
ト(45)、コア(43)の巻線に電流を供給するための一対の
ブラシ(46)(47)、バリスタ(48)、コミュテータ(49)等を
配備し、ハウジング(41)の開口部には、ブラシ基板(42)
が固定され、前記シャフト(44)は軸受(50)によってハウ
ジング(41)上に支持されている。尚、図示する例は、コ
アが回転するブラシ付きのモータであるが、マグネット
が回転するブラシ無しのモータも解析の対象となる。
【0014】モータ解析の概要 図4及び図5は上記コンピュータ本体(1)が実行するモ
ータ解析のための一連の手続きを表わしており、先ず、
これらの図に沿って本発明のモータ解析の概要を説明す
る。
【0015】先ず図4のステップS1にて、形状パラメ
ータ、着磁波形パラメータ及び材料特性の取り込みが行
なわれる。ここで、前記ディスプレイ(2)の画面には、
コア側について図17に示すウインドウが表示され、シ
ャフトの直径及び材料ファイル名と、コアの各部寸法及
び材料ファイル名と、スロットの数及び各部寸法の入力
が促される。又、マグネット側については図18に示す
ウインドウが表示され、マグネット(磁石)の極数、着磁
角、着磁波形を規定するための2つのパラメータ(台形
フル着角度α及びsin指数β)、各部寸法、及び材料ファ
イル名と、ヨーク(ハウジング)の各部寸法及び材料ファ
イル名の入力が促される。尚、図8(a)は補極を有しな
いコアの各部寸法の名称を示し、同図(b)は補極を有す
るコアの各部寸法の名称を示している。又、図9(a)
(b)は小判型マグネット及びヨークの各部寸法の名称を
示し、図10(a)(b)は円型マグネット及びヨークの各
部寸法の名称を示している。
【0016】更に、材料特性に関しては、コア材のB−
H特性を入力するために図20のウインドウが表示さ
れ、コア材の鉄損特性を入力するために図21(a)(b)
のウインドウが表示され、更にマグネット材のB−H特
性を入力するために図22のウインドウが表示される。
これらの材料特性は、解析に先立って、予め材料ファイ
ル毎に入力されている。
【0017】上記の各ウインドウに対して入力されたデ
ータが図4のステップS1にて取り込まれた後、ステッ
プS2にて、巻線仕様の取り込みが行なわれる。ここ
で、前記ディスプレイ(2)の画面には、図19に示すウ
インドウが表示され、電圧、結線方式、整列巻の場合の
巻線占積率、ガラ巻の場合の巻線占積率、外直径、抵抗
率、及び巻数の入力が促される。ここで、画面上の“最
大巻線数”、“巻高”、“線長”及び“抵抗”について
は、上記巻線についての入力データに基づき、図4に示
すステップS3の巻線シミュレーションが実行されるこ
とによって、自動的に計算されて表示される。又、コア
の1つのスロット内の巻線範囲Bを表わす画像が自動的
に作成され、図23の如く画面に表示される。
【0018】そして、巻線シミュレーション及び自動作
図の結果に応じて、ステップS4では、巻線シミュレー
ション及び自動作図を再実行すべきかどうかの判断を行
ない、イエスのときは、ステップS2に戻って、再度、
コア形状、巻線仕様の取り込みを行ない、巻線シミュレ
ーションを繰り返す。その後、ステップS4にてノーと
判断されたときは、ステップS5に移行して、有限要素
法による静磁場解析のためのメッシュの分割数を取り込
む。ここで、前記ディスプレイ(2)の画面には、図24
に示すウインドウが表示され、磁場解析計算の収束条件
を規定するパラメータや、メッシュ分割数の入力が促さ
れる。ここで入力すべきメッシュ分割数は、図23に示
すコア(43)とマグネット(45)の間に形成されるギャップ
部Gの1周当たりの分割数であって、後述の如くこの分
割数が基本となって、他の領域のメッシュ分割数が決定
される。又、画面には、図25に示すウインドウが表示
され、作成する有限要素データの次元や非線形性、電流
の有無を設定する。例えばコギングトルク特性を求める
場合は、電流なしを選択する。
【0019】上記メッシュ分割数が取り込まれ、更に図
4のステップS6にて上記磁場解析計算の収束条件等が
取り込まれると、その後、ステップS7に移行して、メ
ッシュが作成される。図26はメッシュ作成例を表わし
ている。次に図5のステップS8にて、有限要素法によ
る静磁場解析が実行される。静磁場解析においては、下
記数1に示す一般的な基礎式(森北出版「有限要素法に
よる交直電磁石の設計と応用」第30頁参照)が用いら
れる。
【0020】
【数1】
【0021】続いて、ステップS9では、マクスウェル
の応力法によるトルク計算が実行される。トルク計算に
おいては、下記数2に示す一般的な基礎式(森北出版
「有限要素法による交直電磁石の設計と応用」第56頁
参照)が用いられる。
【0022】
【数2】
【0023】その後、ステップS10では、静磁場解析
及びトルク計算の結果に基づき、各種のトルク特性グラ
フや磁場分布図等を作成し、画面に表示する。図29〜
