JP3480899B2 - タービン建屋 - Google Patents

タービン建屋

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JP3480899B2
JP3480899B2 JP04513698A JP4513698A JP3480899B2 JP 3480899 B2 JP3480899 B2 JP 3480899B2 JP 04513698 A JP04513698 A JP 04513698A JP 4513698 A JP4513698 A JP 4513698A JP 3480899 B2 JP3480899 B2 JP 3480899B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所におけるタ
ービン建屋に係わり、特に基礎スラブを平坦化すること
により、建屋構造及び掘削形状の単純化並びに杭基礎に
おける杭設計仕様の統一化等による設計/施工性の向
上、さらには物量の低減を達成するのに好適なタービン
建屋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について、図9及び図10を
用いて説明する。
【0003】発電所において、特に原子力発電所を構成
する主要な建屋であるタービン建屋4は、建屋の支持基
盤としての建屋最下階の基礎スラブ1を岩盤11上に直
接設置されることが多く、この基礎スラブ1を介し上部
には復水器2さらに上階にはタービン・発電機10が設
置され、このタービン・発電機支持架台12は基礎スラ
ブ1に直接接続されている。また、建屋の上部には、建
設時及び定期点検時においてタービン・発電機10等を
据え付け・分解するための天井クレーン13が設置さ
れ、この天井クレーン13は建屋の柱14によって支持
されており、建屋の柱14は基礎スラブ1に同様に接続
されている。
【0004】従来においては、通常この復水器2が設置
される床を基礎スラブ1として最地下階としており、復
水器2から立ち下がる循環水配管3は基礎スラブ1の下
部の岩盤11内を通りタービン建屋4の周辺に設置され
る放水庭及び循環水ポンプ建屋に連絡されていた。ま
た、タービンシステムの構成上、復水器2からの復水は
復水ポンプ8により圧送されるが、復水器2内の水位レ
ベルとの関係からこの復水ポンプ8は縦型ポンプを使用
しており、この復水ポンプバーレル( 以後、復水ポンプ
ピットと称する。) 9はタービンの基礎スラブ1を貫通
することとなるため、ポンプピット9は基礎スラブ1を
深く掘り込む必要があることから、スラブ厚を他の周辺
の基礎スラブ1より厚くする必要があった。
【0005】さらに、建屋内の配置上、復水ろ過器15
及びその下部に設置される配管・弁室16からの逆洗移
送ラインは、グラビティーフローを確保するため、受け
タンク17及びこの受けタンク17からの移送ポンプ1
8は最地下階の基礎スラブ1を基準床より深く掘り込ん
で設置されている。また、近年のタービン建屋4には熱
効率向上のためヒータードレンポンプアップシステムが
採用されることが多くなってきており、ドレンシステム
回収及びポンプの吸込み圧力確保のためドレンポンプ1
9は、最下階の基礎スラブ1を基準床より深く掘り込ん
で設置する必要があった。
【0006】上記のような配置構成となっているため、
従来のタービン建屋4では建屋の基礎スラブ1下端には
循環水配管3が設置されることにより、この敷設エリア
は他の基礎スラブ1の下端より大幅に深く掘削する必要
がある。さらに、基礎スラブ1の形状が上記の機器設置
スペース等から均一な形状とならず、掘削深さがエリア
により異なることにより、建設時の施工性が悪く工数が
増加することで必ずしも十分なものとなっていなかっ
た。
【0007】循環水配管3においては、通常はこの循環
水配管3支持部はタービン基礎スラブ1とは構造的に分
離されているが、岩盤11が深い発電所においては、杭
基礎による間接支持となることもあり、循環水配管3に
タービン建屋4の支持荷重が生じないようタービン建屋
4の基礎スラブ1と一体化して循環水配管3下部に必要
な基礎スラブ1厚を確保することで建屋荷重を杭に伝達
する方法を採用している。この結果、更に広い範囲を深
