JP3479714B2 - 装飾品及び装飾品の製造方法 - Google Patents

装飾品及び装飾品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装飾品、更に詳し
くは和紙に染料を施して所定の幅と長さに切断して帯状
色紙を形成後、長さ方向に巻いて小径の紙管を作り、紙
管の外周面に接着剤を塗布接合して表裏面側からみて蜂
巣状に模様を形成した、紙管を画材とした装飾品及び装
飾品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の絵画は、布若しくは紙に絵具を塗
って作者の意図する美を表現していた。このような従来
の絵画は、もっぱら室内の壁に掛けて鑑賞するのみのも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた絵
画は、作者のみの創作であり、一般的に視覚を通じてそ
の興趣を異にし、殊に水彩画或は油絵等においては正面
より眺めて絵の具の濃淡、陰影等の表現如何によってそ
の価値観を異にするという問題点もある。
【0004】また、之等の絵画は、所定の額縁内に収め
るので透過性もなく、さらに使用場所にも制約され多用
性に乏しいという問題点を有していた。
【0005】そこで、本発明は従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは美術品或は建築用装飾品として簡単な作業
により確実に固定できると共に、ステンドグラスと同様
に建築用材の一部として利用ができることは勿論、照明
機器の外壁として使用ができる、紙管を画材とした装飾
品及び装飾品の製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、紙を巻いて模
様を表現した装飾品において、和紙を異色の染料を用い
て染色して色紙をつくり、該色紙を所定の幅と長さに切
断して複数の帯状色紙を形成し、該帯状色紙を長さ方向
に巻いて外径は約5〜1mm、高さは約7〜5mmの大
きさの複数の紙管を形成し、該紙管の外周面に接着剤を
塗布して集合接着させ、表裏面側からみて蜂巣状に模様
を形成したことを特徴とする。
【0007】このように和紙を、必要とする染料によっ
て染めることで、無限の色を表現することが可能とな
る。
【0008】また、紙管の外周面に接着剤を塗布して集
合接着させることにより蜂巣状の厚味を有する平板に形
成することができる。
【0009】このように紙管の厚味や高さを一定にする
ことも必要であるが、請求項2記載の発明のように、紙
管内面に透明性部材を内装することによって、紙管に透
明性を与え、光沢を増大させることができる。このよう
に透明性部材を紙管の内面に接着させると、製造過程に
おいてパイプより取り出し易く、さらに紙管の中空体内
面の強度を図り得ることができる。
【0010】また、装飾品の製造方法は、請求項3記載
の発明のように、和紙を異色の染料を用いて染色して多
数の異色の色紙をつくり所定の幅と長さに切断して複数
の帯状色紙を形成する工程と、該複数の帯状色紙を、大
小不同の径を異にするパイプを芯として該パイプの長さ
に応じ所定間隔をおいて配設し、複数の帯状色紙の内面
に夫々接着剤を塗布して巻き付ける工程と、複数の帯状
色紙を巻き付けたパイプを板と押圧板との間に配列して
回転させる工程と、回転しながら乾燥後パイプより複数
の帯状色紙を抜き取り、外径は約5〜1mm、高さは約
7〜5mmの大きさの複数の紙管を形成する工程と、図
形を表した原画上に透明性方眼紙を載置して眼毎に色別
の前記紙管を図柄に応じ配列する工程と、紙管の外周面
に接着剤を塗布し隣接する紙管の外周面同志を接着さ
せ、表裏面側からみて蜂巣状に模様を形成する工程より
成ることを特徴とする。このような工程を経ることによ
って、紙管は、帯状色紙内面に接着剤例えば合成樹脂糊
料を塗布して巻き付けて乾燥すると強固で、完全な中空
体に形成することが可能となり、図柄に応じ広範囲に亘
たり配列して表裏面側からみて蜂巣状に接合すること