図31は解析結果の出力例を表わしており、図29は、
横軸に回転角度(Angle)、縦軸にトルク(Torque)をとっ
て、モータのトルク分布特性を表わしたものである。
又、図30は、横軸に鉄損(Steel Loss)及びトルク(Tor
que)、縦軸に電流(Current)及び回転数(Revolution)を
とって、モータの回転数−トルク特性T、回転数−鉄損
特性S、及びトルク−電流特性Iを表わしたものであ
る。更に図31は、モータの磁束分布ベクトル図を表わ
したものである。
【0024】これらの特性が満足の得られるものである
かどうかを図5のステップS11にて判断し、満足の得
られるものでないときは、図4のステップS1に戻って
入力データを変更し、同様の解析を繰り返す。これによ
って、満足の得られる結果が得られたとき、一連の手続
きを終了する。
【0025】次に上記モータ解析の特徴的部分について
詳述する。着磁波形の入力 上述の如く本発明に係るモータ解析においては、2つの
パラメータ(台形フル着角度α及びsin指数β)の値によ
って、マグネットに対する着磁波形をサイン波、台形
波、方形波、三角波、又はサイン波と他の波形を掛け合
わせた合成波の何れかに、選択的に設定することが可能
である。即ち、マグネット上の周方向位置を表わす角度
をθ、マグネットの1極当たりの着磁角度をθ0とし
て、下記数3の関数f(θ)がマグネットの1極分の着磁
波形関数として定義されている。
【0026】
【数3】
【0027】上記数3において、g(θ)は、パラメータ
であるフル着角度αを0〜θ0の範囲内で変更すること
により、方形波、三角波又は台形波を生成する関数であ
って、α=0のときに三角波となり、α=θ0のときに
方形波となり、0<α<θ0のときに台形の上底の長さ
をαの値に応じて変化させる台形波となる。一方、サイ
ン関数のβ乗で表わされるべき関数は、パラメータであ
るsin指数βが0のときに1となり、sin指数βを0より
も大きな任意の値に設定することによって、種々の形状
を有するサイン波形を生成する関数である。従って、例
えばsin指数βを0に設定した場合は、着磁波形関数f
(θ)=g(θ)となって、台形波が生成される。ここで、
αをθ0に設定したとき、着磁波形関数f(θ)は方形
波、パラメータαを0に設定したときは、着磁波形関数
f(θ)は三角波となる。これに対し、sin指数βが0を
越える値の場合、着磁波形関数は、図11に示す様に、
サイン波形と台形波の積によって生成される合成波とな
る。
【0028】例えば、マグネットの製造に使用する着磁
装置がサイン波の着磁波形を与える特性或いは設定を有
する場合は、α=θ0に設定し、着磁装置が台形波の着
磁波形を与える特性或いは設定を有する場合は、0<α
<θ0、β=0に設定する。又、着磁装置がサイン波と
台形波を合成した着磁波形を与える特性或いは設定を有
する場合は、0<α<θ0、0<βに設定すればよい。
この様に、上記の着磁波形関数によれば、2つのパラメ
ータα及びβを適宜変更して入力することによって、サ
イン波、台形波、方形波、若しくは三角波、又はサイン
波と他の波形との積によって生成される合成波を、着磁
波形として選択的に設定することが出来る。
【0029】図12(a)(b)は、上述の如く2つのパラ
メータα及びβの入力によって規定された着磁波形関数
に基づいて、有限要素法による静磁場解析に必要なマグ
ネットの磁化強度分布を与える方法を表わしており、極
数2のマグネットが円周方向及び半径方向に分割され、
各分割領域に磁化強度が割り当てられている。例えば、
同図(a)に示す様に1極当たりの着磁波形として方形波
を規定する場合、マグネットの全ての分割領域には磁化
強度として1が割り当てられる。又、同図(b)に示す様
に1極当たりの着磁波形としてサイン波を規定する場
合、サイン波がマグネットの分割数に応じた単位角度毎
に量子化されて、マグネットの各分割領域に割り当てら
れる。この様にして、マグネットの各分割領域に与えら
れた磁化強度が、有限要素法による静磁場解析の入力デ
ータとして用いられるのである。
【0030】従って、上述の着磁波形の入力方式によれ
ば、2つのパラメータα及びβを適宜変更して入力する
だけで、サイン波、台形波、方形波、若しくは三角波、
又はサイン波と他の何れかの波形との積によって生成さ
れる合成波を、着磁波形として容易に選択設定すること
が出来、これによって、マグネットの着磁工程で与えら
れる実際の着磁波形を忠実に再現し、高い精度でトルク
特性を求めることが出来る。この様にして求められたト
ルク特性が満足の得られるものでない場合は、着磁波形
を変更して、満足な結果が得られるまで、静磁場解析及
びトルク計算を実行する。これによって、マグネットの
着磁波形の最適化を行なうことが出来、マグネットの製
造工程に対するフィードバックが可能となる。
【0031】巻線シミュレーション及び自動作図 上述の如く、有限要素法による静磁場解析に先立って、