く掘削する必要があった。
【0008】この場合、杭の長さがタービン建屋4のい
ろいろなエリアで相違することとなるため、杭打ち作業
性の低下に加え、杭の構造設計自体も変形量が異なるこ
とから、入念な設計さらには地盤改良等の工事も必要と
なることもあり、改良工事のためのコンクリート物量の
増加また設計/施工作業工数の増加要因となっていた。
【0009】循環水配管3の設置位置に関するものにつ
いては、特開平07−189300公報「復水器の循環
水取放水設備」に開示されており、ここでは、取放水ル
ートが交差しないようにする手法を特徴としているが、
上記の従来技術で述べたようにタービン建屋4の基礎ス
ラブ1下端の建屋外の地盤内に循環水配管3が設置され
ている。また、この中で、循環水の取放水路を建屋基礎
と一体化した実施例が示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記で説明した従来技
術によるタービン建屋においては、特開平07−189
300公報に開示された技術を除いて基礎スラブは平坦
では無く、ポンプ・タンク等の機器設置スペース上、基
礎スラブに段差を設置する必要がある。また、基礎スラ
ブ下部の循環水配管がルーティングされるエリアは建設
時基礎スラブ下端より深く掘削する必要があり、掘削施
工レベルが基準床基礎スラブエリアと、機器設置上の掘
り下げるエリア、さらに循環水配管エリアでまちまちと
なり施工性を低下させる要因となっている。また基礎ス
ラブ自体においてもスラブが平坦化されていないため、
基礎スラブ構造設計の煩雑化及び配筋作業/型枠作業/
コンクリート打設作業等の施工作業性の低下となってい
た。
【0011】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、第一として、タービン
建屋の基礎スラブを平坦にし、循環水配管を基礎スラブ
内に埋め込み他のエリアを中空化することにより機器設
置スペースを新たに提供すること。第二に、これらの新
たな配置スペースを利用することにより、建屋平面積を
抑制しつつ、運転床と復水器設置床までの建屋寸法を縮
小し、さらに階数の低減を可能とすること。第三に、基
礎スラブ内に埋め込まれる循環水配管ルート及び形状を
工夫することにより、復水器設置階と基礎スラブ間の寸
法低減による建屋/掘削物量の低減に好適なタービン建
屋を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるタービン建屋は、特許請求の範囲の各
請求項に記載の特徴を有する。特に、独立項としての請
求項1に係る発明によるタービン建屋は、基礎スラブの
上面をタービン・発電機架台及び復水器設置階床面に一
致させると共に、同下面を復水器下部に設置される循環
水配管の下側レベル合わせこれを基準として建屋構
造上必要な基礎スラブをタービン建屋の全エリアにわた
って略一様な厚さをもって設置することにより平坦化
し、循環水配管を基礎スラブ中に埋設することにより循
環水配管とタービン建屋とを一体構造としたタービン建
屋において、タービン建屋の全エリアにわたり平坦化し
た基礎スラブ中、循環水配管が埋め込まれていない外側
エリアの復水器設置床面下部における複数の区画された
エリア及び同じく循環水配管が埋め込まれている内側エ
リアの復水器設置階床面下部における複数の区画された
エリアをそれぞれ中空化して基礎スラブを2重構造と
、この中空化したエリアを機器設置エリアとしたこと
を特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】タービン建屋4は、建屋全体を形
成させるために必要な基礎スラブ1を有し、地中に埋め
込まれる場合は、地中部の土圧を考慮した壁厚を設置し
タービン建屋4内には柱/梁で形成された架構により建
屋構造が形成される。柱は建屋全体の荷重及び地震時の
荷重をスムーズに伝達させるよう基礎スラブ1に直接支
持される。
【0014】また、タービン建屋4の上部にはタービン
・発電機10が設置され、屋根部には建設時の据え付け
及び定期点検においてタービン・発電機10等の保守点
検に必要な天井クレーン13が設置されている。この天