で、表裏同一の絵模様を形成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面に基づいて説明する。各図面において、図1は
帯状色紙の平面図、図2はパイプに複数の帯状色紙の巻
付け状態を示す説明図、図3は板と押圧板間にパイプに
巻き付けた帯状色紙を配設した状態を示す説明図、図4
は紙管の斜視図、図5は紙管内面に透明性部材を接着し
た斜視図、図6は原画上に透明性方眼紙を載置し、さら
に紙管を透明性方眼紙に載置した状態を示す側面図、図
7は紙管を接合した状態の一部を示す説明図である。
【0012】図を参照にして、紙管製造工程の一例を説
明する。ただここで図示した実施の形態では、本発明の
紙管を手動的に製造する場合の一例を示している。
【0013】装飾品は、和紙例えば障子紙を染料により
必要な色に染色し、図1に示すようにこの染色した和紙
を所定の幅と長さに切断して多数の異色の帯状色紙1を
形成し、この帯状色紙1を巻いて外径は約5〜1mm、
高さは約7〜5mmの大きさを有する多数の紙管5を形
成し、これらの紙管5を、図6及び図7で示されるよう
に、端面が表裏面側となり、表裏が同一な蜂巣状模様を
表現するように集合させ、隣接する紙管5の外周面は、
塗布された接着剤11を介して接着している。さらに図
5に示すように紙管5の内面には透明性部材6例えば合
成樹脂製テープを接着することにより紙管5の光沢を良
好ならしめる。
【0014】次にこのような装飾品の製造方法を説明す
る。所定の長さと幅に切断された帯状色紙1をパイプ4
を芯として、パイプ4の周面にパイプ4に接する以外の
帯状色紙1の内面2に接着剤3を塗布して巻き付ける。
形成された紙管5の大きさは、外径は約5〜1mm、高
さは約〜5mmが好ましいが、この紙管5の外径と
色紙1の長さとの関係が好ましいのは下記の表1の通
りである。
【0015】
【表1】
【0016】紙管5の外径と芯となるパイプの外径との
関係が好ましいのは下記の表2の通りである。
【0017】
【表2】
【0018】パイプ4の長さに応じ所定間隔をおいて1
個或は複数個巻き付けた状態の帯状色紙1を容易に抜き
出す手段は、板7上に異色或いは同色の帯状色紙1を巻
き付けたパイプ4を配列し、その上面を押圧板8で押圧
移動してパイプ4を回転する。すると、帯状色紙1同志
の接触面が均等かつ強固に接着すると共に回転による風
乾作用によって接着剤3は速かに乾燥し、同時に板7と
押圧板8間に挟まれたパイプ4と巻着帯状色紙1と
の間に遠心力によって隙間が生じ、乾燥後、この隙間に
よって巻き付けた帯状色紙1はパイプ4より抜き取り易
くなり、押圧板8を取除くと巻き付けた帯状色紙1はパ
イプ4から容易に離脱し紙管5を一挙に多数個成形する
ことができる。
【0019】図6に示すように、色彩を施した任意模様
の原画9上に透明性方眼紙10を載置し原画9の模様等
を透過させ、この模様の色彩の濃淡に即応した紙管5の
番号を透明性方眼紙10の眼に附し、その番号に一致し
た紙管5を透明性方眼紙10の眼の位置に配列し、各紙
管5外周面間を接着剤11により密着させて固定したも
のである。中空体の紙管5を画材として蜂巣状或は網目
状に接合することで厚味を有する表裏同一の絵模様を簡
単に製作することができる。
【0020】なお、この製作工程は全体で6工程からな
り、各工程は、 (イ)第一工程 和紙を異色の染料を用いて染色所定
の幅と長さに切断して帯状色紙を形成する工程、 (ロ)第二工程 複数の異色帯状色紙1の内面2に接着
剤3を塗布してパイプ4を芯として所定間隔をおいて巻
き付ける工程、 (ハ)第三工程 帯状色紙1を巻き付けたパイプ4を、
板7と押圧板8間に配列して回転させる工程、 (ニ)第四工程 パイプ4より帯状色紙1を抜き取って
外径は約5〜1mm、 高さは約7〜5mmの大きさの
管5を生成する工程、 (ホ)第五工程 図形を表した原画9上に透明性方眼紙
10の眼毎に対応する紙管5を配列する工程、 (ヘ)第六工程 紙管5の外周面に接着剤11を塗布接
着させて表裏面側よりみて蜂巣状に形成する工程、から