図4のステップS3では、コア形状や、巻線仕様につい
ての入力データ(結線方式、巻線の直径、占積率、抵抗
率及び巻数)に基づき、“最大巻線数”、“巻高”、
“線長”及び“抵抗”が自動的に計算されて、その計算
結果が図19に示す様に画面に表示される(巻線シミュ
レーション)。又、コアの1つのスロット内の巻線範囲
Bを表わす画像が自動的に作成され、図23の如く画面
に表示される(自動作図)。
【0032】図6は、巻線シミュレーション及び自動作
図の具体的手続きを表わしている。先ずステップS21
にて、コア形状についての入力データに基づき、1つの
スロットについての幾何学的な巻線可能面積Aが算出さ
れる(図23参照)。次にステップS22にて、巻線の直
径(線径)及び巻線占積率が取り込まれた後、ステップS
23では、下記数4によって最大巻線数Tmaxが算出さ
れ、表示される。
【0033】
【数4】
【0034】更にステップS24にて巻線数及び抵抗率
が取り込まれた後、ステップS25では、巻線の全長、
抵抗値、及び巻線高さが算出され、表示されると共に、
巻線範囲の面積Sが計算される。ここで、巻線抵抗値は
巻線抵抗率と全長の積で求められる。又、巻線範囲の面
積Sは下記数5で算出される。
【0035】
【数5】
【0036】その後、ステップS26では、表示された
巻線の全長、抵抗値、及び巻線高さが適切なものである
かどうかを判断する。適切な結果が得られているとき
は、ステップS27に移行して、前記巻線範囲の面積S
に基づき、図23の如く巻線可能領域A内に巻線範囲B
を表示した後、図6のステップS28にて、巻線範囲B
が適切なものであるか否かの判断を行なう。前記ステッ
プS26或いはステップS28にて適切でないと判断さ
れたときは、ステップS29に移行して、ユーザ(モー
タ設計者)の入力データに応じて、コア形状及び巻線仕
様の変更を行なった後、図4のステップS4に戻り、変
更されたデータに基づいてステップS3の巻線シミュレ
ーション及び自動作図を繰り返す。尚、図6のステップ
S26或いはステップS28にてノーと判断されたとき
は、ユーザの入力データに応じて、ステップS22、ス
テップS24、或いはステップS29の何れかを選択し
て実行する手続きを採用することも可能である。
【0037】上述の巻線シミュレーション及び自動作図
によれば、例えば、巻線高さが過度に大きい場合、コア
の軸方向の両端面から盛り上がった巻線部分が他の部材
と干渉する虞れがあり、この場合、巻数を減少させる等
の対処が可能である。又、抵抗値が過度に大きくなった
ときは、線径を増大させる等の対処が可能である。又、
図23の表示において、巻線範囲Bが過度に大きいとき
は、隣接する巻線部分と干渉する虞れがあり、この場合
は、出来るだけ占積率の高い整列巻を採用する等の対処
が可能である。
【0038】この様に、有限要素法による静磁場解析を
実行する前に、巻線シミュレーション及び自動作画を実
行することによって、適切な巻線仕様の設定が可能であ
り、その後の静磁場解析及びトルク計算を有効なものと
することが出来る。又、巻線範囲をイメージにより定量
的に把握することが出来るので、ユーザ(モータ設計者)
は、入力した巻線仕様がモータの製造に現実的なもので
あるかどうかを容易に判断することが出来る。又、ユー
ザは、シミュレーションの結果をコア寸法や巻線仕様の
変更に迅速にフィードバックすることが出来、巻線全長
の計算結果は巻線使用量や巻線コストの把握に利用する
ことが出来る。更に、巻線範囲の計算結果はその後の静
磁場解析に反映させることが可能であり、これによって
更に精度の高い解析結果を得ることが出来る。
【0039】メッシュ分割 図4のステップS7のメッシュの自動作成においては、
ステップS5で入力されたギャップ部の周方向のメッシ
ュ分割数を基本として、他の領域のメッシュ分割が進め
られ、最終的に図26〜図28に示す如きメッシュが自
動的に作成される。尚、図13に示す様に、メッシュ分
割に際し、コア領域は複数の小区域C1、C2、C
2′、C3、C4及びC5に予め区分され、巻線領域は
複数の小区域W1、W1′、W2及びW3に予め区分さ
れている。又、ハウジング領域K1よりも外側の外部空
気層領域は8つの小区域A1に予め区分されている。こ
れらの小区域毎に、後述の如くメッシュ分割が進められ
る。
【0040】本発明に係るメッシュ分割方式の特徴は、
上述の如く、ギャップ部の周方向の分割数(基本分割数)
のみを入力データとする点と、モータの各部領域のメッ
シュ分割数について基本分割数を基準とする重み付けが
施されてメッシュ分割が行なわれる点にある。メッシュ
分割数についての重み付けに際しては、モータの静磁場
解析において重要な領域に大きな重みが与えられ、比較
的重要度の低い領域には、小さな重みが与えられる。即
ち、モータにおいては、コアとマグネットの間のギャッ