井クレーン13を支持する建屋の柱14は同様に基礎ス
ラブ1まで連続してつながっている。
【0015】建屋中央部には、タービン・発電機10を
支持するため、大型の柱/梁で形成するタービン・発電
機支持架台12が設置され、その柱は前記建屋4の柱1
4と同様に基礎スラブ1に接続される。さらにこのター
ビン・発電機10の下側には復水器が配置され最下階の
基礎スラブ1の上面上に設置される。
【0016】本発明の実施の形態を図1乃至図6を用い
て説明する。図1,図2は第一の実施形態であり、ター
ビン建屋4の一例として、平坦化基礎スラブ1のタービ
ン建屋4を示すもので、図1は復水器エリアを含む短辺
方向でとった概略横断面図であり、図2は長辺方向でと
った概略縦断面図である。
【0017】本実施の形態における大きな特徴は、上記
のタービン建屋4の基本構造を踏まえ、基礎スラブ1
の設置位置を復水器設置床20の下側レベルから循
環水配管3の下側レベルに変更したことである。
【0018】まず、基礎スラブ1の上面を復水器設置階
床面に一致させると共に、同下面を復水器2下部に設置
される循環水配管3の下側レベルに合わせ、これを基準
として建屋構造上必要な基礎スラブ1をタービン建屋4
の全エリアにわたって略一様な厚さをもって設置するこ
とにより、建屋の基礎スラブ1を平坦化する。これによ
り、復水器2設置床面と基礎スラブ1下面との間に循環
水配管3が埋め込まれ、循環水配管3はタービン建屋4
と一体構造のものとなる。
【0019】次に、タービン建屋4の全エリア中循環水
配管3が埋め込まれていない外側エリアの復水器2設置
床面下部における複数の区画されたエリア5及び循環
水配管3が埋め込まれている復水器2設置階床面下部
おける複数の区画されたエリア6を中空化し、タービン
建屋4の全エリアにわたって平坦化した基礎スラブ1
2重床構とすることで新たに広大な機器の配置エリア
5及び6を確保することができる。この新たな機器配置
エリア5及び6に系統上の要求から、従来基礎スラブ1
を掘り込み段差を設置し配置していた機器7を収納す
る。また復水ポンプ8等の縦型ポンプのポンプピット9
に使用することで、循環水配管3下部の基礎スラブ1は
平坦化を保つことができる。
【0020】さらに、タービン建屋4の平面スペース全
体にわたって略一様な厚さをもって平坦化した基礎スラ
ブ1を設定し、この厚さ内での中空化により従来収納し
ていたエリア以外にも新たな機器配置のエリア5、エリ
ア6が生じることとなり、これらのエリアに上階から機
器を移設収納することで上階の必要スペースを減少させ
ることができる。
【0021】近年の原子力発電用タービン建屋4は、大
出力化また、建設物量低減の観点から建屋平面スペース
を縮小化しており、機器の収納スペース確保のため復水
器2の設置階、すなわち復水器設置階とタービン・発電
機10の設置階との間の階数は基準床で3階構成とする
ことが通例となっていたが、本発明により新たなスペー
スとして復水器設置20下部の基礎スラブ1の厚
さ内で多数の区画されたエリア5及びエリア6が確保で
きるため、これらのスペースに機器を収納することによ
り、復水器設置階とタービン・発電機10の設置階の階
数を1層分低減することが可能となり、基準床として2
階構成とすることができる。この結果、復水器設置階と
タービン・発電機10の設置階の間の階高を削減するこ
とが可能となる。
【0022】上記のように、循環水配管3をタービン建
屋4内に取り込みこの循環水配管3の下側レベルに合わ
せたタービン建屋4の基礎スラブ1を設置することで、
基礎スラブ1全体が平坦化することが可能となり、建設
時の掘削形状及び基礎スラブ1内配筋の単純化また構造
設計における設計の容易化等が図れる。さらに、建屋階
数の低減による施工工期の短縮/建屋物量の低減も可能
となる。
【0023】しかしながら、基礎スラブ1は、建物や機
器からのドレン回収のため一部集水ピットを設け、基礎
スラブ1に平坦でない部分が生ずる。しかし、全体から
みればごく小さな部分で、建屋全体の設計に及ぼす影響
は少ない。
【0024】図3、図4及び図5は第二の実施形態であ
り、第一の実施形態を用いたタービン建屋4の循環水配
管3ルートの一例として、基礎スラブ1上面におけるタ