なっている。
【0021】このような製造方法によって、紙管5の色
と原画9の模様及び色とを一致させることによって、和
紙独特の柔らかさが表面に表現されると共にさらに美し
さを増大した異色紙管5よりなる模様を形成することが
できる。
【0022】本発明では金属製材質よりなるパイプを
色紙を巻き付ける芯として説明したが、本発明はこれ
に限定するものではなく、例えば針金を使用することも
可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0024】紙管を蜂巣状に接合し、表裏同一の絵が製
作できるので、鑑賞範囲を拡大し、ステンドグラスと同
様に衝立、飾り窓に利用することができ、また照明機器
の外壁としても使用することができるという効果があ
る。
【0025】同一の色でも、その視点の相違或は角度に
より濃淡が発生し、さらに紙管の内面に透明性部材を貼
着させることにより一層の興趣を起させるという効果が
ある。
【0026】また、和紙を染色した紙管を画材としたの
で、無限の色を作り出すことができ、原画に応じて多種
多様の絵画を低コストで作成することができるという効
果がある。
【0027】さらに美術品として容易に普及することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯状色紙の平面図である。
【図2】パイプに複数の帯状色紙の巻き付け状態を示す
説明図である。
【図3】板と押圧板間にパイプに巻き付けた帯状色紙を
配設した状態を示す説明図である。
【図4】紙管の斜視図である。
【図5】紙管内面に透明性部材を貼着した斜視図であ
る。
【図6】原画上に透明性方眼紙を載置し、さらに紙管を
透明性方眼紙に載置した状態を示す切欠側面図である。
【図7】紙管を接合した装飾品の一部を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
帯状色紙 2 内面 3 接着剤 4 パイプ 5 紙管 6 透明性部材 7 板 8 押圧板 9 原画 10 透明性方眼紙 11 接着剤

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙を巻いて模様を表現した装飾品におい
    て、 和紙を異色の染料を用いて染色して色紙をつくり、該色
    紙を所定の幅と長さに切断して複数の帯状色紙を形成
    し、該帯状色紙を長さ方向に巻いて外径は約5〜1m
    m、高さは約7〜5mmの大きさの複数の紙管を形成
    し、該紙管の外周面に接着剤を塗布して集合接着させ、
    表裏面側からみて蜂巣状に模様を形成した ことを特徴と
    する装飾品。
  2. 【請求項2】 紙管の内面に透明性部材を貼着形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の装飾品。
  3. 【請求項3】 和紙を異色の染料を用いて染色して多数
    の異色の色紙をつくり所定の幅と長さに切断して複数の
    帯状色紙を形成する工程と、該複数の帯状色紙を、大小
    不同の径を異にするパイプを芯として該パイプの長さに
    応じ所定間隔をおいて配設し、前記複数の帯状色紙の内
    面に夫々接着剤を塗布して巻き付ける工程と、前記複数
    の帯状色紙を巻き付けた前記パイプを板と押圧板との間
    に配列して回転させる工程と、回転しながら前記複数の
    帯状色紙が乾燥後前記パイプより複数の帯状色紙を抜き
    取り、外径は約5〜1mm、高さは約7〜5mmの大き
    さの複数の紙管を形成する工程と、図形を表した原画上
    に透明性方眼紙を載置して眼毎に色別の前記紙管を図柄
    に応じ配列する工程と、該紙管の外周面に接着剤を塗布
    し隣接する紙管の外周面同志を接着させ、表裏面側から
    みて蜂巣状に模様を形成する工程より成ることを特徴と
    する装飾品の製造方法。
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