プ部がトルク計算に最も大きく関与するため、この領域
は最も細かくメッシュ分割する必要がある。次にハウジ
ングが磁気飽和の影響を受け易く、解析精度に大きな影
響を及ぼすため、この領域はギャップ部の次に細かく分
割する必要がある。これに対し、ハウジングよりも外側
の外部空気層は、解析精度に大きな影響を及ぼさず、比
較的粗いメッシュで十分である。そこで、ギャップ部領
域Gのメッシュ分割に最も大きな重み付けが施され、次
いでハウジング領域K1、その次にマグネット領域M1
に大きな重み付けが施される。コア領域及び巻線空間領
域には重み付けが施されない。これに対し、外部空気層
領域A1のメッシュ分割には、負の重み付けが施され、
コア領域及び巻線空間領域よりもメッシュ分割数が削減
される。
【0041】図7はメッシュ作成の具体的手続きを表わ
しており、先ずステップS31では、ギャップ部領域に
ついて、その中心を通る円周線(積分路)の周長を基本分
割数で等分して得られる周方向基本メッシュ辺長さh
と、ギャップ部の幅を6等分して得られる半径方向メッ
シュ辺長さr(図28参照)とを計算した後、ステップS
32では、コアの各小区域のメッシュ分割を行なう。こ
の際、小区域C1については、その半径方向の長さをR
c1(図27参照)としたとき、Rc1/hが整数Nに近い値
となる分割数Nで、半径方向の分割を行なう。周方向は
周方向基本メッシュ辺長さhで分割する。小区域C2、
C2′及びC3についても同様の考え方で半径方向及び
周方向の分割を行なう。小区域C4及びC5について
は、後述の巻線領域の小区域W3の後にメッシュ分割を
行なう。
【0042】次にステップS33にて、巻線空間領域の
各小区域のメッシュ分割を行なう。小区域W1及びW
1′については夫々、コア領域の小区域C2、C2′及
びC3のメッシュと繋がるように分割する。更に小区域
W2、W3についても、隣接するメッシュと繋がる様に
分割する。
【0043】続いてステップS34では、ハウジング領
域の各小区域K1のメッシュ分割を行なう。半径方向に
ついては、ギャップ部領域Gの半径方向のメッシュ辺長
さrの2倍の長さ(2r)で分割する。周方向について
は、基本分割数で分割する。これによって、ギャップ部
に次ぐ大きさの重み付けが施されることになる。
【0044】そして、ステップS35ではマグネット領
域M1のメッシュ分割を行なう。半径方向については、
図14に示す規則で重み付けが施される。即ち、静磁場
解析で重要となるギャップ部の近傍領域とハウジングの
近傍領域は細かく、中間領域は粗い分割が行なわれる。
周方向については、基本分割数で分割する。
【0045】その後、ステップS36にて、外部空気層
領域の小区域A1のメッシュ分割を行なう。外部空気層
領域は、モータの直径の2倍の辺長さを有する正方形で
メッシュ限界区域を定義する。そして、メッシュ分割に
おいては、出来るだけ演算処理を簡素化するため、図1
6に示す如く各小区域A1を内側領域A1′と外側領域
A1″に2分割し、各小区域A1について、内側領域A
1′の内側境界線Iから外側領域A1″の外側境界線V
へ向かってメッシュ分割を進める過程で、図15に示す
規則で分割数を削減して負の重み付けを施す。先ず、内
側領域A1′の内側境界線Iを基本分割数に応じた単位
円周長で分割し、その分割数を削減前の分割数として、
図15に示す様に、削減前の分割数が(3の倍数)、即ち
3N個であるときは、外側境界線JではN個に削減し、
削減前の分割数が(3の倍数+1)、即ち(3N+1)個で
あるときは、外側境界線Jでは(N+1)個に削減し、削
減前の分割数が(3の倍数+2)、即ち(3N+2)個であ
るときは、外側境界線Jでは(N+1)個に削減する。同
様に外側領域A1″のメッシュ分割についても、その内
側境界線Uの分割数を削減前の分割数として、外側境界
線Vにおける分割数を削減する。
【0046】例えば図16の例では、内側領域A1′の
内側境界線Iでの分割数が“7”と“8”の2種類生じ
ることとなり、削減前の分割数が“7”の内側領域A
1′については、7=3+3+1の関係より、外側境界
線Jでは分割数“3”に削減し、削減前の分割数が
“8”の内側領域A1′については、8=3+3+2の
関係より、外側境界線Jでは分割数“3”に削減する。
又、外側領域A1″については、内側境界線Uが3分割
されているので、外側境界線Vでは分割数“1”に削減
する。上述の分割数の削減によって、外部空気層領域で
は、負の重み付けが施されることになる。
【0047】最後に、図7のステップS37にて、積分
路を含むギャップ部領域についてメッシュ分割を行な
う。ギャップ部領域のメッシュ分割においては、図28
に示す如く、ギャップ部領域の中心を通る積分路を挟ん
でコア側及びマグネット側を夫々半径方向に3分割す
る。従って、半径方向メッシュ辺長さrはギャップ部の
幅の6分の1の値となる。又、周方向基本メッシュ辺長