ービン建屋4内に収納した循環水配管3ルートを示す
断面図であり、図3は循環水配管3の取放水ルートが
辺方向から入り復水器2に接続する概略ルート水平
面図、図4は循環水配管3の取放水ルートが辺方向か
入り復水器2に接続する概略ルート水平断面図、図5
は循環水配管3の取放水ルートが辺方向及び辺方向
の2方向から入り復水器2に接続する概略ルート水平
面図である。
【0025】タービン建屋4は前記の第一の実施形態に
より、基礎スラブ1を復水器2下部の循環水配管3の下
端に沿って建屋全体に均一に平坦化しているが、先に述
べたように平面的に循環水配管3の交差がないようなル
ート設定とすることが、復水器2下部の高さ寸法低減に
大きく寄与する。しかし、循環水配管3ルートはプラン
ト毎に取放水設備の位置が異なるため一概に規定するこ
とはできないが、図3乃至図5に示すように、タービン
建屋4のどの方向から取放水を取り合う場合でも、循環
水配管3の交差がないようにルート設置をすることがで
きる。
【0026】図3乃至図5では、循環水配管3がタービ
ン建屋4の辺方向及び/又は短辺方向か入り復水器
に接続するルート概念を示すが、この図に示す反対側か
らの接続に対しても基本的に同様であり、このような循
環水配管3ルートとすることで、配管と配管が交差しな
いルート計画を採用することができ、復水器設置
20と基礎スラブ1下面との間の寸法を配管1本分の寸
法で設定が可能となり基礎スラブ1の設置深さの低減が
図れる。
【0027】また、循環水配管3の下側レベルに合わせ
た前記の基礎スラブ1の平坦化及び循環水配管3ルート
周囲のエリア5、エリア6の中空化により、従来のター
ビン建屋4では基礎スラブ1を掘り込んで設置していた
復水ポンプピット9及び各種ポンプ19さらには復水逆
洗水受けタンク17/移送ポンプ18等がこのエリア
5、エリア6に支障無く配置できるのに加え、これらの
機器を配置しても基礎スラブ1の平坦化/中空化によ
り、このフロアで広大な新たな機器配置スペースが確保
することができることとなる。
【0028】この新たなエリア5、エリア6は上階の配
置エリアと比べてもほぼ1階分に相当するエリア(上階
においてもタービン・発電機支持架台12及び復水器2
廻りのエリアは他の機器を設置できないため同等)を有
しており、上階の機器を本エリアに移設収納することで
復水器設置床20からタービン・発電機10の設置床の
間の階数を低減することができ、更にこれらの階高も縮
小することが可能となる。
【0029】さらにこの第二の実施形態では、図3乃至
図5に示すようにこれらの循環水配管3が建屋の柱14
及びタービン・発電機支持架台12の柱と平面的に干渉
することなく分離配置することにより、建屋の柱14/
タービン・発電機支持架台12の柱は循環水配管3の下
部の基礎スラブ1に直接支持させるようにすることがで
きる。このようにすることで、タービン建屋4及びター
ビン・発電機10の荷重及び地震時の荷重を循環水配管
3の下部の基礎スラブ1に伝達が可能となり、従来の復
水器設置20におけるスラブ厚を低減することが
でき、図6に示したように上記の循環水配管3の交差回
避と合わせると復水器設置20と循環水配管3の
下側レベルにおける基礎スラブ1下面との間において、
より寸法縮小化が図れる。
【0030】以上の第一と第二の実施形態の概念をまと
め、組み合わせた基礎部概念を図7に示す。
【0031】循環水配管3の下端に合わせ、タービン
建屋4の基礎スラブ1を建屋全体に平坦化して設置す
る。
【0032】タービン建屋4内に埋め込まれる循環水
配管3は交差しないようにし、配管1本分のスペースと
した上で、循環水配管3が上部の建屋の柱14及びター
ビン・ 発電機支持架台12の柱下に設定されないようル
ート設定することで、基礎スラブ1上に直接支持される
ようにする。
【0033】、のようにすることで、復水器設置
床20(従来の基礎スラブに相当するもの。)は復水器
2の自重を負担する荷重のみで設定されるため、復水器
設置床20の厚さを低減でき、基礎スラブ1の設置面を
最小限の深さで設置可能となる。
【0034】続いて、復水器設置床20と基礎スラブ
1の間において、柱、構造上必要な耐震壁以外のエリア
5、エリア6を中空化することで新たな機器配置スペー