さhは積分路の全長を基本分割数で除した値とする。一
般に小型の直流モータでは、ギャップ部の幅が0.3m
m程度であるから、ギャップ部領域は、半径方向に極め
て細かくメッシュ分割され、最も大きな重み付けが施さ
れることになる。
【0048】上述のメッシュ自動作成によれば、基本分
割数として、解析の目的に応じた適切な値を入力するこ
とによって、有限要素法による静磁場解析のためのメッ
シュ分割において、モータの各構成要素に対し重要度に
応じた重み付けが自動的に施されて、各領域が適切な細
かさで分割されるため、比較的短時間の演算処理で精度
の高い解析結果を得ることが出来る。尚、メッシュ自動
作成に際して入力すべき基本分割数としては、予め適当
なデフォルト値が設定されており、ユーザが基本分割数
を入力せずとも、メッシュの自動作成が可能である。例
えば、時間がかかっても高い精度を得たいときには、デ
フォルト値よりも大きな基本分割数を入力すればよく、
逆に精度は多少低くとも短時間で解析結果を得たいとき
には、デフォルト値よりも小さな基本分割数を入力すれ
ばよい。
【0049】図32は、2極3スロットのモータについ
ての基本分割数と解析精度及び解析時間との関係(計算
値)をグラフ化したものである。尚、解析時間は、48
0分割時の解析時間(約2時間)を100とする比率で表
わしたものである。又、解析精度は480分割時のトル
ク計算値を真の値と仮定して算出したものである。この
グラフから明らかな様に、基本分割数が24〜60の範
囲で誤差が10%程度に収まっており、基本分割数が2
00程度で極めて真値に近い計算値が得られている。こ
の様に、本発明に係るメッシュ分割方式によれば、短い
解析時間で高い解析精度が得られることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ解析装置を構成しているコ
ンピュータシステムの外観を示す正面図である。
【図2】本発明の解析の対象とするモータの斜視図であ
る。
【図3】該モータの分解斜視図である。
【図4】本発明に係るモータ解析の処理手続きの前半を
表わすフローチャートである。
【図5】同上の後半を表わすフローチャートである。
【図6】巻線シミュレーション及び自動作図の手続きを
表わすフローチャートである。
【図7】メッシュ自動分割の手続きを表わすフローチャ
ートである。
【図8】コアの各部寸法の名称を示す図である。
【図9】小判型マグネット及びヨークの各部寸法の名称
を示す図である。
【図10】円型マグネット及びヨークの各部寸法の名称
を示す図である。
【図11】着磁波形関数による着磁波形の生成を説明す
る図である。
【図12】方形波及びサイン波の着磁波形を有限要素法
による静磁場解析に入力するための処理を表わす図であ
る。
【図13】モータの各部領域に予め設定されている複数
の小区域を表わす図である。
【図14】マグネット領域におけるメッシュ分割の規則
を説明する図である。
【図15】外部空気層領域におけるメッシュ分割数の削
減方式を説明する図である。
【図16】外部空気層領域におけるメッシュ分割例を表
わす図である。
【図17】コアについてのデータ入力画面を表わす図で
ある。
【図18】マグネットについてのデータ入力画面を表わ
す図である。
【図19】巻線についてのデータ入力画面を表わす図で
ある。
【図20】材料特性についてのデータ入力画面を表わす
図である。
【図21】コア材の鉄損特性についてのデータ入力画面
を表わす図である。
【図22】マグネット材のB−H特性についてのデータ
入力画面を表わす図である。
【図23】巻線シミュレーションの結果から得られる巻
線範囲の自動作図例を表わす図である。
【図24】磁場解析計算の収束条件及び基本メッシュ分
割数についてのデータ入力画面を表わす図である。
【図25】作成する有限要素データの次元や非線形性、
電流の有無の設定画面を表わす図である。
【図26】メッシュ分割例を表わす図である。
【図27】図26の一部を拡大して表わす図である。
【図28】更に図27の一部を拡大して表わす図であ
る。
【図29】モータのトルク分布特性を表わすグラフであ
る。
【図30】モータの回転数−トルク特性、回転数−鉄損
特性、及びトルク−電流特性を表わすグラフである。
【図31】モータの磁束分布ベクトル図である。
【図32】基本分割数と解析精度及び解析時間との関係
を表わすグラフである。
【符号の説明】
(1) コンピュータ本体 (2) ディスプレイ (3) マウス (4) モータ (41) ハウジング (43) コア (44) シャフト (45) マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 敬規 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機ソフトウエア株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−151840(JP,A) 特開 平8−101261(JP,A) 特開 平7−254004(JP,A) 実開 平7−21234(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のハウジングと、ハウジングの中
    央部に収容されたコアと、コアに巻回された巻線と、コ
    アと対向してハウジング内に配備されたマグネットとを
    具えたモータの解析装置であって、有限要素法による静
    磁場解析に必要なメッシュ作成においてメッシュ分割の
    細かさの基準となるデータを入力するためのデータ入力
    装置と、入力データに基づいて有限要素法による静磁場
    解析を実行すると共に、解析された磁場によって発生す
    るトルクを計算し、モータのトルク特性を導出する演算
    処理装置と、演算処理結果を出力するための出力装置と
    を具え、前記入力データは、モータのコアとマグネット
    の間に形成されるギャップ部の周方向のメッシュ分割数
    であって、演算処理装置は、 モータの各部領域につき、前記入力されたメッシュ分割
    数を基準として、各部領域毎に予め設定されている重み
    付け規則に従って、重み付けの施された細かさでメッシ
    ュの半径方向及び周方向の単位長さを順次算出する演算
    手段と、 モータの各部領域につき、前記算出された単位長さに基
    づいて、メッシュを作成するメッシュ自動作成手段 とを具えており、前記重み付け規則は、モータのギャッ
    プ部領域を最も細かいメッシュで分割し、ハウジング領
    域を次に細かいメッシュで分割し、マグネット領域をそ
    の次に細かいメッシュで分割し、コア領域及び巻線領域
    をその次に細かいメッシュで分割し、ハウジング領域よ
    りも外側の外部空気層領域は、最も粗いメッシュで分割
    するものであって、且つ、外部空気層領域については、
    内側から外側に向かって周方向の分割数を削減するもの
    であることを特徴とするモータ解析装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段には、モータのギャップ部
    の周方向のメッシュ分割数についてのデフォルト値が設
    定されており、メッシュ分割数の入力がない場合は、該
    デフォルト値に基づいて各部領域のメッシュの半径方向
    及び周方向の単位長さを算出する請求項1に記載のモー
    タ解析装置。
JP30907197A 1997-11-11 1997-11-11 モータ解析装置 Expired - Fee Related JP3482986B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30907197A JP3482986B2 (ja) 1997-11-11 1997-11-11 モータ解析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30907197A JP3482986B2 (ja) 1997-11-11 1997-11-11 モータ解析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11146689A JPH11146689A (ja) 1999-05-28
JP3482986B2 true JP3482986B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=17988540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30907197A Expired - Fee Related JP3482986B2 (ja) 1997-11-11 1997-11-11 モータ解析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3482986B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4631298B2 (ja) * 2004-03-17 2011-02-16 Jfeスチール株式会社 回転機の設計方法及び回転機の製造方法
JP2006280172A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Oki Micro Giken Kk 直流モータ
JP5699797B2 (ja) * 2011-05-17 2015-04-15 Jfeスチール株式会社 モータ鉄心用材料の選定方法