スを確保し、このスペースに上階から機器を移設収納す
る。
【0035】この結果、上階の必要スペースの低減に
よる階数の削減/タービン建屋4高さ寸法の低減、さら
に上記の基礎部寸法低減を加えたタービン建屋4全体の
高さの縮小化を図ることが可能となる合理化されたター
ビン建屋4が立案できる。
【0036】また、復水器2の下部に設置される循環水
配管3は通常丸型円筒の配管を使用するが、循環水配管
3の下部の基礎マット1上端と復水器設置床20との階
高は、この循環水配管3口径寸法及び上記で述べた復水
器2下部のスラブ厚で決定される。このため、循環水の
取放水ルートは図3乃至図5に示したように、建屋の柱
14及びタービン・発電機支持架台12の柱との平面的
な干渉回避を図りつつ図8に示すように循環水配管3を
角ダクト化(角ダクト化循環水配管21と称する。)
し、丸型配管口径より偏平化することにより、復水器設
置床20と循環水配管3の下部の基礎スラブ1間の寸法
の更なる縮小化が図れ、これらの階高を必要最小限に抑
制することでタービン建屋4全体の階高の縮小化が可能
となる。
【0037】なお、上記で記載した実施形態はタービン
建屋4の構造に関する一実施形態であり、第一の実施形
態単独及び第二の実施形態と組み合わせることも可能で
ある。本発明は原子力用タービン建屋4に係わらず火力
等のタービン建屋4にも適用が可能であり、コスト低減
を追求した複数基一体建屋において発明がなされている
タービン建屋4(特開平9−100642公報「発電設
備」/特開平9−119432公報「発電所取放水設
備」に開示されたもの)においても適用が可能であり、
本発明を取り入れることにより更なる建屋の合理化が図
れるため適用範囲が広い。
【0038】
【発明の効果】第一の実施形態によれば、従来建屋建設
時一番深く掘削していた循環水配管の下端に合わせ基礎
スラブを一様に建屋全体に平坦化して設置することで、
建設時の掘削レベルがタービン建屋平面寸法の全てのエ
リアに渡り同一レベルとなることにより、掘削物量は増
加の方向となるが、掘削時の建屋内部エリアの掘削レベ
ル相違による山止めに必要な法面の確保が不要となる。
また、岩盤が比較的に深い建設地においては、杭基礎に
よる支持となるが、掘削レベルが同一となることによる
杭施工作業性等の向上が図れ、杭長の統一により、地盤
改良等の工事も不要となる。さらに、建屋構造設計の観
点からは基礎スラブは平坦化することにより基礎設計の
単純化により設計作業が容易となる。
【0039】また、中空部エリアの活用により、復水器
設置床上部の階構成の低減及び階高の縮小が可能とな
り、フロア数削減による建設工数低減更には工期短縮が
可能となる。復水器設置床とタービン・ 発電機設置階ま
での階高低減により、建屋及びタービン・発電機支持架
台柱の長さの縮小化、すなわち建屋高さの低減が図れる
ため、硬質地盤及び高耐震地域に対しても構造強度の確
保が容易となる等建設コスト低減とともに、建設地域条
件に左右されないタービン建屋形式を提供することがで
きる。
【0040】第二の実施形態によれば、タービン建屋内
に埋め込まれる循環水配管ルートにおいて、建屋の柱及
びタービン・発電機支持架台柱と平面的に分離し、更に
配管が交差しないようにルート設定をすることで、循環
水配管部の高さ寸法の低減が図れる。建屋構造上も平坦
化した基礎スラブに荷重をスムーズに伝達できるため復
水器設置床のスラブ厚低減による高さ寸法の縮小が実現
できる。さらに、循環水配管自体を角ダクト化し偏平化
することで復水器設置床の下部の寸法低減も可能とな
り、建屋全体の階高縮小化による建屋建設コスト低減の
合理化が図れる。
【0041】また、これらにより循環水配管と建屋基礎
スラブ配筋の大ブロックモジュール化も容易となるた
め、工事工程短縮並びに現地作業工数の低減が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係わるタービン建屋
の復水器エリアを含む短辺方向でとった概略断面図。
【図2】上記第一の実施形態に係わるタービン建屋の復
水器エリアを含む長辺方向でとった概略縦断面図。
【図3】本発明の第二の実施形態に係わる基礎スラブ内
循環水配管の取放水ルートが辺方向から入り復水器に
接続する概略ルート水平断面図。
【図4】本発明のの実施形態に係わる基礎スラブ内
循環水配管の取放水ルートが辺方向から入り復水器に
接続する概略ルート水平断面図。
【図5】本発明の第二の実施形態に係わる基礎スラブ内
循環水配管の取放水ルートが辺方向及び辺方向の2
方向から入り復水器に接続する概略ルート水平断面図。
【図6】上記第二の実施形態に係わる図3乃至図5の
辺方向でとったタービン建屋の概略断面図。
【図7】上記第一及び第二の実施形態に係わる基礎スラ
ブ全エリアにおける概略断面図。
【図8】上記第二の実施形態に係わる基礎スラブ内循環
水配管の取放水ルートが復水器に接続される循環水配管
を角ダクト化したタービン建屋の短辺方向でとった概略
断面図。
【図9】従来技術のタービン建屋基礎スラブ部と循環水
配管の設置状況概略断面図。
【図10】従来技術のタービン建屋基礎スラブ部と循環
水配管の設置状況概略縦断面図。
【符号の説明】
1…基礎スラブ 2…復水器 3…循環水配管 4…タービン建屋 5…エリア 6…エリア 7…機器設備 8…復水ポンプ 9…復水ポンプピット 10…タービン・発電
機 11…岩盤 12…タービン・発電
機支持架台 13…天井クレーン 14…建屋の柱 15…復水ろ過器 16…配管・弁 17…復水逆洗水受けタンク 18…移送ポンプ 19…ドレンポンプ 20…復水器設置
21…角ダクト化循環水配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 延功 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (56)参考文献 特開 平7−189300(JP,A) 特開 平2−169806(JP,A) 特開 昭54−138911(JP,A) 特開 平11−36815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 13/00 G21D 1/00 F01K 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎スラブの上面をタービン・発電機架
    台及び復水器設置階床面に一致させると共に、同下面を
    復水器下部に設置される循環水配管の下側レベルに合わ
    これを基準として建屋構造上必要な基礎スラブを
    ービン建屋の全エリアにわたって略一様な厚さをもって
    設置することにより平坦化し、循環水配管を基礎スラブ
    中に埋設することにより循環水配管とタービン建屋とを
    一体構造としたタービン建屋において、タービン建屋の全エリアにわたり平坦化した基礎スラブ
    中、循環水配管が埋め込まれていない外側エリアの復水
    器設置階床面下部における複数の区画されたエリア及び
    同じく循環水配管が埋め込まれている内側エリアの復水
    器設置階床面下部における複数の区画されたエリアをそ
    れぞれ中空化して基礎スラブを2重床構造とし、 この中
    空化したエリアを機器設置エリアとしたことを特徴とす
    るタービン建屋。
  2. 【請求項2】 前記中空化したエリアに機器を配置する
    ことによりタービン・発電機設置階下と復水器設置階と
    の間の基準階階数を2階構成とすることを特徴とする請
    求項1に記載のタービン建屋。
  3. 【請求項3】 前記タービン・発電機架台及び前記復水
    器下部に配設されるそれぞれの前記循環水配管が互いに
    交差しないよう経路の設定を行い、さらに前記循環水配
    管が上部の前記タービン・発電機基礎架台柱とタービン
    建屋の柱との位置に平面的に干渉をしないようにするこ
    とを特徴とする請求項1あるいは2に記載のタービン建
    屋。
  4. 【請求項4】 前記循環水配管を角ダクト化し、配管形
    状をより偏平化することで前記復水器設置床と前記基礎
    スラブ下端の間を薄くすることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載のタービン建屋。
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