JP5884160B2 (ja) * 2011-12-07 2016-03-15 Jfeスチール株式会社 ハイブリッド自動車用モータの性能解析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11146689A (ja) 1999-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Williamson et al. Finite-element models for cage induction motor analysis
Steentjes et al. Iron-loss model with consideration of minor loops applied to FE-simulations of electrical machines
US20210224440A1 (en) Interior magnet machine design with low core losses
Ding et al. A novel mesh-based equivalent magnetic network for performance analysis and optimal design of permanent magnet machines
JP5016504B2 (ja) インダクタンステーブル作成方法、インダクタンステーブル作成装置、シミュレーション装置及びコンピュータプログラム
Kahourzade et al. Optimal design of Axial-Flux Induction Motors based on an improved analytical model
Frias et al. Rotor and stator shape optimization of a synchronous machine to reduce iron losses and acoustic noise
Oh et al. Air gap flux density waveform design of surface-mounted permanent magnet motor considering magnet shape and magnetization direction
JP3482986B2 (ja) モータ解析装置
CN112163362A (zh) 改进的考虑分段斜极的永磁电机磁场解析方法及存储介质
JP3281854B2 (ja) モータ解析装置
Tekgun et al. FEA based fast topology optimization method for switched reluctance machines
Kalokiris et al. Special air-gap element for 2-D FEM analysis of electrical machines accounting for rotor skew
JP3281853B2 (ja) モータ解析装置
CN106844923A (zh) 一种多相永磁电机的参数化设计方法
JP2016118831A (ja) 特性テーブル作成装置及びコンピュータプログラム
Ponomarev et al. Selection of optimal slice count for multi-slice analysis of skewed induction motors
Parviainen et al. Modeling of axial flux PM machines
Parker et al. Parametric environment for EM computer aided design
Ebrahimi A Contribution to the theory of Rotating Electrical Machines
US7043399B2 (en) Electro-magnetic analysis program of electric rotating machine
Petkovska et al. Synthesis and analysis of a high‐performance low‐cost permanent magnet brushless DC motor
de Andrade et al. PeMSyn: a free software to assist the design and performance assessment of permanent magnets synchronous machines
Chan et al. Computer graphics aided design for an advanced electrical motor
Seman et al. Dynamic model of cage induction motor considering saturation and skin effect

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees